V2ガンダム

ページ名:V2ガンダム

登録日:2010/07/14(水) 19:29:52
更新日:2023/10/02 Mon 13:21:29NEW!
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ガンダムよ……!天に昇れ!!




V2ガンダムは『機動戦士Vガンダム』の後半主役機。
メカニックデザインはご存知、カトキハジメ氏。



概要

型式番号:LM314V21
建造:リガ・ミリティア
所属:リガ・ミリティア
分類:試作機
全高:15.5m
本体重量:11.5t
全備重量:15.9t
出力:7,510kW
推力:測定不能
推進機関:ミノフスキードライブ
装甲材質:ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材


《武装》
バルカン砲×2
ビームライフル
ビームサーベル×4
ビームシールド×2
腰部フロントアーマー内機雷


  • 主な搭乗者

ウッソ・エヴィン
オリファー・イノエ



リガ・ミリティアがヴィクトリーガンダム(Vガンダム)に次ぐ新たなMSとして開発した機体。正式な機体名は「ヴィクトリーツーガンダム」。
主任開発者は元サナリィ研究者であり、リガ・ミリティア創設メンバーの1人、ウッソの母親であるミューラ・ミゲル。
開発コンセプトは「圧倒的な戦力数の差を覆せるだけの超性能によって戦局をリガ・ミリティアに傾ける」というもので、その点が
主戦力として量産されたベース機のVガンダムと決定的に異なり、その設計思想はまさしく数多の伝説を築いたかつてのガンダム達そのものと言える。


「究極のMS」「史上最強の機動兵器」とも称され、UC120年代以降の小型MSは第二期MSと呼ばれているが、本機はその範疇に留まらず
最新世代MS、あるいは最終世代MSという分類がされている。


なお資料によってはサナリィはもちろんのこと、ラビアンローズや生産設備の提供の他Vガンダムの開発に寄与していたともされるアナハイム・エレクトロニクス社も積極的に技術支援を行っていたという記述も見られる。
ザンスカール帝国が接収したコロニーにはかつてのジオニックやツィマッドといった企業、そしてサナリィの支社が残っていたとされ、
ベスパのMSにはそれらの技術も使われていたという。
自社の培った技術が使われたVガンダム及びV2ガンダムの活躍によってベスパのMSを打ち破ってリガ・ミリティアが勝利したという事は、
小型MSの時代となって以降、ずっとサナリィの後塵を拝していたアナハイムがここに来てようやく一矢報いたと言えるのかも知れない*1


Vガンダム同様の変形、合体機能を有しているものの、OPで描写された後、ウッソ機のコアファイターとオリファー機とのパーツの交換や破損したハンガーの交換位しか行なっていない。
V1のようなトップ・ボトムアタックも見せていない事からミノフスキードライブを内蔵したコアファイターは言うに及ばず、それ以外のパーツも相当に高価なシステムが採用されていたと思われる。


頭部額上装甲部には左目にアイパッチ状に被せる精密射撃補助システム「ロングレンジアダプター」を内蔵しており精密射撃などが必要な際に左目に降りてきてセンサー能力を強化する。


2機が先行生産され、ウッソ・エヴィンとオリファー・イノエの乗機となった。
しかし、オリファーが貴重なコアファイターと共にアドラステアのタイヤに特攻したため、
実質的にはウッソの一機しか運用されていない。
ちなみに後期OPではマーベットがV2ボトムファイターに乗っているシーンがある。


最大の特徴であるミノフスキードライブは、
当初Vガンダムの外装オプションパーツとして開発されていたが、耐久性の問題から機体ごと新規設計された。


それだけの耐久性を持たせる必要があった事と、MS形態の戦闘力を重視したためにトップ・リムとボトム・リムの変形機構は最小限に留められている。
結果的にスマートなフォルムながら徒手空拳でも敵機を撃破せしめる剛性を得ており、アインラッドのダイレクトアタックにも余裕で耐えるほどの堅牢さを誇る。


胸部のミノフスキードライブとノズルは巨大な「V」をかたどったものであり、
頭部の「V」字アンテナと合わせ「V2」の意味を持つ。


腕・腰・ふくらはぎに計10基ものハードポイントがあるため、更なる武装追加が可能にもなっている。



ミノフスキードライブ

ユニット内部でエネルギーフィールドを発生、発生した反発力を推進力として用いる技術。
技術自体は0120年代後期に完成しており、さらに0130年代にはサナリィがMSに搭載できるくらいの小型化に成功していたが、
木星帝国によりサナリィ保有のデータ・現物共々すべて破壊された為、時を経て再設計された物が本機に搭載された*2


従来のクラフト・フライトやローターが周りに撒いた粒子による抗力によって飛行能力を得ていたのに対し、こちらはドライブ内部で力場を構成する。
加速の際、推進剤が不要なため加速時間の制限が無く、事実上機体エネルギーが続く限り無限に加速できる。
理論上は亜光速に達する事もできる(相対性理論の時空関連の問題に達する速度まで到達可能)とされており、V2の絶大な機動性を支える重要な部位である。


但し『亜光速』という文言のインパクトが先行して勘違いされがちだが、V2ガンダムは亜光速で戦闘機動ができる訳ではない。
理論上機体やパイロットの負担を無視し文字通り無限に限り加速し続けた場合最終的には亜光速に到達可能とされる……
という話である。つまりは『一週間でELSを殲滅できるダブルオークアンタ』のご同類という訳である。
劇中で亜光速を出した事がある訳でもなければ、ましてや亜光速への到達が実証されている訳でもない。
そもそも後述の「光の翼」としてミノフスキー粒子が僅かにだが減少し続ける都合上、V2のミノフスキードライブでは無限の加速が不可能である。
よしんば亜光速で戦闘機動できたとして、慣性を無視できる装備が備わっている訳でもないV2ガンダムでそれをした場合、パイロットは急加速に伴うGで即死するであろう。


