登録日:2022/03/23 (水曜日) 20:03:00
更新日:2024/06/18 Tue 11:42:50NEW!
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長き眠りより目覚め、地獄の凱歌を高らかに歌え!
《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》は、遊戯王OCG及びアニメ遊戯王ZEXALⅡに登場したXモンスターである。
ZEXALⅡ作中では「闇デュエル界の四悪人」のメンバーにして第一の刺客である蝉丸が使用した。
概要
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/風属性/昆虫族/攻1200/守2500
レベル3モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの表示形式が変更された場合に発動できる。自分の手札・墓地から昆虫族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
(2):フィールドのモンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除き、そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果を無効にする。
その後、フィールドの昆虫族モンスター1体を選び、守備力を500アップするか、表示形式を変更する。
2020年6月発売の「COLLECTION PACK 2020」に収録。レアリティはスーパーレアで、コレクターズレア仕様も存在する。
蝉らしく(?)アニメに登場してから現実世界で翅を広げるまでに約7年という長い年月を要した。
「儚さ」の象徴とされる事の多い蝉をモチーフとしたモンスターではあるが、黒や赤を基調としたその外見は儚さよりも禍々しさを感じさせるものとなっている。
甲虫の仲間のような角や柊の葉のようにギザギザした翅、脚は細くも鋭く、もしこんな形の蝉が実在したら採集時に手を怪我してしまいそうである。
また、このカードはZEXALシリーズのキーカードである「No.」の名を冠するモンスターであるため頭角の右側に紫色で「03」と数字の刻印が刻まれている。
X召喚の素材に種族や属性の縛りは無く、レベル3モンスター2体で出せるためX召喚自体は容易に行える。
条件を満たすと昆虫族を特殊召喚できる効果と、モンスター効果を無効化したうえでその後使える追加効果の、大きく分けて2つの効果を持つ。
(1)の効果は自身の表示形式の変更をトリガーに、手札か墓地から昆虫族を守備表示で特殊召喚できる効果。
(2)の効果とは連動しており、(2)の効果でこのカードの表示形式を変えればこの効果で昆虫族を特殊召喚できる。
しかし表示形式は守備表示に限定されているためアタッカーの展開には向かず、リンクモンスターの蘇生も不可能となっている。
ちなみにこの効果はX素材を使わないため、既に素材を使いきった場合でも条件さえ満たせば発動可能。
もちろん(2)の効果に関わらないメインフェイズでの通常の表示形式変更でも問題なく発動条件を満たせる。
(2)の効果はX素材を使って発動するフィールドのモンスター効果の無効化。
やや分かりづらいが、対象モンスターはトリガーとなった効果だけでなく他の効果も全て無効化される。しかもエンドフェイズまでといった時間制限も無い。
ただし対象を取って発動するため対象耐性持ちには通用しない点と、「発動を無効にする」効果ではない故にダメージステップでは使えない点には気を付けたい。
そして効果を無効にした後で、場の昆虫族の守備力を上げるか表示形式を変更するかの追加効果を使用できる。
基本的には自身に使い、守りを固めるか更なるモンスターを展開するかの2択を行う事となる。
X素材に縛りは無いが、(1)の効果を考えるとやはり【ビートルーパー】などの【昆虫族】系列のデッキで使ってこそ真価を発揮できるカードといえるだろう。
しかし、(2)の効果で自身の守備力を上げ続ける事もできるため、他の昆虫族に関する効果を虫だけに無視した単体起用もできなくはない。
ランク3Xを主体とするなら【昆虫族】とは無関係のデッキでも「モンスター効果を抑え込む壁役」として採用を検討できるだけのスペックは充分有している。
また、昆虫族には言わずと知れた《増殖するG》が存在するため、効果使用後の彼らを釣り上げて壁やリンク召喚の素材に使う機会が来る……かもしれない。
相性の良いカード
●「電子光虫」モンスター
レベル3が主体で、昆虫族で、X召喚で戦い、表示形式に関する効果を多数持つカード群と、このカードと相性の良い要素満載の昆虫族モンスターたち。
詳しくは項目参照。
●「B・F」モンスター
アニメARC-Vに登場した風属性・昆虫族テーマ。このカードとは属性と種族が完全にマッチしている。
