登録日:2012/06/13(水) 02:14:33
更新日:2025/04/06 Sun 19:03:37NEW!
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ガンダム msv ζ-msv ガンダムzz ms 試作機 量産機 可変機 tms ζタイプ 主人公機 エゥーゴ カラバ アナハイム・エレクトロニクス社 変態企業アナハイム フルブースト参戦 一覧項目 ζプロジェクト
本項では、「Ζガンダム」のバリエーション機について記述する。
以下の機体は各項目を参照。
○Ζガンダム3号機
○ΖⅡ
○Ζプラス
○リ・ガズィ
○リゼル
■ガンダムMk-IV B
形状変更型モビルスーツと呼ばれる、高機動白兵戦形態と重装甲耐熱降下形態への移行を可能とすることを目的に開発された新型システムを搭載した初期の機体で、整備に450時間、形状移行には最大10分を要する欠点が存在した。各パワーユニットが分解・再構成される特殊なシステム(通称「パズル遊び」)を採用しており、これが整備士とパイロットに多大な負担を強いる結果となった。
可変モビルスーツが新たな兵器として開発された当時は、従来型モビルスーツが抱えていた航続距離や活動可能時間の短さといった欠点を大幅に改善する能力を持つ機体として注目された。この新型モビルスーツは、艦隊における長距離打撃力を大幅に向上させるものと期待された。
連邦軍では、メッサーラ(MA)、ギャプラン、アッシマーなど、複数の可変モビルスーツ試作機が開発された。これらの機体の一部はムラサメ研究所に移管され、試験用として地方部隊に配備されるなどの実験が行われている。
一方で、エゥーゴの可変モビルスーツ開発は遅れを取っていた。作業用モビルスーツの生産ラインを流用した機体が試作されたものの、採用には至らなかった。特にメタスの原型であるアニュスデイは改良を加えられたが、実用機としては不十分であった。
その頃、アナハイム社が新型可変モビルスーツの開発を進めているという情報が流れた。この新型機は後にゼータガンダムと呼ばれる機体である。
ΖガンダムMk-I Aは、前型機「ガンダムMk-IV B」の欠点を改善するために開発されたモビルスーツである。Mk-IV Bと同様に変形機能を搭載しており、自力で形状変更が可能な設計を有している。この機体は「使える機体」としての期待を背負い、次世代のモビルスーツ開発における重要な挑戦であった。
開発段階では「ヴァリアブルガンダム(Vガンダム)」と呼ばれ、これは一年戦争時の連邦軍モビルスーツ計画である「V作戦」に由来している。
Vガンダムの開発が予定よりも遅れていたため、エゥーゴはアナハイムに対して正式な抗議文を送付した。しかし、この抗議文の中には、開発の遅延がアナハイム内部の一部反エゥーゴ派による妨害(サボタージュ)によるものであるという指摘が含まれていた。この内容がアナハイムの激しい反発を招き、エゥーゴとアナハイムの関係は悪化することとなった。
この状況を利用しようとした連邦軍は、エゥーゴに偽装した部隊を用いてアナハイムの研究所を襲撃し、新型ガンダムの開発ノウハウを入手する計画を立案した。もし成功すれば、エゥーゴとアナハイムの関係は完全に決裂し、新型機に関する重要な技術が手に入る可能性があった。
連邦軍特殊部隊「FIST」がこの計画を実行することとなったが、ネモ(MS)を含む必要な機材の調達に時間を要したため、新型ガンダムはすでにロールアウトしており、この計画は実行に至らず中止された。
2年近く後に、アナハイムの月面研究所のリフトによって運搬されるダークグレーのモビルアーマーVガンダムと設計責任者リエが偽装部隊のコードネーム「グスタフ」に奪取されかかり、パトロール中に急報を受け駆けつけたと見られるリック・ディアスと交戦した記録が残っている。
Vガンダムは、落下した3発のロケット弾による爆風と塵の雲に包まれた。雲を突破した際、モニターに表示された分析データにより、敵機がクレイバズーカを装備したリックディアスであることが判明する。
リックディアスは再びクレイバズーカを発射したが、Vガンダムは加速によって回避を試みた。グスタフは、リックディアス側がVガンダムを識別しているにもかかわらず攻撃を仕掛けてきた状況に不満を抱きつつも、迎撃の準備を整えた。