とはいえ次世代推進システムの名は伊達ではなく、単独で地球の重力圏から離脱できたり、
自重の10倍はあろうドッゴーラのテールラッドの高速回転をその推進力だけで停止させると言った驚異的な離れ業を披露している他、
従来のバーニア噴射とは根本的に異なるメカニズムで推力を得ている関係上、姿勢制御や慣性緩和をダイレクトに行う事が可能となっている。
劇中では高速機動中に直角に近い軌道変更を行う、予備動作や制動なしで瞬時に停止するなど、単純な速度だけではない従来機とは別次元の機動能力を得ている。
一説では「20Gの殺人的な負荷がかかっても緩和することで操縦が可能」とされている。*3


推進剤が不要という点も大きく、機体内にそのためのスペースを確保する必要がない事から他の機器や装備をその分搭載可能。*4
単純に機体のエネルギー=稼働時間となり、最終決戦ではなんとほぼ丸一日戦い抜いている(夜通しフルパワーで戦えるウッソも凄すぎるが)。


V2以外のミノフスキードライブ採用MSとしては、ゲームオリジナルのザンスカールMS「ザンスパイン」や、
『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場した、木星のサウザンド・カスタムの1機「ファントム」などが存在するが、
後者は著しく完成度が低く、V2に比して完成度50%程度と評されており*5、機体そのものにも多数の欠陥が存在していた。
光の翼を除けば目立った問題点がないV2の完成度の高さが伺える。


またワード自体は『Vガンダム』制作以前に『ガイア・ギア』で創作され使われていた為、誤解に注意する必要がある。





【光の翼】

本機の最大の特徴と言っても過言ではない現象で、飛行時にメガ粒子の「翼」がバインダー部に形成される。
言い換えると飛ぶだけで巨大なビームサーベルが出てくる。最大でなんと片翼1kmもある。
一定範囲内のミノフスキー粒子の運動を阻害する効果もあり、ミノフスキー通信機器が障害を起こしたり、
ミノフスキークラフト・ミノフスキーフライトやビームローターを搭載した機体が飛行障害を起こす。


そのまま格闘兵器として使用する他、パイロットであるウッソの機転によって

  • 両腕のビームシールド発生装置と組み合わせて、機体全体を覆う防御膜にする
  • 後続部隊のためのシールドにする
  • 前方宙返りの要領で背を向けてメガ粒子を飛ばし、ビーム砲代わりにする
  • 翼の間に発生する粒子阻害を利用して、敵MS部隊を纏めて機能不全に至らしめる
  • ビーム制御に用いるIフィールドを乱す効果を利用し、翼の間を通す事でザンネック・キャノンの砲撃すら曲げる

といった活用を見せている。


翼の正体は、不完全なミノフスキードライブが推力に変換しきれず放出してしまう粒子の束。
設計仕様上はドライブ内のエネルギーは全て推力(力場)に変換されるため、これは欠陥にあたる。
一定以上の推力を出そうとすると意図せずとも光の翼は形成されてしまいエネルギーを浪費する。
常時数十本分のビームサーベルを無意味に発振しているに等しいのだから本編のように利点ばかりの現象とは言えない。
だがこれの存在なくしてV2ガンダムの驚異的な戦果はあり得なかったと言えよう。
一部作品の艦船用の物では変換率100%の設定に準じた描写がされている。


勝手に出てくる、ということを鑑みると搭載機同士の編隊での運用を考えればかなり邪魔になることが予想されるが、
劇中ではウッソ機1機での運用だったこともありほぼ問題にはならず、
Vの光を靡かせ、飛翔するこの機体の姿は、リガ・ミリティアにとってまさに「勝利」の象徴そのものであった。




【武装】

光の翼以外は、MSとしてはオーソドックスにまとまっている。


  • バルカン砲

頭部に二門搭載された機関砲。
空力を考慮したのか、Vガンダムと違ってコアファイター時は頭部が完全に内部に収納されるため、
その場合は垂直尾翼の有るカウリングを開け頭部を引き出さなければならない。
但し首という関節の有る頭部パーツ故に射角の自由度が高く、コアファイター形態において非常に有用な武装である。


  • ビームライフル

Vガンダムと同型のグリップに大型化したその他基幹部(一応収納式の左右一対の照準補佐センサーが追加されている)とマルチプルランチャーを取り付けた物で、
対MS用グレネード等の各種実体弾を一発発射可能になった。
グレネードと言いつつ、発射シーンをパッと見た感じはロケット弾の様に噴射炎が発生している。


ライフルそのものは威力の面で特筆すべきものはない。
しかしその初陣における狙撃は「ウッソ自らが長い間扱ってきたコアファイターによって射線を隠し諸共に撃ち抜く」という、物悲しくも印象深いものであった。


ビームシールドをそのまま撃ち破るほどの威力こそないが、V1から倍近く向上したジェネレーター出力により頑強なアインラッドのタイヤを正面から破壊する事が可能。


  • ビームサーベル

シールド基部に二本ずつ、合わせて四本を収納。
サーベル自体はVガンダムと同じ物。ライフル同様、本体出力の向上により高出力の刃を発振可能。
こちらも特に強力な兵装というわけではないが多くの強敵を貫いた立役者であり、ファラ・グリフォンやルペ・シノなど印象に残るキャラクター達にとどめを刺した。
ミノフスキードライブの恩恵により急停止・急加速の性能が従来機の比ではないため、スペック以上の有用性を持つ。


  • ビームシールド

Vガンダムと同じく両肘ユニットに内蔵されたビームシールド発生機。
やはり変形機構ゆえか可動範囲が大きく、死角が少ない。展開範囲もある程度調節可能。
通常の防御の他にも、ウッソは敵を引き付けるためにシールドを展開してわざと目立ったり、光の翼と一体化させて巨大なシールドにしたりと、その使用法は多岐に渡る。
本来のビームシールド用途以外にもメガビームライフルやメガビームシールド装備時に発生機を接続しエネルギー供給の一部を担っていると思われる。
水中戦に持ち込まれ鹵獲されそうになった時、最大出力で展開し大量の海水を巻き上げ「海を割る」ほどのパワーを見せた。


