故郷のない男(ウルトラマンメビウス)

ページ名: 故郷のない男(ウルトラマンメビウス)

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更新日:2026/03/06 Fri 16:57:45NEW!
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ウルトラシリーズエピソード項目 神回 ウルトラマンメビウス ウルトラマンレオ 客演回 故郷のない男 終盤の傑作群 リフレクト星人 やっぱり回ればなんとかなる 胸熱(物理) 藪をつついて獅子を出す


生まれた星を追われ、第2の故郷と決めた星で、命をかけた男がいた。
仲間、家族、友情、そして愛。
かつてこの星で築き、失っていったもの。
喜びも悲しみも、何もかもが愛しいこの星で、男は己の後継者に問い掛ける。
戦うべき相手は敵か?自分自身か?


次回、ウルトラマンメビウス
「故郷のない男」


獅子の瞳から、ミライに熱い視線が突き刺さる。


「特撮番組の予告編を「ボトムズ」風に」より引用




故郷のない男とは、ウルトラマンメビウスの第34話のタイトルである。
光波宇宙人 リフレクト星人 ウルトラマンレオ 登場





光線技の効かないリフレクト星人相手に苦戦するメビウス。メビュームシュートも、メビュームナイトブレードさえも通用しない。


「はあ…気が削がれてしまいました。ですが、あなたなどいつでも倒せます。その命、預けておきましょう!」


GUYSの援護攻撃によりリフレクト星人は次の戦いでメビウスにとどめを刺すことを宣言し姿を消した。
メビウスは悔しさのあまり大地を殴りつける…



戦いに敗れたミライは何者かが自分を呼ぶ声を聞いた。


黒潮島。
かつてマグマ星人とギラス兄弟に沈められ多くの住民がその命を失った島。
そこに降り立ったミライ、リュウ、ジョージ、テッペイの4人が見たものは鎮魂碑に祈りを捧げる一人の僧侶。


「俺は地球での最初の戦いで沈むこの島を守れなかった…」


リュウ「最初の戦い……?」


「そのために多くの人たちが犠牲になった…ここは俺が絶対に忘れてはならない場所だ。」


石碑に供えられた何本もの風車。そして左手に輝く「獅子の瞳」。


ミライ「あなただったんですか、僕を呼んでいたのは」


「メビウス、光の国以来だな」


ミライ「どうして地球に?」


「お前と戦うためだ」


ミライ「僕はあなたと戦うことなどできません!」


「リフレクト星人に負けたように俺にも勝てないからか?」


リュウ「黙って聞いてりゃ好き放題云いやがって!」


ジョージ「ミライ、こいつ何者だ!?」


ミライ「この人の、名は……」


僧侶は指輪を突き出し、叫んだ!



「レオぉぉぉーーーッ!!」



レオ「来い!メビウス!」


テッペイ「ウルトラマンレオだーっ!」



ミライもメビウスに変身するが、レオの宇宙拳法には歯が立たない。手刀、投げ、回し蹴り、さらに回し蹴り。メビウス反撃の背負い投げ…と見せかけてレオの背負い投げ!


レオ「本気で来なければ、死ぬことになるぞ!」


そしてレオはついにメビウスに必殺技を放つ。


テッペイ「レオキックだー!」


負けじとメビウスもキックを放ち、両者は激突。
「あんた、ウルトラマンのくせにどういうつもりだ!?」


「事と次第によっちゃ、容赦しねえぞ!!」


倒れ伏すミライ、銃を構えるリュウとジョージにウルトラマンレオ、おおとりゲンは言い放つ。


ゲン「…武器に頼れば、隙が生じる。最後に頼るべきは、自分自身だ!」


銃口を降ろすリュウとジョージ。



ゲン「今は任務で遠く離れているが、この地球は俺にとって第二の、いや本当の故郷だ…」


ミライ「故郷…」



孤独な戦いを終えたレオ。彼を支えてくれた女性はこう言った。


「おおとりさん。私たちはね、もしも、もしもよ。あなたが他の星の人でもちっとも気にしてないのよ」


「私の知っているおおとりさんは宇宙人なんかじゃないわ。私たちと同じ血の流れている人間よ」


その思いやりにレオは答えた。


「ありがとう。僕にとって、その言葉は一生忘れることができません。
やっと今、この地球が僕の故郷になったんです!
だから……青い空と青い海のある故郷をこの目で見て、この手で確かめたいんです」


レオにとって、地球は第2の故郷ではない。思い出に溢れた本当の故郷なのだ。



ゲン「その故郷をお前に託せるかどうか、試させてもらった。タロウ兄さんは許したらしいが……俺は許さんッ!お前には地球を託せない!」


リュウ「なに勝手なこと言ってんだ!今まで地球は、俺たちとこいつで守ってきた!それはこれからも変わらねえ!」


ゲン「だが!メビウスはリフレクト星人に負け、この俺にも負けた!それが何を意味するか解るか?
お前たちの戦いは、必ず勝たねばならん戦いなんだ!
そんなこともわからずに、よくウルトラマンを名乗れたもんだ……」


そう、彼の戦いもまた敗北が許されないものであった。ゲンは悔し涙を見せるミライを執拗に詰る。


「その顔は何だ……その眼は!その涙は何だ!?
そのお前の涙で、この地球が救えるのか……?
リフレクト星人を倒してみろ!そうすれば、地球を託そう……」



かつて彼も戦いに敗れた事があった。彼は勝つために真冬の滝の流れを斬る特訓を命じられた。
身を斬るような冷水。
胸に背負った使命の重圧。
杖の使い方を間違ってる隊長。


