ぷにるはかわいいスライム

ページ名:ぷにるはかわいいスライム

登録日:2022/03/22 Tue 01:42:23
更新日:2024/06/18 Tue 11:42:35NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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これはスライムのぷにると中学生コタローがともだちじゃなくなるまでのお話……。




『ぷにるはかわいいスライム』とはまえだくんによる漫画作品。
2019年に『別冊コロコロコミック』に掲載された読切作品「かわいいぷにるはスライム」から設定を一部引き継ぐ形で、
2022年3月14日から『コロコロコミック』のwebサービス『週刊コロコロコミック』にて連載中であり、毎週木曜日に更新。
単行本は既刊5巻。


概要

不条理ギャグや熱い内容の漫画が多かったコロコロコミックでは初めてのジャンルとなるラブコメ作品。
……なのだが、ヒロインはまさかのスライム娘と表紙でも明言されるほどの異色作である。
ジャンルこそラブコメ、掲載雑誌も児童向けでは無い週刊コロコロではあるものの、そこは長年ギャグを推してきたコロコロコミック。
ギャグ展開も挟んでおり読んでみると改めてコロコロ作品であると感じられる作風となっている。


ちなみに読み切り時代の内容はよくあるマスコット居候ギャグ漫画だったが、アンケートが振るわなかったため連載には至らなかったらしい。
その後ラブコメを始めるにあたり、「読み切りで終わった作品なら設定を丸々再利用しても誰にも文句を言われないだろう」という判断から流用を決めたとの事。
作者曰く「応援がなかったから劇画オバQになってしまった


単行本の特装版には、奇数巻では様々な姿のぷにるなどのアクリルスタンドを並べて、自分だけのぷにるランドを作れる「アクリルぷにるランド」も付属。
偶数巻ではポスターやメタルチャームなど毎回異なるグッズが付属。


登場人物

  • [[ぷにる>ぷにる(ぷにるはかわいいスライム)]]

「ぼくの夢は『ぷにるランド』設立!
 世界一有名なキャラクター『キュティちゃん』を超える人気者になって…、ぼくがkawaiiの代名詞になることです!」


本作における主人公。ぼくっ娘。(厳密には無性別)
本編開始7年前にコタローが作ったスライムに命が宿って生まれた存在であり、当時(及び読切版)は驚安の殿堂みたいなペンギンに似た姿だったが、
コタローに自身を「かわいい」と言わせるため様々な姿になった末に、現在では彼よりやや幼い見た目の少女の姿となっている。


性格はかなりの自信家。
自らを「かわいい」と自負しており、「ぷにるランド」を設立して、作中における世界一有名なキャラクター「キュティちゃん」を越える人気を得て「kawaii」の代名詞となることを夢見ている。
客観的に見ても「かわいい」ことは間違いないのだが、いかんせん不定型のスライムであるためちょっとしたことでも体が変形したり切れてしまったりベッドや服をドロドロに汚したり体内にコタローを取り込んでしまったりとショッキングな絵面になりがちなのが欠点。むしろエロくない?


本人は現在でもマスコットキャラ時代の感覚のままなのか、上記の通り性別がないゆえ「かわいい」から少女の姿をしているだけなのか、
当然のようにコタローと同じベッドで寝ていたり、ホネちゃんに胸を揉ませて欲しいと頼まれた際にあっさり承諾胸を切り落として渡したりとお年頃のコタローをドギマギさせるような行動を無自覚のうちに取りがち。
一方できらら先輩やキュティちゃんに熱を上げるコタローには、それとなくだがヤキモチを焼くような反応を見せることも。


コロコロギャグマンガの主人公らしく周囲を振り回す破天荒なキャラ……のはずなのだが、
いかんせんその「周囲」にいる人間が濃すぎるためむしろ振り回される側に回りがちだったりもする。


