ビルガメシュ(ギルガメシュ) - 古代メソポタミアと周辺の神々、神話生物について
メシュ(ギルガメシュ)と、神格としてのビルガメシュ(ギルガメシュ)は別物であるという認識のもと記載しており、また本名鑑の趣旨に添わないため『ギルガメシュ叙事詩』についての記述はほとんど省略しています。 ビルガメシュ、ギルガメシュ、ガルガミシュ。シュメール古来の都市ウルク市の伝説
メシュ(ギルガメシュ)と、神格としてのビルガメシュ(ギルガメシュ)は別物であるという認識のもと記載しており、また本名鑑の趣旨に添わないため『ギルガメシュ叙事詩』についての記述はほとんど省略しています。 ビルガメシュ、ギルガメシュ、ガルガミシュ。シュメール古来の都市ウルク市の伝説
ニク・コロン(著)/小山修三(監修)/池田潤(訳) 学藝書林 「カルデア人のウル」 レナード・ウーリー(著)/森岡妙子(訳) みすず書房 「ギルガメシュ叙事詩」 矢島文夫(訳) 筑摩書房 ※以下の神話等を参考とした 『ギルガメシュ叙事詩』 『冥界の幻影』 「ギルガメシュ
1.森を守る怪物 フワワ、フンババ。森を守る怪物。『ギルガメシュ叙事詩』において、ギルガメシュは森の番人であるフンババ征伐を志す(※もともとの話は、シュメルの『ビルガメシュとフワワ』)。2.フンババの容貌 フンババの容貌について、いくつかの参考を紹介。 卜占において語られるフンバ
学。英雄ギルガメシュを中心に生と死を描いた一大叙事詩。3200年を遥かに超える時を経て尚色褪せない、文学史上に燦然と輝く金字塔。現在知られるギルガメシュ叙事詩は、大抵の場合、最も完全に近い形で現存しているアッシュールバニパル王図書館跡より出土のものを基本(故に標準版と呼称される)
プと呼ばれる呪文集では「知恵の女神」、「生命の守護者」などと称される。ただし、イシュタルなど大神に比べると詳しいことが分かっていない。2.『ギルガメシュ叙事詩』での役割 『ギルガメシュ叙事詩』アッシリア語版において酒屋の女将として登場、不老不死を求めさ迷い歩くギルガメシュ王を諭す
、特に神話において人間を生み出す場面が描かれている。神話『エンキ神の定めた世界秩序』では出産の女神とも位置付けられている。また、月本昭男訳『ギルガメシュ叙事詩』解説によれば、アルルは「神々の女君」(Be-let-ili)とも呼ばれている(※「ベレト・イリ」という言葉の汎用性につい
30更新日:2023/08/10 Thu 14:02:00NEW!所要時間:約 2 分で読めます▽タグ一覧エンキドゥあるいはエンキドとは、『ギルガメシュ叙事詩』に登場する人物である。ちなみに名前の意味は「野人」。●その生涯ギルガメシュの圧政に苦しんだ人々の嘆願から、神々によって粘
ュタルの二面性を、金星の二面性に擬したものとも解されている。3.性愛の象徴 性愛の女神として、魅力的で性に奔放な女神として描かれている。 『ギルガメシュ叙事詩』で、ギルガメシュが彼女の恋愛遍歴を語ったことに代表されるように、多情とされ、『ドゥムジとエンキムドゥ』では、ヒロインとし
神であり、正義を司った。4.周辺地域を統べる神 太陽神であるウトゥは、日いづる東から日没する西まで、"周辺地域を統べる属性" があった。 『ギルガメシュ叙事詩』(あるいは『ビルガメシュとフワワ』)において、シャマシュ(ウトゥ)はギルガメシュの遠征を助けているが、これは、ウトゥが周
の主」、別名ヌディンムドゥは「創造者」(nu「人、者」、dim「創る」、mud「生む」)を意味する。アッカド語名エア、別名としてニニギグは『ギルガメシュ叙事詩』に出てくる呼び名。ヒッタイトに持ち込まれ『クマルビ神話』にも登場するが、フルリ語なまりの「アヤ」と記述されている箇所があ
おける役どころとしては、度々トホホな面が描かれている。『エヌマ・エリシュ』では、ティアマト女神の対抗勢力として立ち上がるが返り討ちにあい、『ギルガメシュ叙事詩』(及び『ビルガメシュとエンキドゥと天の牡牛』)では、娘イシュタル(イナンナ)のわがままを拒み切れず要求を容れるなど、その
