ポケモン世界の食肉事情

ページ名:ポケモン世界の食肉事情

登録日:2019/09/11 Wed 18:41:28
更新日:2024/05/09 Thu 13:42:18NEW!
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「シンオウ むかしばなし その1」

うみや かわで つかまえた
ポケモンを たべたあとの
ほねを きれいに きれいにして
ていねいに みずのなかに おくる
そうすると ポケモンは
ふたたび にくたいをつけて
このせかいに もどってくるのだ






ネット・現実問わず擬人化された動物社会の食肉事情が話題になることが時折あるが、では『ポケットモンスター』シリーズの世界において、人やポケモンは何を食べて生きているのか?
ひょっとしたら人間や他のポケモンから食用として扱われるポケモンがいるのではないか?
という話。


公式見解は曖昧にされており、「ポケモンが食べられる描写が直接的に描かれたことは無い」が、「捕食・被捕食の関係にあると明言されているポケモン」はいる。



●目次


【前書き】

食欲は人にとって生命維持の為に必要な本能的欲求だが、『ポケットモンスター』の世界に住む者たちも生物である以上食欲を覚える(はずである)。


作中世界の食物に関しては、あの世界では現状人間とポケモン以外の生物があまり多く描写されない*1ため、「ポケモンの食用」に関しては議論の対象となる。


例えば『赤・緑・青・ピカチュウ』のサントアンヌ号イベントでは「牛フィレのステーキ」「舌平目のムニエル」「サンマの塩焼き」という単語が出てくる*2が、その「牛」「舌平目」「サンマ」とはそもそも何なのか?
これはまだ世界観が緩かった初代での描写とは言え、生物名の付いた料理が出てきている以上、通常の食用動物がいる可能性はあると主張できなくもないが、「食用動物がいる=だからポケモンは食用にしない」という構図は成立しない


本家『ポケモン』シリーズにおいては、世代を重ねる中でポケモンの食用利用に関する描写が増えており、暗にポケモンが食べられていることが示唆されている。
ただし、その大半は「再生可能な身体の一部分や二次的な生成物が食材として使われている」という設定である。
何だかんだでポケモンを人間が食い殺すのはゲームのイメージ的にキツイので、このような設定になっているのかもしれない。
一応、派生作品『Pokemon Sleep』では「マメミート」というマメから作った肉が登場しており、一部の肉はマメから作られている可能性もある。


『ダイヤモンド・パール』に登場する「シンオウ神話」には「古代人が海や川のポケモンを骨になるまで完全に食べ切っている」との記述(項目冒頭の文章)がある。*3*4


一方、アニメ版を始めとしたメディアミックスでは、ポケモンを使った料理に関して言及される場合がある(アニメ版の食用ポケモン事情に関しては後述)。
メディアミックス展開が始まって間もない時代は、アニメ版を含めた各作品ではポケモンを食べる描写が現在より多く、特にコイキングがよくネタの対象になっていた。
これについてはポケモンに関しての世間やユーザーのイメージが完全に固まっておらず、「ペット」「パートナー」としての側面が薄かったからだとも言える。


ネットメディア『ガジェット通信』には、有名ブロガーがポケモンセンターに「ポケモンの食用利用ができるかどうか」を問い合わせたことに関する取材結果が掲載されている。
その時のポケモンセンターの回答は「ポケモン世界は地球に似た別の惑星なので、食生活もちょっと違ってて、肉や卵などは食べずに、木の実やホットケーキのようなパン類を食べている」との内容だった模様。
しかし、公式のゲームでの描写とは矛盾する回答でもあるため、恐らくポケモンセンターの独自解釈だと思われる。


実は初代からポケモン間での食物連鎖が発生していることがゲームでは描写されている
例えば、タイプの相性上ひこうタイプのポケモンはむしタイプのポケモンに強いが、実際にこれらのポケモンが食物連鎖の関係にあるとする設定が多い*5。現実世界でも、鳥類が昆虫を捕食するのは我々にとっても普通と言えるので納得がいくだろう。
また、みずポケモンは頻繁に様々なポケモンの捕食対象として狙われていることが読み取れる。
ゲーム内にポケモン用の食べ物やプレイヤーがそれを生成する要素がある場合、ポケモンの餌となるポケモンを与えるメリットが薄いため、飼育環境下のポケモンが他ポケモンを食する機会は滅多に無いと見られる。


【アニメにおける食用ポケモン】



食べたいな~コイのあらい……。



出典:ポケットモンスター、16話『 ポケモンひょうりゅうき』、1997年4月1日~1999年1月21日まで放送。
OLM TEAM OTA、テレビ東京、SOFTX(テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


上述したように、アニメ版では無印の時点でポケモンの料理の存在が示唆されていた。


上記画像はサトシ一行が遭難した際、食料に困って考えた想像のシーンだが、その直後にカスミが「ほとんど骨と皮と鱗だけで食べられない」と説明している。
他にも、無印ではクラブの食用設定が描かれるなどのネタがあったが、徐々にこのような食用ネタは描写されなくなっていった。


人物の食事に関しても、無印初期は骨付き肉などを平らげる描写があったため、その肉はポケモンの肉である可能性がある。
また、ムサシが「明太子おにぎりを作った」と発言している。その明太子の正体とは果たして……?
『金銀編』ではヒメグマがハムを食べる描写が登場した。


ただ、シリーズが経過するに連れて、提供される食事は肉を連想させないような食べ物が増えていく(野菜、木の実、果物、パンが中心)。
その一方で、『サン&ムーン』においては、ソーセージやハムなどの存在が明確に描かれるようになっていた。


ポケモンの食物連鎖が描かれる機会は殆ど無く、ポケモンの食事に関しては木の実やポケモンフーズで一貫している。
それでも無印第1話ではポッポが普通のミミズ*6を食べている描写があった。