X素材に最適な《B・F-連撃のツインボウ》や蘇生対象の筆頭候補となる《B・F-毒針のニードル》とは特に相性が良い。
●《夢蝉スイミンミン》
アニメでこのカードのX素材となったモンスターの1体。攻撃表示の昆虫族が場にいると手札から特殊召喚でき、その際に場のモンスターの表示形式を変更できる。
X素材に適するうえに表示形式変更効果でこのカードの(1)の効果も誘発できたり蘇生モンスターを攻撃表示にできたりと、相性の良さは折り紙付き。
●《騎甲虫スカウト・バギー》
ビートルーパーモンスターの1体で、召喚・特殊召喚した場合に同名モンスターを特殊召喚できる海外新規のレベル3昆虫族。
場に出すだけでこのカードをX召喚でき、このカードの効果で特殊召喚しても効果が使えるため、相性は抜群に良い。
●《ゴキポール》
《ゴキボール》のリメイクモンスター。墓地に送られるとレベル4の昆虫族をサーチでき、それが通常モンスターなら追加効果も使える。
フィールドからはもちろんX素材として墓地に送られても効果発動できるため、X素材にも蘇生対象にも適する。
●《SRベイゴマックス》&《SRタケトンボーグ》
ご存じSRの出張セット。
SRの力を借りると容易に出せる他、このカードでは対応できない魔法・罠カードをカウンターできる《トーテムバード》との使い分けも可能となる。
アニメにおいて
現れろ! No.3!
No.3だって!?
そうよ! これこそキサマらを葬るために、ベクター様から賜ったNo.!
Ⅲ……キサマがなんと名乗ろうが、真の3番は!この俺様のNo.よ!!
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/風属性/昆虫族/攻1200/守2500
レベル3モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
相手フィールド上に存在する効果モンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
そのモンスターの効果を無効にし、このカードの守備力は500ポイントアップする。
項目冒頭で触れた通りZEXALⅡ113話にて蝉丸が使用。カード名が金色で記されているため、OCGでは存在しないウルトラレア仕様のようである。
イラストもOCG版とは異なり角の刻印を強調するかのような斜め向きの構図で描かれている。
アニメ版ではNo.3だけにかX素材が3体必要であり、作中では1体で2体分のX素材となるモンスターを使用してモンスター2体でX召喚されている。
しかし肝心の「X版ダブルコストモンスター」ともいえる素材用モンスターのOCG化が遅れたため、OCGではこのカード自身の召喚素材数を減らす形で調整された。
また、そのモンスター《オイリーゼミ》は同名モンスターを並べる効果でOCG化されたので、アニメの流れを再現すると場にモンスターを1体残せるようになった。
アニメ版にはOCGにおける(1)の効果は無く、無効後の追加効果は守備力の上昇のみでしかも強化対象は自身に限定されていた。
同名カードの使用制限が追加されNo.共通の戦闘破壊耐性を失ったが、概ねOCG化の際に強化されたと見ていいだろう。
モンスター効果無効の効果名は「メモリーサッカー」。直訳で「記憶を吸う者」となり、相手の記憶を奪う事で効果を使わせなくするイメージか。
作中では使い手の蝉丸によってナンバーズクラブをはじめとしたデュエリストたちの記憶が奪われていたが、このカードの影響だったのだろうか。
デュエルでは「遊馬&Ⅲvs蝉丸」戦で登場。上記のやり取りはそのデュエル中に行われたもの。
蝉丸の先攻1ターン目に出され、返しの遊馬のターンで無効効果を発動。《No.39 希望皇ホープ》と《ダブル・アップ・チャンス》のコンボを台無しにした。
その後は《No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》の効果を止めたり《空蝉幻身》で攻撃力を上げて攻撃したものの2人を倒すまでには至らなかった。
最終的には攻撃力23600となった「アトランタル・ホープ」の前に敗れ、デュエル後は遊馬が回収したのちに仲間の証として遊馬からⅢの手に渡された。
そして、このカードの登場から約2か月後の122話でベクターの口から衝撃の真実が明らかとなる。
「貴様らが今までバリアンの刺客から奪ったナンバーズはすべてニセモノよ!」
このカードの正体はドン・サウザンドによって創造された偽りのNo.の1枚であり、アストラルの記憶のピースでも力の一部でもないイレギュラーな存在であった。
確かに「No.」の名は冠してはいるが、真の3番どころか真っ当なNo.ですらなかったのである。
ベクターの独白後、カイトとデュエル中のMr.ハートランドの言動から罠を察知したVの指示でⅢはこのカードを捨てる。