ある。参考「古代メソポタミアの神々」では、ベーレット・イリをニンフルサグ女神のアッカド語系として扱っている。2.神話におけるベーレトイリ 『ギルガメシュ叙事詩』(標準版)において、ベーレト・イリーは "体の3分の2が神、3分の1が人間" であるギルガメシュの体づくりに貢献している
ムパルリはヒッタイトの神話『クマルビ神話』に登場する。クマルビ神の従者のような属性を持ち、クマルビと "海" の間を取りなす。 月本昭男訳『ギルガメシュ叙事詩』ヒッタイト語クマルビ圏版解説に「「クマルビ圏の神インパルリ」という言葉があるが、同一の神を指すのであろうか?(主な参考文
1.月の神 ヒッタイト及びルウィ(アナトリア地方)における月神。 また、月本昭男訳『ギルガメシュ叙事詩』ヒッタイト語版注釈より、表意的に表記されている月神のヒッタイト語読みが「アルマ」。(出典神話) 『ギルガメシュ叙事詩』(参考) 「古代オリエント事典」、「ギルガメシュ叙事詩」(
される神。神話『アトラ・ハシース物語』冒頭において、アヌやエンリルたちとともに名が挙がっている神で、「彼等の保安官エンヌギ」とある。また、『ギルガメシュ叙事詩』でも、ウトナピシュティムが洪水話を回顧する場面では「彼らの水路監督エンヌギ」として名が挙がっている。ただ、"運河監督官"
付ける話はシュメル・バビロニアから存在し、アナトリア(ヒッタイト)を通過してギリシアへ移入された可能性も指摘されている。3.ヒッタイト語版『ギルガメシュ叙事詩』、その他 ヒッタイト語版『ギルガメシュ叙事詩』(月本訳)において、クマルビの名が出てくる また、ウガリトにおいては、エル
ルガルとエレシュキガル』(アマルナ版)において、エアはネルガルに冥界へ行くよう勧める。その際に、鬼神14柱を同行させることにした。 月本訳「ギルガメシュ叙事詩」では「ネルガルのラビツ」の名が出てくる(※ラビツは、アッカド語で「待ち伏せる者」の意で、冥界の悪鬼)。(参考文献) 「ギ
シュタルの恋人である鳥 アラル鳥。Allalluはシュメル語ではSIPA.TUR「小さな牧者」を意味し、すなわち渡り鳥の一つと解される。 『ギルガメシュ叙事詩』において、イシュタルの恋人の一つとして登場する鳥であり、案の定、ひどい目にあっている(羽をもがれる)。 なお、ヒッタイト
る植物神タンムズ(ドゥムジ)役の王が交わり豊穣を祈願したとされる。有名なイシュタル神話としてはシュメールの神話をアッカド人が翻訳、編集した「ギルガメシュ叙事詩」がある。英雄ギルガメシュを誘惑したイシュタルだが全く相手にされず、父であるアヌ(アン)に泣きつき「天の牛」を地上に下ろし
バル神殿において、夫シャマシュ神とともに祀られており、シッパルではシャマシュとアヤの聖婚儀が知られている。2.シャマシュの配偶女神 月本版『ギルガメシュ叙事詩』(標準版)において、ニンスン女神は息子ギルガメシュの無事をシャマシュ神に祈る。この際ニンスンは、シャマシュへ取りなしをし
1.詳細不明 『ギルガメシュ叙事詩』ヒッタイト語クマルビ圏版の解説で触れられている女神。ナフミズリはフリ語版に見られる女神の名だが、クマルビ圏版では女名ナフマズリ。(出典神話等) 『ギルガメシュ叙事詩』(参考文献) 「ギルガメシュ叙事詩」(月本訳)
ュメルの神で英雄神、戦闘神。またほかの神性として植物神・豊穣神(農耕に関連)、雨神・洪水神(これは治水に関係するものとしてか?)でもあり、『ギルガメシュ叙事詩』、『アトラ・ハシース物語』において洪水の実施役(堤を破壊する役目)を担うのはこの属性に関わる。 信仰地は主にニップール、
智一 キャラクター詳細紀元前、シュメールの都市国家ウルクを治めていた半神半人の王。伝説だけではなく実在したとされる、人類最古の叙事詩『ギルガメシュ叙事詩』に記された王。パラメーター 筋力 ■■■■□ B 耐久 ■■■□□ C 俊敏 ■■
1.冥界神 『ギルガメシュ叙事詩』(月本訳)で、冥界神として名が挙げられている神。(出典神話等) 『ギルガメシュ叙事詩』
