登録日:2009/06/25 Thu 02:42:38
更新日:2023/08/17 Thu 18:26:44NEW!
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あなたがプロデュースできる、バーチャルシンガー。
初音ミクとはクリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成DTMソフトウェア。
また、そのパッケージに描いてあるキャラクターのことを指す。
そして、音楽界に「VOCALOID」という一大ジャンルを作り上げた、伝説のアイドルである。
概要
キャラクターデザインはKEI。
声の担当は藤田咲。
CV(キャラクター・ボーカル)シリーズ第一弾として発売。
ヤマハの開発したメロディーと歌詞を入力することで簡単にボーカルパートを作ることができる音声システム「VOCALOID 2」を採用、
そしてMEIKOやKAITO(後述)販売の経験を生かしソフトにキャラクター性を肉付けするという改良により、ブームを引き起こした。
なお、クリプトン社は以前からVOCALOIDを販売しており、前世代機であるMEIKOだけは業界でヒットと言われていた。
しかし彼女の発売(年間1000本売れれば大ヒットと言われる業界で発売1年で4万2000本売った)がきっかけとなり、KAITO等、それ以外も注目を浴びるようになった。
現在もクリプトン、あるいは他社から同様の後継機が開発・発売され続けており、現在では約数十は存在する。それらについてはVOCALOID一覧(国内)を参照。
VOCALOIDの項目で詳しく解説されているが、ざっくり言うと初音ミクとは「歌詞と音階を入力すると、その内容通りに歌ってくれるアプリ」。
最大の意義は「ボーカル付きの楽曲を作るハードルを下げたこと」「声にキャラクターがついたこと」であり、VOCALOIDの楽曲はほろりと泣いてしまう曲から人前では歌えないような内容の曲、「ただ叫ぶだけ」の曲、あるいは物理的に人間では歌唱不可能な曲など、常識にとらわれない幅の広さをもつ。また、それらすべてが「初音ミクの曲」として纏まっているため、良い意味で無名のアーティストが注目されやすくなった。
基本的に、作成された楽曲はPIAPRO、あるいはニコニコ動画をはじめとする動画サイトに投稿され、無償で視聴できるようにされているのが習わし。
既存曲のカバーもあるが、割合的には投稿者によってつくられた完全オリジナル曲の割合が多い。
また音楽のみならず、それに関連した二次創作作品(ダンス動画、)の投稿もかなりの量が存在する。
ちなみに、初音ミクを使って楽曲を投稿する作曲者の事は「プロデューサー」と呼ぶのが界隈の慣例。「現実逃避P」のように後ろにPがついている投稿者がいたら、それはPの略であり、「ボカロP」と言えば「ボカロの曲を制作している人」を指す。
その活躍はまさに「電子の歌姫」であり、コラボ、キャラグッズはもちろん、レディーガガなどの他アーティストのライブに共演したり、彼女のライブが毎年開催されるなど、████年まで実在しないとは思えないほどの活躍である。
又、最近は日本のみならず海外でも高い支持を得ているが、正直言ってゲテモノ扱いされている感じも否めない。
ボーカロイドの代名詞と言えるが、余りに有名すぎるためボーカロイド=初音ミクという認識の一般人も多く、ニコニコ動画での彼女の検索案件が他のボカロキャラよりも1桁多いという結果も出てしまっている。
またそのせいで「ボーカロイド」にというキャラクター対する扱いや態度を訴える曲に使われる事も。
キャラクターとして
キャラクターの外見は足元まで伸びている長いツインテールの青緑髪が特徴的。
とある動画の影響をうけてネギを持っていることも多い。
その可愛らしい外見から音楽関係のみならず、絵師等からも人気を集めている。
フィギュアでも出来のいいものが多く人気が高い。
また、プロフィールも存在するが、
~プロフィール~
年齢:16歳
身 長:158cm
体 重:42kg
公式設定はこれが全てである。
