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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】ティフォン
【性別】女
【戦闘経験】九年
【出身地】サーミ
【誕生日】2月1日
【種族】サルカズ
【身長】155cm
【鉱石病感染状況】
体表に源石結晶の分布を確認。メディカルチェックの結果、感染者に認定。
能力測定
【物理強度】優秀
【戦場機動】標準
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】普通
【戦闘技術】優秀
【アーツ適性】標準
個人履歴
ティフォンはサーミで活動しているサルカズであり、狩人を自称している。彼女にはサーミの自然環境と潜在的な脅威に対する十分な知識と、対応技術がある。現在はオペレーター・マゼランの招待に応じてロドスと協力しており、サーミ及び果てなき氷原でのロドスの事務を支援している。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果に異常があり、鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】3%
体表に極わずかな源石結晶の分布が見られる。
【血液中源石密度】0.19u/L
長期間荒野を駆け回っているにもかかわらず、ティフォンの感染状況はかなり安定している。恐らく、彼女にある程度全面的な防護手段を伝授した者がいるようだ。
それにしても、彼女が感染者だったとは……いや、本人が言う通り「サルカズが感染者なのは普通のこと」ではあるが、何でもないことのようにそう口にする彼女の姿に、医療部一同は複雑な気分にさせられた。
第一資料
ロドスのオペレーターの中には、長期的に荒野で生活していた狩人も少なくない。だが、同じく狩人を名乗るティフォンは、これまで我々が接触してきたような、文明的集落から離れた放浪者とも、サーミの部族の中で狩猟により生計を立てている人間とも異なっている。ティフォン本人も自身の特殊性をある程度認識しているようだが、我々に対してはその具体的な要因を明確に説明することなく、再三にわたって自身の武器に触れるなと忠告するばかりだ。そのため、ロドスは彼女の問題点に的を絞った戦闘テストを行った。
ティフォンが弓矢と合わせて使用しているのは、極めて古典的なサルカズのアーツの一種である。彼女と同行するヴァラルクビンからも近しい系統のアーツを見せてもらったが、ヴァラルクビンのほうがそのアーツの本質をより明確に認識しており、一方ティフォンは主にアーツの特性を自身の矢の威力を高めることに用いているようだった。その後、我々はテストの記録の中に、極めて異常なデータをいくつか発見した。そこで、条件を制限したうえで繰り返し測定を行い、さらに現場の記録員が最終確認を行った結果、たとえアーツの補助がなくとも、その人目を惹く巨大な弓から放たれる矢そのものが、周りの空間にごくわずかな波動を発生させていることがわかった。それは肉眼ではほとんど捕えられないが、測定器は敏感にその異常を捕えていた。
その後の会話で知り得たことには、ティフォンは獣だけでなくサーミ人が「厄災」と呼ぶものも狩っており、部族の住民たちを手伝って「厄災」が引き起こす様々な異常現象への対応もしているとのことだった。「厄災」の行動ロジックはテラ大陸における一般的な生命体とは異なっているため、ティフォンも自然と常識から逸脱した戦闘手段を身に着けていたようだ。しかし、彼女によれば、それは我々からするとまったく馴染みのない異常現象に思えても、サーミにおいては戦う者なら誰もが必ず立ち向かうことになる敵の一つに過ぎないという。
「もっちろん、エンジニア部はあの子の武器に興味津々だよ。絶対触るなって何度も言ってくるもんだから、なおさら興味が湧いちゃうでしょ?だけどあの子、ほんとにしっかり見張っててさぁ。向こうがうたたねしてる間にこっそり休憩室に忍び込もうとしたら、真っ暗な中でいきなり足首掴まれて、本気で怖い思いしたよ!ほかにも、戦闘テストを受ける前に身体検査が必要だってウソついて、その隙に調べようともしたんだけど……ケルシーに後ろから肩を叩かれたのはそれよりもっと怖かったね!」
――クロージャ(エンジニア部による録音)
【権限記録】
