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「私は目を開け、ハウンドがとても近くにいるのを見て、その息遣いを聞いた。それの鋭い牙から汚れた唾液が滴り落ちた。不意にハンティングナイフが私の右手に現れた。私はこの場所が私を傷つけないようにしていることを知っている。けれど恐ろしいことに変わりは無い。ナイフはまた消えて、チョコチップクッキーになってしまった。」- エイミー・コクラン、M.E.Gセキュリティ技術者。チーム「ハービンジャー」所属
Level 710は、The Backroomsの710番目の階層である。
このレベルは、神秘的な遺跡と上空に浮かぶ銀色の輪で構成されている。輪の高度や位置が変わることはなく、その直径は400フィートを超え、円周は約400mと推定されている。何かを噴射して浮かんでいるようではないらしく、その音も聞こえない。ゆえにこの輪がどうやって宙に浮いているかは謎である。
宙に浮かぶ輪は一度に1人の訪問者を招き入れ、対話する。M.E.G.は輪の中に滞在したことがあると言う多数の放浪者にインタビューした。彼らいわく、Backroomsのどこからでも招き入れられる可能性はあるが予告無しというわけではないようだ。その滞在期間は輪を管理する何かの裁量に任されており、3日から20日の間である。期間が終わると招き入れられた者は、常に安全で安定した場所に戻される。
M.E.G.のセキュリティ技術者であるエイミー・コクランのチーム「ハービンジャー」は、予期せず輪の中に外れ落ちたことに気づいた。エイミーは20日間を丸々情報収集に費やした。
輪にはドアがなく、コンパスの四方のように円の内側に面した4つの窓がある。各窓の横には、輪の壁に組み込まれた固有の道具がある。北には紙、鉛筆、訪問者用ノートを備えた筆記机と椅子があり、東は水と食べ物を提供し、南にはトイレとベッドがあり、最後に西には訪問者に私物を強制的に入れさせる箱のような容器がある。円形の廊下は様々なレベルのBackroomsを即座に複製し、この目に見えない何かによる気まぐれで変わる。ちなみに1周を歩くのには約5~7分かかる。
放浪者は自身のある種の直感的な行動や感情により、輪の内部が肯定的または否定的に反応すると報告している。この「コミュニケーション」は言葉ではなく、完全に本能的なものである。輪は知性ある何かが人間を観察し、情報収集するために存在するようだ。知性ある何かは人工知能の類であるという推測がいくつかある。また別の人は、この何かの共感と感情の余剰を指摘している。
エンティティがどこからともなく現れることがある。幻覚やホログラムではなく実際に存在している。エンティティは輪の完全な管理下にあり、訪問者に脅威を与えることはまったくない。
特別なお知らせ超常現象の調査研究者であり、M.E.G.のコンサルタントであるアン・ダンは、Level 365のチーム「草原の観察者」に直接報告を行った。
チーム「ハービンジャー」所属であるダンはこれらの神秘的な遺跡の伝説と伝承を調査し、またこの場所の巡礼者にインタビューし、レベルに存在する輪の重要性を探る。
この研究が、この神聖な空間と聖域への巡礼を妨げることは決してない。
マーヴィン・マシューズM.E.G.チーム「ハービンジャー」
輪の真下の地面には直径420フィート、円周1,320フィートの植生がまったくない円状の領域がある。石の柱がその周囲を区切るように立っており、ハービンジャー・アーチとその石は不毛の古代遺跡内で孤独に存在する。遺跡の年代や起源についての手がかりはない。
多くの放浪者が願掛けのようなスピリチュアルで特別な理由でハービンジャー・アーチへの巡礼を行う。だが或る条件下で他の領域、おそらくThe Frontroomsがアーチの中に見えると噂されている。また、何人かの放浪者がハービンジャー・アーチを潜った際に反対側に現れることなくそのまま消えたという話もある。しかしこれらは何れも確認は取れていない。
レベル全体にはFrontroomと同じ昼夜のサイクルがある。またこの地域は淡水の泉と小川でも有名であり、Backrooms内で超希少な淡水供給源の1つとなっている。
輪っか内には基地、前哨基地、コミュニティはない。M.E.G.は輪の下に地上局を設営しており、古代遺跡を破壊しようとする者や"お土産"を求める人から守っている。局長のマーヴィン・マシューズは、9人のチームを指揮している。
放浪者が輪を出る前に、北の窓の傍にある訪問者用ノートに訪問期間の事について強制的に書かされる。この訪問者用ノートを調べて、いくつかのコメントをコピーする機会を得た。
「私は死にかけていましたが、あなたは私をここに連れてきてくれました。トイレがあってよかった!生理的現象はどうにもならないので。」
「君は一言も話さなかった! けど、君とここにいることは人生で最高の体験だった。僕はFrontroomsでは仕事もないし離婚もした、それからBackroomsに落ちてきた。ありがとう。また会えたら良いな。」
「あなたが何者かわからなくても、私の気持ちは変わらない。愛してる!会う必要はない、ここにいる間は安全で気遣われている。あなたは私を知るためだけに私を試しているだけだ。どうぞ私を知って、永遠にここに留めておいて!」
「お前は俺に何も書かせることはできない!お前は俺に何も書かせることはできない!いや!ちがうな!地獄に行けば良い!」翻訳:あなたは俺に何かを書くように強制はできない!俺に強制はできない!ちがうな!いや!地獄に行ってしまえ!
