第27章 伝統的な沖縄語名護言葉で
今(なんま)からしーねや、ありん なー、6年(にん)前(めー)ぬくとぅ。……わにや、うぬ でぃきぐとぅ、今(なんま)までぃ 誰(たる)んがてぃん 話(ぱなー)はんたる。飛行機しんかんきゃーや、わにが 顔(ちら) 見っち、わにが 何(ぬ)ん あらんくぃ 帰(けー)てぃっちぇーし、喜(ゆるく)でぃ とぅらーちゃん。わにや、きむしからはーたしが、あったんがてぃや、あん 言ちゃん。「なあ、すぱーら れーる……」
なー 今(なんま)や、わぬん、立ち直(のー)とぅん。だー、ありゑーさ……元通(むとぅどぅー)い、んでぃる 言(い)ゃんしが。ゑーしが、わにや ゆー わはーとぅん。ありや、どぅーぬ星(ぷし)んがてぃ 帰(けー)たんばーれーる。何(ぬ)んがでぃ いいねや、ありが どぅーや、だーにん 無(ね)んてーとぅる。どぅーや、あんすかまでぃや 重(うぶ)こーねんたらぱじやー……。あんちから、わにや 夜(ゆるー)、星(ぷし)んがてぃ 耳 ふぃらみーしが まし なたる。5億ぬ鈴とぅ ゆぬぐとぅるゑーさ……
ゑーしが、わにや、てぃーち、でーじな しーやんび ひちゅーてーる※1。口輪や、あぬ王子くぬんがてぃ 描(は)ち とぅらーちゃしが、わにや うりんがてぃ、革紐(かーをぅー) 描(は)くし へー忘(わし)てぃてーる! あんちゑーねや、けっちしちん、羊(ふぃちじ) 繋(しなー)ぐしやならーぬ。ゑーとぅ、わにや 心配(しわ)る ひちゅる。『ありが星(ぷし)んてぃや、きゃんぐとぅなー なとぅーがやー? ばっぺーねや、羊(ふぃちじ)が あぬ花(ぱなー) へーかーてぃねーらんらやー……』
あんちん 考(かんげー)いん。『ゐーゐん、かーてぃやねんさ! あぬ王子くんや、どぅーぬ花(ぱなー) 夜(ゆる)ぬ間(えーだ) ガラスぬ覆(うす)いむんち 覆(うすー)てぃ、羊(ふぃちじ)から 目(みー) 離(ぱなー)はんてー……』あんち しいねや、わにや かふーな 心持(くくるむ)ち ないん。あんちから、群星(ぶりぶし)んきゃーが 柔(やんふぁ)ってーみ 笑え(われー)被(かん)ぶぬ如(ぐとぅ) 思(うまー)いん。
また、あんちん 考(かんげー)いん。『人(ちゅ)んでぃいーしや、一回(すけー)二回(たけー)や うかっとぅるすしが、うりがる うかーはる! あぬ王子くんが夜(ゆるー)、ガラスぬ覆(うす)いむん へー忘(わし)てぃねんたい、羊(ふぃちじ)が 夜(ゆる)ぬ間(えーだ) さらがってーみ ぴんぎたい……』あんしねーから、鈴や、涙(なだ)んがてぃる 変(か)わーいる……
じゅんに、じゅんに ぴるーましむんるゑーる。あぬ王子くん かなーさひちゅぬ にったからひちん、あんちから わにから ひちん、宇宙んでぃーしが、うぬだーがらんてぃ、だーがら あがーみが わはーらぬぱらーんてぃ、あがーみぬ わはーらぬ てぃーちぬ羊(ふぃちじ)が、うぬバラ かーいが、かんが んでぃーしびかーち、まったく 変(か)わーてぃ 見らーりんばーる……
天(てぃん) 見上(みあー)ぎてぃみーば。心(くくる)ち 考(かんげー)てぃみーば。『あぬ 羊(ふぃちじ)や、あぬ花(ぱなー)かーたがやー?』あんしねや、にったや、まったく 違(ちがー)とぅしが 見らーりーらぱじどー……
あんちから、大人(ぽっちゅ)や、じょーい、一人(ちゅい)んちゅん、わはーらぬ。うりがる うみしき 大切(てーしち)ゑんでぃーし!
[注釈]
- 「ほんとに、とんでもないこともおこってしまった」→「ぼくは、ひとつ、大きな失敗をしていた」と表現しました。
※編集者注:[翻訳者紹介]ならびに[ことばの解説]はあのときの王子くん 最終章 伝統的な沖縄語名護言葉でをご覧ください。

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