オペレーター・ティフォンの武器に触れることは禁止されている。あの黒い外観の本質は、悪魔がもたらす現実空間への投影による物体の上書き、あるいはサーミ人が一般的に用いる呼称を使うのなら、「穢れ」と呼ばれるものだ。
この武器の特殊性と、彼女が用いるサルカズの古典的なアーツにより、ティフォンは悪魔がもたらす穢れを効果的に抑制することに成功している。ゆえに彼女による悪魔の撃退と、サーミの戦士たちによる抵抗は、本質的にまったく異なるものである。
ドクター。この警告は、これを確認できる人間のために記したものだ。インフィ氷原でこうした脅威に立ち向かう際に必要なのは、それを十分に理解し心の準備を整えることではなく、心の準備を整えてからそれを認識することだ。
――ケルシー
第二資料
我々はすでに探検隊からサーミについての物語を多く聞いているが、それはどうしてもサーミに対するある種の偏見に繋がり、かの地を後進的な未開の地だと認識させてしまう。たとえば、現地の人々が現代の科学技術を目の当たりにすれば、きっと初めて火を手に入れた原始人のように衝撃を受けるはずだという決めつけを抱くこと。そして、自然と科学技術を比較した時、我々は科学が自然に匹敵する力を与えてくれると考えるが、未だ自然を捨てきれない保守的な人々は科学の進歩に対する抵抗感を覚えるだろうと思い込むことなどがいい例だ。
カニパラートという前例のことを考慮し、サーミから新たな協力者を受け入れるにあたって、ロドスは特別な指導マニュアルを慎重に作成した。しかし、ティフォンがほかのオペレーター……彼女の言い方を借りるなら「南の人間」たちと交流をした際には、我々が想定していたような激しい文化的な衝突やすれ違いは一切生じなかった。――たとえば、彼女は先ほどふらりとここに入ってきて、電子ファイル内の二枚の写真を指し、位置を入れ替えたほうがいいとアドバイスを残して去っていった。つまり、それほどに慣れているということだ。
この要因として、クルビアがサーミにもたらした影響もあることは明らかだ。というのも、テラ大陸に存在する最先端技術の多くを、サーミ人はすでに目にしつつあるからである。とはいえ、クルビア人の観光と探検を中心とした開拓は、現状サーミ南部のごく一部の地域にまでしか及んでいない。ゆえに、自分から積極的に関わろうとしない限り、サーミ人がティフォンのようにこうしたものを使いこなすことはできないだろう。
もちろん、これはなにもティフォンが天才的な「現代文明」の学習者だからというわけではない。彼女はただ、少しばかりの好奇心と物事を幅広く知ろうとする信念をもって、目の前で起きたすべてを自然に受け入れたうえで、自身の今までの経験に即して理解しただけである。実際、積極的に外の人間と関わろうとする者こそあまりおらずとも、外界に対し「ありのまま受け入れる」態度を取るサーミ人自体は特段珍しくもない。クルビアのエンジニアたちは、しばしば自分たちがサーミ人に光をもたらしたのだと思いこんでいるが、サーミ人が科学技術に対して見せる喜びは、おいしい果物を拾った時のそれと大して変わりはしないだろう。
この話題について、ティフォンに意見を求めたところ、彼女は「すべては自然から生まれ育ったものだからな」と答えただけだった。
「本当、あの子の言うことはきちんと聞いたほうがいいよ。勝手なことをしたら、手をぶたれちゃうからね……実際やられたことあるけど、あれは相当痛かったな。おかげで、サーミ人がどんなに木々を尊敬してるかを繰り返し言い聞かされたあと一週間くらいは、療養庭園で剪定の手伝いをしててもビクビクしっぱなしだったよ。あの子と鉢合わせしないかって恐ろしくなっちゃってさ。」
「え、一週間しか怯えずに済んだ理由?それはね、一週間後にあの子も療養庭園の手伝いに来たからだよ、あははっ。」
「本人はその時、「この小さな南の土では、木はこのようにしか伸びられない。お前たちにこうした掟があるのなら仕方がないな。」なんて言ってたけど……しばらくして、その意味をようやく理解できたんだ。あの子は自分をサーミの主みたいに思ってるから、私たちがサーミに行った時は、現地の掟を教えてくれる。そして逆に、あの子がサーミを離れて他所を訪ねる時は、そちらの掟を学ばなくちゃいけないと思ってるんだよ。サーミの中でも、部族ごとに風習がちょっとずつ違っているみたいだし、それと同じことだろうね。あの子は、きっとそういう違いの間で暮らすことにすごく慣れてるんだよ。」