エイミー・コクランM.E.G.チーム「ハービンジャー」
東の窓の下には壁に溶け込む様に隠し扉がある。高さ4フィート、幅3フィートで「自身を助けなさい」というメッセージがなければ簡単に見落とすかもしれない。取っ手はないが触れると開き、3段の温冷食品庫が現れる。上の棚は温かい食品、真ん中は室温のパントリー、下の棚は新鮮な湧き水と冷蔵食品用の冷蔵庫になっている。ドアを閉めると、中身は完璧に保存される。
訪問者の行動や反応に応じて食べ物や飲み物は、普通なものからグルメなものまで様々な様だ。ある晩、私は母の鶏レバーのフライとグレービーソース添え、そして祖母の温かいピーチコブラーにバニラアイスクリームをトッピングしたおもてなしを受けた。私たちは共に素晴らしい時間を過ごした。 「私たち」と言うのは何故かというと、この輪が感覚を持っているから。ただ、単に知覚力があると言っても関係を完全には表現できない。この実体は共感を感じ、人間とのつながりは親密で深いものになる。
適切な選択は、ポジティブな感情と多幸感を引き起こすようだ。まあ選択を間違えても罰は軽度で取るに足らないものでしかないが。
エイミー・コクランM.E.G.チーム「ハービンジャー」
南の窓のエリアには壁に組み込まれた快適なベッドとトイレがある。どうやら水洗のようだ。少し踊ったことを認めても恥ずかしくないだろう。
ある考えが頭に浮かび、するとどこからともなくシャワーブースが現れた。温水が魔法のように出てくるし、香りのよい石鹸とふわふわのタオルが私の手に現れる。私は心ゆくまで楽しんだとだけ言っておきましょう。私が出るとブースは消えた。そういえば道具は全部ピンク色だった。
ベッドは壁に彫られた寝室のようなものだ。あらゆる点で完璧。可愛らしいくまのベッドですぐに眠りに落ちた。
私の主観的な表記をお許しください。本当にあの輪が恋しい。
エイミー・コクランM.E.G.チーム「ハービンジャー」
西の窓の下には、壁に組み込まれたアルミニウム製の長方形のチェストのような箱がある。蓋を上げるとある種の儀式である「供物」が始まる。箱にはナイフや短剣など、あらゆる種類の宝物が詰まっている。華やかな食べ物、ファイアソルト、金と銀の装飾品、謎の薬が入ったフラスコなど。非常に多くの不思議なものがたくさんある。
あなたはこのコレクションに持つ中で最高のアイテムを捧げることを強制される。それは自分が何を望んでいるのかを知っている。そしてあなたはそれが何を望んでいるのか知っている。アイコニックなビクトリノックス「スイスアーミー」ポケットナイフを取り出し、ためらうことなく入れた。
何も起こらない。反応なし。
私はナイフを取り戻し、衝動と戦おうと箱に手を伸ばした。一体自分はどうしたんだろうか?私は再びナイフをつかみ、取り憑かれたように落とした。私の贈り物はふさわしくない?すると私は落ち着きを取り戻し、自分の「供物」を取り返すことができた。ナイフを外すと、その場所に同じものが現れた。暖かさと無条件の愛が私の中を流れている。私たちは一瞬だけ一つになった。説明するのはとても難しい。蓋を閉める。
エイミー・コクランM.E.G.チーム「ハービンジャー」
(M.E.G.セキュリティ技術者のアルベルト・サンチェスがM.E.G.局長マーヴィン・マシューズに合図し、「老人」がトイレに向かう。)
サンチェス:サー!訪問者がいますよ。(周りを見回し驚いて、少し混乱しているようだ。)訪問者がいました。(彼は全方位を見回し、出てきた。) どこに….彼は….行ったのです?
