登録日:2014/09/27 Sat 03:32:51
更新日:2023/12/21 Thu 10:58:44NEW!
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アミーボ・アモーレとは、ゲーム『毛糸のカービィ』に登場するキャラクターの1人である。
以下、本編のネタバレを含みます!
概要
本作の事件の黒幕にしてラスボス。海外名は「Yin-Yarn」。
2本の編み棒を持つメキシカンな服装の男で、語尾に「~でアミーボ」または「~でアモーレ」と話す。実際は前者の頻度が圧倒的に多いが、小説版ではしっかり使い分けされている。
本編開始よりも前、毛糸の世界の宝である「魔法の毛糸」「魔法の靴下*1」を奪ったついでに国をバラバラにしてしまう。
更に魔法の靴下を通じてプププランドへ逃走し、外の世界すべてを毛糸と布の世界に変えてしまおうと企む。
しかし、その一手と思われる重要なアイテム「メタモルトマト」をカービィがマキシムトマトと思い込んで食ってしまった為、報復にカービィを毛糸の世界へ送り飛ばした。
これがカービィの冒険のきっかけとなる。
歴代ラスボスでもかなり頭の切れる狡猾な性格で、邪魔者は正面から戦わずして始末する卑怯者。
ストーリー中の活躍にその一面が強く見て取れる。
毛糸の国のフラッフ王子を足止めする時点からして、まず世界そのものをバラバラに引き裂くことで復旧の最優先を狙い、その復旧の鍵となる魔法の毛糸で手下の怪物を生み出すなど隙が無く、非常に効果的な時間稼ぎを行っている。
その後にメタモルトマトを食われるという失態を犯したものの、即刻カービィの排除(=靴下送り)でどうにか持ち直す。
カービィとはお互いに初対面だが、企みを察知されれば阻止される可能性は有り得たので結果的に最良の選択であった。
更にデデデ城では、デデデ大王が知らぬ間にワドルディ達を毛糸で編んだ偽者と少しずつすり替え、最終的に味方がいない四面楚歌の状況に追い込みデデデ大王を縛り上げて排除。
ここから一気にプププランドの支配を推し進め、遂には最後の邪魔者であるメタナイトを突然の不意打ちで何もさせぬまま一方的に排除。
あの凄腕の剣士たるメタナイトに、である。
そしてプププランドを完全に毛糸と布の世界に変えることに成功した。
その後、帰還したカービィ達が鳴らした「しあわせのベル」の音色を耳障りに感じて出現。
力ずくでこれを吹っ飛ばした後、自身のフィールドとも言える異次元空間への入口を開き、カービィとの最終決戦が幕を開ける事となる。
手下など
アミーボ・アモーレが魔法の毛糸で編み出した怪物たち。
- ベロリン
最初のチュートリアルステージをクリア後、フラッフに襲いかかった紫色の大きな口の怪物。
「え? そんなボスいたっけ?」と思うのも無理はない。何せムービー内にだけ登場してすぐカービィに倒されるキャラクターなのだ。
おまけにコレクション要素のキャラクター一覧にも載らないので影が薄く、名前すら分からないモブ同然の扱いだった。
後に3DS版のアイロンビーズに選ばれた時に「ベロリン」という名前が判明した。コレクションに載らない以上これが最適解なのかもしれない
- ドドワン
「グラスランド」のボス。
緑色のドラゴンで、口から火炎弾を吐いたり舌を伸ばしたりして攻撃する。
最初のボスだけあって強くは無いが、画面下からダイナミックに飛び出す反撃技は圧巻。
実は彼(彼女?)のBGMはスターアライズの「組曲:星羅行く旅人」に次ぐ長さを誇る地味に凄い奴。あちらは複数の曲を繋げると一つになるというものなので単品ではトップクラス。
- フェニクロウ
「ホットランド」のボス。
燃え盛る不死鳥のような姿をし、火の雨を降らす、炎をまとって突撃するなどのアツイ攻撃を繰り出す。
特にマグマが激しく噴き上げる反撃技はインパクトもなかなか。
ただしランプキンやイカスタコスに比べるとビーズが集めやすいためやや弱く感じる。
- ランプキン
「ファンタジーランド」のボス。
シルクハットを被ったカボチャのマジシャンで、スロットの出目に応じたマジックで攻撃する。
しかし反撃を行う時は必ず爆弾脱出マジックに決まる。
- イカスタコス
「ウォーターランド」のボス。
初めは毛糸の帽子を被った巨大イカだが、その正体は真っ赤なタコ。
前半と後半とで行動パターンが全く異なる珍しい敵である。
- マリオネット
「スノーランド」のボスにされたデデデ大王を操っている道具。
初っ端からデデデ大王に激突して気絶させ、その隙に4本の毛糸で操りカービィに襲い掛かってくる。
毛糸をつないでいる4つのボタンが弱点だが、どれか1本でも残ってさえいれば操る能力に支障は無いらしい。どういうからくりだろうか……
最速で倒すとそんなにビーズが集まらない他、後半になるとずっこけ直後のデデデに乗るだけでは微妙に届かない位置に陣取るようになる。ということは…?