――サーミでの任務を担当した外勤オペレーター
第三資料
ティフォンの習慣の多くは、明らかに育ての親であるヴァラルクビンの影響を受けている。彼女からはアーツの使い方を教わっただけでなく、すべての知識と情報を広く追い求めるその姿勢にも影響されたことで、ティフォン自身も新しい物事には自然と好奇心を抱くようになったようだ。また、ヴァラルクビンの運命への予見と理解を常に見聞きしてきたため、時折、ティフォンは極めて緊迫した状況において、その年齢にそぐわないほど達観した冷静さを見せることがある。
しかし、二人の関係は我々が想像しているほど親密ではないらしい。少なくとも、ティフォンの話では、実際のところ彼女がヴァラルクビンと共に過ごした時間はそれほど多くないという。それは、ヴァラルクビンがティフォンの育ての親となった時、すでにティフォンにはある程度の生存能力と戦闘能力が備わっていたからかもしれない。ティフォンの記憶の限りでは、ヴァラルクビンはいつも出かけており、どこに行くのか伝えていったことも一度もないらしい。ゆえにティフォンは闇の中でひとり、サイクロプスの岩窟の構造を手探りで理解し、自力で出口を見つけてサーミの荒野へと戻っていったという話だ。
狩人にとっては、サーミの自然そのものが己の帰る場所であり、サイクロプスの洞窟は彼女が見つけた隠れ家の一つでしかないようだ。そのため、ティフォンはヴァラルクビンの住む場所を普段「家」とは呼んでおらず、ヴァラルクビンに対してその本名以外の呼び名を用いることもない。ティフォンは、来る日も来る日も至る所に危険が潜む凍原と戦い続け、実践の中で生存のための知識と狩りの技術、そして大小様々な疑問を積み重ねてきた。彼女がその疑問を抱いて洞窟に戻った時、運よくヴァラルクビンがそこにいれば、ティフォンはこの博学なサイクロプスから辛抱強く事細かな回答を得ることができるのだ。
「わたしがロドスへ来て、お前たちに協力していることなら、彼女ももちろん知っているぞ。それどころか、道中でマゼランとわたしの乗っていた乗り物が、暴走した岩角獣と衝突して横転することも、物好きなクルビア人に撮影をせがまれることも事前に教えてくれたしな。彼女の警告のおかげで、どのトラブルも容易く解決できたんだ。普段はあそこまで色々言ってこないから、今回はわたしのことを心配してくれていたのだろう。」
「ん……?彼女が心配してくれたことが意外なのか?一緒にロドスへ来なかったから……?だが、心配をすることと、同行するかどうかは別の話だろう。」
「彼女には守るべき予言があり、そこにお前たちが深入りする必要はない。単に慣れればいいだけだ。」
第四資料
物好きな年長者たちがティフォンから根掘り葉掘り聞き出していなければ、彼女の幼少期の記憶がほとんど空白であることに気付くのは困難だっただろう。ティフォンは、ヴァラルクビンが育ての親であることは知っているものの、実の両親がどんな人で、どんな見た目をしていたのかすら知らないようだ。しかし、ある襲撃を受けるまで、二人と一緒に暮らしていたことだけは確信しているという。彼女の記憶によれば、両親と暮らしていた小屋は、サーミの部族から遠く離れた森の中にひっそり立っていたらしい。小屋の中にはいつも暖炉に火が灯っており、その明かりが壁にぼんやりとした二つの影を映し出していて……ティフォンは片隅に座り、その心温まる光景を見つめていたそうだ。彼女がそれ以外に知っていることは、目が覚めたあとにヴァラルクビンから聞かされたことばかりである。たとえば、いつもつけている角飾りと巨大な弓は、どちらも両親の形見らしい。ヴァラルクビンが彼女を助け出した時、穢されているその武器を処分すべきだと考えていたのだが、気絶したティフォンがそれをきつく抱きしめて何がなんでも離さなかったという話だ。
ティフォンは今でも、時折同じ内容の悪夢を見ることがある。その夢の中で、彼女は様々な種類のか弱く小さい獣となり、視界に収まり切れないほど大きな影に狩られてしまうのだ。自身の巣が壊され、親族が骨だけにされる光景は何度も何度も見てきたという。我々は始め、現代医学の視点から分析を行い、ティフォンの記憶喪失はトラウマによって自身の記憶を一部封じてしまったことが原因であると考えて、彼女と話し合ってみた。すると、両親に対しおぼろげながらも恋しさを抱いていたティフォンは、記憶を取り戻すことに前向きな反応を示し、トラウマを掘り起こすことによる苦痛も恐れていないと述べた。そこで、彼女の同意を得て、我々はティフォンに初歩的な検査を行った。しかし残念なことに、結果として、ティフォンは解離性健忘症でもなければ、脳へのダメージによって記憶機能が損なわれたというよく見られるパターンでもなかった。「厄災」がもたらす何らかのダメージは、現存の医学機材で捉えられるものではないと、そう結論付けてほぼ間違いないだろう。その後、ケルシー医師の要請があり、我々はティフォンに対するさらなる調査を中止した。
