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更新日:2023/08/18 Fri 11:49:51NEW!
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遊戯王 遊戯王ocg 禁止カード インチキ バランスブレイカー 所要時間30分以上の項目 インチキ効果もいい加減にしろ! クソゲーメーカー 永世禁止カード 遊戯王ocg用語項目 犠牲になったのだ 鬼畜カード パワーバランス崩壊 第二期が一番多い 制限改訂 リミットレギュレーション ○○のお墓を建てるウラ 貴様はよく戦った。眠りにつくがいい 無期懲役
遊戯王OCG界には、強すぎる力を持って生まれてしまったが故に1枚たりとも使う事を許されないカード達がある。
それが、禁止カードである。
●目次
【概要】
ゲームバランスを崩すと判断されたカードは、デッキに投入できる枚数を制限される。
準制限カードなら2枚まで、制限カードだと1枚限り。
だが、1枚でもなお強力すぎるとみなされると禁止カードに指定される。
他のTCGにも同様の概念のカードリストは存在するが、OCGの場合
といった要素が組み合わさり、禁止カードの枚数が多い。
これまた他のタイトルにもよくあることだが、
「発売当時はそれほど強力ではなかったカードが、新しいカードやルールの登場で間接的に強化された結果、禁止送りになった」
というケースも結構存在する。
基本的には制限カード化を受けてなお暴れた場合禁止される場合が多いのだが、
- 容易に達成できる先攻1キルコンボのキーカード
- 容易に達成できる無限ループコンボのキーカード
なんかは、著しくゲーム性を損ねるため、無制限から一発で禁止になることが多い。
理由については前者は「先攻有利環境の加速」、後者は「遅延によるマッチ勝利*5に悪用されないためだと思われる。
エクストラデッキのカードは1枚あれば十分な物も多く*6、制限では意味がないため一発禁止になる可能性が高め。
また、売上に関わるためか基本的に発売直後のカードやプロモカードは一発禁止に指定されることが原則としてない。
その場合は大抵コンボ成立に必要な他の古いカードが犠牲になるため、元から使っていたプレイヤーは涙を呑むハメになる。
最近だとコンボ成立に必要な古いカードを禁止にして出たばかりのカードを制限に留め、それでも暴れた場合は関連カード含めて禁止にする(場合によっては先に禁止にしたカードを復帰させる)といった措置が取られることが多め。
一定の周期で日本各地で行われている日本代表選考会出場者を決める店舗代表及びブロック代表戦では、現行のリミットレギュレーションに加え、特別に禁止指定されているカードが存在する。
現在は《レインボー・ライフ》《自爆スイッチ》《三位一択》《神秘の中華なべ》《非常食》の5枚。
《自爆スイッチ》は意図的に引き分けを起こすのを防止するため、他の4枚は遅延からのエクストラターンでの勝利を防止するためと思われる。昔はよく遅延勝利があったんですよ(今は無いとは言ってない)。
決闘者には、禁止カード扱いされることを「刑務所送り」と呼ぶ者も多い。逆に禁止・制限を解除されると「釈放」などと例えられる。
そしてエラッタを施されて制限解除された場合の例え方は「去勢」。
……なのだが、最近では去勢されて釈放された後、またOCGで無法をやらかして再度投獄される恐るべき問題児も誕生した。今度はどこが切られるかな?
あまりに強すぎてエラッタしない限り二度と制限復帰できないだろうカードは『永世禁止カード』と呼ばれたりもする。
とはいえ、禁止化当初は「エラッタ抜きでの復帰は無理」と囁かれていたカードが、環境の変化によってノーエラッタで緩和されるケースもあるから恐ろしい。
ちなみに《マインドクラッシュ》でカード名を宣言する時に禁止カードを宣言することもできる*7。
わざと間違えたい時*8に使えるテクニックなので覚えておいて損はない。
【原作・アニメにおいて】
原作では「バトルシティ編」で禁止カードの概念が登場する。
洗脳された城之内が禁止カードを使うのだが、その内容は《ファイヤー・ボール》や《ライトニング・ボルテックス》といった、モンスターを直接破壊したり、プレイヤーに直接ダメージを与える魔法カードだった。
……正直、現実の禁止カードに比べればずっとかわいい方である*9。
原作を読んだことのない決闘者の中には「なんでこんなカードが?」と思う人もいるかもしれないが、これは主催者の海馬がこれらのカードの使用を禁じたからである。
バトルシティ編から初期LPが2000から4000になったものの、それでもOCGの半分の数値でしかないため、バーンダメージが実質2倍になっていたのだ。
そもそも、手軽な除去やバーン効果による決着は漫画的につまらないものであるため、その辺は仕方ないだろう。
当の海馬は《破壊輪》*10など、もっと性質の悪いカードを使っていたりするが、原作版《破壊輪》は攻撃誘発効果かつ罠カードであるため、前述のルールでは禁止カードには分類されない。
モンスターや罠カードが禁止対象でないのはトリガーのいらない魔法よりは危険ではないという判断かもしれない*11。
アニメシリーズではこのような形で禁止・制限が語られることはあるものの明言される例は少ない。
実際には基本的に放送当時のOCGのリミットレギュレーションに合わせており*12、制限カードとなった《トリックスター・リンカーネイション》がアニメで3枚登場した際、製作者サイドからリミットレギュレーションと制作状況の関係について述べられたこともあった*13。
【現在の禁止カード一覧(2023年7月1日から)】
効果モンスター
▽一覧
- 《アマゾネスの射手》
インヴォーカー「1ターンキルを許可する」
「了解した。地獄に落ちろ、プレイヤー」
☆4 ATK/1400 DEF/1000
下記の《キャノン・ソルジャー》に連なる射出系モンスターの一種。
バーンダメージは1200とキャノソルに勝るが、その分リリースするモンスターは2体と重い。
しかしこいつは下級でサポートに恵まれた戦士族。
さらにリクルートが容易な低ステータスの上、今では「アマゾネス」サポートにより手札に加えることも場に出すことも容易。
かつて【アーチャーブレード】にて環境を荒らし、その時はもっとヤバいカードがいたために規制を逃れたものの、2018年に無限ループエンジンの《ファイアウォール・ドラゴン》とお手軽確定リクルートの《M・Xセイバー・インヴォーカー》を絡めた先攻バーン1キルのループに使用され《メガキャノン・ソルジャー》と共に投獄されてしまった。
冤罪とか身代わりと言われることもあるが、元より「アマゾネス」/戦士族/☆4という恵まれすぎたステータスを持つためキャノソル以上の性能を発揮できるポテンシャルがあり、そのキャノソル一味と同じく射出効果の性質上規制は時間の問題ではあった。
《ファイアウォール・ドラゴン》は1ターンに1度だけ、サイバース族限定とエラッタを受けて釈放されたため、このカードも同じようにエラッタされれば釈放の兆しが見えるかもしれない。
- 《イレカエル》
「仲間を糧にデッキから仲間を呼ぶだけの簡単なお仕事です」
☆1 ATK/100 DEF/2000
【ガエル1キル】のキーカードとなった両生類。
自分フィールドのモンスターを1体リリースし、デッキから「ガエル」を特殊召喚できる。
また、こいつがフィールドに存在する限り「ガエル」は戦闘破壊されない。
ただし、このカードは「ガエル」ではないため同名カードを出すことは出来ないし戦闘破壊もされる。
発動回数制限が無いため1ターンでデッキの「ガエル」を全て引きずり出し墓地へ送る驚異のデッキ圧縮&墓地肥やしが可能。
墓地を肥やせても墓地を生かす方法がなかった登場時点はまだ許される範疇だったが、その墓地を100%生かせる最高の相棒《粋カエル》が登場するやいなや《マスドライバー》と共に2010年の世界大会を制した。
その他にも最強の水族チューナー《フィッシュボーグ-ガンナー》とタッグを組んでの「1ターン5トリシューラ」など悪行には事欠かない。
そんなデッキのキーカードなのに禁止されたせいかDE2では再録からハブられた。
「ガエル」テーマ自体が新規カードでさらにパワーアップし、《サシカエル》という明らかにこいつを意識した調整版の存在からも、釈放は困難だろう。
……と思われていたが、海外にて《粋カエル》を禁止にすることでまさかの制限復帰を果たした。
「実はこのマッチはまだ2戦残っている…ワシの代わりにあのカードの攻略法を…!」
「ぬわーーーーっっ!!」
審判「(対戦中の大声は)反則行為です」
☆8 ATK/2400 DEF/3000
史上初のマッチキルモンスター。
特殊召喚できず、召喚にはドラゴン族モンスター3体をリリースしなければならない。
だが、こいつのダイレクトアタックで相手のLPを0にした場合マッチに勝利する。
マッチというのは大会で行われる3本勝負ルールのこと。
3戦して先に2勝した方を勝者とする。
最大15枚のサイドデッキを持ち込むことができ、デュエルとデュエルの間にメインデッキやエクストラデッキのカードを入れ替えられる。
これによって2戦目以降で戦術をガラリと変えたり、苦手なデッキの対策となるカードを入れることが可能。
これもまた重要な駆け引きなのである。
効果発動までは苦難の道だが、成功すればサイドデッキによる対策をさせずにマッチに勝利できる最高の報酬を得られる。
登場した当初はロマンカードだったが、カードが増えたり研究が進むに連れてこのカードを安定して運用する方法が確立されてしまった。
それも「1ゲーム目ならハメ殺せる地雷デッキで、相手が動けなくなった後で余裕綽々でヴィクトリーで止めを刺す」という「やっぱりな」という感じの、駆け引きもクソもない方法である。
メインデッキに対策カードを積む必要があることから、環境に多大な影響を与えたカードといえるだろう。
そもそも当時は手札誘発なんてほとんど存在しない時代であり、カードの規制も緩かった。
先攻を取られたら何もさせてもらえずマッチ敗北することすらあったのだから恐ろしい。
一度禁止になった後に周辺の重要パーツが禁止され、一旦制限に戻ってきたことがあったが、再び環境を壊したことに加えて下記の問題もありすぐ禁止に舞い戻った。
その問題とは、
このカードによるマッチキルを回避するために、自分のデッキを崩すなどの反則行為をわざと犯しデュエルロスを狙う
というロクでもない行為である*14。
マッチロスどころか失格&大会出禁になりかねない暴挙だが、当時のジャッジはゲームロスと判断したようで物議を醸した。
特に故意に反則した側としては「このまま続けてもマッチロスと大差ない。ならばここでゴネた方が得だ」となってしまう*15。
ただでさえ面倒な解釈が多い世界だというのに。
もしかしたらマッチキルの問題性を認識した上での苦渋の選択だったのかもしれないが……。
後に同じくマッチキルを狙った【ワールドトランス】でも同じような事態が起こっている。
以上の理由のため、数ある禁止カードの中でも特に復帰が絶望的と言われている。
反則負けやサレンダーのルールをきちんと改訂されれば、復帰の可能性も上がるかもしれない。
ただ、ルール・マナー上の問題抜きにしてマッチキル効果はぶっちゃけゲームをつまらなくすることはあっても面白くなることは「まず無い」と言っていい効果なのが最大の問題。
それでも無理やり復帰させるなら、発動条件なり召喚条件なりを《眠れる巨人ズシン》(アニメ版)並みの難しさにエラッタするか……?
前述の通り現在のコナミは無限ループコンボを凄まじく嫌っており、容易に行えると判明したら速攻規制するようになっているがその背景にはこのカードや【ワールドトランス】の存在があったであろうことは想像に難くない。
ちなみに、OCG世界大会上位入賞者には賞品としてマッチキルモンスターが配布されるのが通例となっているが、それらのカードは公式大会で使用できない。
- 《エクリプス・ワイバーン》
「ガンドラX!キミに決めた!」
☆4 ATK/1600 DEF/1000
どのような方法でもいいので墓地へ送ればデッキから☆7以上の光か闇のドラゴンを除外。
その後に墓地のこいつが除外されれば、先程の効果で除外されたドラゴンを手札に加える。
《封印の黄金櫃》のようなちょっと回りくどい除外を経由したサーチを行うカード。
しかし、あちらと違い準備さえ整えておけばすぐに手札にやってくる。
ドラゴン族であり何処から墓地へ送るかは問わないため、墓地へ送るのは容易。
光属性・ドラゴン族なため「カオス」や「征竜」のコストに使えば墓地から除外するのも難しくはない。
当初は征竜と合わせて使われ、《光と闇の竜》やら《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》やらを持ってくるために使われていた。
その後も《ダーク・アームド・ドラゴン》、《裁きの龍》などフィニッシャークラスのカードを持ってくるために使われていたが、エクリプスのために生まれたといってもあながち間違いではない征竜が一律禁止されて以降はどうにも下火になっていた。
ここまでなら「デッキを選ぶが便利なカード」止まりだったが、カードプールが増え【ドラゴン族】が強化され展開力が大幅に増したことにより《破滅竜ガンドラX》による1キルデッキに使われてしまう。
その時は《破滅竜ガンドラX》が禁止にされて見逃されたが、今度は優秀なドラゴン族で先攻から制圧していく【ドラゴンリンク】で使われることに。
先攻6ハンデスしたり4妨害敷いたりなど、環境的には群雄割拠ではあったものの【ドラゴンリンク】弱体化のためにとうとうゴヨウとなった。
海外では約二か月程早く禁止になっている。
- 《Em ヒグルミ》
「Show Must Go On!」→「相手は死ぬ」
☆4 ATK/1000 DEF/1000 Pスケール5
「Em」のペンデュラムモンスター。
破壊された場合に「Em」をリクルートできる。
何故かPゾーンで破壊されてもモンスター効果が発動できる裁定が下されており*16、「1ターンに1度」などという生温い制約はもちろん存在しない。
そもそもが戦闘破壊・効果破壊の両方に対応しているタイミングを逃さないリクルーターと、裁定抜きにしても強力カードだった。
既存の連中に謝るべき。
《EM ペンデュラム・マジシャン》でコイツを2枚割ると2枚サーチしながら2体のモンスターをリクルート可能。
即座に次ターンでのペンデュラム召喚の準備ができてしまう。次のターンはまず来ないし、来ても何も出来ないが
《竜剣士 ラスターP》でコイツを割れば簡単に2枚揃う。
ペンデュラム効果は、フィールドの「Em」が破壊されるとPゾーンから特殊召喚して500ダメージ受けるというもの。
こちらの方が、使われることが圧倒的に少ないのに「同名は1ターンに1度」の効果使用制限がついている。
明らかに制限かける方を間違えている。
2016/01/01の改訂にて物凄いスピードで禁止となった。
Pモンスター初の禁止カードであり、登場から167日と最速禁止記録を更新した。
「征竜」からわずか2年でこれである。
この時の改訂では、「Em」と《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》にメスが入っただけであった。
そのため【EMEm】と言う名の【EMEm竜剣士】が【EM竜剣士】になっただけで普通に生き残っていたため、明らかな規制不足として疑問視する声が多かった。
ラスターP、眼差し、竜呼など、色々とマズいカードをことごとくスルーしていたので、「どうせ竜剣士を売りたいだけだろ」という批判が続発。
禁止改訂が年2回から年4回に移行してからしばらくの間は「追加された2回分の改訂ではあまり動かさない」なんて噂があったが、この時の改訂もその噂の流行に一役買うことに……。
海外では予想通り【PePe】*17が暴れた結果、一部大会のみで適用されるAdjusted Listにおいてだが、登場からたった94日で禁止化という前代未聞の緊急措置がとられた。
その後正式に禁止。それまでのTCG環境は【PePe】+「プトレノヴァインフィニティ」+「簡易ノーデン」が成立する超世紀末環境であった*18。
「おら墓地で休むな!もっと働け!」
☆7 ATK/1600 DEF/3000
ドラゴン族サポートと属性サポートを兼ねる「征竜」シリーズの1枚。地属性担当。
本体を制限にしてもサポートカードやドラゴン族関連カードをいくら縛りつけても収まらなかったので最終的に禁止に。
☆7「征竜」の共通効果として
- 手札か墓地からドラゴン族または自分と同じ属性のモンスターを合計2枚除外して、手札か墓地から特殊召喚できる。
- 特殊召喚された場合、相手のエンドフェイズに手札に戻る。
- 除外された場合、自身と同じ属性のドラゴン族モンスターをデッキからサーチ。
- 手札から自身及び自身と同じ属性のモンスターを捨てて固有効果の発動。
があり、上記4つの効果は1ターンにどれか一つしか使えない。
墓地アドを利用して簡単に蘇り、ランク7のエクシーズ素材やレベル8以上のシンクロ素材になったりする。
また除外されるとサーチできるので、《封印の黄金櫃》や《七星の宝刀》との相性も抜群だった。
固有効果は自分の墓地のモンスター1枚を特殊召喚するというもの。
コストを払った後にモンスターを選択するため自身やコストに捨てたモンスターも選択可能。
効果の汎用性が高く、主に地属性デッキで採用された。手札で腐った《増殖するG》をコストにできるのも便利。
打点は低く下級アタッカーよりも頼りないが、守備力は3000と高いため最序盤の偵察役兼、時間稼ぎにはもってこい。
特に現役時は《クリムゾン・ブレーダー》に倒されない守備力を持つことから、《増殖するG》警戒で《焔征竜-ブラスター》共々よく最初に特殊召喚された。
出張先は主に【ガジェット】や【スクラップ】など。
「お前、もしかしてまだ……自分が特殊召喚出来るとでも思ってるんじゃないかね?」
☆3 ATK/1200 DEF/2000
儀式召喚時にリリースの代用として墓地から除外出来る「儀式魔人」の1体。
このカードを使って儀式召喚したモンスターが表側表示でいる限り、相手プレイヤーの特殊召喚全てを禁止する。
効果だけで見れば《大天使クリスティア》や《虚無魔人》、その上位種の《虚無の統括者》と同様であるが、この効果は儀式モンスターに「特殊召喚を封じる効果」を付与する効果ではない。
あくまでこのカードを素材にした儀式召喚の時点での敵・味方で判断して特殊召喚を封じるものなのである。
つまり儀式モンスターの効果を無効にしてもコントロールを奪取しても効果は解除されない。
出された側の多くは特殊召喚が封じられた状況で何とかして儀式モンスターを場から退かすor裏側表示にすることを強いられる。
とはいえ登場当初は儀式召喚自体が下火であり、使われている儀式モンスターのレベルや儀式召喚のシステムともあまり噛み合わず採用されなかったため、せいぜい《神光の宣告者》と組んだ地雷デッキがちょくちょく環境に顔を出す程度で、あまり話題にはならなかった。
転機が訪れたのは、儀式召喚の名を借りたナニカを主体とする「影霊衣」の登場から。
中でも同じ☆3の《クラウソラスの影霊衣》はこのカード1枚で儀式召喚出来る上に、手札から捨てれば《影霊衣の反魂術》をサーチしてそのまま墓地から這い出てくるので非常に使い勝手が良く、序盤からの制圧盤面に使われていた。
この時から海外では暴れすぎて禁止化されるほどだったので、日本側も規制が囁かれていたものの【影霊衣】が規制によって環境から消えたために規制を逃れる。
しかし《ラヴァルバル・チェイン》に代わってこのカードをデッキからピンポイントで墓地に送れる《彼岸の黒天使ケルビーニ》を筆頭に相性の良いカードが増え、カードパワーが薄まったと判断されて「影霊衣」の規制が緩んだ10期の終盤、奴は弾けた。
あの超問題児《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》と並んで相手を封殺する恐怖のデッキ【リリーサードラグーン】として、再び《クラウソラスの影霊衣》と共に環境に殴り込みを仕掛けたのだ。
ドラグーンのカウンター効果によって相手の除去を封じて《クラウソラスの影霊衣》を守り、ドラグーンの弱点である「壊獣」らのリリースや《超融合》で素材にされる事、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》などのより高打点なモンスターを呼ばれて戦闘破壊される事をリリーサーを素材にした《クラウソラスの影霊衣》で防ぐ……といった、突破が非常に困難な制圧布陣*19を、妨害さえなければ高確率で先攻1ターン目に完成させてしまう驚異のデッキであった。
流石にこの猛威を無視することは許されず、デッキから直接落としていた関係上ピン刺しで十分に機能してしまったためか、2020/4/1付けで禁止カード入りとなってしまった。
- 《キャノン・ソルジャー》・《トゥーン・キャノン・ソルジャー》・《メガキャノン・ソルジャー》
「「「ちょっと待って俺らなんか悪いことした!?」」」
「回数制限なしの射出ギミックとかこのご時世許される訳ねェだろうが!!」
キャノン・ソルジャー ☆4 ATK/1400 DEF/1300
トゥーン・キャノン・ソルジャー ☆4 ATK/1400 DEF/1300
メガキャノン・ソルジャー ☆5 ATK/1900 DEF/1200
《ダーク・ダイブ・ボンバー》や《カタパルト・タートル》、《魔導サイエンティスト》のような「射出系モンスター」の元祖とそのトゥーン版と上級種。
そして、当時同じく回数制限のない最強バージョンだった「遺言状」と共に遊戯王恒例のループ1キルを最初に実現した問題児でもある。
「モンスターを1体リリースして500バーン*20」という地味ながらも強力な効果。
回数制限がなかったため、あの手この手で射出要員を稼ぎ、キャノソルに至っては世界王者の座を獲得した時さえあった。
しかし本人ではなく周囲のキーパーツが規制される形で消滅し、お手軽アドバンテージ増殖カードに対する厳しい規制も相まって環境の変化により目立たない存在となる。
……が、第9期の世紀末じみたお手軽アドバンテージのインフレの波がキャノソルを目覚めさせてしまった。
2018年に《ファイアウォール・ドラゴン》と《A-アサルト・コア》を用いた無限ループによる先攻1キルコンボが登場。
環境トップとまでは行かないまでも所々で結果を出してしまい、サーチ手段が大幅に増えた結果《キャノン・ソルジャー》or《トゥーン・キャノン・ソルジャー》はピンで充分といった構成であったために無制限から即禁止となった。
FWDが引き金となったとは言え前科もあり、数多の後輩を見ても分かる通り「コストと回数の両方に制限のない無限ループからの1キルが可能なカード」と言うのは必要なカードが揃えば絶対にやらかすので「来るべき時が来ただけ」とも言える。
一応ターン1制限を付ければ問題なく無制限行きになると思われるが、《マスドライバー》同様産廃化するのは目に見えているのでそれも難しいところ。
そして10月──キャノソル系と似た効果を持つ射出系カードの残党に対しても規制の手が緩まる事は無かった。上記の《アマゾネスの射手》と一緒にである。
要求コストがモンスター2体とより重く、それに加えて上級モンスターのため出すのにひと手間掛かるはずの《メガキャノン・ソルジャー》ですら実用的な無限ループが開発され、この始末である。
キャノソルや射手が出た当時は通常召喚が中心で特殊召喚にも限度があったのだが、遊戯王が始まって20年近く経過した現在では当時と比べ物にならないほどデュエルのテンポも上がっており、単純な効果だからこそ存在自体が危険なため戻ってくるのは難しい。
取扱の難しい「メガ」なら…それも厳しいだろうか。
一方で回数に制限はないがコストに制限があるタイプは無制限に残っており、比較的緩い闇属性縛りの《ドリアード》似のオバン《プリーステス・オーム》や炎属性縛りの《炎の魔精イグニス》・《超熱血球児》も早くこっちに来いと呼ばれているその去就が注目されている。
中でも射出カードとして欠点がなく*21フィールド魔法一枚でコスト制限が突破できて同じようなことができてしまう《プリーステス・オーム》は危ういが…?
余談ながら、遊戯王を小学校時代に少しプレイしていた、程度の人が禁止になっていると聞いて一番驚くカードがこの辺の射出系のカード。
「確かにガチャガチャやるようなデッキじゃ強いんだろう、だが関連カードまで軒並み禁止するほどか!?今の遊戯王どうなってんだよ!」
「っていうかなんでサンダー・ボルトとかハーピィの羽根帚とかが禁止じゃないんだ!?」
みたいな話でオッサンオールドプレイヤーたちが盛り上がるのである。決闘は変わった。
クシャトリラ・フェンリル は なかまを よんだ!
ティアラメンツ・クシャトリラ が あたらしくあらわれた!
