シビル・トレローニー

ページ名:シビル_トレローニー

登録日:2018/04/18 Wed 22:58:22
更新日:2024/02/19 Mon 13:56:05NEW!
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ハリー・ポッターシリーズに登場する魔女。


演:エマ・トンプソン
吹替:幸田直子


本名は「シビル・パトリシア・トレローニー(Sybill Patricia Trelawney)」
ホグワーツ魔法魔術学校の「占い学」の教授。


概要

痩せていて大きな眼鏡をかけており、ショールやビーズ玉、腕輪などの装飾品を大量に装着している。
ハリーの初対面時の第一印象は「大きなキラキラした昆虫」。


普段は「占い学」の授業が行われる北塔にこもっており、シェリー酒を飲んでいることが多い。


「占い学」については、彼女自身は「魔法の学問の中でも一番難しく、『眼力』が備わっていない人には無理」と評している。
しかし、実際は結構いい加減な授業をすることも多く、例えば毎年1人の生徒の死を予言するも、当たったためしはない。
作中で披露する占いの大半も、魔法というよりもコールド・リーディング等の話術のテクニックに分類される程度のモノ*1


ミネルバ・マクゴナガルは、「『占い学』というものは魔法の中でも一番不正確な分野の1つ」と評しており、「占い学」の学問および彼女に好印象を持っていないことがうかがえる。
ハーマイオニー・グレンジャーも、「『数占い』に比べたら全くのクズ」と評しており*2、最終的には履修を放棄した。
あのダンブルドアも「占い学」という分野自体に半信半疑であったことを語っている。



一方でラベンダー・ブラウンやパーバティ・パチルのような信奉者もいる模様。けどイケメン耽美なケンタウロスには勝てない。


しかし、時には本物の予言をすることがあり、その際にはトランス状態になり声が太くなって白目になる
しかしトランス状態が故に、自分が言った内容は全く自覚しない。なんだこの人…


なお三巻で「予言」をした直後、驚くハリーが「今先生がこんなことを……」と確認すると
「あたくしそこまでとてつもない予言をするほど、厚かましくはありませんわ!」と口走っていたため、
普段の言動は自覚の上でのキャラ付けらしい。



経歴

ホグワーツ出身。学生時代はレイヴンクロー寮。


彼女がホグワーツで教えるようになったきっかけは、アルバス・ダンブルドアがホッグズ・ヘッドの建物で行った「占い学」教授の採用面接である。
この時に彼女は「闇の帝王を打ち破る力を持った者が生まれる」と本物の予言をする。


…しかし、時は闇の帝王の全盛期。
あろうことかヴォルデモートの敗北を予言した者がタダで済む訳がない。
トレローニー本人に自覚はなかったが、「ホグワーツに採用」という形でダンブルドアに保護されることになった。


しかしこの予言を、当時ヴォルデモートに傾倒していたセブルス・スネイプが盗み聞き、ヴォルデモート自らによるポッター一家襲撃事件につながっていく。
すなわちトレローニーこそ、ハリーとヴォルデモートの因縁のきっかけになった張本人と言えるかもしれない。



ちなみに、彼女自身は高名な「予見者」カッサンドラ・トレローニーの曾々孫である。
当時既に「占い学」の廃止すら検討していたダンブルドアが採用面接を行ったきっかけにはなった。
ちなみに当時の彼女の「占い」はおそらく今と大差ない。面接を終えたダンブルドアの感想は…お察しください。



各巻での行動

3巻『アズカバンの囚人』

「占い学」は3年次からの選択科目であるため、初登場。
毎年恒例の死を予言される生徒にはハリーが選ばれたが、事情を聞いたマクゴナガルからは一蹴された。
期末試験時にハリーの前で「闇の帝王が召使いの手を借り再び立ち上がる」と本物の予言をした。


あとでハリーから予言を聞いたダンブルドアは「本物の予言をしたのはこれで二回目」と発言している。なので、十年に一回あるかないか、というレベルのものらしい……


4巻『炎のゴブレット』

天体の動きを占う授業を行う。
しかし、7月生まれのハリーに「真冬生まれでしょう?」と言うなど、やはり的外れな結果を出してしまう模様。
また、授業中に悪夢を見たハリーについて、「部屋の透視振動の強さに影響を受けた」と評した。


5巻『不死鳥の騎士団』

ドローレス・アンブリッジによる査察の結果、ホグワーツを解雇されてしまう(これにはさすがのマクゴナガルも気の毒に思った模様)。
しかし上述の理由からホグワーツ城を追い出すことはダンブルドアが良しとせず、城には住み続けられるようになった。
ちなみに「占い学」の後任は、ダンブルドアが指名したケンタウルスのフィレンツェ。ラベンダーとパーバティは彼に夢中になった。
この巻の巻末で、かつてダンブルドアの採用面接でなされた本物の予言のことをハリーが知ることになる。


6巻『謎のプリンス』

アンブリッジがホグワーツから追い出されたことで復職したが、「占い学」はフィレンツェと2人で分担することになった(ちなみに6年生は彼女の担当)。
フィレンツェが教師を続けることは彼女には不満らしく、クリスマス・パーティでもシェリー酒で酔っ払った際に愚痴っていた。
また、かつて本物の予言を盗聴したのがスネイプであるとハリーに暴露し、ハリーのスネイプへの憎しみを増幅させることとなった。


