パルスワン

ページ名:パルスワン

登録日:2019/12/03 Tue 20:09:56
更新日:2024/05/16 Thu 10:08:27NEW!
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剣盾 ポケモン ポケモン最終進化形 ポケモン解説項目 駄犬 第八世代 かわいい 序盤ポケモン コーギー 猟犬 でんき ワンパチ わんこ ソニア 犬山イヌコ コハル バチュル 愛すべきワンコ 可愛いは正義 コメント欄ログ化項目 パルスワン 牧羊犬 イヌヌワン パルスマン だけん サクラギ博士



電気をつくって 脚に 送り 走りを アシスト。 三日三晩 休まず 走れるのだ。


パルスワンは『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンである。


◇データ
全国図鑑:№836
分類:いぬポケモン
英語名:Boltound
高さ:1.0m
重さ:34.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50% ♀50%


タイプ:でんき


特性:がんじょうあご(キバを使う技の威力が1.5倍)
隠れ特性:かちき(相手に能力を下げられると特攻が2段階上がる)


種族値
HP:69
攻撃:90
防御:60
特攻:90
特防:60
素早さ:121


合計:490



◇概要


ソード・シールド』から登場するでんきタイプのポケモン。
足が長い猟犬スタイルのシュッとした体型で、勇猛果敢ならしさを全面に出した頼りがいのあるデザイン。
モチーフはガラル地方のモチーフであるイギリス原産犬種のボーダーコリーと思われる。


\イヌヌワン!/


名前の由来は電気を連想させる語と犬の鳴き声…かと思いきや、「ポケモン」を開発している企業・ゲームフリーク社が過去にリリースしたゲーム『パルスマン』の捩りである模様。
デザインも胸のV字など、パルスマン由来ではないかと思われる部分がある。



\イヌヌヌワン!/



◇ゲームでのパルスワン


高い素早さと、高めの攻撃&特攻を持つ典型的でんきタイプ。
耐久力は低いので上から\イヌヌワン!/


ん~どうしたワンパチ?遊んで欲しいのか~?
仕方ないなー、分かった、おまえが先だ、パルスワンの事は後にしよう。



イヌヌワン!


◇進化前・ワンパチについて



おやつに 釣られて 人の 仕事を 手伝う 食いしん坊。 パチパチと 電気を まとって ひた走る。


◇データ
全国図鑑:№835
分類:こいぬポケモン
英語名:Yamper
高さ:0.3m
重さ:13.5kg


スタッフにイヌマニアがいるのか、親しみやすさを重視した結果なのか、ポケモン界は頻繁に犬モチーフのポケモンが追加されておりその数はとても多い。
明確な犬モチーフだけでも、ガーディ(赤緑)、ブルーデルビルドーブル(金銀)、ヨーテリー(BW)、トリミアン(XY)、イワンコ(SM)などがいるし、
更に「イヌ科」というくくりまで広げて見ればリオル(リカオン)やキツネのポケモンなども該当する。
犬っぽいものならポチエナ(ハイエナ。見た目に反してネコ科の動物)、ラクライ(雷獣。伝説上の動物)もいる。
伝説のポケモンも入れると三犬ことライコウエンテイスイクン(狛犬的な立ち位置。ただしモチーフは虎、獅子、豹)、ジガルデのフォルムチェンジジガルデ10%フォルム(北欧神話のフェンリルというオオカミの怪物)、さらにワンパチと同世代のザシアンザマゼンタ(オオカミ)も存在する。


彼らは概ねイヌの「勇敢さ」「忠実さ」「集団性」などを重視した設定を持ち、外見も一般にシュッとした精悍なものが多い。
あるいは、トリミアンやドーブルのように、一般的なイヌらしさとはちょっと外れた一芸を持っている。


だが、このワンパチは違った。


大きな耳、つぶらな瞳、口から出た舌という、「犬らしさ」はあるが精悍さとは無縁の顔。
胴長短足のポテっとした体格。
舌を出しているおかげで口が緩く開き、気の抜けた笑顔のような表情……いわゆる「コーギースマイル」になっているのがなんともかわいらしい。
総合すると、これまでのイヌモチーフのポケモンにあった「シュッとした」部分をこれっぽちも持っておらず、すごく駄犬っぽい(褒め言葉)のである。


