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更新日:2026/03/06 Fri 10:33:15NEW!
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メタルヒーロー メタルヒーローエピソード項目 扇澤延男 後味の悪いオチ 鬱展開 賛否両論 涙腺崩壊 特捜エクシードラフト 事実上の最終回 ヒーローの敗北
猛獣の叫びと共に引き裂かれる体
次々に起こる見えない殺人事件
常識を超えた超常現象による殺人なのか?
捜査に向かうエクシードラフトは意外な真犯人を発見した
襲いかかる見えない牙が、トライジャケットを引き裂く
果たしてこの攻撃をかわす事はできるのか?
特捜エクシードラフト『魔獣を飼う美少女』
■概要
『特捜エクシードラフト』の46話。
『炎の黙示録』(神と悪魔の戦い)が話題に上ることが多い本作で、そのテーマがメインとなる最終章前に放送された。
その内容とテーマなどから事実上のレスキューポリスシリーズ最終回と評するファンが多い一方で、
最終的に導き出される結末のやるせなさからヒーロー完全敗北との声も強い。
『わしら純情放火団(特救指令ソルブレイン)』『見えない巨人(特捜エクシードラフト)』と合わせ、
メタルヒーローシリーズの鬱エピソードという話題で取り上げられる頻度も高い。
とはいえラストシーンはこれらと比べやや前向き・感動的に描かれており、悲劇ではあるが後味の悪さという点ではそこまでに至らないと見る人も。
脚本は扇澤延男。上記2エピソードの脚本担当でもある。こんな調子なので「レスキューポリスシリーズの胸糞悪い脚本担当」なんてイメージを持つ人も多い。
■登場人物
◆ 叶 隼人/ドラフトレッダー、シンクレッダー
◆ 村岡 耕作/ドラフトブルース
◆ 大熊 拳/ドラフトキース
我らがエクシードラフト。今回の主人公ポジションは隼人。
◆ 本田 克明
フリールポライター。手に入れたネタを基に強請りを行っていたとのことで、評判は悪かった。
冒頭で何者かに刺殺される。
◆ 本田 恵子
克明の娘。生まれたときから10年間、ずっと原因不明の昏睡状態だという。
外見はきちんと年齢通り年を重ねているようだが、生命維持装置なしには生きられず、物を見ることもしゃべることもできない。
◆ 本田 弓子
克明の妻で、恵子の母。
動けない恵子の生命維持装置管理のため、家でつきっきりの看病をしている。
◆ 井上
克明を殺害したヤクザの鉄砲玉。猛獣に惨殺される。
◆ ヤクザ
真壁重工の依頼で裏の仕事を続けてきた者たちだが、どうやら危険な仕事に対して報酬が安いことに不満があったらしい。
エクシードラフトを警戒しており、上の井上を自首させることで捜査を攪乱、さらにエクシードラフトを尾行して恵子のことを知るなど、用意周到。
4人グループで、リーダー格はサングラスの男。
◆研究者
日本科学アカデミーの超能力研究所の研究員。
劇中で言及しているが、『エクシードラフト』世界は超能力の存在が肯定されており、国の専門研究機関として成立している。
つまり彼らも公務員であり、弓子の反発に対して「管轄の違うことはわからん」と官僚的な返しをしていた。
一方、恵子を超能力研究の貴重な材料として扱い連れていこうとするなど、いかにも踏み外した科学者のような言動もある。
■あらすじ
深夜、一人の男が何者かに刺殺される事件が発生。エクシードラフトが捜査に乗り出した。
免許証から被害者は本田克明という名前で、住所も判明したが、家族に連絡しても来られないという。
遺体の確認作業が必要なため、直接本田家に向かったエクシードラフトだが、克明の妻・弓子は娘のため動けないという。
娘・恵子は原因不明の病により、生まれてから10年間目を覚まさず、生命維持装置につながれたままベッドで寝たきりだったのだ。
そこで隼人が預かることで了承してもらう。
弓子「ごめんね……お母さん行かなきゃならないの。お父さんがね……お父さんが……殺されたの。わかる? 恵子……」
すると一瞬、生命維持装置の脳波計に反応が起きたのを隼人は見たが、すぐに戻ったため気のせいと考える。
隼人「返事はしなくても、心の中では必ず通じ合ってる……そう信じてるんだろう」
