剛鬼(幽☆遊☆白書)

ページ名:剛鬼_幽_遊_白書_

登録日:2022/05/19 Thu 07:44:55
更新日:2024/06/18 Tue 13:51:39NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



タグ一覧
剛鬼 幽☆遊☆白書 若本規夫 吸魂鬼 盗賊 妖怪 幽遊白書 外道 サディスト パワーキャラ 不遇 一発屋 先鋒





魂につける一番うまいスパイスを知ってるか?


それは苦痛と恐怖だへへへ




剛鬼ごうきとは漫画・アニメ「幽☆遊☆白書」の登場人物である。


CV.若本規夫
舞台俳優:新田健太


【概要】


飛影蔵馬と組み、盗賊活動を行っていた妖怪。
霊界の三大秘宝の一つ「餓鬼玉」を盗んだことで霊界から危険視され、更に追跡者(ハンター)を十数人も殺し前科を重ねていった。
その後、霊界探偵となった浦飯幽助の初任務において、幽助と戦いを繰り広げることになる。


【人物】


「吸魂鬼」という種族の妖怪でありディメンターではないその名の通り人間の魂を好物とする鬼で、中でも子どもの魂を好む偏食家。
主に肉体を引き裂いた後魂を取り出す手段を取り、食べた魂は即消化ではなく丸一日はかかる。
そのため餓鬼玉は人間の魂を吸い取り、その上保存が可能という剛鬼にはうってつけのアイテムであり、吸い取った魂を自分の餌にするのが目的だった。


人間に化けている時は筋骨隆々の大男だが、霊感を持つ者には頭に隠してある角がうっすらと見える。
本来の姿では角が顕われ、髪も長くなるなど鬼そのものとなり、肉体も岩や鋼の如き強固な質感へと変化する。
恐ろしい怪力も兼ね備え、攻撃、防御に秀でた自身の肉体を最大限に活かしたパワーファイトを得意とする。


性格も悪鬼そのもので、血や悪行を好み、人間に対しても餌としか見なしていない。
もっとも妖怪としては珍しくもない性質であり、特に後者に関しては、仮に人間の魂が主食ならば死活問題だといえるが、そうだったのかは不明。


肝も据わっており、蔵馬と初対面した際、妖狐の力を失っていたとはいえ悪名高かった彼を見下し、当初は仲間入りを認めなかった。
最終的には、妖狐蔵馬の片鱗を直に感じ取り仲間入りを認めたが、逆に蔵馬が仲間から抜けると発言した際には、一切臆することなく腕ずくで秘宝(暗黒鏡)を奪い取ろうとした。が………


【活躍】


その時、自分たちを追って来た幽助と邂逅、戦闘に突入する。


人間態では先手を取られるも、真の姿を顕してからは肉弾戦で圧倒。学校で岩本相手に使ったがために切り札の霊丸を撃てない幽助から一切の攻撃を受けることなく攻め立てるが、ぼたんの策で大勢の人間が来たと勘違いし、トドメを指さずに撤退する。


翌日、5人もの子どもの魂を食べた直後に幽助と再戦。腹へのパンチをものともせず、丸太の刺突すら受け止めるなど防御でも圧倒的な強さを見せ、昨夜と同じように幽助を痛めつける。
更に、たまたま遭遇した一般人の少年の魂を幽助の眼前で食べ、ショックを与える剛鬼。勢いづかんとばかりに幽助も喰らおうとしたが…




その瞬間、幽助に口を棒で挟まれ、霊撃輪具で強化された渾身の霊丸が口内にロックオン、そして頭部もろとも爆ぜるほどの一撃をお見舞いされ、遂に倒れた。




食べられた子ども達の魂も全て解放され、餓鬼玉も奪還されるのだった。
その後、逮捕されたことが言及されるも、以降は回想を除いて登場することはなかった。


しかし、ケンカで無類の強さを誇った幽助を初戦では実質敗北に追い込み、再戦においても正面では完勝、一点攻撃でしか倒せなかった、紛うことなき強敵でもあった。さやかちゃん?知らんなぁ
幽助の印象にも残っていたらしく、魔界編の序盤に「嘗て戦った人食いの妖怪の匂い」に言及している。


