登録日:2022/12/27 Tue 01:41:45
更新日:2024/06/28 Fri 13:34:57NEW!
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バンド ロックバンド 音楽 月 文芸 ロック 東京都 鈴木慶一 ムーンライダーズ 老齢ロックの夜明け 愛すべきバカ達 日本の現存最古のロックバンド
薔薇がなくちゃ 生きてゆけない
ムーンライダーズ(moonriders)とは1975年に結成、1976年にデビューした日本のバンド。
日本の現存最古のロックバンドであると言われており、オリジナルメンバーの平均年齢が70に近づいた現在も精力的に活動中である。
●目次
バンドとしての特徴
メンバー全員が作曲・歌唱をし、また大半が詞も書く。同年代の男性6人衆*1であるにもかかわらず、強烈にキャラが立っており、作風の得意分野もメンバーごとにバラバラである(後述)。悪く言えば統一感が無いと言えるが、良く言えば非常にバラエティ豊かな音楽が楽しめる。
さらにメンバー内での共作も盛んであるため、非常に多様な組み合わせの共作が生まれる。その様はまるで2つ選んで食べると味が変わるガムである。なお歌唱力は全員そこそこである模様。
一方で、これはメンバーも自虐的に語ることだが、"現存最古のロックバンド"でありながら、その長い活動期間の中でヒット曲を1つも生み出していない。バンドの活動だけでは食っていけないということで、メンバー全員が映画音楽、CM音楽、他ミュージシャンへの楽曲提供や演奏などの外仕事を活発に行なってきた。人数の多さと仕事の選ばなさ故か、日本のサブカル界とこのバンドは割と接点が多い。この国で生活しているアニオタ諸君ならば、彼らが作った音をそこそこの頻度で耳にしているのではないだろうか(具体例は後述)。
なお、その割には(結成直後に脱退した椎名和夫を除くと)メンバーが1人も脱退していない。前述の通り音楽性はバラバラであり、その上売り上げも芳しく無いとなると、普通のバンドならとっくにメンバーの脱退はおろか、解散していてもおかしくは無いが、一度も解散することなく2021年をもって結成45周年を迎えている。要するに、趣味で気ままに音楽を作っている部活、同好会のようなものなんだろう。
音楽性
何度も書いている通り、メンバーごとに得意とする作風が違い、加えて45年の活動期間の中で(特に初めの10年間は)その時代時代の音楽のトレンドをミーハー的に取り入れているので*2、彼らの音楽性を簡潔に説明することは難しい。同じ理由で「最初に聴くべきアルバム」とかも特にない。自分の好みに合ったものを探し出すべし。
ただ、デビュー当時から現在まで通底していることとして、作品に音楽・映画・文学・時事ネタからの引用が非常に多いことが挙げられる。特に、洋楽に造詣のある人、古い映画が好きな人は、元ネタ探しにニヤリとしたりという楽しみ方もできる。
メンバー
- 鈴木慶一
- 武川雅寛
- 岡田徹(2023年に死去)
- かしぶち哲郎(2013年に死去)
- 鈴木博文
- 白井良明
- 夏秋文尚(かしぶち死後に加入)
- 椎名和夫(結成直後に脱退)
鈴木慶一
1951年生まれ。バンドのメインボーカリストで、メンバー内でメディア露出が一番多い。事実上のリーダーといえる。
比較的若い世代には『MOTHER』『MOTHER2』の作曲家(田中宏和氏と連名)として知られており、特に「Pollyanna」や「Eight Melodies」は馴染みの深い方も多いのではなかろうか。後者は小学校の音楽の教科書にも掲載された他、Eテレの音楽番組『ムジカ・ピッコリーノ』でも「ゲーム音楽」枠として演奏された。ちなみに、その時にリヒャルト船長を演じてギターを弾いていたのも、他ならぬ鈴木慶一である(まさに自作自演)。
映画界でも作曲家として重鎮である。『東京ゴッドファーザーズ』『座頭市』『アウトレイジ』シリーズでの仕事が有名で、『座頭市』と『アウトレイジ 最終章』で、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を合計2回受賞している。近年では劇場版『若おかみは小学生!』の劇伴を担当しているほか、俳優としての活躍も多い。
アニオタ的には、テレビアニメ版『宝石の国』のエンディング「煌めく浜辺」(作詞・作曲・編曲)、『おそ松さん』第二期エンディング「大人÷6×子供×6」(作詞)あたりにも注目か。