1.疫病と戦争の神 イルラは、疫病および戦争の神。 『ギルガメシュ叙事詩』文中では、かつて地上にもたらされた洪水話が回顧される。洪水後にエア神がエンリル神とやり取りする際、エアは人類を全滅させるのではなく、減少させる方法を口にするが、「洪水をおこすかわりに人間を〔打つために〕イル
手をあげる」祈祷文』では、イギギが天の神々を指しているのに対し、アヌンナキは冥界の神々を指している。この他、『ネルガルとエレシュキガル』、『ギルガメシュ叙事詩』注釈でも同様である。 「イギギ」については、前述の『ナンナル~』と似た表現が『エラ神話』にある。同神話の「天上まで私は昇
・セーリ、ベレト・ツェリは、その名は「荒野(=冥界)の女主人」を意味する女神。(※「古代メソポタミアの神々」では「草原の女主人」の意)。 『ギルガメシュ叙事詩』において、病に伏したエンキドゥが見た夢に登場。冥界の女主人であるエレシュキガルの前にひざまずき、書板を持つ冥界の書記女神
た手紙に、「光の神ヌスクが、アッシリア王エサルハドンに信託を与え、その通りエサルハドンがエジプトを征服した」というくだりがある(月本昭男訳『ギルガメシュ叙事詩』解説、P349)。 また、シャルマネセル3世のオベリスクの中にヌスク神について触れている記述があり、「ヌスク神、清らかな
く、やがて集合された女神と見るべきか。(出典神話等) 『アトラ・ハシース物語』、『エラの神話』、『バビロニアの神義論』、『ズーの神話』、 『ギルガメシュ叙事詩』、『ハンムラビ法典碑』(参考文献) 「古代オリエント事典」、「ギルガメシュ叙事詩」月本訳
1.「粘土板の主」 『グデアの神殿讃歌』に「彼はニンドゥバです」というくだりがあり、ニンドゥバは「粘土板の主」を意味する。 月本昭男訳「ギルガメシュ叙事詩」解説に基づくと、戦士ニンドゥブ。(神名として扱ったが、あるいは違うかもしれない…)(出典神話等) 『グデアの神殿讃歌』(参考
1.冥界の…? イルカルラは冥界にかかる名詞であるが、神話上における扱いには揺らぎが感じられる。 『ギルガメシュ叙事詩』において、イルカルラは「冥界の女王」(=エレシュキガル)として扱われている。またエンキムドゥが死を定められるくだりでも「イルカルラの住まい、『暗黒の家』へ連れて
1.詳細不明 詳細不明。『ギルガメシュ叙事詩』ヒッタイト語クマルビ圏版に出てくる神格。シュシュハルワ神。(参考文献) 『ギルガメシュ叙事詩』(月本訳)
1.詳細不明 月本昭男『ギルガメシュ叙事詩』解説に見られる。名宛人アシュラヌンナの王「ティ…(不明)」の書簡にその名が出てくる。ルガル・イラ。(参考文献) 「ギルガメシュ叙事詩」(月本)
地上に大厄災をもたらす。例えばシュメル神話『洪水物語』では「アンとエンリルの名にかけて」洪水が起こっているほか、『アトラ・ハシース物語』や『ギルガメシュ叙事詩』でも、彼が主導的な役割を担って洪水(等)が送られている。『ハンムラビ法典』碑文においても、王権の授け手として、法典を守ら
ナ、グガルアンナの名は「アヌの凶暴な牛」を意味する。同名の神格が存在するが、この項目では「牛」であるグガランナについて扱う。 グガランナは『ギルガメシュ叙事詩』に登場する大いなる牛。ギルガメシュに振られたことに腹を立てたイナンナは、父神であるアヌに頼み込んでグガランナを作らせ、ウ
1.サソリ人間 ギルタブリル、ギルタブルル。想像上の合成獣で、擬人化されたサソリ。ウトゥ神と関係しており、日の出、日の入りの山の番人として『ギルガメシュ叙事詩』に登場する(※ただし叙事詩では固有名詞は表記されず、サソリ人間としての登場)。 陶器の柄にサソリ人間の姿が描かれることが
1.運命を作る女神 『ギルガメシュ叙事詩』において、ウトナピシュティムが「運命を作る女神マムメナウム」と発言している。(出典神話等) 『ギルガメシュ叙事詩』
、「少年キング」に連載された石ノ森章太郎の萬画作品。概要[]1976年(昭和51年)「少年キング」第32号から連載。タイトルの由来にもなったギルガメシュ叙事詩に構想を得たSF漫画である。同様に、『ギルガメシュ叙事詩』を元にした『サイボーグ009』の「イシュタルの竜編」とは「クロー
