ロープの疑惑(女警部・神宮寺葉子シリーズ)

ページ名:ロープの疑惑

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更新日:2026/03/06 Fri 09:29:36NEW!
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ミステリー ツッコミどころ満載 トンデモトリック ←だと思っているのか? 神宮寺葉子 悲しい真実 週刊ストーリーランド


『ロープの疑惑』とは、かつて「女警部・神宮寺葉子シリーズ(週刊ストーリーランド)」において神宮寺葉子が解決した事件のうちの一件。



◇あらすじ
資料室で資料を読んでいた神宮寺葉子の所に部下の江森宏治が宮平二丁目の静かな住宅で有名なファッションデザイナーの辻川一輝が書斎で死体となっているところを発見されたと報告。
すぐさま現場へと向かった神宮寺は死体の下や床に散らばっているたくさんのデザイン画、燃え盛る暖炉にそこで燃えているデザイン画、暖炉と向かい合っている温風ヒーター、荒らされている本棚となにか違和感を感じる現場を目にする。
被害者は首に結び目のあるロープが巻かれた状態で死んでおり、後ろから絞め殺されたのではないか?と江守は推理するが床にデザイン画が散乱しているのに被害者が抵抗した様子もなく騒ぎや物音を聞いたものはいない。
さらに温風ヒーターに床に置いてあった跡がなく最初から部屋にあったものではなく部屋に持ち込まれたものと判明。
被害者の真上にあるシャンデリアの飾りが落ちていてさらにシャンデリアが吊るされている天井には小さな穴が開いていて天井裏にはその穴の近くになぜか包丁が置かれていた。
しかも、穴をふさぐ様に…など次々と現場の不可解な状況が判明していく。


果たして誰が辻川一輝を殺害したのか?



◇事件関係者


  • 辻川一輝(つじかわ かずき)

世界に知られたファッションデザイナーで自宅で首にロープが巻かれて床に横たわった姿で死んでいるのを発見された。
毎年、パリで開かれる被害者のファッションショーは世界中から注目される程で神宮寺曰く、誰だって知ってるぐらい有名だったらしい…江守は知らんかったが。
妻がおり、ここ数年は二人っきりで暮らしていた。



  • 辻川夫人

第一発見者であり被害者の妻。劇中で名前を呼ばれることはなかった。
夫の死に大変なショックを受けており、それを気遣った神宮寺に別室で休ませてもらっていた。
江守に犯人ではないかと疑われたが事情聴取でアリバイを聞かれ午前9時から午後2時の間に外出しており、その時間は高校の同窓会にでていたと証言。
神宮寺は調べればすぐばれるような嘘はつかないと判断し、それだけ聞いて夫人への事情聴取を終了した。




◇主要人物


  • 神宮寺葉子

警視庁城北警察署の警部。
今回の被害者のことが世界的なファッションデザイナーであることを最初から知っていたり、後に意外な事実が判明したりする。
現場を一目、見て「これは殺人ではないかもしれない…」と疑念を抱くき、天井裏で包丁が発見されたことで事件の真相に気が付いた。



  • 江森宏治

神宮寺の部下の刑事の彼女の右腕兼引き立て役。
床にデザイン画が散乱し本棚が荒らされていたことから辻川一輝を殺したのは辻川のデザイン画を狙ったファッション業界の産業スパイ、物音や騒ぎがなかったので被害者と親しい人物である夫人が犯人ではないかと推理が二転三転する。
神宮寺の命令で天井裏で捜索し包丁を発見した時には犯人は天井裏に潜んで穴を開け、書斎の辻川を覗きながら包丁で殺害の機会を伺いながらなんらかの事情でロープによる絞殺にした、というまわりくどい推理をする。
なんらかの事情ってなんやねん?




