じゃあまん探偵団 魔隣組

ページ名:じゃあまん探偵団 魔隣組

登録日:2022/08/03 (水曜日) 21:39:28
更新日:2024/06/25 Tue 13:50:20NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



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※推奨BGM:クェスチョンの冒険


ハードボイルドの時代は終わった。
これからはオレたち、魔隣組の時代だぜ!


突如出現した怪盗ジゴマ
オレたちの前に次々と事件を引き起こしていく。


やい、ジゴマ!オレたち魔隣組は挑戦する!
正義は必ず勝つんだ!!


次回スタート!


「新番組!」


じゃあまん探偵団


りんぐみ



「みんな、見てね!」

『じゃあまん探偵団 魔隣組』新番組予告より



[#include(name=テンプレ2)]



じゃあまん探偵団 魔隣組(まりんぐみ)とは、1988年(昭和63)にフジテレビ系日曜朝9時に放映されていた東映製作の「東映不思議コメディーシリーズ第8弾および今作に登場する少年探偵団の名称。



概要

江南小学校5年3組の仲良し5人組であるタカシ、ゲンタ、トシカズ、ノボル、カオリが結成した探偵団。
世間を騒がす怪盗ジゴマを捕まえて、自分達を落ちこぼれと馬鹿にする連中を見返したいという思いから結成されたが、大人達からは邪魔者扱いされがちだった。
ジゴマに会いたい一心から、タカシの伯父・シャーロックおじさんの提案で、誤字が13箇所存在する挑戦状を括り付けた風船を多数飛ばした結果、タカシの部屋に返事を兼ねた予告状が届き、ジゴマと直接遭遇して、果てしない試練を課す事を宣告された。


東京の埋め立て地に隠されていたUボート「U-891」を「せんすいかん魔隣号」と名付け、秘密基地として利用している。
これは第二次大戦中に日本と同盟関係にあったナチスドイツから軍需物資と「人間を狼男にする薬品」を届ける為に派遣されたものだが、東京湾に到着したのはドイツが連合軍に降伏した直後であったため、乗組員は日本軍に捕らえられ、潜水艦は地中に埋め立てられた挙句、その存在は敗戦のゴタゴタで政府からも忘れ去られたのである。
その埋め立て地は関東大震災や戦争の時に、何千人もの人が逃れて焼け死んだ事から、祟りがあると恐れられて人が寄り付かなかった場所であり、初めてそこへ行った時はゴムボートを使用していたが、その後の話では、基地へ行く際にボートを使用する描写は見られない。


5人は番組開始当初から探偵団を結成していたが、探偵団に名前が付けられたのはUボートを発見した後である。
「じゃあまん探偵団」は、トシカズの「どこへ行っても邪魔者扱いされるから邪魔者探偵団」という案と、Uボートを製作したドイツ人を意味する「ジャーマン」をヒントにゲンタが名付けたもので、カオリから「悪の邪魔をする探偵」という意味も与えられた。
「魔隣組」は、潜水艦を意味する「サブマリン」をヒントにカオリが名付けた。


Uボートにはランプ、ドイツ語の歌のレコード&プレイヤー、Uボートの模型、MP40シュマイザー機関銃、金庫等、様々な物が残されている。後に奥の部屋を調べると、日本軍に裏切られて拳銃自殺したドイツ海軍技術将校グリューネヴァルト大佐の骸骨と、日本軍に殺された息子ハンスが発見された。ただしハンスは、父によって前述の薬品で狼男にされ、復讐を託されて眠っていた…
秘密基地として使われるにあたって、他者が秘密基地へ接近している事を知らせる警報機(トシカズが開発)が追加された他、トレーニング用の器材、小型の机と椅子、電話とコピー機能付きファックス、マリンシーバーと通信する無線機、小型テレビ、冷蔵庫、パソコン(48話で使用)、地球儀等が新たに持ち込まれている。
オープニング映像ではオレンジ色の潜水艦で、魔隣組が操縦している場面が存在するが、本編では青い潜水艦であり、埋め立てられているので(ただし窓から海中は見える)潜水艦として機能しておらず、出入り口のハッチと潜望鏡が使えるのみである。だが最終話では…



