登録日:20??/??/?? (曜日) ??:??:??
更新日:2026/03/01 Sun 11:29:22NEW!
所要時間:約 ? 分で読めます
▽タグ一覧
q.e.d. 証明終了 q.e.d. q.e.d.エピソード項目 海 海水浴 要石 溺死 浮き輪 水難事故 命日 ボート
その全てを解き明かしても答えられない疑問が残るんです…
いったい誰に罪があったのかと…
「寄る辺の海」とは、Q.E.D. 証明終了のエピソードの一つ。単行本第11巻に収録。同時収録作は「冬の動物園」。
以下、ネタバレにご注意ください。
【ストーリー】
級友たちと海水浴にやって来た燈馬と可奈。
かつては寂れた村にあったという海水浴場は、近くに出来たヨットハーバーの影響で都会化が進み現在では大きく様変わりしていた。
そんな中で可奈は、沖にある要石、通称馬岩の付近で40年前に1人の少年、内藤良介が溺れ死んだ事、
そして良介の父親、良蔵と当時良介とともに海で泳いでいたという彼の友人たちに向けて、
「あの日に何が起こったのかを話す」と書かれた手紙が届いた事を知る。
だがその日の夜、3人の友人の1人、米川幸吉が馬岩の付近の海上で40年前と同じように溺死体で発見される。
【事件関係者】
誓ってオレの口からあの事件のことを話す気はない!
本当だ!
- 米川幸吉(よねかわ こうきち)
内藤良介のかつての友人。
差出人不明の手紙を受け取り海岸のある故郷の村へと戻って来た。
他2人と同様に良介の死について良蔵に話すつもりはないようだが、
子を持つ身となった現在では息子の死の真相を知りたがる良蔵の気持ちも分からなくはないようだ。
手紙で指定されていた8月7日に筏と内藤家に行く予定だったのだが、夜10時頃に馬岩付近の海上で溺死体で発見される。
監視員が見回った9時頃には海岸には誰もいなかったそうなので死亡したのはそれ以降と思われる。
良介は私の一番の親友だった
いつも一緒に遊んで…いつも私をかばってくれた
だがもう忘れさせて欲しいんだ!!
- 筏三郎(いかだ さぶろう)
内藤良介のかつての友人。小学校教諭。
現在は教頭だが近々校長に昇格する予定。
8月7日の夜は米川と9時に海岸で落ち合わせて内藤家に行く予定だったが、
約束の時間になっても彼が来なかったため先に行ったのだと思い1人で出向いた。
しかし良介の死について彼もまた良蔵に話すつもりはないようで、
良蔵を前にしても何も言わずにただひたすら時間が過ぎるのを待ち続けていたようだ。
翌日も内藤家に出向いたがやはり何も語らず駐在に呼ばれている事を理由に立ち去り、内藤家に行く途中だった可奈と出会う。
40年も経ちながらなおも過去をほじくり返そうとする良蔵に苛立ちを覚えている。
まったくこの歳で馬岩まで泳ぐなんて自殺行為さ!
2kmも泳ぎきるなんてオレみたいに普段から鍛えてねェと
- 関口和明(せきぐち かずあき)
内藤良介のかつての友人。東京のデザイン会社経営。
原風景に海があったためか、東京に住む現在でも週末は家族で横浜へと行き海で泳いでいる。
そのため今でも馬岩までならばなんとか泳ぐ事が出来るらしい。
7日は残業のため村のホテルに着いたのが夜7時過ぎだったが、米川も筏も外出中と知り10時頃に筏から連絡が来るまでホテルで待ち続けていた。
というのも彼は内藤家の場所を知らず1人では行けなかったからである。
筏も携帯で関口と連絡こそ取れたものの、彼が内藤家の場所を知らない事を事情聴取の時まで知らなかったようで、
「後で直接内藤家に来るのだろう」と思って放っておいていたようだ。
翌日、大きく変わった街並みに驚きながら歩いていた所を可奈に呼び止められ、
自分でも馬岩まではギリギリ泳げる程度なのだから、鍛えてない米川や泳ぎが一番下手だった筏には泳ぎきれるはずがないと断言する。
そんな彼でも40年前は泳ぎの腕では良介に敵わず馬岩へも死ぬ思いで泳いだらしいのだが、
その良介に何があったのかを訊かれると口を濁しその場を後にした。
その日の夜、海水浴場の脱衣所に着ていた服を残して行方をくらます。
ワシは思い知らされたんだ!!
