ハンブラビ

ページ名:ハンブラビ

登録日:2010/02/04(木) 13:29:09
更新日:2025/04/26 Sat 11:11:50NEW!
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お前もその仲間に入れてやるってんだよ!



ハンブラビとは、『機動戦士Ζガンダム』にて登場した可変(モビルスーツMS)。



◆概要

型式:RX-139


頭頂高:19.9m
本体重量:34.6t
全備重量:56.9t
出力:1,540kw
総推力:59,800kg
所属:ティターンズ


武装:
背部ビームライフル×2
腕部収納ビームサーベル×2
腕部クロー×2
背部テールランス
海ヘビ


搭乗者:
ヤザン・ゲーブル
ダンケル・クーバー
ラムサス・ハサ



ティターンズが開発した試作可変MS
ガブスレイと同じく厳密には地球連邦が開発した機体である。
開発にはパプテマス・シロッコが関わっており、同時期に開発されたガブスレイは兄弟機に当たる。
MS形態でも使える固定ビーム砲やMA形態にクローを持つ点など共通点もあるが、変形機構は全く異なる。


通常のMSと比べると特異な外見をしており、頭と胴体が同化していてなんと首が無い。連邦の機体としては結構珍しい。
そのため索敵能力を高めるために5つものモノアイを搭載しており、非常に高い索敵能力を誇る。


兄弟機のガブスレイと比べるとスペックはさほど高くなく、実はマラサイと同程度だったりする。
しかし、推力こそ劣るものの内蔵ロケットモーターの燃焼効率が非常に良好で、長時間の高機動戦闘が可能。
武装はビームサーベル、クロー、ウミヘビ(携行用電撃ワイヤー)など白兵戦による対MS戦を重視したものとなっており、火力は無いが戦闘能力は非常に高い
(フェダーインライフルは正式装備ではなかったりする)。


MA形態への変形は「足を背中側に折り畳んで乗っけるだけ」という単純なもの。
同時代の他の可変機よりも可変機構が単純なため(むしろZやガブスレイがおかしい)、整備性にも優れており、整備兵からの評価は高かったとか。
量産性にも優れていたらしいが結局量産はされず、試作機の生産のみに留まっている……



◆武装

  • 背部ビームライフル

本機のメインウェポンである、背部に2門装備されたビーム兵器。出力は2.6MW。
基本的にはMA形態で使われるが、肩部に移動することでMS形態でも使用可能。
手持ち武器でもないのに「ライフル」表記なのは、コスト削減を目的にビームライフルの機構を採用したため…らしい。


  • ビームサーベル

両前腕に1基づつ収納。出力は0.5MW。収納した状態でビームガンとしても運用可能。


  • 腕部クロー

折りたたみ式の鈎爪で、前腕部に装備されている。
MA形態時にはランディング・ギアとしても機能する。


  • 背部テールランス

MA形態時にはスタビライザーとしても機能する刺突兵器。
第34話でレコアのメタスに対して緊急に使用されたのみ。


  • 海ヘビ

本機(というよりもヤザン隊)の代名詞とも呼べる、携行用電撃ワイヤー。
バーニアでワイヤーを飛ばして、敵MSを拘束してから高圧電流で電子機器とパイロットを攻撃する。
グフのヒートロッドの発展型とも言える武器である。
派生型として3機でワイヤー・ネットを展開して、拘束した敵MSに電流を流す「クモの巣」が存在する(武器というよりも戦法に近いか)。


  • 腕部ビーム砲

両腕に内蔵されており、マニピュレーター基部から発射する。
収納状態のサーベルが掌側に対し、こちらは手の甲側。
第38話でリック・ディアスをこれで撃墜した他、第49話でZガンダムから逃げる際に使用した。
実は設定には存在しない武装だが、ゲーム作品ではいくらか採用されている。



追加装備

本来は手持ちビームライフルを持たない当機だが、劇中では他機の各種ビームライフルを用いる描写がある。
連邦軍の規格であれば運用できる模様。


  • フェダーインライフル

銃身の長い高出力ビームライフル。本来はガブスレイ用装備。
劇中ではヤザン機が使用。


  • ビームライフル

ラムサス機とダンケル機は、ハイザックやマラサイ用のものを使用。


また『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』では、デビルズ・ネスト所属機がアッシマーの大型ビームライフルを2丁装備していた。


  • 3連装ミサイルポッド、ビーム・ジャベリン

デビルズ・ネスト所属機が装備。ミサイルポッドはクローと換装する形で装備している。




◆劇中の活躍

『Ζ』では、お馴染みヤザン隊のMSとして大暴れする。
前述の通りスペック自体は余り高くないのだが、ヤザン隊の高い技量と連携によって多数の機体を撃墜している。


スーパーガンダムによってダンケル、ラムサス機が撃墜され、残ったヤザン機も不可思議な力を発揮したΖガンダムの巨大ビームサーベルに両断され撃墜されるも、ヤザンは脱出した。
尚、劇中ではウェイブライダー形態のΖガンダムに追いついている描写があった。



●得体の知れない力?

