幻の死神(怪奇大作戦)

ページ名:幻の死神

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更新日:2026/03/01 Sun 11:13:35NEW!
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幻の死神 怪奇大作戦 瀬戸内海 舟幽霊 白い手 密輸団 幽霊を売る男


わしゃ、本当に見たんじゃけんが!



『怪奇大作戦』の第17話。
瀬戸内海で起きた、謎の亡霊を巡る話。


【ストーリー】


瀬戸内海に浮かぶ遊覧船。
乗客達が楽しい時間を過ごしていると、乗客の一人が異変に気づいた。
海面が突然泡立ち、赤く染まったかと思うと海の中から女の亡霊が現れたのだ。


場面は変わり、バーバラという外国人女優が記者会見を行っていた。
すると、突然電気が消えて真っ暗になり、再び明かりがつくとバーバラの身につけていた首飾りが消えてしまっていた。


SRIに町田警部が事件の記事が載った新聞を持ってやって来た。
現場にいた人間は全く気づかなかったが、事件の瞬間を捉えた写真にはバーバラの背後から首飾りを外す白い手がはっきり写っていたのだ。
また、数日前の新聞を見ると、瀬戸内海でとある夫婦が撮った写真に謎の「白い手」が写っていたという記事が載っていた。


町田警部がいうには、この付近には昔瀬戸内海で死んだ平家の侍の亡霊が夜になると海から白い手を出して水を求めるという伝説があるらしい。
バーバラの事件の現場と夫婦の写真に写った手は、地理的には離れているが確かによく似ている。
牧によると、写真の感光原理としてはX線を応用すればある程度考えられるという。
何かあると感じた的矢所長は、三沢と共に瀬戸内海へ出発した。


ホテルについた三沢は従業員に渦潮を見に行く船は出ているか聞くと、夜になると水面にいっぱい白い手が出てきたり、女のお化けが出たり変な事が起こるので夜は誰も近づかないらしい。
その夜、二人は早速船で海の調査に向かうと海面が泡立ち、話の通り白い手と女の亡霊が現れた。
かまわずそのまま突っ込むと、亡霊は消えてしまう。
辺りを見回していると、後ろから船がやって来て運転していた男が「この辺りは危険ですから早く帰った方がいいですよ」と言ってそのまま帰っていった。


ホテルに戻った二人は、さっきの幽霊は光線のトリックではないかと考えた。
牧から電話がかかり、バーバラの事件の謎について話した。
490ミリミクロン以下の波長だと、人間の目に見る事は出来ない。
これを利用して、身に纏う特殊な隠れ蓑を作ったのではないかという事だった。
ただし、これは大がかりな設備と莫大な金が
かかるため、敵は大がかりな組織がいるという事になる。


翌日、海岸を調べに出掛けた二人は昨日の船の男に出会う。
日暮れ頃、再び海岸にやって来るとまたもこの男がいた。
男を怪しんだ二人はそのまま何も言わず立ち去る。


同じ頃、塩田で女性が顔中血だらけで倒れているのを若い漁師が見つける。
別の漁師に聞き込みをしていた二人は、話を聞いてすぐに駆けつけるが、女性の姿は消えていた。
見間違いという事になり、一行はその場を立ち去ったが実は茂みの中に女性はおり、そこにやって来た車から降りてきた二人の男に女性は引きずられていった。
的矢所長と三沢は、伝説を利用して何かを企んでいる奴らの仕業とにらむが、謎の男や消えた女性など分からない事ばかりで整理がつかなかった。


一人の漁師が船を漕いで海に出た。
やはり海から白い手が現れ操縦を誤った漁師は海に転落してしまう。
海岸を散歩していた二人は浜辺に流れ着いた漁師を見つけ、話を聞くと海に調査に出掛ける。
すると、海に浮かぶ女性の死体を発見。塩田で消えた女性だと考えた二人は警察に連絡する。


警察に連絡すると、あの謎の男が二人の前に現れた。
実は、男の正体は谷崎といい、密輸の特別捜査官だった。
あの辺りの海岸が密輸に利用されている気配があったので、密かに調査していたのだ。


谷崎によると、犯人を追い込んでも必ずあの付近で足取りが消えてしまうという。
二人は、あの亡霊騒ぎのトリックはこの密輸団の仕業ではないかと考えた。
伝説を悪用して、人が近づかないようにしているに違いない。
殺された女も、表向きは神戸のバーのマダムだが、実は密輸団の一味として手配されている人物だった。


さらに、女の服の襟から密輸団の本拠地と取引の日時が分かり、それは今晩だという。
そこに、野村が牧が完成させた亡霊の光源体を破壊する事ができる「パーフェクトライト」を持って現れ、SRIと密輸捜査官の共同作戦が開始される事になった。


夜、先に出発したSRIの前に亡霊が現れたが野村がパーフェクトライトを照らすと亡霊は消滅。
そして、取引の現場に警官隊が突入し、銃撃戦の末全員逮捕する事に成功した。


事件解決後、SRIで的矢所長が白い手のトリックを解説していた。
密輸団は組織の財力にものを言わせ、大がかりな仕掛けを作っていた。
まず、海底に有線を張ってそれに銅板で作った亡霊や手をつけて蛍光塗料を塗る。
そこに高熱を加え、海底に沈めたX線装置からX線を出して亡霊や手を水面に出没させていたのだった。


新聞の夫婦の写真に写った手はその時に間違って写ったもので密輸団のミスだった。
また、人間に見えない隠れ蓑を作ったは良かったが、手にミスがあった。


「彼らもそこまでは手が回らなかった」


「牧くんの頭脳に負けて、手もなく逮捕された」


三沢と町田警部の洒落に、一同は和やかな雰囲気に包まれるのだった。
【その他】


本作の大筋は「密輸団が人避けのために亡霊の噂を流していた」というものである。
しかし、「そんな事したらかえって人が来てしまうのではないか」という突っ込みはどうしても起きてしまうと思われる。
他にも、トリックが大がかりな割にやっている事は密輸と、他の話の怪奇犯罪に比べて弱く見えてしまうのか「怪奇大作戦」のエピソードの中でも低い評価になってしまう事もある。


「怪奇大作戦」の初期企画「チャレンジャー」のプロット案の中に「紫外塗料で描いた幽霊を本物に見せかけて大儲けを目論む」という、「幽霊を売る男」という一部設定を流用したような話がある。


ちなみに、バーバラの首飾りがどうなったかは不明である。


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