登録日:2023/07/19 Wed 00:32:46
更新日:2024/07/11 Thu 13:38:18NEW!
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ビット ガンダムシリーズ オールレンジ攻撃 遠隔攻撃端末 ニュータイプ ニュータイプ専用機 gnビット gビット ar攻撃 エルメス ケルディムガンダム ベルティゴ ガンダムローズ ローゼスビット ガンダムシリーズの○○項目 架空の武器 遠隔操作 ファンネル ←ではない
……~♪
ま、また聞こえるぞ……「ララア」だ!
Gビット!!!
シールドビットテンカイ! シールドビットテンカイ!
ビットとは、ガンダムシリーズに登場する兵器の一種。
本項では、派生兵器もまとめて取り扱う。
▽目次
▼概要
「ビット(英:Bit)」には「少量」「一齧り」「『噛む(bite)』の過去形*1」など様々な意味があるが、ここでは「細片」の意味と思われる。
即ち、「モビルアーマー(MA)という本体から分離した欠片」という事なのだろう。
ビットはU.C.0079、一年戦争末期に登場したMA・エルメスの武装として初めて実戦投入された兵器である。
即ち、ニュータイプの感応波によりミノフスキー粒子を利用して通信を行う事で、ミノフスキー粒子による遠距離通信攪乱下でも遠隔操作を可能とする、
所謂「サイコミュ兵器」の中でも特に初期のものの一つとなる。
名称こそ「欠片」だが、その割にそのサイズはなんと8.4m、全備重量25tと、さながらモビルスーツ(MS)の上半身が飛び回っているかのようなスケール感を持つ。
これは「メガ粒子砲(ビーム砲)1門」「パイロットに情報を齎すモノアイ」「動力源の核融合炉」という重装備であるため。
それだけにその攻撃力は相当なものであり、コンペイトウ(ソロモン)に駐留する地球連邦軍宇宙艦隊数隻を、相手からはエルメスが全く見えない距離からの操作で攻撃・撃沈するなどしている。
ただ、この「エルメスが全く見えない距離からの操作」は
- 遠すぎて味方からも敵の状況や戦果の確認ができない。
- というか敵味方が乱戦している場所に長距離攻撃をすると、味方に誤爆する危険がある。
- あまりの長距離攻撃をしているとパイロットが激しい頭痛に見舞われ、疲労する
といった問題もあり、二度目の出撃からは操作距離をかなり短くするようになった。
それにしても全長8.4mというサイズを10基以上搭載するのはMS程度では無理があり、それを実現した先述のエルメスは全長85m、全高40mという巨体となっている。
これはガンダム屈指の巨大装備デンドロビウムの本体より大きい*2。
まあ実際の劇中では、ビットの大きさは「MSの上半身」どころか、せいぜいガンダムの拳よりちょっと大きいぐらいだが
その為か、エルメスのMS化を目指した後のキュベレイでは、稼働時間や攻撃力・攻撃回数を削ることで小型化させたファンネルに派生した。
動力源も本体内蔵ではなく外部供給の蓄積式に変更されている。
これが主流となった事で、ビットはその最初期モデルとして宇宙世紀の兵器開発史に埋もれていった。
……かと思いきや、ファンネルは登場後間もなく主兵装から補助武装に変わっていき、
U.C.0088年頃のMSの恐竜的進化に伴いファンネルも大型化、小型化の過程で廃されたジェネレーターを再び内蔵化するなど、一周して回帰していくこととなる。
U.C.0100年代からはファンネルという兵器が忘れられていく中、後年に復活したものも「小型・シンプル化」とは真逆の「大型化・重武装化」路線の兵器となるなど、
コンセプト上ではむしろ先祖返りして命脈を繋ぐという皮肉気味な結果となった。
なんなら、U.C.0130年代でもエレファンテのサイコミュ兵器を一目見てキンケドゥ・ナウが「ビットが来るぞ!」と叫んでおり、ビットという名称も残り続けていた模様。
ちなみに、エルメスのビットの連邦軍(というよりホワイトベース)からの通称は「とんがり帽子の付録」である。
エルメスのコードネームが「とんがり帽子」であるため、それに付いて来るビットは「付録」という事なのであろうが……
▼派生型
ビットはあらゆるオールレンジ攻撃兵器の派生元と言えるが、ビットの名を持たないそれらは当該項目を参照。
ファンネル
マザーファンネル
フィン・ファンネル
ファンネルを参照の事。「ファンネル・ビット」または「ファンネル型ビット」、つまり全てビットに分類される。
マザーファンネルはゲーマルクが、フィン・ファンネルはνガンダムが装備している。
マザーファンネルとフィンファンネルはジェネレーターを内蔵している。
ティンクル・ビット(ベル・ビット)
『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』オリジナルMS・ザンスパインが装備している。U.C.0150年代にして久々に復活したビット*3