その他の性格、好物などは、「意図的に」設定されておらず、ユーザーが自由に想像できるようにしてある。
ここから、描き方や立場は各投稿者*1によってさまざま。
気が強くて恋をする年頃の女の子*2だったり、
滅びた世界を旅して回るアンドロイド*3だったり、
パソコンの中からプロデューサーに無償の愛を捧げる正統派「電子の歌姫」*4だったり、
旦那の気を引きたいがために毎日死んだふりをするちょっと変な新妻だったり、
深い森の奥にある怪しい館に迷い込んだ村の娘*5だったり、
次々に現れては消えていく無数のボカロ楽曲投稿者たちを率いる指導者*6だったり、
……とにかくさまざま。
「ブラック★ロックシューター」のように、「ミクは歌唱を載せているだけ、歌われているキャラはボカロとは無関係」というパターンも多数ある。
特に有名な楽曲(デュエット含む)
ニコニコ動画で1000万再生を達成した、初音ミクの楽曲
ニコニコ動画には、動画の総再生数(=視聴しにきたユーザーの人数と回数)が増えるごとに特定のタグがつけられる風習がある。
10万回再生で「VOCALOID殿堂入り」(ヒットした楽曲の基準とされる)、
100万回再生で「VOCALOID伝説入り」(大ヒットした楽曲の基準とされる。カラオケで歌う曲の定番はだいたいここ)
1000万回再生で「VOCALOID神話入り」(ボカロを知る人なら誰もが聞いた事のある不朽の名曲とされ、一部は社会現象を巻き起こしたものもある)
という具合。
下記で挙げる楽曲は、上の基準でいうところの「VOCALOID神話入り」に相当する。
マトリョシカ
ボカロP「ハチ」によって投稿された楽曲。後発のVOCALOID「GUMI」とのデュエット曲である。
意図的に差し込まれた不協和音、曲の合間に挟まってくる雑音が特徴的な、騒ぎ立てるロック。
ボカロのヒットを作り上げた楽曲の一つであり、版画のような独特の画風のイラストを含めた多くのオマージュや「歌ってみた」動画が世に出ることとなった。
このハチという投稿者は後に「米津玄師」と名前を変え、日本人なら誰もが知る国民的シンガーソングライターへと大出世を遂げることになるのだが、それはまた別のお話。
初音ミクの消失(LONG VERSION)
VOCALOIDのミクと、彼女のマスター(持ち主)との別れを描いた泣きうた。またの名を「最高速の別れの歌」。
BPM240という、もはや人間では歌唱できないほどの物凄いスピードを誇る曲。パートによっては早口言葉かと聞き違うレベルの歌唱が繰り出される。
作者によれば「歌えるもんなら歌ってみろよ」という意図で制作したものだそう。だが、そのとんでもなく高い歌唱難易度を乗り越えて本当に歌い上げてしまったファンも後に現れた。
音ゲーにおける「ラスボス(最難関の曲)」としてしょっちゅうお呼びがかかることでも有名で、音ゲーマーにとっては別の意味で特別な楽曲だったりする。
みくみくにしてあげる♪
初音ミク発売から早い時期に投稿されたポップスで、初音ミクがヒットするきっかけの一つとなった曲。
この曲を含め、初期は「初音ミクという人物のキャラクターソング」風の楽曲が主流だった。
内容は初音ミクが自分をインストールしてとお願いするものだが、その愛らしさに心打たれた視聴者は多かったのか、投稿から間を置かずに圧倒的な視聴回数を獲得。
その多くが初音ミクを実際に購入してマスターになったとか、なってないとか。
千本桜
高速のテンポで流れていく熱血系和風ロック。
投稿当初から圧倒的な再生数を叩き出し、初音ミクを「大ヒットした音声合成ソフト」から「インターネット史・音楽史双方に爪痕を残した一大ネットカルチャー」に押し上げ、社会現象となった。
初音ミクの代名詞とされる曲のひとつであり、ニュース等でボカロの紹介が入る際は上述の「みくみくにしてあげる♪」かこの曲のどちらか、あるいは両方が流されることが多い。
メルト
恋する女の子視点で歌われるラブソング。
解像度の高い歌詞とミク特有のロボっぽさを極力排除した歌声が特徴で、ひとたび聞けばあまりの甘酸っぱさに卒倒しかねない。
初音ミクの代名詞とされる曲のひとつであり、ニュース等で以下略。