  • 小型機雷

腰部フロントスカート部に内蔵された超小型の宇宙機雷。使用時はスカート部を割って開いて射出する。劇中では一度だけ使用されたのみ。
その為模型などではこのギミックが省かれており、文字設定や設定画などが省略されるケースも多い。


  • ハードポイント

Vガンダムから引き継がれた武装懸架機構。
単なる武装ラックに留まらないのは前身と変わらないが、本機においては武装の懸架よりも後述の外装パーツ装着のために使われる方が多かった。



他にもガンイージのビームバズーカやジャベリンのビームライフルを使っていた。流石にジェムズガンのライフルは威力が弱すぎて使えなかったか
リガ・ミリティアのMSは連邦軍のそれと規格が共通化されているため、最新鋭のV2でも旧式機の武装が問題なく使えたようだ。



【外装パーツ】

ミノフスキードライブによる莫大な余剰エネルギーを活用した外装オプションパーツが開発されており、
戦況に合わせて二種の外装に換装が可能なだけでなく、両者の同時運用も可能。
搬入された当初は現場から良い反応は得られず、事実後述するアサルトバスター形態で欠陥がある。
ちなみにミノフスキードライブによる桁外れの推進力を有している事から、過去のガンダムの追加パーツとは違って増設スラスターの類は一切搭載されていない。



V2アサルトガンダム

各パーツに対ビームコーティングされた金色のリアクティブアーマーを装着した、中距離戦闘用形態。
ビームが着弾した際には、瞬時にコーティングがプラズマ化し機体を保護する。
更に資料によっては両肩パーツにはIフィールドジェネレーターが内蔵されているなど防御性能は極めて高く、
文字通り敵陣への強襲(アサルト)を目的としたパーツと言える。
ちなみにバスターパーツと異なりV2本来のプロジェクトによるものではなく、リガ・ミリティアの現場のメカニック達によって製作されたもの。
「金色の耐ビームコーティング」を備えるが、百式系の機体との技術的関連性は不明。
また両肩部のIフィールドジェネレーターの構造はクロスボーンガンダムX1フルクロスのものに酷似している。
また、漫画版ではハンゲルグがウッソに最期に託した「母のガンダム」に対する「父のアサルトパーツ」となった。
そして、両親の形見とも言えるこのガンダムは最後まで息子を守り抜く事となる。


●武装

  • メガビームライフル

開放式バレル型高出力ビームライフルで、Vダッシュのビームスマートガンの発展型。
本装備に内蔵されたコンデンサーによって、機体から切り離してもある程度の時間は稼動できる。
非開放時には砲身の伸長部がスライドし約半分の長さに収納される。
劇中では披露されていないが変形時にはボトムの方のハードポイントに砲身と本体を分割して搭載する様になっている。


ビームスマートガンに匹敵するサイズでありながら片腕で取り回しが可能で、威力だけでなく連射性、速射性、命中精度に至るまで最高峰と言っても過言ではなく、
総合的な完成度で言えば宇宙世紀でも屈指のライフルである。
しかしバレルの長さが仇になって、敵の攻撃をサーベルで受けようとしたらメガビームライフルが斬られた……なんて事態も起きている。


  • メガビームシールド

ビット内蔵式大型ビームシールド。
一見するとVの字が描かれた実体盾だが、実際は大出力のビームシールド発生機とビーム投射機を内蔵した複合ユニットである。
シールド展開時には俗に“バリアビット”と呼ばれる三基の子機ユニットが射出展開され、それぞれのビットを頂点とした巨大な三角形のビームシールドを形成する。
形状的にガンダムF90Kタイプの試作型メガビームシールド、セカンドVのミノフスキー・シールドの発展型ではないかと推測される。


また表面に描かれたV字から(そのまんまVの形の)ビームを発射する事ができ、
ゾロアットを掠めただけで撃破する程の威力を発揮する。
まぁ言うまでもなく超目立つため、ウッソは他者に向けて合図を送る灯光器のように使ったりもしていた。


なお、上記の2つはアサルトパーツに先行して使用された…というよりは、別に本形態専用の武器というわけではない。
メガビームシールドは最初Vガンダムヘキサが使用したが、要求出力が高すぎて扱えなかったため、後にV2専用装備となっている。


漫画版の電子レンジの中のダイナマイトもこのメガビームシールドのバリアビットによるものである。


  • V.S.B.R.(ヴェスバー)

外装型で、腰部ハードポイントに装着される。
F91シルエットガンダムなどの0120年代の物と異なり、開放バレル式を採用している。
劇中では披露していないが、本体から切り離して遠隔操作も可能だという。



V2バスターガンダム

2種類の高出力ビーム兵器を搭載した「オーバーハング・パック」を装備した、長距離砲撃を目的とした形態。
重装備ではあるがミノフスキードライブの恩恵で、機動性・運動性の致命的な低下は免れている。
とは言え、メガビームキャノンの長い砲身が妨げとなるため接近戦には向かない。
なおこの形態時では、ビームライフルのマルチプルランチャーは拡張砲身と拡張弾倉が追加され、装弾数が増加している。
またミノフスキードライブ下部には垂直尾翼状のスタビライザーと思しきパーツが追加されている。
グゥレイト!なモビルスーツとは関係ない。


●武装

  • メガビームキャノン(ロングレンジキャノン)

背中のコアファイターに接続された「オーバーハングパック」装備の一つで右側に装備された長砲身大型ビーム砲。
劇中ではこれのおかげで接近戦にはあまり向かず、エース級との戦いでは背負ったキャノンをよく切り落とされていた。
しかし対艦戦ではこの装備が非常に凶悪で、長距離から戦艦のビームシールドをぶち抜いて撃沈させる程の威力を発揮している。
一撃で戦艦を撃沈させるその威力を持つV2最強の兵装。
バレルの長さは20mを超えてしまった上に専用の粒子加速器が必要なザンネック・キャノン級のビームを、
肩に装備したオプションパーツだけで放てる事から、V2本体及びこの装備の出力は推して知るべしである。


