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更新日:2023/08/17 Thu 18:35:31NEW!
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ピッコロとは、漫画『ドラゴンボール(DRAGON BALL)』シリーズの登場人物。
本作を代表する種族の一つナメック星人の中でも最も有名なキャラ。
●目次
【プロフィール】
孫悟空(少年時)に敗れた[[ピッコロ大魔王>ピッコロ大魔王]]が自らの息子にして分身として産み落とした存在で、実質的にピッコロ大魔王の生まれ変わり。
またピッコロ大魔王とはカタッツの息子が地球の神となるために己の邪心を切り離した存在であり、その生まれ変わりであるピッコロも神様の分身に当たる。
神と大魔王に分離した際に大きく力が減退してしまったが、ナメック星人特有の能力である同族との融合をすることで本来の力を取り戻すことができる。
ちなみに神様やピッコロはサイヤ人編まで自分がナメック星人であることを知らなかった。
初代ピッコロ大魔王が倒された後、復讐のためマジュニアとして第23回天下一武闘会に出場する。
なお、実は悟飯と4つしか歳が離れていない。
また、父がピッコロ記念日と制定した5月9日に悟空と交戦して死亡しているので、
この手の作品のキャラクターとしては珍しく、作中時系列から誕生日がはっきりしている。そして天下一武道会も5月7日に開催される事が分かっているので、なんとこの時点でまだ2歳であった
“ピッコロ”はナメック語で“違う世界”という意味らしい。
つまり本名ではないとも言えなくもないが、彼の出自を考えれば本名と言ってしまっても問題ないだろう。
【人物】
冷静沈着で寡黙な性格で、Z戦士の中では比較的常識人。
当初は「魔王の息子」らしく他者に対して威圧的に当たっていたが、悟飯との修行を経て次第に善の心に目覚め、
さらに同族であるネイルや父親の本体であった神様との融合などを経て丸くなり、より落ち着いた性格になる。
頭脳明晰で機転が利き、戦いでは追い詰められたフリをして相手から情報を聞き出したり、アニメでの追加シーンではセルジュニア戦で仲間達を指揮する場面があるなど、Z戦士のブレイン・司令塔的な存在。
サイヤ人編では孫悟飯に武術の基礎を、魔人ブウ編ではトランクス・孫悟天にフュージョンの指南役を務めている。
特に悟飯からは師匠として尊敬・敬愛の念を抱かれており、ピッコロも悟飯に対して「初めて一人の人間として接してくれた存在」として心を開いている。ただ、悟飯のファッションセンスには付いていけていない様子。
戦いの心構えや指導者としての才能は悟空以上であり、亀仙人とも通じる面がある。
その他、ナメック星人には男女の区別や他者との交配などの概念が存在しないため、神様と融合した後でも恋愛事に対する理解は浅い*1。
生真面目な性格ゆえにジョークは大の苦手で、界王様に弟子入りする時は天津飯共々かなり苦戦していた*2。
【能力】
ナメック星人に共通する特徴として、再生能力を持つ。
心臓や頭部などの急所をやられてしまうと流石にダメだが、腕の1本程度であればもう一度生やすことは比較的たやすい。
基本的には、より強い力を持っていれば再生能力も高い様子。
原作終盤のピッコロ曰く「オレは頭さえ残っていればカラダは復元できるんだ」とのことで、実際頭以外のほぼ全身が壊れてしまっていても大丈夫だった。
ただし復元にかなり体力を使うため、結果的にダメージの蓄積は残ってしまう。つまり便利な能力ではあるが、決して無敵の能力ではない。
ラディッツに左腕を吹き飛ばされた際は再生に伴う体力の消耗を避けるためか、戦闘終了後まで再生能力を使っていない。
また、ナメック星人は生き延びるのに食料を必要としない。
デンデ曰く「充分な水を飲んでいれば活動を続けることができる」らしく、非常にローコスト且つ低カロリーで生きていられる。環境にも優しい。神様は「(少年時代の孤独な時期は)食べ物が少なくてつらかった」と言ってたけど