ゲーム版はポケモンの食用描写に関して年々増えていることを考えると、アニメ版は逆の道を辿っているように見えなくもない。


無印のシリーズ構成を担当した脚本家の故・首藤剛志氏は、ポケモンの食用描写について自身のコラムで裏事情を暴露していた。
「生き物は人間とポケモンだけという世界観」「タケシは料理担当」という縛りがアニメにあったため、スタッフ間でも大問題として議論となったのである。
その結果、「人間に飼われるポケモンはポケモンフーズか木の実を食べる」「人間はうやむや」「野生ポケモンは不明」と定義したらしい。


首藤氏は「正直な話、視聴者からそこを突かれると辛いところである」としており、あまりスタッフとしても視聴者に突っ込んでほしくないのかもしれない。
補足しておくと、首藤氏は「今、僕が関わっていないアニポケでこの問題がどうなったかは分からない」とも述べている。


アニポケのスタッフの1人である一石小百合氏は「テレポケを始めた時は食用の動物は他にいると言う設定でした。カスミのジムの水槽には普通の魚が泳いでいたはず」と言及する一方、「いつの間にかなかったことになった」として、食用動物の存在が初期設定に終わったと振り返っている。
こちらの設定を採用すると、「人間はポケモンを食用として用いていない」ということになる。


ここまで読んでもらえば解るが、上記の首藤氏と小百合氏の食物に関しての証言は思いっきり矛盾が生じている
首藤氏は「初期からそもそもポケモン世界に動物はいない」「人間の食事描写は曖昧にすると皆で決めた」との認識で、一方小百合氏は「初期には食用動物がいた設定がある」としている。
どちらかが嘘か記憶違いの証言をしているのでは?と疑うだろうが、これに関しては更に複雑な事情がある。


首藤氏のコラムでは「ポケモン世界に動物はいないという設定なのに、作画関係と意思疎通ができていなかったために作画に普通の動物が描かれている」ことに触れている。
「カスミのジムの水槽にいる普通の魚」などはまさにその表れで、要はシナリオ担当班と作画担当班の持つ認識が違ったのだ。
小百合氏の「動物の設定が無くなった」との証言は、一部スタッフとの設定の認識が違ったので小百合氏の視点では「無くなったように見えた」可能性が出てくる。
ただ、動物関係に関しては首藤氏の独自解釈の成分もあるため、実際の食用ポケモンに関する設定は結局「スタッフそれぞれ」としか言いようがないのかもしれない。


ちなみに、初期のアニメでは料理屋のメニューが日本語で書かれていた


【人間が食べることがあるポケモン】

以下の情報の出典は「ゲームでの図鑑説明や料理」「アニメシリーズでの描写」「書籍『ポケットモンスター図鑑』の記述」など。記載するポケモンは順不同。


尻尾部分が食用として用いられており、尻尾の先からは栄養は無いが幸せな気分になる甘みが出ている。
鈍感な性質故に尻尾に痛みを感じず、尻尾の耐久性が弱い代わりに再生力が高いので切られても気にしないらしい。
あまりにも千切れやすいが故にそこら辺に落ちていることが多く、過去には手軽で貴重な食糧扱いだった。
アローラ地方では、尻尾を干した後に塩水で煮込んだ料理が家庭の味として知られているほど。
ガラル地方でも、カレーライスの具材として尻尾を燻製にした「しっぽのくんせい」が存在する。原産地は不明。


ロケット団曰く「ヤドンの尻尾は珍味で高く売り捌ける」とのことで、団員たちはヤドンを密猟。
そして、ヤドンの尻尾を加工した「おいしいシッポ」というアイテムを販売した。価格はなんと100万円。価格が高すぎてプレイヤーはどれほど貯金しても買うことはできない*7。後にチョウジタウンのロケット団ショップで購入できるが、たったの9800円*8。ぼったくりである*9
一応補足しておくと、まだヤドンから生えてる尻尾を無理矢理ちょん切っていたロケット団と違い、アローラ地方の人々は自然に切れた物のみを食用としている。


ちなみにヤドン自身もこの尻尾が美味なのを利用して逆に釣りを行い、餌を集めている。
その際シェルダーが尻尾を噛んだことでヤドランに進化するというのは非常に有名な話。シェルダーもヤドランの尻尾の甘味を独占したいために噛んで離さないので、ある意味常に食用にされているとも言える。
とはいえ、実際は尻尾のシェルダーはヤドランの餌のおこぼれを食べて生きているらしいので共生に近いようだ。


あくまでヤドン自身は尻尾を舐めるだけで直接食べないかもしれないが、『剣・盾』では上記「しっぽのくんせい」を使った「あぶりテールカレー」を作ることにより手持ちのヤドン(原種ではなくリージョンフォームの個体)が同種の尻尾を食す「共食い」が発生するようになってしまった。


ちなみにDLC第一弾『鎧の孤島』からガラルヤドンが登場したが、ヤドンはともかくヤドランはどくタイプも持っているため、食用には向かなさそうだ。


アーボック自身が食用にされているわけではない*10
しかし、カロス地方にあるレストラン「リストランテ ニ・リュー」のメニューには、アーボックのを利用した「180年熟成アルティメットハードチーズ 噛むと鼻がへし曲がる異臭を放つブルーチーズ 雌アーボックのどくどくを使ったウォッシュチーズ」がある。やたら長ったらしい料理名だ。
そもそも『猛毒』状態にする技なんか使って人体に影響はないのか?