  • ビームスプレーポッド(スプレーガン)

「オーバーハングパック」の左側に装備された短砲身の拡散ビーム砲。
ロングレンジアダプターと連動することで、ある程度的を絞ることができる。
ノコノコと寄ってきた敵MSを複数機まとめて撃破する程の圧倒的な弾幕を展開し、
ゲンガオゾのマルチプルビームランチャーともわずかながら張り合う性能がある。
火力自体もタイヤのMSをアインラッドごと容易く消し飛ばしてしまうなどこちらも非常に高威力。
メガビームキャノンのカウンターウェイトやコンデンサの役割も担っている。
なお「オーバーハングパック」の装備はコアファイター時も使用可能とされている。


  • マイクロミサイル

機体腰部スカートアーマー各部にコンテナユニット6基を搭載。1基あたり、18発程度のミサイルを格納する。
接近された時に、近接防御用として使われる。
直接的な撃破こそ無いが、ウッソの機転によって、発射ユニットは切り離されて簡易的な機雷として利用された。



V2アサルトバスター

アサルトとバスターの両方のパーツを装備した姿。
V2の機動性・アサルトの防御力・バスターの高火力の全てを備えた、(設定上では)最強のフル装備である。
本体の設計段階から想定されており、両パーツは互いに干渉しないので同時装備が可能である。


本来アサルトパーツとバスターパーツは運用用途が大きく異なるものだが、
対中距離・モビルスーツ戦を想定した防御用装備と対艦隊戦を想定した長距離戦闘用装備の併用は、
対エンジェル・ハイロゥ戦においては効果的と判断された。


しかし実際には上手く機能したとはとても言えず、登場時間はものの数分で次々強化パーツを破壊されていった。
なのでゲーム等におけるV2の最強装備という描写は実は正しくない。
劇中では一度だけ換装したが下半身はアサルトのままで、メガビームライフルやマイクロミサイルコンテナは装備しておらず、
ビームライフルもV2の標準ビームライフルのまま(V2バスター時の拡張弾倉・砲身は無い)だった。
「アサルトバスターモード」という形態と言うより、
どちらかと言えば二挺持ちなど考慮されていないハイパーバズーカを両手に抱えるという重武装化で最終決戦に挑んだ大先輩のようなものかも知れない。


また「全身重装備による強化プラン」「最終決戦に向けて使えるパーツをフル装備」というのは且つて「白いMS」達が辿ってきた軌跡そのものでもあり、
フルアーマーV2ガンダムとも言えるこの形態の存在そのものが、本機が「ガンダム神話」の後継者である証の一つとも取れる。


《劇中の活躍》

リガ・ミリティアがルペ・シノ達のゲドラフ部隊と交戦中にウッソが搭乗。
出撃後、ルぺ・シノのゲドラフを光の翼で小破させ、続けてカテジナ及びアジス・バギのゲドラフを撃破する。
ものの数分でゲドラフ隊を薙ぎ払う圧倒的な性能を見せた。


その後もウッソの乗機として様々なレジスタンス活動で運用される。
なおその性能と象徴性を狙ってか、コクピットだけを破壊して鹵獲しようとする敵もいた。


エンジェル・ハイロゥ攻防戦では、強化人間のファラが見失う程のスピードで接近し格闘戦に持ち込んだ。


最終決戦ではカテジナの操るゴトラタンと交戦中に爆発的な加速を行った為、あたかも目の前から消失したように見えた。
カテジナはこれを「Vの字の残像を残して消えた」と言っている。
その後ゴトラタン等にアサルトバスターのパーツを全て破壊されるも、
最終的にゴトラタンを光の翼でエンジェル・ハイロゥごと吹き飛ばした。


終戦後は、マーベットのVガンダム共々カサレリアでボロボロに擱座したまま放置されていた。



派生機

プロトV2ガンダム

『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズで知られる漫画家の長谷川裕一先生の作品、
『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス(機動戦士Vガンダム外伝)』に登場した青いV2ガンダム。


V2ガンダムを開発する過程で複数作られた試験機のうちの1機で、分離・変形機構の検証などを始めとしたMS運用の実験用とされる。
ミノフスキードライブは搭載されておらず、それもあって見た目はV2だが総合性能はVガンダムと同程度とされる。


機体カラーが青なのは、試作機としての視認性を高めるためとされているが、
一説にはテストパイロットを務めた「青い閃光」なる二つ名を持つ連邦退役軍人のパーソナルカラーだったからとも。


運用テストが終わった後は、政治的取引で木星船「ダンディ・ライオン」に譲渡された。
「ダンディ・ライオン」の中心人物である「木星じいさん」ことグレイ・ストーク卿曰く、新型MS開発の参考とするべく入手したらしいが、
その「ダンディ・ライオン」がザンスカール帝国の一部隊「ゴールデンエッグス」の襲撃を受けた際、
直前にウッソと共に一時的に保護されていたカムイ・ギアンが「ダンディ・ライオン」の防衛に協力するべく乗り込み、
同じく防衛に協力するウッソのVダッシュガンダム(こちらも件の「政治的取引」で譲渡されていたもの)と共に戦った。


「Vガンダムと同程度」という性能もあり、「ゴールデンエッグス」のスケイル少尉が駆るジョングにはウッソと共に苦戦を強いられるが、
ストークとそのMS・ガンプが作った一瞬の隙を有効活用し、ウッソとの連携でジョングの撃破に成功している。
以降の消息は不明だが、撃墜はされなかったため、おそらく「ダンディ・ライオン」と共に地球圏の外に向かったと思われる。


なお、コミックス掲載のメカニック解説では「青いV2ガンダム」となっているが、
後に長谷川裕一氏のアシスタントである猫崎実氏の同人誌「MIX-ISM」にて「プロトV2ガンダム」と命名されている。


