aklib_story_画中人_WR-4_女将_戦闘後

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画中人_WR-4_女将_戦闘後

少女を連れて逃げたウユウは、どうにかクルースとの合流に成功。一方、サガ、レイ、ラヴァの三人は、しばらく質屋に隠れていた。どうやら店主のレイは何かを知っている様子だった。


[女の子] うう、ううぅ……

[ウユウ] お嬢ちゃん、ほら空が明るくなってきたよ。もうかなり歩いてきただろう? もうすぐ着くから、泣かないでおくれ。

[女の子] ううっ……

[ウユウ] 大丈夫、お兄ちゃんがついてるから、安全だよ。

[ウユウ] あぁ……いい子だから泣かないで。もう庭園は見えているよ。あと少しで到着するから。

[墨魎] ガアッ!

[女の子] いやあぁ――!

[ウユウ] ど、どうしてこんなところにいるんだ! こいつらは太陽を怖がるはずじゃなかったのか!?

[ウユウ] くそっ! お嬢ちゃん、おぶってあげるから、しっかりつかまっていてくれ!

[墨魎] ガアッ!

[女の子] おじさん! おじさん急いで!

[ウユウ] か、髪の毛を引っ張らないでくれ! メガネが、メガネが落ちる!

[墨魎] ガァッ! グァッ!

[クルース] ……ウユウくん、逃げ足だけは本当に速いなぁ。

[町民] 英雄さん、何かおっしゃいましたか?

[クルース] ん~? 何でもないよぉ。あなたたちは早く庭園に隠れてねぇ。外の警備は私に任せて〜。

[クルース] うーん……

[クルース] あの小さな墨魎は、普通のオリジムシなんかよりもすばしっこいみたいだけど……どんどんウユウくんに離されてるねぇ。

[クルース] まさか追いつけないほどウユウくんが速いのぉ? そんなことってあるぅ?

[墨魎] ガッ……ガァ……ガァ……

[ウユウ] くらえ! えい! はっ! やぁっ!

[ウユウ] ははっ! どうだ? これで追いつけないだろう!

[墨魎] ガッ!?

[女の子] おじさん! もっと速く走れないの!?

[ウユウ] これ前からやってみたかったんだ。映画のカンフースターたちは、路地で追いかけられるときに、必ず何かを投げるからね!

[女の子] い、いいから! もっと速く走って!

[ウユウ] 痛っ! 頭を叩かないでくれよ、私は駄獣じゃないんだから!

[墨魎] ガウッ――!

[ウユウ] 回り込んできた!? 太陽があんなに眩しいのにどうしたんだ! こいつらは光を恐れるんじゃなかったのか?

[女の子] た、助けて!

[ウユウ] チッ! 仕方ない……お嬢ちゃん、先に逃げるんだ。私が――

[墨魎] ガッ!

[墨魎] ガッ!?

[墨魎] ガ……ガ……

[ウユウ] ……クルース嬢!? ああ~恩人様、助けられるんならもっと早く助けてくださいよ――って、どこにいるんです?

[クルース] ここだよぉ~。

[女の子] わっ……! お、お姉ちゃん、どこから出てきたの?

[ウユウ] さすが非凡なる狙撃の名手、神出鬼没かつ軽やかな身のこなし、真に――

[女の子] お姉ちゃん! おじさんを助けてくれてありがとう!

[ウユウ] うっ。

[クルース] 早くお家に戻ってねぇ、お母さんがずっと探してたよぉ。

[女の子] うん!

[ウユウ] 恩人様、早くラヴァ嬢とお坊様を助けに行った方がよろしいかと。ここは私が守りますのでご安心ください。

[クルース] あれぇ……? さっきラヴァちゃんに、必ず助けに戻るって誓いを立ててなかったぁ?

[ウユウ] お、恩人様はなんと恐ろしい地獄耳……ああいや、素晴らしい聴力をお持ちで……

[クルース] 別にそんなことないよぉ。

[クルース] ところでその扇子、どうしていつも手に握ってるのぉ?

[ウユウ] や、これは必需品でして。私の一番のお気に入りです。恩師からの贈り物でもありますし、片時も手放したくないんですよ!

[ウユウ] それに……へへ、手に扇子を持っていれば、何となく文化人っぽいでしょう?

[クルース] ふうん……

[クルース] さっきの墨魎は、どうしてここまで来て平気だったのかなぁ? ここはもうお昼だよねぇ?

[ウユウ] それはこっちが聞きたいです! あいつに追いかけ回されて本当に疲れ果てましたよ……

[クルース] うーん……まぁ、まずはラヴァちゃんと合流しよぉ~。

[ラヴァ] ……静かになったな。

[ラヴァ] ここは夜の端で、明かりもわずかに見えるだけだっていうのに、どうして化け物が襲ってこないんだ?

[サガ] それは拙僧も不思議に思っておった……今までこんなに静かだったことはないぞ?

[レイ] 静かなのは、良いことでしょう?

[サガ] む! いかにも。これで拙僧もようやく一息つけるでござる!

[サガ] よっこらしょっと。

[レイ] 気をつけて。店の物を壊さないでね。

[ラヴァ] …………

[ラヴァ] サガ、さっき言ってたシーウ……というのは?

[サガ] もちろん『夕娥(シーウ)、月に奔る』の美談に登場する夕娥のことだが? ああ、拙僧は今でも彼女の両の瞳を忘れられぬ――

[ラヴァ] ……???

[レイ] サガ、もっと順を追ってゆっくり話してあげたら? ラヴァさんの顔がどんどん曇っていってるわ。

[サガ] お、すまぬすまぬ、つい興奮してしまった。さっきは墨魎と戦い、ラヴァ殿もくたびれたであろう? ここで茶でも飲みながらゆっくり話さぬか?

[レイ] じゃあ私はお茶を入れてきますね。

[サガ] ああ、先に聞きたいことがあるのだが、レイ殿はここから出る方法を知っておるであろう?

[レイ] いいえ。

[サガ] 知らぬのか?

[レイ] (軽く首を横に振る)

レイは頭を上げ、外に目をやり、その奥の道の先を眺めた。

敢て高き声で語らず――

――恐らくは天上の人を驚かさん。

[講談師] …………

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