- 4つの剣
「スペースランド」のボスにされたメタナイトを操っている4振りの剣。
初めは敵の術に抗うメタナイトであったが、目の前に刺さった剣でとうとう完全に操られて勝負を挑んでくる。
剣を解体することで実質的にダメージとなるが、すぐに次の剣が補充される上に攻撃も激しさを増していく。別にゼルダは関係ない。
『プラス』ではさいほう能力『ハリガネ』が剣の役割を果たす為念願のソード対決が出来る。
最終決戦では
ラストステージ「アミーボ・アモーレ」にて登場。
これまで毛糸の国とプププランドをしっちゃかめっちゃかにしてくれた男と遂に対峙する。
最初は自分で戦わず、かつて敗れたドドワンをその場で編み直して戦わせる。
1回目と違い、ドドワンの咆哮にもひるまず勇ましい表情を見せるカービィの姿は必見。
ただ、魔法の毛糸で編んでいないからか、ドドワン自体は1回ダメージを与えるとすぐに倒せる。
が、今度は布のカーテンで覆った上からザコのステッチンを大量に召喚し、ステッチを縫いつけながら突撃を行う。
カーテン上部の出口から脱出しない限り何度でもステッチンが襲い掛かるため、こちらはステッチを足場代わりに飛び移りながら出口を目指すことになる。
次は水のラインを編み出し、水で満たすとそのままイカスタコスとの水中戦に突入。
今度も1回のダメージですぐに消滅する。
しかし、水が引くとまたもや布のカーテンとステッチンの二重苦が待ち受けている。
先程とはステッチンの軌道が全く異なる点に注意。
これを乗り越えることでようやくアミーボ・アモーレとの直接対決が始まる、のだが…
弱い。
驚くほど弱い。
今までカービィ達を追い詰めた策士ぶりは何だったのかと思いたくなるほど弱い。
常にステージ上空を移動しながらザコキャラ達を編み出すのだが、何とこいつはそれ以外に全く攻撃手段を用いてこないのである。
そこはさっきのステッチンを使えよ
なのでザコを丸めて投げ飛ばせばあっさり墜落させ、弱点の鼻を簡単に掴んで投げ飛ばしダメージを与えることができてしまう。
しかも、編み出すザコの中でも「ブンブン」というハチのような敵は3WAY&ホーミング付きの凶悪な性能を持つので、真逆の方向を向かない限りどう適当に投げても当たる。
極めつけは2回ダメージを与えるだけで撃破。
ボスの中では最弱なはずのドドワンよりも低く、タコ形態のイカスタコスと全く同じ耐久力。
ラスボスとして拍子抜けにも程がある。
一応、1回ダメージを与えると床の一部を縫い取って穴にしてしまい、スカーフィの群れとビッグワドルディ2体&チリーを交互に出してくるようになる。
スカーフィとビッグワドルディは巻き取れない為、攻撃チャンスが一気に少なくなる点は厄介。
特にビーズ集めのハイスコアを目指す場合、運が悪いと回収しきれなかったビーズがそのまま縫い取られた穴の中に落ちてしまうのでどうしようもならない。戦艦ハルバード解放を目指すなら尚更。
2人プレイなら片方がビーズ集めに専念すれば回収可能だが…
ともあれアミーボ・アモーレを撃破すると、エンジィの助けで異次元空間からプププランドに脱出。
後には彼の編み棒2本だけが残り、感動(?)のカービィダンスへ…
なると思ったら大間違いだった。
ダンスの決めに入ろうとしたその時、2本の編み棒の目が怪しく光り出す。
しかも自力で地面から抜き出た上に、まるで生物のようにお互い会話らしきものを交わしている。
そう、今までアミーボ・アモーレだと思われた男は仮の姿に過ぎなかったのである。
仮の姿は最後の魔法の毛糸によって編み出されたものであり、実態は編み棒の兄弟…それこそがアミーボ・アモーレの正体だったのだ。
宙に渦巻く魔法の毛糸を再利用し、見る見るうちに巨大な戦車「アミーボ・ロボ」が編み上げられていく。
これには流石のカービィも絶体絶命のピンチ。
だが、そこに駆けつけたメタナイトがビッグロボのメタモルリングを投げ渡した*2ことで変身し、対等な状況に持ち込んで本当の最終決戦が始まる。
いわば定番の第二形態とも言うべきラストバトルだが、その内容は壮絶なミサイルの撃ち合い。