メンバー

◆辻 タカシ(演:磯崎洋介)
主人公で魔隣組のリーダー。
優しくて勇気があり、負けず嫌いな性格で、理想主義な面もある。勉強は苦手。
優柔不断なところがあり、ゲームに夢中になって魔隣組の活動を放り出すゲンタを放置したり、ふざける男子メンバー達をたしなめずにいっしょにふざける等の行為から、カオリにリーダー失格と罵られて落ち込んだ事もある。
稲荷寿司が好物。メンバーでは唯一の、タコ焼きに青のりをかける派。
父・雄二は川の手警察の刑事で、ジゴマ逮捕に闘志を燃やすが、短気な性格が災いしてか腕はイマイチで、魔隣組の介入を快く思っていない。稲荷寿司が好物で、これを食べるとタカシと喧嘩していてもすぐに機嫌を直す。化学調味料は嫌いで、実家では子供の頃から使っていなかったらしい。また子供の頃にあまりカルシウムを摂っていなかったのか、すぐに虫歯が悪化する。母・春江は買い物好きで、買い物依存症に陥って安売りの家具を爆買いして家の殆どが埋まった事も。ちなみに春江役は覇悪怒組のヒロシの母・広子と同じ東啓子。
父の兄・雄一ことシャーロックおじさんは、斜六郎というペンネームの推理作家で、1日中喫茶店「ベイカー街」に入り浸って創作を続けている*1が、彼の作品を読んだ者はいないし、彼の家はタカシ親子にも知らされていない。以前はハイテク分野では天才科学者と言われていたらしい。普段は雄二に借金をしたり、借金取りに追われる頼りない男で、弟夫婦からも見下されているが、度々、魔隣組の相談相手になってくれる。その一方で、ジゴマ出現時に行方不明になっていたり、魔隣組とおじさんしか知らない秘密をジゴマが知っていたりと、怪しい点が多く、ジゴマの正体ではないかと疑われている。


◆後藤 ゲンタ(演:丸典膳カイ)
メガネの少年。
読書が好きで学校の勉強以外の知識が豊富。分からない事は放っておけない性格で、赤ちゃんがどうやって生まれるのか気になった事も。現実主義で金に細かく、株式市場のニュースを見ていた事も。その一方で、切羽詰まると神頼みにすがる。
Uボートのある埋め立て地は、5人が秘密基地になりそうな、人が寄り付かない場所を捜している際にシャーロックおじさんの「祟りがあるとされる場所」というヒントを聞いたゲンタが思い当たった場所である。
アパートに住んでおり、父・靖邦は係長で、胃が弱いのに営業の接待で飲み歩きをやらされる等、苦労している様子。母・花恵はゲンタの幼少時は共働きであり、交通事故から幼いゲンタをかばって入院したという過去があり、右腕にその時の傷跡が残っている。


前作の覇悪怒組では、リーダーのヒロシとヒロインのヤスコが主役の話が多かったが、今作ではゲンタとトシカズが主役の話が多く、最終話でジゴマの正体を断定したのもゲンタだった。


◆田 トシカズ(演:畠重樹)
小柄だがやや太めな少年。
手先が器用でメカに強く、推理力にも長けるが、勉強はまるで駄目で、野球や鉄棒、歌も下手。更に気が弱くて周りから馬鹿にされやすいが、本気を出すと大人2人と渡り合うほどの怪力を発揮する。髪型にこだわる一面もある。トマトが嫌い。好きな番組は「花のあすか組!」。
漢字が殆ど読めなかったが、ジゴマの挑戦をクリアして哲学本の初版セットを貰ってからは漢字の勉強をするようになったのか、石川啄木の「一握の砂」を読んでいる場面もあった。
両親は田歯科を経営しており、強気で短気な母・和子は息子に歯医者を継がせたがっているが、本人にはその気は無い。父・敏夫はかなり気が弱く、妻の尻に敷かれている。ちなみに和子役は覇悪怒組のススムの母・歌子と同じ柴田理恵。


魔隣組のメンバーは小学5年生という設定だが、放送当時に小学生だった役者はトシカズ役の畠氏のみである。


◆江川 ノボル(演:伊藤慎)
やせ型の少年。
スポーツ万能でジャッキー・チェンに憧れている。独楽回しも得意。頭の回転は速いが、おっちょこちょいで早とちりしがち。恋多き少年で、カオリもその1人である。
両親は寿司屋・千兩すしを経営しており、父・誠は安くて美味い寿司を売る事を心掛けており、熱血親父だがやや横暴な性格で、気の強い母・京子とは度々夫婦喧嘩になる。また夫婦揃って算数は苦手なのか、ノボルの塾(東進スクール)の算数ドリルの問題を見たら頭痛で苦しんだ。ちなみに京子役は覇悪怒組のサトルの母と同じ曽川留三子。