本編で本機についてヤザンとシロッコの間で意味深な会話がなされている。
「気に入らんな」「得体の知れない力を感じる」との感想を述べたヤザンに対して、
シロッコは「大尉のその感じ方は素敵だ」「君の可能性を感じさせるのだよ」と答えた。


この「得体の知れない力」「可能性」が具体的に何を意味するかは本編や関連書籍等では明言されていない。
ただ、後にヤザンはレコアとの戦闘中にNT能力に目覚めかけ、モビルスーツ越しに彼女の姿を見ていながら、
「幻に俺が騙されるものか!」と完全な覚醒を拒否するような反応を見せている。


小説版では「バイオセンサーが搭載されているため、数値以上の高い能力を発揮する」との設定もあり、
この設定が原作でも有効であるならば、シロッコはヤザンのNT能力覚醒に期待していたとも考えられる。
もっとも、その可能性は他ならぬヤザンの意志によって絶たれたわけだが。



◆バリエーション機

フルドド・ラー

型式:FF-X29A
Gパーツ[フルドド](型式番号FF-X29A)は、TR計画で開発された「Gパーツ」と呼ばれるサポートメカであり、一年戦争時に地球連邦軍が開発した支援戦闘機兼MSの強化パーツである「Gパーツ」の系譜を継ぐ機体である。最初期のGパーツであるRX-78-2ガンダムの強化パーツ「Gアーマー」は、MSの欠点である行動範囲の狭さを解消し、分離した各パーツがコア・ファイターなどとの組み合わせで戦闘兵器として運用された。この汎用性と運用性の高さがGパーツ最大の特徴であり、戦後もそのコンセプトは引き継がれた。
グリプス戦役期には、エゥーゴ製のGパーツであるFXA-05D Gディフェンサーが開発され、RX-178 ガンダムMk-Ⅱ用の強化パーツとして運用された。Gディフェンサーは機体の攻撃力と航続距離、機動性を向上させる点でGアーマーと同様の特徴を持ち、改良を重ねながらディフェンサーユニットとして使用され続けた。
これに対抗してティターンズが開発したのがFF-X29A Gパーツ[フルドド]である。「TR計画」において建造された本機は、計画の目的である「パーツ換装による万能機の開発」の一端を担い、ガンダムTR-1と[フルドド]の組み合わせによって換装システムの構築に成功。そのデータはTR-6に生かされることとなった。
コクピット・ブロックは胴体を構成するコクピットで、多数のラッチを有し、ヘイズルのブースター・ポッドやマルチ・コネクター・ポッド、股間部マルチ・ウェポン・ラッチなどに接続可能。さらに、ウイング・ユニット以外にも様々な可変モビルアーマーのパーツや増加オプションを取り付けることができる。
スラスター・ウイング・ユニットは左翼にあたるジェネレーター内蔵スラスター。特筆すべき機能は持たないが、この構造がハンブラビのバインダー設計に繋がったとされる。
クロー・ウイング・ユニットは右翼にあたるユニットで、蛇腹状のベロウズ・フレームによりフレキシブルな可動が可能。前部にはビーム発振器を収めたクローがあり、ビーム・サーベルやビーム・キャノンとして使用可能。
フルドド・ラーは、FF-X29A Gパーツ[フルドド]2機が合体した形態でよりMA的な特性が強調されている。上下逆さに合体した2基のコクピット・ブロックにスラスター・ウイング・ユニットとクロー・ウイング・ユニットを接続し、格闘戦も可能な形態である。この形態で得られたデータは、RX-139 ハンブラビのMA形態の開発に活用されたことから、「TR試作ハンブラビ」との愛称で呼ばれることもある。
また、FF-X29A Gパーツ[フルドド]は、プリムローズIIとブーストポッドをコアユニットとして構成され、ショルダー・ユニットのドラムフレーム部にウイング・バインダーを追加し、胴体のドラムフレーム部には尻尾状のスタビレーターを追加している。さらに胴体上部にはハイ・メガ粒子砲を装備し、マルチ・アーム・ユニットにはビーム・キャノンを装備する。これらの武装と両肩部のクロー・アームを使用することで、射撃と格闘の双方に対応可能となり、支援戦闘機から空間戦に主眼を置いた局地戦用MAへと機体能力が進化する。
FF-X29A Gパーツ[フルドド]は、TR計画の目的である「パーツ換装による万能機の開発」の一端を担い、ガンダムTR-1と[フルドド]の組み合わせによって換装システムの構築に成功。そのデータはTR-6に生かされることとなった。本機で得られたデータを元に、Gパーツの完成形としてフルドドIIが開発された。