戦闘中、同乗していたリエは突如として「変形する」よう指示を出した。グスタフは当初、この指示に困惑したものの、リエの励ましにより変形を決意。リエの操作指示に従い、Vガンダムの変形シークエンスを開始した。変形後、Vガンダムは機体性能を生かした機動戦闘を展開し、リックディアスとの接近戦に突入する。
リックディアスはクレイバズーカを撃ち尽くし、武器を投げ捨てた後、ビームサーベルを抜いてVガンダムに接近。3発のロケット弾を発射し塵の雲を形成する中、Vガンダムはビームサーベルを抜き、雲の中で接敵した。
塵の中、センサー機能を活用しながらの戦闘が展開され、Vガンダムは白兵戦のためのオートプログラムが不完全な状況下でマニュアル操作を選択。グスタフの迅速な判断により、リックディアスの両腕をビームサーベルで切断し、さらに胴体へと攻撃を加えた。
この交戦において、Vガンダムの変形機能がその戦術的有効性を発揮する一方で、戦闘中におけるオートプログラムの不具合が課題として浮き彫りとなった。戦闘終了後も、パイロットおよびリエの操作判断が戦況を左右する要因となった。
■プロトΖガンダム
型式番号:MSZ-006-X1/X2/X3
アナハイム・エレクトロニクス社(AE)が「Ζプロジェクト」にて開発したΖのプロトタイプ。
ガンダムMk-Ⅱの強奪前に造られたのでムーバブルフレームは採用されていないが、リックディアスなどで採用されているブロックビルドアップ構造が採用されており生産性や整備性を高めている。
非可変機なのでウェイブライダーへの変形はできないが、このままでも性能は十分高いという。
1〜3号機まで造られ、それぞれ百式、リック・ディアス、ネモ型の頭部が取り付けられている。
Ζが驚異的な短期間で完成したのも、1号機を流用して造ったためである。
■量産型Ζガンダム
型式番号:MSZ-007
その名の通り、Ζの量産型。
可変機構をオミットして生産性を上げている。この内容からΖというよりもプロトΖの量産型といった方が正確かもしれない。
名称こそ「ガンダム」だが、頭はネモみたいなバイザー型である、なので前述のプロトΖの3号機(ネモヘッド)を基にしている可能性が高い。
量産型百式改と次期主力機の座を争ったが、採用はされなかった。
Gジェネにもやたらと登場するが武装も性能もシンプルすぎるので量産機縛りでも主力に据えるほどの性能ではない。
一応メガビームライフルの威力が高いので一般的なサーベルとライフルしかない機体よりは使える。
■Ζガンダム(ウェイブシューター型)
通常とは別のフライングアーマーユニットを装備したタイプ。
大気圏内での低空飛行能力のアップと航続距離の延伸を図っており翼部は大型の可変後退翼になっている。
AMBACユニットとしても機能するが、単独での大気圏突入は出来ない。
また変形時にサイドスカートを挟んで変形する事も有ってビームサーベル格納部が塞がるので実は変形時に武装が減る。
運用テストはされており結果も良好だったが、結局採用されなかった。しかし、Ζプラスの開発(特に大気圏内仕様)にフィードバックされたらしい。
なお、フライングアーマーユニットは他にも何種類か存在しているという。
ガンプラの旧HGでΖを発売する際、設定通りの変形が当時の1/144HGスケールでは技術的に不可能だったためΖプラスの設定を基に新たに創作設定された物。
■Ζザク
イーノ・アッバーブがハンマ・ハンマの攻撃で頭をやられたΖを応急修理した姿。
ジュドー達が拾ってきたザクⅡから頭を外し、それを乗っけている。
第一世代機のザクの頭が全天周モニターに対応できる訳もなく、視界は死角だらけ。当然変形もできない。
しかも顔が顔なので、敵機と誤認されやすい(実際、ジュドーが間違えて攻撃している)。
イーノ自身が乗り込み、ジュドーを援護すべくグレミーのガザDと戦った。
それにしても不完全にせよよくモニターがついたものだと思う視聴者続出。ジャンク屋は伊達ではなかった。
Gジェネでは初期の作品で登場。
性能的には変形できなくなったZガンダムといった感じで見た目はイロモノだが普通に戦える。
最近ではザク系の機体に乗った時に強化されるアビリティがあるので復活が望まれる所である。
EXVSシリーズではザク頭Ζガンダムという名称で2作目EXVSFBの家庭用からDLCで参戦。
