翻訳/Level_37.404

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凍りついた、壊れかけのプール。

Level 37の一部が虚無の深みへと投げ出され、永遠に崩壊しゆくままに捨て置かれている。しかし、忘れられたこの場所はすぐには消えない。

このレベルは「壊れた」という他適切な形容句がない。此処に入った人は、水たまりの上で凍りついた、果てしない非ユークリッドの壊れた空間に出会うだけ。忍び寄るシンギュラリティの感染がプールを覆い、全ての物質を消し去り、あまねく熱を吸収し、言葉では言い表せないほどの虚ろな虚無だけを残した。

エンティティは完全に脆く壊れておりせいぜい軽度の煩わしい存在でしかなく、レベルが崩壊しゆくにつれてゆっくりと死んでいく。ここにあるコロニーはいずれも長い間捨てられ、そのメンバーは死ぬか、終わりのない虚無の苦しみに落ちている。

此処を静かに覆う滲む闇、The Voidのような無は誰も表現できるものではなく、水、プールを構成する石、満ちていたはずの光、さらにはそれを取り巻く空気と空間さえも食い、私たちの前の人々が失敗した証である虚空は忍び寄る。

このプールは公式文書には書かれておらず、情報は知られていない。彼らは秘密の会議で、誰も見ていない遠く離れた場所で、囁いているだけでしかない。この場所を忘れたい、時間の砂に頭を埋めて、目の前にある乗り越えられない脅威を無視したい、Level 37の壊れた部分をゆっくりと侵食している巨大な傷を無視したい、と思うのは良いでしょう。此処の何れ来る破滅は明らかだ。その隅を覆う空間の巨大な穴、プールの天井を覆うつらら、その場所を覆う陰鬱な暗闇。それは壊れたLevel 37である此処全体に、もはや止められないほど広がっている。

何？

もっと知りたい？

結局のところ、此処が何であったかは重要ではないのに。

この場所には何の意味もない。達成すべき目標も、逃げる対象であるモンスターも、日光浴をする崇高さもない。この場所で語られるべき物語も最早ない。

ここには何の価値もない。

此処は終わる。どうか扉に向かってくれ。

...これ以上、もう何も無い。

この記事はLevel 37.404を狩人の少女が翻訳したものです。Level 37.404はStormy08様が作成したものです。

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