◆古矢 カオリ(演:榎沢佐季子)
魔隣組の紅一点。
お転婆だが優しい性格。他の4人とは違って優等生で、少林寺拳法初段の腕前も誇る。海苔巻きが好物。
序盤は恋とは無縁で、26話で初恋をしたが、その相手は蛙の化身だった。中盤では後述の雨宮タロウと仲が良かった事から、カオリに思いを寄せるタカシの嫉妬心を煽る結果となり、タロウが日本を去ってからはタカシと相思相愛になった。
幼少時に父を亡くした母子家庭で、母・道子は美容室テーコを経営しており、仕事で忙しいので、カオリは小さい頃から鍵っ子だった。


◆雨宮 タロウ(演:河野大輔)
魔隣組の6番目のメンバーで謎の転校生。父の仕事の関係でドイツ育ちであり、クールでミステリアスな雰囲気を醸し出している。フルートとピアノが得意。フルートから吹き矢を放つ、トシカズの突進をフルートの突きで撃退する等、戦闘力も高い。また透視能力や催眠眼力といった超能力を持つ。
序盤は魔隣組のメンバーではなく、誰も知らないはずの魔隣組の秘密基地に現れてジゴマとの戦いを止めるように警告したり、嫌味な態度を取ったり、魔隣組の邪魔をした事もあったため、ジゴマの手下ではないかと疑われていた。
大きな屋敷に一人暮らしで、家事は母親ロボットをリモコン操作してやらせており(本物の母はタロウが3歳の頃にドイツで交通事故で死亡)、喋らせる事も可能なのでそれで親子の会話を演じて楽しんでもいたが、カオリに知られて同情されると、それを拒絶して自爆させてしまった。
実はジゴマに恨みを持つ科学者・雨宮博士*2の息子であり、魔隣組の邪魔をしていたのも父のためであった。
後に来日した雨宮博士に命じられ、魔隣組の内情調査とシャーロック伯父さんがジゴマかどうか調べる為に魔隣組に入団するも、入団後も単独行動ばかり取っていたためにメンバーとは認められていなかった。
雨宮博士が日本に来てからは父に従って動いているが、カオリに好意を抱いており、彼女にピアノを教えたり、父の打倒ジゴマの企みで魔隣組が危険に巻き込まれた際には助ける事も多かった。
最終的にはタロウの命をジゴマに救われた雨宮博士が復讐を止めた事から、父と共にドイツへと去っていった。
登場回数は全50話中2、4、5、6、10、13、21、33、34、38、40、41話の計12話*3と、意外と少ない。



探偵グッズ

探偵グッズの多くには「MarinGumi」の文字や、黒・赤・黄の横ライン(ドイツ国旗の色)、金色の潜水艦が描かれたエンブレムが描かれている。
放送当時に発売された玩具「ジャアマン探偵団セット」の中には「探偵手帳」が存在するが、本編にはそれに相当するグッズは登場していない。
探偵グッズを収納するアタッシュケースも存在し、前述の玩具で再現されている。


◆ジゴマ探知機
ジゴマを模した置物のようなデザインの探知機。魔隣組を象徴する探偵グッズの1つ。ジゴマ個人を探知するわけではなく、泥棒心の強い人間を探知する感度計であり、コードで繋がれている泥棒心メーターが泥棒心のパーセンテージを針で表示し、ジゴマのような泥棒心200%以上の人間を探知すると、付属の金色の独楽が射出される。メーターを繋いでいない状態でも使用は可能。商品化された物にはテレビ画面の点滅に反応するテレビパワー機能が搭載されていた。魔隣組が開発した物ではなく、木曽川テレパシー研究所所長であるマッドサイエンティスト・木曽川秀麿が開発したもので、ゲンタの脳を解剖したがる木曽川博士が探知機を餌にゲンタを捕らえ、ジゴマが木曽川博士を倒してゲンタを助けた際に、ジゴマから譲られる形で手に入れた。