現在一線で活躍するボカロPには、この曲をきっかけにボカロの世界に足を踏み入れたと公言する人もいる。
ワールズエンド・ダンスホール
高速のピコピコ音とでラップ調の歌詞が光る、ノリのいいテクノ。後発のVOCALOID「巡音ルカ」とのデュエット曲である。
曲のテンポのみならず注目を集める速度もすさまじく、投稿からわずか34時間(一日足らず!)で100万再生を突破した。
なんらかの形で初音ミクの知名度向上に貢献したエピソードがある楽曲
初音ミクが来ないのでスネています(と、その派生作品)
ワンカップPによる楽曲群。この曲自体はMEIKOだが、エンドソングになる「初音ミクがやってこない迷宮組曲」でようやく初音ミクが登場。
というのも「ミクさんをamazonで予約したけどkonozamaされた」というのがこの曲の作成理由だったから。
下のlevan Polkkaを制作したOtomania氏に「前日に予約したけど普通に届いた」と喧嘩売られたりと、この騒動は一大ミームと化した。
元々わPがアイマス界隈で活動していたこともあり、この騒動の中でコメントにより「ワンカップP」と命名され、以降ボカロの製作者が「〇〇P」と命名されることに。
ちなみにわPのせいで「MEIKOはお酒好き」の非公式設定が一般化したというネタもある。
levan Polkka
フィンランドの民謡「levan Polkka」をミクにカバーさせた楽曲。
1000万再生を達成したわけではないが、現在のミクのキャラクター付けに強い影響をもたらした楽曲の為記載。
どういうわけか、この曲のリズムに合わせてミクがネギを振り回す動画がネットで大流行。
結果「ミク=ネギ」のイメージが定着したらしく、以降初音ミクは楽曲のPVなどで何かと長ネギを持たされるようになった。ミクが長ネギを剣のように構えていたり、楽曲にネギというワードが混じっていたらこの曲のせいである。
余談だが、ネギを振り回すモーションは漫画「BLEACH」のアニメ版が元ネタである。
Tell your World
ミク特有の無機質な歌声を前面に出した、ロボット風味強めのテクノポップ。
GoogleのテレビCMとして使われた楽曲で、インターネット普及後の「VOCALOIDの多様性」を表す演出が多く取り入れられている。
これ以降、テレビ等の公共色の強いメディアで初音ミクについて触れられる際は
「初音ミク自体は個性を持たず、各クリエイターごとに異なる個性を持つ初音ミクが並列して存在する」
という文脈のもとに語られることが多くなった。
あとは‘初音ミク'
とタグ検索して下さい。
初音ミクの派生キャラクター
派生キャラクターとして亞北ネル、弱音ハク、はちゅねみく等のキャラクターを生み出しており、
UTAUといったフリーソフトを作るきっかけとなったキャラクターでもある。
また、楽曲の著作権を巡る関係でJASRACと対立した事もあった。
理由としては歌詞を彼女に歌わせ、配信できるようにしたからだと思われる。
その為「みくみくにしてあげる」で有名なika氏はミクとニコニコ動画から去ってしまった。
派生(とされてるもの含む)キャラ
※B★RSはたまたまryo氏がミクに歌わせただけで派生とは全く関係ないので注意しよう。
なんと、「THE IDOLM@STER2」(PS3)に出演することが決まった。
ただし、DLCで。
余談・歴史
さらに、初音ミクの曲にオリジナルのPVがついた動画もニコニコ動画等で見ることができる。
余談だが最近カラオケのJOYSOUNDにジャンルでVOCALOID系が追加された。
さらにアーケードゲーム化と、幅広い活躍を見せてくれる。
また市販車レースであるスーパーGTのGT300クラスでは、
グッドスマイルレーシングからミクのペイントがされたBMW Z4 GT3(ポルシェの頃もあった)が走っており、
2011年と2014年にはGT300クラス年間チャンピオンになった。
12月には札幌市とクリプトン社が提携し、市のPRキャラクターにも抜擢。
今後はYOSAKOIソーラン祭等でヨサコイの衣装を纏った彼女の姿を見られるかもしれない。