☆7 ATK/2400 DEF/2400
自分の場にモンスターが居なければ特殊召喚出来る共通効果を持つ「クシャトリラ」モンスターの1体。
固有効果として「クシャトリラ」モンスターをサーチする起動効果と、自分の攻撃宣言時もしくは相手モンスターの効果発動時に相手の場のカード1枚を裏側除外する効果を持つ。
固有効果はどちらも強力だが、何よりサーチ対象に同名カードが含まれていると言うのが最大の問題点。
特殊召喚可能で高めの打点を持ち、後続を確保しつつ相手モンスターが効果を使えば退場させると言う往年の名デッキ【サイカリエアゴーズ】を単独で再現すると言うとんでもないパワーカード。
その自己完結した性能に加え、先攻ならば通常の制圧盤面に1妨害を追加でき、後攻でも裏側除外で相手の盤面を無理矢理こじ開ける事も可能なため【クシャトリラ】を飛び越えて多くのデッキでこのカードが3積み出張パーツとして採用され、「出張パーツじゃなくて汎用カード」とまで揶揄される事態に。
《ティアラメンツ・クシャトリラ》が登場してからは、【ティアラメンツ】が出張採用していたこのカードでサーチ出来るため、規制されて失速した筈の【ティアラメンツ】が環境トップに舞い戻る事となってしまった。
そもそも情報公開時から制限化が予想されており、発売から近かった2022/10/1の改訂は免れるも、多くの決闘者の予想通りに2023/1/1には制限カードとなる。
このご時世、何故同名カードをサーチ出来る様にしたのか理解に苦しむ1枚である。
その後、出張こそなくなったものの環境上位に位置する【ティアラメンツ】と【クシャトリラ】への追加規制として2023/7/1に禁止カードとなる。
【クシャトリラ】はほぼ構築不能レベルのダメージを受けたが、決まれば相手のメインモンスターゾーンを全封鎖と言うやる気デストラクションなデッキであったため、追加規制は免れなかったと思われる。「そもそもそんなデッキ初めから作るな」?知ら管
- 《サイバーポッド》
「(モンスターを)全て壊し(特殊召喚)無残に飛び出す は ず さ」
☆3 ATK/900 DEF/900 リバース
リバース時、モンスター全破壊+デッキトップからカードを5枚めくりレベル4以下のモンスターを攻撃表示か裏守備表示で特殊召喚。
それ以外のカードは手札に加える。
場を荒らした後に実質5枚ドローし、レベル4以下のモンスターは場に出す、フィールドに多大な影響を与えつつ莫大なアドバンテージを稼げる。
かつては単体でも優秀な部類にあったが、リバースの評価の変貌により現在は微妙。
しかし何より手札補充を兼ねたデッキ削りとして優秀なため、効果を連打してデッキ破壊で勝つ場合によく使われた。
こいつの他にモンスターがほとんどいなければ事実上5ドローカードとして機能、さらにこのカードが複数枚デッキに入っていれば、連鎖することもありうる。
相手ターンにリバースすると、相手はアタッカーを複数特殊召喚しこちらは召喚できずとなるとそのまま殴りきられる可能性があるというデメリットもある。
しかし大抵の場合はセットしたターンに即座に別カードでリバースさせられるし、その分の損失も回収するに収まらずむしろ増えるのでデメリットとしては薄かった。
リバースモンスターだが、効果は現代でもデッキ破壊としては一級品かつ、一枚でも充分デッキエンジンとして機能できるので緩和は絶望的。
- 《流離のグリフォンライダー》
勇者トークン「グリフォンライダー、君をこのパーティから追放する」
「な、なんで僕が!?」
遺跡の魔鉱戦士「言われなきゃ分からないのか!お前のせいで水遣いが犠牲になったんだぞ!」
☆7 ATK/2000 DEF/2800
勇者トークンの旅の仲間の1人。
しかしその実態は勇者トークンをお供に環境を荒し回った“勇者ギミック”出張の主犯。
勇者トークンが場にいる時に自身をデッキに戻してあらゆる効果の発動を無効にして破壊するカウンター効果を持つ。
デッキに戻すデメリットこそあれど、《運命の旅路》でサーチ出来るため勇者トークン《運命の旅路》が場にあれば手札コスト1枚で実質的にデメリットを踏み倒せる。
そして《アラメシアの儀》を発動した時点で勇者トークンと《運命の旅路》が場に揃うため、《アラメシアの儀》と手札コストの合計2枚消費で召喚権を使わずに、万能カウンターと《騎竜ドラコバック》によるバウンスが構えられる。
しかもこいつは勇者トークンがいる時だけでなく自分の場にモンスターがいない場合でもフリチェで手札から特殊召喚できるため、勇者トークンにアクセスできなくても最低限各種素材になることもでき、出張性能が非常に高い。
そんなお手軽さとそれに見合わぬ利便性から、このカードを中核とした勇者トークン関連カードをまとめた出張セットが「勇者ギミック」として大流行したのだった。
《アラメシアの儀》側のデメリットからどんなデッキでも通るわけではないが、単純に1妨害追加出来るだけでなく勇者を囮に相手の妨害を消費させて本命の展開を通すというテクニックも可能となるため先攻制圧を助長し、むしろ採用出来るデッキと出来ないデッキの格差を広げる結果になってしまっていた。
あまりの大流行に《アラメシアの儀》とサーチ要員の《聖殿の水遣い》が2022/1/1には準制限カード、挙げ句に2022/4/1には制限カード指定を受け、ようやく勇者ギミックの流行は収まったが、同時に純【勇者】が機能停止する悲惨なとばっちりを受ける結果に。
勇者ギミックを採用しないデッキの隆盛からこのまま許されるか、と思われた矢先の2022/10/1、とうとうこのカードが一発禁止指定を受けた。
そもそも勇者ギミックの採用理由がこのカードにあり、規制の補填として追加された新規も
- 《運命の旅路》を持って来られない勇者トークン生成カードの《禁呪アラマティア》
- 《アラメシアの儀》以外の勇者トークン関連カードをサーチする《テセア聖霊器》
どちらも発動ターンは勇者トークン及びその関連カードしか特殊召喚不能の制約付きで、勇者ギミックに関わらない調整をされている所から、このカードの存在そのものがテーマ強化の障害となる邪悪なカードだった事が分かる。
そして11期パック及びビルドパック系列初の禁止カードと言う不名誉な称号を手にすることになった。
「バカな!なぜそうなる!私は禁止カードに送られるような悪行の歴史は一切ない!」
「ワンキルを生み出したのはあくまで簡易融合君とナイチンゲール君の独断!私は断じて共犯者などではない!」
☆10 ATK/0 DEF/0
漫画版GXに登場した「プラネットシリーズ」の1つ。
1体リリースでも出すことができる最上級モンスターで、攻守はリリースに使ったモンスターの合計値と同じ値になる。
また、リリースしたモンスターの内、1体のカード名と効果をコピーできる。
登場した当初から面白いコンボができるとして一定の支持を受けていたが、これといって環境に影響を及ぼすカードではなかった。
しかし《簡易融合》で出せる《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》の登場により、完全効果耐性+6000打点+毎ターン5000バーンという小学生が考えたようなトンデモモンスターを作れるようになったのが運の尽き。
ネプ自体も《キングレムリン》でサーチ可能*22だった。
弱点も多くこれといって実績を出したわけではなかったが、コナミに相当警戒されたのかこれを禁止にすることによってコンボが消滅した。
もともとマイナー期から使っていた数は限られど確かにいた愛好家決闘者には酷いとばっちりである。
- 《真竜剣皇マスターP》
「フリチェ破壊と超耐性が両方そなわり最強に見える」
☆8 ATK/2950 DEF/2950
環境を荒らすことに熱心な「マスターP」が幻竜化したカードで【真竜】のエース。
アドバンス召喚する際に永続魔法と罠をリリースすることが可能で、リリースしたカードの種類の効果を完全に受けなくなる耐性を付ける。
また、墓地の永続魔法か罠を1枚除外することでフリーチェーンでフィールドのカードを破壊できる。
普通のアドバンス召喚よりも簡単なのに、真竜サポートを使えばより簡単にアドバンテージを失わずにアドバンス召喚が可能で高いステータスと除去能力で猛威を奮った。
どう考えても「壊獣」で除去することを前提に刷ったとしか思えない。
2017/07/01に制限カードに指定されるもサーチカードの存在もあり大した歯止めにならず、次の改定で結局禁止カードにされてしまった。
この改訂で海外初出の【SPYRAL】を除けば、ようやく第9期の後始末が終わったと言われる。
「このカードとこいつをサーチする《ドラゴニックD》のどちらか片方なら大丈夫では?」と言われていたが、19/10/01に《ドラゴニックD》の方が先に制限カードになってしまった。
その他の規制された「真竜」カードもあらかた規制解除されており、こちらが禁止から返ってくる日は遠そうである。
- 《ゼンマイハンター》
「さあ、ハンデスの時間だよ、ベイビー」
☆3 ATK/1600 DEF/500
かつて《発条空母ゼンマイティ》《ゼンマイネズミ》と併用することで先攻5ハンデスコンボをやらかしたモンスター。
このコンボを使用した【ゼンマイハンデス】が大会上位に顔を出すこともあり、このカードがキーカードとして扱われていた時期もあった。
マイティが制限カードに指定され、さらに《ゼンマイシャーク》来日後はコンボよりもビートダウンタイプが増えた影響で出番が減っていった。
その後、マイティの禁止化によって【ゼンマイ】自体がさらに減ったため、【ゼンマイ】強化のためマイティが釈放される代わりに牢獄入りした。
正直【ゼンマイ】にとっては展開の要となるマイティの方が圧倒的に重要なので悲しまれることは少なかった。
一応、獣戦士族だが利点はあまりない。《炎舞-『天キ』》でサーチできる程度か。
海外ではマイティが投獄されたままなので無制限のまま。
現在ではハンデスも対策法が多くそこまで狂ってはないためネットでは禁止解除有力候補とか言われてるとか。
- 《ダンディライオン》
「えっ、このルールではトークンをリンク素材にしてもいいのか!?」
☆3 ATK/300 DEF/300
植物出張セット2号。
墓地に送られたら☆1トークンを2体生み出すタンポポ。
トークン生成条件があまりにも緩く、回数制限もなし、強制効果でタイミングを逃さないので、コストや各種召喚法の素材になりつつ、後続の素材を2つも残す使い方が確立。
【帝】におけるリリース要員やS召喚の素材に使われ、それらの流行り廃りと共に制限と準制限を行ったり来たりしていた。
エクシーズ素材にトークンが使えないせいで長らく準制限に留まっていたが、トークンを素材にできるリンク召喚の登場と《アロマセラフィ-ジャスミン》、《サモン・ソーサレス》と言ったこいつを気軽にリクルート可能なリンクモンスターの登場により再度猛威を奮い制限カードに指定される。
そしてこいつを呼び出せるカード1枚からFWDを初めとしたリンク4をいきなり呼び出せることを問題視されて、とうとう2019/01/01に禁止指定を受けた。
時代が時代とは言え、「トークンは出たターンにアドバンス召喚のリリースには使えない」以外の制約も回数制限もなかったのがいけなかった。
《グローアップ・バルブ》といい《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》といい、最近の植物族はこんなんばかりである。
何度か制限と準制限を反復横跳びしていたり、他と比べて悪名さに欠ける感覚があるが、実は初規制後に解除されたことは1度もない*23立派なパワーカード。
「見たか!これこそ不動のデュエルの真髄!」
「相手になにもさせない不動にするデュエルか」
☆1 ATK/0 DEF/500
手札・場から「超重武者」の装備カードとなり、守備力を1000下げる装備モンスターに戦闘破壊を付与するモンスター。
更にメインフェイズに自身及び同名カードを墓地から全て除外する事で、守備力が低下している「超重武者」を対象にその変化量分のダメージを相手に与える。
本来なら同名カードや《超重武者装留フャイヤー・アーマー》、《超重武者装留グレート・ウォール》などと組み合わせ、バーンダメージで決定力の低さを補う地味なカードであり、一応は守備力4800の《超重蒸鬼テツドウ-O》の守備力を0にしてこのカードを使って4800ダメージを2回叩き込むワンキルもなくはなかったが、展開力の低さとサーチ手段の乏しさ、そして《超重蒸鬼テツドウ-O》の出しにくさから浪漫の域を出ないコンボであった。
しかし、CYBERSTORM ACCESSにてペンデュラムモンスターを中心に展開力が強化された事と守備力4000の出しやすいシンクロモンスター、《超重天神マスラ-O》が登場した事で状況が一変。
《超重武者装留イワトオシ》などをフル活用してデッキを回しつつこのカードを2枚かき集め、《超重神童ワカ-U4》などのペンデュラムモンスターを利用して《軌跡の魔術師》をリンク召喚して《DDD超視王ゼロ・マクスウェル》をサーチし、《DDD超視王ゼロ・マクスウェル》のP効果で守備力0になった《超重天神マスラ-O》を対象にこのカードの効果を2回使って合計8000ダメージを先攻1ターン目に叩き込むと言う先攻ワンキルが誕生。不動の決闘は遂に「相手も動かさない」境地に至ったのか
登場直後はまだ【ティアラメンツ】などの2022年の残党強豪がいたためそこまで目立たなかったものの、2023/4/1の改訂以降は大いに結果を残した【超重武者】規制の一環として2023/7/1に一発禁止指定を受ける。
このカードに白羽の矢が立ったのは先攻ワンキルでしか使わない様なカードである事と、後述する《マジカル・エクスプロージョン》の様に形を変えて復活するのを恐れたのが理由だろうか。
「素材を踏み倒して最終戦士やエクストリオを呼び出したりコストを踏み倒して融合モンスターを呼び出しただけで…血も涙もねえ!!」
☆2 ATK/700 DEF/500
有名な「フランケンシュタインの怪物」をモチーフにした下級の機械族。
ライフポイントを5000払うことで発動し、融合モンスターを攻撃表示で特殊召喚できる。
古くから《青眼の究極竜》と《巨大化》を使った1ショットキルで知られるカード。
やがて《ナチュル・エクストリオ》や《異星の最終戦士》などで相手の動きをロックするのに使われるようになった。
LPが5000を下回ると腐ってしまう一方で、ゲームエンドに繋がりかねない強力なモンスターを序盤から展開できる強さを持つカードである。
かつて2007/3/1に禁止カードに指定されていたが、2014/2/1に制限に緩和された後、一時期無制限カードまで緩和されていた。
いくら強力な融合モンスターを呼べても、この時期にもなると他にも相応に強力なモンスターがいたため、簡単に切り返されるようになっていた。
だが切り返し能力よりも先攻制圧が第一、の風潮ができると共に強固なロック構築能力を買われて評価が覆され始める。
実際盤面制圧の陣形に+αする形で、これ1枚でデッキのギミックと関係ない所から《ナチュル・エクストリオ》や《異星の最終戦士》に持って行かれ、
初っ端から封殺される運ゲーを展開しまくったせいか再び制限カードに差し戻された。
しかし、新マスタールールの影響でリンクモンスターを使わなければEXモンスターゾーンが埋まり、気軽に融合モンスターを呼べなくなり使い勝手が落ちた。
そのためか一時は再び無制限へと緩和されていた。
第10期以降では《永遠の淑女 ベアトリーチェ》でデッキから落としてから特殊召喚するというルートも存在し、《リプロドクス》の種族変更を利用してサイキック族のライフコストを踏み倒せる《念動増幅装置》を装備させてライフコストを踏み倒しつつ融合モンスターを無限に呼び出すなんて荒技まで産み出された。
ルール改訂で融合モンスターをメインモンスターゾーンに複数並べられる様になる際、明らかに危険であると判断されたためか再び制限指定を受けた。
その後、【ティアラメンツ】が墓地肥やしに巻き込んだ所を《スプライト・エルフ》で釣り上げたり、【超重武者】が《ギアギガントX》でサーチした後ペンデュラム召喚で展開したりと環境デッキで使われる事が増え、【マナドゥム】が《クロシープ》のリンク先に《ヴィシャス=アストラウド》を出して墓地から釣り上げてからライフコスト踏み倒し型の先攻ワンキルをした事がトドメとなってか、2023/7/1に再び禁止指定を受け再収監。
ついでに《トロイメア・マーメイド》に次ぐ2枚目のマスターデュエル・デュエルリンクス・OCG・TCGの4部門で全て禁止カードとして投獄される大変不名誉な経歴まで得てしまった。
- 《トーチ・ゴーレム》
トーチトークン「誰が刷れと頼んだ…誰が造ってくれと願った…!!」
☆8 ATK/3000 DEF/300
通常召喚出来なくなる代わりに「トーチトークン」2体を産んで相手の場に特殊召喚。
トークンを利用して《D-HERO Bloo-D》などを出して装備したり、《ヘル・テンペスト》と組み合わせた自爆特攻コンボが有名であったが、リンク召喚及び「相手の場のカードをバウンス出来る」リンクモンスターの登場で使いまわすことにより、これまでのトークン生成カードを鼻で笑うアド乱造機へと変貌。
《トーチ・ゴーレム》1枚でリンク4のモンスターが2体並ぶと言う地獄絵図を作り上げた。
オマケに「トークンを出してから特殊召喚する」と言う一連の効果になっているので
- 召喚反応を撃ってもトークンは出てしまっている
- 自分の場にカードがないことで発動できる《無限泡影》や《PSYフレームギア・γ》に疑似的なメタカードになる
などなど、裁定まで味方に付けた有様であった。
流石にこんなのが放置されるわけもなく、2018年1月に準制限、同年4月に制限と段階を踏んで規制される。
その後は悪友であるFWDの禁止化に伴い放置されていたが、このカードをサーチ出来る《ダーク・オカルティズム》の登場もあってか、2021年1月のFWDのエラッタ緩和と入れ替わりで禁止行きとなる。
海外でも日本より2年ほど早く禁止カードとなっていたので、FWDの緩和はあくまでも切っ掛けに過ぎず、遅かれ早かれ禁止になっていたのではないかという見方もある。
一応日本での禁止化前にも【未界域】でワンキルパーツに使われた事もあるが、《トーチ・ゴーレム》を採用しないパターンもあるのでそこまで大きな影響はないと思われる。
ちなみにトーチトークンのトークンカードは初登場から13年ほど経った2020年6月からのイベントで配布されたトークンパックにてようやく登場した。
しかし上記の通り2021年からは本体が禁止カードとなってしまい、1年もたたないうちに本家で使えなくなる仕打ちを受け、決闘者からは「何故刷った」と疑問の声が挙がった。
- 《破滅竜ガンドラX》
「すべてのモンスター すべてのライフポイント すべての対戦相手を消し そして わたしも消えよう 永遠に!!」
☆8 ATK/0 DEF/0
映画にも登場した《破壊竜ガンドラ》のリメイクモンスター。
手札から出した時に他のモンスターを破壊してその最大攻撃力分のバーン+バーンダメージ分攻撃力アップ。
当初は「攻撃力4000のモンスターがいる時に出して4000バーン+攻撃力4000のダイレクトでワンショット」程度の浪漫モンスターであったが、《嵐征竜-テンペスト》の制限復帰時に目を付けられたのが運の尽き。
「墓地での攻撃力」ではなく「場での攻撃力」を参照するので、比較的簡単に攻撃力を8000以上に出来る《アークロード・パラディオン》を破壊して相手を爆殺する先攻ワンキルデッキ【ガンドラXワンキル】が誕生。
多くのワンキルルートが開発され、中には手札1枚からのワンキルも可能と言う驚異的な広がりを見せた。
《儚無みずき》という明らかなメタカードが後から刷られたのにそれを貫通するワンキルルートを開発したり、新規カードを取り込んで新ルートを開発したりとやりたい放題やっていたが、2019/7/1付けでとうとう一発禁止指定を受ける。
なお、TCG版では「元々の攻撃力」を参照する効果。
この仕様であれば先攻ワンキルの横行もなくなり禁止カードとなる事も無かったのではないか、とは専らの噂。
《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》の存在*24からこの仕様でのエラッタ復活の目は一応ある。
海外版と日本版のテキストが違うことが判明しエラッタの期待も起きたのだが、残念ながらスルーされてしまいそのまま禁止に。
- 《瀑征竜-タイダル》
(´・ω・`)墓地送りよー
☆7 ATK/2600 DEF/2000
ドラゴン族サポートと属性サポートを兼ねる「征竜」シリーズの1枚。水属性担当。
征竜共通の効果・運用方法については、《巌征竜-レドックス》の項目を参照。
固有効果でデッキの好きなモンスターを墓地へ送れる。
「征竜」の中では唯一直接アドを取れる効果ではないが、《おろかな埋葬》と同じく何でも墓地へ送れるため汎用性は高い。
またミラーマッチで強力な《水精鱗-ガイオアビス》を立たせられることから重宝されていた。
出張先は属性の都合上水属性デッキになるが、水属性は墓地へ送りたいモンスターが多く、打点も《焔征竜-ブラスター》ほどではないが十分高いためアタッカーとしても使いやすかった。
手札コストが必要なのも【海皇】と好相性だった。その点は《水征竜-ストリーム》も同じ。
- 《ファイバーポッド》
「墓地送りィ~?手札に戻すゥ~?生温いんだよォ!」
☆3 ATK/500 DEF/500 リバース
お互いに手札、墓地、フィールドのカードを全てデッキに戻してシャッフルし、5枚ドローという、最高峰のリセットカード。
どんな強力なモンスターがいてもデッキに戻れば無意味。
フィールド、手札、墓地のアドを一切帳消しにして除外カード以外を初期状態に戻してしまう。
そのカードパワーは《サイバーポッド》と同じかそれ以上。
自分のターン中にリバースすれば、事実上5ドローカードでガラ空きの相手にダイレクトアタックも可能。
おまけに効果処理が純粋にめんどい。
現在でも1キルループコンボデッキや遅延コンボのキーカードになりうる性能を秘めているためエラッタなしの釈放は絶望的な一枚。
アニメでは城之内が使用。発動自体はカウンター罠で無効にされたものの、このカードの存在によって次の相手ターンの攻撃を躊躇わせ、《ネコマネキング》の発動に繋げている。
2018/04/01の改訂では案の定禁止からノータッチだったが、なぜか裁定が変更されている。
以前は戦闘でリバースしてそのまま破壊された場合コイツ自身も墓地からデッキに戻っていたが、新しい裁定では置き去りになることになった。これは一体……。
まあ戦闘破壊が確定したモンスターはバウンス出来ないのが慣例なので、それにならったのだろう。
「水属性が居る限り、俺は甦る!何 度 で も !」
☆1 ATK/100 DEF/200 チューナー
自分フィールドに☆3以下の水属性モンスターが存在する時に手札を1枚捨て墓地から特殊召喚。
S素材にする時他の素材はすべて水属性でなければならないが、S召喚先が水属性である必要はないのが重要。
例によってコイツも手札枚数と言う限界があるにしろターン内の発動回数制限がない。発動回数制限のない奴はキャノソルといいロクなことしない。
レベルが低く手札を補充できる関係から《TG ハイパー・ライブラリアン》や《フォーミュラ・シンクロン》とは相性が良すぎた。
周りが規制されても生き残っていたが、1キルの研究をされ続けて最後には投獄された。
チューナー初の禁止カード。
現在はリンクという相性の良いカードの出現で復帰は絶望的。
- 《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》
「駆っけ出っせデータストーム♪今 With the Wind トポロとリンクして♪」
☆8 ATK/2200 DEF/0
自身の効果か《フェニキシアン・シード》の効果でしか特殊召喚できない。
攻撃をするとダメージ計算後に破壊され、フィールドで破壊され墓地へ送られてると相手に800バーン。
エンドフェイズ時に墓地の植物族を1枚除外して守備表示で特殊召喚される強制効果を持つ。
元から弱いカードというわけではなく、条件やコストさえ満たせば同じタイミングで何度でも自己再生できるという点で危ういタイプのカードだった。
というのもそうしたカードは制限になったこともある《暗黒のマンティコア》など、疑似的な無限ループを発生させることができるためである。
だが無限ループというのはなかなか実用レベルまで昇華されない。
ループを成立させるためのカードやアドバンテージに変換するカードを手札に加えるまでの手間がかかるため現実的ではないからである。
このカードも例に漏れずループは絶望視され*25中の上くらいの専用デッキで使い減りしない厄介なモンスターとして運用されており、それ故第6期まで環境で暴れることはなかった。
しかしLINK VRAINS PACK前後でリンクモンスターを使った展開が大幅に強化され、こいつを《トポロジック・ボマー・ドラゴン》で10回破壊して手軽に先攻1キルを達成する【植物リンク】が開発され、環境トップデッキのキーカードとなり無制限から一気に禁止指定された。
このカード自体が自己再生の過程でアドバンテージを取れるので、あとはループ成立に必要なコストや《トポロジック・ボマー・ドラゴン》をその過程で用意できるとなれば当然の結果だろう。
おかげで《フェニキシアン・シード》が《ガーディアン・エルマ》や《E・HERO バブルマン・ネオ》の仲間入りを果たした。
「レベル5のモンスターをコスト無しで特殊召喚した挙句、合計3体分のモンスターを一気に展開だと!?インチキ効果もいい加減にしろ!」
☆5 ATK/0 DEF/0 チューナー
自分にモンスターがいなければ特殊召喚可能な上級チューナーで、この方法で特殊召喚すると☆1のトークンを2つ生み出す。
これとチューナー以外のモンスターを自分フィールドから除外し、同じ☆を持つ墓地の「BF」シンクロを蘇生させる効果を持つ。
リンク召喚登場以前は、ゴウフウ本体を目的に【シンクロダーク】、トークンの破壊を目的に【メタルフォーゼ】に採用されていた。
そんな感じでかねてより環境には顔を見せていたのだが、トークンはS素材にできなければリリースもできないため利用手段は限られていた。
が、リンク召喚の登場で召喚権を使わずにモンスターを3体展開できる事から多くのデッキから注目される。
……だが、流石にコナミからも警戒されていたらしくリンク召喚実装とほぼ同時期に制限カード入りに。
その後少しの間は落ち着いた位置にいたが、凄まじい展開パワーを持つ《水晶機巧-ハリファイバー》の登場により、通したら負け同然の状態を作るカードになってしまった。
こいつを止めても召喚権すら使っていないため元々のデッキのギミックで回されてしまうので、妨害を1枚使わされるか最悪殺される事になり大変厄介だった。
そして案の定、2018/04/01の改訂で禁止行きと相成った。
ある意味ハリファイバーの登場がとどめの一撃だったのだろう。
【BF】使いはようやく強い新規が来たと思ったらそれが新システムと好相性過ぎて《BF-隠れ蓑のスチーム》共々、制限からの禁止で使用不可とジェットコースターのような事態に。特に【BF】が活躍したわけでもないのに……。
「鬼畜モグラ?どうやら本当の鬼畜を知らないらしいな」
☆6 ATK/2000 DEF/2000 Pスケール2
「マジェスペクター」に属する上級Pモンスター。
相手ターンにも発動可能な、自分フィールド上のPモンスターと相手のモンスター1体をバウンスする効果を持つ。
マジェ共通の「相手の効果の対象にならず相手の効果で破壊されない耐性」もある。
かつては自身と戦闘を行ったモンスターをダメージ計算前にバウンスする《N・グラン・モール》が「鬼畜モグラ」と呼ばれ制限に堕ちたものだが、こいつのモンスター効果はその遥か上を行くあまりにも強烈なものだった。
自分の戻すPモンスターにはこれといった制約がなく、自身やマジェ以外のPモンスターでもOK。
召喚時に効果を発動する《EM ドクロバット・ジョーカー》なんかを戻して再利用なんてこともできる。
《セイクリッド・プレアデス》を見て分かる通り、フリーチェーンのバウンスというだけでも強いものだが、対象に取られず破壊されない耐性まであるため、対処できるカードが非常に少なかった。
そのため、こいつ1体のためにわざわざ《皆既日食の書》や《闇の護封剣》を用意する必要があったのである。
おかげで上記2枚の採用率が急上昇することに。あと《闇の護封剣》の裁定違いが世界大会で発覚したり、裁定が行ったり来たりした。
攻守も下級では突破されない程度はあり、かといってエクストラのモンスターを出しに行こうものなら、並べてる過程で素材を飛ばされたり本体を飛ばされたりする。
自身のバウンスを誘ったところでレベル6なので、スケール7以上を採用するデッキでは容易に再度フィールドに出すことも可能。
除去したところでエクストラデッキに行きP召喚で再利用されてしまうため対処が非常に難しい。
2016/10/01に制限カードに指定されたが、それでも《マジェスペクター・ラクーン》で容易に手札に加えられる上、これ1枚で完封されてしまうデッキが少なくなかったため、次の改訂で禁止行きとなった。
2017年には新マスタールールの施行でペンデュラム召喚が大幅に弱体化したが、1体でも「バカか」ってくらい強い。
そもそもEXデッキに行かずにフィールドと手札を往復するこいつには関係ない話なので、緩和への道は遠いだろう。
「人の作った融合モンスターを粉々にする罰当たりはどこの誰じゃ!」
☆1 ATK/300 DEF/300
1000LPを払うごとに☆6以下の融合モンスターを特殊召喚できる。
出したモンスターは直接攻撃できず、エンドフェイズにエクストラデッキに戻る。
一見すると《デビル・フランケン》の下位種。
が、この手のモンスターではお約束の「回数制限」がないため一気に4体・最大7体分、攻撃力2000↑の強力な効果モンスターを並べることができた。
信じられるかこれ?リンクやエクシーズ等のエクストラモンスターはおろか、帝やカオスすらまともにいなかった時期によく見られた盤面なんだぜ…?