MM003(仮称)

『VIEW OF THE MANMACHINE』にカトキハジメが描き下ろした機体。正式名称不明。
機体の背面しか描かれておらず、V2のようにも見えるが微妙にデザインが異なる新たなヴィクトリーガンダム系列の機体のようだ。
カトキ曰くこの機体は「V2とマン・マシーンの繋がりを描いたミッシングリンク(意訳)」らしく、推測するにザンスカール戦争後に登場したV2の発展型と考えられる。


V3ガンダム

PCゲーム『SDガンダムウォーズ』にのみ登場するオリジナルMS。
見た目、性能的にV2アサルトの発展型のような機体で、ビームソード、ハイパーファンネルといった独自の武装を持つ。
同作には他では見られないオリジナルの機体が多数登場しているが、これらのMSがザニーなどのように公式に拾われる日は来るのだろうか?



ガンプラ

1/144、1/100 HG、1/60 HGEX、1/144 HGUC、1/100 MG Ver.Kaで発売。


1/144には光の翼のエフェクトパーツが付属。色は赤。
別売の武器セットにはスナイピングユニット展開状態の頭部やマルチプルランチャー付きのビームピストル、ビームライフル(V2付属の物は白一色だが、こちらはグレーとなっている)、マーキングシールが付属しており、V2に取り付けられる。
手首も平手と握り手と武器持ち手も付属し、他の機体用の武器を持たせるという遊びも可能。
ただし頭部は成形色がグレーなので塗装必須。
バスターも1/144で発売されたが、こちらには光の翼は付かない。


HGではV2単体の他にアサルトとバスターがそれぞれ別売され、両方揃える事でアサルトバスターを再現可能。
アサルトの金色の装甲は金メッキとなっている。
差し替え式だが、どれも分離・変形可能。
しかし可動範囲が広くない上にスカートがポロポロ取れまくるのが難点。


放映当時発売された1/60は『Vガンダム』シリーズ唯一のキット化であり、差し替え一切無しの完全変形を実現している。


SDガンダムではまずBB戦士No.129で発売され、全形態に換装可能で差し替え変形もできる。
BB戦士オリジナルの形態として「V2デストロイドタイプ」への換装や、付属するコアファイターに換装パーツを装着した「V2ボマー」がある。
また、先に発売されたVダッシュガンダムと一部パーツを交換して遊ぶことも可能。
後にGジェネシリーズでも発売されたがほとんど同じであり、成形色の一部変更ともう一つビームライフルが追加されているのが違いとなっている。


それから約20年後にHGUCで発売。変形こそしないが、可動範囲・色分け・作りやすさ共に良好。コアファイターも付属している。
さらにはアサルトバスターも発売。選択式ではあるが、アサルトとバスターもそれぞれ個別に再現可能。
完成後に装備を換装させたい場合は背中のキャノンとミノドラを分解しないといけないので、
壊れそうでイヤだという人はノーマルのV2も用意してそちらにアサルトパーツを装着するようにすれば分解せずに換装できる。お金かかるけど。
なお、このキットではメガビームシールドは手に持たせるようになっているため、版権イラストのアサルトバスターみたいに左手にビームライフルとメガビームシールドを同時装備できない。


MGはV2ガンダム本体は店頭販売されたが、アサルトバスターに関してはプレミアムバンダイ限定で発売された。
また、既に所持しているV2ガンダム本体をバスターやアサルトに換装可能なアサルトバスター拡張パーツも同時に発売された。
完全変形を実現していて造形もいいが、変形機構の都合上HGUCよりも関節可動範囲に制限がある。
その代わり…というわけでもないが、こちらでは左手にビームライフルとメガビームシールドを同時装備できる。
ガンダムベース限定でチタニウムフィニッシュ版のアサルトバスターも発売。
通常版と違う豪華仕様なためか、価格が16,500円とMGでも破格の値段なので手を出しづらいが、現状で常時買えるアサルトバスターはこれくらいしかない。


HGUC、MG共に光の翼のエフェクトパーツは例によってプレミアムバンダイ限定で発売された。赤と青の2種類が付属。




ゲームでの性能


  • SDガンダムGX

Gジェネでお馴染みのトルネードガンダムが登場したゲーム。
バンダイ発のSDガンダム系ゲームでは、おそらくコレが初参戦。
流石に光の翼までは再現されていないが、大将機のぞく通常サイズのMSの中では最強クラスの性能を誇る。
とはいえ、通常の方法で生産する事は出来ない。
Vガンダムを生産し、尚且つレベルをACEにして戦艦に収容するとV2ガンダムに変化するという特殊な仕様の
所謂「隠し機体」扱いである。
ちなみにこのゲーム、バウをはじめとする分離変形の機体が使いやすく、ゾロとVガンダムも例外ではない。
それどころかVガンダムはHPは低いもののビームの攻撃力が異様に高く、下半身部分からも出るビームとスマートガンを当てる腕と、
敵の攻撃を避ける腕さえあれば、サイコガンダムMk-Ⅱα・アジールなどの巨大MAさえ軽く葬る事が出来るのだ。
そのVガンダムのスペックを一回り上昇し、一部の武装が強化されたのがV2ガンダムなのだから、その強さは推して知るべし。
はっきりいってデンドロと並ぶ連邦軍のバランスブレイカーである。


宇宙世紀後期の機体であるためか、性能は高い。特に運動性と移動力に関してはトップクラス。
光の翼は高威力の格闘武器扱いなので、格闘数値が高くなりやすいウッソとの相性も良好。
追加パーツとしてアサルトパーツ・バスターパーツがあり、アサルトパーツ装着時には装甲とHPが上昇、バスターパーツを装着時にはHPと移動力が上昇、
両方を装着した際は両方の効果が得られる代わりに運動性が低下することが多い。
但し地形適応はパーツを付ける度に何かしら低下していく(それでもAは保証されているが)
武装面ではいずれも遠距離の火力が底上げ出来る。
基本的にはABかバスター推奨。但し、序盤はアサルトしかない場合も多い。
ABは機動力の低下を強化パーツなどで補えば、ステータス的には最強である場合が多い。
原作での扱いなど知ったこっちゃない。一種のスパロボマジックである。