涎のような蜜は甘い味を持つが、匂いが2km離れていても気付くレベルで臭いので普通は近寄れない。
しかし、一部マニアは逆にこの匂いを好んでいることや味自体の説明があることから、蜜を食した人間は存在する模様。
4コマアンソロジーなどのメディアミックスでの描写では、蜜を使って料理をするがその見た目の悪さなどを理由に嫌がられるネタがある。


これらの甲殻類型ポケモンはハサミが時々もげることがあり、取れてもしばらく経てばまた生えてくる。


アニメ版でサトシがオーキド博士によってクラブが鍋料理にされないか不安視する描写があり、クラブの鍋料理の存在が示唆されている。ちなみにその不安に対してオーキド博士は「サトシの個体は小さすぎて食えない」として年甲斐も無く煽っている。
ということは、裏を返せばある程度大きい個体は普通に食べられるのだろうか……?
その他、かのギエピーはキングラーを入れたカレーを作り「シーフードカレーだっピ!」と称していた。


『ウルトラサン』ではウデッポウのハサミは美味とされているが、『バイオレット』では味のクセが強く好みが分かれると語られる。また、ウデッポウはハサミが再生するまでコッソリ生きなくてはならない。難儀だ。
『ウルトラムーン』の図鑑によると「ブロスターのもげたハサミが食材として海外に輸出されている」らしい。


マケンカニはパンチを放ちまくる性質からしょっちゅうハサミが取れる。中身は少ないがコクがあって美味いと評価されている他、殻から良い出汁が取れるのでパエリアの素材として珍重される。
ケケンカニのハサミは自主的に飛ばして発射する事もでき、『バイオレット』ではこちらも美味として触れられた。
なお、ウデッポウとは違って再生力は高いようで、ハサミはすぐに生える。


シザリガーもハサミがよくもげるが、こちらは『ウルトラムーン』の図鑑によれば「ドロ臭くて不味い」らしい。これがカニ・エビとザリガニの差か……一応、現実のザリガニにも食用になる種はいる。


茎やネギが無いと生きていけないポケモンだが、非常食として茎を自ら食べることがある。
近年野生の個体数が減ったとする設定があるが、一部攻略本などの書籍では「食肉目的で乱獲されたために数が減った」と明言されている。
ガラルカモネギの進化系ネギガナイトは「自身のネギを一生手放さない」とあるので、摂食はしないだろうか。


ネギ自体は『ポケモン』の世界でも普通に存在し、カモネギ系専用のどうぐ「ながねぎ」やカレーの具材として「ふといながねぎ」が登場している。
もちろんカモネギ本体がゲーム中で食される描写は無い。


ラッキーは一日にいくつかタマゴを産み、そのタマゴは栄養満点で、食欲が無い人でも完食するほど美味しいらしい。
傷を負った者にはそのタマゴを与えてくれる一方、悪い心の持ち主には分け与えてくれない。
ハピナスのタマゴには幸せが詰まっているとも言われ、一口でも食べると優しく笑顔になれるとされており、その絶品ぶりも相まって市場では一番高い値が付く。
また、ハピナスのタマゴは一部の図鑑では持たせると経験値を多く貰える道具「しあわせタマゴ」と同一視されている。


タマゴを求めてラッキーの捕獲を試みる人間は多いが、逃げ足の速さと野生個体の少なさ故に難易度は高い。
逃げ足に関しては、自然界では他のポケモンもタマゴを狙っているため、その魔の手から逃れ生き延びるために発達したようだ。
野生の個体数が少ないのは乱獲され続けた結果としてそうなったようで、昔は乱獲できる程度には数はいた模様。
『剣・盾』ではカレーの具材として、ラッキーかハピナスから採取したと思しき巨大な「ゆでタマゴ」を購入できる。卵がカレーの中央に鎮座するトッピングは圧巻。


ツルは独特の香りを放つため、ガラル地方の一部地域では香菜として用いられているとか。


上述のカスミの発言は、彼女はコイキングを食したか捌いた経験があるからこそと邪推できなくもない。
もしくは誰かが研究目的でコイキングを捌いた結果判明した事実か。
また、小学館から発売された『金・銀』の攻略本『ポケットモンスター金銀 ポケモンずかん』には、ポケモン世界の雑誌「ポケモンジャーナル」からの引用という設定のコラムが存在するのだが、そのコラム内でウツギ博士が「まな板の上のコイキング」という言葉を我々の世界でいう「まな板の鯉」と同じような意味で使用している。
この言葉が存在する点からコイキングをまな板の上に乗せて、なんらかの処置をする事が、一般的に行われてきたと考えられる。これが調理であり、人間にふるまうためであるとまで断定するのはいささか早計であろうか?


回復アイテム「モーモーミルク」でお馴染みの有名ポケモン。
身体から毎日20リットルは絞られるミルクは栄養満点・高カロリーで、お年寄りや病人には最高の飲料。このミルクの味はミルタンクの食する牧草にも左右され、牧草の質が良い土地ほどミルクはコクが出て良いとされる。
一方、高カロリーのため飲みすぎると太ったり、人によってはお腹を下してしまうデメリットもある。
また、ミルタンクが習得する技「ミルクのみ」もおそらくモーモーミルクを活用したもの。


現実における牛乳と全く同じ用途で用いられているようで、『サン・ムーンUS・UM)』では「ミルタンシチュー」、『剣・盾』ではカレーの具材としてモーモーミルクから作ったと思しき食品「モーモーチーズ」が登場する。


危険を感じた際に頭から出る水飴のような甘い液体は一部のポケモンの好物。この液体は人間の舌にも美味しいもののようで、液体を集めたシロップをパンに塗って食べるのが人気。
しかし、とりポケモンにとっては苦手な味とされる。


捕食者としてのイメージが強いが、実は『ムーン』の図鑑で「背びれが食材として珍重されており、乱獲された過去がある」と書かれている。現実のフカヒレさながらの話だが、今でもそうなのかは不明。
図鑑説明には「生息海域に入った船は容赦なく沈める」「時速120キロで泳ぐ」「鉄板も噛み千切る」ともあることを考えると、さぞ苦労しただろう。
割に合わなかったから廃れたのかもしれない。