最強のビートダウン兼全体除去というマッドな強さでも暴れまわっていたが、マッドなアド生成能力を糧に、OCG史上最凶デッキと名高い【サイエンカタパ】を作り上げた。
亀と爺が並ぶ時、相手は死ぬ。当時、対処法は無に等しかった。
相方の《カタパルト・タートル》と《ダーク・ダイブ・ボンバー》のエラッタにより、このカードにも釈放の光が……と言いたいところだが、現環境ではエクシーズ召喚やリンク召喚の存在がそれを許さない。
どういうことかと言えば、☆6以下の融合モンスターをこのカード1枚で一気に最大7枚出せてしまうため。
しかも事実上このカードで出せるモンスター全てのステータス・効果を内蔵しているに等しいため、表面上の効果表記からは想像できないほど多様な効果・多様なコンボを秘めている。
このカード自体も☆1で闇属性で低ステータスと至れり尽くせりな仕様で、サーチ・リクルートしやすいためいくらでも悪用可能。
専用デッキを作ればこれ一枚を起点に先攻制圧型モンスター5体降臨はおろか、バーン等の特殊勝利による1キルすら可能。
下手すればインフレしきった現環境下でTODを実用化するポテンシャルを持つ。
7体出したり専用デッキを構築することに固執せずとも2~3体分もアドを稼げれば大抵のデッキは勝利確定の布陣を築けることは《BF-朧影のゴウフウ》や《ダンディライオン》がすでに証明している。
無論エクストラデッキの枠をほぼ使いきってしまう上に莫大なライフコストを払うデメリットもあるが、ここまで来るともう終わり同然なため「だからどうした」というレベル。
もう一度書くが、このカード1枚で、である。
はっきり言って、エクシーズやリンクモンスターが存在する現環境下ではエラッタ前のマキュラに匹敵する最狂カードの一枚に成長している。
《テセウスの魔棲物》という「☆5融合モンスターでありチューナーでもあるモンスター」も登場し、シンクロモンスターやあのハリファイバーまで出せてしまうようになった。
今後もこのカードで出せる融合モンスターが増えるほど強くなることはあっても弱くなることはない、最凶カードであり続けるだろう。
一応、新マスタールールの影響で申し訳程度の弱体化要素もなくはなかったが、2020/4/1のルール改訂で融合・シンクロ・エクシーズのEXデッキからの召喚制限が消滅。
どの道大幅な弱体化を伴うエラッタがされない限り制限復帰は厳しいだろう。
- 《メンタルマスター》
「《脳開発研究所》が破壊されたら…そのスリルを考えると…ワクワクするなぁ!」
☆1 ATK/100 DEF/200 チューナー
800LP払ってサイキック族をリリースし、デッキから☆4以下のサイキック族を攻撃表示で特殊召喚。
《イレカエル》同様こいつもターン内での発動回数制限が付いてない。いい加減にしろ! まあ、こいつの場合ライフコストの限界があるが。
効果が似ているためにこの2枚の相違点(自身をリリースできるか)に関して一時期「カードが違います。」という珍妙な裁定が出ていた……というデマすら出回った。
詳しくはコンマイ語の項目へ。
《脳開発研究所》を使えばライフコストの限界も無くなるが、破壊されたらバーンダメージでゲームエンドなので注意。コンボが回り始めた時点でたいていどうしようもないが。
この時期には珍しくエラッタが発表されたカードであるが、テキスト不備である「同名カードをリリース出来ない」点の追記であった(これが上のネタの原因)。
コナミさんそこじゃない!発動回数に制限付けて!?
- 《烈風の結界像》
「さぁ…地獄を楽しみな!」
☆4 ATK/1000 DEF/1000
場にいる限り風属性以外のモンスターの特殊召喚を封じるモンスター。
出た当初こそ全く活躍していなかったものの、モンスター偏重の環境になるにつれてそのロック性能が評価されていった「結界像」シリーズの風担当。
種族・属性を参照したサポートカードは少なくはないものの地味なカードでしかなかった1枚だが、《王神鳥シムルグ》の登場で風向きが変わる。
緩い条件でこのカードをリクルート可能で、王神鳥のリンク先に出せば対象耐性も付与されて除去も受けにくくなり、非常に強固な制圧盤面を作れた。
王神鳥を出しやすい【鉄獣戦線】や【LL】の台頭により大会環境でも採用される場面が増加。
このカードをサーチ可能な特殊召喚メタテーマの【ふわんだりぃず】でも採用され、中にはランク7テーマの【クシャトリラ】が【ティアラメンツ】などへの対策として《RR-アーセナル・ファルコン》を経由してリクルートする、と言った具合に大会環境におけるメタカードとして大躍進を遂げた。
その影響は大きく、このカードへの対策としてサイドデッキの「壊獣」に最も攻撃力の低い《海亀壊獣ガメシエル》ではなく風属性の《怪粉壊獣ガダーラ》が優先して採用されると言う事態にもなった。
そして2023/1/1、遂に一発禁止指定を受ける事となった。
サーチやリクルート手段が豊富で場に出しやすく、ピン挿ししているデッキも多かったためやむを得なかったのだろう。
ちなみにシングル戦オンリーの遊戯王マスターデュエルではサイドデッキによる対策が不可能なためその凶悪さは増しており、OCGで禁止指定される1か月前の2022/12/1には禁止指定を受けている。
「しつこい奴だぜ、どんなにシンクロされてもまた出てきやがる!」
「この勝負をワシのものにするまで何度でも、何度でも!な、ん、ど、で、も!蘇ってやる!」
☆1 ATK/600 DEF/0
自分の☆5以上のモンスターを選択し、その☆を1つ下げて墓地から復活する天道虫。
アドバンス召喚以外にはリリースできないものの、自己蘇生には回数制限がない。
それゆえA召喚だけでなくシンクロやランク1エクシーズ、ついでに《絶望神アンチホープ》の特殊召喚など、幅広い使い道が存在する。
特にS召喚に至ってはレベル調整や素材数の水増しが可能なため、かなり柔軟な対応ができた。
登場していきなり《生還の宝札》を殺すというハプニングを起こすが、その後は【ジャンクドッペル】をはじめ、長年の間環境デッキからファンデッキまで幅広いデッキの潤滑剤として活躍。
規制が噂されながらものらりくらりと躱し続けていたが、【シンクロダーク】における先攻5ハンデスを支えるキーカードとして悪用され、とうとうゴヨウとなった。
こいつもサイエンやガンナーと同じ理由で復帰はかなり厳しめとの見解が多い。
禁止直前には上記【シンクロダーク】で、墓地とフィールドを延々と往復する様子を
- ダンス
- おどるポンポコリン
- てんとう虫のサンバ
- 反復横跳び
などと皮肉られていた。
こいつのせいで「《増殖するG》投げたらデッキ切れで負ける」という原作の人形戦を思わせる珍事も選考会で実際に起きたらしい。
魔法
▽一覧
- 《悪夢の蜃気楼》
永続魔法
「自分のスタンバイフェイズ前に除去してしまえば手札を捨てずに済むぞ。さあ手札5枚でデュエル続行じゃ」
相手スタンバイフェイズに手札が4枚以下なら4枚になるようにドロー。自分スタンバイフェイズに引いた数だけランダムに捨てる。
一見ただの手札交換に見えるが、相手のスタンバイフェイズから自分のスタンバイフェイズが訪れるまでに除去してしまえば捨てる必要がなくなる。
ドローフェイズのドロー1枚と合わせれば手札5枚で自分のメインフェイズに入れる。
このカードの除去に1枚使ったとしても最大2:4交換という破格のアドバンテージであり、コンボに失敗しても最悪《天使の施し》のように墓地肥やしが可能。
特に《非常食》でライフを回復しつつ墓地送るコンボが有名。
双六じいちゃんや十代も使っていた。まさかの公式プッシュである。
ちなみにじいちゃんは使い方を視聴者に教えるような感じであり、十代に至っては何度も披露している。
- 《いたずら好きな双子悪魔》
通常魔法
「さて、手札を捨ててもらおうか」「感謝しろよォ?一枚はてめえに選ばせてやるんだからなァ?」
1000LP払い、ランダムに相手の手札を1枚捨てる。相手は選んでもう1枚捨てる。
ハンデス三種の神器の1枚。
三種の神器の中で唯一2枚のハンデスを可能とするという恐ろしいカードである。
相手の手札が1枚でも発動可能なため腐ることもほぼなく、喰らった相手はいたずらでは済まされない損害を被る。
そもそもOCGには「手札の枚数を増やす」手段が少ないため、使うだけでアド差を付けられるこのカードは非常に凶悪である。
ピーピングができず、2枚目の捨てるカードは相手が選ぶため逆手に取られる可能性があるのが欠点。
しかし、その実用性に比べればそんなものは些細な問題でしかなかった。
ちなみにイラストの悪魔が成長した姿が《ヂェミナイ・デビル》と言われている。
このカードはハンデスに対するメタ能力を持っており、過去を反省して戒めとしているのかもしれない。
- 《押収》
通常魔法
「これはなんだ?証拠物件として『押収』するからな?」
1000LP払い、相手の手札を確認し1枚捨てる。
ハンデス三種の神器の1枚。
三神器の中では唯一スーパーレアがない。
コストが必要であり、現在では再利用の容易な墓地送り、捨てる枚数も1枚のため低く見られがちだが、これが登場した第2期は墓地利用があまりできなかったため、《強引な番兵》より評価される事もあった。
先攻で撃つと相手を確実に事故らせた上に、伏せカードまで把握できたため、対戦相手のモチベーションを大きく奪う1枚でもあった。
このカードから《マインドクラッシュ》に繋がると相手はほぼ死に体である。
「カードアドバンテージを取れない」「墓地に送る」「ライフコストがある」点から禁止と制限を行ったり来たりしていたものの、旧ハンデス三種の神器の中では最後まで制限カードに残っていた。
新ハンデス三種の神器の1枚でもあり、唯一新旧のハンデス三種の神器に加わったカード。
アニメGX第1話でクロノス先生が使用。
十代の一見使えなさそうなカードだらけの手札を見て一番のパワーカードだった死者蘇生を捨てさせたが、その後コスト1000LPと侮っていたカードのせいで痛い目見るのはご存知のとおりである。
《サンダー・ボルト》を引き合いに「通常魔法のために先攻でないと意味が無い」「墓地利用が大幅に増えた現環境なら、エラッタなし復帰も可能では」という意見も見られる。
実際は手札誘発に対するメタになる点*26から後攻側でも有利な点*27、何よりも暴れた当時よりもカードパワーが強化されている*28という点から復帰は厳しいものと思われる。そもそも、《サンダー・ボルト》は先攻どうこう以前に除去としての破壊が弱くなったことでカードパワーが落ちた事が解除の主因なので同列に扱うのはおかしい。
- 《大嵐》
通常魔法
「僕のデッキを分かってくれない魔法なんていらない。この罠やペンデュラムもいらない!みんなみんな消えちゃえ!」
互いのフィールドの魔法・罠を問答無用で全て吹き飛ばす豪快なカード。
勝負を決めかねないカードであり、一斉攻撃の前にはよく使われた。
自分のカードも巻き込むが、プレイングを工夫することで克服可能。
後攻で撃てば《ハーピィの羽根帚》と同じ性能で使えるし、トドメを刺すならアドバンテージは関係ない。
相手の《大嵐》を牽制するために相手のセットカードの枚数に合わせてセットする枚数を調整するというプレイングもよく見られた。
逆にこのカードを含む複数枚をセットして相手の大量セットを誘うなんてプレイングも*29。
以前は《ハリケーン》と交互に禁止と制限を行き来していたが、対処のしにくい《ハリケーン》が先に禁止に定着。
その後しばらくは唯一の大量魔法罠除去として使われていたが、衰えるどころか時に採用率が死者蘇生と逆転する半必須カードになっていった。
2015/01/01の改訂での羽根帚の制限化に伴い、こいつとの2枚体制は危険とされたのか、改めて禁止カードに。
基本的に下位互換のカードを禁止にしてまで上位互換のカードを復帰させる例はあまり見られないため、何故羽根帚と入れ変わったかについて様々な憶測が飛び交った。
禁止直後に羽根帚を収録したパックが出たので「商業事情だろう」という説が有力であった。
しかし《Em ヒグルミ》や《解放のアリアドネ》などPゾーンで破壊された時にアドを稼ぐPモンスターが出てきたことが分かれ目になった。
羽根帚とは違い先攻1ターン目で引いてしまった時でも腐らず、自分のカードを割って更なる展開につなげられる利点が評価されたのだ。
ゆえに上記のカードを入れやすい【EMEm】などでは「単なる除去カードとしてしか使えない羽根帚より強いのでは?」という判断から禁止されたという考えが定着。
現在では羽根帚ですらサイドデッキに追いやられることも珍しくないので、いつぞやの《ブラック・ホール》&《サンダー・ボルト》のようにとりあえず制限に復帰することもあり得る状況になっている。
- 《苦渋の選択》
通常魔法
「企業家たるもの、常に選択を迫られている。それがたとえ苦渋を強いられる選択であろうとな」
デッキから5枚選んで、1枚相手に選ばせて手札に加え、それ以外は墓地に捨てる。
トレーディングカードゲームでは相手に選択権があるカードは基本的に弱いという定説から一見弱そうに見えるが……
「選んだ5枚は『エクゾディアパーツ』5種類。さあ、どれ選ぶ?」
このカードに限ってはアドの塊でしかない。
OCGは古くから墓地アドが重要視されてきた。
5枚とも墓地に落としたいカードを選べば実質選んだカードを4枚も墓地に落とせてしまうのは間違いなく破格。
しかも最低一枚は手札に加えるとも言えるので、どんな状況でも1:1交換にはなる。
ディスアドらしいディスアドは墓地にいかないと意味のないカードが手札に来てしまう可能性があることぐらい。
とはいえその手のカードは限られるし、少なくとも選ばれた1枚はデッキからサーチ&手札に加わるため手札コストとして使うことで墓地に送れば、実質的にディスアドバンテージを負うこともない。
蘇生札などの墓地利用カードが少なかった時代ですら上記のように「エクゾディアパーツ」を墓地に落として《補充要員》等で拾ったり、エラッタ前の《混沌の黒魔術師》を複数体墓地に落としたりとデッキを選ばず大活躍していた。エラッタ前の《処刑人-マキュラ》を2枚選べば確実に発動できる。
墓地利用カードが豊富な現代遊戯王でのその凶悪さは言わずもがな。
モンスター限定かつわずか1枚しか墓地に落とせずおまけに一見-1アドでしかない《おろかな埋葬》ですら10年近く制限カードから動いておらず、緩和される気配もないという有様である。
単純計算でその4倍+αもの働きをディスアドなしで遂行するこのカードのパワーは推して知るべし。
《強欲な壺》でも単純に2ドローのアドバンテージだがこいつに至っては実質ノーコストで5ドローみたいなもんである。
また、この《苦渋の選択》もカードプールが増大するに従って加速度的に凶悪化するタイプのカードであり、仮に「手札を全て捨てる」といった並大抵ではない重いコストがあったとしても、禁止入りは時間の問題だったと思われる。
あまりの凶悪さに「《苦渋の選択》を強いられるのは相手」と度々ネタにされる。
アニメDMでは乃亜編で剛三郎がこのカードを使用。
エクゾディアパーツ5枚を選び、上の台詞で瀬人に企業哲学を説いた。
この場合の狙いは《エクゾディア・ネクロス》のサポートのための墓地肥やしだったので、やっぱり理に適っている。
- 《強引な番兵》
通常魔法
「こいつは相手の手札を見て1枚をデッキに戻しちまうのさ!」
相手の手札を確認し1枚を選択しデッキへ戻す。
魔法と罠の違いはあるが、同じく禁止になった《ダスト・シュート》のほぼ上位互換。
ハンデス三種の神器の1枚。
神器の中で唯一ライフコストなしでデッキに戻せる。
相手の手札を見た上でハンデスするカードを選べるというのは《押収》と同等の強み。
神器が3枚とも使えた頃は先攻で連打して相手の手札をズタズタにした後、相手の返し手は《王宮の勅命》などで否定するという、なんともやる気が失せる展開も多かった。
もちろん自分の手札は《強欲な壺》《天使の施し》で強化済み。
デッキに戻すと言うのは今でこそ最強クラスのハンデスだが、2期の頃はサーチが豊富で墓地利用もあまりできなかったため、《押収》の方が評価が高かった。
- 《強奪》
装備魔法
「ライフぐらいくれてやるよ。やる前にリリースして踏み倒すけどな!」
相手モンスターに装備しそのモンスターのコントロールを得る。
相手のスタンバイフェイズに相手LPを1000回復させるデメリットが付いているが、普通なにかしらのリソースとして食いつぶすか、そのまま自軍戦力に加えてして1000ライフを軽く超える甚大なダメージを与えられるため些細なものに過ぎなかった。
表側表示限定かつ《サイクロン》とかで妨害されてしまうが、破壊されない限り永続的にコントロールを奪える。
そのため、かつては同じく禁止の《心変わり》とは相互互換の関係だった。
装備モンスターを裏側守備表示にする等関係を断ち切れば完全にコントロールを奪える。
このカードの現役時代は、耐性のない大型モンスターを出す際には《月の書》や《サイクロン》を一緒に伏せるのは当然のプレイングであった。
一時期禁止から制限復帰を果たしたが半年後にまた禁止になった。現在では装備魔法ならではのサーチやら使い回しやらいくらでもあるので実質《心変わり》の上位互換という《早すぎた埋葬》みたいな立ち位置に。
現在は《サンダー・ボルト》のような除去カード全般の評価が低く、相手の場にモンスターが居なければ死に札になり、相手カードに依存する不安定なコントロール奪取は以前程強くはない。
のだが……装備カードをサーチするカードやバウンスして使い回すカードが増えたことで悪用されるのは容易に想像できるため、もはやエラッタ無しでは復帰できないと思われる。
何故か海外では2015/01/01に制限復帰したがやはり強すぎたためか僅か3ヶ月後の2015/04/01の改訂では禁止に逆戻り。
予想通りというべきか《アームズ・ホール》で使い回すデッキもあった。
日本同様復帰した直後に禁止に逆戻りしてしまうハメに。いい加減学習しろよ。
- 《強欲な壺》
通常魔法
「手札が2枚欲しいのか?無条件でドロー2枚……いやしんぼめ!!」
「これが入ってないデッキはデッキじゃない」とまで言われたカードで、ノーリスクでデッキから2枚ドローするという単純にして強力な効果を持つ。
実質ではなく真の意味でコスト0でアドを稼げるカードは遊戯王OCGにおいても極めて珍しい。
【フルモンスター】でもない限りデッキを選ばない、というか【ほぼモン】にしてでも入れられたことがある超汎用性。
手札の枚数が強さに直結する遊戯王OCGでは、名実ともに最強のカードといえるかもしれない。
調整版カードとして《強欲で貪欲な壺》《強欲で金満な壺》などが存在するが、《強欲で貪欲な壺》は発動時にデッキトップ10枚を裏側で除外、《強欲で金満な壺》はエクストラデッキ最大で6枚裏側で除外するという不安定かつ重いコスト*30を要求される。
それでも環境で活躍している辺り、いかにOCGにおけるドローソースが重要で、こいつの復帰が絶望的か分かるだろう。
精霊がいたり、ガチムチに成長したりするが、結局最後は爆発する。
- 《次元融合》
通常魔法
「なぁにぃ~?そっちには除外されてるモンスターがいない?聞こえんなぁ~!」
2000LP払いお互いに除外されているモンスターを可能な限り特殊召喚する。
ライフコストこそあるものの自分のモンスターを大量に除外した上で発動し、一気に決着をつける場合はないも同然。
当然ながらその性質上様々な1キルで活躍した。
エラッタ前の《混沌の黒魔術師》との相性は抜群でLPが続く限りお互いにループでき、《魔力倹約術》を発動していれば無限ループとなる。
そこから【アーチャーブレード】や【ドグマブレード】、【ワールドトランス】などのデッキが生まれた。
現在では「融合」の名を持った魔法ということで一部のサポートカードを利用できてしまう斜め上の恩恵を受けている。
「お互いに」と書かれているが、相手が得をすることはまずない。
なぜならこのカードが発動されるとほぼ試合終了か、モンスターを除去されるから。
仮に残っていてターンが回っても逆転が限りなく不可能な盤面が築かれるため1、2体残った程度ではどうしようもない。
そもそも「相手に」除外されているモンスターがいなくても発動可能。「お互いに」とは何だったのか?
装備魔法
「不死鳥は 再び墓地より 舞い戻る…」
墓地の戦士族を2枚除外する事で手札を1枚水増しできる。装備モンスターの攻撃力300アップというささやかな効果もあるが、まあ忘れていい
墓地の戦士族2枚を除外することで手札1枚に変換する自己再生カードとして扱われ、装備魔法故に《アームズ・ホール》のサーチに対応する点から、【エアーブレード】や【アーチャーブレード】、【ドグマブレード】等の悪名高き1キルデッキで大暴れをするも、
主に凶悪な除外帰還系のカードを規制する形でこのカードだけはひっそりと規制を逃れていた。
しかし、「戦士族2体で出せ、装備魔法を墓地に落として戦士族をリクルートする」《聖騎士の追想 イゾルデ》の登場により「フェニックスブレードを含めて墓地に落として戦士族をリクルートし、さらに墓地にあらかじめ送られた戦士族2枚をフェニブレに変換する」と言う恐ろしく噛み合ったコンボが誕生。
しかも「フィールドから墓地に送られた時に後続をサーチする共通効果を持つ戦士族」の「剛鬼」、「リンク召喚時に手札を1枚捨てて効果を発動するリンクモンスター」の「トロイメア」の登場により先攻1ターン目から強固な耐性&相手の効果発動・展開を封じるエクストラリンクを決められる驚異のデッキ【トロイメア剛鬼】を生み出してしまった。
2018/10/01に重要な中継ぎである《トロイメア・ゴブリン》が制限になるものの、勢いが収まらずとうとう《トロイメア・ゴブリン》と共に2019/01/01付けで禁止カードとなる。
この頃には一応打点補助として《剛鬼ザ・マスター・オーガ》辺りに装備される事はあったものの、基本的な使い道は以前と変わらない手札コストであった。
登場から禁止になるまでの間はまともに装備魔法として使われた事は殆どない、ある意味可哀想なカードである。
《光帝クライス》のドローエンジンとして使われる場合は、装備できるにも関わらず相手に極力悟られないように、わざわざセットしてからこのカードを叩き割るなんてことも。
- 《生還の宝札》
永続魔法
「《リバイバルスライム》復活!カードを引かせてもらう!」
自分の墓地からモンスターが特殊召喚されたら1ドロー。
かつては《暗黒のマンティコア》2枚と組み合わせた無限ドローコンボが有名だった。
第2期~第5期辺りまでは《死者蘇生》などが軒並み規制されており、効果を利用しにくかったが、第6期に入ると【シンクロアンデット】が登場。
《馬頭鬼》らで墓地からの特殊召喚を多用するため、展開してるのに手札が減らず、むしろ増えることすらあるという事態が起きた。
《レベル・スティーラー》という相性抜群のカードが出た直後、約一ヵ月半後に禁止に。
やっぱり死刑宣告でした。エラッタでターン中の回数制限が付かない限り、復帰はまずないだろう。
ちなみに原作およびアニメでは強制効果であったが、1回に3ドローというチートを通り越した何か。
人形(実質マリク)はこれに加えて、それぞれ原作効果の《オシリスの天空龍》《リバイバルスライム》《ディフェンド・スライム》《無限の手札》のコンボで王様の戦意を挫きかける極悪さを披露する。
しかし強制効果であったこと、そしてそれ故の弱点を社長に見抜かれ……。
- 《ソウル・チャージ》
通常魔法
「もう私の墓地にモンスターはいない…これでよかったんだ――」→「その挙句がコレ(ガチガチの制圧布陣)かよ!」
自分の墓地のモンスターを好きなだけ選び、それを特殊召喚。
特殊召喚したモンスターの数×1000ポイントのライフを失い、発動するターンにバトルフェイズは行えない。
1枚で死者蘇生を一気に複数枚打てるという明らかに頭のおかしいカード。
この手のカードにありがちな効果無効などもなく完全蘇生する為、モンスター効果を使って更に展開することができる。
大きなライフロスとバトルフェイズができなくなるデメリットがあるが、先攻1ターン目なら両方ともほぼないも同然。
というかこれを使うデッキならそのターンのバトルフェイズがなくとも相手の動きを完全制圧する展開をしてから、次のターンに改めて総攻撃で殺せばいいので大したデメリットになっていない。
最初に引かれれば手札誘発や妨害を全て受けきった後になかったかの様に全て蘇生され展開されて、中盤戦のリソースを削り合った後のジリジリした勝負になってもこれ1枚引かれると今までの流れがなかったかの様に滅茶苦茶になる。
引かれて安心できるのはせいぜい相手のライフが2000を切った時程度。
登場直後セプスロ関連や【HERO】などで暴れて即制限カード送りになったが、その後はシステム単位でこれに似たような事ができるペンデュラム召喚の全盛期になった。
そのため墓地が溜まりにくく相性が悪いこれはあまり使われなくなっていった。
しかし、その後「リンク2以上ならモンスター2体分の素材としても扱える」リンク召喚という、この上ないぐらい相性の良い召喚法が追加され、モンスター効果の凶悪化やゲームスピードの高速化により、
ただでも薄かったデメリットがよりないも同然なものになり引いたら勝ちなカードとなっていた。
それでも中々しぶとく生き残っていたが、これをデッキからサーチできてしまう《塊斬機ダランベルシアン》の登場や、相性が良い「未界域」の来日もありとうとう御用となった。
- 《大寒波》
通常魔法
「動けぬ体に残された瞳で、真の恐怖を味わうがいい!」
メインフェイズ1の開始時のみ発動可能。
次の自分のドローフェイズまで、一切の魔法・罠カードの発動(カードの効果の発動を含む)及びセットを封じる。
セットすら封じられてしまうため、なんとか生き残ってターンが回ってきてもほぼ何もできず、次のターンにトドメを刺されてしまう事が多かった。
このカードが注目された第6期当時は今ほど手札誘発が充実していなかったため、通ってしまったらほぼゲームエンド。
また、解除されるタイミングが撃った側にとって非常に都合がいい。
先攻で発動しても相手の魔法・罠のセットを封じることができるのが同じ1キル補助カードの《大嵐》《ハリケーン》にはない強み。
2期に登場した古株のカードであるが4期終盤に少々頭角を現した程度で、本格的に活躍を始めたのはシンクロ召喚が登場した第6期から。
初登場時にはぶっ壊れ魔法カードが多かった一方、モンスターだけで戦うには力不足だったため誰にも見向きされなかった。
しかしダムド登場あたりから効果モンスターのインフレが始まりモンスターだけでも十二分に戦えるようになり、結果として注目されるようになったという《レスキューキャット》と並ぶ出世組である。結局、出る杭はなんとやらだったが
- 《蝶の短剣-エルマ》
装備魔法
「無限再生する装備なんて普通に考えて許されないだろ」
「人の装備もフラグもへし折る貴方には言われたくないわね…」
装備モンスターの攻撃力を300アップさせる。
さらに装備された状態で破壊されたらこのカードを手札に戻せる。
普通に使うと攻撃力の上昇値が低く回収条件も装備されている《蝶の短剣-エルマ》から破壊されないといけないため条件を満たしにくく大したことは無いが、その真価は無限ループ。
自身に装備されたカードを破壊する《鉄の騎士 ギア・フリード》と組むことで、発動→装備→破壊→手札に回収というループを作れる。
このループに魔法の発動をトリガーとするカードを組み込むことでロクでもないことが色々できた。
例としては
- 《王立魔法図書館》に魔力カウンターを溜めてドローしてエクゾ完成
- 《魔力吸収》でライフを無限回復
- 《魔法の操り人形》で相手のモンスターを全滅・パンプアップさせて1キル
などなど。
エラッタでターン中の回数制限を付ければ緩和可能な1枚と思われるが、未だエラッタの気配はない。
単体では控えめな性能であり、無限ループ狙いでの運用が主の為、商業的な魅力が薄いと判断されているのだろうか?