命より大事な宝を失くした理由を知らされないほど理不尽なことなど
この世にないのだと!!
- 内藤良蔵(ないとう りょうぞう)
内藤良介の父。
妻を早くに亡くし男手ひとつで一人息子の良介を育てていたが、40年前にその良介に9歳で死なれる。
息子の死について何があったのか3人を締め上げてでも吐かせようかとも思ったようだが、
あくまで事故に過ぎないと当時は自分に言い聞かせ続けてきた。
しかし40年も苦しみ続けた現在ではそれが間違いだったと考えている。
現在でも良介の命日である8月9日には船で馬岩まで向かい頭の部分に花を供えている。
7日は差出人不明の手紙を信じて夕方から自宅に待機し、9時半に1人やって来た筏が何か話してくれる事を期待してずっと待っていた。
そこへ村の有線放送で水難事故の存在を知り、もしやと思い彼と共に海岸へとやって来て米川の死を知る。
彼の家から海岸までは20分かかるため、監視員が見回った9時から筏が内藤家に着く9時半までの30分で、
沖合2kmの馬岩まで米川の遺体を捨てに行くことは不可能という巡査の判断により筏と共に一旦は容疑から外される。
しかし8日の夜、関口の行方が知れず海上での捜索が続く中、鎌を振りかざしながら筏を追いかけていた所を巡査に目撃され取り押さえられる。
「こいつが最後の一人なんだ!」と口走った事から米川、関口を殺害した事を疑われ緊急逮捕される。
- 内藤良介(ないとう りょうすけ)
40年前の8月9日に海で溺死した少年。享年9歳。
米川、筏、関口の3人と共に夜間に馬岩まで子供だけで泳ぎに行ったが翌朝に遺体となって海岸に漂着した。
馬岩に辿り着いた3人は彼が溺れた事に気づかなかったらしく、途中で引き返して先に帰ったのだろうと思っていたようだ。
だが手紙を気にかけて3人がわざわざ村に戻って来た事から、その死はただの事故ではないようだ。
関口曰く4人の中で泳ぎが一番上手かったそうだが、亡くなった夜だけは一番先に音を上げたらしい。
また良蔵は良介を連れて夜の馬岩まで泳いだ事が何度もあったらしく(他の子供に真似させないよう、もちろん良介には秘密にさせていた)、
それ故に良介がただ溺れ死ぬなんてあり得ないと考えており、やはりその死がただの事故でないと確信している。
- 監視員
テンガロンハットをかぶった監視員のおじさん。
近くにヨットハーバーが出来て昔よりも波が強くなった事を燈馬達に教えてくれた他、危険だから馬岩まで泳いでいかないよう注意した。
8日の夜、見回り中に脱衣所で関口の着ていたアロハシャツを発見する。
- 駐在
村の交番に勤める若い警官。
可奈たちの通報を受け村の漁師に船を出してもらい馬岩で米川の遺体を発見。
彼が筏、関口とともに良蔵の元へ行くはずだった事を知り、ただの事故死と早合点せずに関係者達に事情聴取を行った。
なんか40年前の事故で隠してることがあるんだよ!