アミーボ・ロボはひっきりなしにミサイルを連発するため、こちらもミサイルで相殺しつつダメージを与えていく必要がある。
時折放物線を描く小型ミサイルを打ち上げることもあるが、気を取られていると正面からミサイルに襲われる。
更に攻撃を喰らってビーズを落とした場合、拾おうとした際にアミーボ・ロボへ接近すると編み棒で直接殴り飛ばしてくるので非常に危険。
出が早い上にまたビーズをばら撒いてしまい、拾う→殴られる→拾う→殴られる……の悪循環に陥りやすい。ビーズの回収は撃破時の爆発中に行おう。
ある程度ダメージを蓄積させると、杖を地面に突き刺した状態になって浮上。
ここからミサイルの連射速度が上がり、更にダメージを蓄積させると回転しながら全方位に大量のミサイルを乱射し始めるようになる。
パッと見ではかなり戸惑う攻撃だが、アミーボ・ロボをあと一歩のところまで追い詰めた証拠。(小説版でも奥の手として使われている)
躊躇わずにこれまで通りガンガン撃ち込んでやろう。
ちなみに2人プレイをしていると、ビッグロボに変身している時にロケットパンチを放てるようになるのだが、
アミーボ・ロボにこれを撃ち込むとものすごい勢いで多段ヒットするのであっという間に瞬殺できる。
撃破するとボロボロになったアミーボ・ロボはビーズを撒き散らし、爆発しながら崩壊。
素体となった魔法の毛糸も完全に消滅し、雪のように降り注ぐ。
万策尽きて逃げ場を失った兄弟はカービィとフラッフに巻き取られ、元の毛糸の世界に投げ返されるのであった。
余談
- 番外編ではネクロディアスと並び、野望実現に限りなく近づいたラスボスでもある。
結果として時間稼ぎにしかならなかったとは言え、一番の障害要素であるカービィの隔離から始まりプププランドの主要人物を次々と毛糸の世界に追放。
しかもカービィ以外は操って差し向けるなど抜かりが無く、楽々と自身の主目的である「世界を毛糸と布に変えること」を成し遂げ、プププランドを支配した。
本作前後でポップスター支配という更にスケールの大きい野望を掲げ、かつ星のカービィシリーズで有名なラスボスのマルク、マホロアですら未遂に終わったことを考えると何気に凄い所業である。
これまで支配かそれに近い状況まで進行できたラスボスは、せいぜいダークマター族かドロシアしかいない。
後発を含むなら『タッチ!カービィ スーパーレインボー』のクレイシアもいる。 - しかし、それと反比例するかのように実力が追いついていなかったのもまた事実。むしろ実力をカバーするために様々な策を講じたのだろうと思われるが…。
- 上記のように本人があまり強くない*3が、3DS版のデビルモードでは一転してラスボスらしい高難易度になる。
3種類のデビルが代わる代わる現れて妨害を仕掛ける上に、本編と違って体力制なので僅かなミスの積み重ねが響いてくる。 - 再生ボス2体*4をしのいだ後の直接対決では頭にトゲがあるサスゾー4体、近づいて自爆するスカーフィ2体に囲まれた窮地から始まり、登場デビルも超高速の飛び道具を繰り出すウチ・デビール*5と厄介極まりない。さいほう能力無しでここを切り抜けるのは困難。
その後も一度ダメージを与えた後の穴開き、左右から迫るスカーフィの群れと警戒すべきポイントは多い。 - オススメのさいほう能力はボタンとボビン。ボタンはそれなりに広い爆発を起こす爆弾、ボビンはヨーヨー能力であり、ウチ・デビールの対策には効果的である。また、どちらも毛糸玉なしでアミーボ・アモーレを怯ませる事が出来る。
- そして問題のアミーボ・ロボ戦は、3DS版がシングルプレイ専用なので2P合体時のパンチ攻撃に頼れず、正真正銘のガチンコバトルとなる。
幸い戦闘開始前にフラッフが体力全回復のビーズを与えてくれるため、ここまでにどれだけミスしても仕切り直しにできるのが嬉しい。
逆に言うとノーダメ狙いではここから一切のミスが許されないということでもあり、向かってくるミサイルを全弾撃ち落としながらダメージを与えていく緊迫感溢れる戦闘になる。