設定面でも、主人に忠実とか、集団で獲物を追うとか、有能そうな事がポケモン図鑑にも公式サイトにもまったく書かれていない。
「速く動くものに興味を惹かれて追いかける習性があり、人間やポケモンをよく追いかけているが、時折乗り物にぶつかってしまう」だの、
「お尻によく静電気目当てのバチュルがくっついている」だの、完全にだけん(もう一度言うが褒め言葉)。


お尻にはあざといかわいらしいハート型の模様があり、その真ん中には申し訳程度の稲妻型のしっぽがピョコッと出てでんきタイプらしさをアピールしている。
嬉しいとしっぽをふりふりする。かわいい。


イヌの有能さにフォーカスしていた他のイヌポケモンとは対照的な、リラックスしきったイヌのぐんにゃりした部分を煮詰めたようなポケモンであり、
世界の愛犬家やかわいいモノ好きな人々から発売前から大いに人気を集めた。あー撫でたい。


モチーフはおそらくガラル地方のモチーフとなった英国原産のイヌ、コーギー短足



◇ゲームでのワンパチ


タイプ:でんき


特性:たまひろい
隠れ特性:びびり(ゴーストむしあくタイプの技か特性いかくを受けると素早さが1段階上がる)


種族値
HP:59
攻撃:45
防御:50
特攻:40
特防:50
素早さ:26


合計:270


『ソード・シールド』のゲーム序盤、マグノリア博士の研究所で出会う。
博士の助手をしている孫娘ソニアのパートナーであり、かつてソニアがダンデとジムチャレンジに参加したとき、ソニアと共に方向音痴のダンデをサポートしていたらしい。


ソニアが研究調査のためのフィールドワークで各所を巡るときもワンパチは一緒で、殿堂入り後のとあるイベントでは作業に手間取るソニアに抜群のアシストを行っている。
その後はしばらくボールに仕舞われているため出番がないが、『冠の雪原』で再登場。ホームステイしている民家のダンバルと仲良くしている姿が見られる。
これ以降はソニアが研究所へ帰った後もボールから出してもらっているためいつでも会える。


ゲーム版「ポケモン」では、街中にいるポケモンに話しかけるとポケモンの鳴き声を表す擬音語テキストが表示されるのがお約束だが、
ソニアのワンパチの鳴き声は「イヌヌワン」「イヌヌヌワン」という衝撃的なものである。
この『パッと見 新しいポケモンの名前っぽい』『すごいイヌっぽいのは確かだけど絶対イヌはそう言わないだろ』感あふれる鳴き声テキストは人気を集め、
剣盾発売直後にはTwitterで「イヌヌワン」の画像を検索すると「うちのイヌヌワン」と称してコーギーの画像を貼るブームが発生した。
語感がかわいいから仕方ない。ちなみに派生型(?)として、猫の画像を上げるときは「ネココニャン」などがある。


アニメでは「ワンパワンパ」と無難(?)な鳴き声になっていたが、「イヌヌワン」と鳴いてほしかったという声もある。イワヌワン
しかしファンからの声が公式に届いたのか、放送開始一年が経過した57話にてついに「イヌヌワン」と鳴いた。


ジムチャレンジでは、最初に挑戦することになるターフジムにてワンパチが登場。
元となるコーギー犬同様牧羊犬としての資質を持っているらしく、ウール―を誘導する主人公を妨害してくるが、近くにいるトレーナーを倒すとしばらくおとなしくなる。


ワンパチの野生個体は2番道路の草むらにシンボルとして出現する上、固定シンボルが道の途中に1匹いるため必ず遭遇できる。
人懐こい性格であり、草むらから飛び出てシッポをふりながらプレイヤーキャラクターのほうへ近づいてくる。イヌのくせに警戒心ゼロである。
接触すればエンカウント扱いになるが、足が遅いため回避は難しくない。というか、こちらから突っ込まない限り「かまって!」という感じで目の前でじゃれてくる。