いずれにせよ、ティフォンは今のところ元気に暮らしており、自分の記憶喪失を異常だと思ったこともない。彼女はただ、忘れてしまった両親の温もりを恋しく感じているだけだ。テラ大陸における大多数の地域での死生観とは異なり、サーミ人は死者となることを、ただ身体という器が動かなくなっただけと捉えている。そして、儀式を一通り行えば、魂は自由にこの世を漂うことができ、先祖の魂とも会えると信じているのだ。そのため、彼らは比較的死を恐れないほうで、死別の悲しみも大きく軽減されている。ティフォンもまさにそうした心構えでサーミの荒野を駆けまわっているのである。ゆえに、両親は今もどこかで自分を守ってくれていると、彼女は信じているのだ。
昇進記録
幼獣は父母の死を目にしてしまえば、成獣になったあと敵討ちをしに行く。たとえ草食獣でも、捕食者の腹を無理やり突き破ってでもそれをかなえるのだ。
ティフォンは長年、その日のために黙々と準備をしてきた。誰より経験豊富な狩人の後ろについては技をまね、山岩の隙間に隠れては北地の戦士たちの訓練を見つめ、またアルゲスにも知識を求めて――幼い子供が心に潜めた大きな決意を見抜いたのは、恐らくアルゲスだけだろう。しかし、サイクロプスはいつも通り、彼女の行動を咎めはしなかった。
最終的に、ティフォンの前に残された問題は一つだけになった――いかにして仇を見つけ出すか、ということだ。
彼女はそれが果てしなく長い旅になるだろうと思っていた。だが実際には、その考えが芽生えた瞬間に、その時は訪れた。
正確に言えば、敵のほうが彼女を見つけたのだ。ティフォンはただ、背負った黒い弓に異常な重みを感じ取っただけだった。
己の「感覚」に従い、ティフォンは初めて、悪魔の穢れを受けた獣を見つけた。以来、彼女はそうした獲物を狩ることを自身の責務とみなすようになったのだ。
そして、この戦いは今も続いている。
ボイス
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---|---|
秘書任命 |
目を瞑れ。少し熱く感じるのは普通だ、まだ開けるなよ……ん?ああ、これは細かくほぐした植物だ。目をリラックスさせる効果がある。何か危険なものに睨みを利かせているのだろう?わたしにはよく分かる。いいから任せておけ。 |
会話1 |
案内人、か……そうだな、確かにシモーネの方が適任だろう。わたしと同じくらい狩りの経験が豊富だから、安心して任せられる。それに、ちょっとした事情で、わたしが案内できない部族もあるからな……この先でわたしが人を食らうなんて話を聞いたら、絶対に信じるなよ。 |
会話2 |
触るな。言ったはずだ。わたしの弓は誰にも触らせない。鍛冶職人はもちろん、お前もダメだ。狩られる前に仕留めるような技量がなければ、サーミの深くに潜む影に気取られてはいけない。お前みたいなのはたくさん見てきた。別にいいさ。わたしが何度でも、何度でも何度でも言い聞かせてやるからな。 |
会話3 |
以前の調査隊の記録を確認するといい。たとえば、こいつは角獣の幼体で、お友達だ。あと、こういう雪はアーツでしか制御できない。もし遭遇したら、わたしを呼ぶんだ。そうだ、写真の下にメモを残すとわかりやすい。お前、賢いな――なんだ、その顔は。わたしが電子機器を使えるのがそんなにおかしいか? |
昇進後会話1 |
お前たちは本当にマゼランと同じように変わってるな。そうやって無理やり異なった理を当てはめて、この地を理解しようとする。まあ、その懸命さがあれば、いつかは真のサーミの姿が夢に出てくるかもしれないな。今のお前たちじゃ無理だろうけど。はあ、まったく心配だな……ともかく、協力関係を結ぶというなら、わたしの言うことはちゃんと聞いてもらうぞ。 |
昇進後会話2 |