に力を授けられた。古代メソポタミアでは長子相続が一般的であったが、この物語を踏まえると、末子のルガルバンダが王を継承しており、興味深い。 『ギルガメシュ叙事詩』では、ニンスン神の配偶神で、ギルガメシュの父親兼守護神となっている。物語中、ギルガメシュとエンキドゥは「天牛」を倒した後
においては、女神官エントゥと嵐神との間の結婚が知られているが、この嵐神が、アダドあるいはウェル神のことだったようである。 また、月本昭男訳『ギルガメシュ叙事詩』の古バビロニア版でも、その名が触れられている。(参考文献) 「メソポタミアの神々と空想動物」、「古代オリエント事典」(出
の英雄達に使われていったという。つまり、ランサーの用いる『刺し穿つ死棘の槍』なども元々はギルガメッシュの所有物である。そもそも彼が登場する『ギルガメシュ叙事詩』とは、確認されている限り「人類最古の物語」であり、更には後の神話の元になったとされる存在。その物語の主人公であり、まさし
て重要な女神であることに変わりない。3.夢占いの女神、弱者の保護者 ナンシェの神格として特徴的なのは、卜占、夢占いの女神ということである。「ギルガメシュ叙事詩」(月本訳)解説において、グデアの「円筒碑文A」が最古の夢報告に関する資料とされているが、グデア王の夢の内容を解くのはナン
事故も「気配感知」のクリティカルダウンで軽減。受けたダメージは「完全なる形」で回復と、徹底的にAUOをメタれるデザインになっている。原典の『ギルガメシュ叙事詩』ではエンキドゥ(Enkidu、エンキドウ、エンキド)と表記されている。ギルガメッシュと同等の力を持つ存在として神々が創り
」や「雑兵」と呼び見下している。彼が固有名詞で他者を呼ぶこと自体が珍しい(…外伝作品だとそんなでもないが)。その正体は世界最古の英雄叙事詩『ギルガメシュ叙事詩』に登場する古代ウルクの王、ギルガメッシュ。ヒトの認識する「世界」がまだ小さい頃にこの世すべてを支配した人類最古の英雄王で
は、冥界神でもある。このことは、家畜が最終的には屠殺されることと結びついていると思われるが、このシャカン(スムカン)もまた冥界神である。 『ギルガメシュ叙事詩』において、主人公の無二の親友となったエンキドゥは、神々の怒りを買って死ぬこととなる。床に臥せる前、エンキドゥは冥界の夢を
メソポタミアの神々の系譜」、「カルデア人のウル」、「古代メソポタミアの神々」、 「古代オリエント事典」、「メソポタミアの神々と空想動物」、「ギルガメシュ叙事詩」(月本)(出典神話等) 『エンキとニンフルサグ』、『イナンナの冥界下り』、『ウル滅亡哀歌』、『イナンナ女神の歌』、 『シ
タブリルバビルサとも呼ばれる半身半獣の怪物。その姿は上半身と足の部分は人間、腰はサソリでサソリと同じ尻尾をもつとも鳥の足に翼があるとされる。ギルガメシュ叙事詩にはマーシュという山で、地獄の門の門番をしている。・ラハム傲慢や凶暴と言う名を持つ。その姿は巨大な海の怪物であり、ドラゴン
にもっとも甘やかされた。もとい、愛された女神とも言われる。イシュタルはアッカド神名。シュメル神名ではイナンナといい、天の女主人を意味する。『ギルガメシュ叙事詩』においてはギルガメッシュへの求婚譚が描かれており、ギルガメッシュに求婚を迫ったが、イシュタルの毒女ぶりを知っていたギルガ
1.イシュタル女神を振った男 イシュラヌ(イシュラーヌ)は、『ギルガメシュ叙事詩』の回想話で登場する男神(?)。 同物語において、ギルガメシュ王はイシュタル女神の恋愛遍歴を語るが、その中で最後に語られているのがイシュラヌとの顛末である。イシュラヌは、イシュタルの父であるアヌの "
概要を記す。※異説も多いのであくまでも一例です。バビロニア■マルドゥク(ベル)バビロニアの最高神。シュメールから引き継がれた翻訳増補編集版「ギルガメシュ叙事詩」と並ぶバビロニア文学「エヌマ・エリシュ*7」にて語られる創造神にして英雄神。かの「ハムラビ法典」はマルドゥクから下賜され