ゴクウブラック

ページ名:ゴクウブラック

登録日:2016/10/18 Tue 00:25:45
更新日:2024/01/29 Mon 11:04:44NEW!
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「いよいよだ……今日こそお前の息の根が止まる日だ」



「サイヤ人よ」





ゴクウブラックは『ドラゴンボール超』の登場人物。


CV野沢雅子 バリエーション抜きで7人目、お疲れ様です。


ゴクブラックをお求めの人はこちらへ


トランクスが人造人間とセル、更にバビディ一味も倒し、平和を取り戻した未来の地球に突如現れた謎の男。
その姿は孫悟空と瓜二つであり、ゴクウブラックという名は本物の悟空と区別するために未来のブルマが付けた名前。
本人は「孫悟空」を自称している。
一人称は「私」。ただし、超サイヤ人ロゼに変身して以降は「俺」に変わっている。
超サイヤ人に変身した事で気持ちが昂っているのかもしれない。


悟空のように訛り口調ではなく静かで落ち着いた喋り方をするが、ナルシストの気があり、
超サイヤ人ロゼを称して「美しさの頂点に至る」と言ってみたり、視聴者と悟空から「何言ってるのか全然わからん」と言われて、
「俺の志も美しさも、俺という存在の全てがただひたすらに孤高」とか言い出したり、ぶっちゃけちょっと気持ち悪い。
「ゴクウブラック」という呼び名の方はかっこいい名前だと悟空は思っているようだ。


人間という存在を「神が生み出したモノの中で唯一の失敗」として強く嫌悪しており、
人間を滅ぼすことで理想郷を作り上げる「人間0計画」を目論んでいる。
地球に現れたその日、「正義のために人類を滅ぼす」と宣言。
攻撃を開始し、たった一年で地球上のほとんどの人間を抹殺し、復興しつつあった文明を破壊し尽くした。


界王神が身に付けているポタラを左耳に付けており、界王神のみが使用できるという神器「時の指輪」を右の人差し指に着用している。
そのため界王神との関係が伺えるが、ビルス様によれば「孫悟空そっくりの界王神など存在しない」との事。


その戦闘力は当初は「トランクス以上悟空未満」といった感じだったが、ダメージを受ける毎に成長していくというサイヤ人の特性を持っており、
初戦では超サイヤ人2の悟空と互角程度だった戦闘力が2戦目で超サイヤ人ブルーのベジータと互角にまで跳ね上がるまでの驚異的な成長スピードを誇る。
更に自身も超サイヤ人に変身し、ピンク髪と禍々しい紫色のオーラを纏ったその形態を超サイヤ人ロゼと命名。一撃でベジータを下した。
戦闘方法としては気を刃のように腕に纏う技や、かめはめ波瞬間移動などの悟空の技も使用できる。


「未来トランクスから未来の悟空に関する衝撃的な事実が語られる」「悟空の技を使う謎の敵」という点で、セルとの類似点を指摘されることもあった。


その正体に関しては色んな説が飛び交っており(いた)、


  • 別宇宙の悟空
  • 別宇宙の破壊神
  • 心臓病で死んだ未来の悟空の体を何者かが操っている
  • ターレス!ターレスじゃないか!

等々……




◇劇中の活躍


登場早々、未来のブルマをトランクスの目の前で消し炭にする
未来における最後のサイヤ人であるトランクスを付け狙い、追い詰めるが、
1年かけて片道分のエネルギーが溜まっていたタイムマシンによってトランクスは過去へと逃れ、ブラックはトランクスを見失ってしまう。
だが、時間を越える時の指輪の力によってタイムマシンが起こした時の歪みを辿って現代の地球に現れ、悟空と邂逅する事に。


最初から本気を出さない悟空の悪い癖(byベジータ)によって超サイヤ人2の悟空を相手取り、互角に戦っていたが、
本来時の指輪は未来と現代を行き来するための道具であり、過去への移動は不可能であるため
時の歪みの修正に引きずられて強制的に未来へ送り返されてしまうが、置き土産にタイムマシンを破壊していった。
そして先述した特性により、この時受けたダメージを糧にして急激な成長を遂げる事になる。
同時に、孫悟空と戦えば更に強くなれると悟空との再戦を望むようになる。


一方現代ではウイスによってブラックと似た気を持つ界王の存在が明らかになり、悟空はビルス様とウイスと共にその界王の元へ向かっていた。
その界王の名はザマス。才能を見込まれ、次期界王神として修行中の界王だった。
そして悟空はザマスと手合わせを行い、確かにその気はブラックと似ているが微妙に違うという結論を出した。
その裏で、見下していた人間に負けたという事実はザマスに暗い影を落とすことになる…


そして悟空、ベジータ、未来トランクスは破壊されたタイムマシンの代わりに
かつてセルが乗ってきたタイムマシンを使って未来へと向かい、ブラックと再戦する事に。


この戦いで超サイヤ人ロゼへと至り、「遂に孫悟空の力を完全に我が物にした」という謎めいた言葉を口にする。


そして戦いの最中でありながら自分に酔った発言と人間を見下す発言を繰り返し、
トランクスはやはりその正体はザマスなのではないかと疑いを深めるがその矢先にザマスが現れ、
ブラックと協力関係にあった事が明かされる。
更にどういうことかザマスが不死身の体を得ていた事で攻撃がまるで通じず、悟空たちは敗走する事となり、
止む無くマイを未来に残し再び現代へと帰還した。