耐えきれず涙を流すゲン。


「俺にはできない……」
そこに飛んできた杖。
「隊長!」
「その顔は何だ!その眼は何だ!その涙はなんだッ!!ゲン、俺は……」


ゲン「隊長!またウルトラ念力を……あれを使うと命が縮むんでしょう!?やめて下さい!!」


「バカヤロー!!人のことはどうでもいい!貴様はなぜ俺に言われたことをやらん!」


ゲン「俺にはできない!」


「お前がやらずに誰がやる!?
おまえの涙で奴が倒せるか!この地球が救えるか!
みんな必死で生きているのに挫ける自分を恥ずかしいと思わんか!…やるんだ。もう一度やるんだ!!」



ゲンはかつての自分のようにくじけそうになっているミライに対し師匠の言葉を投げ掛けたのだ。
ゲンはミライに道着を投げ与えその場を去っていった……
レオは幾度も宇宙人に敗れた。だが彼は再戦で必ず勝利を納めていた。



ミライ「レオの生まれ故郷は全滅しているんです。だからレオには…もう地球しかないんです。光の国という故郷がある、僕とは違うんだ……」
サコミズ「きっとレオはその孤独さえも力に変えて戦ったんだ。それだけの覚悟を持って守り抜いたから他人の星を故郷だと、言いきれるんじゃないのかな?」


リュウ「いい気になっていたが、俺達にそんだけの覚悟があったか?
そんな覚悟で、これまで戦ってきたか?ミライ、今のお前が、いや俺達がレオに勝てなかったのは当たり前だ」


ジョージ「けど、レオがそうだったように、俺達だってリフレクト星人にまだ一度負けただけだ」


リュウ「あぁ、二度と負けねえ。俺達の戦いは、必ず勝たなきゃならねぇ戦いなんだ」


リフレクト星人の体には光線技が通用しない。
レオキック並みの破壊力が無ければリフレクト星人に勝てないことをレオは教えてくれたのだ。
空手着を広げるリュウ。
「レオが言ったじゃねーか!最後に頼るべきは自分自身だって!」


マリナ「うわぁ…熱血バカが喜びそうな展開……」


リュウ「なんか言いました?」


マリナ「ううん、何も」


ミライ「よし!ミライ。早速特訓だ。俺も手伝う」


ミライ「待って下さい。これにはレオが地球で流した汗が染みこんでいます、孤独を力に変えるために流した汗が……今わかりました!
他人の力を頼りにしないこと!一人でやらせて下さい!」



山に籠り、土の上を裸足で走り、丸太に蹴りを繰り返すミライをゲンは物陰から見守る。


ゲン「男はいつも一人で戦うんだ。自分自身と戦うんだ…」


様子を見に来たリュウ。
しかしミライは自分はレオのような身体能力がない。レオキック並みの破壊力を得るためには、何かが足りない、と呟くミライにリュウは言う。


リュウ「他人に甘えないっていうのは、他人に心配をかけてもいい、ってことじゃないんだぜ?」


大量の丸太の破片を前に「薪にはちょうど良い」「焚き火と言えば焼き芋」とコノミとテッペイが焼き芋を作ろうとする。が、マッチが無い。


取りに戻ろうとするテッペイを制止したリュウは摩擦熱で火を起こす。
焼き芋を手に燃え上がる炎を見つめミライはヒントを得た!



再び現れたリフレクト星人。
「今日だけは、僕一人で、お願いします」
メビウスのキックを盾で防ぐがメビウスは同時に高速回転、炎となる!


左腕が破壊されメビウスはバーニングブレイブに変化。


「よくも私の身体に傷を!」


怒り狂ったリフレクト星人の猛攻に翻弄されるメビウス。


さらに左腕から鎖を伸ばしガンフェニックスを絡めとり人質にするリフレクト星人。



最大の失敗である。




メビウスの大ピンチ。誰かが行かねばならぬ時、彼はそこまで来た。
笠が宙を舞い、卑怯な星人への怒りに燃え、獅子の瞳が輝く!



「レオぉぉぉぉーーーーーーッ!!」
レオは右腕の剣を手刀で叩き折り、メビウスはチェーンを打ち壊す。
リフレクト星人の光弾を怒涛のバック転で躱すレオ。
鍛えた技を捧げ、リフレクト星人を叩き伏せるレオとメビウス。
二人は同時にジャンプし、特訓の末編み出した必殺技を繰り出す!


「エイヤァァァァァァァーーーッ!!!」


必殺のダブルキックがリフレクト星人の身体を貫き、大爆発。
メビウスは自らの肉体で星人を倒したのだ。



戦いを終えたミライはゲンに道着を返す。


ミライ「ありがとうございました!」


ゲン「礼を云われるほどのことでもない」


ミライ「僕が何をすべきか、教えてくれたのはあなたです!」


ミライ「レオ兄さん!地球は、僕がきっと!」
ゲン「…ああ。お前になら、いや、お前たちになら、託せそうだ。俺の故郷を」


ミライ「約束します!」


ゲン「頼んだぞ、メビウス」



深紅の獅子は、今も変わらぬ優しく、爽やかな笑顔を見せるのだった…



【余談】


「他人の力を頼りにしないこと」。ウルトラ5つの誓いの一つである。


「レオ」第30話『日本名作民話シリーズ!怪獣の恩返し』にて宇宙鶴ローランの作った風車が、婚活に来たマグマ星人の身体を突き刺した事がある。
石碑に供えられた風車は、同じくマグマ星人に故郷を滅ばされたゲンなりの魔除けかもしれない。


黒潮島、「その目は何だ(第4話「男と男の誓い」 」「男はいつも一人で戦うんだ(第11話「泥まみれ男ひとり」)」などレオに対するリスペクトに溢れたまさしく神回である。



追記修正は丸太を蹴りつつお願いします。

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