ワンパチは専用特性として「たまひろい」を持つ。
これは何ももちものを持っていないときに、捕獲に失敗したモンスターボールを最初の1個だけ拾ってきてくれるというもの。
なお、拾えるのは最初の1個だけなので、2匹用意しても2個目の失敗ボールは拾えない。
本作ではお金は割とザクザク手に入るので、よほどファッションアイテムを買い漁らなければモンスターボールを買えないほどの金欠になることはないのだが、
戦闘中でもボールを投げられると取りに行かずにはいられないんだな、分かるぞ~。よーしよしよしいい子だ。
レアなボールで捕獲に失敗したときにはそれなりに役に立つ。
なお、野生のワンパチの捕獲に失敗したときは野生のワンパチがボールを拾い、
ワンパチミラーの対面で野生のワンパチにボールを投げて捕獲に失敗した場合、素早いほうのワンパチがボールを拾う。
奪い合うほどボールが好きらしい。
隠れ特性は「びびり」だが、鈍足なので通常の対戦では1回くらい積んでもあまり恩恵はない。
リトルバトルであれば1回積むだけで抜ける範囲が広がるため比較的有用。


ポケモンキャンプではワンパチと好きなだけボール遊びができるぞ!


能力的には進化前ということで低めだが、特に短足の影響で素早さがとても低い。
素早さの種族値はたったの26で、なんとあのカビゴンより遅い。
見た目どころかステータスまで愛すべきだけん(しつこいようだが褒め言葉)。


癒やし系の外見に反し(?)序盤から出てくるでんきタイプという事で、なかなか有能。
相手を確実にまひさせる「ほっぺすりすり」を捕獲当初から覚えており、「たまひろい」と合わせ捕獲要員として優秀である。
ただ「ほっぺすりすり」は威力が20しかなく、これより強いでんき技をLv20の「スパーク」まで覚えてくれないので、トレーナーとのバトルでは駄犬気味。
黄色いオーラをまとった個体は遺伝技の「ほうでん」を覚えている可能性があるので、有能なワンパチを堪能したいならこれを狙おう。




◇ゲームでのイヌヌワンパルスワン


ワンパチをLv25まで育てるとパルスワンに進化する。
進化後はスラリとした体格になり表情も凛々しくなったが、進化前と変わらぬ瞳でトレーナーを見つめてくれる。
前々作のウサギ同期のリスのように進化して非常に残念な…えーっとインパクト重視のビジュアルになることもなく、むしろこれはこれで愛着が湧いた人もいるのではないだろうか。


ワンパチは胴長短足体型ということもあって素早さは低く、攻撃面よりも耐久方面の能力が高かったが、
パルスワンになると一転して速攻型の能力になり、「たまひろい」「びびり」も実用性のある「がんじょうあご」「かちき」へとそれぞれ変化する。
ボールを咥えるのに夢中だったワンパチはアゴが逞しくなり、気弱だったワンパチは肝が太くなる。
見た目や仕草の変化がそのままステータスや特性に反映されているユニークなポケモンである。
数値で見ると進化に伴う種族値の上がり幅が非常に極端であり、攻撃は45、特攻は50、素早さに至っては95も種族値が上昇しているが、HP、防御、特防は10ずつしか上昇していない。
ワンパチのまま「たまひろい」要員として使うつもりか、ワンパチを鑑賞し続けたいというつもりがあれば別だが、ジムチャレンジのお供にしたい場合は早めに進化させたほうが良い。
速攻型で扱いやすい上、育ちも早いので、大事に育てれば最後まで活躍してくれることだろう。


野生のパルスワンはワイルドエリアでは雷雨時のみ低確率で野生出現するほか、クリア後であればワイルドエリア内ミロカロ湖・北に固定シンボルで野生個体が出現する。
また、ガラル地方南部のカンムリ雪原ではボールレイクの湖畔が晴れているときか雨が降っているときになるとわらわらと草むらに出現する。
人懐こい性格のためか、トレーナーを見かけると普通に飛びかかってくる。ヨロイじま周辺のサメハダーほどではないが、少々厄介な連中である。