スライムであるため自在に水道管を通り抜けたり姿を変えることができ、ホウ砂水と洗濯のりを混ぜれば体型も自由自在。
変身する姿によってはグリッターやでんぷんのりなど混ぜ物をして質感を変える場合も。
逆に言えば自立活動できる点を除けばあくまでホウ砂水と洗濯のりの塊に過ぎないので、体の形を変える以上の特殊能力は持っていない。
また不定形とは言ってもあまり乱暴に扱われると簡単には元の形に戻れなくなるようで、南波に文字通りオモチャにされて気泡だらけになってしまったりきらら先輩の母性の圧で顔がへこんでしまったりしたことも。
服装はパーカーとスパッツとマスコット時代の自分を模したポシェットに加えて小さいシルクハットを身につけているが、作中の描写から自身の力で生成したものと思われる。


そんなぷにるの変身バリエーションについてはぷにるの変身(ぷにるはかわいいスライム)を参照。



  • 河合井かわいいコタロー

「どんな姿になってもお前はスライムだろ!
 スライムは、かわいくねーっての!」


私立ライム中学校に通う中学2年生の少年。
青髪で、少年漫画らしくハネた髪型をしている。


本編開始7年前に作り出したぷにると友達になり仲良く過ごしていたが、
7年の時を経てお互い成長したにもかかわらず小学生時代と同じノリで行動するぷにるに常々振り回されており、現在は彼女を腐れ縁とみなして割と邪険に扱っている。


しかし実のところぷにるに冷たい態度を取るのは「もうスライムなんかで遊ぶような歳じゃない」「変に意識していると思われたくない」という思春期ゆえの強がりもあるようで、
彼女を何かと化け物呼ばわりするなど人前では過剰なほど悪し様に言う*1一方、内心では長年一緒に過ごしてきたぷにるをとても大切に思っている。


実際、ぷにるの身に危険が及んだりセクハラを働かれそうになったりすると素が出てなりふり構わず助けに向かうことが多い。
また南波の気を惹かせるために彼が好きそうなギャルの姿に化けさせてぷにるをけしかける*2など、客観的にはぷにるがかわいいことを認めているようなフシも見受けられる。


良くも悪くもコロコロギャグマンガのツッコミ役の乱暴なノリを引きずったまま思春期まで成長してしまったようなところがあり、ぷにるとの距離感はなんとも言えずもどかしいものになっている。そういう意味ではぷにるとは似たもの同士なのかもしれない。


ちなみに人には隠しているが彼自身大の「かわいい」もの好きで、特にキュティちゃんには限定グッズ目当てでわざわざキャラクターカフェに出向くほど入れ込んでいる。

+ 彼の過去-

なぜ彼が「かわいいものが好き」な事を隠すようになったのか。それは幼少期のトラウマに由来する。
幼稚園生時代のコタローは今とは違い、かわいいもの好きであることを一切隠さなかった。ぬいぐるみでの一人遊びを毎日のようにしていた。
気弱で引っ込み思案故に、外で友達と遊ぶのが苦手というのもあった。
だが、女児達に「男がかわいいものを遊ぶのは変」「ぬいぐるみを愛でる男児は変」とバカにされ続けてきていた。
さらには「早乙女どおる」という当時の女児達のリーダー格が「男がかわいいもの好きなのはいけない事だ、親も言っていた」と吹聴し、コタローをいじめていたのもある。


決定的な事件はクリスマス会。そこで彼はかわいいおもちゃを貰おうとした。
だがどおる率いる女児は彼を嘲り笑い、かわいいおもちゃを選ぼうとするコタローを精神的に追い詰める。
サンタに扮する先生に泣きついて、本当に欲しいものを求めるコタローだったが、サンタが彼に渡したのは、「カッコいい変形ロボットのおもちゃ」。
彼が最も欲しくなく、彼が最も嫌がっていた「男らしさ」の象徴。先生も彼を理解していなかった。
コタローは一生で最も泣いたと言うくらいには大泣きした。悪意ある女児達、理解してくれない先生、それら全てに絶望して。


ちなみに彼の視点ではどおる以外の女児らは全て北○の拳Fall○utに出てきそうなヒャッハーに見えている。
一見はギャグ描写なのだが、彼からすれば「自分の趣味を勝手な価値観で否定しバカにする者達」はそれこそ謂れなき暴力を振るう暴漢に等しい存在なのだろう。
なにせ彼の根底に刻まれたトラウマなのだから。記憶の中で悪質・悪辣に誇大されるのも仕方がない。