そのようなポピュラリティのある外面の一方で、バンド内での彼は底知れぬ狂気を放つ怪物である。その狂気は曲・詞・編曲・歌唱法*3の全てに及び、特に同氏が鬱であったり、失恋したりなど精神的に参っている時期であるほど、凄まじいドス黒さの楽曲が排出されることに定評がある*4。コンセプチュアルな作風も得意であり、「戸塚ヨットスクール事件」*5「オウム事件」*6「福島原発事故」*7など、その時々の時事ネタを積極的に作品に取り入れる。バンドのコンセプターであり、彼が立てたアルバムのコンセプトに沿ってメンバーが作品を持ち寄る形で制作されたアルバムも多い。
永遠の短パン少年であり、SNSにはサッカーが大好きな彼の短パン姿がアップロードされている。あと、顔が渋沢栄一に似ている(本人公認”鈴木慶一万円札”)。
鈴木慶一の作品
「マニアの受難」
《作詞・作曲・歌唱, 『Don't Trust Over Thirty』(1986)収録》
一般の人からしたらガラクタ同然のものを大金をかけて集めたくなる、現代のソシャゲ廃人にも通ずるオタクの悲しき習性を自虐的に揶揄した曲。オタク特有の早口や、「ドゥフフ」というような奇怪な笑い方まで再現しているあたりも、先見の明があると言っていいのではないだろうか。
「涙は悲しさだけでできてるんじゃない」
《作詞・歌唱, 『最後の晩餐』(1991)収録》
バブル末期に発表された作品で、お金や旅行などの飾り気を取り除いた、純粋な恋愛を説いた楽曲。純粋すぎてある種のマゾヒズムすら感じるほど。
岡田徹による美しいメロディも手伝って、ファンからの人気が非常に高い曲である。特にムーンライダーズファンを自認するボカロP、ピノキオピー氏によるカバー*8は耳にしたこともある人も少なくないのでは無いだろうか。
「VIDEO BOY」
《作詞・作曲・歌唱, 『MODERN MUSIC』(1979)収録》
家庭用ビデオデッキが普及し始めた時代、メンバー内で真っ先に手に入れた白井良明の家に上がり込んだ彼らは、ポルノ鑑賞会を始めた。そういうことから生まれた曲である。現代の目線からは、ビデオというニューメディアに対する驚きが素直に描写されている曲として聴くことも可能。YMOが国内でブレイクし始めた時代の作品で、この曲ももれなくピコピコしている。バンドの代表曲の1つ。
「I Hate You and I Love You」
《作詞・作曲・歌唱, 『Tokyo7』(2009)収録》
タイトル通り矛盾した恋愛感情を綴った楽曲。『ぷにるはかわいいスライム』の作者であるまえだくんが、同作の"イメージソング"であるとTwitter上で公表*9しており、同作第1巻の第1話のタイトルとして引用されている。双方の作品を未読・未聴の方はぜひ手にとってみてほしい。
武川雅寛
1950年生まれ。大柄で長髪の人。その体格と、彼が居住する鎌倉という土地柄からついた愛称は「くじら」。
バイオリン担当兼トランペット担当兼マンドリン担当兼コーラス担当……etcという独特すぎるポジションに居座っている。バンドのサウンド面での顔であり、彼一人による多重録音で奏でられるアンサンブルは「くじらオーケストラ」と呼ばれる。ライヴではコーラスをしながらバイオリンとトランペットを交互に演奏する芸当を見せることも。
大らかで天然な性格であり、バンドのムードメーカーである。コンサートでは暴走気味のMCを披露し観客と他のメンバーを煙に巻くことに定評がある。作風にもそれは表れており、彼が書く詞には、慶一のそれとは対照的に、彼が日常でボケーっと考えてそうな事が素直に綴られる。担当楽器柄か、ケルト風だったりトロピカルだったり、オーガニックな曲作りが得意である。
2度死にかけて2度生還した男でもある。1995年に、加藤登紀子のツアーメンバーとして巡業中に「全日空857便ハイジャック事件」に巻き込まれるも、無事に生還*10。2015年には急性大動脈解離で手術を受け、1ヶ月間の意識不明状態を経るも復帰、現在ではコンサートでバイオリン片手に仁王立ちして杖を振り回せるまでに回復している。手術の後遺症で声を失い、歌声がガラガラになってしまうが、他のメンバーからは「新しい声」として前向きに受け止められた。2022年の新譜でも、彼の「新しい声」は随所で活躍している。
武川雅寛の作品
「地下道Busker's Waltz」
《作詞・作曲, 『P.W. Babies Paperback』(2005)収録》
民族音楽風の楽曲。「仕事早く終わらせて酒飲んで女と遊びたい(要約)」という身も蓋もないほど正直で嫌味のない歌詞は、このバンドでは逆にレアである。
「A Frozen Girl, A Boy in Love」
《作曲・歌唱, 『Don't Trust Over Thirty』(1986)収録》