両肩に2基ずつが装備されており、特に変わった機能は持たないものの、ジェネレーター搭載である故のパワーによるものか、『F』ではビームの長時間照射が可能であるかのような描写がある。
▼アナザーガンダムにおけるビット
アナザーガンダムにもオールレンジ攻撃兵器は持ち込まれたが、
「元々は漏斗状だった」という由来と歴史的経緯が必要になる「ファンネル(Funnel:漏斗)」という呼称は使用に際し面倒が生じると判断されたか、多くは「○○ビット」と命名されている。
中には「ドラグーン・システム」「GNファング」といったオリジナル名をつけたり、さもなくば「Cファンネル」のようにいっそ開き直って「ファンネル」と命名してしまう例も見られるが、全体的には少数派。
一方で「ビット」という名称は、
- 「ファンネルとは違い、歴史上一度も漏斗状である必要がなく、小型ならどんな形でも許される」
- 「短く一般的な名詞であるため、ファンネル程気取った感じがしない」
- 「宇宙世紀との良い差別化になりつつも、ガンダム識者なら名前だけで遠隔攻撃端末とすぐ分かる」
……といった点を鑑みるに、あらゆる意味で丁度良いのだろう。
「ファンネル」に相当する兵器に位置付けられているため、そのサイズ感もファンネルに準じ、
エルメスのビットのような「ファンネルで小型化される前の巨大だった頃」というニュアンスを持つものは無い。
使用に際して特別な才能・能力が必要である事は少ない傾向がある。
これは比較的近年の作品での登場が主である事、ニュータイプに相当する特殊能力が設定されている作品自体が少ない事、
そして1970~80年代と比べてコンピュータの性能が各段に進化した事で、「特別な才能が必要な理由・コンピュータやAI制御ではダメな理由」が希薄化したためと考えられる。
また、『機動戦士ガンダムΖΖ』以外の作品におけるファンネルやドラグーンには地球上(1G下)での使用に制限がある事が多いのに対し、アナザーのビットは地上での使用にほぼ制限が無い。
ローゼスビット
『機動武闘伝Gガンダム』でガンダムローズが装備する兵器。
名前の通り薔薇の花を象ったデザインで、花弁の中央からビーム砲身が突き出ている。
宇宙戦用主体の宇宙世紀のビット/ファンネルと違い、ガンダムファイトは「地球がリングだ!」が基本なので、重力下では使用に大幅な制限がかかるファンネルとは異なり問題なく使用可能。
操作は未来世紀のガンダムの素材には精神感応機能がある*4ため、それを応用していると思われる。
必殺技は無数のローゼスビットの一斉発射「ローゼススクリーマー」と、取り囲んで全方向からの一斉射撃で仕留める強化版「ローゼスハリケーン」。
ビット
『機動新世紀ガンダムX』に登場する。
同作に登場するGビット(後述)を含め「○○ビット」と命名される事が多い中、逆に珍しい単に「ビット」という名前である。
アフターウォーの世界にもニュータイプと呼ばれる概念は存在し、そしてやはりNT専用武器。
同作におけるビットは「フラッシュシステム」と呼ばれるNT用通信・制御技術でコントロールされ、また1G下でも問題なく使用可能である。
ベルティゴが12基装備しており、「ビット」という武装名と「008」という型番からエルメスのオマージュがうかがえる。
それまで外装以外殆どダメージを受けてこなかった主人公機を、手加減しながら中破させ戦闘不能にさせると言う鮮烈なデビューを果たした。
しかし、NTに覚醒したアムロ・レイにオールレンジ攻撃に対応され敗れたエルメスに対し、
「NTの力で動いているとはいえ、制御しているのはプログラムでしかないからNTでなくとも動きを見切る事は可能」という無茶振りに見事応えたOTに敗れるという、シリーズでも他に例がない快挙(?)も成し遂げている。
ある意味「『ニュータイプは人の革新』という概念は人が生み出した幻想にすぎず、未来を切り開くのは人自身」という作品のテーマを象徴しているのかも知れない。
ビットモビルスーツ
同じく『ガンダムX』に登場する。
「もういっそのことMSをファンネルの要領で遠隔操作すれば良いのでは?」という指摘は枚挙に暇がないが、その解答となるのがこちら。
そのものズバリ「NTの能力でパイロットに遠隔操作される無人MS」である。最大同時運用数は12機。
ガンダム用のものは特に「Gビット」と呼ばれる。
代表的なのはガンダムXが運用するGXビットで、なんとその一つ一つにサテライトキャノンが装備されている。
つまり、本体含めてコロニー1基くらい易々と粉砕するサテライトキャノンの13門一斉発射という狂気の光景を実現させる恐るべきシステムである。
GXビットは元々は宇宙軍のコロニー落とし戦術に対抗するためのシステムだったのだが、宇宙側はサテライトキャノン13門では迎撃が追い付かないようにコロニー落とし弾幕を繰り出すという更なる狂気で対抗、
結果的にはコロニー落としに対する抑止とはならなかったが、それを想像力不足というのは酷であろう。
その他のGビット、ビットMSについてはフラッシュシステムの項目を参照。
ブラディ・シージ
このターンXは全身がビットそのものなのだ!!