首に付いたバナナのような房は甘く、子供や野生ポケモンに大人気で、トロピウスも喜んで配る。
南国の子供はトロピウスの房をおやつとして食べており、暖かい土地にはトロピウス専用の牧場まである。
房は1年に2回実を付けるが、元はトロピウスが果物を食べ続けていたら発生した物らしい。アローラ地方に棲むトロピウスの首に実る房は、他の地方の物よりも格別に甘くて美味しい。
『剣・盾』のカレーの具材「フサパック」は、名称と形からしてトロピウスから採取したのだろう。
ちなみに房以外にもバナナをモチーフにした木の実として「ナナのみ」が存在する。


背中の木にはどんぐりのような木の実がなる。ヒスイ図鑑によれば甘くて美味しく滋養に富むとされ、ついばみに来るポケモンも多い。
一方でアニメにてサトシが食した際は、未熟だったのかはたまた口に合わなかったのか渋い顔をした。


進化用の栄養分が小さい玉に詰まっており、その影響で小さい玉はとても甘くて美味。体が赤いほど美味しいらしい。
玉はチェリンボ一匹につき一個しか取れなさそうだが、その希少価値については特に説明されていない。
小さい玉にも顔が付いているように見えるが……。


春の時期にアイスキャンディーのような食感の木の実がお腹の周辺に生る。味に関して説明されている辺り、人間が実際に食べているのだろう。
ユキカブリ自身も人間に近寄る習性があるため、木の実が人間に採取されやすいのかもしれない。実際、アニメではサトシたちがこれを食べていた。


頭に生えた葉を食べると驚異的な疲労回復効果が得られる危ないハッパ(隠語)じゃないだろうね……?
頭の葉は元気の無いポケモンに分け与える使い方をしているようだが、図鑑説明文からして人間も恐らく食している。
この葉っぱとヒヤップの美味しい水、バオップの炎でスープが一つ作れそうな気がする。関連するジムリーダーからして意識されていそう。


頭の葉はとても苦いが身体を元気にする効果があり、天日干しにした後煎じて飲む。この葉は抜け落ちてもすぐに生えてくる。
なお現実のチューリップの葉にはツリピンという毒が含まれているため摂取してはいけない。一方、球根は糖度が高くデンプンに富んでいるため菓子の材料に使われる。
『剣・盾』ではミツも食用になることが明らかに。DLC第一弾では、ある経緯からポケモンのミツを集めることになるが、その中で迷子のチュリネを助けたお礼に親のドレディアがミツを分けてくれるシーンがある。


大顎を利用して乱暴に食らい尽くすポケモンだが、『BW2』の時点で「食べると意外と美味しいらしい」こと、『剣・盾』の時点で「むかしは食卓にのぼった」(『シールド』の図鑑説明)ことが明言されてしまっている。
またバスラオの体の筋は三種類あるが「あかすじは脂が多く若者向きなのに対し、あおすじは淡白で食べやすい」とのこと。しろすじは現在までその点の記述はない。
モチーフであろうブラックバスもイメージに反して意外に美味な魚で、フライや天ぷら、ムニエルなどに調理して食べられている。現実で日本に持ち込まれたのも、元はといえば食用・釣りの対象としての運用が目的だった。


ツノに茂る葉っぱからは紅茶が作られる。これは色々な地方で行われているらしく、パルデア産はその中でも香りの強さで知られているという。


花粉を丸めて団子を作り出し、その種類は食用から戦闘用まで様々。
これは栄養があるとされ、人間向けのサプリメントとしても売られているようだ。


多くのポケモンにエサとして食われている。
また、図鑑に「とても美味しい」と人間目線で書かれているので、食用として一定の需要があるようだ。
しかし、ヨワシだってただ捕食されているわけではない。時には恐ろしい反撃を喰らわせるのだ……!


甘い香りを常に放ち、とりポケモンに狙われている。
甘すぎて人が食すには厳しいが、汗を水で割るとほどよい甘さのジュースになる。


背中がアップルパイそっくりになっており、そこの皮は昔は子供のおやつとして利用されていたらしい。「昔は」とあるので、今でもそうなのかは不明。
カジッチュの登場で、リンゴは「きのみ」とは別に『ポケモン』世界でも存在することが判明した。カジッチュの進化に必要な「すっぱいりんご」「あまーいりんご」[[「みついりりんご」>カミツオロチ]]が出てくる他、カレーの具材にも「とくせんリンゴ」が使われる。
ちなみに初出はスピンオフ作品の『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズで、そちらでは本編より縁の深い、というか必要不可欠な代物。


その身は驚くほど美味しいらしい
……実際のカマスみたいに凶暴で食い手が付かないので情報が集まっていないのだろうか。*11


その体自体が紅茶で形成されており、独特な味と香りをしている。
信頼するトレーナーには少し味見させてくれるが、飲みすぎると死んでしまうことも。危険を恐れないグルメ達はそれでもポットデスを飲み続けるという。
また、怒った時も体を敵の口に向けて飛ばすが、それを飲み込むと激しい悪寒に襲われる
なお、進化前のヤバチャの方は不味い。


手から生み出すクリームは、マホイップ自身の幸福度によって味わいが増していく。
そして、信頼するトレーナーにはクリームでデコレーションされた木の実を振舞ってくれることがあるという。平和な種族である。
しかしキョダイマックスマホイップが繰り出すクリームは、一発約10万キロカロリーというカロリー爆弾。こんなん脂肪フラグじゃん……。脂肪で死亡は困ります
なおカレーの具材の一つに「しんせんクリーム」なるものが登場するが、こちらはマホイップから採取したものなのかは不明。


ちなみにフレーバーごとに「甘酸っぱい/香ばしい/爽やか/すっぱい/しょっぱい/お得/苦味ある/複雑」と8つの風味に分岐する。


  • オリーニョ

『スカーレット・バイオレット』には食にまつわるポケモンが多く登場しており、オリーヴァ系統もその一角に位置する。
ミニーブの頃はまだ美味しくないが、オリーニョの頃になると人間と共存し、新鮮なオイルを分け与えてくれるとのこと。
オリーヴァになると旅立って、慈悲深い性質から弱ったポケモンにオイルを分けて元気にしてあげる。