浜辺で静かに肩を寄せ合う男女を描いた胸キュンソング。こういった屈託のない普通のラブソングもこのバンドではレア。彼の「新しい声」によって披露されたリメイクバージョン*11も必聴。
岡田徹
1949年生まれで故人、元最年長。バンドのキーボーディストで、テクノポップなサウンドを得意とする。ぽっちゃりしてる口髭とメガネの人。
バンド屈指のメロディメーカーで、一聴して「良いメロディだな」と思った曲は大体この人の作品である。その反面、作詞は殆どせず、自身の楽曲の歌詞は鈴木博文や鈴木慶一、外部の作詞家に委ねることが多い。
PlayStationのCMの「ジョン!」というサウンドロゴを生み出した人で、他にも「日テレちん」や、クラッシュ・バンディクーの「クラッシュ危機一髪」、ドコモダケのCMなど、やけに耳に残る音作りに定評があるサウンド職人でもある。「天才ビットくん」で結成されたビットルズのプロデューサーであり、『イヴの時間』『ペイル・コクーン』の劇伴担当でもある。グルーヴコースターや太鼓の達人といった音ゲーへの曲提供も。
自身のCDを携えてコミケに参戦したり、VOCALOIDを気に入り初音ミクを用いたバンドのセルフカバーアルバムを制作したりと、メンバー内でも特に(狭義の意味での)オタク気質を持つ。おしゃべりさんであり、コンサートでの各メンバーが自身の活動を宣伝するMCタイムでは、明らかにこの人だけ喋ってる時間が長い。
2021年に足を骨折してしまい、リハビリに励んでいたが、2023年2月14日に心不全で死去した。
岡田徹の作品
「週末の恋人」
《作曲・歌唱, 『Istanbul Mambo』(1977)収録》
年の差恋愛の曲。作者である彼自身が照れ隠しのようにダミ声で歌っている。
2012年にピノキオピー氏とのコラボレーションによって軽快なエレポップ(編曲:ピノキオピー)に生まれ変わった*12。
「ニットキャップマン」
《作曲, 『Bizarre Music For You』(1996)収録》
川岸に住むホームレスとの奇妙な交流を描いた曲。小津安二郎風に撮られたMVは歌詞の内容をなぞったもので必見。
作詞は「MOTHER」シリーズの糸井重里であり、シリーズ3作目「MOTHER3」で冒険の随所に登場するアイテム預かり屋さんは、この曲のホームレスがモチーフである*13。
「9月の海はクラゲの海」
《作曲, 『Don't Trust Over Thirty』(1986)収録》
バンドの代表曲の1つ。作詞はサエキけんぞう。恋愛というものの得体の知れなさや浮遊感をクラゲに例えた不思議な歌詞。
アニメ『魔法遣いに大切なこと』の劇中で、(白井良明作「青空のマリー」と共に)ストリートミュージシャンによってギターで弾き語られるシーンがある。
かしぶち哲郎
1950年生まれで故人。バンドのドラマー。
大の映画好きであり、ヨーロッパ映画的なオシャレな世界観が彼の持ち味。クラシック音楽の素養もあり、彼の作る曲はどれもどこかエレガントである。一時期エロティックな作風に走ったこともあるが、それも例えるならセルジュ・ゲンズブールのような、エッチだけどスケベじゃないというような、オシャレなエロスであった。
外仕事でも映像業界での仕事を多く受け持っており、『釣りバカ日誌』シリーズが代表作。アニオタ的には『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』も特筆すべきか。
作風、立ち振る舞い共に紳士的な雰囲気を持ち、バンド内でも特に女性人気が高かったりする。
2013年に食道癌で闘病中に死去。空いたドラムの席(と彼の使用していたドラムスティック)はかねてよりサポートドラマーを務めていた夏秋文尚が引き継ぐが、彼がバンドに残した楽曲は現在のコンサートでも引き続き演奏され続けている。
かしぶち哲郎の作品
「砂丘」
《作詞・作曲・歌唱, 『MOONRIDERS』(1977)収録》
同名映画からタイトルを拝借した、ニヒリズム漂う美しい楽曲。デビュー直後の楽曲ながら、既に彼の作風は確立されているといえる。歌詞に天使が登場し、その部分のボーカルには「童貞・処女」に歌って欲しいという意向から、少年少女合唱団を起用している。コンサートではドラムを放棄してピアノを弾き語る彼の姿が見れる。
「スカーレットの誓い」
《作詞・作曲, 『マニア・マニエラ』(1982)収録》
バンドの代表曲の1つで、コンサートでは「やーやーやー」と大合唱が起きる。この曲に登場する「薔薇がなくちゃ生きてゆけない」 =「薔薇は美しいが、水や食料と違って生きるのに必要不可欠ではない。しかし我々はそういう存在無しに生きていけないのだ!」という一節*14は、サブカルチャーをこよなく愛する人であれば大いに響くフレーズではなかろうか。