コストは最低の1000で、続編のEXVSMBからは最低コストの引上げの影響で1500コストに上昇。
基本性能は、Ζガンダム(2500)>Ζガンダム・ルー搭乗(2000)>Ζザク(1000)という二度に渡るダウンジングを受けた結果、同コスト帯でも屈指の弱さ。
まず可変機能は持たず、ブースト効率は大幅に劣化。各種武装も一律性能を落とされ、覚醒技はモーションだけ同じのビームサーベル斬りなので射程が著しく短くなった。特殊格闘は百式呼出だが、お世辞にも強いとは言えない。
ただ、曲りなりにもΖガンダムの基本性能は同じ。下格闘サブ射撃の落下ルートは健在で、3連射可能なメイン射撃や単発ダウンの特殊射撃は持っている。なので低コスト故の低性能を割り切ったうえで、低リスクかつ後衛射撃機という見方でいけば悪くない……かもしれない。
なお、EXVS2以降はエクストラ機体が一括削除されたので存在が消されている。
ガンダムバトルオペレーション2では期間限定任務の報酬として実装。550コストの汎用機。
600コストにいるΖガンダムから変形とバイオセンサーとバルカンを抜いてコスト50下げましたという感じの機体。
バイオセンサーは兎も角変形は正直あまり活かせていない*1のでコストが下がった分得と言う見方もある。
体格の割に耐久が高く二種格闘での近接能力は同コスト帯でも随一だが、そもそも環境的に射撃機体が強くて格闘能力を活かす機会が少ないと言うのは原型機と同じ。
格闘戦が起きやすい狭いマップなら活躍の余地はある。
■Ζガンダム2号機
型式番号:MSZ-006-2
電子戦仕様のテストに使われた機体。3番目に製造された。
シールドにレドームが追加されている。
■ストライク・ゼータ
ホワイト・ゼータの改装型。
腰にビームカノンが追加されるなど、細部が変わっている。
最も違うのはシールドで、大型化してハイパーメガランチャーやミサイルなどを仕込んでいる。
■フルアーマーΖガンダム
型式番号:FA-006ZG
全身に追加装甲を取り付けたΖ。可変機構の採用による構造的な脆弱性を補うために用意された。当然、変形はできない。
防御力のみならず、武装を追加して接近戦での戦闘力も高めている。
この装備の運用は拠点や母艦などの防衛戦といった可変機構が不要な戦闘のみに限定されていて、背中はフライングアーマーから通常のバックパックに換装されている。
AEのパンフレットで本機が紹介されているが、マニアのフェイクではないかとも言われている。
ちなみに漫画「超戦士ガンダム野郎」ではパージした追加装甲を組み合わせることでSFSとしても運用できた。
■ハーフゼータ
『機動戦士ゼータガンダム1/2』に登場した機体。
AEが造った可変機の失敗作をカラバが貰って改装したもの。
見た目がΖっぽくなっている。
デカくて分厚いシールドを持っていて、かなりの防御力を誇る。
また、これにスラスターや武装が集約され、可変機構が簡略化された。この辺はリ・ガズィのBWSと少し似ている。
しかし、その弊害でシールドに被弾しすぎるとイカレて飛べなくなってしまう。ダメじゃん…。
機体バランスはかなり悪く、総合的な性能はネモに劣るらしい。
ティターンズからカラバに転向したエドガー・エドモンド・スミスが乗り、アムロ・レイの影武者を救出したり、エゥーゴを自称する連中に襲われていたウモン達を守ったりしていた。
グリプス戦役末期には宇宙でアモン・ドッグと交戦。仲間達を失いながらも性能を限界まで引き出して勝利した。
なお、「ハーフゼータ」はエドガーが付けた愛称で、本来の名称は不明。
■ΖレイピアⅠ
型式番号:MSZ-007
Ζプロジェクトで開発された機体。コードネームは「η(エータ)ガンダム」。
本来の名称は「レイピア」。
リック・ディアスの開発チームによって造られた可変機で、Ζプラスをかなり意識しているという。
名称の「Ⅰ」は兵装のことを指し、第一種兵装では背中にかなりデカいフライングアーマーを装着している。
兵装はⅤまで存在し、任務に応じて換装される。
量産型Ζと同じ型式番号なので、プロトタイプ2号機と3号機の頭がディアス型とネモ型なことと結び付けて非公式に考察されることもあるが、理由は不明。
■ゼータ
型式番号:A/FMSZ-007II
「ジオンの再興」に登場する機体。「近藤版量産型Ζガンダム」といったところか。