ピッコロ大魔王には明確に食事の描写があり、ピッコロ本人も小さい頃は魚を食べたり、最近では特典映像でサタンの祝典に参加して食事を取っている。
嗜好品の一つとして食事を取ることはできるのかもしれない。
或いは神様が分離前の状態で地球環境に適用した結果、食料が必要な体質に変化したとも考えられる。
無印の頃は魔族であってナメック星人という設定が無かったのが大きな理由だと思われるが…
無印からずっといるピッコロだけはそのまま開き直って通してしまっている節がある。
身体の大きさをある程度まで自由にコントロールできる。腕などの一部分を伸ばすこともできるし、全体を大きくすることもできる。
ただし巨大化しても戦闘力が上がるわけではないらしい。
また、ある程度の物質を作り出すこともできる。
流石にドラゴンボールなどは無理だが、悟飯に対しては「服と剣ぐらいはプレゼントしてやるか」と生成。
孫悟空の着ていたものとそっくりな胴着(ただし背中のマークは「魔」)、靴、鞘に入った剣などを不思議な力で仕立てていたことがある。
ピッコロが普段来ている修行着も、自ら作り出したものである。この能力自体はナメック星人が持つ特殊能力。
界王や界王神も使用している。
登場から長らくサイヤ人達のような変身によるパワーアップ形態などを持たなかったが、スーパーヒーロー編で初の強化形態を獲得。
体の筋が消え体色が黄色く変化し戦闘力が飛躍的に向上する「潜在能力解放形態」となる。
更に“おまけ”で全身がオレンジになり体格も筋骨隆々、戦闘力は更に桁違いに上昇する最強形態「オレンジピッコロ」への変身が可能となった。
上記の特殊能力もこれまで同様問題なく使用可能で、圧倒的なパワーでの直接戦闘だけでなく搦手によるサポートも両立している。
【主な技】
- 魔貫光殺砲
「魔貫光殺砲うけてみろ――――っ!!!!!」
体中に溜めた気を一気に一点から放出する技。発射後のスピードは速く、貫通力が高い。
気を貯めた時の瞬間最高戦闘力は、ピッコロの素の戦闘力の5倍ほどになる。
元々は対悟空用に開発した技*3だったが、作中では悟空と協力し、ラディッツを倒した*4。
外見は細めの直進する光線の周囲にらせん状の光線が巻き付いている。
ナッパ戦で悟飯の追撃が不発になった際のとっさに両手で放った技名なしの光線が同じ外見をしているが関係は不明。
欠点は気を溜めるのにやたら時間がかかることと、消耗が激しいため何度も撃てる技ではないこと。
実際、ラディッツ戦の時点では気力・体力が万全の状態でも、2回撃つのが限界だった。
こんなチャージ時間が長い技を悟空が待ってくれると思っていたのか?というのはよくツッコまれる点ではある。
だが実際天下一武道会で対決した際は、チャージ時間が長い技に対して阻止しようとせずに待っていてくれた前科もある。
なのでそれを踏まえての技と考えれば不思議ではないかもしれない。なお、待ってくれない事もある。まあラディッツも待ってくれてないし、悟空以外は待たないだろうが。
後に長距離の相手を狙撃したり、より短いチャージで撃てるようにと改良が加えられていったようだ。
原作では二回しか使用していないが、『Z』時代のアニメオリジナルや劇場版では溜めの長さが無視されるようになり気軽に撃ちまくっていた。
『超』以降は再び溜めの長さによるリスクが強調されるようになっている*5。
「魔貫!光殺砲!」
ちなみに「マカンコウサッポウ」と呼ばれる「ふっとび写真」が流行したが、発端となった女性はこの技の存在を知らなかった。
かつ友人がよくこの言葉を使っていてなんとなく響きが面白かったことからノリでツイートしたため、この技とは内容が全く関係なかったりする。ついでにポーズとしても魔貫光殺砲ではなく、悟空がナメック星でジースとバータを気合だけで同時に吹っ飛ばした時の一コマである。
- 魔空包囲弾
「きさまには もう逃げ道がなくなったぞ!! くたばれ!!!」
全身の気を凝縮したエネルギーを連続で放出して敵を包囲した後、すべての気弾を敵のいる位置一点に収束する技。