それ以来彼はずっと、ずっと、ずーっと「かわいいものが好き」という気持ちを押し込めて生きてきた。
周囲の不理解、悪意のある晒し上げによるトラウマは、彼の心の奥底に未だ燻っている。


……というかリアルでそういうトラウマを抱えてるしなんなら現在進行形で苦しんでいる人もいるであろう上に、様々な作品においてもそういった決めつけで歪んでしまった存在が描かれる事もしばしばある、
そんな題材的にもかなりセンシティブな話を容赦なくコロコロにぶち込み、読者の年齢層を問わずに提起する姿勢は中々に攻めている。



  • [[雲母麻美>雲母麻美(ぷにるはかわいいスライム)]]

「子供が大好きなの!
 だから今は子供の未来を守るための活動を目指していっぱい頑張ってるのよ〜。」


私立ライム中学校に通う中学3年生の少女でありコタローの先輩にあたる人物。コタローからは「きらら先輩」と呼ばれている。


クラスメイトみんなのあこがれでありコタローの片思い相手。中学生でありながらとんでもなく大きい
コタローには「聖母」とまで呼ばれる心優しい性格で、校内にファンクラブができるほどの人気ぶりだが、まだ誰とも付き合ったことがない様子。
そのためホネちゃんには「何か裏がある」と疑われているが…。


詳細は該当項目を参照。



  • ホネちゃん&剛やん

「妥協じゃねぇ!
 俺にとっては機械でも男でもかわいければ女の子レディなんだよ!」
「お、おお…。よくわからんがカッコいいぞ!」


コタローの同級生であり彼の友人。
どこかの金持ちの息子みたいな尖った前髪をしている方がホネちゃんでどこかのガキ大将みたいな小太りで丸刈りに10円ハゲがある方が剛やん。


二人揃って自他共に認める陰キャでありアイドルやアニメにハマるオタク気質の持ち主。俺ら
ぷにるをコタローの彼女と認識しており、どつき漫才のていでイチャついているコタローのことを羨ましがっている。本人は否定しているが読者視点でも割とそう見えてしまうのは内緒。


2人とも中学生男子らしい欲求の持ち主だが、特にホネちゃんに関してはオタク度が強く、「機械でも男でも可愛ければ女の子」だとか「たまにフィギュアに話しかける」だとか、挙げ句メイン女性陣の水着姿を見るために女性用水着を買って海水浴イベントを主催し、女性陣が来なかったら来なかったで自分やクラスメイトの男子たちにその女性用水着を着せたりとかなりの上級者。


一方で剛やんはそこまでの性癖はなく、基本的には常識人でコマの隅っこからツッコミを入れる場面が多い。そしてなぜかこの漫画のお色気担当。



  • 南波なんぱ遊助ゆうすけ*3

「ヤバくね?コタローちゃん、おれこんなでっけえスライムみたことねーもん。
 すげえなぁ…、パねぇなぁ…。」


コタローの同級生。
中学2年生にして金髪を長く伸ばした美男子。


いかにもなチャラ男といった感じの言動と風貌のため相当な遊び好きと噂されており、きらら先輩とも仲がいいためコタローからは嫉妬されている。


しかし実は見た目に反してコロコロホビーが大好きな小学生男子メンタルの持ち主であり、校内に話の合う友人がいないため放課後には小学生に遊びに付き合ってもらっているという別の意味での「遊び好き」。
「モンスーラ」というスライムと協力して戦うホビーアニメがお気に入りらしく、ぷにるを連れているコタローのことを同じモンスーラのファンだと勘違いして一方的に友達認定している。
何故かコタローの家の場所を知っており、近所でイベントなどがあると積極的に誘いに来るほど。


他のレギュラーの面々に負けず劣らず濃いキャラではあるものの、きらら先輩や真戸先生のような危ない面はなく基本的に無邪気に遊び回っているだけであるため、一部ではこの漫画一番の癒し枠とも呼ばれていたり。
反面思考が子供そのものなだけにぷにるや人型になったルンルーンのことを完全にホビーと見做しているようなところがあり、彼女たちのことは悪気なく乱暴に扱ってしまいがち。