水原さん 僕達は神様じゃない
だから真実を知るときも受け入れるときも…努力が…そして覚悟が必要だと思いますよ
- 燈馬想
この漫画の主人公兼ホームズ役。
馬岩まで簡単に泳げそうと言う可奈に「水原さんなら潜水でも行けますよ」と皮肉か本気か分からない返しをする。
海岸につながる河口がコンクリートで固められ上流にはダムが建設されているという事を知った他、
地元の漁師から沈没したボートの話を聞いて何かを考えていた。
- 水原可奈
この漫画のヒロイン兼ワトソン役。
監視のおじさんから馬岩について注意された時には「あんなの簡単に往復できそうだけど」と余裕の表情を見せていた。
海の家で「馬岩」という言葉を耳にしたのをきっかけに米川と筏の話を立ち聞きし、その後民宿の女将に訊いて良介の事故を知る。
7日の事件を受け翌日は関口、筏、良蔵に話を聞きに行った他、燈馬から何らかの指示を受けたようである。
ただ非常に疲れる作業だったようで、その日の夜は民宿の畳で大の字になってへばっていた。
- 水原幸太郎
可奈の父親にして警視庁捜査一課の警部。
級友たちと行くために良い海水浴場を探していた可奈に、肩揉みと引き換えに昔行ったという海水浴場を教えた。
ただ彼が行った時代はまだ都市化が進んでいなかったからか、「寂れているが砂浜が広く静かな海辺」と可奈に伝えていたようだ。
(寂れた海辺と聞いていたけどゲーセンもカラオケもあって夜も楽しめそう、と級友たちにはむしろ好評だったが)
- 香坂まどか
そばかすが特徴的ないわゆる可奈の友人その1。他のエピソードでは基本的にモブ的立場なのだが、
今回は可奈と民宿の窓から馬岩を眺めてた時に米川の遺体を発見した第一発見者のためそこそこ出番がある。
翌日の夜には何かを探していたようだが、部屋で大の字になって寝ていた可奈を見つけ「象と格闘でもしたのかな」と訝しんでいた。
ちなみにカナヅチらしく泳ぐ時は浮き輪が必須。
【キーワード】
- 馬岩
海岸から沖合2kmほどにある要石。
馬がちょうど海面に腰を下ろして後ろを振り返っているかのような姿をしているためそう呼ばれているが、
港が出来て強くなった波で削られた事で、現在では可奈曰く「どっちかと言うと犬っぽい」と言われる程にこじんまりとしている。
首にあたる場所にはしめ縄がかけられ、夜の満潮の時には首から下が水面下に沈み顔だけを出しているように見える。
監視員曰く、興味本位で馬岩まで泳ぎに行こうとして溺れる事故が毎年絶えないのだそうで、
地元民も子供には「馬岩の頭に登るとバチが当たるぞ」と言い聞かせ、大人の目の届かない時(=夜間)に泳ぎに行かせないようにしていたようだ。
- 手紙
米川、筏、関口、良蔵の4人に送られた差出人不明の手紙。
文面としては良介の友人の誰かが良蔵に向けて書いたかのような語り口で、
「良介が死んだ日の真相をお伝えします。8月7日にお会いしましょう。」と述べられている。
- 沈んだボート
港では何艘ものボートが穴を開けられて石まで積まれた上で海底に沈められていた。
第一発見者の漁師が言うには海岸がレジャー用に開発されて以降、
河口付近には自家用ボートの不法係留や要らないボートの不法投棄が相次いでいたらしい。
いくら注意しても収まらなかったため、過激な地元民が腹を立ててやったのではないかとの事らしい。
Q.E.D.
- 米川幸吉
匿名の手紙を出した張本人。
良介の死に事故以上の何かがあったと知っている、或いは確信があるのは手紙を受け取った4人だけである。
そのうち筏は内藤家に2度も出向いていながら何も話していないので除外。
関口は内藤家の住所を知らず、また話すつもりがあったなら直接出向くはずで家を知らないフリをする必要もなくやはり除外。
またもし良蔵が差出人と仮定するならば、3人に手紙を送りつける事で動揺を誘い、誰か1人からでも真相を聞き出す目的だった事になる。
しかしその場合お互いを疑心暗鬼にさせる必要があるため、3人を会わせて事実確認をさせては意味がなくなってしまう。
そして7日の夜、3人が揃う可能性もあるのに良蔵は既に来ていた筏を問い詰めず彼が話すのを悠長に待っていた。
という事は差出人は良蔵でもなく、消去法で差出人は米川という事になる。
そこに「オレの口から話す気はない」という言葉を併せると彼の真意が分かる。
彼は「自分ではない『ある人物』が良蔵に真相を話すべきだ」と考えていたのだ。
だからこそ匿名でかつその人物も含めた全員に手紙を送ることで、真相を話さざるを得なくなるよう促そうとしていたのだ。
あの手紙が隠された真実を伝えると書かれ…そして匿名だったゆえに犯人は動揺した!!