取れやすいハサミはパルデアのレストラン「バル・キバル」の料理の一つ「ガケガニ・アル・アヒージョ」に使われており、お値段1500円で食すことが可能。
また、脱皮した殻のエキスから作られたカニカマ「ガケガニスティック」がサンドイッチの材料として販売されている。ガラルヤドンに続き共食いさせることも可能。
特定のタイプの色違いを求めるのに使えるので、ネタ抜きでお世話になるプレイヤーも。


タラがモチーフの切り離しポケモンで、専用技「みをけずる」で身軽になって突撃する他、おとしもの(わざマシンの素材)として「きりみ」を落とす。
ガケガニと違い主人公が食べることはできないが、図鑑によれば贅肉は淡白で美味とされている。
サンドイッチの食材には「スモークきりみ」もあるが、関連性はゲームでは語られていない。


ハバネロポケモン。抜け落ちた前歯は香辛料として使われ、パルデアの郷土料理の辛さに一役買っている。
スコヴィランに進化すると辛み成分が更に増し、それを抽出したチリソースが喫茶室なぎさの「スパイシーポテト」やサンドイッチ用のソースとして出回っている。


岩塩ポケモン。貴重なミネラルを摂取する手段として、人間にもポケモンにも大事にされてきた。
アイス屋「あまいやつめたいや」ではコジオの塩に由来する「コジオソルトアイス」が看板商品。お値段900円で食すことが可能。


キクラゲポケモン。進化前後を問わずヒラヒラの部分が美味として人気を集めている。ペパー先輩潜鋼のヌシ戦で例えに出すほど。
中華料理店「来来来軒」では、メニューの一つとして「ノノクラゲとキュウリの酢の物」をお値段950円で実食可能。


お抹茶を思わせるポットデスのそっくりさん。夜中にお茶と間違えて飲んでしまった対象の生気を奪うとされるが、あまり成功率は高くないらしい。
進化前のチャデスは【番外:人間を食べるポケモン】に位置する。


自らのを練って作った甘くておいしい餅「くさりもち」をふるまう。
この餅の毒に致死性はないが、食べてしまうと呪われて操られたり欲望を引き出す成分によって気づかぬうちに欲深い性格になったりとろくなことにならないため、とてもじゃないが食用としてはお勧めできない。


【ポケモン間での捕食・被捕食関係】

野生のポケモン同士が食う・食われるの関係にある場合も多々あり、一部は図鑑の説明文で対象が明言されている。
タマタマ→ピジョンの関係のように初期から明かされていたものもあるが、以下に記すものの多くは『サン・ムーン』以降の図鑑説明文に依るものが多い。
また、派生作品の『New ポケモンスナップ』では、捕食側が獲物を追い掛け回していたり、逆に反撃を喰らっていたりする様子を撮影できる機会が少なくない。


ただし、ポロックやポフィンや木の実はどんなポケモンでも与えれば食べる。


キャタピーは『ウルトラムーン』の図鑑で「自然界では常にエサとして狙われ続ける運命」という直球すぎる説明を受けた哀れなポケモン。
一応、触角から発する強烈な臭いによって自分を狙ってくる相手と戦うようだ。
トランセルに進化できさえすれば、ツツケラに突かれてもビクともしない体を手に入れられる。
ビードルも同様にポッポの好物とされ、ビードル側は小さく鋭い毒針で攻撃したり、目立つ身体の色で敵に警戒心を抱かせたりするなどの対策手段を持っている。


オニドリルの好物として、彼らにひと飲みで捕食されてしまう。たまにアーボにも捕食されるようだが、コラッタを食べたアーボは一ヶ月間は食事をしないで済むらしい。高カロリーなんだろうか*12。また、オオタチやデカグースにも捕食される。
そこそこ大きいラッタを食べるのは上の中でもデカグースくらいで、アローラ地方ではヤングース一族から逃れるためにコラッタ系統がわざわざ夜行性のリージョンフォームへと姿を変えたほど。
ポケモン空想科学読本』にて、柳田理科雄氏は「生活圏と活動時間を変えるためによほど苦労したのだろう」とこの経緯について分析している。


  • ポッポやオニスズメのタマゴ→アーボ・ニューラ

むしタイプのポケモンやみずタイプのポケモンをしばしば食べるひこうポケモンも、食物連鎖によって捕食対象になる。
正確にはポッポやオニスズメではなく、そのタマゴがアーボによって丸呑みで食われたり、ニューラたちの食料にされたりしている。
ニューラはポケモンブリーダーからはタマゴを攫う害獣として忌み嫌われ、最悪の場合ニューラを駆除することもあるらしい。


マケンカニやピジョンの餌として狙われており、マケンカニに対してはねんりきで対処している。


  • コイキング→ピジョット・プルリル

ゲームではピジョンやピジョットによく襲われて食べられている設定がある。
コイキングが無闇に跳ねてすぐ襲われてくれるので多くのポケモンが生き延びるという囮的な役割があるようだが、つまり自然界でのコイキングは主流の食事らしい。
空想科学読本でも「コイキングが良く見られるのにギャラドスはめったに見られない」理由として「ギャラドスになる前に死ぬ個体が多い*13」説を上げていた事を考えると、それほどよく食われているのだろうか?
アニメ版設定を考慮するなら、「人間が食すと不味いがポケモンには美味い」ということになる。
『はねろ!コイキング』でのピジョンは手塩にかけて育てたコイキングを容赦なく攫うコイキングブリーダーの敵として描かれている。
『New ポケモンスナップ』でも絵に描いたような捕獲シーンが撮影できる他、プルリルが満面の笑顔でコイキングを抱きながら深海に沈んでいくというシュールながら衝撃的なシーンも目撃できるかも。