過去に戻った悟空たちはウイスからザマスが超ドラゴンボールを狙っているという情報を聞き、
ブラックの正体は「ザマスが超ドラゴンボールで作り出したしもべ」ではないかと推測し、ザマスの動向を探る事に。
そしてザマスが師であるゴワスを殺し、界王神の座を奪おうとした現場を取り押さえ、ザマスはビルス様によって「破壊」され、消滅した。


神が神を殺したことでビルス様は時空に影響が出ないわけがないとブラックの消滅を断言したが、
それを信じきれなかったトランクスは悟空たちと共に再び未来に向かう。


そして、何も変化していない未来を目の当たりにする事に。
ブラックは時の指輪の力によって過去からの影響を遮断しており、既に過去に如何なる改変を行っても消滅させることは不可能になっていたのだった。
次回予告で既にピンピンしていたのは内緒だ。


そして遂にその口からブラックの正体が語られる……。




以下ネタバレ








その正体は「悟空の体を乗っ取ったザマス」
悟空たちはザマスが超ドラゴンボールで叶えた願いを先述した通り「ゴクウブラックというしもべを作り出すこと」と考えていた*1
しかし、実際にザマスが行ったのは「悟空と自分の体を入れ替えることだった。


「悟空の生きている世界」においてその計画は未来トランクスの介入によりブラックの存在を知られた事で未然に阻止された訳だが、
「ブラックが誕生した世界」においてはその計画が成就してしまい、ザマスは悟空の体を手に入れていたのだった。


しかも時の指輪は装着者の過去に何が起こっても存在を確定する力がある。
つまり、過去のザマスが破壊されてもブラックは既に存在し時の指輪を付けていた為、
ビルスの破壊の影響さえ無力化されてしまった。


「ブラックが誕生した世界」においてもザマスは悟空に敗北しており、
それに屈辱を覚えると同時に、その最強の戦闘力に魅せられた。
そしてゴワスを暗殺し、界王神の座を奪い取ったザマスは時の指輪を手に入れ、超ドラゴンボールを使用。
悟空と体を入れ替え、ゴクウブラックはここに誕生する。
悟空の気を辿って地球へと瞬間移動し、かつての自分の体ごと悟空、およびそこにいたチチ悟天を始末した。


次に、時の指輪を使って「未来トランクスの世界」へと渡り、そちらでもゴワスを殺害
その世界のザマス自身と手を組み、「人間0計画」を実行に移したのだった。


「未来トランクスの世界」でザマスが不死身の体を手に入れた後にその願いを覆されぬよう超ドラゴンボールを破壊しており、
更に全宇宙の神々を抹殺する事で自分に対抗しうる存在を全て抹消している。


漫画版によると、こちらの世界のビルス様はダーブラとの戦いで界王神(および老界王神)が死亡した事に伴って死亡している。
ブラックが「未来トランクスの世界」で「人間0計画」を開始したのは、一番厄介なビルス様が存在しない事も理由の一つ。


先述したダメージを受ける度に強くなる特性は、瀕死の状態から蘇る度に強くなるサイヤ人の肉体、
更にその中でも極限の成長率を誇る悟空の体を手に入れた事によるもの。


そして悟空の体を使って悟空と戦うことで、その力の使い方をより深く理解し、それによって急激な成長を遂げたのだった。
ちなみに未来のザマスの方は悟空と戦った事が無い為*2、悟空の肉体をこの上なく気に入っているブラックの考えはいまいち理解できていない様子。



そして全ての真実と「ブラックが誕生した世界」においてチチと悟天を悟空と一緒に始末した事を聞かされた悟空は激怒し、
更に力を高めブラックとザマスを圧倒するが、そのダメージすら糧にしてブラックは更に成長。
遂に悟空は完敗を喫する。


更にこれまで幾度も過去の改変を行ってきた未来トランクスを詰り、
「孫悟空を歴史通り死なせたままにしていれば俺がこの体を求める事はなかった」
「タイムマシンと言う驕りが今の状況を招いた。よって地球人はお前が殺したも同然」などと責め立てる。


その身勝手な理屈にかつてないほどに怒ったトランクスは力を覚醒させ、
その力によってブラックとザマスを足止めしている間に悟空たちは二人を倒す方法を探る事になる。




その後、ザマスが魔封波で封印されかけた事をきっかけに、
ブラックとザマス双方が左耳に付けていた、界王神の証のポタラを使用し、合体ザマスとなる。
合体ザマスについてはザマスの項目を参照。



◇漫画版

Vジャンプでは多少展開が違う。
未来へやってきたベジータに圧倒されるが、未来のザマスにより救出され復活パワーを受け復活。
さらに死の淵から蘇った時、パワーが増大するサイヤ人の特性により超サイヤ人ロゼに覚醒。
アニメと違って「サイヤ人が超サイヤ人ゴッドを超えた場合は青、神が超サイヤ人ゴッドを超えた場合に淡紅色になる」という説明もされた。
人間ゼロ計画に並行世界全てを含むなど、アニメ版よりもその活動は大規模。
一方でザマスともども全王にだけは敵わず恐れている事も発覚。
ゴワスから「もう一度一緒にやり直そう」と言われた際には「計画は進んでいる、もう後戻りはできない」と断りつつも一瞬動揺する姿も見せた。
ゴワスによればこの時点では過ちを認めれば全王から許してもらえる可能性はあったらしく、全王に謝りに行こうと誘われるが、結局ゴワスを貫き自らの正義を突き進む事になる。


「いよいよだ……今日こそ追記・修正がなされる日だ」


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*1 この推測に対しザマスは「よく私の計画がわかったな」と語っている事から、「当初のザマスの計画」はこの推測で正解だった
*2 心臓病によってとうの昔にこの世を去っている。

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