ハンブラビII

型式:ARZ-124HB II
『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場し、コアユニットであるプリムローズIIにGパーツであるフルドドIIを装着し、TR-6[ハイゼンスレイII]でも使用されているテール・バインダーやビームキャノンを装備した形態である。
ハンブラビIIは、ハンブラビのMA形態に対応した形態であり、「ガンダム」の名を冠しているが、TR-6の規格による便宜上の名称であり、これ自体の構成部品に四肢や頭部は含まれていない。ティターンズが開発した可変MSであるRX-139 ハンブラビのMA形態は、高い機動性や燃費の良さなどの特性を有していた。また、簡易な変形システムによる整備性の高さや、MA形態でも腕部が使用できるなど、移動に特化した他の可変MSと比較して高い戦闘能力を有していた。この特徴はハンブラビ開発の際に、フルドド試作機の合体MA形態で得られた技術が生かされた結果と言える。その開発系譜上にあるフルドドIIも同様の機構を有している。
フルドドIIをコアとして、ドラムフレーム部分に高い機動力を持つ翼状のウイング・バインダーを装着。さらに両サブアームにビーム・キャノンを保持し、両肩先端部のクロー・アームを使用することによって、射撃と格闘の双方に対応可能である。これにより、支援戦闘機から空間戦に主眼を置いた局地戦用MAへと機体能力が進化する。フルドド試作機の合体MA形態や、ハンブラビのMA形態と共通した特徴的な装備と能力を受け継ぐ代替機形態であることから、当形態は「ハンブラビII」と呼称される。また、TR-6と合体した上で余分な装備を取り外した状態は、ハンブラビのMS形態の代替機ともなる。
プリムローズIIとブーストポッドの配置は前後が逆に変更され、ショルダー・ユニットのドラムフレーム部にウイング・バインダーを追加し、胴体のドラムフレーム部には尻尾状のスタビレーターを追加している。さらに胴体上部にはハイ・メガ粒子砲を装備し、マルチ・アーム・ユニットにはビーム・キャノンを装備する。これらの武装と両肩部のクロー・アームを使用することで、射撃と格闘の双方に対応可能となり、支援戦闘機から空間戦に主眼を置いた局地戦用MAへと機体能力が進化する。
[フルドド]の後継機として開発されたFF-X39A[フルドドII]は、ティターンズおよび連邦軍の運用する全てのMSと合体・装備が可能な強化Gパーツである。本機は合体によってMSの性能を一世代分強化する点が特徴であった。同様にその派生特化型で水中戦用強化GパーツであるARZ-124HB II M[アクア・ハンブラビII]も、理論上ティターンズおよび地球連邦軍製の全MSとの合体が可能となっている。
MSとの合体に際しては、最初にサブアームで機体の股間部をロックし、MSの背部に位置、両肩をブースター・ユニットで挟み込み、ドラムフレーム部で固定する。これらの合体方式は、「万能化換装システム」によって制御・管理される。この機構により、あらゆるMSとの合体が可能となる汎用性を確保している。この背景には、当時の地球連邦軍MSが開発拠点ごとに独自規格の試作機を開発していたことが挙げられる。これらの規格を統一し、運用することが「TR計画」の目的のひとつである「機種統合計画」である。本機の機構も「TR計画」の完成系であるRX-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート]、そして[ウーンドウォート]の換装システムを流用している。
レジオンによって再生産されており、ハイドロジェットパック等の水中用装備を追加した「アクア・ハンブラビII」という形態もある。強化パーツであるGパーツとしての機能を有しており、バーザム等に装着させることで水中戦仕様へと強化することが可能である。

アクア・ハンブラビII

型式:ARZ-124HB II M
水中での運用を主とする局地戦用の機体である。機体の両サイドのドラムフレーム部と胴体上部には、水中戦用のハイドロジェットパックを装着。さらに各部に装備したミサイルポッドをはじめ、全身の武装は地球連邦軍の水中用MSと互換性の高い武装構成となっている。これは合体後の本機がRAG-79 アクア・ジムの代替後継機であることの証明とも言える。
この水中用装備のほかにも、空戦用、陸戦用、後方支援用などのユニットがあり、ユニットの換装により理論上、あらゆる局地戦に対応できる。元となったフルドドII及びハンブラビIIと同じく、Gパーツとしての機能を有しており、MSと合体して水中を巡航し、そのまま水中戦用の強化パーツとして機能し、そして単体でもMAとして戦闘が可能である。
アクア・ハンブラビIIの場合、合体したMSの水中での機動性や運動性を向上させることで、水中用MSとしての機能を付与する。また、本機と合体した場合、ハイザックの場合はアクア・ハイザックとなるように、機体名の前に「アクア」が付く命名法則が適用される。ティターンズ製MSとの合体が可能で、TR計画での運用を前提に設計されたバーザムとは特に相性がよく、合体した形態は「アクア・バーザム」と呼ばれる。また、MSの腰に装着した場合は水上での運用、肩に装着した場合は水中での運用など、合体時の装着部位によって運用領域が変化する点も特徴である。


ノンブラビ

型式:ARZ-139
『A.O.Z Re-Boot』に登場するレジオンのモビルスーツ(MS)であり、「ノン-ブラビ」とも呼称される。グリプス戦役後、火星ジオン残党軍「レジオン」が合流してきたティターンズ残党から接収し、運用したハンブラビを改修した機体である。
追加生産されたハンブラビは、グリプス戦役終戦間際に完成・投入されたTR-6の各種強化パーツと共にレジオンで本格的に生産され、主に重要拠点にTR-6やバーザムなどの主力機と共に配備された。レジオン建国戦争において活躍したものの、「オメガ逃亡事件」の発生により火星全土での飛行が禁止されたことや、ハンブラビの代替機であるガンダムTR-6[ハンブラビII]が配備されたことにより、ハンブラビはその役目を終え、作業用MSとして転用されることとなった。
機体カラーはオレンジを基調とした色に変更され、装備や武装が解除されている。飛行が禁止されているためウイング類は取り外され、テールランスは掘削用のテールドリルに変更。背部には汎用モビルバケットを装備することが可能となっている。なお、名称の「ノンブラビ」はウイングのない状態を揶揄した愛称である。
地上用作業機械として運用するにあたり、可変機構を利用してサソリを思わせるシルエットのモビルアーマー形態を採るが、この際歩行を可能とするために補助脚が頭部・肩部に増設されている。