鋼鉄で覆われたアローラサンドの皮膚を前にニューラの爪が逆に折れてしまうこともあるらしいが、マニューラともなれば1匹が体勢を崩しもう1匹がトドメを刺す連携プレイを見せる。そのチームプレーはマンムーのような大型ポケモンすら餌食とする。


甘い匂いに誘われたシェルダーがヤドンに齧り付き、欲を張って巻貝状に進化してしまう。
パルシェンもまたヤドンのしっぽを好物としていて、ヤドン自体を襲いはしないものの、落ちているしっぽを目的に陸に上がることがある。


大昔のポケモンであるオムスターの図鑑解説文の中で、捕食されていたような書かれ方をしている。
シェルダーとオムスターが同じくらい昔からいたのか、化石から再生された後に起きたという「こわい出来事」が原因なのかはまったくもって不明。
自然界でもワシボンの頑丈なツメで殻を砕かれ、中身を食べられてしまうことがあるという。
ダイヤモンド並の硬度を誇るシェルダーを砕くワシボンすごいな……。


カラカラは孤独のあまり泣き叫ぶが、そのせいで天敵のバルジーナに見つかってしまう。バルジーナはカラカラの骨を巣の材料にする習性があるのだ。
ガラガラは骨を投げつけ敵討ちをしようとするらしいが、ホネブーメランなどのじめん技で対抗できるのだろうか……?
また、「手ごろなガイコツ」がバルチャイのか弱い尻を守るおむつにされているが、これは輪郭が違うので、別のポケモン由来の線もある。


毎年春に数千個のタマゴを海藻に産み付けるが、そのほとんどはトサキントの餌になる。
そのトサキントも、知能が低いせいでうっかりギャラドスの口の中に入り込んでそのまま餌として消化される事例がある。


  • ヒトデマン→魚ポケモン

魚ポケモンについばまれるが、持ち前の「じこさいせい」があるため、ヒトデマン自身は全く意に介していない。


スターミーはネオラントの好物。


アバゴーラは頑丈なアゴで殻を一切気にせず丸ごと食べていたらしい。
『ウルトラサン』のオムナイトの説明でも「アーケオスの歯型が付いたオムナイトの化石が見つかることがある」と触れられている。


ヒマナッツはオニスズメの好物で、襲われると葉っぱを激しく振って追い払う抵抗を行う。


ヒドイデ(ドヒドイデ)はサニーゴの頭に生えるサンゴを常食しており、ドヒドイデが海底を這った後はサニーゴのカスが散らばる。
ヒドイデが大量にいるアローラ地方のサニーゴは頭の枝が短くなっている影響が出ているが、これはヒドイデに狙われると自身の頭の枝を折って逃げるため。
頭の枝は3日程度で回復するので、サニーゴにとってはトカゲの尻尾切りよろしく、犠牲を最小限に抑えるための行動なのだろう。
サニーゴの自然に落ちた枝を集めて加工する職人は、サニーゴを食するヒドイデを憎んでいる。
一方で、従来のサニーゴが絶滅しゴースト化したものしか生息していないガラル地方では、ヒドイデはサニーゴを食さないのでその美味さを知らないという。
『New ポケモンスナップ』では、サニーゴを集団で追いかけるヒドイデの光景が見られる。このヒドイデたちはプレイヤーと反対側の海へ飛び込んでいってしまうため、その後どうなったかは不明。
そんなヒドイデも、タイプ相性的に不利で頑丈なアゴを持つハギギシリに毒針を食われたり、落ちたバチンウニのトゲを食べようとしてよく痺れてしまうようだ。


『バイオレット』の図鑑によれば、ちぎれた脚は苦味と渋味が強く食用に向かないらしい。


同じホウエン地方出身のスバメの好物として扱われており、シンオウ地方でもムックルの捕食対象になっている。
ケムッソはこれらのポケモンへの抵抗策として、尻のトゲやそれに含まれる毒を利用して戦う。
ちなみに『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズには、ケムッソとオオスバメのコンビで結成された探検隊「タベラレル」が登場する。
この命名はケムッソによるもので、つまりはそのまんまの意味。しかしオオスバメ側は捕食目的で組んだつもりはなく、由来を知った時には衝撃を受けていた。
アニメでも、ゴウのケムッソが同じく彼の手持ちであるスバメに食われそうになる描写がたびたび登場する。


磁力を放つ鉱物を好んで摂取するメタングがノズパスを狙う事例があるとされる。
その際は年間1cmしか動かないノズパス相手に時速100kmで襲い掛かるらしい。なんというオーバーキル。


小さいホエルコはサメハダーなど獰猛なポケモンに襲われることがあり、ホエルオーは群れで子供を守ろうとする。
またダダリンは大物ばかりを好んで狩りの標的にするようで、ホエルコどころかあの巨大なホエルオーすら対象になってしまう。


頭の大きいナックラーがひっくり返った隙を狙い、メグロコが襲い掛かる。
ところが、進化してワルビアルとフライゴンになると一転、協力して狩りを行うようになる。腐れ縁というやつだろうか。


アニメで「ユキカブリの実」が登場したのと同じ回にて、サトシのハヤシガメの木立部分にもどんぐりのような実が生った。
ただしユキカブリの物と違い、人間にとっては不味い模様。


先述した通り、赤い球には栄養が詰まっている。
人間の嗜好品として成立しているかは不明だが、少なくとも野生ではムックルに啄まれる事態が起きている。


昼間、海面近くで元気にやっているうちに、獲物を狙って上空を飛んでいたキャモメに捕食されてしまうという。
実際『New ポケモンスナップ』では、キャモメが咥えて飛んでいってしまうシーンが見られる。獲物を捉えたキャモメのニコニコ笑顔と、必死なケイコウオの表情の対比がまた凄まじい。