17号に対して使用したが、バリアで防がれてしまった。
なお、名前はゲームなどで付けられたものである。
ゲームでは(原作再現のため)発動を確認してからバリアで防げたり、相手の位置が悪いと多数の気弾が地面や地形にぶつかって不発に終わったりする。
作品にもよるが残念な性能になってしまっていることが多い。
- 激烈光弾
胸の前で両手の指先同士を合わせて、全身に溜めた気を掌に集中し球体状にして放出する技。
ピッコロの切り札でパワーアップしたセルに対して使用するが、まるで効かなかった。
しかし17号が身を伏せてたり18号が「セルを倒した」と思ったりしていた辺り、彼ら相手に直撃すれば致命的だった模様。
名前はアニメが初出……なんだが、アニメで激烈光弾の名前が使われたサブタイトルの話で使われたのは魔空包囲弾である。
- 爆裂魔口砲
マジュニアの頃から使っている、口からエネルギー波を放つ技。ピッコロ大魔王も使っていた。
魔貫光殺砲と違い体内で気を練る為、気を溜めている事を敵に悟られないのが利点。構えも要らず咄嗟に放てる。
「口から怪光線」などとも呼ばれる事もある。天下一武道会で悟空の右胸を貫き、サイヤ人編では栽培マンを消し飛ばした。
ちなみにピッコロ大魔王は同じ読み方の「爆烈魔光砲」という技で街一つ消し飛ばしている。
こちらは身体に溜めた気を片手に集約し、それを振るう事で広範囲に大爆発を起こす技。
- 爆力魔波
「ほざけ――――っ!!!!!」
父(?)ピッコロ大魔王の最強技。全身に気を溜め、腕から強力なエネルギー波を放つ。
ピッコロ大魔王は両手で魔閃光のように放っていたが、ピッコロはマジュニアの頃から片手で放っている。
天下一武道会では追尾能力も付与したが、逆に利用されてしまう結果となった。
ラディッツとの初対面でも不意打ちでぶちかましたが、残念ながらノーガードでノーダメージだった。
- 超爆裂魔波
全身の気を最大に高め、自身を中心とした全方位に向けて放出する技。そのパワーで大爆発を起こす。
天下一武道会で会場や周辺の街を吹き飛ばした。こっちが「激烈光弾」とされる資料もある。
『超』では第4宇宙の透明人間ガミサラス戦で使用している。
この他にも、目や口から光線を発射することができる。
ゲーム版だと「目から怪光線」「怪光波」などと名付けられていることが多い。
マジュニアの時には触覚からの電撃、魔封波がえし、巨大化などもしていたが漫画連載時に再使用される事はなかった。
その他、残像拳のような単純な体術はほとんど使える。アニメでは天津飯と同じように分身もして見せた。
【原作での活躍】
◆天下一武道会編◆
- 第三試合
クリリンと対決。
試合開始時こそ完全にクリリンを舐めきっていたが、彼の想像以上の実力に驚く。
相手の実力を見直したうえで「腕を伸ばす」という奇襲からの一撃と、それでも反撃してきたクリリンに残像拳をも駆使して勝利する。
しかし「勢い余って殺してしまった」と認識するほどの一撃を叩きこみながら、なんとクリリンは立ち上がる。
それでも体力の尽きた彼はとうとう降参するが、「相手の実力を見定めたと思ったが、実は全く図りきれていなかった」ことは、
ピッコロの慢心をこれ以上ない形で突き付け、大魔王をして「世界征服は簡単にはいかなそうだ」と認識を改めるに至った。
- 第六試合
シェンと対決。
妙に強い中年ということで警戒はしながらも余裕を見せていたが、相手がいきなりピッコロの正体を暴いたうえで猛攻を掛けてきて驚く。
そして「おかしい」という思いから戦闘中に相手の心を読み、「肉体を借りている」という内心と、
さらに相手が自分たちしか知りえない言語を使ったことで、その正体が人間の体を借りた神様だと悟る。
「神様が死ねばピッコロも死ぬ」というジレンマ故に決着は着かないように思われていたが、相手の神様は切り札として「魔封波」を披露した。
しかし若きピッコロは新たに「魔封波返し」を開発しており、逆に神様を封印して勝利する。
- 決勝戦
悟空と対決。
巨大化したり、腕を再生するなどのマジュニアマジックを披露するが、どれも決定打にはならず。