◇対戦でのパルスワン


典型的なでんきタイプといった能力で、見た目に違わぬ速効型アタッカー向きである。
両刀型の能力を持っているが、物理技のレパートリーが広く、通常特性が「がんじょうあご」なので物理アタッカー向き。
自力で覚えられる最高威力の一致技は反動が痛い「ワイルドボルト」だが、特性のおかげでマシン技の「かみなりのキバ」のほうが威力は高い。
そのためHPに負担を掛けず強めの電気物理技を使うことができるのはうれしいところ。
がんじょうあごの対象となるサブ技は「ほのおのキバ」「かみくだく」「サイコファング」、この他の技候補として「じゃれつく」「あなをほる」などがある。
ひととおりの相手に等倍以上のダメージを与えられるが、全体的に威力の控えめな技が多く、攻撃方面の種族値もそこまで高くはないので、彼を大いに活躍させたい場合はダイマックスの活用も考えたい。


特殊技は偏り気味だが、相手を攻撃しつつ後続につなげる「ボルトチェンジ」、ダブルで相手全体を攻撃できる「ほうでん」「ハイパーボイス」、ダブルで相手全体の攻撃を下げる「バークアウト」など実用的なものはそれなりにある。
隠れ特性は「かちき」なので、いかくやダイマックスわざの余波(直撃するとつらいのでダブルで)読みで特攻を上げることができれば、特殊型としても活躍できそうである。
素の状態では物足りない一方、C252振りで一度積めれば特攻種族値207相当になる。
技もでんき、ノーマル、あく技と最低限のものが揃っているため、すべての相手に等倍以上が狙える。
ダブルの場合、パーティ編成次第では通常特性の「がんじょうあご」よりも「かちき」のほうが活きるかもしれない。


また、補助系の技として相手の攻撃を二段階下げる「あまえる」と相手の特攻を二段階下げる「かいでんぱ」の両方を覚えられるため、物理型の妨害役も特殊型の妨害役もこなせる。
素早さが高いため上から妨害できる相手は多い上、特に特殊アタッカーを妨害できるポケモンは数が少ないので貴重である。
この他に積みアタッカーを流せる「ほえる」、ダブルバトルやマックスレイドバトルで自分と味方の攻撃力を上げる「とおぼえ」といった犬らしい技もある。
でんきわざを使う味方をサポートできる「エレキフィールド」はダイマックスで書き換えられやすいのでやや扱いづらいかもしれない。
逆に「そうでん」を使って相手のダイマックスわざを不一致「ダイサンダー」に変化させることで半減で受け切り、「じゅうでんち」を持たせておくことで攻撃1段階上昇、更に相手のダイマックスわざで発生したエレキフィールドによって自身の火力を引き上げるという使い方がある。


でんきタイプなので相手をまひさせる「でんじは」も当然のように覚えるが、パルスワンの場合は100%まひの追加効果がある補助系の攻撃技「ほっぺすりすり」も覚えられる。
前作まで電気鼠枠しか覚えられなかったこの技だが、剣盾では逆に電気鼠枠のモルペコが覚えられない上、パルスワンは過去に登場した「ほっぺすりすり」使いの誰よりも速い。
完全に電気鼠供の立場を食っており、ポケモンバトルでも優秀な犬である。


全体的に能力が控えめだが、すばやさ121を背景に序盤ポケモンの割には多彩な活躍が期待できるポケモンかもしれない。
みずひこう枠で迷った時にでも愛でてあげよう。


◇アニメでのパルスワン


上述の通り、『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』にワンパチがレギュラーとして登場。
声を務めるの犬山イヌコ女史は長年役で有名であるが、今回でついに名前通りの犬役を担当する。
鳴き声は前述の通り「ワンパワンパ」。極稀に「イヌヌワン


拠点となるサクラギ研究所の所長・サクラギ博士のポケモンであり、博士がガラル地方にいる友人から貰ったという設定となっている。
博士が親ではあるのだが、本人(?)は娘のコハルに一番懐いている様だ。




イヌヌヌワン!(追記、修正お願いしますワン)


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