ダルマッカはユキカブリのお腹の木の実を狙って襲うが、ユキノオーが大きな腕を振り下ろし、ダルマッカの群れを追い払う。


フシデの図鑑説明によると、フシデとヤクデは生物学的に近い関係にあるらしいが、近縁だからといって友好関係にはなく、むしろ出会うと大ゲンカになるという。
ケンカで済むならまだ良いが、その進化系であるペンドラーとマルヤクデは縄張りを巡って争い、「負けた方が獲物になるのだ」と明言されている。


人間にとっても美味いというバスラオ。
『ウルトラサン』のあおすじの図鑑説明ではさらに「バスラオ自体もより強い生物にはエサにすぎない」という食物連鎖を感じさせる記述もされていた。
『バイオレット』におけるあかすじの図鑑説明によると、パルデアではオトシドリやヘイラッシャが天敵にあたるようだ。


花の種が狙われるため、アップテンポの踊りと音で追い払う。
人間が食用利用できるポケモンなのかは不明だが、現実ではウチワサボテン亜科などの一部のサボテンの茎や実(ドラゴンフルーツ)を食用にすることがある。


アローラ地方のベトベター(ベトベトン)はゴミ問題を解決するために持ち込まれ定着した種。
その食欲はゴミの身体を持つヤブクロンやダストダスにも向けられるらしく、図鑑には

「アローラではよくベトベターに追いまわされる姿をみかける。」(サン、ヤブクロン)


「匂いを嗅ぎつけベトベトンがよだれを垂らしてやってくる。」(ウルトラサン、ヤブクロン)


「アローラのダストダスが少したくましいのはベトベトンという天敵がいるせいだといわれる。」(ウルトラムーン、ダストダス)

といった壮絶な記述が並ぶ。%%???「キレそうだわ!」%%
他にも、ガラル地方ではヤブクロンの吐き出す毒ガスはガラルマタドガスの好物として知られる。


オニゴーリは獲物を凍らせて狩りをするが、中でも元から氷の体を持つバニプッチがお気に入りらしい。


お互い通信交換するとそれぞれアギルダーとシュバルゴに進化するが、そもそも野生ではカブルモがチョボマキを襲う関係にある。
シュバルゴの纏う鎧はもとはチョボマキのカラを奪ったもので、逆にカラを失ったチョボマキはアギルダーに進化する。


『ホワイト』でのクイタランの図鑑に「高温で燃える炎の舌でアイアントの鋼の体を溶かして中身をいただく」との明確な言及がある。
しかしゲーム内でクイタランと対決すると、大抵クイタランの方が美味しくいただかれてしまう。『ポケモン空想科学読本』でも「見る限り炎はそんなに大きくないため、アイアントを溶かすのに時間がかかり、その間に別のアイアントから反撃を喰らうかもしれない」「現実のライオンがそうであるように、狩りの成功率はそれほど高くないのかもしれない」と考察されていた。
ガラル地方ではサダイジャという新たな天敵も現れており、こちらはタマゴを狙うとされる。


ホルビーはアーマーガアの音を聞き分けるとすぐさま巣穴に潜る。
また、ポケモン世界には「カエンジシはホルビーを狩るにも全力」という諺がある。現実世界で言う「獅子はウサギを狩るにも……」をポケモンに置き換えたのだろう。


ヤミラミ側の図鑑で好物と認定されている。ゲーム中でもサニーゴとヒドイデの関係のように、ヤミラミが仲間の代わりにやってきて同士討ちを起こす場合も。
メタング同様、好物の要素があれば生き物でもそうでないものでもお構い無しなケースの一例だが、こちらの場合光るものが大好きなガバイトが怒ってヤミラミを襲うことがあるらしい。


アゴジムシは凄まじい威力の大顎でココガラを追い払う。


クヌギダマは木にぶら下がりながらエサとなる虫を待っており、アローラ地方ではアブリーを好物としている。


美味な上弱いので野生ではポケモンに常に狙われており、ペリッパーには一度に30匹ぐらい平らげられ、ホエルコには1トンもの量が食べられる。


人がそのまま食べるには甘すぎる体で、美味しそうな香りが漂っている。
そしてドデカバシをはじめとする他のとりポケモンに対して頭のヘタを回転させて抵抗するものの、大抵はかなわず美味しく頂かれるようだ。
『ウルトラムーン』のエイパムの図鑑でも好物とされているほか、『サン&ムーン』では、サトシのモクローマオのアマカジに寄っていき追い払われる、というのがシリーズ初期のお約束だった。


『スカーレット』の図鑑では、甘い香りに誘われて寄ってきたむしポケモンを仲間と油断させカマで仕留める食性が判明している。ただしむしタイプに弱い。
元ネタのハナカマキリも、花に擬態して虫を仕留めている。


頭の傘が美味しいので森のポケモンたちに食べられてしまう。
しかし、再生力が高いので一晩で完治するらしい。


住処となる海底の沈没船を巡って戦い、負けた方がエサになるという、まさかの互いが互いを食べ得る関係。


図鑑説明によると「オゾン層にいる、より強いポケモン」のエサになっているらしい。
そんな所に生息し、かつ隕石を食うポケモンといえば……。


人間の夢を食べることがあるスリーパーだが、アローラ地方ではネッコアラを主なターゲットにするため人間はあまり被害を受けないらしい。


フォクスライも補食側に回ることが多いが、パルスワンに追い回されることもあるという。
恐らくイギリスの伝統である「キツネ狩り」を意識した設定。人がキツネを銃で殺すのではなく、猟犬などと共にキツネを追い回すのを中心としたハンティングであることが特徴。イギリスをモチーフにしたガラル地方での両者の関係もそんな感じなのだろう。


  • カジッチュ→とりポケモン

カジッチュ自体はリンゴの中で暮らしリンゴを食べるドラゴンポケモン……だが、とりポケモンを天敵とし、リンゴのふりをして身を守るらしい。


『シールド』のサシカマスの図鑑では「腹一杯で極端に動きが鈍ったところをウッウに丸飲みにされる」と記述されている。
実際になみのりやダイビングでウッウにくわえられて、特性「うのミサイル」となり対戦相手のポケモンに迷惑を掛ける。