このカードが禁止なので《ガーディアン・エルマ》はまともな運用ができない悲しみを背負った。
《ガーディアン・エルマ》自体が使いづらいのであまり影響は無かったが、上記の《ソウル・チャージ》といいラフェール涙目である。
エラッタによる復帰を望むのは彼だけではないだろう。
- 《天使の施し》
通常魔法
「私の強さが知りたければ、ゲーム版で確かめてみるといい」
3枚ドローした後、手札から2枚捨てる。「手札事故か?」
《強欲な壺》と違い手札は増えないが、デッキを1枚多く掘り進めることが出来る上、墓地肥やしができる。ノーリスクでアドを稼げるまずい強さは依然変わらず。
捨て蘇生や【暗黒界】との連携をはじめ、無数のコンボが組める。
- 例1「ゴルドとシルバ捨てま~す」
- 例2「じゃあ、ネクガと黒光りするG捨てま~す」
タッグフォース3まではモブ含めた全員に《強欲な壺》と同じく専用ボイスが設定されていた。
初心者から捨てるという効果で敬遠されていたが、「墓地利用が簡単かつ重要な現環境で解除された場合、ほとんどのデッキで壺より強い」と言う人も。
現在、調整版に近いカードとして《強欲で謙虚な壺》が存在する。
1ターンに1枚しか使えず、特殊召喚ができなくなるデメリットがあり、墓地肥やしも不可能。
それでも、そこそこ高い確率で欲しいカードを手札に加える事ができるため、環境で大活躍していた。
事実上の上位互換と言えるこのカードの復帰はエラッタでもされない限りは困難だろう。
ついでに、おまけカード目当てで雑誌や本、ゲームを3つ買った後、カードだけ抜いて本体2つを捨てたり売ったりする行為を「天使の施し」と呼ぶことがある。
- 《盗人の煙玉》
装備魔法
「騎士や勇者モチーフのテーマの使うカードの姿か?これが…」
装備状態からカードの効果で破壊されると相手の手札を確認して1枚捨てる。
装備モンスターへの強化もなく、このカードと装備モンスターの2枚に加えて破壊する手段まで要求しておきながら対価が相手の手札1枚、と単体では割に合わないカード。
しかし、【焔聖騎士】や《パワーツール・ブレイバー・ドラゴン》などこのカードの準備と破壊手段を同時に用意出来るモンスターが充実していき、環境の加速によって「ピーピングで相手の手札からデッキタイプ及び次のターンの動きを推察しマストカウンターを見極められる」「ハンデスで相手の重要なカード・こちらに致命的なカードを先に抜いておける」点が凶悪化し、【焔聖騎士】や【勇者シンクロン】の先攻制圧を助長する不健全なカードとなっていた。騎士様・勇者様の戦いじゃない…
流行は一時的だったものの、不健全な性能がKONAMIから重く見られたのか2023/7/1になんと一発禁止指定を受ける。
- 《早すぎた埋葬》
装備魔法
「魔法カード《ハリケーン》!こいつで早すぎた埋葬を手札に戻すぜ!」
800LP払って、自分の墓地のモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊されたとき、装備したモンスターを破壊する。
当初は禁止カードクラスだった《死者蘇生》の調整版・劣化版と言われ、実際にそのような存在として登場したと思われる。
しかし、テキストの都合上このカードが破壊以外の方法でフィールドを離れた場合は蘇生したモンスターはそのまま残る。
これがかなりの曲者で、破壊せずにフィールドから回収して再利用できる方法*31が存在しており、実際にアニメでも双六戦で城之内が使用した。
そして時が経つに連れてカードプールが広がっていくと、《ハリケーン》以外にも《氷結界の龍 ブリューナク》《アームズ・ホール》によって何度も何度も再利用された。
《レスキューキャット》を何度も読んでシンクロを4体も5体も並べたり、エラッタ前の《D-HERO ディスクガイ》や上記の《生還の宝札》と併用すれば手札がもりもり増えていく。
埋葬「また会いましたね☆」
対戦相手「もう勘弁してくれ」
さらに装備魔法なのでサーチ、サルベージも容易。
通常召喚が出来なくなる重いデメリットのある《アームズ・ホール》が当時評価され高額だった理由は、実質こいつを4積みできるようになるから。通常召喚できないデメリットを疑似的に踏み倒すオマケ付き。
環境の変化で禁止カードになった1枚。ぶっちゃけ今では《死者蘇生》よりも強いです。
後年《やりすぎた埋葬》として調整版*32が出てしまった事から、エラッタ無しでの復帰は絶望的。
- 《ハリケーン》
通常魔法
「破壊ではなく手札に戻す事がどれだけのアドバンテージになるか、教えてやる!」
フィールド上に存在する全ての魔法・罠を手札にバウンス。
《大嵐》と比べると相手のカードは破壊できず使い回しされてしまうため、自分の永続カードの使い回す等、工夫しないとアドバンテージは取れないためコンボ向け。
だが1キルの補助として使う場合、《大嵐》と大差は無い。
破壊ではなくバウンスなので、《スターダスト・ドラゴン》《スターライト・ロード》等で止められないという利点にもなった。
《大嵐》禁止時代のガン伏せ環境では伏せてる側からも飛んできてやりたい放題やった挙句、戻したカードを再セットする《大嵐》にはないタチの悪さを見せつけていた。
現在は純粋な除去としてよりセルフバウンスカードとしての価値が高く、使い回すことに意味があるカードが増えすぎたため復帰はエラッタなしでは非常に難しい。
調整版である《局所的ハリケーン》が登場したためエラッタ解除の目も薄くなったか。
- 《マスドライバー》
永続魔法
「弾はまだまだ残ってるぜぇ!」
自分のモンスターを1体リリースして400ダメージ与える。
例によってターン内での発動回数制限なし。
キャノソルよりダメージ効率が劣るが召喚権を使わずに使えるのが強み。
ある意味悪いことしかできないカードの典型例みたいなカード。《イレカエル》が存命の時の【ガエル】と組んで2010年の世界大会を制した。
展開・リカバリー共に容易な【六武衆】が使用していたことも。
DDB同様エラッタで1ターンの回数制限がつけば問題なく無制限カードになれると思われる。
とはいうものの、1ターンに1度では使い道がないぐらいの産廃に落ちぶれるので、エラッタの塩梅が難しいのもまた事実。
- 《魔鍾洞》
フィールド魔法
「ですが笑えますねぇ、この一枚で貴方は身動きが取れないまま盤面を眺めてるだけ。一方私は何もせずに制限時間をたっぷり使ってからターンエンド。随分とライフ差がつきました。 悔 し い で し ょ う ね ぇ 」
相手よりモンスターの数が多いプレイヤーのモンスター効果の発動と攻撃を封じるフィールド魔法。
エンドフェイズに自分と相手のモンスターの数が同じなら自壊する。
本来なら高速展開・先攻制圧に対するメタカードとして作られたのだろうが、「自分は一切モンスターを出さず、相手を徹底的に縛り付けておいてバーンや《終焉のカウントダウン》で勝利する」遅延デッキが誕生。
おまけに「マッチ1戦目でマッチ自体の制限時間である40分間フルに続けてエキストラターンに突入してライフ差で勝ち、サイドデッキでの対策を許さずにマッチ自体を取る」という悪夢の再来を引き起こした問題児。
【魔鍾洞】自体は地雷デッキとして一定の成績は残したものの、対策は比較的容易であったために環境トップには至らなかったが、メインからの対策を余儀なくされてデッキ構築の幅が狭まったり、制限時間をフルに使われる戦法は大会運営上好ましくなかったか2019/7/1に準制限、2019/10/1には制限と厳しい規制を受けた。
その後もこのカード1枚で詰むデッキが存在する事から汎用枠として一定の採用率を誇り、《抹殺の指名者》と併用する事で「自分は《魔鍾洞》で相手を縛り、相手の《魔鍾洞》は《抹殺の指名者》で無効にする」という頭の痛くなる使われ方もされたためか、2021/10/1付で禁止となった。
- 《突然変異》
通常魔法
「バブルマン・ネオは犠牲になったのだ…」
フィールド上のモンスター1体をリリースして、リリースしたモンスターと同じレベルの融合モンスターを特殊召喚する。
出すのが簡単な高レベルモンスターと一緒に使うと、出すのが大変な強力効果の融合モンスターを簡単に出せる。
例えば、《聖なる魔術師》や羊トークンから《サウザンド・アイズ・サクリファイス》、《メタル・リフレクト・スライム》から《サイバー・エンド・ドラゴン》といった具合。
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》で除去してから《サイバー・ツイン・ドラゴン》で5600打点とかゲームが終わるレベルである。
これ以外の使用法は実質ない。そしてこのカードでしか召喚できない《E・HEROバブルマン・ネオ》はOCG化の被害者。後年、ジ・アースがいることが前提だがバブルマン・ネオを召喚条件を無視して出せる《エレメントの加護》が登場したため一応フォローはされた。
「ノーデン」は禁止になったものの、強力な融合モンスターは数多く存在する。
エラッタでもない限り復帰は非常に厳しいと思われる。
余談だが漫画ZEXALにはこいつのエクシーズ版である《希望の天啓》が登場している。
- 《遺言状》
通常魔法
「えーと…新フォーマットでの再録、ま~だ時間かかりそうですかねぇ?」
発動ターンに自分モンスターがフィールドから墓地に送られたら攻撃力1500以下のモンスターを特殊召喚できる。
また、魔法カードでありながら条件を満たせばダメージステップ以外であればそのターン中に任意のタイミングでもモンスターを出すことができた。
送る手段は問われず、攻撃力1500以下はかなり範囲が広いため、汎用性は恐ろしく高い。
本カードがどれだけヤバイかは、ゆるゆるリクルートの《水晶機巧-ハリファイバー》を始め、一回エラッタされて本カードのほぼ下位互換になった《クリッター》ですらもう一度エラッタされるまで禁止だった点でお察しください。
ちなみに一度エラッタされている。
エラッタ前は発動ターンであれば際限なく条件を満たす度に効果を使うことができるというマジに狂った性能であり、《キャノン・ソルジャー》でワンキルやら、《クリッター》等の自爆特攻によるエクゾ完成が簡単にできた。
またEX-Rを最後に絶版になっているので、世界統一フォーマットが日本語版には存在しない。
罠
▽一覧
- 《異次元からの帰還》
通常罠
「除外ゾーンは…第三の手札だ!」
LPを半分払うことで自分の除外されているモンスターを可能な限り特殊召喚する。
特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズに除外される。
《次元融合》と比べると罠なのでワンテンポ遅れ、エンドフェイズに出したモンスターは除外されるが、
特殊召喚されるのは自分だけであり、コストが固定でなく割合である関係で何時でも発動できるのが利点。
通常罠のため1キルデッキ【ドグマブレード】の後継者である【ジャンクブレード】で《ジャンク・コレクター》にコピー発動されていた。
コスト除外でモンスターが大量に除外されるデッキとは相性が良く1キル要員として良く採用されていた。
特にとにかく除外されまくる【征竜】とは相性抜群でエンドフェイズのデメリットもサーチ効果に繋ぐことができる。また先にバウンス効果を適用させてしまえば除外を防ぎつつアドを維持することもできた。
そのため相手の攻撃を防ぐ目的で使いつつ手札や墓地を整えることができる。まさに第三の手札。
海外では先に発売された《闇の誘惑》などから大量展開するデッキが流行っていたので先に制限指定されていた。
それに追随したのか、当時大して見かけなかった日本でも制限カードになったという経歴を持つ。
結局は上記の通り【征竜】が原因でほぼ同時に禁止カードに指定された。
- 《虚無空間》
永続罠
「みんなで特殊召喚しない時間を(強制的に)過ごすのも大切だと思うの」「おい待てその理屈はおかしい」
お互いに一切の特殊召喚ができなくなる強力な永続罠。
ただし、デッキかフィールドから自分の墓地にカードが送られたら自壊する。
一見、特殊召喚の対策カードなのだが、自分で解除タイミングを作れる点から、むしろ特殊召喚しまくるデッキに投入され、ダメ押しに使われるという本末転倒な結果となった。
登場から長い間は自壊条件が緩すぎるのが痛く、上記《王宮の弾圧》の下位互換とされたが、特殊召喚に依存したデッキを1枚で完全封殺できるロック性能を見込まれ、【クリフォート】のような墓地にカードが落ちにくいペンデュラムデッキに採用され2015年4月制限カードとなる。
その後制限カードの地位に収まっていたが、【エルドリッチ】や【ふわんだりぃず】等相性のよいシリーズが増加し、さらには2022年7月にVジャン特典として自身の効果で特殊召喚できて、天使族か悪魔族か爬虫類族をリリースすることで永続罠をサーチできるモンスター《ファラオニック・アドベント》が登場することが決定。情報公開の時点で「死刑宣告か?」「次で禁止だろ」などと噂されていたが、その予想は見事(?)的中。2022年7月にゴヨウと相成った。
- 《王宮の弾圧》
永続罠
「私が発動した王宮の弾圧はあなたも使えますよ。使う機会があれば…ね」
800LP払うことで特殊召喚及び特殊召喚を含む効果無効にし破壊する。この効果は相手プレイヤーも使用できる。
《王宮の勅命》(エラッタ前)と違い任意解除は不可能であり、お互いに縛りが入る。
そのため、登場から長らくは特殊召喚をしないデッキでメタカードとして使用されてきた。
テキストだけ見ると特殊召喚ならなんでも潰せそうだが、ややこしいことにこのカードで無効にできない特殊召喚が存在する*33。
それでも多くのデッキで多用される大半の特殊召喚を封じられるのは凄まじい。
なにより「互いの」特殊召喚を封じる一見平等な効果だが、
実際には現役末期になると、こちらが特殊召喚しきった後トドメとして発動し、一方的に特殊召喚を封じる汎用カードとして使用された。
どんなデッキにも入りうり、ほぼ全てのデッキに刺さる強烈メタカードなぞ当然許されるはずはなかった。
さらに先攻で伏せられて魔法・罠を無効化する《真六武衆-シエン》あたりが立っていた場合、実質なにもできない非常に理不尽極まりない展開となっていた。
一度広がったこのテクニックは《虚無空間》にまで受け継がれ、そちらも前述の通り禁止カードとなっている。
ちなみに一時期裁定がおかしな事になっており、
特殊召喚効果を持つモンスターの特殊召喚以外の効果(《六武衆の師範》のサルベージ効果等)を無効にできる
と、凄まじい守備範囲を誇るカードになっていた。
WCS2009やTF3にその名残が残っている。
- 《王宮の勅命》
永続罠
「滅相もございません 儂は善良な制限カードでございます…このようにエラッタもされ…」
「貴様が何と言い逃れようと再度禁止カードとして出戻りになった事実は変わらぬ」
王宮シリーズの1つである永続罠。
これが表側表示で存在する限り、フィールドの魔法カードの効果は全て無効化される。
また、維持コストとして700LPをスタンバイフェイズごとに支払う必要がある。
一見すると互いの魔法を一切封じるカードだが、実際の運用は自分は魔法を使うだけ使った後に、相手の魔法のみを1枚で完封できる強力なカード。
エラッタ前はLPの支払いが任意だったので、破壊せずに魔法を封じ続けるか、使い切りにするか選ぶことができた。
2004年3月1日に最初の禁止カードとなり、それ以来ずっと緩和されなかったのだが、
2017年1月1日の改訂で、エラッタによりまさかの制限復帰を果たした。
その内容は、LPの支払いが強制になって任意解除が不可能になったことと、支払いが相手のスタンバイフェイズにも発生するようになったこと。
任意解除不可能になり、ライフコストが実質倍になったことによりデュエルが長引くと自分の首を絞めることになるが、
魔法カードを封殺するという根本的なところは変わらないため、
先攻で好き放題して相手の魔法を封じてトドメという使い方は相変わらずできる。
任意解除できなくてもデュエルが大幅に高速化していたため、制圧しきった後に発動すれば1ターン妨害できれば十分な事も多くほぼ問題にならなかった。
環境の変化で罠カードの除去手段をほぼ採用しないデッキが増えたこと、更に永続魔法・永続罠をリリースしてアドバンス召喚できる「真竜」モンスターや、手札から墓地に送って場のカードを退かせる上に自力で場に這い出てくる《黄金卿エルドリッチ》の登場で以前と同様に任意で場から退かせる様になったため益々凶悪さが増したためかあと新しく売りたいテーマのメインデッキのカードが魔法カードほぼ一色のためこのカード1枚で何も出来ずに死ぬためか2022/4/1に再度の禁止指定を受ける。
OCG最初の禁止カードの1枚と言う伝説だけでなくエラッタされて釈放されたのにまた禁止になると言う新たな伝説までも打ち立ててしまった*34。
- 《第六感》
通常罠
「ノーリスクのギャンブルってのは、やめられねぇぜ?」
サイコロの目を2つ宣言し、相手にサイコロを振ってもらい当たればその数だけドロー。外れればその数だけデッキから墓地へ送る。
本当に第六感を持っていない限りは当たると見返りが大きいため5、6と宣言するのが無難。
当たれば大量ドローでほぼ勝利確定、外れても墓地肥やしが出来るためどちらに転んでもメリット。流石に1が出ると悲しいがそんな事は些細な事である。
あまりにローリスクハイリターンすぎてギャンブルとは言い難いギャンブルカード。
これを三積みできた頃の遊戯王OCGはサイコロゲーと揶揄された。
当然確率なので出目が悪かったりランダム墓地送りで上手く落ちなかった場合実質-1になるリスクはある。
しかし期待値的に1を超え、成功すればほぼ勝利することが約束される大きすぎるリターンの前には否応なく使わざるを得ない点でもフラストレーションを買うだろう。
海外では10年以上経った後にカード化されたが、《王家の神殿》と違い、
登場直後禁止入りにならず制限カードで踏みとどまったため【[[征竜>征竜(遊戯王OCG)]]】ゲーを加速させた。
その後「征竜」関連パーツ共々規制され禁止に指定された。海外での現役期間は82日。
ついでに日本での現役期間は529日だがこれは罠カードとしては最も短い。
- 《ダスト・シュート》
通常罠
「《エフェクト・ヴェーラー》!貴様の手にあるのは知ってるぜ!」
相手の手札を見て、モンスター1体をデッキに戻す通常罠。
『新ハンデス三種の神器』の一枚。他の2枚は《押収》と《マインドクラッシュ》。
相手が手札4枚以上と言う条件が付いて、戻せるカードもモンスター限定になり、罠であるためタイムラグが有るという《強引な番兵》の下位互換的な存在。
性質上後半に引くと腐りやすい点で初代ハンデス三種の神器に劣るが、それを差し引いても強い。というか強すぎた。
先攻で伏せられると殆ど防げない上に手札見られた挙句1枚持っていかれるのでガン萎えする展開になる。
無制限時代は同じく無制限であった《E・HERO エアーマン》と《冥府の使者ゴーズ》やガジェットの対策に《マインドクラッシュ》とともに使われみんな制限・準制限送りに。
制限後は《大嵐》制限復帰辺りから先攻ゲーを助長するカードと言われるようになり、さらに《イビリチュア・ガストクラーケ》連打と合わせて後攻1ターン目の相手の手札をすっからかんにする凶悪デッキが横行したことが致命傷となり禁止指定にされた。
罠であることもメリットになる点があり、先に《増援》などを使わせてからこのカードでサーチ先を戻し、相手の戦略を乱すこともできた。
そのため「相手の伏せがある後攻1ターン目には、まず魔法・罠カードを1枚ずつセットして手札枚数を減らす」「相手のセットを読み切ってサーチ後に《ダスト・シュート》を撃つ」などと言った高次元なやりとりもあった。
2022年現在においては、現役当時と比較してデュエルの高速化により先攻1ターン目に握っていなければ腐る可能性は極めて高くなっている点、罠であるが故に先攻側の最も対策したい手札誘発に対して一手遅れる、という点から全盛期と比較すると総合的には弱体化している部分の方が大きい。
逆に言うと、このカードが禁止である限りは上位互換と言って差し支えない旧『ハンデス三種の神器』のエラッタ抜きでの解除はまず考えられないと言えるだろう。
余談だが、2022年現在、新旧含めた『ハンデス三種の神器』と呼ばれたカードの中で《マインドクラッシュ》のみ唯一禁止指定を免れ無制限化している。
発動時にカード名を指定して該当カードを手札から捨てさせるものだが、こちらはこちらで「正確なカード名の指定」「フェイズの巻き戻し主張」*35「非所持の確認をどうするか」*36といった運用面に様々な問題を抱えている。
- 《血の代償》
永続罠
「自分の血を流せば流すほどフィールドが潤う!たまらんなぁこれは!」
500LPを払う事で、通常召喚を行える永続罠カード。
もともと制限化されるぐらいには強いカードだったが、エクシーズ召喚の登場で強さが大☆爆☆発。
その恩恵を真っ先に受けたのが【代償ガジェット】で、
手札にガジェット1体とこのカードさえあれば、装備魔法なしで1ショットキルやら1ターン3ショックルーラーやら達成できるようになる最強のエンドカードに。
バトルフェイズ限定とはいえ相手ターンで出せるのも見逃せない。
帝のような強力なモンスター効果で相手の計画を狂わせたり、無理やり壁モンスターを作って時間を稼ぎをすることができる。
最終的に【水精鱗】など、他のデッキでも強力な1ターンkillの起爆剤としてその名を轟かせてしまい海外で禁止に。
その後【ガジェット】と特性が似ている【マドルチェ】が強化された日本でも2014/04/01に遂に禁止カードに……
ビートダウンデッキが特別な準備も構築もする必要がなく、
目立ったコストもいらない罠カード1枚を引いた途端1キルデッキと化すのは脅威であった。
エクシーズ召喚登場後から禁止になると言われ続けたが意外と禁止カードになるまで長かった。
初登場から禁止化されるまでの期間は14年9ヶ月であり現在最長記録の保持者。
現環境では例えターン1縛りでもリンクモンスターの横行で1キルデッキのおもちゃにされることは目に見えているため、復帰は絶望視されている。《血肉の代償》という調整版カードも登場したのでエラッタ復帰の見込みも薄いか。
通常罠
「我が深紅の流出を以て、白き世界を覆さん!エクスプロージョン!」
ご存知1キルの申し子。
手札が0枚の時にしか発動出来ないが、自分の墓地にある魔法カードの数×200のダメージ。
遊戯王版MoMaと言うべき名だたる悪児の一人であり、
【推理ゲート】から始まり【ドグマブレード】、【ジャンクブレード】と数々の1killデッキを作り上げ、周囲のキーカード達が禁止化される中、自身は制限カードになりながらも生きながらえ、
【マジエク帝】で再び暴れ出すがまたもや周囲のカードを犠牲にして規制を逃れて今度は【マジエクトリックスター】で活躍すると言った問題児であったが、
《汎神の帝王》や《モンスターゲート》の規制緩和とひたすら魔法カードを使いまくって墓地に溜めるのが基本戦術の閃刀姫の登場により誕生した【マジエク閃刀帝】で大暴れした結果、とうとう本人がゴヨウされる事となった。
通常罠
「オレ達が今持っているLP50000・100000を一挙に3000・3000にまで下げて仕切り直ししようってこと」
「え…?」ざわ…
互いのLPに8000以上の差がある時に互いのLPを3000にする。
登場してから長い間は【シモッチバーン】*37が緊急事態に使う程度の無名カードであった。
しかし先攻1キルデッキ【マジエク帝】が登場したのが運の尽き。
互いのLPを3000にするということは、実質的に5000バーンに等しいため、トドメを刺す前に相手のライフを減らす為に採用された。
《成金ゴブリン》や《チキンレース》等のライフに関係するドローソースでブーストしつつライフ差を作り、さらなるライフ調整出来るカードも組み合わせてこのカードを発動。《マジカル・エクスプロージョン》や《残骸爆破》でトドメを刺す。
このデッキではデッキ全てのカードを引き切れる関係上、ピン差しでも問題なく機能するため一発で禁止指定となった。
【マジエク帝】には【ドグマブレード】から先攻1キルで悪さを続けている《マジカル・エクスプロージョン》も入っていたがこちらだけ禁止になったのは上記のようなライフ差を広げつつドローできるカードが増えたからだろうか。
当の《マジカル・エクスプロージョン》が禁止となったので釈放される可能性は出てきたが果たして…
ちなみに海外ではこのカードを無制限のまま、ライフ差をつけるドローソースである《チキンレース》や《成金ゴブリン》を規制することで対応した。
- 《ラストバトル!》
通常罠
ジョウゲン「来いよブルーアイズ!召喚条件なんて捨ててかかってこい!」
虚無魔人「もっとも『出てこれれば』な」
自分のLPが1000以下の時に相手のターン中に発動。
自分はフィールドのモンスターを1体選び、相手はデッキからモンスターを特殊召喚。
それ以外の手札とフィールドのカードは墓地送り。その後2体のモンスターで戦闘を行う。
エンドフェイズ時にモンスターをコントロールしていたプレイヤーが勝利。それ以外は引き分け。
発動条件は厳しいが、強制的に発生させたバトルの結果でほぼデュエルの勝敗を決してしまうという凄まじいカード。
だが、《青眼の究極竜》の攻撃力で圧倒しようが戦闘破壊耐性モンスターやリクルーターや《異次元の女戦士》を出されたら引き分けになってしまう。
下手すりゃ《一撃必殺侍》を出されて返り討ち。
バトルに勝ったとしてもその時点で勝ちにはならずあくまで「発動ターンのエンドフェイズにモンスターをコントロールしていたプレイヤーの勝ち」なため、ターン進行は普通に行え何らかの方法でモンスターを出されると引き分けにされてしまう。
下手すると出されたモンスターで自分のモンスターを除去され返り(ry
…その結果、《昇霊術師 ジョウゲン》や《虚無魔人》など相手の特殊召喚を封じるモンスターを先に出して
フィールド上に相手のモンスターが来られないため勝ち確定とする斜め上の運用法がされることに。
勝てばいい!それが全てだ!