  • 真戸まど博士ひろし

「だからあだ名で呼ぶな!
 おい貴様ら、コレがスライム生命体だと知ってて接してるのか!?」


ライム中学校に勤める教師。
無精髭に白髪、白衣姿と名前通り科学者じみた格好をした中年男性。


元々は自立型スライムを研究している学者であったが、会費を滞納していたせいで所属していた学会から追放されてしまったため*4、偶然発見した「スライム生命体」ことぷにるを狙い、学会に返り咲く機会を窺っている。


曲がりなりにも大事な研究対象であるぷにるを捕まえる際に「細かく切った」らしかったり、衝撃に対する反応を見るために学校の屋上から落とそうとしたりと、自分の知的好奇心優先で後先考えずに実験を行っているフシがあり、まさにマッドサイエンティストな人物。


教職に就いた経緯が経緯だけに生徒たちを「ガキ共」と見下しているが、逆に生徒側からも「真戸博士ハカセ」とあだ名で呼ばれるなど微妙に舐められている様子。
生徒相手に本気で言い争いをしたり、会費滞納の件について至極真っ当なツッコミを受けたり、ホネちゃん主催の海水浴に車を出しておいて興味の対象であるぷにるが不参加だとわかった瞬間生徒達をほっぽり出して一人で帰ってしまったりと、振る舞いは完全にダメな大人のそれではあるものの、
良くも悪くも生徒と同じ目線に立てるおかげか意外と関係性は良好。
文句こそ言いながらも成績の悪いコタローと南波の追試にもちゃんと付き合うなど、身の上に不満はあれどやるべき仕事はやっており、ぷにるが急にネガティブな性格に変わってしまった際にはコタローから真っ先に助けを求められるなど、生徒側からも割と信頼されているのがうかがえる。


ちなみに既婚者であり、他の先生曰く「奥さんの誕生日とかそういう記念日はちゃんとしている」らしく愛妻家であることがうかがえる。その際会費を滞納していたことについては「そんなどうでもいい事」と言っている。アンタ本当に元学者かよ…
会費滞納や実験にまつわる倫理観を除けばなんだかんだ面倒見のいいおじさんであり、ファンから注目されつつある。というか作者のまえだくんこそが彼の大ファンを自称している



  • 御金賀おかねがアリス

「どうして…。ワタクシのルンルーンはぷにるみたいに命が宿らないんですの?
 ぷにるが…羨ましいですわ〜っ。」


コタローの同級生。
南波よりも明るい金髪に青リボンで、いかにもお嬢様といった口調と風貌の女子。八重歯


マスコットのキュティちゃんを作ったカワイー・ノスキー*5という男性の孫娘であり、キュティランド社の次期跡取り予定を自称している。
金持ちであり高飛車な性格の典型的なお嬢様だが、かわいいキュティちゃんを学校でこっそり愛でているコタローに対してバカにしたりはせず、自社の商品を贔屓にしていることに一礼したりと礼儀正しい一面もある。


後述するルンルーンというオリジナルキャラを幼少期に作っており、中学二年生の今でも溺愛している。
かわいいを自称するぷにるのことをライバル視していると同時に、スライムでありながら命が宿った存在であることを羨んでいる。
初登場回で透けTシャツの水着レジャー姿を披露し、クラスメイトたちと我々大きなお友達を興奮させた。



  • 宝代ほうだい

「お嬢様、耳を貸してはなりません!」
(く…っ、夢の国テーマパークの外は治外法権すぎるまほうがきかない!)


