翻訳/Level_608

生存難易度:クラス 1

》安全である。

》安定している。

》少数のエンティティが存在する。

Level 608:"Neon Somnambulism"(ネオン色の夢遊病)

Level 608に初めて辿り着いた雄昌浦が最初に撮った写真。

Level 608 は、The Backroomsの608番目の階層である。

概要

Level 608は雄昌浦によって発見された階層であり、そびえ立つ高層ビルが乱立する大都市と小さな東アジア風の農村が異常に混在しているように見受けられる。殆どの人はレベルに入ると僅かながらも消えない眠気を報告しており、これを｢意識的な夢遊病｣と表現する者もいる故にこのレベルの名前は｢夢遊病｣となっている。近くでのみ騒音が響く新幹線が1本走っているにもかかわらず、レベルは不気味なほど静かで生命の気配がない。この新幹線は暗い郊外を除いて、レベル全体を走っている。しかし電車に乗るための既知の入り口はなく、乗ろうと試みた全ての人が死んだ。

このレベルには多くの住民がいるが、このレベルに入ると"自身がその存在を知る人"だけを見たり聞いたりすることができる。例えば、誰かが友人のグループと一緒にこのレベルに来た場合此処には多くの人が住んでいるにもかかわらず、友人としか交流したり会ったりできない。また、このレベルで誰かが話すときは何時も、激しい反響を報告している。

このレベルの景色は丘陵で、時には山岳地帯もある。また多くの人がそれを｢不気味なほど美しい｣｢妙にスピリチュアル｣と表現している。Level 608での1日は4Frontrooms時間、1月は13Frontrooms日続く。

レベル内の"暗い郊外"は、最も遠い位置にある。最も危険な訳では無いが、エンティティはこれらの郊外に生息している。郊外は完全に影に覆われており、視界は侵入時に半径約2m(~6.5フィート) に制限される。周辺は完璧な静寂に満ちており、話している人はいない。郊外を横断するとき、反響音は留まらず響き渡ると言われている。また、周辺は時間帯に関係なく常に暗い。

Level 608の市街地は、主にレベル全体を流れるネオンウォーターの川を中心に広がっている。川は凡そ泳げる程には安全で、エンティティは存在しない。最近でネオンウォーターを飲んだレベルによって効果は異なるが、一応安全に飲むことができる。Level 608に来る時により上の階層から来た人々は川の水を飲んだ後、水に焦げたオレンジ色がかった色と、悪臭、苦味、激しい胃痙攣を報告した。一方、下の階層から来た人々は、川の色がゆっくりとしたサイクルで変化し、甘くてフルーティーな味わいがあり、肉体的または精神的な変化はないと報告している。稀なパターンだが、此処に到着する前にレベルからレベルへと急速に移動したばかりの場合の人が水を飲むと、水の色が急速に変化しているように見受けられ不安発作や突然の重度の鬱病など、特定の精神病を発症することがある。またこれらの症状は、3週間から6か月間続く傾向がある様だ。

一部の建物は肉眼では普通にそこに存在しているように見受けられるが、直接触れるなどして詳しく調べようとするとそれらは全くの虚像であることに気付く場合がある。建物に引きずり込まれていると感じたら、目を閉じて呼吸を整え、レベルの外にいると感じるまで反対方向に走ること。出るまで目を開けないで。そして少なくとも4日間はこのレベルに戻らないことだ。

市街地内のほぼ全ての店で、ボトル入りのネオンウォーターを見つけることができる。これらはすべてフルーティーで、色ごとに異なるフレーバーがある。ネオンウォーターの特定のボトルには、｢₪¤♁⇋〲｣というラベルが付いており、そのボトルには信じられないほどの治癒効果がある。このレベルの全てのネオンウォーターが同じ治癒能力を示さない理由、または治癒効果の原理についてはまだ不明だ。またここの売店では、さまざまな食料品も見つけることができる。

