翻訳/Level_11.3

生存難易度:クラス 5

»⠀安全でない。

»⠀不安定である。

»⠀エンティティが蔓延している。

Level 11.3:"The Red Light District"(赤光の都市領域)

闇の中心。迫り来る破滅主義。赤光地区。

Level 11.3は、Level 11の亜階層である。

概要

Level 11.3はめちゃくちゃに掻き乱された鋼鉄とガラスの地獄だ。終わりなき都市の昏く捻れた亜種であり、明確な悪意に満ち溢れ、大都市に煌めく真紅の光が月のない夜空に穢れた雫を零している。憎しみと絶望でどろけた此処の空気は鮮烈で恐ろしい視覚的および聴覚的幻覚を引き起こし、更に外部からの示唆や精神操作に対し脆くさせる特性がある。これらの影響の原因となる大気汚染物質はこれまで検出されてはいないが、顔を覆うものやマスクを着用することで軽減できる。気温は、うだるような湿気から氷のような霧雨まで様々に変化する。降雨が発生することがあり、時折赤い稲妻が鳴り響く。

都市領域の雰囲気は複数の都市様式の融合のようだ。郊外には小さなアパート、倉庫、商業施設など低密度および中密度の建物群が並んでいる。此処に足を踏み入れるとコンクリートジャングルの密度が増し、小さな多層階の建物が大きなオフィスタワーや高層住宅に取って代わる。電気は凡そ機能しているが、資源は不足していると思われる。一方給水システムはLevel 11.3全体で機能していない。放浪者によって探索された建物は殆どの場合、綺麗に解体され棄てられたかのように完全に剥き出しで内部が破壊されている。

サブレベルの探索に伴う危険のため、M.E.G.によって認可された遠征はごく僅かしかない。そのため全体の大きさは不明だが、拡大している可能性がある。Level 11の住人がこの赤い街に強力なアーティファクトが隠されていると主張することがあるが、これは証明されていない。独立した調査は無意味であり、非常に危険であり、まったく賢明ではない。

エンティティ

サーヴァントが放浪者に忍び寄る。

Level 11.3はサーヴァントの軍団が蔓延している。此処はアンバサダーとサーヴァントの生息地だ。サーヴァントは灰色の肌と赤い目がトレードマークであり、この赤い歓楽街にいるサーヴァントには初歩的なヒエラルキーがあるようである。郊外で発見されたサーヴァントは一般的に汚れているか、衣服が乱れているか、損傷しているか、ぼろぼろである。そして街へ深く踏み込めた幸運な放浪者は、そこのサーヴァントを清潔で身なりがよく、回避が遥かに難しいと説明している。ペットとは異なりこれらのサーヴァントは、身体能力、個々の技能、または絆の長さから、それぞれのアンバサダーに気に入られている可能性があるという仮説が立てられている。

Level 11.3内の殆どのサーヴァントは、放浪者に対してすぐに敵対するわけではない。代わりに遭遇した放浪者を集団で追跡する。通常、サーヴァントは遠くから尾けてきて進行を直接妨げない。彼らは放浪者を行き止まりの路地に閉じ込めたり、建物の中に閉じ込めようとしたり、パラノイアと疲労を引き起こしたりする。この赤い歓楽街に人間はいない。遭遇した場合、それは幻だ。見られてもパニックにならないこと。恐怖が急速にあなたを飲み込み、食い潰すからだ。閉ざされた空間を避け休まないことだ。戦闘は最後の手段にし、生け捕りなど絶対に考えないように。