ラクシャサ

型式:RX-136
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場するティターンズがゼダンの門工廠で開発した大型モビルアーマー(MA)である。名称の由来はヒンドゥー教における鬼神「ラクシャサ(羅刹娑)」であり、仏教圏では十二天の一神「羅刹天」となる。
ラクシャサは、ハンブラビと同様にゼダンの門工廠で開発され、旧ジオン公国軍ビグロのコンセプトの延長線上に位置する機体である。高速での一撃離脱戦法を主眼に置いて設計されており、直線機動での加速性能は同時代のモビルスーツを大きく上回る。
元々は可変モビルアーマーとして開発が進められていたが、変形強度の問題が解決できず、ハンブラビのMA形態の仕様を参考に非可変機として完成した。設計の名残として、機体上下に展開可動アームが備わっている。
翼を広げた鳥のような機体形状が特徴で、放熱板として機能する主翼や機首の形状にはハンブラビとの共通点が見受けられる。機体構造は、機首のコクピット・ブロック兼脱出艇と主機関を備えた胴体、その左右に設けられた2対の展開可動式アームで構成される。オプション兵装は胴体上部に装着可能で、Iフィールド・ジェネレーターを標準装備している。
上部クローは機体上部両側面の主翼に備わる大型クロー。クロー中央部には大出力のビーム・サーベルが内蔵されており、主翼は展開可動式アームにより可動可能。
脚部クローは機体下部両側面に備わる展開式の大型クロー。3本爪のクローが格闘兵装として機能する他、着地時の設置面ともなる。
ヒート剣は大型クロー中央部に内蔵された加熱式の実体剣。伸縮式で、近接戦闘に使用される。
メガ粒子砲は機体上部に装備可能な長砲身の高出力メガ粒子砲。1号機は1門、2号機は2門装備。
18連装誘導弾発射機は機体上部に装備可能な誘導弾発射機。照準用のバトルアンテナとセットで、1号機のみ装備。
Iフィールド・ジェネレーターはビームを偏向して無効化する装置。1号機では前面にしか展開できなかったが、2号機では出力の安定化により機体全面に展開可能となった。
分離機構は機首部分を分離することで脱出艇として機能。この部位だけでも通常のMSに匹敵するサイズを持つ。
ラクシャサはブロック構造を採用しており、各部の換装・整備が容易となっていることから、その巨体に反して整備性は高い。コックピットは機首部分にあり、緊急時にはこれを切り離し脱出艇として使用可能。この脱出艇は複数のMSを牽引したまま長距離移動が可能である。
本来であればアレキサンドリア級などの大型艦艇に搭載して運用することが基本となっているが、パイロットであるユーイン・バーダーの希望により、彼の乗艦であるサラミス改級「トブルク」の艦艇部に強引に接合する形で運用された。
ラクシャサは全2機がグリプス戦役に投入された。1号機はIフィールドの出力が不安定であったが、コンペイトウでの戦闘でガンダム[ケストレル]によって撃墜された。後に建造された2号機はIフィールドの欠点を改善し、機体上部の武装を改めた上で運用されたが、コロニーレーザー争奪戦にてメタス[エーヴィ・アルヴァ専用機]の援護を受けたソウイチ・オビノのリック・ディアス[デルフォイ所属機]の攻撃により失われた。いずれの戦闘でもバーダーは脱出艇によって無事脱出している。


ハンブラビ Mk.Ib バンパイア

型式:RX-139
ムック『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に登場。設定上の頭長高に忠実に立体化すると、劇中の恐ろしさとは裏腹に小柄な印象を受けるMS形態の解消を目指した鈴木信夫氏による作例。
ハンブラビの性能向上型試作機で、実験的にティターンズへ配備された。
ハンブラビは機動力の高い簡易型可変モビルスーツ(TMS)として完成し、少数が試作されたが、パイロットの意見を取り入れて改良が施された機体がハンブラビ Mk.Ib バンパイアである。内部ジェネレーターの高出力化に伴い、ウィングバインダー周りが大型化され、プロペラント容量が増加したことで作戦行動時間が大幅に延長された。また、冷却システムの改良により安定した出力を得ることが可能となった。
頭部レドームは延長され、電子機器の機能強化が施され、60mmバルカン砲を2門内蔵し、オプティカルシーカーの増設によって頭部も大型化した。これによりモビルアーマー(MA)形態時の戦闘力が向上し、ハンブラビのデザインを放射状に強調したようなシルエットになっている。特に、ウイングバインダーの彩色・形状から、「バンパイア」という俗称で呼ばれるようになった。頭部モジュールは本体に固定され、回転機能が省略された代わりに頭部全体がレドームとして機能し、電子機器の強化によって索敵能力が大幅に向上した。
さらに、MA形態時にはフェダーイン・ライフルを装着するためのウェポンラックが背部に設けられ、テールランスも延長された。設定上は「BUSTER CANNON」「SEASERPENT」「WEB SPINNER」が追加されているが、その詳細は不明。それぞれ「フェダーインライフル」「海蛇」「クモの巣」とも解釈できる。
また、Mk.Ibはジュピトリス開発グループから提供された試作型のバイオ・センサーを操縦系統に組み込んでおり、ニュータイプ(NT)能力の高いパイロットが搭乗した場合、最大限の性能を引き出すことが可能となっている。
バイオ・センサーは、エゥーゴ側のMSZ-006ZガンダムやMSZ-010ΖΖガンダムにも装備されていたシステムだが、ジュピトリス開発グループから提供されたものはAE社で開発されたものとは異なり、木星船団が独自に開発したものである。このシステムは精度が高く、ニュータイプ(NT)能力の高いパイロットが搭乗した場合、十二分に能力を引き出すことが可能である。
木星船団は木星圏での過酷で特異な環境下で活動していたため、多くのニュータイプやその予備軍を抱えていた。そのため、木星船団は独自に研究機関を設立し、連邦やジオンとは異なるアプローチでニュータイプ研究を進めていた。木星船団はジオンよりもNT研究が進んでいたとも言われ、その中でバイオ・センサーなどのサイコミュ系インターフェイスが生み出された。
木星船団との太いパイプを持つシロッコ大佐は、密かにバイオ・センサーなどの技術を供与してもらい、THE・Oに投入していた。木星船団はグリプス抗争において中立を表明していたが、ジュピトリスの技術を実戦で試す機会と判断し、試作型バイオ・センサーの設計図を提供した。
ハンブラビの開発には、ジュピトリスから派遣された技術者が関与しており、ルナツー兵器開発工廠やゼダン・ゲート基地兵器工廠との共同プロジェクトとして進められた。これにより、RX-139ハンブラビやPMX-000メッサーラの技術がフィードバックされ、さらなる改良が施された。
ハンブラビ Mk.Ib バンパイアは、0088年冬にA型から数機が改修され、実戦投入されたが、抗争の趨勢に寄与することはなく、開発は終了した。