それを知られたら自分の築き上げてきたものをすべて失う!!絶対に明かされてはならない!!
だから筏さん あなたは米川さんを殺したのです
- 筏三郎
口封じに米川、関口の2人の殺害を企てた真犯人。
良介の死について『誰にも知られてはならないある秘密』を抱えていた彼は、米川が書いた匿名の手紙を読んで動揺。
自分が築き上げてきた地位や家族を全て失う事を恐れ、他の2人の口を封じようとしたのだ。*1
彼はまず港に不法投棄されていたボートを海岸まで運んでおき、海岸で米川を溺死させた。
それからボートに穴を開けてから遺体を乗せエンジンをかけ、馬岩の方向に向かって船を放したのだ。
船は浸水しながら前進して馬岩の付近で沈没し、遺体だけが浮かんでそこで溺れたように見えるため、自分はその間に内藤家に行ってアリバイを作ったのだ。
ちなみに漁師たちが見つけた石を積んで沈められた船は、遺体を乗せた船が沈没するまでの時間を計るための実験によるものである。
更に体力に自信があり今でも馬岩までなら何とか泳げると関口が自信を持っていた事から、それを利用したトリックを仕掛けた。
まず死んだ米川が真相を書いた告発文を馬岩の頭に置いたらしい(そしてそのせいで馬岩付近で溺れ死んだ)という事にして、
良介の命日である9日に良蔵が花を供えに行くまでに告発文を回収しなければならないという事にした。*2
そして関口に、目立たないよう8日夜のうちに泳いで取りに行ってもらうよう仕向けたのだ。
しかし彼が馬岩までたどり着けず力尽きて溺れ死ぬであろう事を筏は確信していたのだ。
この40年の間、近くに港が出来た影響で海は潮が変わり波が強くなっていた。
一方で、入り江の河口はコンクリートで固められ上流にはダムまでできたため、河口に流入する土砂は極端に減っていた。
それによりこの海岸では砂浜の海食が起き、40年前より海岸線が後退していたのだ。
馬岩も位置こそ変わってないが砂浜の後退によりその距離は40年前より大きく広がっていた。
関口は普段東京に住んでいたためにその事に気付かないまま昔と同じ感覚で海に出てしまい、そして力尽きたのである。
馬岩は確かに要石だよ
オレの命を救ってくれた
- 関口和明
燈馬の推理を作り話だと否定する筏。だがそれに対して燈馬は「直接聞いた事実だ」と反論する。
実は燈馬は偶然にも「一晩隠れてから明朝駐在所に来てください」と書いた手紙を、可奈に頼んで8日昼のうちに馬岩まで本当に置いてきてもらっていたのだ。
可奈が大の字になって寝てしまうほど疲れていたのは、馬岩まで泳いで手紙を置いてきたからだったのである。*3
そしてそこに駐在所の奥から現れたのは『浮き輪』を持った関口だった。彼は死んでいなかったのだ。
燈馬は関口に使ってもらうことを期待してまどかの浮き輪をこっそり脱衣所に置いておいたのだ。
(因みに燈馬は借りたと言っているが、前夜の彼女が何かを探していた描写から見るに、無許可で借りた可能性がある。そこはちゃんと断っておけよ。)
そして脱衣所で見つけた浮き輪という保険を手に入れた関口は途中で力尽きる事無く馬岩までたどり着き、
燈馬の手紙を見つけ朝まで馬岩の陰に隠れていたのである。
なお、脱衣所に直接手紙を置かずにわざわざ馬岩まで泳がせた理由には触れられていない。
考えられる物としては、関口に実際に海に出てもらう事で筏を油断させるためであろうか。
…あんなことをしなくても…
…私は渡りきれたのに…
- 内藤良介
自分を殺そうとしていた筏を一瞥する関口を尻目に、友人を殺してまで筏が隠したかった事は何なのかを良蔵は燈馬に問う。
そもそも彼の願いは一貫して「事故の真相」を知る事で、内輪もめとも言える3人のごたごたには何の興味もない。
鎌を持って筏を追いかけたのも「米川が死んで関口も生死不明となった以上、
『こいつが最後の一人』の証人なのだから脅してでも真相を聞き出す」という意図があったからである。