御金賀アリスに仕えるメイド。黒髪。
常に目を閉じており、厚めの唇と泣きボクロが特徴的。
身長もバストもかなりでかい。


アリスは彼女を学校の中まで仕えさせており、真戸先生に「授業に関係ないメイドを持ってくるな」と咎められている。
アリスには絶対的な忠誠を誓っており、アリスやルンルーンに対して無礼な発言をした者に容赦なくナイフを投げつける程。


「なぜルンルーンにはぷにるのように命が宿らないのか」と泣いていたアリスのために、翌日ルンルーンを人型にしたロボットを作る、何気ない超人である…と思われたが、ガワを借りた既製品とされている


アリスの心を満たすために着ぐるみを着てルンルーンを演じたりと、忠誠心は確かであるがややズレているところがある。
その状態の上から更にチアガールコスや水着を着た姿は見るに堪えない


先述のアリスと宝代は元々商業と無関係に制作したキャラクターだったが、本来の最終回だった話数を超えたことで登場させたと作者のTwitterで語られている。



  • ルンルーン(ルンル)

「ブブー!!正解は…、『ホビー』でした♪
 なぞなぞはおしまい!楽しかったね♪」


幼少期のアリスによって考案された、薄緑色の一頭身のネズミのマスコット。


この子を溺愛しているアリスはぬいぐるみのグッズを多数持っており、ノスキーお爺様に頼みキュティに代わってkawaii王座を譲ってもらおうと考えている。
世界一有名なキャラとして公の場に出ているキュティと違いアリス個人が勝手に考えていただけなので存在は周知されていなかったが、コタローは案の定心を奪われて見惚れていた。そしてぷにるに浮気者扱いされた


命を持ったスライムであるぷにるを羨んだアリスの気持ちを汲み取った宝代が、この子を[[人型のロボット>アンドロイド(萌え属性)]]に改変し製作。
常時無表情で、目元こそモニターとなっているが表情変更機能は実装されておらず常時ジト目。口もスピーカーのある穴となっており形状を変更することは不可。頭部にはネズミの耳を見立てた天使の輪っかみたいなものが2つ浮いている。
あと体のバランスを支えるために太ももがかなり太く、やたらとおしりが強調される。


アリスに「人間になった」と喜ばれるも、さすがに一晩で作るには限度があったようで、その実態は&bold(){おしゃべりキュティちゃんというぬいぐるみと全く同じ声、セリフ、行動しか取らない、おもちゃのガワだけを変えたホビーに過ぎなかった。もちろん感情や人格など宿ってはおらず、その事実を突き付けられたアリスは泣きながら見限ってしまう。


ぷにるは最初はライバル視していたものの、アリスに見限られたのを目の当たりにし、同じホビーとして同情し強く仲間意識を持つようになる。
ルンルーンがアリスと仲直りできるよう協力のための握手を交わしていた。


その後紆余曲折を経てアリスとは和解。「ルンルーンじゃない名前を付けるならいい」とアリスは個としての存在を認め、ロボットの方はルンルと名付けられた。


  • GELLEジュレ

「ジュレは他の下等なロボットとは違う人間たり得るパーフェクトなAIです。
 だからジュレも人間と同じことがしたい!」


真戸博士がぷにるのエキスを基に完成させた人工スライム生命体ゲルロイド
人間の作業を代行させる目的で開発されたが、高度なAIを持つが故に理科室の片付けを指示された際に「意思を持たない下等なロボットがやる行為」と反抗。
最も人間らしい行動としてロボットではなし得ない「子どもを作る」行為に強い興味を持ち、好きな人を見つけようとする中でコタローに一目惚れすることとなった。
根底が高性能AI故にプライドはかなり高く、自我を持つ玩具やAIのないロボットを「ホビー」と馬鹿にし、ぷにるに対しては軽蔑と見下しを込めた態度で接している。
ぷにるが大切にしていたぬいぐるみを暴言と共に踏み躙ったり、コタローに好かれる為にぷにるを吸収して消そうとするなど、時にはとんでもない悪行に走ることも……。


+ やっぱりコタロー様は…-

ジュレを人間と認めて愛してくれないッ!!