死闘の末にかめはめ波を受けて倒されたかのように見えたが、油断した悟空の胸を気弾で貫く。
さらに右腕を使えなくさせ、両足を折るなど、重症を負わせる。
原作版で悟空をここまでボロボロにしたのは、恐らくピッコロかベジータぐらいだろう。
しかし、舞空術で攻撃を躱され悟空の頭突きを食らって沈黙。
直後に悟空から仙豆を貰い、ツンデレな台詞を残して退散する。
なお、当初は正体を隠すためにマントのみを脱いでターバンは付けたままというレアな恰好になっていた。
途中でターバンがなくなった事により正体がバレて、観客達や住人達がパパイヤ島から逃げ出す大混乱を起こしたものの、
結果的にはこのおかげでピッコロはパパイヤ島を壊滅状態に陥らせたにも関わらず、(武道会関係者以外の)人的被害は一切出していない。
◆サイヤ人編◆
荒野で静かにたたずんでいたところ、戦闘民族サイヤ人の生き残り・ラディッツの襲来を受ける。
父の最強技・爆力魔波も通用しない別次元のパワーに恐怖を感じ、単独での勝利は不可能と判断し、悟空とタッグを組むことに。
この時はまだツン。
二人でラディッツに挑むも苦戦。
最終的に悟空がラディッツを羽交い締めにし、悟空もろとも新技・魔貫光殺砲で倒した。
つまり、事実上悟空を殺害した。
また、悟空とラディッツがあの世に行けているため、この時点で魔族としての性質が薄くなっていた模様*6。
悟空があの世に行けなかったら色々詰んでいたので、ある意味瀬戸際だったと言える。
その後、一年後にやってくる二人のサイヤ人に対抗するため、悟空の息子である孫悟飯を連れ去り、一年間スパルタ特訓で厳しく鍛え上げる。
「恨むんなら、てめえの運命を恨むんだな…このオレのように…」
最初は悟飯に容赦を見せなかったが、「最初だけだ」と言いながら腹の空いた悟飯にリンゴをあげたり、
悟飯が寝ている時にそっと撫でるなど、その関係は師弟を超え、親子のようであった。
そして、悟飯と触れ合っているうちに次第に悪の心がなくなっていく。
なお、意外にもピッコロは悟飯が悟空のような武道家として大成するような事は望んでおらず、
必要な時だけ修行をさせるという方針であり、「学者になりたい」という夢についても「サイヤ人を倒した後でなればいい」と最初から認めている。その修行が異様にスパルタだったり、立派な魔族にしてやるとかのたまってたりしているのは忘れろ。
悟飯が平和になると途端に修行しなくなる原因の一端は、ピッコロのこの方針もあるのかもしれない。ピッコロも後々この悟飯の怠け癖を微妙に思うようになったけど
一年が経ち、ベジータとナッパが襲来。
この時、悟空を除けばZ戦士最強である。この時点でのピッコロの戦闘力は3500、悟飯は2800なんだけど…
初対面時のナッパらの会話で、自分が「ナメック星人」という宇宙人と知る。
戦いの最中ナッパに一撃を加えた後、悟飯に追撃を指示したが、ナッパに恐怖し攻撃できなかった際は悟飯を厳しく叱りつつも、
悟飯が戦う決意を固めた際には「自信を持て、お前はその気になれば俺より実力は上だ」と鼓舞するなど、師匠らしさを見せていた。
事実、その気になった悟飯はナッパに手傷を負わせるが、手傷を負った事に激怒したナッパは悟飯に全力の攻撃を仕掛けようとする。
それに身がすくみ、逃げ出す事が出来ない悟飯をピッコロは自分を盾にし守り、致命傷を負ってしまう。
ボロボロになり、死ぬ間際に孫親子の甘さが移ってしまった事、自分を恐れずに対話してくれたのは悟飯だけだった事、そして…
「貴様といた数ヶ月*7、悪くなかったぜ……」
と涙ながらに告げ、悟飯の無事を願いながら絶命した。
同時に神様もまた命を落とす事になったが、その身を呈して悟飯を守った己の悪の半身を「ピッコロは最後の最後で私を越えた」と称賛した。
DB屈指の涙腺崩壊シーン。
女帝・和田アキ子はこのシーンで大泣きしていた。
なお、ピッコロが悟飯と初対面する話のタイトルは「孫悟飯とピッコロ大魔王」、
そして、ピッコロと悟飯が死別する話のタイトルは「ピッコロと悟飯」。
誰にもその存在を望まれず、孤独だった大魔王は、