克明は元東洋新聞の記者で、現在はルポライター。
そして手に入れたネタで強請りまがいのことをする、薄汚いハイエナだと悪評がついていた。
何故第一線の記者が、そこまで転落したのか。
考えるエクシードラフトだが、どんな悪党でも被害者は被害者、捜査を続行する。
現場から取材メモが見つからなかったため、克明の調査していたネタに原因があると見たエクシードラフトは、克明が真壁重工業という会社を調べていたと知る。
真壁重工は建設用機械の名目で戦車に流用できる重機を密輸していたという噂があり、克明はそれを狙ったのではないか。
傍証を固めてからつつこうとする隼人だが、本部から通信が入り、なんと克明殺害犯が自首してきたという。
自首してきた井上という男は、肩がぶつかり口論の末の殺害、克明のバッグは燃やしたと自供。
真壁重工の鉄砲玉と考える隼人たちは、身柄を引き渡してもらって徹底的に締め上げようと考え、本部長もそれを認める。
犯人逮捕の報を本田家に伝えに行く隼人は、弓子が書斎のゴミ箱から偶然、真壁重工の名を記したメモを発見したと聞く。
弓子「恵子……井上っていう犯人が捕まったんだって。でも本当に悪い真壁重工の社長がが捕まらなきゃ、お父さん可哀想だね」
すると井上が拘留されている城南警察署で、突然火災が発生。エクシードラフトは消火作業に当たるが、井上は死亡。
しかし井上は焼死ではなく、全身を猛獣に引き裂かれたような凄惨な死に様。
驚くエクシードラフトに続けざまに、真壁重工本社で社長がやられたという連絡が入る。駆けつけると全く同じ死に様の社長があった。
そして城南警察署の刑事が、井上が殺された際に猛獣の吠える声を聞いたという。
まるで克明の怨念が暴れたのではないかと思うほどの、常識を超えた、超常現象によるその殺人。
エクシードラフトは日本科学アカデミー超能力研究所を訪れ、超能力殺人の実例があることを確認すると、研究者を連れて本田家へ。
隼人が超能力殺人の実行犯として疑いをかけたのは、弓子ではなく恵子の方だった。
脳の測定の結果、すさまじい念動波が測定される。隼人が見た脳波の乱れは、彼女の超能力者としての覚醒のときだったのである。
10年間心の中に充満していた思いが、父親を殺された怒りで念動波として放出されたというその事態に研究者は大興奮。
これほどに興味深い研究材料はないと弓子に対し、娘を調べさせるように言うが、弓子はそれを拒否して追い返そうとする。
研究者「我々はそこらのインチキ研究所とは違う! 国の正式な研究機関なんだ!」
弓子「だからお断りするんですよ! この10年間、国は何をしてくれましたか?」
昏睡状態から恵子を救うためあらゆる方法を求めたが、国はそんな本田家に何も助けの手も差し伸べることはなかった。
どんな病院も研究機関も、恵子を目覚めさせることはできず、それでも弓子と克明は恵子の誕生日を祝うなど必死で育ててきた。
しかし、恵子の生命維持装置にかかる費用は月に200万。それを払うのに、いくら一線級の記者でも新聞記者の給料ではとても足りない。。
克明がハイエナと蔑まれようと強請り屋まがいのルポライター業に走ったのは、その金を求めてのことだったのだ。
弓子「自分たちで見捨てておきながら今になって研究させろだなんて、どうしてそんな身勝手なことを国はおっしゃれるんですか!」
研究者は管轄違いだからと逃げ、耕作はそれでも事件に関係があるなら調べる必要があると詰めるが、弓子は反対を続ける。
弓子「おっしゃるとおり、心の中に憎しみは抱いたかもしれません。でも、この子は相手に指一本触れちゃいません」
拳「だからその憎しみが超能力になって……」
弓子「人が憎しみの心を持ったら、犯罪ですか? あなたも、あなたも、あなたも、人を憎んだことは無いんですか? ……あなたは、一度も殺したいほど誰かを憎んだことがありませんか?」
研究者、耕作、拳、そして隼人へと立て続けに詰め寄り、隼人は言葉を失う。
弓子「歩けない、しゃべれない、ただひたすら眠るだけの人間には、人を憎む権利もないんですか」
考えた末に隼人は引き上げることを決意、耕作たちを外へ追い出し、弓子に謝罪して去るが、一部始終を見ている者たちがいた……。
隼人(我々に……人の心の中まで裁く権利が、あるんだろうか……)
悩む隼人だが、本部に弓子から電話が入る。恵子が男たちに拉致されたというのだ!