Ⅲの手を離れた後はMr.ハートランドに回収されたが、彼がデュエルに敗北した直後に他の偽No.と共に発火。
彼自身共々炎に包まれ、燃え尽きて消滅してしまった。
「も……燃えている! 私自身がハーエバーニング!?」
「べ、ベクター様! も、燃えております! な、なぜ!?」
「ベクター様~!」
余談
- 「偽りのNo.」ではあるがOCGのルールではちゃんと「No.モンスター」であり、《希望の記憶》などのNo.サポートも問題無く使用できる。
《No.99 希望皇ホープドラグナー》にも対応するし、アニメ作中で敵対した《No.6 先史遺産アトランタル》に装備させる事だってできてしまう。
しかし偽物であるためか、「No. COMPLETE FILE-PIECE OF MEMORIES-」には未収録となった。
- 「偽りのNo.」のトップバッターとして登場したこのカードであるが、OCGでも該当カード4枚の中では最も早くOCG化を果たした。
その後、「偽りのNo.」は毎年6月発売のパックでデュエルに使用された順に1枚ずつOCG化されるようになった。
- 偽物ではあったが、アニメZEXALシリーズの放送3年目になってようやく登場した作中初の風属性No.である。
他の5属性のNo.は放送1年目、それも放送開始から半年以内には全て登場していたのだが、何故か風属性のみNo.の登場が大幅に遅れていた。
水:《No.17 リバイス・ドラゴン》(第1話)
光:《No.39 希望皇ホープ》(第2話)
闇:《No.34 電算機獣テラ・バイト》(第3話)
炎:《No.61 ヴォルカザウルス》(第11話)
地:《No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー》(第16話)
風:《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》(第113話)
- 作中で蝉丸は「蝉」モンスターを発動条件とする罠カード《蝉鳴くバリア-ミンミンフォース-》とこのカードを併用して遊馬を追い詰める算段を立てていた。
しかしこのカードは「じごくぜみおう」であるため、OCG準拠ではその罠カードの発動条件を満たす事ができない。
- カード名の「Locust」は蝉という意味も持つが、一般的にはイナゴなどのバッタ目の昆虫を意味する単語である。
アニメでは鳴く時に翅を震わせたりOCGのイラストで前翅を立てたりしているが、これは蝉ではなくスズムシやコオロギの仲間に見られる特徴である。
他にも黒い体色や2枚翅*1といった外見もそれらの虫と共通し、コオロギにはまさに「地獄」の「王」に由来する「エンマコオロギ」という種も存在する。
蝉だけでなくスズムシやコオロギというバッタ目の昆虫を思わせる要素も併せ持つが故に「ローカスト・キング」という名前になったのだろうか。 - ちなみに一般的に蝉は英語で「Cicada」と言い、英語名は《Number 3: Cicada King》と「地獄」の要素も抜けた非常にシンプルな名称となっている。
- アニメ作中におけるこのカードの鳴き声は実在の蝉であるミンミンゼミとアブラゼミの鳴き声を合成したもの。
禍々しい色合いをしたこのカードは両者とはあまり似ていないが、世界にはハグロゼミの仲間などこのカードのように黒と赤を基調とした色合いの蝉も存在する。
前→「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」
次→「No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン」
真の真の3番→「No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ」
長き追記より目覚め、地獄の修正を高らかに歌え!
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▷ コメント欄
- 蝉鳴くバリアミンミンフォース!? -- 名無しさん (2022-03-24 01:19:58)
- OCG化に併せて何かとガチな性能を得てる偽No達 -- 名無しさん (2022-03-24 14:54:58)
- アニメでもOCGでも次に出たステルスクラーゲンのインパクトがでかすぎて印象の薄い不憫なNo.。優秀には違いないんだが -- 名無しさん (2022-03-25 21:50:46)
- 名誉電子光虫なNo.。更に下級モンスターもここぞとばかりに相性良いもんだから蝉丸が電子光虫使いの救世主になってるのホント蝉生える -- 名無しさん (2022-06-01 20:34:44)
- 正直、コピペ集団の真No.より偽の方が本物っぽい -- 名無しさん (2022-12-05 19:07:59)
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