大魔王ではない自分を慕ってくれる一人の少年との交流によって、独りぼっちではないただの「ピッコロ」になったのだ…。
ちなみに、こうして感動の結末に至った初めての師弟関係のエピソードなのだが、アニメでは演じる古川のスパルタが余りにも堂に入り過ぎていたのか、
一緒に収録していた界王様/ナレーション役の八奈見乗児に「やめないか小さな子供を!」と古川がガチギレされて困惑したとの思い出が語られている。
◆フリーザ編◆
あの世で界王の下で修行をしていたが、ナメック星のドラゴンボールの力で復活。
フリーザと戦うためナメック星に飛ばしてもらう。
この時点で(ネイルと同化する前から)自分がナメック星人である事に強い自覚を抱いていたらしく、悟飯に「俺と同じナメック星人を殺したフリーザと闘いたい」と告げており、
フリーザと闘う事にしたのは同族を殺された義憤もあったようである。
なお、気づいていない読者もいるかもしれないが、ピッコロは界王様の元では数日しか修行していないはずである。
悟空も同時期にサイヤ人の特性をフル活用しながら100倍の重力を数日で制覇しているとはいえ、流石に修行期間が短すぎやしないだろうか。
また神様の口添えもあったのだろうが、地獄行きを宣告される事無く界王星に行けた事から、実のところこれまでの間大した悪事を働いたことはなかった模様*8。
悟飯を助けるためフリーザの下に向かっていたが、同じナメック星人のネイルと同化。
これにより戦闘力が格段に上がる。
そしてフリーザと戦うことに。
「あんな役にもたたねえカスを生き返らせやがって」と無情にも言い放つベジータに対して「カスで悪かったな」と皮肉めいた詫びを述べ、
「フリーザを片付けた後は貴様の番だ」と返してみせた。
かくして第二形態のフリーザ*9には互角以上の戦いを見せるが、フリーザが第三形態になったことで形勢逆転、フルボッコにされる。
悟空の元気玉を作る際、時間を稼ぐためにフリーザに一撃を与えるなど奮闘するものの、フリーザの攻撃で瀕死状態に。
この頃から徐々に出番がなくなっていく。
ネイルと同化してからやや温厚になり、最長老の死を悼むなど性格に変化が現れる。
また、悟飯に対しても一度デレたためか、厳しくも優しい師匠と言った感じの接し方になり、
悟飯が自分を助けるためにフリーザに挑んだ際は悟飯の成長を喜び、フリーザを一時撃退した際には悟飯の頭を撫でている。
…同化直後だけお前本当に味方側か?と言いたくなるような俺tueeeee!!発言していたのは忘れてあげよう。
ぶっちゃけこの時に限ってはベジータを笑えないくらいのアレっぷりであった。セルが自爆後に復活してパワーアップに喜ぶポーズとそっくりなのでこの喜び方はピッコロ成分じゃね?という声も
落ち着いたのか、悟飯の前では自重したのか、戦場に到着した時にはいつものキャラに戻ってたが。
なお、気づいていない読者も多いかもしれないが、ナメック星がフリーザ軍に侵略される発端を作ったのはピッコロである*10。
まぁ、こんな事になるとはわかるはずもないからピッコロに責任を求めるのはアレだが。ナメック星云々言い出したのはベジータだし。
◆人造人間編◆
修行によって超サイヤ人に覚醒したベジータも認めるほどの実力を身につけ、人造人間20号ことドクター・ゲロ戦ではゲロに圧勝する強さを見せる。
しかしゲロよりも強い新たな人造人間達に敗北してからは「必要なのは神ではない、強い戦士だ」と告げ、セルの存在に危機感を覚えた神と同化した。
もう神でもピッコロでもない……。
本当の名もわすれてしまった ナメック星人だ
そして一人のナメック星人に戻った彼は、ミスター・ポポに言う。
「じゃあ行ってくる……」
神のように優しい表情で……
ピッコロは同化の前に神に「お前は俺のパワーアップの切っ掛けに過ぎない」と割とボロクソに言っていたが、
神の人格も確かにピッコロに受け継がれたのであった……
セル戦ではまずは圧倒的なパワーを見せつけ、さらにセルの奇襲を受けつつも、わざと不利を装い情報を聞き出す頭脳戦を展開。これは元神だった者の知恵とのこと。