『∀ガンダム』から、最強の黒歴史ことターンXが備えるオールレンジ攻撃機能。
「全身がビットそのもの」の言葉に偽りはなく、本当にターンX自体がバラバラに分離して別個にオールレンジ攻撃を仕掛ける。
その数、驚異の10分割(だからターン「X」という説も)。
ちなみにブラディ・シージという名は『Gジェネ』シリーズに登場した際に命名されたもので、公式の名称ではない。
ビーム砲としての攻撃だけではなく、分離機構を利用して攻撃を回避、逆に一部を分離させて物理的な奇襲攻撃を仕掛けるなど、完全に本体=ビットと言えるほどの多彩な挙動を可能としている。
どちらかというと、オールレンジ攻撃と言うよりコア・ブロックシステムの極致と言った方が近いかも知れない。
なお、この「全身を分割してオールレンジ攻撃」というアイディアは初代『機動戦士ガンダム』のラスボス・ジオングの構想の一つだったもの。
漫画『機動戦士Vガンダム外伝』及び『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、その構想を実現し機体を7分割できる「ジョング」というMSが登場する。
GNビット
『機動戦士ガンダム00 2ndシーズン』から登場する。
1stシーズンの時点から遠隔攻撃端末兵器には「GNファング」が登場していたが、あちらはイノベイター勢力や地球連邦平和維持軍で使用されているのに対し、
GNビットは私設武装組織 ソレスタルビーイング(チームプトレマイオス)にて使用されるものという形で区別された。
走攻守共にGN粒子を用いているため、破壊力はMSを容易に破壊できる程で、稼働時間もこのテの兵器としてはかなり長い。
本編で初めて登場したのはケルディムガンダムが装備していた、可動小型シールドとビームガンを兼ねた「GNシールドビット」であり、つまり最初から「更なる派生型」として登場している。
他にもかなり多彩に派生型が分かれているため、詳細は個別項目を参照。
右も左も大ビット祭りと化した映画『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』ではなんと主要ガンダム3機が3機ともビット系装備搭載であり、
特に元々ビット搭載機枠だったケルディムの後継に当たるガンダムサバーニャに至っては武器が全てビットであり、その総数はなんと20基(最終決戦で28基に増大)。
ビット系兵器としては珍しく格闘攻撃系ビットも充実しており、ダブルオークアンタの「GNソードビット」やガンダムハルートの「GNシザービット」が存在する。
なお、機能的にはファングとビットに大きな違いは無く、ファングの特徴と言えば「ビームサーベルとビーム砲を兼ねる傾向が強く、その名の通り外見が牙状」程度。
ファルシアビット
『機動戦士ガンダムAGE』に登場する。
ファルシアが5基装備しており、その外見はさながら「ビーム砲付きの桜の花」。アナザーのビットにしては搭載数は控えめと言える。
後継機に当たるフォーンファルシアも装備しており、専用装備「フォーンファルシアバトン」と合体させ高出力化させるといった芸当も可能。
ギラーガビット
レギルスビット
同じく『AGE』に登場。こちはギラーガが装備している。
……正確には「装備している」というよりはギラーガの機能そのものと言うべき代物。
というのも、ギラーガビットは他のビット系兵器のような「機械装置」とは大きく性質が異なり、ビームデバイス「Xトランスミッター」から放出される「ビーム弾そのもの」である。
つまり、ビーム弾自体が直接飛び回り突撃して攻撃するというもので、概念的にはビット兵器というよりファンネル・ミサイルに近い。
「ビーム弾」を遠隔操作してしまえるという、アドバンスドジェネレーション世界の技術力のイカレ度合いを象徴する兵器の一つである。
ギラーガの後継機に当たるガンダムレギルスもシールドに「レギルスビット」を装備しており、放出できる量はギラーガよりもかなり増大している。
自機の周囲に展開してビームシールドのように使用するという応用を見せた。
GUNDビット
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する。劇中では「ガンビット」と呼ばれる事が多い。*5
ガンダムが装備する「スウォーム兵器*6」の総称に位置付けられ、制御にGUNDフォーマットを利用しているのが特徴。
正確には装置そのものは「ビットステイヴ」と呼称され、GUNDフォーマットで制御される(≒ガンダムが装備する)ものがガンビットである。
その為、AIで制御されるダリルバルデのイーシュヴァラとアンビカーは「ドローン」であってガンビット・ビットステイヴではない様子(少なくとも名称に「ビット」は含まれない)。