40年前の夜、4人は死ぬ思いで馬岩まで泳いだのだそうだ。
だが死ぬ思いまでするくらいならどうして途中で誰も引き返さなかったのか。
また関口曰くあの日に最初に「音を上げた」のは良介だったらしい。
そこに小学生男子が考えそうな事の相場を思えばある程度答えは予想できる。
彼らが馬岩まで泳いでいったのはいわばチキンレースだったのだ。
ただし彼らはそこにある恐ろしい罰ゲームを加えたのだ。
「最初に逃げた奴の顔をみんなで海に沈めよう!」と。
そして『逃げた』良介は罰ゲームとして3人の手で顔を沈められたのだ。
3人としては(もしかしたら良介自身も)ふざけてたつもりで本気ではなかっただろう。
だがそれは彼らが予想だにしなかった結果を招いたのであった。
だがそれだけなら3人はただの共犯に過ぎない。
何故、筏は秘密を共有する2人を殺してまでそれを隠そうとしたのか…。
そして米川が匿名の手紙を出してまで筏に語らせたかったのは何だったのか…。
関口曰く4人の中で泳ぎが一番上手いのは良介だったらしい。
しかし『逃げた』という事は彼は最後尾を泳いでいた事になる。
また4人で逆に運動が苦手だったのは筏だったそうだ。
そして筏は可奈にこう言っていた。「良介はいつも自分をかばってくれた」
恐らく良介は親友の筏を気遣って、泳ぎが遅かったであろう彼のすぐ後ろを泳いでいたのだろう。
そしておそらくこうも言ったのだろう。「三郎 大丈夫か? 岸に戻ろうか?」
泳ぎが下手とは言え、罰ゲームを了承しプライドを持って自分の意志でチキンレースに参加していた彼にとって、その言葉は屈辱だった。
だが一方で自分が泳ぎ疲れて溺れる恐怖と罰ゲームで溺れる恐怖に苦しんでいたのもまだ事実である。
誰か1人が犠牲になればこの苦しみから解放される…そう思った次の瞬間彼は叫んでいた。「良介が逃げたぞ!!」
そしてそれから40年の間にあれは筏のついた嘘だったのだと気付いた米川は、彼の口からこそ良蔵に真相を語って欲しいと思い手紙を出したのだ。
良介が言い出したんだ あいつがうれしそうに
オレ 馬岩の頭まで泳げるぜ
ホントだよ!簡単だって!
みんなでやろう!!
それがすべての始まりだった…
本当にただの遊びだったんだ…
- 内藤良蔵
自分を気遣ってくれたはずの良介を裏切ったのか、と激昂する良蔵。
だがそこへ燈馬は最後に問いかける。そもそも4人はどうして馬岩まで泳ごうとしたのか。
村の子供達は大人から「馬岩の頭に乗るとバチが当たる」と言われてきたはずなのに。
その理由に未だ気付かずにいる良蔵に代わって関口がその問いに答えた。
あの日の夕方。良介は3人に対し自分は馬岩まで泳げると自慢してきたのだ。
子供でも馬岩まで泳げると最初に言い出し、更にみんなを誘ったのは良介だったのだ。
そして彼がそんな事を言い出した理由は一つしかない。
父である良蔵が教えてしまったからである。
「自分があんな事を教えたから…」全てを知った良蔵は膝を付き、ただ放心するしかなかった。
以上……証明終了です。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
#comment()
*2 事情聴取の時点で少なくとも差出人が関口でない事は分かったので、例え差出人が米川だと確信できてなくても問題はない。
*3 余談だが、可奈の戦闘力がインフレした近年では「バカな!?往復で高々4km+α程度泳いだくらいで可奈があんなに疲れる訳がない!」「燈馬は『水原さんなら潜水でも行ける』とか言ってたからそれを真に受けて本当に潜水しながら泳いだんじゃないか?」「いやいや、そもそもこれは可奈がまだ人間だった頃の話なんだからこれで疲れるくらい可笑しくも何ともないよ」など冷静に考えるとおかしなツッコミが読者からあがる事もある。

コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