17号との戦いでは互角以上に戦うも、勝負をつける機を見出せないままにパワーアップしたセルに圧倒されまたも瀕死の重症を負う。
その後なんとか生還し、今度は作者からも忘れられている節があるが精神と時の部屋で修行し、悟空にも「レベルそのものが上がった」と評価される実力を得てセルゲームに挑む。もっとも悟空には「(セルには)通用しねえな」と明言された上で、「神様と合体する前みたいに2人に戻れねえのか?」と事実上の戦力外通告までされ、その後は本格的に出番が無くなり、まともな戦闘描写も描かれなくなった。
セルと悟飯が戦う際は超サイヤ人2への覚醒を期待する悟空に対し、悟飯は本来闘いは好きじゃないことを必死で訴える。
「悟飯が感じているのは怒りなんかじゃない!」
「悟飯は貴様(悟空)のように闘いは好きじゃないんだ……!」
師匠であり、保護者でもあるピッコロだからこそ言える台詞だろう。肝心の悟飯は悟空の意図を汲んだ上で燻っていたのであるが。あとそもそも一番最初に悟飯を戦いに引きずり込んだのはピッコロだろ、というのは禁句
セルジュニアとの戦いでは悟飯が超サイヤ人2に覚醒した時点でベジータ、トランクスと共に倒されずに立っていたが、彼らとは異なりセルに戦いぶりを「やっと互角」と評価されてはいないこと、さらに息切れして口を拭っていることやピッコロと戦ったセルジュニアにはダメージが全く見られないことから、戦闘では終始劣勢を強いられた*11。
なお、セルジュニア戦後は戦闘で受けたダメージが顔に残っているサイヤ人に対し、ピッコロと地球人たちはダメージが消えていることから、ピッコロと地球人は仙豆を食べて回復したがサイヤ人は仙豆を食べていない様子であり、セルとの戦いで既に体力を失っていた悟空以上にピッコロは戦闘による消耗が大きかった模様。
原作だと精神と時の部屋での修行後、戦闘描写がほぼなくなってしまうが、ドラゴンボールZではセルジュニアたちを相手に善戦し地球人組の援護もこなした。
またセルと悟飯のかめはめ波の撃ち合いの際は誰よりも早く悟飯に助太刀に行っている。
セルゲーム後は新たに地球の神となったデンデに神の仕事を教えながら天界に留まる事になった。
この時、「たまに遊びに来てもいいですか?」と問う悟飯に「もちろんだ」と笑顔で答えた。
◆魔人ブウ編◆
- エイジ774年(21歳)
第25回天下一武道会に出場。
「ピッコロの名を聞いた一般人がパニックになる恐れがある」として、今回もマジュニアの名義を使用。第23回でとっくに正体はあらわになっているのだが
本選一回戦でシンと対戦するが得体のしれないものを感じ取り棄権。
シンが界王神であることを知り、魔人ブウの復活を阻止すべくバビディの宇宙船に向かうも、バビディの手下となっていたダーブラに石化される。
石化が解けた後、復活した魔人ブウを倒すため孫悟天とトランクスにフュージョンを指導。
その後、ゴテンクスと共にブウに吸収され、悟空とベジータにより救出されるも地球の消滅とともに死亡するが、ナメック星のドラゴンボールにより生き返る。
ピッコロを天下一武道会に誘った悟飯が武道会での超サイヤ人への禁止を提案した上で優勝を諦めた様子もないことや、ベジータもそれを承諾したこと、バビディたちの眼鏡に適わなかった様子からして、この編ではノーマル状態のサイヤ人たちにも水をあけられているようだが、それだと黒髪状態のサイヤ人の戦闘力がセルジュニアぐらいになってしまうので流石におかしい気がする。悟空ベジータはともかく悟飯はいくら何でも無理があるだろ…
まあ、悟飯の発言に関しては試合形式ならば、と説明できなくもないが。
連載完結後に出版されたドラゴンボール大全集7巻では東の界王神を「超ナメック星人のピッコロを遥かに凌ぐ強さ」と解説しているので少なくとも当時の設定では東の界王神の方が強いようだ。
- エイジ784年(31歳)
第28回天下一武道会を観戦。
悟空がウーブを連れて飛び去る様子を見て、「あんな嬉しそうな悟空は久しぶりに見た」と発言。