◆ジャアマンDJ
録音・再生・テープ編集・カラオケ機能搭載のパワフルテープレコーダー。魔隣組を象徴する探偵グッズの1つ。本体の左下に並んでいる8つの青いボタンで、パトカーのサイレン音や爆弾の爆発音、レーザー音、ロケット発射音等の電子サウンドを発する。肩に提げて携帯できるようにベルトが装着されている。9話でゲンタがトシカズの知恵を借りて開発。これが登場するまでは、事情聴取の録音には普通のラジカセとテープレコーダーを使用していた。


◆マリンコマンダー
コンパス、望遠鏡、潜望鏡、ホイッスル、ミニライト、ルーペ、風向計、風力計、メジャー、夜光塗料が塗られた吸盤ダーツ(コルクサイズのプラスチック弾も発射可能)を発射できるシグナル銃の10つの道具をトランク型メカにまとめたマルチウェポン。魔隣組を象徴する探偵グッズの1つ。黒いホルスターに入れて携帯する。18話でトシカズが開発し、19話で性能が向上された。


◆オトタンサー
銃型の集音機。覇悪怒組のシュウオンサーのリデコ。初登場は10話。前作のように全員分用意されているかどうかは不明だが、32話では少なくとも2つ存在しているのが確認できる。


◆メタルソナー
金属探知機。覇悪怒組のキンミッケルのリデコ。初登場は9話だが、この時は未使用。本編ではこれで金属を探知した描写は1度も無かった。


◆レディオスコープ
ラジオと方位磁針を内蔵した双眼鏡。覇悪怒組のジオラスコープのリデコで、こちらも本編でラジオとして使用した例は無い。初登場は10話。


◆マリンシーバー
トランシーバー。1話の時点で既に全員が所持している。覇悪怒組のハードシーバーのリデコ。単体では商品化されていないが、前述の「ジャアマン探偵団セット」の中に含まれている。学研から発売された、同名の商品とは無関係である。


◆魔隣組ウォッチ
文字盤部分がドイツ国旗の配色になっているデジタルウォッチ。


◆魔隣組キャップ
魔隣組仕様の帽子。序盤ではドイツ国旗の配色に白の「MarinGumi」の文字が描かれた物だったが、17話からデザインが変更された。男子4人の物は黒でカオリの物は赤。


◆魔隣組グラブ
ドイツ国旗の色のラインが入った黒い手袋。


◆電波探知機
マリンシーバーやSOS発信機の電波の方角を探知する、一種のGPS。4話と10話で使用。


◆SOS発信機
小型のSOS発信機。ウェストポーチに収納している。10話で使用。


◆スリングショット
金属製のゴムパチンコ。


◆匂いを認識させる装置
18話で使用。筒状の機械で、ジゴマ探知機とコードで接続し、匂いを出す物体に装置を向ける事でジゴマ探知機に匂いを認識させ、装置を外してから、匂いを覚えた探知機とマリンコマンダーをコードで接続すると、マリンコマンダーの風向計が匂いのする方角を示す。


◆キラープレーン
翼がナイフになっているラジコン飛行機。リンゴを切断する威力がある。15話でトシカズが開発するも、危険すぎる為に不採用となったが、2人組の悪人に奪われてジゴマの仕業に見せかけた現金強奪に悪用される騒ぎとなり、事件解決後に処分された。


◆懐中電灯
黄色い大型懐中電灯。


◆投げ縄
主にノボルが使用する。


◆ヌンチャク、トンファー
32話で魔隣組の夏の合宿中のトレーニングで使用。トシカズのみトンファーだった。


◆縄梯子
最終話でトシカズが使用。




追記・修正は危険もあれば夢もある冒険を求めて、地の果てまでジゴマを追い続ける人がお願いします。


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  • どうしても前年のインパクト強かったけど、こっちも大好きだったよ -- 名無しさん (2022-08-30 16:32:04)

#comment(striction)

*1 ただし15話以降では、様々なアルバイトをしている描写も見られた
*2 3年前から恨んでいたらしいが、恨みの内容は明かされなかった。博士の右腕がフック付きの義手である事から、一部の視聴者からはジゴマのせいで右腕を失ったのではと考察されている
*3 33話は総集編なので過去映像のみ

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