ハンヴラヴィ・S

型式:RX-139S
漫画『強化人間物語』に登場。
エゥーゴがゼダン・ゲート会戦時にティターンズ輸送艦を拿捕し、その中にパーツ状態のRX-139を発見したことを契機に、AE社とフジタ研が共同で再構築・改良を行ったモビルスーツ(MS)。エゥーゴの敵性MS調査部隊に配備され、試験運用が行われた。
試験運用された3機のハンブラビSは、実戦を経験することなく、0089年の第一次ネオ・ジオン抗争終結と同時に退役しま。エゥーゴでは、MSA-005系との比較を行い、MA形態での格闘戦能力の高さに着目していたものの、エゥーゴの連邦軍内での勢力減退と共に制式化の機会を失った。
ハンブラビSは、MSA-005メタスやMSZ-006C1Ζプラスなどの可変機との比較試験を経て、ジェネレーターの出力強化やアビオニクスの改良が施された。頭部ユニットはエゥーゴ用のMSA-005メタスのMA形態機首と同一設計のものを採用し、独特なモノアイ配置が廃止され、センサー・カメラが全身に配置される先進的な試みが行われた。
機体名にある「S」はスーパーを意味し、「スーパーハンヴラヴィ」としても知られる。アナハイム・エレクトロニクスがMS実験用コロニー「アイランド7」にて強化人間専用のテスト機として運用した。パイロットは強化人間メル・メガニカ。
頭部の形状が通常のMSに近づいたものの、胸厚や肩幅が顕著に広がり、全体的なフォルムは人型から外れている。新たにビットと電子戦用の極超マイクロサイヴァネティックティヴプラントを装備しており、これらを併用することで、接触させたビットを介して敵機のアビオニクスに直接干渉することが可能。
強化人間デコーダ=エス・ヴァレンシュタインの要望に応じて、熱暴走したハイザックとともに爆発に巻き込まれたディフォルティータと強化人間シヴァ・イップスを救うため、スキャニング・トンネリング・マイクロスコープラボ(STM研究所)へと飛び、戦力となるMSを求める。


ハンブラ-B

型式:CRX-139
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場するモビルアーマー(MA)であり、グリプス戦役時に開発されたハンブラビを再設計したキュクロープスの量産機。非可変機として再設計され、性能が低下傾向にある小型モビルスーツ(MS)をサポートするサブフライトシステム(SFS)としての役割を担う。
ハンブラ-Bは、脚部を完全にオミットしスラスターに置き換えることで飛行性能を向上させている。背部のビームライフルやテールランスといった武装もオミットされ、軽量化と運用効率の向上が図られ、ハンブラビでモノアイが備わっていた部位はすべてキュクロープス共通の単眼型センサーに換装され、センサーシステムが統一されている。
腕部クローは腕部に備わった大型クローで、ベース機のものよりもさらに大型化され、爪の本数も二本から三本に増加したことにより、敵機の捕獲や格闘戦での威力が向上。
ハンブラ-Bは、ジェムズガン改などの小型MSを支援するために設計され、サブフライトシステムとしての役割を果たす。
U.C.0169年の宇宙戦国時代において、ハンブラ-Bは技術レベルが一年戦争時代以下に退行した状況下でも運用された。旧世代の大型機のレストア品やミキシングビルド機が主流となる中、ハンブラ-Bはその扱いやすさを発揮し、ジェムズガン改との連携によって性能差を補う形で運用された。


ゲームでの活躍



『無印』
コスト300の可変機として登場。
メイン射撃を腕部ビーム砲と海ヘビから選択できる。サブ射撃は背部ビーム砲、変形中の射撃はこちらのみ撃てる。


基本的な運用方法はガブスレイと変わらない。コスト275とダブル可変機コンビを組み、圧倒的な機動力を武器に片追いを仕掛けていくのが基本戦術となる。
ただ、機体性能としては射撃中心のガブスレイに対してハンブラビはやや格闘寄りとなり、
火力が飛びぬけて高いわけではないが、突進距離の長さやかち合いの強さで扱いやすい格闘を持ち、さらにSDKや着地ずらしの手段も豊富でトリッキーな動きができる。
ハンブラビの変形は全可変機中持続最低速度最高というピーキーな変形だが、これが格闘寄りという特徴とマッチしていたのも大きい。
前述の通りメイン射撃サブ射撃それぞれにビームを持つため、最低限の射撃戦や可変機の強みである闇討ち射撃などの基本も十分にこなせる。
ただし、射撃はあくまで最低限度のものしかないので過信は禁物。要所要所で格闘を当てなければジリ貧になるし、そもそも劣化ガブスレイにしかならない。


