翻訳/The_Whole

「退屈だが恐ろしく、煩わしく広大な — 「The Whole」での経験は、私にとってそこにいた時間は短いにもかかわらず誰にも言えない程恐ろしい経験だった。溢れ返る物質の海...なんとしてでもでこの場所には来ない方が良い。」

- 未知の無線通信

生存難易度:クラス N/A

》異空間である。

》物質が溢れかえっている。

》生存に相応しくない。

The Wholeは、The Backroomsにある危険且つとても異常な場所である。Backroomsを探索する際は常に、The Voidすら通り過ぎて「The Whole」に落ちる可能性が極わずかながら付き纏う。

The Whole(ホワイトホール)

全体の視覚的な再現。

概要

「The Full」とも呼ばれるThe Wholeは、The Voidの対になる空間である。此処は目が眩むほど明るく、高密度に満ち満ちる沸騰物質が混ざり合った結果として常に光があらゆる方向から投射されている。その名前が示す通りThe Voidを構成する陰鬱な虚無とは対照的に、The Wholeは物質で溢れかえっている。致命的なまでに圧倒的な光と物質のため、「広大で非論理的な海」と例えられてきた。

物質が非常に密集しすぎているため、長時間の移動は殆ど不可能である。掻き回され絶え間なく衝突する物質によって放出されるエネルギーは莫大であり、それが快適で混沌とした環境を作り出している。故に空間の多くの領域は天文学的なまでの温度に達し、せいぜい数秒で居住可能な程にまで戻る。物体はしばしば侵入時に焦げ、その特性は時間の経過とともに変動する。これは固体に限ったものではない — 不協和音の突風が絶え間なく核心に反響し、衝突し、近くにいる全ての存在の耳をつんざくまでに響いている。魅惑的で致命的なこの密度は空間全体を信じられないほど危険な環境にし、探索しようとする生物を大きな危険に晒す。

時空すら空間全体で圧縮され歪められており、中で発生するイベントは知覚される持続時間に極端な変化、つまりは平均よりも遙かに長くまたは短く続くように感じられる。この歪みによりナビゲーションは異様なほど困難になるかもしれない。例えば1つの方向に数分間移動しようとしても、実際には1秒未満しか経過していなかったりする。確認されてはいない警告話として放浪者が此処から脱出した時に自ら認識できないほど年をとっているが、彼ら自身は瞬く間に脱出したと報告する場合がある。時間とは殆どの現実の法則と同様に不安定で流動的な概念であり、その深みでの経験はしばしば心の状態によって決定される。

The BrokenがBackroomsと共生関係を保っているように、 The Wholeはその「対応」であるThe Voidと多くのつながりがあるようだ。2つの領域が密接に絡み合っているという噂、つまりThe Voidの特定のエリアに入るとThe Wholeの特定の場所に移動する可能性があり、その逆も成り立つということである。これにより比較的簡単にアクセスできる可能性があるものの、そのリスクはリターンより遥かに大きい。しかしここはThe VoidとBackroomsの間の重要な接続ポイントとして機能している可能性はある。そのため、全体のどの程度が物質化でき、その境界すらも不明なままだ。幸いなことにレベル内には物質が満ち満ちているため、外れ落ちれないThe Voidとは異なりほぼ全ての場所で外れ落ちによる脱出が可能だ。このことから適切な安全対策が発見されれば、The WholeはBackroomsの任意の場所への直接輸送手段として機能できる可能性があると理論付けられてはいる。

コロニー又は前哨基地

このレベルの性質上、コロニーや前哨基地を形成することは実行不可能と見なされた。

入口

• The Wholeに入るには非常に間違えた外れ落ちを実行し、意図せずにThe Voidを完全に通り過ぎて自己加速する必要があると考えられている。

出口

1. 前述のように此処には物質が満ち満ちているため、ほぼ何時でも何処からでも外れ落ちにより抜け出すことができる。ただし、外れ落ちた先が何処に行くのかは予測できないが。

この記事はThe Wholeを狩人の少女が翻訳したものです。The WholeはEgglord1様が作成したものです。

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