このレベルにはちょっとした義務を負うことが物の対価とされる通貨システムが存在する。店を出ると、正面の画面のないサインがあなたの"購入物"の価値の合計を計上し、必要な数のエーテルナッツ(明らかな理由もなく｢イーサネット｣という言葉に似せて巧妙に名付けられた様だ)をシュートに落とすことが指示される。それに従わなかった場合、Level 1008に即座に転移させられる。これは、廃墟となった都市のように見える信じられないほど危険なレベルだ。この繋がりが偶然なのか意図的なものなのかは不明である。

エーテルナッツは、Level 608の農村地域で見られる。多くの場合庭で栽培されているか、特定の木で稀に見つかる。エーテルナッツの発見は難しいかもしれないが数時間以内に成長し、価格は比較的低いことが多いため、利益は非常に得易い。また庭園では他の種類の未確認の植物も栽培されている可能性があり、その殆どは食用になる。独特の香りがしない植物は食べないように。香りがないものは植物ではないからだ。すぐに処分し、振り返らずその場を去ること。

多くの人がLevel 608を平和で家庭的な階と表現しているが、暗い秘密を隠すための単なるミスリードだと考える人もいる。大多数の人々が楽しい経験しかしていないが、その一方で驚くほど多くの人が、このレベルから悲しみに打ちひしがれた激しい孤独を感じていると報告している。一部の人は、レベルによって「苦しめられた」または「痛めつけられた」と感じ、そして去った後数日間それらに固執したとさえ言う。レベルの発見者である雄昌浦は、「[レベル]はあなたがどの様に感じるかを問いかける。それはあなたが望むものだけを見せるのです。」と書いている。

このレベルにはエンティティは殆どいない。極稀に二胡、箏、三味線、その他の様々なアジアの楽器の影響を受けてか、常に穏やかで楽しい音楽を奏でているラジオを見つけることがある。それか更に非常に極稀にホラー音楽を流しているラジオが存在していることがあるが、これがあるとラジオフィギュアが召喚されてしまい、生存の可能性が低くなってしまう。あなたが出来る唯一の対処方法は、不吉な音楽を聞いた後すぐにその場を離れることだ。稀にパーティーゴーアを見かけることがあるだろう。主に郊外で見られる他のエンティティは、クラス1の塊、黒ずんだもの、眉をひそめるものである。このレベルの農村地域でのみ、クラス0エンティティのキツネオンが見られる。

コロニー又は前哨基地

コロニーと前哨基地の設置はそれぞれが存在を知らない人と見たり交流したりすることができないという性質のために殆ど不可能だが、一部にコロニー機能させることができたと主張しているカルトが存在する。これらのカルトのうち、活動が確認されているのは1つだけである。

夢遊病者の号令

• 雄昌浦の兄弟である雄昌霊によって設立された。
• このレベル内では次元間交流が可能であると信じることだ。
• このレベル内での交流を止める障壁があると信じることだ。
• この障壁を打ち破る唯一の方法は人身御供だと信じることだ。
• そしてこれを行うように命じている、このレベルを支配している神がいると信じることだ。
• 非常に攻撃的で、一目で殺しにくる。
• 他者との交流が不可能なため、遭遇することも殆ど不可能だ。

入口

• 稀にLevel 1に紫色の階段が存在しそこからここに辿り着けることがあるが、これはLevel 1を数回通過した後でのみ発生しうる可能性である。
• Level 625の回廊を適当に曲がると、このレベルに入れることがある。
• Level 223で夜間に穴を掘る。
• Level 128の天井の高い部屋で大声で歌う。
• レベルからレベルへと急速に移動していると、多くの場合ここで移動は終了する。

出口

1. 郊外で生き残ると40%の確率でLevel 611.1に移動し、更に60%の確率でレベル内のランダムな場所に転移する。
2. 郊外で瞑想すると、Level 2014に辿り着く。
3. ここの店からアイテムを"購入"した後、エーテルナッツの対価を支払わなかった場合自動的にLevel 1008に転移させられる。
4. パーティーゴーアを慎重に尾けると、突然Level Funに入り込む可能性がある。

この記事は "Level 608" を狩人の少女が翻訳したものです。 "Level 608" は Jayvierrrr が作成したものです。

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