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Level 71 η は、 The Backrooms の 71 η 番目の階層である。
Level 71 η は、 The Frontrooms における日本の、アダルトビデオ販売店のビルに類似している。床面積は約 8 m × 15 m と非常に狭小な反面、上下方向にはフロアが際限なく続いている。各フロアへは、階段でのみ移動することができる。いずれのフロアも、前述した狭小空間に、高さ 2 m × 幅 60 cm ほどの棚が所狭しと並べられており、荷物の多い状態での自由な移動は難しい。更に後述する存在を回避することを考慮すると、移動において動線を確保することが常に重要となる。
内装や構造はフロアによって若干異なるが、以下の点では共通している。
棚には、パッケージに入った DVD や VHS が無作為に陳列されている。それらの「商品」を手に取ったり、別の階層へ持ち出したりすることもでき、一般的な映像再生機器で再生可能である。後述する特筆すべき例外を除くほとんどの「商品」のパッケージは、アダルトビデオのパッケージを極度に抽象化したようなイラストレーションで、しばしば意味の通らない日本語か、未知の言語らしきものが書かれている。映像も、アダルトビデオを抽象化、乃至キュビズム解釈したようなアニメーションに、大小のカラードノイズ音がついているというもので、一般的にはポルノとしては見られないだろう。「商品」の種類は、これまでに約 30 種類が知られているが、稀に「新作」が発見されることもある。
上述した特徴に当てはまらない「商品」も稀に発見され、その中には別の階層へ移動する効果を持つものもある。そういった「商品」は、別の階層に移動する際にはいつの間にか消失してしまい、持ち出す試みは現在まで失敗している。確度の高い情報はないが、見慣れない「商品」に触れただけで危険な階層へ移動してしまうような不運も起こり得るとされるため、注意が必要である。喫緊の事情がなければ、移動手段として考えるべきではない。
Level 71 η では、しばしば大量の生きたテントウムシ(ほとんどはナナホシテントウかナミテントウ)の群れが大雑把に人型を成し、衣服を纏っている存在と遭遇することがある。それらは無害だが、強い衝撃が加わると、自壊してただのテントウムシの群れになり、移動の妨げとなってしまう。また、近づきすぎるとテントウムシやその体液が身体や衣服に付くことがあるため、不快に思うならば避けたほうが無難である。存在は各フロアを階段で移動しているほか、前述のエレベーターから出現することもある。遭遇頻度は、階段で 10 フロアを移動すれば平均 1 体見かける程度である。
観察の結果、存在の体格やテントウムシの種類の割合には、存在ごとの個性があることがわかっている。また、通路の障害物(人間を含む)を迂回して避ける、「商品」を未知の方法で掴んで眺めてまた棚に戻すといった、知性的な行動が見られるが、存在とコミュニケーションを取ることには成功していない。
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