鈴木博文
1954年生まれ。バンドのベーシストであり、詩人。
鈴木慶一の実弟である。時代柄、長男である慶一が親や親戚からちやほやされる陰でひっそりと生活してきた育ちもあってか、バンドで一番のひねくれ屋・毒舌家であり、典型的な弟キャラとも言える。
そういった気質は作風にもしっかり反映されており、フォークシンガーが歌うようなささくれた作風を得意とする。というか生粋のフォークシンガーであり、ベーシストなのにギターを弾き語っていることの方が多い。
一方で「1番暇そうだから」という理由で兄から任されて始めた詞作では才能を開花。他メンバーの書いた曲に詞をつける「詞つけ屋」として活躍している。他人から依頼されて書く分には作風は幅広く、ラブソングから社会的な曲まで書き口は多岐に渡る。作詞の講師を務めたり、詞作について綴った文章を雑誌・新聞に寄稿したり本を出したりと、教師・執筆家としての顔も見せる。
80年代には、歌謡曲界への歌詞提供で荒稼ぎした金で、慶一が居なくなった実家の2Fを録音スタジオに改造。そこを根城に現在までインディーズレーベルを運営している。子供部屋おじさんLv.100。
ステージでは端っこのほうでベースを弾いており、MCでは殆ど喋らない。他のメンバーからは「スカしてんなぁ」とイジられている、クールなお方。でも愛犬が側にいるとニッコニコになる。
鈴木博文の作品
「駅は今、朝の中」
《作詞・作曲, 『ANIMAL INDEX』(1985)収録》
駅を舞台にした別離を描いた作品。
「新世紀エヴァンゲリオン」に、この曲をオマージュしたシーン*15が存在し、歌詞の一部が碇シンジの台詞として登場する*16。作画担当の貞本がムーンライダーズのファンであり、コミック版の話のタイトルにもいくつかの作品の曲名が引用されていたりするほか、1998年にリリースされたムーンライダーズのベスト盤*17のジャケットを担当していたりもする。
「Who's Gonna Die First?」
《作詞, 『最後の晩餐』(1991)収録》
バンドの代表曲の一つ。反抗期の息子・娘の素行に戦々恐々としながら、家族の中で最初に死ぬのは(中年の男性である)自分なんだろうなと虚無に浸る、家族想いの悲しいお父さんの物語。
「渋谷狩猟日記」
《作詞, 『ムーンライダーズの夜』(1995)収録》
90年代の渋谷に蔓延る魑魅魍魎な若者文化に対する苛立ちを40代のおっさん達がヘビメタに載せて吐き出したハイパー老害ソング。
「真夜中の玉子」
《作詞・作曲, 『青空百景』(1982)収録》
真夜中にキッチンでひたすらに卵料理を作り続ける意味不明な曲。
「ジャブ・アップ・ファミリー」
《作詞・作曲, 『Nouvelles Vagues』(1978)収録》
親も子供も家族ぐるみで麻薬吸ってるヤベー奴らの歌。
「馬の背に乗れ」
《作詞, 『Moon Over the Rosebud』(2006)収録》
ケロットットットッオットwwwケロットオットwwwwwww
ケロットットットッオットwwwケロットオットwwwwwww
白井良明
1954年生まれ。愛称は「番長」。バンドのギタリスト。
朗らかな性格で、「江戸っ子」という言葉で我々が想像するような、まさにそういう性分の人である。時に彼の書く詞は「番長語」とも言われるほどテンションとワードセンスが独特のものに仕上がる。
メンバー内で突出して演奏が上手く、そのギターの変態技巧は70歳を目前にした現在でも衰えない。ステージではピョンピョンドタバタ暴れ回る。さらにギタギドラというキングギドラをイメージした謎のキメラ楽器を発明している(ギターのネックを3つ埋め込んでいるからキングギドラ)。もちろん彼にしか演奏できない。
また、J-Pop界では一角のプロデューサーとして活躍中であり、小泉今日子、堀ちえみ、GO-BANG’S、沢田研二、TOKIO、関ジャニ∞など幾多のミュージシャン、ユニットを手がけてきた。そういった経験があってか、彼がバンド内で作る曲にはJ-Pop的な素養が活きた日本人好みの曲調のものが多く、とっつきやすい。
映画界では『20世紀少年』の音楽プロデューサーとしての仕事が有名か。劇場版『聖☆おにいさん』では鈴木慶一と共に劇伴を手がけている。
特撮ドラマ『魔弾戦記リュウケンドー』ではなんと役者として御厨博士役を務めた(イモ演技と評判)。ショッカーにボコボコにされたり、白波鋼一に乱暴に扱われたりと見せ場は多いが、最終話のEDで上着を脱ぎ捨ててギタリストとして同作のオープニングテーマを奏でる姿は必見である(博士としての見せ場もちゃんとある)。