一応何らかの方法でモンスターをサーチできれば、それを召喚して《昇霊術師 ジョウゲン》を殴り倒すことで返り討ちに出来るが、当時は難しかった。
また、破壊耐性持ちを選んでそのターンを耐え抜いてしまえばどんな不利な状況であっても意図的に引き分けに持ち込めてしまう為、完全にゲーム性が崩壊してしまっていた。
ちなみに発動時にバトルフェイズに移行するのではなく、「《ラストバトル!》専用のバトルフェイズを発生させる」処理を行う為、通常通りのメインフェイズやバトルフェイズは問題なく行えるので注意。
こう言ったルールのややこしさも禁止の要因か。
融合モンスター
▽一覧
- 《旧神ノーデン》
☆4 ATK/2000 DEF/2200
「カップ麺まで品薄とは時代だねえ。カレー?ワシは遠慮しとくよ…」
墓地から☆4以下を効果を無効化して吊り上げる☆4融合モンスター。
手札のカップ麺一枚使うだけで吊り上げからのエクストラモンスター展開の強さは言うに及ばず。
ランク4とそれ以外のデッキとの格差をより一層広げた要因その1。
融合召喚だけでなく特殊召喚でも吊り上げ効果は発動し、緩すぎる融合素材やカップ麺一枚から出てくる手軽さからほぼすべてのデッキに投入され、1キルコンボにも悪用された。
先に登場していた韓国では「カップ麺早食い競争」と揶揄されることに。
詳しくは項目にて。
なお、こいつが禁止になった為、来日してきた《禁断のトラペゾトロン》の効果の一つが無意味な物になってしまった。
☆8 ATK/3000 DEF/2500
「力とは、敵を叩き潰し、己の絶対領域を守るために与えられた武器なのだ。 それは、己自身のために存在すればいい。 結束の力…この力は、それをも超えているというのか?」
闇遊戯とその親友城之内克也のエースモンスター同士の友情融合モンスター。
しかしその正体は10期終盤に発生した“「ドラグーン」環境”の元凶主役。
「攻撃力3000」
「効果の対象にならず効果で破壊されない」
「素材にした通常モンスターの数(最大2回)まで対象をとらないマグマックス」
「1ターンに1度、手札1枚捨てて、魔法/罠/モンスター効果の発動を無効にして破壊&自分の攻撃力1000アップ」
と言うパワーカードと言う言葉すら生ぬるい強烈な効果を持つ融合モンスター。
素材指定こそ、“《ブラック・マジシャン》+《真紅眼の黒竜》orドラゴン族効果モンスター”と厳しいものの、このモンスターをデッキ融合できる魔法カード、《真紅眼融合》の存在からそれ程重さは感じられない。
それでも《真紅眼融合》の制約である「発動するターン召喚・特殊召喚ができない」は無視できないぐらい大きいため、無計画にデッキに単体では役に立たない不純物を入れてまでやるかどうかという話にはなっていた。
だが、《真紅眼融合》の制約を踏み倒しつつデッキからコピーする素材指定の緩いリンクモンスターの《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の存在から、極端な話「効果モンスター2体」で出て来るモンスターとも言えるほどお手軽なモンスターになってしまった。
【閃刀姫】や【サブテラー】の様にあまり展開をしないデッキでも《真紅眼融合》を素撃ちして呼び出す場合すらあった。
更に“《ブラック・マジシャン》+ドラゴン族効果モンスター”の組み合わせでも出せる点が注目され、融合効果と素材代用効果を持つ《ドロドロゴン》+適当なドラゴン族効果モンスターの組み合わせで出すデッキも登場。強化マグマックスは使えないものの、それでも充分強いので展開の〆には最適であった。
10期終盤の環境は「如何にして「ドラグーン」を安定して出すか」「如何にして相手の「ドラグーン」を止めるか」「如何にして相手の妨害を潜り抜けて「ドラグーン」を出すか」と言わんばかりに「ドラグーン」を中心に回り*38、最終的には《儀式魔人リリーサー》と組んで【リリーサードラグーン】と言う悪夢の様なデッキまで誕生した。
あまりの環境への影響力から登場から半年も経たない内に2020/4/1にて制限指定を受ける。
しかし、その程度でお手軽に出せて1枚で制圧とフィニッシャーを兼ねられるこのカードが大人しくなるはずもなく、「リリーサー」の代わりに《エルシャドール ・ミドラーシュ》や《大天使クリスティア》、《真竜皇V.F.D》、《虚無の統括者》と言った制圧能力を持つモンスターを採用して形を変えた【ドラグーンビート】は生き延びており、
大会環境に置いては、制限指定を受ける前から「ドラグーン」を主軸としたデッキ構築よりも、
「展開の〆に出して最終盤面をより盤石にする」
「本命を安全に通す為の囮にする。「ドラグーン」が通るならそのまま押し切る」
と言った理由でサブプランとしての「ドラグーン」出張が主流となっていた為、制限指定後も変わらず環境トップ勢に採用され続けた為に同年10/1にはとうとう禁止となった。
「効果モンスター2体並べられるならアナコンダからドラグーン出せば良くね?」と揶揄されるレベルの暴れっぷりに多くのユーザーからは禁止化を喜ばれたが、初代DM主人公とその親友のエース同士の融合と言うファンには堪らないコンセプトのモンスターである為、禁止化を惜しむ声もなくはない。
ちなみに相方の1人である《真紅眼融合》は「ドラグーン」以外にはめぼしい融合先が居ないためか「ドラグーン」の禁止化と入れ替わりに一気に無制限へと緩和されたが、
「ヴェルテ・アナコンダ」の方は【ドラグーン】以外でも【サンダー・ドラゴン】などで使われていた為か“この時”は制限指定で留まった。
☆5 ATK/2300 DEF/1200
「自分の勝利を祈った分、ほかの誰かを巻き込んで規制せずにはいられない…私たちティアラメンツってそう言う仕組みだったんだね…あたしって、ほんとバカ…」
特殊召喚時にデッキから「ティアラメンツ」1枚をサーチもしくは墓地送りにする効果と、手札・墓地から「ティアラメンツ」を蘇生しつつ自分の場のモンスター1体を墓地に送る効果、自身が効果で墓地に送られたらデッキトップから5枚を墓地送りにする効果を持つ融合モンスター。
「ティアラメンツ」+水族と言う緩い素材指定であるため【ティアラメンツ】では非常に出しやすく、サーチor墓地送りでアドバンテージ確保や更なる融合召喚に繋げやすい。特に相手モンスターを裏守備に出来る《壱世壊に軋む爪音》や万能カウンターである《壱世壊に澄み渡る残響》をサーチ出来るのは非常にありがたい。
更に「ティアラメンツ」を特殊召喚する効果で自身をコストに選べば墓地肥やしも連鎖して発動し、そこから融合召喚に繋げられるのも大きい。オマケに特殊召喚効果は墓地からも出せる上にレベルや攻撃力の指定もなく、効果を無効にしないので融合体すら吊り上げられるのは非常に優秀。
更に更に、自身以外の水族モンスターに戦闘破壊体制付与&相手が特殊召喚したモンスターを破壊する効果を持つ《ティアラメンツ・ルルカロス》の融合素材にこのカードが指定されているため、効果を使い終わった後も適当な「ティアラメンツ」1体と共に《ティアラメンツ・ルルカロス》に変換出来るため無駄がない。
そしてこのカードは☆5で《簡易融合》に対応しているため、《簡易融合》1枚から召喚権を残したまま《ティアラメンツ・ルルカロス》まで繋げる事も可能。
総じて【ティアラメンツ】ではまずこのカードにアクセスする事が前提となる程重要なカードであり、登場から環境トップをほぼ独占していた【ティアラメンツ】を抑えるためか、2023/1/1に遂に1発禁止指定を食らう。
「ティアラメンツ」の共通効果の都合上、簡単に出せてしまう上に1枚でも十分に使い回せてしまうため、【ティアラメンツ】を止めるためにはこうするしかなかったと思われる。
シンクロモンスター
▽一覧
- 《星杯の神子イヴ》
☆5 ATK/1800 DEF/2100
イドリース「イヴ?!死んだはずじゃ…」
イヴ「残念だったわね、トリックよ」
素材縛りのない☆5シンクロであり、「星杯」通常モンスターをチューナー扱いにしてシンクロ召喚も可能。
シンクロ召喚時に「星遺物」カードをサーチ、墓地に送られた場合に同名以外の「星杯」モンスターをデッキ・墓地から特殊召喚。
☆4以下のドラゴン族を蘇生させる《星遺物の守護竜》をサーチ、墓地から除外して通常モンスターを蘇生させる《星杯の守護竜》と組む事でドラゴン族バニラチューナーを過労死使い回す事が可能。ドラゴン族バニラチューナーを使ってこのカードをシンクロ召喚すれば自然と条件が揃う。
《水晶機巧ーハリファイバー》のリンク素材としてこのカードを墓地に送って《星杯の守護竜》をリクルートすれば《水晶機巧ーハリファイバー》が連れて来たチューナーと合わせて更なる展開が可能。
中でも【守護竜】との相性は非常に良く、《星遺物の守護竜》で《守護竜エルピィ》がリクルートして来たドラゴン族を移動させてリンク先を空けたり(リクルートして来たのが《聖刻竜ードラゴンヌート》なら更にドラゴン族モンスターをリクルート)、「守護竜」リンクモンスターの効果発動条件をクリアしたり出来た為、グッドスタッフとして発展した【ドラゴンリンク】の中核として大活躍をしていた。
【ドラゴンリンク】規制の際には他のカードが身代わりになった為に逃げ果せる事に成功したが、今度は《リンクロス》の登場によって《水晶機巧ーハリファイバー》から《星杯の神子イヴ》へアクセスが可能となり、これまで「《星杯の神子イヴ》から《水晶機巧ーハリファイバー》を出して展開」だった2枚の関係がお互いへのアクセスが容易な為にどちらが起点になっても良いと言う関係へと進化。
ドラゴン族バニラチューナーを引っ張って来るカードを起点にしなくても良くなった為、初手や展開ルートの自由度が上昇。【ドラゴンリンク】での活躍以上の広がりを見せた。
【ドラゴンリンク】の時には見逃されていたものの、流石にこの暴走を見過ごせなかったのか、2020/4/1に一発禁止指定を食らう。
相方の《水晶機巧ーハリファイバー》と違い、シンクロ召喚時に蘇生札をサーチ、墓地に送られた時に後続をリクルートと余りにもシンクロ・リンク素材として便利過ぎた効果を持っていたのが原因か。
ルール変更の影響で縛り無し☆5シンクロから更なる驚異的な展開も可能になるのを警戒されたのも大きいと思われる。
肝心の《水晶機巧ーハリファイバー》と《リンクロス》が禁止になった為、ここに来て釈放の可能性が出てきたが果たして…。
エラッタしてでも復帰を望むのはニーサンだけではないだろう。
- 《マジックテンペスター》
☆6 ATK/2200 DEF/1400
「咎人達に、滅びの光を。星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ。貫け、閃光」
非チューナーに魔法使い族を指定する☆6シンクロ。
シンクロ召喚時に自身に魔力カウンターを1個乗せ、
1ターンに1度、手札を任意の数だけ捨ててその数だけ魔力カウンターを自分のカードに乗せられる。
そして互いの場にある魔力カウンターを全て取り除いてその数×500のダメージを相手に飛ばす。
元から魔力カウンターを使用するデッキにおいてカウンター補充兼ダメ押し要員として使われており、
また、魔法カードを使えば溜められる魔力カウンターの手軽さと自身以外の魔力カウンターも消費する点、バーンの比率が高めかつバーンには1ターンに1度の回数制限がないと言う事もあり細々とこのカードでの1ターンキルの研究が進められていたが、素材縛りもあり長らくファンデッキ止まりの存在ではあった。
しかし、環境のインフレによる高速化と「魔導獣」・「エンディミオン」と言った大量に魔力カウンターを集められる環境レベルのテーマで引導火力として使われ初めて要注意カードとして注目を集める様になってしまった。
そして規制により制圧要員を失ってしまった「未界域」が互いの場と墓地の魔法カードの数を参照して魔力カウンターを自身に乗せるリンクモンスターである《神聖魔皇后セレーネ》と出会い、同時に《マジックテンペスター》に目をつけたのが運の尽き。
ドローソースの魔法カードを連打して手札を補充しつつ、「未界域」を中心に「暗黒界」の様に墓地に送られた時に発動する効果を持つモンスターや、
《マジックテンペスター》や「セレーネ」の素材縛りをクリア出来る《妖精伝姫ーシラユキ》を筆頭とした自己再生効果を持つモンスターで展開して「セレーネ」を複数回出して用意した魔力カウンターを《マジックテンペスター》でぶっ放してライフを削り切る先攻1ターンキルデッキ、【未界域マジテン1キル】が誕生。
妨害さえなければ高い成功率を誇り、後攻になってしまった場合でも優秀なリンクモンスターを並べてビートダウンし、隙を見て《マジックテンペスター》のバーンで削り切ると言う安定した戦いが出来たのもあり、あの《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が居座っていた環境下でも地雷デッキとして一定の成績を残していた。
前述の通り「魔導獣」や「エンディミオン」で強化され引導火力要員として活躍していたためにTCGでは2020/1/20の時点で禁止カードとなっており、日本でも危険視されていたらしく、この【未界域マジテン1キル】がきっかけになったのか2021/4/1に遂に禁止指定を受けた。
エクシーズモンスター
▽一覧
- 《外神アザトート》
★5 ATK/2400 DEF/0
「私を呼び出すのに必要なのは『妖蛆の秘密』……え? 《RUM-幻影騎士団ラウンチ》?」
X素材に出来ないが「外神」Xモンスター(現状では《外神ナイアルラ》のみ)に重ねてX召喚可能で、素材に融合・S・Xが揃っている場合にX素材に素材を取り除いて相手の場のカードを全て破壊出来るランク5。
しかし、一番目玉となる効果はX召喚に成功したターン中、相手のモンスター効果の発動を禁止すると言う、1ターンだけとは言え極悪な封殺効果を持つ。
しかもこの効果は起動効果・誘発効果ではなく、召喚に成功した瞬間に適用されるルール効果であるのでチェーンして無効化する事が不可能と言う強みがある。
昨今環境に跋扈する手札誘発モンスターだろうと、自分のターンにこいつを出せば、気にする必要なく展開を推し進められ、
《星守の騎士 プトレマイオス》辺りで相手ターンに出せば相手のモンスター効果による展開を一方的に止められる、と言った凄まじい制圧能力を誇る。
当時は「ショック・ルーラー」も使えた為、☆4の展開力に優れるペンデュラムデッキではこいつでモンスター効果を、「ショック・ルーラー」で魔法を封じるゲーム崩壊レベルの先攻制圧が1ターン目から行う事が出来た。
そんな極悪コンボだが、このコンボが使えた時期は「アザトート」登場から「プトレマイオス」禁止まで一カ月もなかったため使えた時期は非常に短かった*39。
更に闇属性であるので《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を利用する事が可能で、《幻影騎士団 ラスティ・バルディッシュ》で「ラウンチ」をサーチ、「バルディッシュ」のリンク先にランクアップして封殺しつつ場のカードを破壊すると言った活躍も可能。
特に【未界域】においては手札誘発による妨害を封じて安全を確保出来るので、「アザトート」のX召喚に成功してしまえばそのターン中に制圧・1キルを仕掛ける事が可能であった。
【未界域】での活躍とその召喚難易度の低さに見合わない制圧能力の高さを危険視されたのか、2020/1/1に無制限から一発で禁止指定を受ける。
海外でも同じ様な猛威を振るい、当初は「アザトート」ではなく《真竜皇V.F.D》も出せる「ラウンチ」の方が禁止指定されていたが、「ラウンチ」の冤罪が晴れた出すだけでモンスター効果を封殺する「アザトート」の方が危険と判断されたのか、日本に続く形で「ラウンチ」と入れ替わりで禁止になった。
★0 ATK/? DEF/?
「なんで?ホープ・ゼアルが禁止になっている!」
「我はホープ・ゼアルのレギュレーションを……『書き換えた』のだ」
ルール上はランク1として扱うランク0エクシーズ。
素材指定は同ランクNo.エクシーズ3体だが、手札から「RUM」通常魔法を捨てて「希望皇ホープ」に重ねてX召喚も出来る。
相手ターンに1度、X素材を1つ使って相手のカードの発動を一切封じると言った、ほぼ全てのデッキを機能停止に叩き込む末恐ろしい制圧効果を持つ。
出される前・効果を使われる前に止めるか、効果を使われてしまったらどうにかしてチェーンに乗らない召喚・特殊召喚を駆使して殴り倒すぐらいしか対策はないが、
自身のX召喚は無効化されず、X召喚時に相手にチェーンすら許さない上に素材の数×1000の攻撃力となるので易々と突破は出来ず、デッキによっては出されたら詰む事も起こり得る。
とは言え正規X召喚の難しさと「RUM」通常魔法のサーチ手段の乏しさに加えて、
自分のターンは無防備な点と「壊獣」の様にチェーンを組まずに「ゼアル」を処理してくるカードには弱い点と言った出しにくさ・使いにくさが目立っており環境に顔を出す事は殆ど無かった。
しかし、ドン・サウザンドの「ヌメロン」シリーズが出てからは状況が一変。
手札1枚から降臨して来る上に、デッキスロットが大幅に空く為に手札誘発などの防御カードを大量に搭載したり、《超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ》や【エルドリッチ】、【サブテラー】や【閃刀姫】と言った出張パーツとのグッドスタッフや他デッキへの出張も盛んに行われ、サイドチェンジで【エクゾディア】などにスイッチして相手の動きを止めながら特殊勝利を狙ったりと言った活躍を見せた。
環境トップとまではいかなかったものの、「対策が取れないデッキではこのカード1枚で詰む」のと「将来、展開力が強化された時にショックルーラーのようなお手軽封殺モンスターに変貌しかねない」点が環境に与える影響を考慮されたのか2020/10/1に1発禁止措置を受ける。絶対に許さねえ! ドン・サウザンドォォォォォォ!!
海外では猛威を振るった末に《RUM-アージェント・カオス・フォース》が禁止になる*40事があった為か、
通常魔法ではなく速攻魔法のRUMが増えたり、
RUMのサーチ手段は手札ではなく場にデッキから直接セットする形が増える等、「このカードがある限り迂闊に通常魔法RUMや汎用性の高いRUMサーチは作れない」と見做されてる節もあるので、
遅かれ早かれ禁止になる運命だったのでは?と見る人もいる。
- 《十二獣ドランシア》
★4 ATK/? DEF/?
「行き過ぎた進化の結末を知ってるな? 破滅だ。ちょうどこんな感じにな……」
「十二獣」に属するランク4。
素材になっている「十二獣」モンスターの数値のステータスを得る効果と、
相手ターンにも発動可能なフリーチェーンで表側表示のカードを破壊する効果を持つ。
エクシーズ素材の要求は☆4を4体と非常に厳しいが、別条件として適当な「十二獣」モンスター1体の上に重ねて出すことが可能。
そうでなくても、☆4×2で出せる《十二獣ブルホーン》と《十二獣ライカ》がいるため、実質的には☆4モンスター2枚以下で出せる。
ステータスがやや不安定だが、これの下敷きにできる《十二獣ブルホーン》の効果で《十二獣ヴァイパー》を持って来れば《異次元の女戦士》に似た効果*41を付けつつステータスの底上げが可能。
単体でも下級の「十二獣」1体で出してフリーチェーン除去を追加できることを考えると、恐ろしく強力。
さらに《十二獣モルモラット》が無制限だったため、ランク4エクシーズを増やしながらこれを出すこともできた。
《十二獣の会局》や「ベイゴマタケトン」からの「インヴォーカー」を駆使すれば召喚権すら使わなかった。
レイジング・テンペスト発売後の【十二獣】ゲーの要因の一つ。
ミラーマッチで先に出されると極端に不利になるため、先攻ゲーも加速させた。
このカードが禁止に放り込まれた2017/4/1の改訂では「十二獣」関連カードがこれを含めて2枚禁止・1枚制限に放り込まれた。発売から半年も経ってないのに…もう少し考えてカード作ってください。
新マスタールールの施工による影響を考慮されたためか、先に釈放された《会局》に遅れる事3ヶ月、2020/1/1付で制限へと緩和された。
…が、マスタールール改訂によるEXからの展開制限の緩和に加え、「十二獣」の重ねてエクシーズと相性の良い天霆號アーゼウスや獣戦士族をサポートする鉄獣戦線と言った相性の良いカードが登場した事により再び【十二獣】が大会環境に舞い戻った。
特に「鉄獣戦線」と組んだ【十二獣鉄獣戦線】は「互いに刺さるメタが異なるため片方を止められてももう一方のギミックで動ける」と言う安定感の高さから上位を掻っ攫うレベルで活躍していた。
そのためか2021/7/1に【十二獣】の先攻での強さを支えるこのカードが再び禁止カードに舞い戻る事となった。どちらも辰年だったら完璧だった
一方マスターデュエルでは2022年1月開始ながら制限カード止まりとなっており、代わりにモルモラットが禁止という形で調整されている。MDとOCGの初期レギュレーション差の代表例の一つ。
- 《十二獣ブルホーン》
★4 ATK/? DEF/?