可変機構はそのままに、パーツを地球連邦軍の規格品に換えて装甲を減らすことでコストを低減させている。そのせいで防御力が低いが、主にピンポイント攻撃で運用されていることもあって特に問題とはされていない。
ウェイブライダーでの運用に主眼が置かれ、フライングアーマーは大気圏内用と宇宙用に換装が可能。
■Ζグスタフ
型式番号:TMS-007X
「サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ」に登場する機体。
エゥーゴが造った可変機で、早い話が「ジオン版Ζガンダム」。なんで「ジオン版」かと言うと、この作品のエゥーゴはジオン残党が結成した組織だから。
一年戦争のア・バオア・クー攻防戦でジオン側がガンダムの戦闘データを入手し、フラナガン機関のこれまでの研究成果を全て注ぎ込んで完成させた。
見た目はΖとあまり違いはないが、デコにはモノアイが備わっている。
■ΖガンダムMk-Ⅱ
型式番号:MSU-010
「機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ」に登場する機体。
Ζの後継機として造られていて、量産を考慮して可変機構を省略している。
しかし信頼性や安定性はΖより高く、総合的な戦闘力はほとんど同じかそれ以上とされる。
実はこの作品、「Ζガンダム」放映終了後に発表された嘘企画である。なので当然、こんなMSは存在しない。
■クワトロ専用Ζガンダム
「サンライズ英雄譚2」に登場する機体。
エゥーゴがクワトロ大尉専用機として用意した金ピカのΖガンダム。
オリジナルよりも攻撃力と防御力が向上しているが、燃費は若干悪くなっている。
文字通りの専用機でクワトロしか搭乗できず、ストーリー上でのクワトロがシャアに戻ることを決意するイベント後は使用不可能になる。
■シャア専用Ζガンダム
「サンライズ英雄譚2」に登場する機体。
アクシズがエゥーゴから奪ったデータを基に作り上げた赤いΖガンダム。
自軍入りしたハマーンの命令で主人公部隊に提供された。
性能はクワトロ専用機とほとんど同じ。
クワトロ専用機同様にこちらはシャアしか乗れないので、入手してもイベント発生までは使用できない。
■剣士ゼータ
アルガス騎士団騎馬隊隊長
「SDガンダム外伝ジークジオン編」に登場する、アルガス騎士団所属の剣士。CVは辻谷耕史氏。
デザインは全体的にZガンダムの意匠を積極的に取り入れられており、盾はバックパックで愛馬はアーガマ、顔ももちろんZ顔。
兜には特徴的なアンテナがついておらず、その代わりにユニコーンをモチーフとしたドリルが付いている。
騎士アレックスがいないと同僚の闘士ダブルゼータや法術士ニューとの仲がすごく悪くなる。
追記・修正は、Zの鼓動を感じてからお願いします。
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- HGUC(新しい方)のウェイブシューター仕様がプレバンで発売とのこと、ウェイブシューターが出た経緯見るとなぜに出したと思う…まあ、買うけど -- 名無しさん (2017-07-28 16:33:56)
- ウェイブシューターがZプラスとの合いの子感あっていい。地上のZプラス小隊の指揮官機という妄想設定もできる。 -- 名無しさん (2018-01-23 01:41:15)
- 消防当時シューターのほうのHGカッケーと思ってた。後からライダーの存在知って変形ややこしくて、シューター考え出した人すげえと思った。ライダーのままじゃお子様受けは悪かったろうし -- 名無しさん (2018-09-03 10:28:28)
- ΖガンダムMk-Ⅱ の画像を検索してみたら左膝が骨折してるのが気になった -- 名無しさん (2018-09-03 11:30:24)
- なんで英雄譚2は専用が2機あるの?と思うだろうが本作ではクワトロとシャアが別パイロット扱いなのでそれぞれの専用機にしか乗れないのだ… -- 名無しさん (2021-09-11 14:53:08)
- Ζガンダム2号機なんていたんだ・・・。ZⅡが2号機枠かと思ってた。 -- 名無しさん (2021-09-18 14:03:56)
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