【これで全てが繋がった】
以下、ネタバレにご注意ください。

犯人はこの辻川氏本人です



  • 辻川一輝

この事件の被害者であると同時に真犯人。
つまり神宮寺が睨んだ通り、この事件は殺人ではなく自殺だったのだ。


辻川は自殺を他殺に見せかける為、結び目のあるロープを…実は首に巻かれていたロープは輪になっていたのだ。
輪になっていたロープを持って天井裏に行き、シャンデリアの横付近に天井裏から穴を開け、その穴からロープを下の書斎にたらした。
ロープが全部、下に落ちないように包丁をかませることで首の吊る為の輪のロープを用意した。
包丁をかませたのはロープが落ちないようにする為だけじゃなく自分が吊るされたままにならない様に首を吊った勢いで体が振り子のように揺れ、その揺れで徐々にロープが包丁の刃にこすれて徐々に切れていき最後には完全に切れ死体は下に落ち、床に横たわる様にする為でもあった。


そして、首を吊る際、デザイン画を何十枚と積み重ね首を吊る為の台にし、首を吊った後、デザイン画を台にしたことがばれない様に持ってきた温風ヒーターの風でデザイン画が飛び暖炉に中に入り燃える様にセット。
全てのデザイン画は暖炉には入らないがそれも計算しており、入らなかったデザイン画は床に散らばりしかも、温風ヒーターはタイマーで自動的に止まる様にしていたので物取りに襲われたように見せられるのだ。


こうして、辻川は現場を自殺ではなく他殺に見える様に偽装したのだ。


自殺した理由はスランプ。
辻川は最近、創作活動に行き詰っており、自身のデザイン画や服を何枚も引きちぎるなど精神的に大変、追い込まれていた。
では、なぜ、わざわざ自殺を他殺に見せかける必要があったのか?それは…




他殺を装ったのは奥様ヘの思いやりだったんです




スランプに苦しみ荒れていていも自分の傍にいてくれた夫人に辻川は感謝し心から愛していた。
そんな夫人にせめてなにか残そうと自身の生命保険を夫人が受け取れるようにと自身の自殺を他殺に偽装した…それがこの事件の真相であった。


夫人が同窓会にでかけていた時に自殺したのも夫人に疑いがかからないようにしたかったのだろう。



  • 辻川夫人

辻川が他殺を装った自殺であったこと、他殺に偽装した理由が自分へ最後の思いやりと聞き愛する夫の死体へ駆け寄り夫を呼びながら涙を流し続けた。


スランプで苦しむ夫の横で泣いていたりとかなり苦労していたようだが夫への愛は変わることがなかった。
生命保険を受け取れることができたとしても果たしてそれがどれ程の慰めとなろうか?
愛する夫を失いあまりにも悲しい真相に涙する夫人…彼女のこれからの人生に幸があることを願わずにはいられない。



  • 神宮寺葉子

見事な名推理で辻川の偽装他殺を見破った。
夫人への気遣いや間違っていたとは言え辻川の思いやりを夫人に告げるなど「罪を憎んで人を愛する」神宮寺らしい優しさを強く見せてくれる。
事件後、江守の質問に意外な答えをだしてくる。



  • 江森宏治

事件後、神宮寺になぜ自殺だと思ったのか?と聞いた。
すると神宮寺は辻川にしてはデザイン画のデザインに華がなかったから『かなり行き詰っている』と感じたからと。
神宮寺になんでそんなことがわかるのかと聞くと





















わかるわよ


私…辻川一輝の服が好きだったの


私のウェディングドレス。辻川一輝のデザインだった…



なんと神宮寺のウェディングドレスは辻川一輝がデザインしたものだったのだ。
だから神宮寺は辻川のデザインに華がないと思ったのだ。
驚く江守、結婚したのは何年前とかその時の写真を見せてくれと割とデリカシーのない質問をしり目にさっさと帰る神宮寺であった。



女警部・神宮寺葉子シリーズと言えばツッコミどころ満載なトリックで有名である。
しかし、今エピソードは非常にまっとうなトリックが使われており、一目で偽装と見破った理由が描かれているまっとうなミステリーものとなっている。
女警部・神宮寺葉子シリーズはツッコミどころ満載な事件ばかりと思っている方に是非、見てもらいたい良エピソードである。




神宮寺葉子


罪を憎み人を愛する刑事


だが彼女の願いとは裏腹に犯罪に手を染める者は後を絶たない


そんな過酷な現実がある限り葉子の闘いは


明日も続く


追記・修正は犯罪を憎み人を愛する人だけにお願いします。

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