恵子を拉致した男たちは、井上を鉄砲玉として遣わしたヤクザであり、真壁重工の汚れ仕事を任されていた者たちだった。
恵子の超能力に眼をつけた彼らは、真壁重工副社長に電話。10億円のボーナスを要求し拒否されると、恵子に向けてつぶやく。
ヤクザ「お前の父親を殺したのはな……本当は真壁重工副社長秘書だ、秘書」
すると真壁重工に再び猛獣の声が轟き、副社長の秘書が惨殺される。
副社長は命と引き換えなら安いと交渉を飲むが、生命維持装置のパルスを探知したエクシードラフトがそこに乗り込んできた。
シンクレッダー「特捜エクシードラフトだ!」
ヤクザ「だぁからどうした! ……お前の父親を殺した本当の犯人を教えてやる。エクシードラフトだ!」
シンクレッダー「何っ! やめろ! その子の、心の中の猛獣を暴れさせるな!」
ヤクザ「こいつがお前の父親を殺したんだ!」
顔を歪めた恵子から猛獣の声が響き、シンクレッダーは見えない猛獣の激しい攻撃に晒される。
この隙にヤクザは逃走を図るも、シンクレッダーの命令でブルースとキースが追跡。
拳銃で武装したヤクザも実装したエクシードラフトの前には全く相手にならず、あえなく御用となる。
一方、シンクレッダーはなんとしても恵子を止めようと、激しい攻撃を受けながらも歩み寄っていく。
シンクレッダー「恵子ちゃん、頼む! 心を、心を鎮めてくれ! 恵子ちゃん!」
ついに恵子のベッドまでたどり着き、業火に焼かれながらも彼女を抱きしめるシンクレッダー。
すると突然、猛獣の攻撃が止まり、恵子が目を見開く。
シンクレッダーはヘルメットを外し恵子を正面から見つめると、涙を流して再び目を閉じる恵子。
拳「隊長の声が届いたんですよ!」
耕作「恵子ちゃんの心から憎しみが消えたんです」
隼人「……俺には…………最後まであの子の心を救えなかった……」
拳「だって猛獣は消えたじゃあ……」
耕作と拳が生命維持装置に目を移すと、心電図と脳波は反応を示していなかった。
猛獣が止まったのは、憎しみが消え失せたからではなかった。恵子が死んだからなのだ。
本部長の付き添いで遅れてやってきた弓子は、動かなくなった我が子に駆け寄り、泣き崩れる。
いたたまれなくなった隼人は外へ飛び出すと、シンクレッダーの最強装備サイクロンノヴァを空に向け、やりきれない思いと共に放った。
あの子は、父親を心から愛していた。
その愛する者が、殺されたんだ!
憎しみの心を爆発させるのは、当たり前じゃないか!
その心に、どんな罪がある?!
たとえどんな風に生まれようと、人を愛する権利は……誰にもあるはずじゃないのか?
違うかあぁぁぁっ!!
空に向かって叫ぶ隼人、それを見つめるだけのエクシードラフトの面々。
するとそこに、少女の声が響いてくる。
一同が振り向くと、そこにあったのは父を呼んで走る恵子と、彼女を抱きしめる克明の姿だった。
克明と手をつないだ恵子は、隼人に向かって微笑みながら手を振り、向こう側から飛び立つハトの群れに紛れるように姿を消す……。
――それは、幻だったのだろうか?
……例え幻でも、隼人たちは確かに見た。
そして、忘れはしない。
少女が初めて見せた笑顔。その輝きを――
……俺には…………最後までこの記事の追記をできなかった……
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