「上下を問わず牛には友達が多く、皆彼に借りがあるようだ」
縛りのない★4汎用エクシーズ。
素材になってる「十二獣」モンスターの数値のステータスを得る効果と、
素材を取り除いてデッキから通常召喚可能な獣戦士族モンスターをサーチする効果を持つ。
サーチ範囲は非常に広く、【十二獣】以外でも獣戦士族を使うデッキのサポートに最適だが、通常召喚可能という縛りがあるため《地霊神グランソイル》などは持ってこれない。
一見すると《キングレムリン》や《ギアギガント X》などと大差はないのだが、
「十二獣」の共通効果によって、効果を使い終わった《十二獣ブルホーン》に別の「十二獣」のエクシーズを重ねて、もう1度《十二獣ブルホーン》を出すことができる。
つまり、☆4×2、十二獣なら×1で1ターンに2度エクシーズ召喚し、2回サーチ効果を使ってアドを荒稼ぎできる。
《増殖するG》を投げてきた相手に《暗黒のマンティコア》2枚をサーチしてループを開始、そのままデッキ切れで倒すことも出来た。
さらに、Pスケールを揃えることも可能で、《EM キングベアー》と《ドラコニアの獣竜騎兵》をサーチすれば☆3~6のP召喚まで可能となった。
素材指定の緩さ、「十二獣」パーツの出張性能の高さ、使いやすい獣戦士族サーチなどの面から様々なデッキに出張した。
大幅に規制したにも関わらず、【十二獣】がメタビート化して生き残っただけでなく環境トップの一角にいたため、後続確保の役割を持つこいつも潰された。
【十二獣】はかなりのダメージを受け、ようやく環境から退いたのだった。ついでに十獣になった。9と1/3獣かもしれない
ちなみに【十二獣】というカテゴリーは発売から約半年弱で禁止カードを3枚、制限カードを1枚出している。
本当にもっと考えてカード作ってください…
その後、《十二獣ドランシア》《十二獣の会局》が禁止から釈放されたが、
こいつは☆4を2体立てれば好きな獣戦士をサーチできるのと前述の2枚が開放されたことでより緩和が厳しくなったと思われる。
そして上述の通り《十二獣ドランシア》は再び禁止リスト入りしている。
★9 ATK/3000 DEF/3000
「――無駄なことだ。理には逆らえない」
素材を1つ消費して属性を宣言し、そのターン中は場の表側モンスターの属性を宣言した属性に変更した上で宣言した属性のモンスターの攻撃と効果の発動をフリーチェーンで封じる縛りなしランク9。
出せるデッキが限られがちなランク9だが、闇属性なので《RUM-幻影騎士団ラウンチ》に対応しているため闇属性ランク8を出せるデッキに出張する事も可能と比較的出しやすい部類のカード。
永続効果は無効に出来ない、効果を受け付けないモンスターには無力と言った弱点はあるものの、該当属性なら場以外のモンスターにも効果が適用され、発動後に場に出たモンスターも属性が変更された上で効果を無効化される裁定や、効果そのものが無効にされない限りは発動後に自身が場を離れても効果が適用される裁定を貰っており、先攻1ターン目に出されたら非常に対処のしにくい制圧力を誇るモンスター。
登場時から第9期の集大成こと【真竜】における制圧札として暴れ回り、その際は《真竜剣皇マスターP》を含めた関連カードの規制によりこのカードは無傷で逃げ果せるも、
第11期にて登場したテーマである【電脳堺】において、フリーチェーンでカードを破壊できる《電脳堺門-朱雀》と組み合わせて「《真竜皇V.F.D.》に手札誘発などでチェーンされて妨害された際に更にチェーン発動した《電脳堺門-朱雀》で自分の《真竜皇V.F.D.》を破壊して妨害を躱しつつ攻撃・効果封じを確実に通す」と言うタチの悪いテクニックを用いた先攻制圧に使われ、1体目を破壊した後の後続を封じるためか2021/4/1に制限指定を受けた。
しかし、1度効果発動に成功すれば十分な事と、そもそも妨害が飛んで来なければ破壊する必要がなく再び制圧が可能と言う事もあり勢いをほぼ落とさず暴れ回ったためか、ライバルである「マスターP」に遅れる事4年、2021/10/1付でとうとう禁止入りとなった。
海外でも《RUMー幻影騎士団ラウンチ》で相手ターンに制圧する動きで猛威を振るい、《RUM-幻影騎士団ラウンチ》や《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》の禁止化の一因になり、日本より半年以上前の2021/3/15には遂に禁止となっている。
★4 ATK/2300 DEF/1600
「私が許可しないカードは発動できない!」
☆4×3で召喚できるモンスター。モンスター効果、魔法カード、罠カードの内1種類の発動を相手ターン終了時まで封じる。
登場した当時は出しにくさと強さが見合った良カードと言われていたが*42、「セプスロ」で手札2枚から3アド取りながら出せるようになる。その際に規制が危ぶまれたが《光天使スローネ》の規制によって一旦は沈静化した。
しかし【EMEm】の登場により再び暴れた為禁止。時代が追いついたと言う事だろう。
No.初の禁止カードであるが偶然にも同じくNo.初の制限が掛かったカードとアニメでの使い手が同じであった。
海外では2013/09/01に禁止となっている。
★9 ATK/4000 DEF/0
「3体落とせば充分だ…貴様を殺すにはな」
X召喚時にデッキから3枚までドラゴン族を墓地に送ってその数まで相手はデッキのモンスターを除外し、X素材を切って2回攻撃するモンスター。
ランク9だが「ギャラクシーアイズ」Xに重ねられる為に実質的にはランク8と出しやすい。
攻撃力4000の2回攻撃も脅威だが、真の恐ろしさは「デッキのドラゴン族を3枚まで墓地に送れる」所にある。
ただでさえ遊戯王における「第2の手札」を3枚増やせるだけでも凄まじいのによりにもよって落とすのはドラゴン族。
更に「墓地へ送る」のはコストのため防がれにくい。
相手のデッキからの除外は基本的にはどうでもいいが、除外をトリガーに効果を発動するカードもそれなりに有り、最悪それらを3枚一気に使われる可能性もあるため注意は必要。
「レダメ」や《エクリプス・ワイバーン》との相性が非常に良いのは勿論、死にかけてた【征竜】に【ダークマター征竜】として最後の灯火を点けた。
「征竜」の禁止後は鳴りを潜め【青眼の白龍】のランク8エクシーズとして活躍する程度だったが、【征竜】がいた間は規制するしかなかった・出せなかったドラゴン族サポートが続々と復活・登場し、力を蓄えていた。
そして2018年10月、《嵐征竜ーテンペスト》の突然の制限復帰と新たなドラゴン族カテゴリー・「守護竜」の登場により、《破滅竜ガンドラX》と《アークロード・パラディオン》を絡めた手札1枚から一度に8000以上のバーンをブッ放す先攻1キルコンボの一端を担う事となった。
コンボの始点ではないものの、担当した部分が「キーカードとなる「ガンドラX」を「テンペスト」「エクリプス」と共にデッキから墓地に送って手札に加える準備をする」と言う重要かつ代替の効かない段階の為か、2019/01/01をもって無制限から一気に禁止に指定される。
今のご時世に任意3枚墓地送りは流石にやりすぎであった。
引き金となった「ガンドラX」も禁止指定を受けたが、「守護竜」筆頭に墓地と密接な関係にあるドラゴンとの相性から復帰は難しいと思われる。
- 《餅カエル》
★2 ATK2200 DEF/0
「炭酸をキメれば全てが解決する」「その結果がこのザマか?」
鏡餅を餅ーフにした、水族2体縛りのエクシーズ。
「ガエル」ギミックを使えば簡単に出てくるが【バージェストマ】でも出せる。
ただし、自身は「カエル」なので「ガエル」カテゴリーには含まない。
(1)は、自分・相手のスタンバイフェイズに素材を外しデッキから「ガエル」を特殊召喚するという効果。
《魔知ガエル》を特殊召喚すればこの手の制圧モンスターの天敵である《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》に瞬殺される事すら対策できる。
(2)はフィールドか手札の水族を墓地へ送り、相手のモンスター効果か魔法・罠カードをカウンターする効果。
ここまでならよくある効果だがこいつはなんと破壊したカードを自分フィールドにセットし奪ってくる。
なので、下手に強力なカードを使おうものなら返しで大変な事になる。
しかも、この効果はエクシーズ素材を必要とせず、自身を投げ捨てることができるので、《バハムート・シャーク》から出しても使える。
つまり水属性レベル4×2が万能無効の置物になる。なんだこれ。
この効果は「餅カエル」と「持ち帰る」にかけているのではないかと思われる。
(3)は墓地へ送られた場合墓地の水属性モンスターをサルベージする効果。
カウンター効果を使うために墓地に送られた自身をEXデッキに戻すことで再利用することができる。
このようにそれぞれの効果がシナジー生み出し、最早ツッコミどころしかない壊れカードとなっている。
無制限時代は、同名2体か隣に制圧系モンスターがもう1体いると無理ゲー感が凄まじく制限カードに指定された。
その後新マスタールールによってエクシーズを並べるのが困難になり大幅に弱体化したためか一時は無制限へと緩和された。
複数並べられるようになるだけでなく制限時は餅カエルを数回使う場合は③の効果を自身に指定することを強いられており手札を回復させている余裕はなかったため、1枚と2枚の時点でかなり差がある。
その後、相性の良いカードの増加及び2020/04/01付のルール変更に伴う複数展開による制圧を予期してか再度制限指定を受けたが、レベル2特殊召喚連打で大暴走する【スプライト】がガエルギミックと手を組んで暴れたため【スプライト】抑制のために禁止された。
★4 ATK/1800 DEF/1000
「べ、別にアンタに活躍して欲しいって訳じゃ……は、早くデッキトップに行きなさいよ!!」
「先輩…かわいいなぁ…」
デッキから好きなカードを1枚墓地送りにするか、デッキのモンスター1枚をデッキトップに置く事が出来る万能ランク4。
汎用性の高い墓地肥やしカードとしてガチデッキからファンデッキに至るまで活躍したTUEEEEE!
憎まれつつも愛されてきたが、墓地に送りたいカードをピンポイントで落とせる点からペンデュラムモンスターを採用するデッキでの需要が高まった。
また「儀式魔人」や《グローアップ・バルブ》を落として先攻で封殺効果を持つモンスターを出すのにも使われた為、遂に禁止指定される。
間違いなく強いカードなのだが、ゲーム外での色々な逸話のほうが有名かもしれない。TUEEEE!!!!
DUEL TERMINALのウルトラレアが初出の汎用エクシーズだったため財布泣かせのカードでもあった。往時のトリシュと同じ。
リンクモンスター
▽一覧
リンク2 ATK/1500
「環境に新たなソリティアが現れるたび、いつも起点を担うあなたの姿がある。」
「ハリファイバー、もう誰もがあなたの事を、憎まずにはいられない。」
リンクマーカーの向きは左下/右下
チューナーを含む2体以上でリンク召喚が可能でリンク召喚時にデッキからレベル3以下のチューナーを呼び出す。
そのチューナーは呼び出したターンにフィールドでは効果を使えないが一回でも墓地へ送ってしまえば関係なくなる。
また、相手ターンに自身を除外してエクストラデッキのシンクロチューナーと入れ替わる効果も持つ。
リンクモンスターを用いるありとあらゆるデッキに潜り込み環境を荒らしに荒らし、こいつ絡みだけで少なくとも3枚以上もの禁止カードを出す羽目になった第10期屈指の凶悪犯(とはいえ、実際には元々ポテンシャルがヤバかった連中がハリファイバーの登場で目を覚ましたというのが実情だが)。
シンクロサポートとして作られたように見え、実際優秀なのだが、素材縛りと自身と呼び出したチューナーに対してあまりにも制約がなかったため、自身と呼び出したチューナーを素材に更なるリンクモンスターを呼ぶと言うリンクサポートとしてはぶっ壊れだったため本末転倒な結果を生んでしまった。
ちなみにハリファイバー1枚からできることはいうと…
- 構築にもよるが機械族チューナーから《幻獣機アウローラドン》を出し、レベル4~12までのシンクロ召喚。
- 同じくアウローラドンからランク1・4~9までのエクシーズ召喚。
- あらゆるリンク3、4モンスターの召喚。
- 【ドラゴンリンク】、【スクラップ】等の展開。
- 《グローアップ・ブルーム》による上級アンデット族モンスターのサーチ。《アンデット・ワールド》発動下ならリクルート。
- 《王神鳥シムルグ》による《烈風の結界像》を含めたあらゆる鳥獣族モンスターのリクルート。
- 上記のシンクロ召喚のルートから《虹光の宣告者》による儀式カードのサーチ。
- 上記のシンクロ召喚のルートで《ルイ・キューピット》を挟んで《ネメシス・コリドー》をサーチし、除外されたモンスターを回収しつつ《超雷龍-サンダー・ドラゴン》を展開。
- 水属性モンスターor機械族モンスターから《ユニオン・キャリアー》をリンク召喚し、なんらかのモンスターをデッキから装備。
- ↑に《幻獣機オライオン》《リンク・スパイダー》《セキュア・ガードナー》を絡めることで、機械族orサイバース族or風属性or地属性の万能墓地送り。
etc…
…つまるところなんでもできる。
「サモソ」の時代から散々暴れ続けて散々禁止になると言われ続けたが、《リンクロス》の時もハリファイバーはスルーだった。ここまでくるとどうすれば禁止になるかという話題がハリファイバーを囲んでいた。
中でもアウローラドンにつなげてのシンクロ展開は通称「ハリラドン」と呼ばれ、大量展開型のデッキによく採用されていた。
その他にもよく見られたのは《シューティング・ライザー・ドラゴン》を相手ターンに出し、効果でモンスターを墓地に送りつつ、可能ならばアクセルシンクロまで持っていくという(恐らく本来想定された)流れだった。
その高い汎用性からガチデッキからファンデッキに至るまで幅広く採用され、憎まれつつも愛されてきたが、新弾テーマ【スプライト】が簡単にモンスター・魔法両方の妨害を用意できる上に誘発に強い性質を持っており環境トップに躍り出る。
ここまで聞くとハリファイバーはあまり関係ないようだが、なぜかテーマ内のエクシーズモンスターがリンク2モンスターを素材にできる仕様であったため、ハリファイバーが「レベル2チューナーをリクルートしてエクシーズ素材になる」という形でスプライトの安定性を底上げしていたのは明らかだった。
さらに【ガエルスプライト】においては更に《鬼ガエル》と組むことで手札誘発チューナーを間接的にサーチするという芸当までやってのけてしまい、これがトドメになったか2022年7月の改定にて、環境の極化を緩和するためについに禁止された。
様々な巻き添えを出してきた一方、「公共インフラ」とも称されるほどにリンク黎明期から多種多様なデッキを支えてきたカードであった(言い換えればほとんどのデッキにハリファイバーギミックが搭載される=構築の固定化を招いていた)ため、多くのデュエリストが禁止を嘆いた。Twitterでも「ハリ禁止」が丸1日トレンド入りするほど。
ここまで惜しまれる様子はかつて愛された禁止カードの代表格であった《ラヴァルバル・チェイン》の再来といえるだろうか。
禁止決定の報が出たことにより、決闘者たちは「ハリラドン」に代わるアウローラドンの展開手段を次々と構築しつつあるがいずれも多少の消耗を強いられるものであり*43、これを手札1枚から始動させていたハリファイバーの凶悪さを改めて浮き彫りにすることとなった(チューナーをリクルートできる、あるいはリクルート効果を持つチューナーが増加しているため)。
「ハリファイバー君もついに来ちゃったか。イゾルデさん、元気かなあ。」
リンク3 ATK2400
マーカーの向きは上/左下/右下
リンク召喚成功時、手札のモンスターを自身のリンク先である相手のフィールドに出せる任意の誘発効果、
また、自身のリンク先のモンスターと同じ種族のモンスターをリクルートする起動効果を持つ。
前半の、自分のモンスターを送りつける効果は珍しく《G・コザッキー》《大盤振舞侍》《悪魔の調理師》などとのコンボが可能。
また、自身のリンク先に出すため、後半のリクルート効果とも関連している。
この起動効果はリクルート範囲が非常に広く、同じ種族であるなら幻神獣族すらリクルート出来るという範囲の広さを誇る。
リクルートしたモンスターは守備表示かつ効果が無効になるものの、墓地で発動する効果ならば問題なく発動可能であり、各種素材にすればこの制約も気にならない。
リンク召喚を取り入れるデッキならガチデッキ・ファンデッキ問わず、採用しないデッキを探す方が難しいとまで言わしめた強力な展開補助モンスター。
召喚条件は「トークン以外の同じ種族のモンスター2体以上」と、一見すると種族統一デッキでないと出しにくい様に思える。
だが、《水晶機巧-ハリファイバー》で機械族チューナーを呼ぶ、《聖騎士の追想 イゾルデ》で戦士族をリクルートする等、同種族モンスターをリクルートできるリンク2を経由すれば色んなデッキでも採用可能。
トークンを使う場合でも《プロキシー・ドラゴン》《セキュリティ・ドラゴン》など縛りの緩いリンクモンスターに変換できるため、素材の縛りは合ってないようなものだった。
特に《水晶機巧-ハリファイバー》の場合は
「ハリファイバー」で《幻獣機オライオン》をリクルート
→「ハリファイバー」と「オライオン」で「ソーサレス」を出す
→「ソーサレス」のリンク先に幻獣機トークン(機械族)生成
→「ソーサレス」の効果で任意の機械族リクルート
の流れで「リンク3+幻獣機トークン+機械族モンスター」の5体分のリンク数を揃える事が出来る。
ここから《ファイアウォール・ドラゴン》に繋げる事がソリティアのテンプレと化しており、【植物リンク】や【キャノン・ソルジャーABC1キル】と言った先攻1キルが生み出されてしまった。
ソリティアの中継役として余りにも優秀過ぎた為、2018/10/01付けでとうとうリンクモンスター初の禁止カードとして収容される事に決まった。
《ファイアウォール・ドラゴン》はアニメの主役なので大人の事情で手出しができず、《水晶機巧-ハリファイバー》は当時下手に規制するとシンクロ召喚を否定することになってしまうため、VJの付録で既に絶版しており商売的にも問題ないこのカードに白羽の矢が立ったのだろう。
まぁここで規制を免れた《ファイアウォール・ドラゴン》も後に禁止カードになってしまったが、彼は後にエラッタを受けて釈放された。
ガチデッキでの活躍はもちろんだが、ファンデッキでも幅広く利用できる性能だったため、あまりにも早い禁止化を惜しまれることとなった。
ちなみに海外でも諸々の事情で日本ほどリンクモンスターが充実していないにも関わらず環境を支配した結果同じく禁止に。
近年は盤面に素材になれるカードを増やすリンクモンスターにはリンク召喚に関する制約が課せられてることが多く、相方のハリファイバーにもとうとうメスが入ったためエラッタでもない限り緩和は相当厳しい状況である。
「制約と召喚条件?それ守る必要ある?」
リンク2 ATK1500
マーカーの向きは上/下
1ターンに1度2体以上のリンクモンスターのリンク先となる場所に、《守護竜アガーペイン》はEXデッキのドラゴン族モンスターを特殊召喚する。
上記の効果は同名で1ターンに1度しか使えず、フィールドに存在する限りドラゴン族しか特殊召喚できない。
効果を適用するのはやや面倒だが見返りが非常に大きく、《守護竜アガーペイン》は《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》など制圧力の高いモンスターを簡単に引きずり出せる。
特に《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》は正規の条件で出すより明らかに簡単。
またドラゴン族の展開力を活かせば、おかわりで《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》の横に《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を立てて制圧しに行くことも可能。
制圧ではなく後攻から殺しに行くなら《ヴァレルソード・ドラゴン》という択も。
ドラゴン族しか特殊召喚できなくなるが、ドラゴン族同士で展開する分には何の問題もなく、カードプールも十分に揃っている為あまり困らない。
しかも、この手のカードにありがちな効果使用後につく縛りではなく、こいつが場にいる限りの縛りなので適当に《天球の聖刻印》などのリンク素材にして場から切り離してしまえばいい話なのであまりデメリットになっていない。
【ドラゴンリンク】においてあまりにもお手軽に制圧盤面を作れてしまっていたため、2019/10/1に《守護竜アガーペイン》が他のドラゴン族のパーツ共々、《守護竜エルピィ》は《星杯の神子イヴ》と共に2020/4/1に規制された。
基本的に1枚しか使わず、制限では意味がないと判断されたのか共に一発禁止指定を食らった。
登場から約1年弱で禁止に叩き込まれ、20thシークレット仕様があるカードで初の禁止カード。
- 《守護竜エルピィ》
「一体守護竜は征竜の教訓から何を学んだのですか?」
リンク1 ATK1000
マーカーの向きは左
上記のアガーペインと同じ条件でデッキか手札からドラゴン族モンスターを特殊召喚する。
同名で1ターンに1度の制約とフィールドにいる限りドラゴン族しか特殊召喚できなくなるのも同じ。
ついでにデメリットがあまり機能していないのも同じ。
《星杯の神子イヴ》とは凄まじく相性が良く、自身の効果で墓地の下級ドラゴンを蘇生しつつドラゴン族の位置をずらせる《星遺物の守護竜》をサーチし、更に「ハリファイバー」に繋ぎつつデッキから《聖杯の守護竜》を用意してくるためそこから大展開へ繋がっていく。
更に墓地か除外からドラゴン族を特殊召喚する類似効果持ちの《守護竜ピスティ》に繋がるため、「レダメ」禁止前は1ターンに2回使い回すことが簡単にできた。
更に禁止前は上記の《守護竜アガーペイン》に自身を素材にして繋ぐことも可能。
発動条件があるにしろリンク1とは思えないぐらい強大な展開能力を持っていたため、相方と言える《星杯の神子イヴ》と共にルール変更前に禁止に放り込まれた。
征竜の時の「安易なドラゴンサポートは危ない」という教訓を全く学んでいなかった上に、リンクの「安易な展開に繋ぐリンクモンスターは危ない」という要因を複合させ上記の《守護竜アガーペイン》共々散々やらかして消えて行った。
「レダメ」の禁止に大きく絡んだカードだが、こいつの禁止と同時に「レダメ」はエラッタされ禁止解除された。
「『【ガエルスプライト】が消滅するのならまさか環境で暴れ回る事はない』…と、そう思っての改訂だった。 だが奴は…弾 け た 。」
リンク2 ATK/1400
リンクマーカーの向きは左下/右下
素材指定はレベル2・ランク2・リンク2を含む2体で呼び出せるリンク2。
自分・相手メインフェイズに墓地のレベル2モンスターを釣り上げ、相手の場にモンスターがいるなら代わりにランク2・リンク2を釣り上げられる。
自分のターンには素材にしたモンスターを即座に蘇生して展開を伸ばし、相手ターンにはカウンター効果を持つ《スプライト・レッド》や《スプライト・キャロット》及びそのコストを確保する【スプライト】のメインエンジン。
更にはリンク先のモンスターに対象耐性を付与する効果を持つため、キーカードを《無限泡影》などからも守れるオマケ付き。
一応、リンク召喚したターンはリンク素材に出来ないデメリットはあるが、【スプライト】では《ギガンティック・スプライト》などの制約でリンク3以上のリンク召喚が出来なくなる事が殆どなのでそこまで気にならず、釣り上げたレベル2モンスターと共に《ギガンティック・スプライト》のエクシーズ素材になったり、いざとなれば《I:Pマスカレーナ》で相手ターンにリンク召喚すれば踏み倒したり出来たため形骸化していた。
【ガエルスプライト】全盛期には効果を使ってリリースされた《餅カエル》を釣り上げてカウンター効果をお代わりすると言った悪夢の光景を産み出し、規制を受けて弱体化した後も【スプライトリチュア】では《リチュア・アビス》を釣り上げてサーチ効果を連打したり、【スプライト鉄獣戦線】では《鉄獣戦線 キット》などのレベル2「鉄獣戦線」モンスターを蘇生して共通効果を使用したりして【スプライト】を支え続けていた。
しかし、素材指定の緩さとレベル2モンスターを使い回してアドバンテージを稼げる点、いざとなったら攻撃力3600の《ギガンティック・スプライト》になれる点から【ティアラメンツ】の様にメインデッキに「スプライト」モンスターを採用してないデッキですら出張要員として使う様になり、デッキの枠を飛び越えて汎用カードの如く活躍したのが危険視されたのか2023/04/01に遂に禁止指定を受ける。
尤も、海外では【スプライト】規制の一環として2023/2/13には禁止カードとなっていたため、いずれ日本でも禁止指定される事を予想していた決闘者も多かった。
- 《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》
「醜さを失わないでくれ。弱い者をいたぶり、互いに罵り合い、どこの国のデュエリスト達をぶっ倒そうとする気持ちを失わないでくれ。
たとえその手札が何百枚墓地に送られようと。 それが私の最後の願いだ」
リンク4 ATK3000
マーカーの向きは上/左/下/右
自分以外のモンスターがリンク先に出た時に手札をランダムに2枚まで捨てて相手に同数捨てさせる効果とEXリンク状態の時に相手の手札を2枚捨てさせ、この効果で相手の手札が0になったら3000ダメージを与える、と見るからにヤバイ効果を持つ。
ハンデス効果は1ターンにどちらかしか使えないもののやっぱりというか悪用方法が確立され、
自分のターンにEXリンク時の2ハンデス
↓
相手ターンに「ガンブラー」のリンク先にモンスターを出して2ハンデス
と言う感じでターンを跨げば4枚もハンデスが可能。
先攻1ターン目でこのモンスターを出して4枚ハンデスに成功してしまえば相手が立て直す事はほぼ不可能となる、極悪なモンスター。
このモンスターを出した状態で自分も2枚ランダムハンデスしなければならない上、相手ターンにモンスターを特殊召喚するカードと併用しなければ4枚ハンデスは出来ないと言う難点があったが、
「手札を絶やさずに展開可能な共通効果を持ち、相手ターンにも特殊召喚がしやすいモンスターを抱えている」デッキ、【未界域】の登場により安定して4枚ハンデスが可能となってしまった。
それ以前にも【剛鬼】で使われており、手札コストは「イゾルデ」で落とした「フェニックスブレード」とサーチしてきたモンスターで賄えてしまえていた。
その他、アドバンテージの獲得及び墓地利用にも長けた【ドラゴンリンク】でも採用されていた。
【未界域】が闇属性の為、先攻を取られて「ラウンチ」から「アザトート」を呼ばれてしまえば、為すすべもなく制圧盤面からの4ハンデスで何も出来ずに終わってしまう事もしばしばあった。
勿論、そんな事が許されるはずもなく2020/1/1付けで無制限から一気に禁止に放り込まれる。
海外でも「danger!」(「未界域」)と組んで大暴れしていたので2019/1/28の時点で禁止に放り込まれている。
【未界域】からわかるように現在では手札を維持&水増ししつつ展開できるデッキは少なくないため、汎用性に富んでしまった本カードが規制解除される見込みは薄い。
というか4枚ハンデスせよ2枚ハンデスにせよ、明らかに先攻制圧を仕掛ける以外に役割が無いカードな上に、デッキ次第で展開ついでにハンデスされてはうける側はたまったものではなく、
「何故作って大丈夫だと思った?」と忌み子の様な扱いをされることもあるのだが…。
「狡猾な戦士が攻めるのは、ライフでも手札でもない」
「盤面だ、オズボーン!まず、ヤツのEXモンスターゾーンを攻めるのだ」
リンク2 ATK1300
マーカーの向きは左/右
リンク召喚成功時に手札を1枚捨てて通常召喚を増やす。この効果発動時に相互リンク状態なら追加で1枚ドロー出来る。
素材指定そのものは緩いがマーカーが左右のためエクストラモンスターゾーンに出すと意味がなく、相互リンクするには難しいマーカーの向きでもあるため2つの効果を上手く使うためにはある程度展開力があるデッキである必要がある。
手札消費も荒い上に追加召喚は自身のリンク先限定となるものの、「カード名が異なるモンスター2体」と言う緩い素材指定と召喚権追加・1ドローはリンクソリティアの中継役として非常に優秀である。
オマケに相互リンク状態のモンスターに対象耐性を与える永続効果もあるので、このカードを含めたエクストラリンクが決まってしまえばかなり強固な布陣が完成してしまう。
エクストラリンクを狙える程に展開力に優れた様々なデッキで大活躍し、
特に共通効果で後続を次々と補充出来、
手札コストとして優秀な「フェニックスブレード」とその「フェニックスブレード」を回収コストと共に墓地に用意しつつリクルートが出来る《聖騎士の追想 イゾルデ》を無理なく積める【剛鬼】との相性は非常に宜しく、【トロイメア剛鬼】として環境で大暴れをした。
2018/10/01の改訂でほとんどのデッキが1積み安定のため何のためにやったかわからない制限カードになるも*44、展開補助と制圧を担うこのカードの勢いは収まらなかった為かとうとう2019/01/01には禁止指定となった。
海外では2018/05/04に登場したのだが、日本同様にその猛威を奮い、その凄まじさを危険視された為か日本で規制がかかるより前の同年09/17時点で禁止措置を下している。
海外での現役期間はなんと5ヶ月にも満たない上、地味に日本での《サモン・ソーサレス》より前に禁止カードとなったリンクモンスターである。デュエルに出てこないゴブリンだけが良いゴブリンだ