最近フランスのテレビ番組で紹介された。そしてイギリスの新聞で特集が組まれた。
海外で紹介される時は何故か公式絵以外の絵が使用されることが多い。
更に2012年になると日本において活躍の場が大幅に増加。
ゲームだけでもDIVA、プロジェクトミライと2つも発売してる他、テレビの特集で初音ミクが取り上げられたり、
音楽番組でミク達のライブ映像&その舞台裏が放送されたり、
しまいにはファミリーマートとコラボしてはちゅねミク肉まんを始めとした様々な商品が作られたり、
美術展で皇后陛下がご覧になったりとその勢いはとどまる所を知らない。
ようやく世間が認めてくれた、と言った所だろう。《わたしの時間》と言う楽曲を聞いた後だと感慨深いものがある。
そして遂に2015年9月23日のミュージックステーション10時間SPにて念願の地上波デビューを果たした
17時から始まる番組後半の先鋒を務め、なんと楽屋まで用意されてる気合の入りっぷりである(Mステ本気や……)
タモリさんに「Mステで歌うのタノシミにしてマシター」と語り、スタンバイの際には緑色に光って移動する懲りようでこれにはタモリさんも「お〜ほほほぉ」とびっくりした様子
披露した曲は千本桜 会場を盛り上げ後半の始まりをしっかりと飾ってくれた
視聴率は夕方という時間帯に関わらず15%という数字を叩き出しTwitterのトレンドにも「初音ミク」
「ミクさん」がたちまちトレンド入りするなど未だ高いその人気を見せた
いつか紅白歌合戦に参戦するミクが見られるのも、もう夢ではないのだ。
現在ではすっかり一般層にも浸透した初音ミクだが、発売当初はいわれなき中傷を受けた時期もあった。
その最たるものが、『アッコにおまかせ』騒動である。
2007年10月、TBS系列の番組『アッコにおまかせ』の中で、初音ミクが紹介されたのだが、これがまあ酷かった。
- 初音ミクの紹介はほとんどなされず、ユーザーのオタク趣味ばかりが紹介される。
- ユーザーの本職を「コンビニバイト」と聞き出し、嘲笑して取材を打ち切る。
- 和田アキ子が「理解できませんね」とユーザーを侮辱して終了。
当然、初音ミクの愛好家たちは怒りを爆発させ、TBSに抗議が殺到。
その過程での調査で、取材を受けたユーザーの証言もあり、TBSが最初から初音ミクの紹介をする気などさらさらなく、
ただオタク叩きをするための番組を作ろうとしていたことが発覚した。
一説によると、和田アキ子の所属するホリプロが送り出した世界初のバーチャルアイドル・伊達杏子がまったく売れずに姿を消したことに対する老害の嫉妬の現れで、TBSがそれに便乗したとも言われている。深夜アニメを放送したり「TBSアニメフェスタ」を主催したりして萌えオタに媚び売ってるくせにどうしてこのテレビ局は…
また、Wikipediaでの初音ミクの記事が全削除され、さらにはGoogle画像検索で「初音ミク」の画像が全く表示されなくなるなどの
不自然な案件もあって、ユーザーたちは怒りをさらに加速させていった。
この際、掲示板に「もうやめようぜ」「何ムキになっちゃってんの?」といった、冷めた風を装って騒動を鎮静化させようとする勢力も現れた。
この時彼らが多用していたのが「もう飽きた。寝る」というフレーズであり、ここから派生キャラ「亜北ネル」が登場した。
そんな大人の事情に振り回された初音ミクだが、2018年1月6日から放送された「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」で発音ミクとしてコラボ出演するとは誰が予想しようか。
しかも、放送局はかのTBS。世の中分からないものである。
なお、声のモデルとなった藤田咲は、本職の歌手ではなく声優。それも当時はあまり有名ではなかった。
実は、元々歌手にサンプリングを依頼する予定だったのだが、依頼された歌手がこぞって
「機械に自分の歌を真似られるのは、仕事を奪われるようで嫌」と難色を示したため、
声優にお鉢が回って来たらしい。
しかしこの事がきっかけで藤田咲は有名になった。
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