白井良明の作品
「Sweet Bitter Candy」
《作詞・作曲・歌唱, 『月面讃歌』(1998)収録》
「スイートくん」と「ビターくん」と「キャンディちゃん」の3人の若者の三角関係の歌。タイトル通り甘酸っぱいメロディと歌詞が人気で、バンドの代表曲の1つ。
シングルバージョンでは奥田民生がゲストボーカルをとっている。
「駄々こね桜、覚醒。」
《作詞・作曲・歌唱, 『It’s the Moooonriders』(2022)収録》
コロナ禍の家篭り生活に嫌気がさしたことで生み出された。江戸っ子の彼らしい、ぱぁーっと桜が満開になるような明るい曲……と見せかけて実は尖ったメッセージ性がなぞなぞのように随所に隠された暗号のような作品でもある。
「犬にインタビュー」
《作詞・作曲・歌唱, 『ANIMAL INDEX』(1985)収録》
インタビュアーに押しかけられる芸能人の様子を、保健所に捕まった犬に喩えた、いわゆる”マスゴミ”を皮肉った曲。
「トンピクレンっ子」
《作詞・作曲, 『青空百景』(1982)収録》
ラッキースケベの曲。逆立ちしてチラ見えしたパンツを富士山に喩えている、聴けば聴くほどサイテーな曲だが、こんな曲がコンサートでは定番曲で、観客のテンションはぶち上がる。どうなってんだ。
夏秋文尚
2013年に亡くなったかしぶち哲郎の代打としてバンドに加入したドラマー。他のメンバーより1回り若い。元々スタジオ・セッションドラマーであるが、2022年にリリースされた新譜では当たり前のように曲作りに参加している。彼なりの作風の確立が待たれるところ。縄跳びが好き。
椎名和夫
オリジナルメンバーのギタリストだが、光の速さで脱退し、代わりに白井良明が加入した。ファンの間では存在を言及されることは殆ど無い。脱退後はプロデューサーとして名を馳せた。
追記・修正は、薔薇がなくちゃ生きていけない人にお願いします。
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▷ コメント欄
- 預かり屋が謎めいていたがそんな元ネタが -- 名無しさん (2022-12-27 19:38:41)
- 椎名和夫はその後の山下達郎のバックバンドでの活躍の方が有名かもしれない -- 名無しさん (2022-12-28 00:10:05)
- 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-02-23 20:25:05)
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*2 簡潔に書けば、無国籍音楽→プログレ・フュージョン→パンク・ニューウェイブ→テクノポップ......といった具合。
*3 80年代後半にスキューバダイビング中の事故で難聴を患って以降、より独特な歌唱法へ変化した。難聴自体は現在は回復している。
*4 1986年発表「何だ?このユーウツは!!」や、2001年発表「Lovers Chronicles」など、後年に「当時を思い出すから2度と演奏したくない」と封印されてしまった曲もある
*5 1984年発表「GYM」
*6 1995年発表「Instant Shangri-La」
*7 2011年発表「ハロー マーニャ小母さん」
*8 ニコニコ動画 : https://www.nicovideo.jp/watch/sm16491247
*9 該当のツイート : https://twitter.com/maedakun_PR/status/1554061539812212737?s=20&t=dJakx01ZUiFSAHUc3y5Y1Q
*10 彼の帰還を記念して「帰還〜ただいま〜」という曲が制作された
*11 YouTube : https://youtu.be/03nfrcFLcSA
*12 ニコニコ動画 : https://www.nicovideo.jp/watch/sm18503466
*13 預かり屋さんの荷車を調べると"ニットキャップマンズカー"と表示される。
*14 元ネタは現代芸術家ヨーゼフボイスの作品内に書かれていたフレーズで、佐藤奈々子というミュージシャン友達がバンドに教えたものである。
*15 第四話『雨、逃げ出した後』
*16 "僕は卑怯で、臆病者で"
*17 『アンソロジー 1976-1996』
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