「リンク2からリンク1をリンク召喚するのはディスアドバンテージでしかない……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」
リンク1 ATK1000
マーカーの向きは下
リンク召喚成功時に手札を1枚捨てて「トロイメア」モンスターをリクルート。この効果発動時に相互リンク状態なら追加で1枚ドロー出来る。
また、相互リンクしていないモンスターの攻守を1000下げる永続効果もある。
リンク1とはいえ素材に同名以外の「トロイメア」を指定しており、メインデッキに入れられる「トロイメア」の数は少ないため一見難しく見えるが、素材指定が緩い他の「トロイメア」リンクモンスターを経由すれば簡単に出せる。
そのため実質的に「名前の違うモンスター2体」で出てくるリンク2モンスターに近い状態だった。
リクルート対象は現状では3体しかいないものの、リンクモンスターを吊り上げられる《夢幻崩界イヴリース》や「オルフェゴール」にも属する《オルフェゴール・トロイメア》、相手が大量展開したリンクモンスターを吹き飛ばす《夢幻転星イドリース》と強力なカードが揃っているので問題はない。
中でも《オルフェゴール・トロイメア》は【オルフェゴール】における重要な初動の要であり、《サモン・ソーサレス》を失って失速していた【オルフェゴール】を環境トップにまで引き上げた。
特に「幻影騎士団」のカードと組み合わせる事で「マーメイド」と手札コストの2枚から3種類もの妨害盤面から相手に応じた選択をした先攻制圧が可能と言うとんでもない対応力を誇る。
しかもこれが、名前が違えばトークンでもいいから2体用意するだけで成立するのだからとんでもない緩さ。
そのため初動に使うカードの選択幅は異様な程に広く、初動の柔軟性は非常に高く手札誘発などの妨害を撃ちこまれても回避して展開することも容易だった。
相互リンクしていないモンスターの攻守ダウンも強力でエクストラリンクを決めながら相手モンスターの攻守を1000下げて戦闘による突破を困難にさせると言う役割も担い、【トロイメア剛鬼】の強さも支えていた。
更に【トロイメア剛鬼】では「イヴリース」をデッキから引っ張り出してリンク素材に使う事で相手に送り付け、
1.エクストラリンクで相手のエクストラからの特殊召喚を封じつつ、
2.送り付けた「イヴリース」の効果でリンクモンスター以外の特殊召喚も許さず、
3.「イヴリース」が相手の場にいることによって、相手は大量展開メタとなる《拮抗勝負》を手札から使えず、仮に使ったとしてもエクストラモンスターゾーンは埋められたままになる。
と言う完全な詰みの状況を作っていた。
これを作るまでの展開ルートを規制するにも「名前が違うモンスター2体」では緩すぎてどうしようもなく、ピン刺しで十分に機能してしまう為か、2019/07/01をもって一発禁止措置を食らった。
後にデュエルリンクスで最初からLIMIT2として実装されたものの、《夢幻崩界イヴリース》のロックがOCGより凶悪である事と【オルフェゴール】の実装により環境を制してしまったためかやはりこちらでも禁止カードになってしまった。
その結果、史上初のOCG・TCG・マスターデュエル・デュエルリンクス全てで禁止指定されると言う不名誉極まりない偉業を達成したカードとなってしまった。後に《デビル・フランケン》も仲間入りした。禁止4冠達成はこちらが先だが、実はデュエルリンクスでの禁止指定は向こうが先(と言うか向こうはデュエルリンクス初の禁止カード)と言う関係になっている。
「でも、ボクには病気の捕食植物、サイバー流、サンダードラゴン、シャドール、プランキッズ、アーミタイル、ウィッチクラフトなどその他融合テーマが…」
「関係ねぇよ!勅命と一緒に地獄に逝け!!」
リンク2 ATK/500
リンクマーカーの向きは左下/右下
効果モンスター2体で呼び出せるリンク2。
場のモンスター1体を闇属性にする効果と、2000ライフと発動後にモンスターを特殊召喚できなくなるデメリットと引き換えにデッキの融合orフュージョン通常魔法or速攻魔法を墓地に落としてコピーする効果を持つ。
召喚条件は非常に軽いもののこれまでの反省を活かしてか、効果使用後は展開に繋げなくなるため最終着地点になる。
登場当初は制約は重いものの、デッキから融合魔法を唱えられるのは便利で可能性を感じる効果であり、【シャドール】や【ジェムナイト】の様に墓地に落とした融合魔法をサルベージしやすいテーマでの活躍などが見込まれていた。
…しかし、効果の対象にならない+効果で破壊されない+素材にした通常モンスターの数まで強化マグマックス+1ターンに1度、手札を捨ててカード効果を無効にして破壊し攻撃力1000アップと言う非常に強力な融合モンスター、《超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ》の登場と、デメリットはキツいが「ドラグーン」をデッキ融合できる融合魔法、《真紅眼融合》の存在から一変。
「効果モンスター2体」と言う素材指定の緩さから多くのデッキにおいて「ドラグーン」を呼び出す悪夢の様なリンクモンスターへと変貌。
更には
“《ラーの翼神竜ー球体形》で纏めてリリースされない様に「アナコンダ」の闇属性化効果を「ドラグーン」で無効にして自殺し、頭数を減らす”
“相手の「ドラグーン」に対して《超融合》を発動、自身と「ドラグーン」で(場合によっては闇属性化効果をも使って相手の「ドラグーン」の横にいるモンスターを巻き込んで)《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》に変換して除去する”
と言った「ドラグーン」のサポーターにして「ドラグーン」メタとしても機能する大暴れを見せた“「ドラグーン」環境”を作り上げた戦犯中核カードその3。
その猛威から2020/4/1、登場から半年も経たずに3人仲良く制限指定を受ける。
こいつ自体は「ドラグーン」なしでも環境上位デッキの【サンダー・ドラゴン】でも暴れていた上に、そもそも効果モンスター2体並べただけでデッキ融合できるようになるのはかなり危ない効果であるため《真紅眼融合》と比べると「ドラグーン」の巻き添えというよりはどっちもどっちという感じ。
その後も《フュージョン・デステニー》と《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を相棒にやっぱり大暴れし、《フュージョン・デステニー》を一発禁止にぶち込んだことで実はこいつこそが諸悪の根源なのではという認識が広まった反面、なんだかんだで「ハリファイバー」と同じインフラ枠に落ち着くのでは?と言う認識も同時に広まっていった。
しかし、その予想を覆すかの様に2022/4/1付けで《フュージョン・デステニー》と入れ替わる形で禁止指定を受ける。
「ドラグーン」や「デスフェニ」での件もあるだろうが、
素材指定の緩さを利用して融合主体のデッキじゃなくても“効果モンスターが2体居るならメインの動きが妨害されても「アナコンダ」から《烙印融合》をコピーして《氷剣竜ミラジェイド》を出して最低限の盤面を作る”と言うサブプランとして大会環境で使われた件、
そして何より“このカードの存在自体が今後の融合魔法カード・融合モンスターへのデザインに大きな影響を及ぼす”*45と言う点が無視出来なかったのだろう。前回禁止を免れたのはこいつの収録パックが再版直後だったという説がほぼ証明される形にもなったとか。
一方で、問題児が多い事に定評がある「LINK VRAINS PACK」シリーズで初の禁止カードであり、「LINK VRAINS PACK」シリーズ初出のカードは禁止カードに指定されないという説は無くなった。
「禁止が怖くて運び屋がやってけるかぁ~~!!」
リンク2 ATK/1000
リンクマーカーの向きは右/下
自分の場のモンスターに、元々の種族もしくは元々の属性が同じモンスターを攻撃力1000アップの装備カード扱いでデッキから装備させる効果を持つ。
一見するとユニオンモンスターのサポートカードの様に見えるリンク2。
しかしその実態は「ユニオン」とは名ばかりでそれ以外のデッキにて条件に合うモンスターをデッキから引っ張り出す役割を果たす運び屋として縦横無尽に働き、あまつさえ特定テーマ専用カードすら他所のデッキに出張させる事を可能とした密輸業者。
セルフバウンスによる擬似サーチ、装備モンスターごと各種召喚の素材やコストに利用して墓地肥やしや墓地に送られた時に発動する効果を利用する、コンタクト融合や「剣闘獣」の融合召喚の素材を揃える、と言うのは最早序の口。
挙げ句の果てには《霞の谷の巨神鳥》に《霞の谷の雷鳥》を装備させて(同一チェーン上1回限りとは言え)無限カウンターの成立、闇属性orドラゴン族モンスターに《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を装備させて相手のみEXを封じるなどと言った極悪な布陣すら用意出来る。
特に《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を利用した制圧布陣は闇属性かドラゴン族のモンスターを用意すれば良いと言う緩さもあり、ロックの凶悪さに反して多くのデッキで採用可能。
素材指定も同じ種族もしくは同じ属性のモンスター2体と、意識してバラけさせない限りは容易に満たせるほど緩いため最早出せないデッキを探す方が早いレベル。
一応リンク召喚したターンは自身をリンク素材に出来ない、と言うデメリットこそあれ、《I:Pマスカレーナ》で相手ターンにリンク素材にする、《世海龍ジーランティス》で情報をリセットするなど抜け道は多く、
【宣告者ドライトロン】では自身に《イーバ》を装備して《流星輝巧群》のリリース元にする、
【スプライト】ならリンク2モンスターをレベル2扱いで素材に出来る《ギガンティック・スプライト》のエクシーズ召喚に使う、
と言った具合にあの手この手でデメリットを回避していた。
それでいて肝心のユニオンモンスターとの相性はと言うと、“ユニオンモンスター自身の効果扱いで装備してないので、多くのユニオンモンスターが持つ装備状態時の効果が機能しない”、“装備したモンスター及びその同名カードを特殊召喚できなくなる制約のせいで装備解除からの展開が出来ない”と言った具合に殆どのユニオンモンスターとの相性が最悪。
まともに使えるユニオンテーマは《ユニオン・キャリアー》と種族属性が一致しており、《ユニオン・ドライバー》を経由すれば正規手順でユニオンを装備させられる【ABC】ぐらいと言う有様である。
海外では《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》の出張が原因で3ヶ月前に《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》に冤罪を掛けた前科も含めてか2021/3/15に禁止指定を受けており、日本でも規制が囁かれるも中々環境トップを取れず放置されていたが、《餅カエル》を失った【スプライト】が採用して環境トップ争いに躍り出た事を考慮されてか、2022/10/1付けで遂に禁止指定を受ける。
「アナコンダ」「ハリファイバー」に続くLVP組3枚目の禁止カードとなった。
- 《リンクロス》
「(リンクソリティア対策を)やりました……やったんですよ!必死に!その結果が禁止なんですよ!」
リンク1 ATK900
マーカーの向きは下
リンク2以上のモンスター1体を指定するリンク1。
リンク召喚時に素材にしたリンクモンスターのリンクマーカーの数までリンクトークンを産み出し、そのターン中はリンクトークンをリンク素材に出来ない。
新マスタールールで死んでいたシンクロ召喚を生き返らせた張本人。というか、現役デュエリストならだれがどう見てもわかる「刷っちゃいけなかった」カード。
リンクトークンは出したターン中にはリンク素材に出来ないだけであってターンを跨げばリンク素材に使用可能であり*46、アドバンス召喚・儀式召喚・シンクロ召喚や各種コストに使う分には何の制約もない。しれっと巻き込まれる《リンク・ディヴォーティー》のリンクトークンは泣いていい
《水晶機巧ーハリファイバー》でチューナーをリクルートした上でリンク召喚するだけで容易に☆3〜6*47のシンクロにアクセスが出来る。
更にトークンを生む《幻獣機オライオン》やチューナーを釣り上げる《武力の軍奏》と組ませると
「ハリファイバー」で《幻獣機オライオン》リクルート
→「ハリファイバー」素材に《リンクロス》、リンクトークン2体生成
→リンクトークン+《幻獣機オライオン》で《武力の軍奏》、《武力の軍奏》で《幻獣機オライオン》釣り上げつつ幻獣機トークン生成
と「ハリファイバー」のリンク召喚から一気に5体もモンスターが並ぶ。
更にリンクトークンは「素材にしたリンクモンスターのリンクマーカーの数まで」生成出来るので、シンクロのレベル調整や使い切れず邪魔になると判断した場合には“リンク2を素材にしてもトークンを1体しか出さない”と言った調整も可能。
謂わばリンクモンスターをシンクロ素材に変換する効果によって「ハリファイバー」からソリティア御用達のシンクロモンスターである《星杯の神子イヴ》へのアクセスが非常に容易になった点は大きく、リンクトークンはシンクロモンスターに変換すれば問題なくリンク素材に出来る点と《リンクロス》自身は問題なくリンク素材に出来る点も合わさり10期終盤のソリティアを更に加速させた。
《虹光の宣告者》や《シューティング・ライザー・ドラゴン》と共に【リリーサードラグーン】と言う【ドラグーンビート】の完成形を生み出し、“「ドラグーン」環境”の後押しをした死の商人主犯格でもある。
シンクロモンスターの召喚制限がある中でもこれだけ暴れており、このままルール改訂で召喚制限が緩和されれば更なる暴走をするのは火を見るよりも明らかな為か、2020/4/1に制限カードへ指定*48され、同年7月には遂に禁止となった。
制限になって以降は新型コロナウイルスの影響で大会などのイベントがほとんど開催されてない中での予定通り異例の禁止指定であった。誰がどう見てもヤバい性能持ってたのにノーマルでの収録ってそういうことじゃ…
ちなみに禁止になるまでの期間は172日とEXデッキのモンスターの中では最速記録を更新。その内100日近くはコロナウイルスの影響でイベントが潰れていた為、大会環境と言う視点で見ると僅か2ヶ月程度しか使えなかったので実質的な最速禁止記録保持者と言う見方もある。
【禁止カードをネタにしたカード】
ものによってはその後緩和されており、ネタが上手く伝わらないことも。
- 《魔界発冥界行きバス》
闇属性・悪魔族のリバースモンスターであり、光属性・闇属性以外の悪魔族をサーチする効果を持つ。
イラストでは《魔界発現世行きバス》に乗るはずだった《クリッター》が手違いで冥界へ向かうバスに乗ってしまう。
乗車しているのはいずれも過去に禁止判定を食らったモンスターばかり。
どうやら禁止カードの烙印を押されたら冥界に送られるらしい。
- 《サモン・ゲート》
「禁止からの制限復帰」をネタにしたカード。
エクストラからの特殊召喚を1ターン3回に制限する永続罠。
イラストでは収容所らしき場所から荷物をまとめて出ていく《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を、閉じ込められたままの《Em ヒグルミ》《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》《旧神ノーデン》《ゴヨウ・ガーディアン》が見送っている*49。
三体は恨めしそうな顔をしているが、《ゴヨウ・ガーディアン》だけ泣いているのは、《召喚制限-エクストラ・ネット》で一緒に捕まった縁だろうか?
その後《ゴヨウ・ガーディアン》もエラッタされた上で釈放されている。
- 《竜嵐還帰》
同じく制限復帰をネタにしたカード。
除外されたモンスターをフィールドに特殊召喚し、エンドフェイズ時に手札に戻す通常罠。
名前からして征竜の中で一枚だけ禁止カード解放された《嵐征竜-テンペスト》そのものずばりである。
征竜は特殊召喚されていると相手エンドフェイズに手札に戻るため、効果はそれを意識したものだろう。
《嵐征竜-テンペスト》は自己再生のコストで他のモンスターを除外するが、制限カードなので自身が除外された時の効果を使えずそもそも特殊召喚された後は自力で手札に戻るため他のカードで帰還させたい。
その後、《焔征竜-ブラスター》も制限復帰している。
- 《禁忌の壺》
《メタモルポット》などよりも装飾が華美で中には凶悪な牙を覗かせている壺型モンスター。
最上級モンスターかつリバースという厳しい条件だが《強欲な壺》《ハリケーン》《サンダー・ボルト》《強引な番兵》の効果から1つを選択して使える。
「禁忌」というのは禁止カードの力が封じられていることを意味しているのだろう。一枚だけ溢れ出てるが
- 《疫病》
OCG史上唯一、強さやゲーム進行上の問題とはまったく関係ないところで禁止指定を喰らう経験をしたカード。
戦士族・獣戦士族・魔法使い族モンスターの攻撃力を0にし、コントローラーに500ダメージ与える装備魔法。
登場間もなくして、ほぼ上位互換の性能を持つ《魔界の足枷》が登場し、その立場を失った……という歴史から分かる通りどこをどう考えても禁止カードのパワーでないし、何ならただの一度も環境から見向きされた事の無いシロモノ。
ではどうしてこれが禁止になったかというとカード名だった。
疫病退散という狙いで《あまびえさん》の配布キャンペーンをするため、2021/2/20~3/31までの臨時禁止改訂という形で《疫病》も退散させられた。まさかの禁止カードを盛大にネタに使ったパターン。
他のTCGにも、社会情勢を鑑みてイラストやカード名の差し替えを喰らったり使用禁止措置を受けたカードはいくつか存在するが、純粋なゲン担ぎの為に禁止措置を喰らったカードとなれば恐らくこれくらいであろう。
……あれ?《疫病ウィルス ブラックダスト》は?
【有名な元禁止カード】
- 《処刑人-マキュラ》
墓地に送ってしまえば自分のターンでも罠カードを無制限に発動出来、当然永世禁止カードだった。2020年4月に1ターン1回限定とエラッタを受けて制限復帰。
あまりに強力すぎて遊戯王を暗黒期に落としたため、当時の永世禁止カードの中でも特に忌むべきものとされていた。当然2015年1月にエラッタされた。現在は無制限カード。
あまりの汎用性と凶暴性、1キル性能に「誰がどう見てもぶっ壊れ」や「どこをどう見てもぶっ壊れ」と揶揄されていた。もちろん当時は永世禁止カードとされるほどだったが、2014年3月にエラッタを受けて1ターンに1度、メインフェイズ1のみと弱体化を受けて無事釈放。
- 《サンダー・ボルト》
何のコストもなしに相手のモンスターを全部破壊できる。2019年4月にエラッタ無しで制限復帰。
- 《ハーピィの羽根帚》
ノーコストで相手の場の魔法・罠カードを除去できる。2015年1月に制限復帰。
【海外での禁止カード】
2013年9月より海外(TCG)では日本と別の禁止・制限リストが適用されており、所々に差異がある。
#blockquote(){・効果モンスター:アークネメシス・プロートス、イーバ、粋カエル、オルフェゴール・ディヴェル、サクリファイス・ロータス、SPYRALーグレース、増殖するG、妖精伝姫-シラユキ、ブロックドラゴン、嵐征竜ーテンペスト
- 魔法:カイザーコロシアム、十二獣の会局、チキンレース、超再生能力、隣の芝刈り、盗人の煙玉、ブリリアント・フュージョン
- 罠:自爆スイッチ、レッド・リブート
- 融合モンスター:超雷龍─サンダー・ドラゴン、覇王眷竜スターヴ・ヴェノム
- シンクロモンスター:源竜星─ボウテンコウ、混沌魔龍 カオス・ルーラー
- エクシーズモンスター:発条空母ゼンマイティ、ダイガスタ・エメラル、No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク、No.86 H-C ロンゴミアント
- リンクモンスター:王神鳥シムルグ、幻獣機アウローラドン、プランキッズ・ミュー、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム
}
2022年10月現在、海外のみで禁止指定されているのは上記のカードであり、日本より厳しい傾向にある。
最近の規制は日本に倣う傾向があるが、《破滅竜ガンドラX》(無制限)《マジカル・エクスプロージョン》(制限)《ライフチェンジャー》(無制限)辺りはまだ海外で使用でき、最近では《サイバーポッド》(制限)《BF-隠れ蓑のスチーム》(制限)《心変わり》(制限)といったかつてのパワーカードを制限復帰させている。
海外の方は禁止に限らず汎用カードを強く規制する傾向がある。(《増殖するG》、《チキンレース》など)。禁止カード以外も汎用カードが多く制限・準制限にされることが多い。
どちらのリストの方が良いかに関しては意見が分かれるところ。
また、上述の《破滅竜ガンドラX》の様にOCGとTCGでテキストが異なる場合もある事は念頭に置きたい。
ただしTCGではOCGのような決まった時期に行う禁止改訂というものが存在せず、改訂が行われるかどうかは完全に中の人次第である。
【PePe】環境の時のように緊急改訂を行うときもあれば、強力な1ターンkillやトップメタ独占デッキが出てもなかなか改訂を出さないこともある。
【余談】
さすがにコナミも禁止だらけの状況をどうかと思ったのか、永久禁止と思われていた「DDB」をまさかのエラッタによる弱体化で2014/04/01改定で禁止解除した。
これを皮切りに第9期からは禁止カードのエラッタ禁止解除が多くなった。
これについては
「使えるカードが増えるに越したことはない」
「非OCGプレイヤーからの印象を良くするために禁止カードの数は減らした方が良い」
「見る影もないほどに別物になるぐらいならそのままにしておいてほしい」
「昔がおかしすぎただけ、このテキストなら堂々と使えるからむしろ嬉しい」
「条件の厳しすぎるエラッタで見向きもされなくなったら事実上の永久禁止と大差ない」
など賛否両論。
禁止カードを減らす目的でやってると考えたとしたら、その割には第9期以降も短期間で禁止になるカードを連発しているのだから意味がない。
一方でプレイヤーの使えないカードを減らす目的でやってると考えたとしたら、そういうカードを減らす…なんだコナミっていいやつじゃん!となる。
そのためエラッタによる弱体化で上記のカードたちも復帰する可能性が出たため、絶対に緩和されないと言う事はあり得なくなったかもしれない。
実際、2015/01/01では《混沌帝龍-終焉の使者-》を始めとする6枚の禁止カードがエラッタにより緩和されたので他の禁止カード群にも復活の兆しが見えて来た。その後多くの禁止カードのエラッタ復帰が見込めるようになってからは高レアリティのある禁止カードがレギュレーション発表前に値段が変動する珍現象も見られた。
かつて公式のショップデュエルの一つだったノーリミットデュエル*50では使用可能だったため
エラッタされるとノーリミットデュエルに多大な影響を与えるため嫌がる人もいた。
しかし2022年4月のリミットレギュレーションでエラッタされたにも関わらずまた禁止に放り込まれた奴が出る事に。
新マスタールール後はショップデュエルがスタンダードデュエル*51に一本化され、
ノーリミットデュエルは廃止されてしまったため現在禁止カードを使えるのは相手の同意の上でやるフリー対戦ゲームや
ショップ独自の大会などのローカル試合のみで公式の大会で使用することは出来なくなっている。
更なる余談として上記のリストには儀式モンスターがいないが、実は儀式モンスターだけは禁止カードに指定されたことが一度もない。
環境を変えるパワーカードや先攻ハンデスも制限止まりと意外と弱いバランスに秀でたカテゴリと言えよう。
もっとも禁止指定をされたことがないのはあくまでも「儀式モンスター」のみで、関連カードの規制例はある。
『追記・修正』の禁止を緩和する。
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▷ コメント欄
- 5日経ちましたのでリセットしました -- 名無しさん (2019-01-14 14:00:01)
- 正直Vドラは投了のルール作れば解除できる気がする、その場合紙切れ同然になるが -- 名無しさん (2019-01-16 18:58:52)
- ↑逆にコイツのせいで投了のルールが作れないという説まであったり。 -- 名無しさん (2019-01-28 23:33:07)
- マッチ勝利系のカードなんかマッチ戦の否定でしかないサイドカードなんか要らなくなるわ -- 名無しさん (2019-02-05 19:28:01)
- 海外の禁止制限がまだ更新されてないね -- 名無しさん (2019-02-11 10:03:44)
- レダメin サンボルout -- 名無しさん (2019-03-12 22:12:20)
- 海外制限の更新をしました。 -- 名無しさん (2019-04-15 23:38:52)
- 海外更新してすぐでまた悪いけど4/29からダークマターとラウンチが禁止に追加です -- 名無しさん (2019-04-24 10:47:46)
- すまんダークマターは差異がないわ -- 名無しさん (2019-04-24 10:55:07)
- トロイメアマーメイドとガンドラXが追加 -- 名無しさん (2019-06-14 21:44:17)
- 「」の中の文、いいんじゃないかとは思うけど その禁止カードがどんなのかを端的に表してるんだし -- 名無しさん (2019-06-15 17:50:29)
- ネプチューンを祝うウォズとか個人的には大ウケしたんだけどな…。感じ方は人それぞれだけど↑みたいに禁止カードの表現にもなるし良いと思う -- 名無しさん (2019-06-17 22:09:33)
- 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2019-06-23 00:04:49)
- あまりに遊戯王と関係ないとか、表現できてないよと思わせるものは無いほうがいいと思うけどね。 -- 名無しさん (2019-06-23 00:10:37)
- 7/15より海外でラスティバルディッシュとエクリプスワイバーンが禁止に -- 名無しさん (2019-07-16 12:20:40)
- 訂正 エクリプスは日本でも禁止 新たにアガーペインとソウルチャージも禁止に 禁止から脱獄は開局ドラD -- 名無しさん (2019-09-16 22:36:45)
- あまりにテストプレイ不足なカードもチラホラ見受けられるが、正直プレイヤー数とカードプールがアホみたいに多いせいで完璧なバランスなんて無理だと思う。これでも割とよくやってるほうじゃないかな -- 名無しさん (2019-09-26 11:17:32)
- 産廃になって釈放されるより禁止のまま人々の中で記憶としてとどめてほしい -- 名無しさん (2019-10-01 21:25:56)
- ↑2にしてもリンクだけは許されないがな。あれのせいでカードプールがめちゃくちゃだ。シンクロ、エクシーズ導入時よりもはるかに禁止制限リストが乱れた。ルールそのものがバランス取れてない -- 名無しさん (2019-10-02 10:34:23)
- フェニブレの項でカガリに装備されてた、ってあるけどカガリには装備できんでしょ -- 名無しさん (2019-10-11 18:42:33)
- 苦渋の選択が頭のおかしいカードであることに気がつけば脱・初心者 -- 名無しさん (2019-10-25 12:27:31)
- サイエンノーデンすき -- 名無しさん (2019-11-04 22:50:47)
- OCGでもガンブラーが禁止に アザトートはまあそのうち予想ついてた -- 名無しさん (2019-12-15 22:30:56)
- 今回は先攻で悪事の限りを尽くした奴ら2人だから何も残念な気にならない。特にガンブラーはもう完全に先攻でソリティア封殺する用のカードだし。 -- 名無しさん (2019-12-15 22:42:08)
- ドランシアもしれっと緩和されるな。真竜に続いて十二獣と9期の問題児達の釈放も順調やな -- 名無しさん (2019-12-16 06:16:51)
- 1/20からの海外改定で星杯の神子イヴオルフェゴール・ディヴェル超雷龍-サンダー・ドラゴンヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムマジックテンペスターブリリアント・フュージョン閃刀起動-エンゲージ転生炎獣ミラージュスタリオが禁止 外神アザトートが日本と同じ禁止 -- 名無しさん (2020-01-18 15:02:27)
- 追記 ラウンチが禁止解除 -- 名無しさん (2020-01-18 15:17:43)
- 儀式魔人リリーサー、星杯の神子イヴが日本でも禁止に -- 名無しさん (2020-03-16 14:41:18)
- そろそろエラッタまとめの記事もできそう -- 名無しさん (2020-03-18 19:03:35)
- TCGで新たに月光虎 デストルド SPYRALグレースが禁止に -- 名無しさん (2020-03-26 11:13:44)
- リリーサーとかの駒は禁止行きになったけど儀式自体の禁止モンスターはまだいないのか -- 名無しさん (2020-05-22 18:50:08)