マシューズ:誰がどこに行ったって?この訪問者はどこに?あ、それは新聞か?アルベルト、ここで何が起こっている?話してくれ。
(サンチェスは上官に折りたたんだ新聞を渡す)
サンチェス:彼は、これをアン・ダンに渡すと言っていますね。
(局長のマシューズが新聞を広げる。赤い丸で囲まれた記事がある。そこにはダンが行方不明、推定死亡と書かれている。このFrontroomsの最近の記事がジャーナリズムを装った死亡記事であることはほとんど疑いがない。マシューズは新聞を折りたたむ。)
マシューズ:誰が言った?アルベルト、訪問者はどのような姿だった?
サンチェス:彼はかなり背が高かった。肌は薄くて青白い、死体のような…中ぐらいの身長と体格と… 暗い顔色。(セキュリティ技術者は震え、すすり泣き始める。) 彼は黒いスーツとフェドーラ帽を着ていて...それに黄色い炎のような目! (サンチェスは耳を引っ張り、黒髪を掻きむしり始める。) 見えない!思い出せない…彼はいなくなった…彼はどこにもいない。
マシューズ:英語だ!英語!
(別のセキュリティ技術者、エイミー・コクランが騒ぎに介入するタイミングを図ろうと立ち止まる。マシューズは彼女に助けを求める合図をする。彼女は彼らの側に走る。)
コクラン:アルベルト?マシューズ局長?手伝いましょうか?
マシューズ:サンチェスの様子がどうもおかしい。彼をM.E.G.まで護衛しないといけない。治療のためにすぐにアルファをベースにしてほしい。
コクラン:変更?ベースアルファ?
マシューズ:時間がない。(セキュリティ局長は手帳を取り出し、急いで文字、数字、名前を走り書いてそのページを切り取ってコクランに渡した。) そこにある認証コードを使ってくれ。それ1つで監督官との約束が得られるはずだ。彼らに警告しないといけない。
コクラン:私が監督官に会うことに同意するのはなぜでしょうか?アン・ダンが輪と遺跡を調査するためにここに来ています。私は彼女に付き添う予定なのですが。
マシューズ:それは今ではすべて意味が無い。BackroomsにM-i-BがいるとM.E.Gに知らせないといけない。
(これらの言葉はコクランにとって何の意味もない。そう示している。)
マシューズ:M-i-B、黒い服装の男。彼らはFrontroomsの超常現象に関する隠された知識を知っている。
コクラン:彼らと私たちとの関係は何ですか? なぜここに?なぜ今?
マシューズ:M-i-BはこれらBackroomsの先住民ではない。彼らは「男」という区分もなく、人間でもない。自分たちを何と呼んでいるのかさえ知らない。彼らは異次元の存在であり、世界の間を歩き回っている。目にすることは滅多にない。見たら死人が出るからだ。アン・ダンはおそらくターゲットだ。
(マシューズはコクランに新聞記事を渡した。彼女はそれを読みながら、彼女の局長がかつて M.E.G.ヒエラルキーの真の保持者であったことを思い出した。彼の知識、経験、および地位は、この現在の割り当てにされた。つまるはハービンジャー・アーチとと廃墟のお守り役。)
コクラン:これはどれくらい深刻ですか?
(アルベルト・サンチェスは指を咥えているようだ)
マシューズ:言うには時期尚早かもしれん。M.E.G.は以前に対処した。ダンはおそらく、Frontroomsの誰よりも負のエネルギーとM-i-Bについてよく知っている。彼女がここにいる理由もM-i-Bにあるという噂がある。
コクラン:もしかしたらダンがアルバートを救う手助けをしてくれるかもしれない。
注:続き
この記事はLevel 710(wikidot)を狩人の少女が翻訳したものです。Level 710(wikidot)はRobert Goerman様が作成したものです。
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