その代わり、デビルは一切出現しなくなるので戦闘に集中しやすい所も。攻撃を受けたアミーボ・ロボが仰け反って微妙にミサイルの発射角度が変わる点に注意すれば、他に気を付けるべきことはない。
- 『星のカービィ トリプルデラックス』ではキーホルダーのひとつとして登場するのだが、なんとドット絵化されている。
- 『星のカービィ スターアライズ』の追加イラストピース「バッドボスブラザーズ」にも出演している。
それだけではなく、グリルを始めとした外伝ラスボスも映っている。
「コ、コラッ!その追記・修正はワシのものでアミーボ!」
「全消ししたら許さんでアモーレ!」
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▷ コメント欄
- カービィの世界で珍しく(もしくは初?の)苗字のあるキャラ……と思ったら、という名前だったな -- 名無しさん (2014-09-27 03:58:30)
- BGMは64のボス戦 -- 名無しさん (2014-09-27 15:28:45)
- 撃破後がアミーボ・ボロになってるのはわざとかな? -- 名無しさん (2014-09-27 15:33:03)
- 特にダークマター一族とかソウル化とか -- 名無しさん (2014-09-27 16:12:12)
- ↑ミス 特にダークマター一族とかソウル化とかと因縁のないボスって珍しいよな -- 名無しさん (2014-09-27 16:13:00)
- 編み棒・アモーレ!? -- 名無しさん (2014-09-27 20:20:10)
- アミーボさんのamiiboは出るのかな… -- 名無しさん (2014-10-13 18:48:56)
- ここまでintに全振りしてるといっそ清々しいw -- 名無しさん (2015-01-30 04:26:55)
- 兄弟ってことは要するにアミーボ&アモーレってこと? -- 名無し (2015-08-22 15:51:24)
- 弱くはないと思うが。ラスボスとしての常識は守ってるから、マルクやダークゼロの様に常識を守れてない奴の方が弱い。 -- 名無しさん (2015-08-24 14:32:32)
- 弱くはなかったけどなぁ ただ二回でやられるのは拍子抜けだったから第二形態あるなとは思ったけど -- 名無しさん (2018-08-18 22:08:07)
- 毛糸のカービィが体力制ならそこまで弱くはなかった、とは以前から言われてたよね -- 名無しさん (2019-03-15 20:45:55)
- フェニクロウって3DS版だと本人にダメージ判定ないせいか、瞬殺できたりする -- 名無しさん (2019-07-26 13:36:26)
- 毛糸世界の住民の殆どが布製、そうでなくてもボタン(多分プラ製)の中、数少ない木製のキャラ。悪事に乗り出した原因はこの辺りの違いでいじめられたとかなんだろうか。 -- 名無しさん (2022-04-10 07:25:43)
- ↑多分木製だから毛糸の世界の住人じゃない可能性も十分ありそう。てか本作のカービィの世界の住人が画用紙?ぽく見えたからカービィの世界の住人ですらない可能性もありそう? -- 名無しさん (2022-07-11 22:42:53)
- デビルモードでも弱かった…個人的ラスボスはほのおのピラミッドです。 -- 名無しさん (2023-01-04 00:45:00)
#comment
*2 小説版では毛糸の国に送り込まれた直後に拾ったが、メタナイトでは使えなかった事で持て余していた事が明かされている。曰く「貴重そうで捨てるに捨てられなかった」とのこと
*3 寧ろアクション系だけだとあのダークゼロを抜いてブッチギリの最弱である
*4 ドドワン戦の時は鉄球を落としてくるオレ・デビールが、イカスタコス戦の時は突進してくるワイ・デビールが妨害してくる
*5 尻尾のビームをチャージしている間は毛糸玉が一切効かない。
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