- リンクロス君が追加 こいつでも最速じゃないとかやばいぜ -- 名無しさん (2020-06-12 21:31:11)
- リンクロスは事実上の最速禁止だな。172日の内100日近くはコロナでイベント自体が禁止されてたからマジで使用できた期間が1クールも無かった -- 名無しさん (2020-06-12 23:05:22)
- ↑2 一応EXデッキのモンスター中では最速だな(これまでの最速はプトレの229日) …ノーマル収録もそうだし、何故刷ったんだろうね… -- 名無しさん (2020-06-13 17:30:05)
- 世界大会や一部ゲームだと日本と海外の重いとこ取り -- 名無しさん (2020-06-26 12:06:28)
- 流石に日時が入れ替わった瞬間に情報追加は性急すぎなのでは。 -- 名無しさん (2020-07-01 00:05:47)
- ↑リミットレギュレーションは前もって公開されてるけど、何か問題が?勝手に記述を戻してるし、制限と準制限の項目は放置してるようだが -- 名無しさん (2020-07-01 01:23:44)
- 前から公開されている情報だし理屈上は日付変わってすぐに適応なので日付変わった瞬間の更新でかまわないと思ったので、コメントを移植した上で編集履歴から復元処理をしました。 -- 名無しさん (2020-07-01 02:50:06)
- スターターと拡張パックをとりあえず買ったばかりで禁止カードという概念を知らなかったあの頃、苦渋の選択をバリバリ入れてました -- 名無しさん (2020-07-02 20:51:14)
- 破壊輪の調整は見事だったな。アレだけ弱体化エラッタ食らっても長いこと制限にいたし -- 名無しさん (2020-07-19 03:35:38)
- 一番は勅命だなあ -- 名無しさん (2020-07-19 15:07:25)
- カイトがリンクロスの項目で叫んどるw(中の人ネタ) -- 名無しさん (2020-08-24 21:20:15)
- TCGで新たにオライオン、ジェット・シンクロン、ブロック・ドラゴンが禁止に OCGと同じく羽箒、虹彩の魔術師が制限、マキュラが解除、ラスティバルディッシュ制限復帰 -- 名無しさん (2020-09-12 13:17:07)
- OCGでドラグーン、ホープゼアル禁止 -- 名無しさん (2020-09-13 21:12:53)
- 残当すぎる -- 名無しさん (2020-09-14 00:28:34)
- トーチゴーレムとうとう禁止、FWDはターン1制限のエラッタかけられた上で釈放されました -- 名無しさん (2020-12-13 22:27:47)
- TCGの新禁止、日本と同じくリンクロス投獄、日本より先に盗人の煙玉と破壊剣-ドラゴンバスターブレードが禁止に -- 名無しさん (2020-12-16 13:58:22)
- 言い忘れてた トーチゴーレムは日本もTCGも禁止に -- 名無しさん (2020-12-22 19:27:01)
- ↑まぁそっちはOCG側の修正と同時にやれば良いんじゃね?ここに書いてあるのは現在TCGのみ禁止のカードなんだし -- 名無しさん (2020-12-22 20:46:53)
- 今年の初更新これかいw -- 名無しさん (2021-01-01 00:06:47)
- そういえばファイアウォールも海外だけ禁止だ -- 名無しさん (2021-01-10 18:49:17)
- 中途半端に禁止カードだけ場当たり的なエラッタをするからボロクソに叩かれるし禁止カードの増加にいつまでたっても歯止めが掛からないんだよなぁ…思い切って現状暴れてるカテゴリのインチキカード片っ端から弱体化すれば良いのに -- 名無しさん (2021-02-07 19:42:51)
- 臨時禁止カードで草 -- 名無しさん (2021-02-15 13:16:52)
- 海外改定で日本と同じくホープ・ゼアル禁止FWD解除、新たにユニオンキャリアーとザ・ビーストが禁止に -- 名無しさん (2021-03-12 15:42:54)
- アージェント・カオスフォース、破壊剣ドラゴンバスターブレードも解除 -- 名無しさん (2021-03-12 15:44:46)
- 日本でマジックテンペスター禁止に -- 名無しさん (2021-03-14 21:04:39)
- まぁ残当。むしろ前回やらなかったのが不思議と言うか… -- 名無しさん (2021-03-14 21:18:49)
- OCGでドランシアがまた禁止に -- 名無しさん (2021-06-14 07:22:19)
- ハンデスやロックは嫌われる、はっきりわかんだね -- 名無しさん (2021-07-11 12:02:39)
- TCGでもドランシアエルピィが禁止 -- 名無しさん (2021-07-15 23:30:27)
- とうとうV.F.Dもここにぶち込まれたか… -- 名無しさん (2021-09-12 22:01:23)
- フューデス1発禁止は心情的にはキツイけど、1番被害を小さくしつつデスフェニガイの出張を止めるのには最善の選択肢ってのが中々来るものがある… -- 名無しさん (2021-12-13 17:27:49)
- アナコンダ「すまんな」 こいつ完全にハリファイバールート入りやがった... -- 名無しさん (2021-12-13 20:07:57)
- アナコンダは再版直後に禁止は流石に企業としてどうかと思うし、デスフェニも発売から半年経たないパックのウルで大人の事情絡み過ぎて正直詰んでるなと思ってたけどフューデス禁止に踏み切ったか。第二のドラグーン環境続くのもうんざりしてたししゃーないところはある。 -- 名無しさん (2021-12-13 21:07:51)
- なにこの痛い台詞 -- 名無しさん (2022-01-02 02:09:45)
- そもそも深紅眼融合にしろフューデスにしろ、アナコンダを禁止にすることで融合セット側だけ許される、ということはあり得ないわけだからな。結局融合セット側を使えないレベルで規制する必要があるのに「無駄に」アナコンダを規制してもしゃーないし、実はプレイヤーの私怨ぐらいしか禁止になる要素がない -- 名無しさん (2022-01-04 23:41:07)
- いや融合セットだけ許すってのは普通にあるよ ハイリスクハイリターンで調整するのは普通にありで、リスクを大幅に引き下げる触媒はカードデザインの幅を狭める -- 名無しさん (2022-01-08 07:22:35)
- 2体のモンスターを消費で…いや、それだと微妙か?>マスドライバー -- 名無しさん (2022-02-13 15:58:23)
- ここまで来ると1枚1枚規制よりラッシュのレジェンドカードのようなシステムにすべきだと思うが。特にエクストラは組み合わせが強すぎるから「これらを含めてデッキに1枚」とかにしたほうが統合性はとれるし純カテゴリが悲惨にならなくてすむ -- 名無しさん (2022-02-13 16:10:42)
- MTGのヴィンテージみたいに条件がゆるいルールも出来たら良いんだけど… -- 名無しさん (2022-02-13 16:12:29)
- アナコンダと勅命が逝ったか…妥当すぎる。ただフューデスは本当に返して大丈夫? -- 名無しさん (2022-03-13 21:02:23)
- 弱体エラッタ施して出所してもなお暴れて再度投獄って勅命が初か? -- 名無しさん (2022-03-13 21:58:47)
- ↑エラッタ弱体化で”出所”という条件なら勅命が初だね。「エラッタを受けたカードが禁止」ならクリッターとウィッチがいる。ただしその2枚は無規制の頃にエラッタ→禁止→2度目のエラッタで復帰→制限解除というルート -- 名無しさん (2022-03-13 23:39:15)
- キリがなさ過ぎるわ。せめてルールでこのカード名の効果は~の下り全部つけろよ… -- 名無しさん (2022-03-14 00:19:56)
- アナコンダが死んだら使いにくい融合軸が本当に死んでしまうのがなあ 真紅眼融合はドラグーン投獄されてる今だと環境的に融合先のパワーとリスクが釣り合ってないし、制約を「発動ターンはレッドアイズしか特殊召喚てきない」に変えてもバチは当たらんレベルだと思う -- 名無しさん (2022-03-14 07:22:47)
- ドミネイトガイ「ありがてえ……」 -- 名無しさん (2022-03-14 08:07:05)
- 勅命は二度死ぬ -- 名無しさん (2022-03-16 21:24:21)
- ルール変わってんだから汎用救済カードは全部禁止にしてくれ。旧レダメとおなじくガンでしかない -- 名無しさん (2022-03-18 14:19:25)
- そもそも専用縛り付けて刷れって話なんだがハンチョウのカード回よろしく「強すぎるカードは後から改定するか規制すればいい。沢山買わせないと僕らが損しちゃう」思想のコンマイだから何時までたっても平穏にならんよ -- 名無しさん (2022-03-18 21:43:56)
- TCGでプロートス、イーバ、シムルグが禁止に 勅命は日本も禁止に -- 名無しさん (2022-03-29 19:49:53)
- エクストラデッキのモンスターはかつてのゲームみたいにキャパシティで規制してほしい。例えばハリファイバー採用したら10枠占有(残り5枚)みたいな感じで。 -- 名無しさん (2022-03-29 20:16:50)
- ↑EXデッキに入るカード全部にその設定してる間に新しいカードどんどん出て予期せぬ組み合わせでその制約をすり抜けるの出て再設定する羽目になったりしかねないから無理じゃないかな。ぶっちゃけそんな手間かけるぐらいなら今まで通り禁止〜無制限で枚数調整した方がマシかと。ゲームだったら収録枚数決まってるから時間さえかければどうとでもなるから出来るけど紙だと無理 -- 名無しさん (2022-03-29 21:14:21)
- ↑返答ありがとう。となると一部の規制すべきカードのみに(ハリラドンとかバロネスとか)設定+マスターデュエル専用リミットなら可能ってことか。 -- 名無しさん (2022-03-29 22:27:21)
- アナコンダの何がヤバイって名称はコピーしないから、本来コピー先にあるデメリットが踏み倒せることっていうのはある。 -- 名無しさん (2022-04-06 20:47:15)
- 勅命はこれ以上どうエラッタすりゃあ良いんだ... -- 名無しさん (2022-04-15 09:55:55)
- 相手無効を1ターンだけにして、以後は自分のみに制約が残るカードにするとかでいいんじゃね?その性能でも何らかの手段で破棄する前提なら十分使える範疇だし、ここまで行くと魔封じの互換レベルでしかないから禁止レベルではなくなる…はず -- 名無しさん (2022-04-15 11:43:26)
- 割とカードパワー的には -- 名無しさん (2022-04-18 14:44:22)
- ↑開放していいカードも増えてそう -- 名無しさん (2022-04-18 14:46:16)
- 「モンキーボード」「八汰烏」「心変わり」「刻の封印」が海外で緩和された模様。一応現環境での一線級ではないという意見があったし、精神操作は制限のままなので様子見の意図も強いようだが果たして -- 名無しさん (2022-05-18 09:47:45)
- カラスは先行で手札にあっても腐るし、後攻デッキはドロー封じよりワンショットキルを狙いたい。無制限は時間の問題だと思うけど、いずれやらかしそうな火種は残ってるかもしれない -- 名無しさん (2022-05-18 16:51:50)
- ↑TODに使われる部類のカードだからな、八咫烏を今で使うなら…そう考えると結局禁止か無制限かの2択だよね、アレ -- 名無しさん (2022-05-27 18:37:04)
- サレンダー許されてるから解禁が理由ならいずれVドラも帰ってくるなTCG -- 名無しさん (2022-05-27 19:23:53)
- ↑Vドラは世界大会の景品なのと根本があのカード単体でマッチ戦存在意義を揺るがすから無理だよ…… -- 名無しさん (2022-05-27 19:40:13)
- アマゾネスの射手とメガキャノソルくらいはさすがに返してもいいと思うんだけど。この二枚は実行犯というよりは主犯に無理やり片棒かつがされたような感じだし。 -- 名無しさん (2022-06-03 00:09:15)
- ハリ禁止はデカいな -- 名無しさん (2022-06-12 22:07:26)
- 餅&虚無空間はみんな予想していたけど、ここでハリファイバー潰してくるか。そして手札誘発時代の煽りでさりげなく戻ってくる神判 -- 名無しさん (2022-06-12 22:25:19)
- 餅←まぁそうだよね 虚無←寧ろ今までよく生きてたな ハリ←漸くか。なぜ11期開始と同時に禁止にならなかった? -- 名無しさん (2022-06-13 01:56:52)
- こいつ絡みだけで少なくとも3枚以上もの禁止カードを出す羽目になった第10期屈指の凶悪犯ってあるけどそいつらハリ関係なく壊れてるやつしかいなくねぇ...? -- 名無しさん (2022-06-18 19:03:27)
- ターン制限なし←手札とフィールドと墓地とデッキを飛び交う環状線 〇〇(当時主流のリリース法)以外には使えない←後に出てきた新しいリリース法は例外です これらが大体悪さしてる -- 名無しさん (2022-06-25 11:20:47)
- >関係ねぇよ!勅命と一緒に地獄に逝け!! お前の系列やろがい!!! -- 名無しさん (2022-07-09 23:00:35)
- ハリファイバーの禁止入りでサモンソーサレスの一言コメントが替えられてるのに今更気づいた -- 名無しさん (2022-07-10 09:17:39)
- 海外改訂でリブートと粋カエル、カオスルーラーが死亡 シラユキがまた禁止に -- 名無しさん (2022-09-27 20:57:39)
- てかハリ禁止になったし八咫烏すら制限復帰したんだからゴウフウとスチーム返して…返して… -- 名無しさん (2022-10-14 15:28:33)
- ↑流石にゴウフウは絶対にダメでしょ、スチームなら海外に倣って緩和ワンチャンありそうだけど -- 名無しさん (2022-10-20 10:21:31)
- ゴウフウはせめて特殊召喚したターンはシンクロモンスターしかEXから出せないって感じの縛りつけなきゃ無理だよな…召喚権使わずリンク3までアクセス可能とかハリ居なくてもヤバすぎる -- 名無しさん (2022-10-20 10:30:36)
- 海外でキュリオス禁止に プトレが制限復帰 -- 名無しさん (2022-11-22 22:59:30)
- スチーム・心変わり・エンシェント・プトレ釈放にキトカロス・烈風禁止と大きく動くなぁ -- 名無しさん (2022-12-11 23:04:41)
- キトカロス:253日で逝く -- 名無しさん (2022-12-11 23:25:30)
- ↑ミス ドラグーンの融合モンスター最速禁止日数282日を更新 -- 名無しさん (2022-12-11 23:40:04)
- 項目内で「こんな壊れカード二度と返って来るかよ!」みたいなスタンスで書かれてるようなカードが復帰する度に何とも言えない気分になる -- 名無しさん (2022-12-13 23:24:03)
- 次に帰ってくる古株禁止カードはイバーポッドかな 心変わりも海外で復帰させて次に日本でって流れだし -- 名無しさん (2022-12-13 23:44:24)
- 2023年の初更新項目がこれかいwキトカロスのお墓を立てるウラ… -- 名無しさん (2023-01-01 00:34:36)
- 突然変異ってもう随分前から禁止相当の性能じゃない(使いやすさでデビフラに完敗してる)と思うんだがいつ帰ってくるんだろ -- 名無しさん (2023-01-25 17:06:21)
- テスト -- 名無しさん (2023-02-07 18:10:15)
- TCGでエルフ、デスサイズ、OCGと同じくキトカロス結界像禁止 -- 名無しさん (2023-02-07 18:11:55)
- 次元融合は融合サポートで大幅強化されてるから二度と戻ってこないだろうな。 -- 名無しさん (2023-02-07 18:39:29)
- 禁止にされたところで現環境ぶっこわれデッキぶっこわれのまま泣くのは恩恵にあやかってた弱~中堅デッキだよな -- 名無しさん (2023-02-22 00:29:27)
- ブロックドラゴンをこっちでも禁止してくれへん? -- 名無しさん (2023-03-02 15:32:27)
- スプライトエルフのお墓を建てるウラ -- 名無しさん (2023-03-26 23:37:32)
- しれっとバルブが釈放されててワロタ -- 名無しさん (2023-03-26 23:38:13)
- 征竜もそのうち全釈放されそうな勢い -- 名無しさん (2023-03-27 09:21:27)
- ↑次釈放されるのはタイダルかね?レドックスは少なくともブロドラがゴヨウされない限りは無理そう -- 名無しさん (2023-03-27 09:43:29)
- 流石にタイダルは下手に戻したら先行ワンキルとかで悪用されそうだから厳しそう -- 名無しさん (2023-03-27 17:18:13)
- 征竜は枚数じゃなくて種類が問題なんだ。今解禁されてる2種類が制限緩和はいいけど、3種類解放はまずい気がする -- 名無しさん (2023-03-28 16:26:38)
- 征竜デッキなら親一枚ずつでも大丈夫だと思うんだけどな…レドックスが他のデッキで何やらかすか分からないだけで -- 名無しさん (2023-04-01 12:41:22)
- 各カードの解説冒頭に書かれてる台詞(?)は何?スッゲェ寒いけど -- 名無しさん (2023-05-14 09:41:44)
- どうせなら、元禁止のことも書いてみない?こいつは昔ここが強かったけどこんな理由で解除されたとか -- 名無しさん (2023-05-14 09:50:03)
- なんか、その冒頭のやつさ。変なの多いから直そうとしたけど結構多すぎて…。誰かわかりやすく面白い物に直してくれない? -- 名無しさん (2023-05-14 10:02:08)
- ↑1、↑3 消したらまた差し戻そうとして面倒なことになるからね。この前の八汰烏の記事でも同じように痛くて寒くて解説に貢献しない記載を消そうとして大反対されてたでしょ。それと同じことが起こるから消したらダメだよ。 -- 名無しさん (2023-05-14 10:41:37)
- 海外改訂でデビフラなどが禁止に -- 名無しさん (2023-05-28 10:48:27)
- 分かつ烙印、紅蓮の指名者、ディアブロシス、カカーC -- 名無しさん (2023-05-28 10:51:26)
- ↑3 艦これの改二の記事でも同じような議論があって反発受けてたな、んで結局記事分割して対応したらしい。全く理解できないがああいうノリがガチで好きな層がこのwikiには居付いてるっぽい、そういうもんと受け入れるしかなさそう -- 名無しさん (2023-05-28 16:07:01)
- MDでまさかのテラフォが禁止に 紙でもそろそろ逝くか? -- 名無しさん (2023-05-31 18:00:50)
- MDはティアラメンツは言うに及ばずヌメロンワンキルやふわんも強いしクシャトリラも控えてるからな…紙はすっかりご無沙汰だがまた違うんじゃない? -- 名無しさん (2023-05-31 18:28:25)
- 紙は何とも言えんな…テラフォ規制したところで副葬もあるし -- 名無しさん (2023-05-31 22:07:29)
- デビフラ出戻りに煙玉・ブレイクアーマー・フェンリルが新規禁止に猿・インヴォーカー釈放とはまた大きく動いたな… -- 名無しさん (2023-06-25 21:12:54)
- 1年保たなかったクシャトリラ・フェンリル... -- 名無しさん (2023-06-26 01:04:20)
- ↑間違いなくパワカだけどパンクラと同じく制限で止まるかと思ってたなぁ -- 名無しさん (2023-07-01 08:22:44)
- 紙、MD、リンクス、TCGどれも禁止指定されてるのってデビフラが初か…? -- 名無しさん (2023-07-01 21:30:40)
- ネプチューンの紹介文がジャンケットバンクで草 -- 名無しさん (2023-07-04 13:31:02)
- トロイメアマーメイド -- 名無しさん (2023-07-09 10:32:30)
- 途中送信 トロイメアマーメイドもデビフラと並ぶ4冠だよ まあMDはエンワすらされてないが -- 名無しさん (2023-07-09 10:33:48)
- ↑紙で禁止なのにリンクスで実装されたのが割と謎ではある -- 名無しさん (2023-07-14 17:12:39)
- サイエンノーデンvドラマッチキルとかいう(悪)夢の理論上最強デッキ好き。 -- 名無しさん (2023-07-20 09:54:11)
- 盗人の煙玉はビックリしたな、まぁ悪さしかしない効果だし将来性を買われたと思っておこう -- 名無しさん (2023-08-09 18:47:37)
#comment
*2 2014年の《ダーク・ダイブ・ボンバー》のエラッタと制限復帰以降は複数のカードがエラッタにより制限復帰している。
*3 発売から数年経たカードは特定のルールでは使用不可能になるルール。MTG等がこのルールを採用している。
*4 俗に「悪用」と呼ぶ。
*5 所謂TOD。「ワールドトランス(遊戯王OCG)」の項目を参照。
*6 低速デッキの場合は複数枚投入されることもある。
*7 世界大会優勝賞品などの使用不可カードは不可。
*8 暗黒界とコンボしたい時など。
*9 ただし原作仕様の《ライトニング・ボルテックス》はOCGの《サンダー・ボルト》と同効果。
*10 原作版は相手だけダメージを受ける。
*11 原作の魔法と罠の違いは「魔法=発動条件のないもの」「罠=トリガーを必要とするもの」。いわゆる「フリーチェーン」の罠は存在しなかった。
*12 GXでの三沢の発言などの例もある。
*13 製作時期とリミットレギュレーション発表の時期の問題。アニメは大体放送3ヶ月前に作るのでどうしてもズレが発生する。
*14 OCGの公認大会規定にはサレンダー(投了。原作では「降参」とも呼ばれる)ルールが無いので、相手がサレンダーしてきても拒否できる。それでもサレンダーをするにはマッチそのものをサレンダーするしかない。実際はゲームサレンダーを認めるジャッジも多いようで、それを見越した上でマッチキル側もサイドデッキを組んでいた。
*15 とはいえこの辺は、当時のマナー違反行為が針小棒大に語られ、伝言ゲーム化して、実際の記録が残っていないことも多い。さりとて当時からこのような話が全国的に流布されていた辺り、どれだけ嫌われていた戦法か知れたものである。
*16 おそらくPカードの性質から、破壊されてEXデッキに置かれるとモンスターカード扱いになるからだと思われる。
*17 EMEmの海外名「Performapal/Performage」、もしくはEmペンデュラムという意味の「Performage Pendulum」の略。
*18 「ショック・ルーラー」や「チェイン」はこれ以前に禁止、「ホープ・ザ・ライトニング」も初期は未登場であったが、それでも環境トップであったのは言うまでもない。
*19 《ラーの翼神竜-球体形》のアドバンス召喚によるリリースを防ぐために「ドラグーン」を呼び出した後、自分の《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の闇属性化効果を自分の「ドラグーン」でカウンターして破壊し、頭数を減らす念の入れようであった。
*20 メガキャノンは2体リリースで1500バーン。
*21 規制経験のある射出カードは上記の共通点に加えて「自分も撃ち出せる」がある。イグニスはダメージが不定で球児は自分が撃てない。
*22 召喚権を使わずに《キングレムリン》を出すのに「十二獣」が使われたりしたがそれは別の話。
*23 トークン不遇のエクシーズ期やペンデュラム期でも十分通用した。
*24 「ギガ・レイズ」は墓地の「ガンドラ」の種類を参照する効果を持つのだが、元から「ガンドラ」「ガンドラX」「ギガ・レイズ」の3種類しかなかったので、「ガンドラX」の規制で3種類以上の時に発動する効果が使用不可能となった。
*25 例としては永続効果や誘発効果で破壊する《コトダマ》や《オシリスの天空竜》で破壊されるように場を整えるなど、理論だけなら可能という程度。
*26 ピーピングによって手札誘発の有無と枚数を見破れる。
*27 同じく手札誘発メタとして機能し、先攻1ターン目には後攻側が使えない弱点も共通する墓穴の指名者が2022年4月時点において準制限になっていることは、現環境においてこのカードの有用性が未だ潰えていない事を示唆している。
*28 手札誘発の蔓延による後攻側で打つ価値の上昇、デュエルの高速化により手札を把握できているターンの割合が増えた点、カード1枚辺りの価値が上がっている点、コンボデッキが当たり前になり特定カードを落とす事による生じる損害が増えた点など、挙げるとキリが無い。
*29 使用者の名前からJ-Stormなどと呼ばれた。
*30 他のカードにも何らかのデメリットがある。
*31 例えば《ハリケーン》のようなバウンスカードとのコンボ。
*32 ただし、こちらはこちらで強化されている面もある。
*33 例えば《キラートマト》や《BF-蒼炎のシュラ》など、ダメステ中の特殊召喚は潰せず、《BF-大旆のヴァーユ》は無効化しても再び特殊召喚効果を使用できるので払い損に終わる。
*34 ちなみに《クリッター》もエラッタ後に禁止カード行きになった経験があるが、あちらはエラッタして釈放→禁止と言う道は通っていない為別の話。
*35 メインフェイズで相手がカードをプレイした時、「スタンバイフェイズで《マインドクラッシュ》を発動させるつもりだった」と主張して所謂「巻き戻し」を発生させる行為が多発した。通称:巻き戻しマイクラ。
*36 手札に持っていないことを確認するために、かつては発動者が相手の手札を確認することが認められていた。テキスト外行動のためしばしば揉め事の種となり、現在は裁定が変更されて「プレイヤー同士で確認方法を決め、決まらなかったらジャッジに判断してもらう」という形になっている。
*37 相手ライフを回復させる効果を《シモッチによる副作用》でダメージに変換してライフを削るデッキ。
*38 無論、【オルフェゴール】の様に「ドラグーン」に強い上に「ドラグーン」を採用しないデッキも環境上位に居座っていたが、「ドラグーン」への対策をしていた事に変わりはなく、中には“【閃刀姫】と言った他のデッキへの勝率が上がるから「ドラグーン」を搭載する”と言った手段に出るプレイヤーもいた。また、短い間にも関わらず「ドラグーン」搭載デッキが流行る→「ドラグーン」メタが流行り「ドラグーン」非搭載デッキが増える→警戒が緩んだ隙に新たな戦略を身につけた「ドラグーン」搭載デッキが流行る→…と言った環境の循環も起きていた。
*39 「アザトート」が先行登場していた韓国では日本より早く使えた。
*40 ランク5以上のXが特殊召喚された時に自己サルベージする効果を持つので、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で落とす→《迅雷の騎士ガイアドラグーン》を重ねてサルベージ効果を発動する、と言う流れで擬似的なサーチが可能な為。
*41 実際には除外するのは相手だけなので少し違うが。
*42 上記《血の代償》が【ガジェット】と組んで1ターンに3体並べてきたりしてたが。
*43 たとえば《スクラップ・リサイクラー》1枚からアウローラドンまで繋ぐ動きがあるにはあるが、召喚権を使う、枠を圧迫する、誘発が重いなどの弱点がある。
*44 一応2体目を出したほうが安定する、必要なルートもあるにはあったがごく少数
*45 実際に「アナコンダ」の登場後は“カード名に「融合」や「フュージョン」がつかない融合魔法”、“カード名に「融合」や「フュージョン」が付くが使いにくい・カードパワーの低い融合魔法”、“メインデッキに入らないモンスターを融合素材に指定する融合モンスター”と言ったカードが増えている。
*46 アニメ版では「この効果で特殊召喚したトークンはリンク素材にできない」という制約であったため、単体だけ見れば強化されている。
*47 《D・スコープン》は守備表示の場合☆4になる永続効果があり、「ハリファイバー」の制約は“効果を発動出来ない”なので永続効果は無効にならない。
*48 多くのデッキではピン挿しが多かったものの、【オルターガイスト】の様な低速デッキでは複数採用されていた事もあるので全く効果が無い訳ではなかった。登場から3ヶ月未満での規制であり、かなり特殊な措置とも言える。
*49 「サウサク」はこの時点で制限復帰済みだった。
*50 禁止カード以外にも英語版なども日本語訳テキストを用意することで使用が認められた、OCGで未販売のカードや大会賞品のレプリカ、一部言語版などは使用不可
*51 その後ランキングデュエルへと変更
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