アニメでは悟空に出場しないのかと尋ねられた際に、「今さら貴様と戦っても仕方あるまい。今日はお前たちがどれだけ強くなったか見せてもらうつもりだ」と返している。
【アニメでの活躍】
◆ドラゴンボール超◆
日常が描かれる頻度の多い作品であるため、これまでにない意外な一面を見ることができる。
ブウ戦後は悟飯の家の近くにあるミスター・サタンが所有する山に住んでいる。
パンの育児を任されることが多いが、本人はまんざらでも無いようだ。
保育士顔負けの育児スキルを習得しており、絵本を読み聞かせたり、チチに離乳食の作り方をレクチャーしたりとすっかり孫家の一員のような扱い。
畑仕事や整地を手伝ったり、悟飯家でのバーベキューでは調理を担当したりと(焼き奉行っぽい)、気難しそうだが家庭的なおじさんといった感じである。
復活のF編
修行をストイックに続けており、フリーザ配下を手加減しながらも一蹴。
しかし、タゴマとの戦いに敗北し、フリーザの攻撃から悟飯を庇って死亡する。
再びナメック星のドラゴンボールによって生き返り、すっかりなまっている悟飯を再び鍛えなおすことになった。
シャンパ編
学会で動けない悟飯に代わり第6宇宙対第7宇宙の第7宇宙側の選手の一人となる。
フロストとの戦いでは策を用いたクレバーな戦い方を駆使して追い詰めるが毒針による反則攻撃を受けてダウン。
反則攻撃を受けたことによるピッコロの判定勝ちという形になるところだったが、フロストとの戦いを望むベジータの意向を汲んでピッコロは棄権。フロストの勝ちとなった。
未来トランクス編
冒頭でクリリンと共に孫家の畑仕事を手伝っていたが、チチからカプセルコーポレーションにタイムマシンがやってきたことを知り、クリリンと共に現場に急行。未来トランクスと再会。その後現れたゴクウブラックと悟空の戦いで荒れ放題になったブルマの家の庭の補修作業をブルマに頼まれる。その後休養から目覚めたトランクスに「悟飯はどうしているか」と問われた際に「学者になり武術から遠ざかった悟飯はトランクスの知っている悟飯ではない」と告げた。
その後しばらく出番はなかったが悟空とベジータがザマスとブラックに二度目の敗戦を喫して未来から帰還した際に再びブルマの家へ来訪。ザマスの討伐手段に悩む彼らに魔封波を提案した。やり方をレクチャーしようとしたが悟空は瞬間移動で亀仙人のところへ行ってしまい空回りに終わった。ピッコロさんは泣いていい。
宇宙サバイバル編
「力の大会」で他の宇宙と戦う十人の代表選手の一人に選ばれる。
大会で負ければ第7宇宙が消滅してしまうことを伝えられ、すっかり鈍ってしまった悟飯を鍛え直すべく二人きりでの修行を開始。
才能にも実力にも恵まれているにも関わらずここぞという場面で油断してしまうという悟飯の弱点を指摘し、厳しくも的確な指導でかつての実力を取り戻すための手助けをした。
この際に超サイヤ人2に変身した悟飯を容易く退けており、ダーブラやタゴマに敗れた時と比べて大幅にパワーアップしていることが伺える。
ドラゴンボール超 ブロリー
一人で修行地にいたところ氷の大陸で始まったブロリーとの激闘の気配を感じとり悟空へテレパシーを送るが、戦闘のレベルに自分が付いていけないことも感じ取っていたため参戦は見送る。
その後瞬間移動で自分の下へ一時避難してきた悟空とベジータに、かつての悟天とトランクスの時と同様フュージョンを指導。
二度の失敗の末にようやく誕生したゴジータを戦いに送り出し、フェードアウトした。
銀河パトロール囚人編
同族であるナメック星人達が星喰いのモロの餌食になっている事を遠く地球から感知しており、デンデと共に心配していた。
モロの配下が地球を強襲した際には、一味の一人であるセブンスリーのコピー能力に翻弄されるものの、地球の最強戦力である悟飯が駆け付けた事で形勢逆転。
敵に立ち向かおうとする悟飯に魔族胴着をプレゼントして送り出した。
その後、モロの部下達が再度地球を襲おうとした際にも撃退するための銀河パトロールとして参加。
以前敗北を喫したセブンスリーを相手に悟飯との連携攻撃で挑み、合体技「魔閃光殺砲」を繰り出してリベンジに成功した。