また、まさかのポケモンの看板である(しかも相性上はウッウが圧倒的に不利なはずの)ピカチュウもこの部類に入ってしまう。
というのも、HPが1/4を切った時に「うのミサイル」が発動すると、何故かサシカマスではなくピカチュウを咥えてくるのだ。
ただし実際にはピカチュウは捕食対象ではなくウッウの誤飲の結果で、ピカチュウ以外にも他のポケモンに食らいついてしまう場合もあるとのこと。図鑑説明によればピカチュウは反撃する隙をうかがっているらしい(その割にじたばたしている)。一方のウッウは流石にピカチュウともなると喉に詰まって苦しいようだ(とはいえ気にしていないらしいが)。


シャリタツが鳥ポケモンの好物に擬態し、狙ってきた所をヘイラッシャと協力して逆に狩るらしい。
しかし、その姿は寿司に見えるし本人もスシ…スシ…と鳴くが、この地方ではそこらへんに寿司が落ちているのが普通なのだろうか。


【番外:人間を食べるポケモン】

ポケモンを食している人間たちだが、同時に人間がポケモンの食用生物になる可能性も示唆されている


例えばゴルバットやクロバットは血液を主食にしており、ポケモンだけではなく人間の血も狙って襲う行動をする設定が語られている。
彼らは「死ぬほど血を吸いまくる」らしいので、吸血されて人間が絶命させられる危険性があり、それは正しく「食用にされてしまった」と言える。
それから、ギャラドスも雑食なので人間も捕食すると考えられる。アニメ版では幼少期のカスミがギャラドスに食われかけた経験があり、そのせいで彼女は長らくトラウマを抱える羽目に。
また、そもそもポケモンなのかわからずじまいだったがメタ・グラードンは液状の触手を用いて辺りのポケモンや人間を捕食していた。


食用と表現するには少し違うが、以下のように「生命や感情のエネルギーを摂取する」例もある。概ねゴーストタイプにより齎される被害(?)が多い。


「食っている」と明言されているわけではないが、コイツの群生地に足を踏み入れた人間は二度と帰ってこないという。あとアニメでは頻繁にコジロウを捕食しかけている


人間から生み出される夢を食事にする設定がある。スリープの図鑑曰く「悪い夢は味がイマイチでお腹を壊しかねない」らしい。
スリーパーは過去に子供にさいみんじゅつをかけて連れ去る事件を起こしており、3のしまのきのみのもりでは実際に少女が襲われかける一幕があった。


人間やポケモンの発する楽しい気持ちや優しい気持ちをエネルギーとして蓄える。
殻の中には幸せがいっぱい詰まっており、優しくしてくれた相手にも分け与える。


人間の恐怖心を吸収して栄養にする。
そのため、夜中に突然人の泣くような声を上げたり後ろ髪を引っ張ったりとあの手この手で人間を驚かす。


  • サニゴーン

枝が霊体と化しており、触れた人の生気を吸い取ってしまう。
この性質を反映してか、「ちからをすいとる」を覚える。


獲物として捕えているかは書かれていないが、砂漠の旅人の後ろを集団で追跡しているらしい……。


人の恨みや妬みなどの感情を食べて成長する。そのため人によってはありがたい存在かも。


自分のテリトリーに落ち込んだ獲物の生命エネルギーを食べる。


身体を灯すために人間やポケモンの生命力を奪い、それらを灯の糧にする。
迷惑なのは道案内と見せかけて生命力を奪うことか。


過去に少女が一人犠牲になってしまったという描写があるが、食い殺されたのかどうかは不明。


  • ヤバチャ

自分自身を飲ませて相手の体内に侵入し生気を奪おうとする。しかし不味いので吐き出されることが多いらしい。
美味しくなるにはポットデスへの進化を待つことになる。


他のポケモンや人間が嫌がるときに放たれるマイナスエネルギーを糧にしてしまう。


他の生き物のポジティブな感情、例えば感謝の気持ちなどを力の源としている。だからそれを集めるために他のポケモンや人に尽くす、という優しい生態。




ポケモンを食べる人間が酷いと感じる人は少なくないだろうが、こうして見るとポケモンも生命活動の一環として人間を狙っている例があるのだ。
『ポケモン』世界の食とそれに伴う命の犠牲に関しては、人間とポケモンはお互い様な関係性があるのかもしれない。



追記・修正はポケモンを食べてからお願いします。


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*1 設定が緩い初代ではインドぞうとかの存在が示唆されているし、以降の図鑑でも度々現実の生物の名前が出てくるが。
*2 ちなみにリメイク版では修正がかかった。
*3 一説にはアイヌの儀礼「イオマンテ」が元ネタとも。
*4 余談だが、項目冒頭の文章について「川に流された骨はやがておくりのいずみに向かうが、それがもどりのどうくつのギラティナと何か関係があるのではないか」と考察されてもいる。もどりのどうくつの最深部に規定回数の移動の間に到達すると、骨のアイテムが手に入る。
*5 ただし、むしポケモンにはひこうタイプも兼ねる者も多い。
*6 そもそもミミズを元にしたポケモンは長らく登場しておらず、2022年になってようやくミミズズが登場した。
*7 『金・銀・クリスタル』では仕様上、プレイヤーは99万9999円しか持てない。
*8 リメイク版では購入できなくなった。
*9 説明文には「とても高く売れる」とあるが売値は半分の4900円。
*10 現実に蛇料理があるので、見えない所で食されている可能性はあるが
*11 モチーフのオニカマスは体に猛毒を持っているため食用に適さない。
*12 実際の蛇もかなりの絶食に耐える事がある。
*13 他にも「ギャラドスになってからの寿命が短い」を挙げている。

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