なお、ガブスレイと比べてコストが10低いがこのコスト差が不利に働くことはほぼないので問題ない。
逆に10差のおかげでコスト295のガンダムMk-2と組むこともできるが、ぶっちゃけた話ギャプランアッシマー>ガンダムMk-2という力関係なので、有利に働くこともない。


また、これまですべて腕部ビーム砲装備前提で話してきたことからも察してもらえるだろうが、実用面を考えればメイン射撃は腕部ビーム砲選択が大前提。
海ヘビはハンブラビを象徴する武装だがはっきり言ってネタの域を出ない。
アンカー系武装のはしりということで一見近距離で強そうに思えるが、この時期はまだ銃口補正が貧弱で通常の射撃以上に硬直をしっかり狙わないとまるで当たらず、その割に火力もイマイチ伸びないという残念武装であった。


『DX』
295にコストダウンして続投。
原作通りの3機編隊は無理でもせめて2機コンビを組みたいという声が強くそれを受けての変更だったと思われるが、結果から見ればこれが運のつき。
コストダウンに合わせ性能も下方修正が行われたが、まず火力源として地味に重宝していたサブ射撃の威力が約2/3にまで激減してしまう。
メイン射撃を下回るような貧弱な威力であり、こればかり使っていると確実にダメージレースで負ける。
変形中の速度も低下、代わりに持続は伸びたが、前述の通り格闘寄りということを考えるとあまりありがたい変更ではない。
さらにコマンド入力の優先順位が変わり、空中ダッシュ中に特殊格闘を入力しても空中ダッシュ格闘が出るようになってしまい、強判定で振りやすい特殊格闘をとっさに出し辛くなったのも地味な痛手。
その他細かい弱体化が積み重なり一線からは転落。腐っても可変機なので下位機体とまではいかないものの、中堅あたりという微妙なポジションで落ち着いてしまった。


ハンブラビ同士で組むととにかく火力が不足するため、せっかくのコストダウンにもかかわらず「結局ギャプランやアッシマーと組んだ方が強いのでは?」などと一時期囁かれたこともあるような始末だった。


余談だが、前作ですら大概酷かった海ヘビはまさかのさらなる弱体化。
海ヘビ自体は(恐らく)特に変わっていないが、覚醒の仕様変更により海ヘビを当てると相手に大量の覚醒ゲージを献上してしまうようになった。
その量は平均的な耐久のコンビでも覚醒2回発動が視野に入るほど。




ティターンズ系で開発可能
ジオンの系譜では単機編成で、イベント不要で開発出来る高性能機体なのでパイロットを乗せるのに具合がいいが、シロッコがいる場合にやや早く開発出来るガブスレイに性能が近く更には射撃武器が一種類しかない為受けに回ると意外に脆く、人によってはあまり使わないことも。
無印版アクシズの驚異ではなんと3機編成。性能とコストの高い、高級量産機であった。
従って原作通りヤザン・ダンケル・ラムサスをハンブラビに乗せて小隊を組むとハンブラビが9機という気持ち悪い状況に…


脅威Vや新ギレンでは再び単機編成になったが、脅威vだと射撃武器が一種類しかなく宇宙でしか使用できず、更には盾もないためZガンダムやバウに比べると大幅に見劣りする・・・というかそれらよりも早い時期に出来きコストがほぼ同じなハンマ・ハンマと比べても射撃戦で遅れをとりやすい(向こうは地上でも使用でき盾で防御が出来、射撃が複数種類ある)。



ガンダムバトルクロニクルから登場。
一般的なビームと狙撃ビームを併せ持つ。しかも狙撃がフェダーインライフルor肩のキャノン二発発射という鬼畜。
そして代名詞のウミヘビもしっかり装備。ヒットするとスタン状態になり追撃可能。


しかもダウン中の相手にヒットさせると無理矢理起こしてスタン状態に。
これを利用して
格闘→ウミヘビで起こす→BD格闘→格闘→ウミヘビで起こす→BD格闘……
なんてこともできる。
やっぱり鬼畜



  • 機動戦士ガンダム EXTREME.VSシリーズ

初出はEXVSシリーズ2作目『FULLBOOST』。2012年7月24日により、ガンダムMk-Ⅱとの機体先行リリース対決に勝利し参戦。コストは2000。
先行するメッサーラに似た変形を主軸とする射撃向け機体。


通常時の武装は一般的なビームライフルと同じ腕部ビームガン、フェダーイン・ライフル照射、足を止めて撃つ背部ビームカノンとオーソドックス。
変形すると武装の性能が変化し、ビームガンは2連射可能に、ビームカノンはローリングしながら残弾の続く限り連射できるようになる。
このビームカノンがこの機体の生命線で、連射による強引な着地取り、および近接時の自衛に役立つ主力技。
変形はブースト燃費もよく、基本的に変形状態を維持することが望ましい。