発見記録

M.E.G.はLevel 11の郊外調査中にカメラ付き携帯電話を発見した。以下の記録が回収された。

録音 - 2017年9月18日[何時間もの破損した音声が削除されました][大きな音に続いて、柔らかいものが硬い表面にぶつかる音が聞こえる。][不明]:ああ！壮大だ！渦を通って来る異界。ようこそ、若者よ。[ユスフ]:私—痛い—此処は?私は確か一緒にいた…彼女は何処にいるんですか?![不明]:ああ…残念ながら、彼女は私たちと一緒にいない。彼女には自分の義務がある。[ユスフ]:でも…彼女は言った!一緒に帰ろうって約束したのに！[不明]:ああ、家に帰れない。少なくとも今は。ほら、私たちは楽園に着けてない。しかし、それまでこれは適切な代わりだろう？[ユスフ]:どうして彼女はここにいない?彼女は私を愛していると言った！あなたが彼女を捕まえた、そうなんでしょう。彼女を救わなきゃ！[不明]:ちょっと待って、彼女の力が非常に強い。[ユスフ]:これは…なに？私は何を言っていたんだ？[不明]:では、おかえり。私は彼女の力に少し嫉妬しているが、私たちには皆違う理由がある。母は私たちを完璧にしてくれた。[ユスフ]:うーん、私はどうやって、此処に来たんだろうか？[不明]:見上げろ、坊や。それが渦、領域を通る通路、あなたが呼ぶレベルだよね？もちろん、あなたは彼女のおかげで、空の嵐の穴から来た。[ユスフ]:私は来るつもりじゃなかった…[不明]:心配いらない。理解する必要もない。あなたが何処にいるかについては…まあ、すぐに分かる。ついてきて。[誰かが起き上がって歩き始める音と、空気中に反響する奇妙なハミング音が聞こえる。][ユスフ]:うわあ…全部…赤い。[不明]:素晴らしいですね。聞く…[ユスフ]:ユスフ。[不明]:ユスフ、君には二つの選択肢がある。忠誠を誓って奉仕するか、抵抗して永遠に愚かな道具の奴隷にされるか。[ユスフ]:何？君は何なんだ？[不明]:私が何か?私は預言者であり、新しい世界を予見する者。あなたも来るか？

ユスフのテープが発見された後、アンバサダーとサーヴァントの両方が住む巣の仮説が提唱された。M.E.G.解析者は忘れられた記録、人気のある物語、さらには浮遊するキューブに言及した伝説の収集と調査に専念した。赤の首都を仄めかすさまざまなテキスト、すべての偉大な新興文明を呪った真紅の影のような腐敗を。以前は意味がないと却下されていたLevel 46から回収された一連のタブレットの解読に特に重点が置かれた。これらのタブレットにはキューブを崇拝する人々のグループ、古きものの建造物でこれまで見られなかった建築様式で建てられた都市、太陽を覆い隠す一対の手のように見えるものが示されていた。その後、調査はLevel 11内で優先された。これは、タブレット内に描かれた建物が終わりなき都市内で見つかった建物に似ているように見えたためである。これは最終的に赤い歓楽街の測量につながり、探査の取り組みがすぐに開始された。

エリア情報

大使館

大使館を映した唯一の既知の写真。左手前に見える。

レベルの奥深くに位置する大使館は大使による頻繁な活動がある場所だ。施設は市役所や首都の建物に似たドーム型の構造を中心としており、非常に優雅な外観をしている。サーヴァントが施設の近くの通りをパトロールし、近くにいる放浪者を攻撃する。人間の目には滅多に見られないサディスティックなハム音が捻れたホールから発せられると言われているが、その意味は不明だ。

渦

渦はLevel 11.3の未知の場所にあるポータルのようなものだ。直接目撃されたことはなく、第三者の報告を通じてのみ存在する。空の巨大な絶え間ない雲の渦であり、赤い稲妻が永久に放たれる嵐が渦巻いていると言われている。渦は、通常の嵐よりも遥かに地面に近い。それでもそこから落ちるにはかなり高さがあるため、殆どの人は落ちてきた人の降下速度を遅らせる特性があると仮説立てている。この門はLevel 6.2のエンティティに騙された者の出口として機能すると一般に認められているが、他の方法でアクセスする方法があるかどうかは不明。

入口

• Level 11の都市の郊外に出て、暗い路地、赤く光る窓のある建物、サーヴァントやアンバサダーに守られているように見える橋を探す。
• Level 6.2に誘惑された者が最終的に此処にぶち込まれる。
• 現在知られている以外にも追加の入口が存在する可能性がありる。

出口

1. 郊外に行き、大きな川に架かる橋を見つける。これらの橋はLevel 11に通じている。が、通常、警備されているので注意が要る。
2. 更なる出口が仮定されているが、未定のままだ。

聞こえる？時間が来た？預言は成就した。私たちの力は準備ができている。勝利は確実だ。全会一致。私たちは準備ができている。導いて。君の意志は？

始めましょう、母よ。

この記事はLevel 11.3(wikidot)を狩人の少女が翻訳したものです。Level 11.3(wikidot)はNoctilucian様とVivamusLudio様が作成したものです。

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