そのナビ用の機器は置いていけ。体力仕事はお前にとっては専門外だろう?背負ったまま歩いたらきっとすぐに疲れてしまう。案内はわたしに任せておけ。昔はよく、アルゲスとこうやって歩いたものだ。あの人はいつも苦境や死地も運命の導きだとかつぶやいてたけど、あとになって気付いたんだ。風の音や木の枝に沿って進めば、自ずと行きたい場所にたどり着けるんだって。 |
信頼上昇後会話1 |
岩窟の地べたで寝たことはないのか?藤のツルの上は?一度は試してみた方がいいぞ。わたしなんて、サーミの鼓動が聞こえてこないと熟睡もできない。というより、異常を察知したらすぐに対応できる身構えでもしていないと、安心して眠れないだろう?……ああ、確かによく悪夢を見るが、それがどうかしたのか? |
信頼上昇後会話2 |
……ん、呼んだか?何か困りごとでもあったのか?別にないなら、もうしばらくそっとしておいてほしい。ああ、死んでいった者たちのことを見てたんだ。穢れを受けていない死者たちは、獣たちのそばにいたり、森を彷徨ったりするそうだ……わたしは、その中から父と母の姿をずっと探している。 |
信頼上昇後会話3 |
迷子になること?昔はあったかもしれないな……わたしは復讐のつもりで家を出たんだ。だが実際に穢れた雪を目にした時、頭に残った考えは弓を引いて狙いを定めることだけだった。あの影に、わたしこそが狩人だって証明したかった。お前には、狩人になる資質があるか?それとも、わたしが手負いの時に負ぶってくれるような相棒になってくれるか? |
放置 |
こいつも、わたしと同じ夢を見るのか?いや、それはないか。ここはサーミじゃないし……羨ましいよ、お前は夢の中で影に追われたりしないのだから。 |
入職会話 |
協力することになった以上は、道中で異常な現象に出くわした時はわたしが代わりに対処しよう……コードネーム?ティフォンでいい。これは母が残してくれた角飾りにあった名でな。恐ろしい響きだと言う人もいるようだが。 |
経験値上昇 |
これは、ロドスはすごい撮影技術を持ってるんだぞって言いたいのか?違う?……だが、身をもって体験してみないと、経験とは呼べないのでは? |
昇進Ⅰ |
ふむ、この昇進メダルというのは、何に使うんだ?戦いの役に立たないのなら今はいい。当面の危機もまだ解決できていないからな。片付けたらまた詳しく聞かせてくれ。 |
昇進Ⅱ |
この地を訪れる多くの客人は、自身の傲慢によって命を落とした。大きな口を叩いて雪崩を呼び起こし、サーミに根ざす本当の暗影に気づくこともなく死んでしまった。お前たちはそうなってはいけない。そうさせないようにわたしがついてやる。 |
編成 |
急げ。武器と道具は全部持ったか?頭数は二の次だ。 |
隊長任命 |
いいだろう、わたしが仕切る。緊張しなくていい。さあ、頑張るぞ。 |
作戦準備 |
勝手に散らばるなよ。 |
戦闘開始 |
目がヒリついても、視線は逸らさない。 |
選択時1 |
決断を下す時は冷静に。慌てなくていい。わたしが守る。 |
選択時2 |
頼みはなんだ? |
配置1 |
どっちが獲物か、ここで分からせてやる。 |
配置2 |
絶好のチャンスだ。 |
作戦中1 |
お前の影をこの矢で釘付けにしてやる。 |
作戦中2 |
先に沈黙を破った方こそ臆病者だ。 |
作戦中3 |
自然の摂理は乱してはならない。 |
作戦中4 |
わたしの庭からとっとと出ていけ! |
高難度作戦クリア |
わたしの矢が放たれる度に、サーミの雪が真っ黒に染まるまでの猶予がわずかに生まれるだろう。 |
★3で戦闘終了 |
獲物に余計な苦しみを負わせずに仕留めたみたいだな。ふむ、よくやったぞ。温かいものでも飲んで一休みしようか。 |
★2以下戦闘終了 |
手持ちの矢を使い切っても獲物を仕留め損なったのなら、それ以上追うべきではない。その時点でお前の負けだ。 |
作戦失敗 |
この種たちをしっかり握ってて。そのまま走れ。絶対に振り返るなよ。あとはわたしが何とかする。 |
基地配属 |
これらの仕掛けの使い道を説明してくれないか?心配するな、記憶力には自信がある。前にマゼランが観測基地の構造について教えてくれたが、今でもちゃんと覚えて……うん、覚えてる、はず。 |
タッチ1 |
違う!もっと素早くだ。そうでないと奇襲とは呼べないぞ。 |
信頼タッチ |
信用できる人が番をしてくれてるのか?少し休みたい……お前たちの基地は温かくて、心地がいい。 |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