この機体の真価は特殊射撃のハンブラビ呼び出し、及び特殊格闘の急速変形にある。
前者はダンケル・ラムサスのハンブラビを両脇に呼び出す、いわゆる「アシスト」系の武器。
呼び出したハンブラビは自機に追従し、自機の攻撃に合わせてビームガンで援護する。この挙動自体は珍しくないものの、
ハンブラビの場合は専用のゲージが続く限り、相手の攻撃で破壊されることなくしっかり援護してくれる。
また特殊射撃の持続中は「クモの巣」も使用可能で、3機のハンブラビでクモの巣を展開しながら相手に突撃する。
入力直後はスーパーアーマー状態だが、MS時に使うと変形の一手間が入るので実質的な発生が遅く、変形する都合上キャンセルしてスキを消すことができない。
支援が主目的のハンブラビがそもそもハイリスクな択を振りたい状況は少なく、基本的には魅せ技。
変形時に使用した場合はアーマーはないが、大きな攻撃判定出しっぱなしで突進するため奇襲性があり、MS時よりは狙い所は多い。
特殊格闘の変形コマンドはレバー入れで8方向に移動可能、かつごく簡単なテクニックを挟むことで初速が向上するという高性能技で、
回避を兼ねてこれで変形状態に移行し、飛び回るのがハンブラビの基本ムーブ。


格闘はいずれもダメージが低いものの、横格闘だけは突進速度こそ遅いが、それ以外は格闘機顔負けの高性能を誇る。
後格闘では海ヘビを伸ばし、相手を捉えると電流を流してダメージを与える。武器自体の性能は低く、基本的には格闘からキャンセルしてダメージを伸ばすための武装。


バーストアタック(覚醒技)はダンケル・ラムサス機と揃って相手を海ヘビで捕縛、ビームを撃って追撃する「海ヘビを味わいなッ!」。
短時間でダメージが確定する上、初段であるアンカーの性能も優秀。ただし技中は全く動かないので使い所は選ぶ。


弱点は、火力の低さと攻撃の素直さ。
射撃で出せる現実的なダメージは高くて、変形サブ連続ヒット時、またはCSのフェダーイン・ライフルを当てた時の190前後。
ただし前者は連続ヒットする状況が限られ、後者は性能に難があって当てにくいため実際の試合での平均ダメージはもっと低くなる。
格闘コンボも覚醒技を絡めない限り同コスト帯でも威力が低く、とにかく逆転性に欠ける。
逃げ性能が高い代わりに相手の攻撃で一旦リードを取られると苦しい戦いになるため、実戦では僚機の高コストと歩調を合わせ、しっかりダメージを奪っていくことが求められる。
また射撃は弱くはないもののどれも軌道が直線的で、相手にしっかり見られているとなかなか当てられない。
相手にしっかり見られつつ放置されて試合から実質的に締め出されることもままあり、ときにはリスクの高い行動で自己主張していくことが求められる。
「被ダメを抑えて優勢なつもりでいたら、僚機の高コストが2回落とされてゲームセットした」というのはハンブラビを使い始めた初心者が一回はやらかす負けパターン。


久しく登場し続けていたのだが、機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは遂にコストが格上げされ2500になった。
色々な変更点があるが、ダンケルとラムサス両名のハンブラビが常時追従型のアシストに変更いたのが最も分かりやすく強力な変更点だろう。前作までと同じく射撃連動で攻撃してくれるのは相変わらずだが、特殊射撃に移設されたフェダー・イン・ライフルも時間差で照射してくれる。
また、射撃CSにはパラス・アテネ呼出が追加されたり、格闘CSに連携ウミヘビ攻撃が移設されるなどされている。
だがコストアップに伴う著しい変化はされておらず、長所を伸ばす方面よりも短所を潰していった結果がコストアップに繋がったと考えるのが妥当だろう。
よって基本戦術は変わりなく、弱点は弱点のまま健在していたりする。



昔のシリーズから登場。デビュー当時頃はステージによってMS形態だったりMA形態だったりするザコとして量産される役どころだった。
しかしヤザンの立場が効いてきたのか、『F完』のたまげた強化を皮切りに、『第2次α』以降ではボス機体として出現するケースが増えた。
ハードが進むにつれて変形機能はユニット性能からオミットされ、戦闘シーンではMA形態が標準でMS形態は戦闘アニメで披露するといういいとこどり仕様に。


『F完』の最終話付近に登場するバージョンではまさかのMAP兵器版海ヘビを装備し、
防御力が息していないバランス・ただでさえ高いヤザンのステータスや2回行動と相まって自軍の主力を焼かれたプレイヤーも数多い。


Z』ではネームド専用機体として登場し、劇中で披露した海ヘビによる合体攻撃「クモの巣」(劇場版ではハイパー・ボイル)を披露、
機体にダメージを与えつつ、原作さながらにこちらのパイロットを行動不能にさせてくるので、連携を速やかに断ってやるべきボス敵となった。


V』ではヤザン(とジェリド)と共に遂に自軍入り。なんと「クモの巣」が召喚攻撃になり、パイロット指定なしで使用可能に。
ラムサスとダンケルとバレンスタインとカワセの存在に言及されないのに、クモの巣を使うとどこからともなくハンブラビ2機が飛来してくるのがシュールである。
まぁ、もしかしたら未出撃パイロットが搭乗、スタンバイして飛来しているかもしれないので想像の余地を愉しむところだろう。
何気に戦闘セリフで複数のキャラの「召喚・同時攻撃系武装の特殊セリフ」の堪能に使える。