しかしモロの腹心であるサガンボには複数人で挑んでも敵わず、それを一蹴した悟空に対しては「いつからだろうな…お前とこんなに差がついてしまったのは」とぼやいていた。
ドラゴンボール超 スーパーヒーロー
本作ではほぼ主人公として活躍。
パンの修行に付き合ってあげたり幼稚園のお迎えを悟飯夫妻に代わって行ってあげたりと完全に一家のお祖父ちゃんと化している。
復活したレッドリボン軍の人造人間ガンマ2号に襲撃され応戦するも歯が立たず、辛うじて戦闘から離脱。
悟空とベジータに連絡を取れないこともあり単独で対処せざるをえなくなり、新生レッドリボン軍基地へと潜入する。
上記の二人に匹敵する戦闘力を誇るガンマに対抗するためドラゴンボールで神龍を召喚。
嘗てクリリンと悟飯がナメック星の最長老様にやってもらったように、自らの潜在能力を引き出してもらう形で大幅にパワーアップ。
黄色くなり腕の皺が無くなった新形態(潜在能力解放)への変身が可能となった。
更に万全を期すために、研究でめっきり戦闘から遠ざかっていた悟飯を覚醒させるために奔走することになる。
また、神龍によると潜在能力解放形態の他に何やら「オマケ」をしてくれていたようだが……?
鳥山明氏曰く、本作でピッコロは悟空・ベジータと同等の強さに返り咲いたとのこと。
◆ドラゴンボールGT◆
- エイジ789年(36歳)
ベビー編前半に登場。
ベビーに寄生された悟飯と出会い、応戦するも、かめはめ波で吹っ飛ばされる。
悟空の活躍でベビーが滅びた後は、究極ドラゴンボールを完全に消滅させるため、崩壊する地球と運命を共にする。
崩壊する少し前に悟飯にだけ別れを告げており、ここでも「お前は本当に強くなった」と師匠らしさを見せていた。
その後は天国で暮らしていたが、ドクター・ゲロとドクター・ミューの罠にはまり、地獄から脱出できなくなった悟空を救うため、閻魔大王に地獄に行かせてくれるように志願するが、「決まりを破ることはできない」と断られる。
その直後、わざと天国を荒らしまわり、閻魔大王の怒りを買って地獄に送られる。
デンデと協力して悟空をこの世に帰した後は、地獄で暴れ回る者を懲らしめている。
最終回では突然現れた悟空から握手を求められる。それに応じた後で悟空に何が起きたか気づいたようだったが悟空の姿は既に無かった。
【余談】
劇場版ドラゴンボール『この世で一番強いヤツ』にて、悟飯が唄う『ピッコロさんだ~いすき』という恥ずかしいタイトルの歌が使用されている。
さらに『口笛の気持ち』ではひたすら流れる口笛でキャラ崩壊する。
『全国1千5百万人のピッコロファンのみなさん、助けて~!!』
追記・修正は神と同化してからお願いします。
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*2 アニメでは最後に吐いたセリフが偶然にもダジャレになっており、無事合格することになった。
*3 曰く「きさまをぶっ殺すためのとっておき」
*4 ちなみにラディッツ戦時では使用中の戦闘力が1330にまで上昇している。当時のピッコロの基本戦闘力が406なので、およそ三倍以上もアップしている事になる。
*5 ただ、潜在能力を解放してからは数秒で放てるようになった
*6 本来、魔族に殺されると魂があの世に行く事が出来ず、苦しみながら現世を彷徨うことになり成仏できない。カリン様も「厄介なことに魔族に殺されたものは浮かばれんのじゃ…」と言っていた。
*7 アニメ版では「この一年」に変更されている。
*8 天下一武道会に参加するまでは恐らく誰も殺しておらず、武道会でも観客の大半が逃げ出したため、一人も死人を出していない
*9 戦闘力100万以上
*10 サイヤ人編でラディッツにうっかりドラゴンボールの事を喋って、スカウターを通じてベジータ→フリーザへとドラゴンボールの存在を明かしてしまっている
*11 それでもクリリンら地球人勢と比べればまだマシであるが…
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