αではメガビームキャノンと光の翼でENをガンガン消費するため燃費が悪かったが、以後はキャノンが弾数制になった。


『Vガンダム』自体が宇宙世紀ガンダムシリーズの中でも後の時代ということからか、参戦する機会があまりなかった。
だが、ソーシャルゲーム『X-Ω』でアサルトバスターが参戦。実に『D』以来である。
そして30周年記念作品の『30』では、条件を満たすと幻のオリファー機が味方ユニットで参戦する。
アプデ前はデザインミスでアサルトバスターの腰のパーツがなくて腰回りが寂しくなっていたのは内緒だ。
ただし換装はウッソ機限定なうえ素体とアサルトバスターのみ。強化パーツを個別にしてくれていればV2アサルトとV2バスターの並びも見られたはずなのに…少し残念。
それでも性能は変わらないし、NT能力が必要になるような武装がないため、様々なパイロットを乗せて活躍させられる。
多くのユーザーは、某グラサンノースリーブのオッサンやフラグ立てて仲間になったカテ公改めきれいなカテジナさんやきれいなクロノクルを2機目のV2に乗せることが多い。
なお当然というかシュラク隊縛りでもしていない限りはオリファーさんはほぼ確実にV2から降ろされる。



  • 機動戦士ガンダム ガンダムvs.ガンダムシリーズ

初代から『機動戦士Vガンダム』枠で参戦。コストは3000。
ノーマル時は高い機動力と各格闘からキャンセルで出せる『光の翼』が強みだが、それ以外は平均的な武装の万能機。
他の3000機体と比べると良くも悪くも地味であり、パッとしない性能である。
アサルトバスターに換装すると高い火力と機動力で戦場を荒らす強襲機体になるが、時間制限とリロードの遅さがネック。
基本的に逃げ足が速い機体なので、基本的にはアサルトバスターで大暴れした後逃げながらリロードの時間を稼ぐのが常套手段。
自由の種割れを除けば単純な移動速度は全機体中最速。



通常時と最強形態のアサルトバスターに加え、V2アサルトへの換装も可能に。
V2時はビームライフル、バズーカ(マルチプルランチャー)等の一般的な武装を備えるが決め手になる武装がなく、機動力が低い*6のが弱点。
アサルト時は更に機動力が落ちるが単発ダウンのメガビームライフルが使用でき、後述のシールドが使える為原作通りの防御力を発揮できる。
しかし、自ら攻める能力は低い。


アサルトバスター時の制圧能力は相変わらず高く、特に射撃チャージのメガビームキャノンは発生と威力に優れる。
換装時の武装弾数回復は無くなっているが、覚醒により全ての状態の弾が回復するようになった。
アサルト、アサルトバスター時に使用できるメガビームシールドにより、
バズーカ、ブーメラン等の武装を持たない機体に対して圧倒的な防御力を誇る。


使用する場合は、アサルトバスターを最大限活用してダメージを取り、ノーマル時に相方にかけていた負担に報いることができるかが鍵。
ノーマル時はV2、アサルトを合わせて2000コストレベルといった性能なので、
アサルトバスターを活用できなければ対戦で勝つことはほとんど不可能。
反面アサルトバスターの性能は3000の中でもトップクラスなので、うまく使えば一気に勝利を引き寄せられる。


EXVSFBではコマンド体系が代わり、メガビームキャノンに相当する射撃はサブ射の一斉射撃に差し代わった。


EXVSMBでは優秀なアシストのVダッシュガンダム/ガンブラスター呼出が追加。全形態の援護能力と自衛力が補強された。
またV2形態の機動力が改善され、ノーマル時の立ち回りがし易くなった。


機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONではアサルト時にも光の翼が出せるようになり、V2時のマルチプルランチャー発射時に足が止まらないようになる。
またノーマル時の選択肢として遂にバスター形態が追加。自衛力は低いため主軸にはならないが援護に特化しており、要所で輝く。
このようにノーマル時の戦力が大幅に上がり、3000並とはいわずとも、そこまで見劣りしないレベルまで上がっている。
更にV2AB時のメイン射撃の吹き飛ばしベクトルが調整され、S覚醒時の連射で2hitを狙い易くなった。
今作では以上のような強化点が多く、ガチ環境に食い込む活躍をしている。
また、今作では数少ないミノフスキードライブ搭載機と共演しており、光の翼に絡んだパイロット同士の掛け合いも存在している。
常々漫画やGジェネの攻撃としてネタにされていたV字斬りが、ノーマル形態の特殊格闘に追加されている。


機動戦士ガンダム Extreme vs. 2ではON末期に最上位クラスだったため、シリーズ恒例のお仕置きにより弱体化されてしまった。
まぁ同じお仕置き組である一人V作戦3人乗りよりはマシなのだが。
2020年11月に念願の上方修正を得たのだが、特にアサルトとアサルトバスターのメインの仕様変更により困惑の声やネガキャンが激しかった。
とは言えノーマルの立ち回り強化に加えて、シリーズ通して最大の欠点だったメイン始動火力が大幅に向上した*7結果、
ダメージレースの負けやすさが解消されて勝率も環境最上位一歩手前に食い込むほどに(最上位扱いでも問題ない)。
覚醒もそれまでS覚一辺倒の扱いだったのが、M覚との相性も良くなったので選択肢が増えた。