ドクター、どこに行ってたんだ?迷子になってたわけじゃないよな? |
逆理演算
未実装
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
モジュール
ORIGINAL / ティフォンの記章
ティフォンは距離を保って火力で大型の敵を制圧することに秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては狙撃オペレーターとして区分し、破城射手の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
SIE-X / 自然の容認
背の高いフェルトハットをかぶり、毛皮の襟巻で顔のほとんどを覆い隠したとある夫婦が足を止めた。
それから彼らは慎重に、恭しく荷物から血の滴る肉を取り出し、その血を木の根に垂らした後、肉を枝へと吊るす。
そうして彼らは、曖昧で、自分たち自身意味をよく理解していない音節の連なりを唱え始めた。
そんな中、彼らの娘はそう遠くない辺りにいて、のろのろと夫婦に付いてきていた。
彼女は両親と手を繋ぎたいと思ったが、あいにく両手は塞がっている。
今日は彼女にとって初めて、大人のように武器を携えて外へ出た日だったのだ。
武器を持つことは戦うことを意味しており、戦うのならば油断は許されない、という両親の教えに従い、彼女は矢をつがえたまま弓を持ち歩いていた。
「あの子にも、いずれはこういうことを教えてあげないと。」と、母の声が言った。「弓の引き方やナイフの研ぎ方、罠の仕掛け方、それから、恐れを抱かないこと、どんなものにも対抗できる力を身につけること……そうしなければ生きてはいけないということも。だって、私たちがサルカズであることはいずれ気付かれてしまうでしょう。そうなれば、サルカズを受け入れてくれる場所なんてどこにもないのだから。」
「だが、もう昔の生活には戻らないと約束したじゃないか。」今度は父の声が聞こえた。「それに……あの子とも約束していただろう?確かあの日は虹が出ていて、私は森に入って膝鎧でそれを受け止めていたな。覚えているか?」
「その時あの子はまだ生まれてもいなかったじゃない……はぁ、まあいいわ。」母の声がずいぶんと柔らかくなった。「さっき言ったようなことはもちろん教えるけれど、祈りも捧げるようにしましょう。たとえ、サーミの地にサルカズへの祝福を請うのが荒唐無稽なことだとしてもね。とにかく、私たち脱走兵は連中に見つかりさえしなければそれでいいのだし……」
娘はふと、道端に佇む粗末な木彫りに気を引かれて足を止めた。
聞こえていた両親の声は徐々に遠ざかっていく。
木彫りが指し示す方向には、必ず良いものがたんまり置かれた木のうろがあることを彼女は知っていた。
何か家に足りないものがあり、それを手に入れる術がない時、両親がよくそんな木のうろを探していたからだ。
彼女は色鮮やかな飾り結びが欲しくなり、木彫りが示す方向へと、狭い木々の隙間を縫って進んだ。
その道すがら、木のうろでの物々交換に使うため、果実やきれいな石など、ぴんと来たものを拾っては矢筒に入れながら。
けれどそうしているうちに、いつの間にか彼女は野獣が潜む森へと足を踏み入れていた。
……
時が経ち、サルカズの少女はそんな幼い頃の経験をすべて忘れてしまっていた。
両親が自分を探して呼んだ名前も、両親を驚かせようと手を見せた時、そこに結んでいた飾り結びの色も――
その時の両親の反応すらも。
「見てくれ、この子を生かしてくれたのは……」
男は娘の矢筒を指さして、信じられないという顔で愛する妻を呼び寄せた。
その中にサルカズの夫婦が見たものは、小さな矢筒の底に残った、雪の塊が融けたかのような湿った跡だった。
印
ティフォンの潜在能力強化に用いられる。
強烈な匂いを放つ植物エキスが入ったボトル。文明の匂いを覆い隠し、荒野に融け込んで初めて、ハンターとなり、彼女の仲間になることができる。
指名券採用
少なくとも彼女は狩られる側ではなく、狩る側でありたいと願っている。
サーミ出身の協力者・ティフォンは、この凍てつく大地の掟を熟知したハンターである。
紹介文
省略
登場ストーリー
メイン | |
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