劇中では初期主人公機としては初めてビット系兵器を装備した事例として、ガンダム・エアリアルが装甲とビームガンを兼ねるガンビット「エスカッシャン」を装備したのを皮切りに、
命中箇所を一時的にスタンさせる電磁波ビームを放つガンダム・ファラクトの「コラキ」、Gビット以来となるMS型ビット「ガンヴォルヴァ」「ガンドノード」、攻防一体のガンダム・シュバルゼッテの「ガーディアン」といった具合で、様々な派生タイプが登場した。
▼余談
「遠隔操作兵器」としての「ビット」という名称は、ガンダムシリーズ以外にもしばしば使われる。
やはり、「ファンネル」と異なり明白なガンダムのオマージュとは感じさせず、それでいて「それらしさ」が分かりやすく……といった点から使いやすいのだろう。
「大型装備だったものを小型化して小回りが利くように改善しようとした結果、パワー不足が顕在化し対抗策も編み出され陳腐化して行った中、重量級路線に回帰し復活を遂げる」という宇宙世紀のビットの顛末は、
「大型機では取り回しが悪く、小型機では高性能化したサイボーグにパワーでも頭脳でも負ける」という問題に対し、
「いっそ極端に巨大化させる」という開き直りに近い逆転の発想で生み出されたメタルギア・エクセルサスの開発経緯に通じるものがある。
追記・修正はNT能力に拠らない遠隔操作でお願いします。
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▷ コメント欄
- ターンXのブラディシージは機体そのものがビットになるようなものだけど、あれの分類はどうなるんだろうか -- 名無しさん (2023-07-19 01:03:17)
- エルメスの本体が遠くにいるから見つからないのはさておき、8.4mもの巨大ビットを毎回見逃す連邦の防空網ガバガバすぎん?いくらミノフスキー粒子あるとはいえ -- 名無しさん (2023-07-19 01:26:42)
- キンケドゥがビット兵器の存在を知っていた事から、むしろファンネルが消えてもビットはずっと生き残ってた可能性あるんだよな… -- 名無しさん (2023-07-19 05:13:13)
- ゲンガオゾのバックエンジンユニット(背中に背負ってて自立行動ができるやつ)もこれにはいるんか? -- 名無しさん (2023-07-19 08:17:25)
- デスアーミーやガンダムヘッドもデビルガンダムから操作される子機みたいなもんだけど、さすがにこれらを入れるのは違うかな? -- 名無しさん (2023-07-19 09:15:58)
- エルメスの襲撃はチェンバロ作戦の直後だし、艦艇やMSの残骸に紛れて見つけきれなかったんだと思う -- 名無しさん (2023-07-19 09:21:39)
- ↑2 その辺りは「パイロットがDG細胞の無人?機」という扱いかな。と思うので、基本的には明示的に「ビット」と名称に入っているもの ”のみ” を対象とするのが妥当かな、と思います。どこかの章に補足的に書くのはまだアリだと思うけど -- 名無しさん (2023-07-19 10:43:19)
- 棺桶ビット「僕も仲間に入れてよ」 -- 名無しさん (2023-07-19 11:22:45)
- ↑4 そこまで含めると遠隔制御可能な無人機(MDとか)が全部含まれることになりかねないから、↑2の通り名称にビットが付いてるヤツだけで良いと思う(個人的には補足としても無し) -- 名無しさん (2023-07-19 13:25:00)
- 結構性能差がある気がする。サーベルで叩き落とせるものから、早すぎて置きビームしないと落とせないものまで…単純に線と点の違いかもだけど -- 名無しさん (2023-07-20 15:43:46)
- ↑シザーズビットとか劇場版だと動体視力検定に使えるレベルでマジに視認不可だったからな -- 名無しさん (2023-07-23 05:12:44)
#comment(striction)
*2 メガ・ビーム砲を除いたデンドロビウムのサイズは全長73m、全高38mである。
*3 前述の通り、U.C.0133の時点でビットの存在は確認されている。
*4 代表的な発現がシャイニングガンダムのスーパーモード。
*5 発音は「アンデッド」や「タンジェント」と同じイントネーション。
*6 実在の軍事用語。多数のドローン兵器を連携させた飽和攻撃のこと。大雑把には「リアル・ファンネル」という認識で大体合っている。
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