機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは大幅な調整が入り、換装機としての気概を見せた。
通常時はメイン射撃の弾数増加や、N格闘の宙返り削除など基礎的な部分で強化が入った。
アサルトではEXVS2アプデにおける最大の不満点だった射撃CSとサブ射撃を交換。
バスターではメイン射撃が通常時と同じビームライフルとなった。代わりにサブ射撃に旧メイン射撃が移設し、後サブ射撃で旧サブ射撃が性能を変更して移設している。
アサルトバスターは、換装機共通変更として他形態からの換装が出撃直後からできなくなったが継続時間や回転率が向上した。
メイン射撃の弾数と威力が上昇という純粋な強化や、ゲージ切れの硬直が無くなるなど欠点も削いでいる。
覚醒技は名称が『天翔ける光の翼』へ変更し、発動時に自動的にアサルトバスターへ移行できるようになっている。
環境の仲間入りというわけにはいかなかったが、それなりにいい位置にはいる。


2022/12/26にはなんと強化を受ける。
ノーマルでは格闘射撃派生の引き出し元の増加、射撃CSの強化、N格闘のダメージ増加の強化が入った。
どれも劇的な強化というわけではないが、機動力の高いこの形態のパワーが強化されたのは例え些細なものでも嬉しい。


アサルトでは射撃CS、サブ、特格がそれぞれ強化され扱いやすくなっている。N格闘も出し切りで受け身不可ダウンを取れるようになり、自衛向きの形態らしい調整を受けた。
バスターではサブの弾数増加、後サブの曲げ性能向上など持ち味を活かす強化を受ける。
そしてなんと特格からメインへのキャンセルルートが追加され、降りテクが使えるようになった。
射撃能力は高いが、自衛力が低いバスターの欠点を的確に補う強化であり、非常に使い勝手が良くなった。
守りだけでなく、特格の弾数増加やより慣性が乗るようになるなど技そのものも強化されている。


アサルトバスターではサブが連続ヒットしやすくなり、照射時間が延長された。
そしてアサルトバスターでもバスターと同じ降りテクが使えるようになった。
ただでさえ高機動かつ優秀な射撃武装を持つアサルトバスターが降りテクを持つことでより強力な形態となり、低コストは文字通り圧倒できるほどの性能を手に入れた。
全体的に各形態の長所をそれぞれ的確に伸ばしつつ、欠点を補う調整となり、同アプデの上方組で一番の当たりという声もある。
しかし時限強化機にはユニコーンガンダムという強力な対抗馬がおり、
下方調整と受けたとはいえNT-Dの圧倒的なまでの性能はそのままで、生時でもビームマグナムを撃てるためある程度の存在感もある。


総合的にはまだユニコーンの方が強いという評価が一般的だが、V2にはユニコーンにはない独自の強みがある。それは「自爆」である。
B後格の爆風に自ら突っ込むことで、ダウンや寝っぱに移行することができ、ABのゲージを安全にリロード出来る。
これは他の時限強化機も持たないV2独自の強みで、かなり強力。V2ABに対して有利を取れる機体は存在しないと言っても過言ではない。
ゆえに生時になんとかしてABのリロード時にアドバンテージを取ろうとするのだが、自爆によってただ時間を浪費させることが出来る。
ロック状況に左右されることが難点だが、高飛びしてしまえばなんの問題もない。
しかも爆風のヒット回数を任意で調整できるため、ダウンしたい時は爆風フルヒット、上空でまだまだ時間稼ぎしたい場合は爆風数ヒット→受け身でそのまま滞空できる。
さらに凶悪なことに、被弾(+受け身)でブーストゲージが回復してしまうため、オバヒペナルティにも引っかからない。
相方の負担がとんでもないことには注意したいが、そもそも生時は自爆で手が出せない、ABは性能が高すぎて手が出せない、よってV2がほぼ減らないためV2が後衛に回って仕舞えばこの問題も解決できる。
害悪と呼ばれても仕方ないレベルの技であり、ガチ対戦でユニコーンではなくV2を選ぶ場合はほぼ必須テクとなり得るかもしれない。
ちなみに家庭版であるMBONとは使用感がまったく異なるため、家庭版とアーケードどちらもプレイしているプレイヤーは注意が必要。



変形とHPSで総じて5つの形態がある速くて高火力なユニット。NEOからは堅さも加わった。
トップクラスの機動力と異常なまでのビーム耐性を持つ。
特にミサイルゲーなZERO、F、P、魂、WARSではV2バスターを手に入れて攻撃力を育てれば一気にヌルゲーと化す。


安定性の高いアサルトも作品によってはIフィールドが活きたりメガビームシールドが強いので悪くはない。
寧ろミサイルが弱体化したWORLD以降はこの形態がバスターより優先されるケースがある。
NEO、SEEDの場合は後述のアサルトバスターと同じく高火力な武装と凶悪な耐ビーム防御により最強ユニットの一角と化しているが
リミットブロックの消費が大きい為、アサルトバスターよりも乗り手を選ぶ機体である。


アサルトバスターは…ZEROとF、ポータブルでは素の戦闘では、
ノーマルのV2以下のマップ兵器オバケ(ビームサーベル以外全部マップ兵器)で殆ど使い物にならないユニットだった。
しかしNEO、SEEDでは高能力・高火力・高機動・Iフィールド&ビームコーティングを兼ね備えたバケモノユニットとして君臨した。
武装欄のインターフェースも一新されたので通常兵器も使用可能で、Fとは真逆にアサルトとバスターのいいとこ取りを備えている。
魂以降では武装はF時代のそれに戻すのは流石にマズイと感じたのか、通常兵器と一部MAP兵器を取り揃えている。
メガビームキャノンは当初MAP兵器だったが、WORLD以降は貫通ビームに変更。
それなりに強いがIフィールド持ち相手は苦手といったところである。
但しOVERWORLDではビームライフルに代わって特殊射撃のメガビームシールドが使えるようになった。
ちなみに魂以降ではマップ画面のグラフィックに間違いがある。