その一方で、彼女は「自分は人間ではない」という事実に一種のコンプレックスを抱いている。
パーフェクトで特別な機械であるというプライドによってで何とか自信を保ち続けているが、それ故に自身が持つ機械や人工スライム生命体としての機能を使うことは「醜い」と嫌う。
勉強を教える為、渋々データ解析・記録機能を使う姿*6を見られた際にコタローが「凄い」「もっと自信を持っていい事」と本心から彼女が「人間にできないことをやれる凄いメカ」であることを肯定され褒められたのだが、
これが逆に彼女のコンプレックスを刺激してしまい、「自分を人間と認められない」と絶望して暴走、笑い事では済まされないような凶行(上記したぷにるの吸収、およびそれによる存在乗っ取り)に走ってしまった事もある。


最終的には「自分の一方通行の愛情を押し付けるのは、ただの人形遊びでしか無い」「散々馬鹿にしてきた『ホビーと人間のニセモノの友達関係』と何ら変わりない」とぷにるの残留思念に突きつけられ、その上でコタローとぷにるの種族を越えた本当の絆と、コタローが割と不清潔であるという一面を見せつけられて「幻滅」。
自分が都合の良い理想像しか見てない夢見がちな存在である事を自覚しつつも、コタローへの想いは消せずに一人悶々としていた。




評判

主人公ぷにるのかわいさが通じたことや先述の通りコロコロでは初めての試みとなるラブコメ作品であることから一気に注目の的となり、
TwitterやpixivにはファンアートがR-18も含め多数投稿されるというコロコロでは珍しい展開となった。pixivではR-18作品が初のファンアートというある意味凄い事も発生した
その影響はとどまることを知らず、連載開始2日後にTwitterの公式アカウントが作られた上にそちらのフォロワー数もあっという間に1万を越え、連載開始から2ヶ月で350万PVを達成することとなった。
本誌の方もこの人気を認知したのか2022年8月号の付録にはぷにるのシールが付き、「コロコロ夏のキラキラコミックスフェア2022」で配布されたキャラクターステッカーやららぽーと富士見店で開催されたコロコロBASEのロッカーくじ景品のポストカードの絵柄に本誌連載陣のキャラクターが顔を連ねる中で唯一本誌連載でないぷにるが選ばれる、アニメイトなどで限定グッズの販売が行われるなどプッシュが続いている。
そして作品を見た人々からは「子供の性癖を狂わせる気か」と専らの評判である。
そもそも、項目冒頭にあるキャッチコピーがエロ漫画のキャッチコピーみたいだし…


一方で3話あたりから、1話につき10ページ前後しかない漫画でありながら、
注意深く読まないと気づきにくいラブコメ要素がページの随所に散りばめられていることに気づく読者も増えており、
ツイッターを筆頭に考察を始めたりページの隅々を検証したり、描写に悶える人たちもちらほら出始めている。
一例を少しだけ上げる。

  • コタローがきらら先輩の名前を口に出した途端に、コタローを取り込み始めるぷにる。
  • 化け物扱いしたぷにるがおっぱいを揉ませようとした際、激しい剣幕でそれを止めようとするコタロー。
  • マスコット時代にコタローと飲んでいたクリームソーダを、再び注文するぷにる。



追記・修正はスライム娘と一緒に暮らしてお願いします。


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*1 ホネちゃん達や南波、きらら先輩など周囲の人物はぷにるがスライムであることを割とさらっと受け入れており、ぷにるの奇行に突っ込んでいるように見えて実際はコタローが一人で大騒ぎしているだけというシーンも時折見かけられる
*2 おまけに以前巨乳になった際にホネちゃんが触りたがったことを思い出してわざわざ貧乳に化けさせている
*3 第5話、第6話では「なん『ば』」になっていた
*4 研究の内容自体は評価されていたらしいため完全に自業自得である。ちなみにフィクションでは「学会を追放されたマッドサイエンティスト」というキャラ付けはありがちなものではあるが、現実の学会では真戸のように会費を滞納でもしない限り追い出されるということはないらしい。
*5 読み切り版で姿が描かれている。同じ「かわいい」という言葉を由来とする河合井家との関係は不明。
*6 片腕を不定形の異形へ変形させて教科書やノートを取り込み、神経のようなケーブルを介して内容をラーニングするという中々にグロテスクな姿。コンプレックスに思うのも仕方がないだろう。

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