7巻『死の秘宝』

ヴォルデモートに乗っ取られたホグワーツでの動向はほとんど描かれなかった。
ホグワーツ城の決戦では、フェンリール・グレイバックを水晶玉で攻撃した。ただし物理的に



余談

「ポッターモア」及び、それを書籍化した「ホグワーツ不完全&非確実解説書」「ホグワーツ勇気と苦難と危険な道楽」の情報によると、彼女はレイブンクロー出身で、魔法使いの父とマグルの母を持つ混血で、誕生日は3月9日。
また、かつて結婚していたが、「ヒグルボトム」という名字が嫌で離婚をしている。





追記・修正はシェリー酒を飲みながらお願いします。


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  • 確かゴブレットあたりで彼女から出された宿題にハリーとロンがデタラメ書いたら、後々地味にその通りになっていたような記憶が…… -- 名無しさん (2018-04-18 23:32:17)
  • ちなみに先祖のカッサンドラとはギリシャ神話の「誰にも信じてもらえない予言」の力を持った人間の名。…世紀末の監獄は関係ないよ -- 名無しさん (2018-04-19 09:53:02)
  • ↑2 友人に裏切られるとかだっけ -- 名無しさん (2018-04-19 19:20:27)
  • ラベンダーに赤毛の男の子(ロン)に気を付けろってアドバイスしたり、ある程度占い当たってるよな -- 名無しさん (2018-04-19 21:40:41)
  • 4巻の占い、外れと見せかけてハリーの中に分霊が潜んでる例の人の誕生日を言い当ててるんだっけか -- 名無しさん (2018-04-20 10:14:08)
  • 6巻でも稲妻の塔云々を当ててるんだよな -- 名無しさん (2018-04-20 12:24:45)
  • 魔法使いの戦闘はとにかく反射神経が重要らしいからそれなりに戦闘力はあるといえる -- 名無しさん (2018-04-20 17:42:35)
  • というかこの人、授業以外での占いはほぼ全て当ててるんだよなぁ -- 名無しさん (2019-11-11 19:03:56)
  • 俺様の誕生日を言い当ててたのは気づかなかった…やっぱり才能あるな、役に立たないけど -- 名無しさん (2020-07-07 02:30:52)
  • トランス状態の時って先祖が乗り移っているんじゃないのかな?口調も男言葉みたいになるし -- 名無しさん (2020-07-07 04:06:12)
  • 何の魔力も使わずに狼男を倒している武道家 -- 名無しさん (2020-10-10 19:24:56)
  • この人が占いをてた時にダンブルドアが給料を上げねばならんとか言ってたが、ホグワーツ教師は能力給なんだろうか? もしかしてイギリスのパブリックスクールはそういう給与体系なのかな。 -- 名無しさん (2020-10-10 19:46:23)
  • 凄腕の予言者のつもりでいる詐欺師、でありながら実は予言の力は本物。だけど真の力は自分も知らないという複雑な人。虫が好かない部分はあるが、作中のような悲惨な目に合うほどではないという立場も含めてハリポタの児童書らしからぬ難解さを示す登場人物である。多分すべての事が終わった後も実力を評価されることなくいい加減なことばかり言う教師として生涯を過ごすんだろうなぁ。 -- 名無しさん (2020-10-10 20:20:11)
  • ↑詐欺師というよりは誇大妄想狂なんじゃね? -- 名無しさん (2020-12-28 19:35:23)
  • ↑彼女個人は誇大妄想っていうか逆のこと考えってるっぽい、「自分はホグワーツにふさわしくない」って思ってシェリー酒飲んでるらしい ポッターモアより -- 名無しさん (2020-12-28 20:06:13)
  • 自分が口先だけのテクニックで占いしている自覚があるとも -- 名無しさん (2020-12-28 20:07:17)
  • ロンが下ネタ言ったら怒ってマクゴナガル先生並みに厳しくなるの笑う -- 名無しさん (2021-05-01 00:10:57)
  • 無能なのか有能なのかよく分からん人って印象。 -- 名無しさん (2021-05-01 00:28:06)
  • 「ハリーが黒犬につきまとわれてる」ってのも当たってたし…ハリーの「ヒッポグリフが自由になる」って当てずっぽが当たったあたり自然体のがいいんじゃないかな… -- 名無しさん (2022-02-16 16:32:38)
  • なんだかんだで当たってるものも多いんだよな〜 -- 名無しさん (2023-04-14 18:19:05)
  • 予言の力は本物、しかしトランス状態のみの限定下なので本人は気づけない(ダンブルドアはその力を危惧して本人や周りに教えていない)ためシェリー酒を飲んで現実逃避気味……めだつレベルじゃないから放置されているけれども、子孫や姪や甥にとんでもない子とができたら苦悩しそう -- 名無しさん (2023-04-14 18:51:39)

#comment

*1 現実でも占い師や詐欺師などに使われる。
*2 この「クズ」発言については、占い学を嫌っていたことと数占いに傾倒していたことに加えて、当時彼女が諸々の難題を抱えまくっていてヒステリー気味だったため。

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