敵の高火力のビームを直撃してもIフィールドと耐ビームコーティングのおかげで雀の涙程度のダメージしか喰らわなかったり、
中距離武器のヴェスバーの威力が凄まじく、ヴェスバーがない作品だとメガビームシールドでビーム耐性を貫通してくるという、
ZERO・F時代の産廃ぶりはなんだったのかといいたくなる程の強さを誇る。
但し、ビームに対する防御面は充実しているが実体弾を軽減するアビリティまでは持っておらず、一概に「チート」「バラブレ」などとケチをつけさせないところもある意味ニクい。


NEOのイベントムービーではフロスト兄弟駆るヴァサーゴ・チェストブレイクアシュタロン・ハーミットクラブを相手に戦った。
サテライトキャノン並と言われるトリプルメガソニック砲も光の翼で防ぎきっている。
P以降はバスターデュエル アサルトシュラウドからABが設計できるというギャグ仕様。
ふざけているようだがコズミック・イラのMSツリーの頭に位置して作りやすい2機から、宇宙世紀のMSツリーのほぼ終着点に位置するV2ABを設計できるメリットは大きい。但し生産費用は序盤では中々手が出ないほどには高い。


また、ビームサーベルは漫画版のV字斬を再現している。
毎回懲りずにこの演出を入れている辺り、スタッフには相当の漫画版ファンがいるらしい。
基本的にノーマルのV2がV字斬を使うが、ZERO、F、Pではアサルトバスターが使っていた。
OVER WORLDにて、小説版からセカンドVが登場している。
こちらはアサルトバスターのスペックをマイルドにしつつ機動を爆上げしたスペックとなっている。
特殊射撃のメガビームシールドが特殊格闘の光の翼に置き換わっているので若干格闘寄りのスペックになったとも言える。
アサルトバスターのゴテゴテした見た目がちょっと…という人にもおススメ。


携帯機シリーズではギャザービート2から登場。
途中でアサルトバスターに強化されるが、無消費武器のビームサーベルが無くなってしまうので反撃戦法をやっているとあっという間に弾切れになってしまう。
モノアイガンダムズでも途中でアサルトバスターに強化され、さらにウッソが乗っているとハイパー化が可能に。
今回はアサルトバスターでもビームサーベルが使用可能だが、ハイパー化すると光の翼に変化する。
V2の時は無消費で高威力の全体攻撃という凄まじい性能だが、アサルトバスターの時はSPを消費してしまうので気軽には使えない。
ちなみに上記の二作はV2が登場するルートでは∀ガンダムが自軍に加入しないため、その代わりとしてターンXの月光蝶を光の翼で抑え込むという役割が与えられている。
アドバンスでは隠し機体として登場するが、入手のタイミングが終盤なのに武器が単体攻撃しかなく、アサルトバスターにも強化されないしハイパー化も無いせいで全然強くない。そもそもV2が登場しない一作目を除けば一番不遇な作品である。
DSではアサルトバスターが復活し、全体攻撃と間接攻撃を全部で三つも持っているのでかなり強力。
ウッソを乗せた状態で自軍ユニットの合計ダメージが5000を超えるとハイパー化し、全体攻撃がもう一つ増える。
クロスドライブではアサルトバスターは登場しないものの、全体攻撃を使える機体が限定されていることもあって十分強い。また、今作から開発で複数揃えることが可能になった。
ウッソを乗せればハイパー化もできるが、条件が「自分のHPが70%以下」なので強力な敵エース機がいないと発動させづらいというのが難点。


  • ガンダムオンライン

オーダー陣営にコスト380の強襲機として実装。コスト400のシナンジュのロケットバズーカと同等以上の性能のマルチプルランチャー
(アップデートによりロケットバズーカに防御モジュール無視効果が付与されたため、現在はロケットランチャーの方が高性能だが)、
広範囲かつ高威力の高出力ビームライフル(但し金図限定)、
高速で敵に突進できる上に範囲も広く強制転倒効果まである光の翼と、多数の強力な武装を持つ高水準な機体である。
しかし実装当時は「赤ロック誘導」という一定以内の距離で敵をロックしていると弾が敵に向かって強く誘導するシステムがあり、
このシステムと光の翼の相性が悪かったため「射撃武器が扱いやすい機体ではあるが強機体ではなく、中の上レベルの機体」扱いであった。
だが「赤ロック誘導」システムがごく一部の武器を除き大幅に弱体化した事で相対的に光の翼が大幅に強くなり、
「強力な射撃武器を持つ上、光の翼で一騎当千も可能な機体」へと評価が一変した。
似た性能でリベリオン陣営に実装されたファントムもとても強力な機体である。





追記、修正しますよ……。編集しないで大人になるなんて悲し過ぎるじゃないですか……


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*1 尤も開発の主体がサナリィである事に変わりはないし、そのサナリィからの盗用であるSFPを最後に技術更新が止まっていたアナハイムにどれだけ提供できるモノがあったのかという疑問も残る
*2 『Vガンダム』当時の設定と食い違う所もあるのであくまで半公式設定と思われたし
*3 ガンダムWの「殺人的な加速」でおなじみのトールギスは、負荷は15G以上。但しあちらは静止から一瞬でそのGまで加速し目標への激突寸前からの直角上昇、予備動作なしで一瞬で静止、バレルロール、鋭角的な連続機動などを行う。ウイングゼロに至ってはトールギス数機分の基本スペックからなるGがかかる
*4 従来のMSは推進剤を詰め込み過ぎてスペースに余裕がない、あるいは推力増強の一方推進剤を増量できず継戦時間に難ができてしまうという機体がそれなりにあった
*5 後年に改良に改良を重ねた量産モデル「ノエル・レイス」で「V2の85%」
*6 機体サイズが小さいので勘違いされ易いが、初代ガンダムやガンイージなどと同速で、全機体を見渡しても鈍足の部類
*7 覚醒時メイン連射のダメが少し下がっているだけで、他の武装に繋げれば従来のメインから火力が大幅向上し、サブなどを生当てするのに近い火力が安定して出せるようになった。非覚醒時の恩恵が特に強いだけで覚醒時も追撃安定化により短所より長所の方が大きい。

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