性能は中程度。作品によってはヤザン隊3人がハンブラビ3機で支援攻撃をすると特殊連携が発生するものもある。
『OVERWORLD』以前では海ヘビが電撃属性(自機の攻撃力・相手の防御力に関わらず固定ダメージを与える)だったため使い勝手が悪かったが、
『GENESIS』では電撃属性の廃止に伴い、特殊属性+ENダメージに変更されたため相手の防御アビリティに関わらず安定したダメージを与えられるように。ただし代償としてそれまで武装にあった腕部クローが廃された。


  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2

600コストの強襲機として実装。
簡易的な変形機構の再現としてスキル「変形機構最適化制御」により変形中のスラスター消費が少なく長時間飛行できる。
武装はガブスレイと共用のフェダーインライフルの他にビームサーベル、ウミヘビ、フェダーイン付属サーベル、変形時専用の背部ビームがそろっている。
3種の格闘兵装によりよろけハメが簡単で、相性有利な支援機はもちろん、不利な汎用機相手でも高い格闘火力で大ダメージを与えられる。
加えて射撃も性能が高く、近づけない状況でも支援機を削ることができる。
弱点は耐久の低さで、油断してるとあっという間に撃墜される。
変形を活かした離脱戦法などトリッキーな戦い方で支援機を倒すのがこの機体の肝である。




◆立体化

放映当時のガンプラ旧キットは、1/144が発売。
武器は一切付属しておらず可動もイマイチだが、プロポーションは悪くなく、変形機構は再現されている。
下記のHGUCが出るまでは改修に挑戦するモデラーも多かった。


2012年8月、念願のHGUC版が発売。
シャープな造形に加えて、色分けも良好。合わせ目はやや多いが組み立てやすい優秀なキット。旧キットに比べれば合わせ目も減少し処理もしやすくなっているので、挑戦してみる価値はある。
更に武装は海ヘビ、フェダーイン・ライフル、ビームサーベル(刀身部はクリアイエロー)が付属。付属するリード線を使用する事で海ヘビ射出状態も再現できる。
欠点は「上半身と股関節の可動域が微妙」「モノアイ可動無し」「フェダーインライフルが持たせ辛い」など。




◆余談

MS形態のモデルはヒトデ、MA形態のモデルはエイとされているが、イカにも見えるためファンからの通称はイカデビル


劇中のカラーリングは青だったが、本来設定されていたカラーリングは赤色である。
VS.シリーズの鹵獲カラーで再現されている。


ちなみに元々の名前はメタス(、多数)だったが「主人公側の機体じゃない」との理由で現在の名称と立場になった。




ハイパー追記・修正を喰らえぇい!!


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  • エゥーゴ側のハンブラビにクワトロ乗せてたのは俺だけじゃないはず -- 名無しさん (2015-10-25 23:06:46)
  • 足とバックパックのバーニアが使えなくなる謎の変形 -- 名無しさん (2016-01-19 20:59:04)
  • でも一応、前脛に格納式のスラスターっぽいのがついてる -- 名無しさん (2016-01-19 21:42:29)
  • 劇中後半での登場にもかかわらずスペックは前半の機体並みだけど妙に強いという。ヤザン隊による戦術面での優位とかが大きいのかな。 -- 名無しさん (2016-06-26 16:49:40)
  • HGUCの説明書によると変形の主目的は機体の運動特性を変化させること。 -- 名無しさん (2016-10-29 00:44:31)
  • ようするに他の機体のように高機動形態への移行ではなく大掛かりなAMBACのようなもの。両方の形態の特性を生かしつつ戦闘に変形を混ぜながら戦うなんてヤザン隊くらいしかできなかったため量産見送りに・・・ -- 名無しさん (2016-10-29 00:48:57)
  • ハンブラ-Bの機体名に草 -- 名無しさん (2017-09-11 18:37:55)
  • ↑長谷川先生には失礼だけど、そのネーミングセンスが、いかにも長谷川先生って感じでいいww -- 名無しさん (2019-04-27 18:07:36)
  • EXでも使えるけどパンチ力に欠ける -- 名無しさん (2019-04-27 18:33:32)
  • HGの股関節めちゃめちゃもろぉい…ブンドドしてたら2日で逝った… -- 名無しさん (2020-03-10 23:15:03)
  • 第三次スパロボだとなぜかレズンが乗ってきてた(前のステージではちゃんと専用ギラ・ドーガに乗ってたのに)青けりゃいいのか? -- 名無しさん (2020-04-23 13:46:38)
  • いやこのハンブラビ…どうやって飛んでるの? アポジモーター満載って訳でもなく、目立つスラスターがMA形態の脛位しか見当たらないんじゃが…? -- 名無しさん (2020-10-22 17:14:14)
  • ↑デザイナーの永野が故意にスラスターや武装を設定してなかったらしい。手持ち火器に流用のフェダーインライフルを持たされてたのもそういう理由かも -- 名無しさん (2021-03-28 09:57:55)
  • うーん。ハンブラBのことも載せていいような気がするが。 -- 名無しさん (2021-09-30 10:30:02)
  • ゲーム作品では強弱の差以外にも、宇宙専用だったり、地上でも問題無く運用できたり、地上でも運用はできるけど適性は低かったり、と作品ごとで地上での扱いが異なる機体 -- 名無しさん (2022-01-17 18:18:38)
  • エゥティタで海ヘビ使って相手を拘束びりびりやるのが好きだった。でもあれくっそ弱かったんだな道理で誰もゲーセンで使ってないわけだ。まあ家庭用で沢山楽しんだからいいか。 -- 名無しさん (2023-03-17 14:27:05)

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