そしてなによりも、剛鬼戦を境に人情+オカルト漫画だった幽☆遊☆白書はバトル漫画へと変遷を遂げ、ジャンプ黄金期を代表する作品へと成長した事を忘れてはならない。




すなわち剛鬼とは、幽白黄金期の初陣を飾ったといっても過言ではないのだ。邪鬼?あれは雑魚だし霊界探偵に任命される前だから…




こうして剛鬼は、幽☆遊☆白書にしかとその名を刻んだのであった…




………ありがとう

お礼に追記・修正してあげようね


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)

[#include(name=テンプレ3)]




  *
 *   + うそではないです
  n ∧_∧ n

  1. (ヨ(*´∀`)E)

  Y   Y

















決して嘘ではない、ないのだが…


実際の所、幽白の読者でも剛鬼をよく覚えている人はあまりいないのではないだろうか。
序盤だけの登場というのもあるが、彼はそれ以上に重過ぎるものを背負っていた…




それは


「[[飛影>飛影(幽☆遊☆白書)]]と[[蔵馬>蔵馬(幽☆遊☆白書)]]の仲間だった」


という点にある。




ご存知の通り、この2人は四聖獣編から本格的に仲間となり、以降レギュラー化。バトルでも大活躍し、終盤の急激なインフレにもついていった。
それだけではない。2人は人気投票においても1位〜3位内を独占しており、レギュラー化どころか幽白人気を牽引するほどの存在となったのだ。




つまり剛鬼は、かつての仲間2人から、出番、強さ、人気、全ての面で圧倒的な差をつけられたのである。




この点が響いてか、相対的に影が薄くなった感が否めない剛鬼。
今や人気も出ず仲間にもなれず再登場も無く忘れ去られた、という風潮まで生まれてしまった…






しかし、この風潮は間違っているとの意見もある。


というのも飛影・蔵馬とは異なり、剛鬼は最初から早期退場が決まっていた、所謂捨てキャラゲストキャラだったのではないかとも言われている。
その根拠として、剛鬼には前科(十二犯)があるのに対し、飛影・蔵馬には前科が無く、加えて正体不明と、明らかに一線を画す存在として描かれていた。つまりこの2人のみ、初登場の時点で再登場もしくは仲間化も視野に入れられていた可能性が高い。加えて剛鬼は元の設定、キャラクター性からして、人気を受けての再登場はどのみち厳しかっただろう。
蔵馬への態度も、蔵馬の設定が固まってなかっただけと言われてたりする。一度ビビってたし。



それでも、剛鬼も2人のように幽助たちの仲間になっていたらと、たまに語られることがある。
やはり数々の前科が足を引っ張ってしまうが、悲しい過去があったり、贖罪のために戦うといった具合に持っていけなくもないか…?(前者は飛影、後者は蔵馬と少々被ってしまうが)
そして何よりビジュアルの壁は高く、しかも三枚目ポジションを狙うとしても、ギャグもシリアスもこなせる桑原和真という壁が立ち塞がる。
無理に仲間化しなくても、パワーを極めて強敵として再登場を狙う…としても今度は戸愚呂(弟)という壁が…



結局、相当大きなテコ入れをしなければ、メイン昇格は厳しかったのだろうか………?



…と、ここまで散々に書いてしまったが、テコ入れも含めて考慮すると、ぶっちゃけ初期の飛影も大概だったりする。まあ剛鬼より見て呉れは良かったんだろうけど。
更に言えば、この3人が行動を共にしていた場面は極一部しかなく、実際には仲間とは名ばかりで剛鬼と2人の関係も希薄なものに過ぎなかった。




それでも、一度でもこの2人とセットで扱われたことが、剛鬼にとって最大の不運だったのかもしれない。




【余談】


  • 剛鬼を演じた若本規夫氏は、後にも演じている。こちらは幽助たちの味方になり、後に魔界統一トーナメントに参戦するなどの活躍が描かれている。こんなところでも差が…

  • 仙水編にてぼたんが霊界七つ道具の名前を出したときに剛鬼と面識がない桑原が「剛鬼のときに使った」と発言する矛盾があった*1。アニメではぼたんが霊界七つ道具も説明をする際、「指名手配中の蔵馬と飛影…あれ、もう1人いたっけ? まぁいいや」と名前を忘れられていた。不憫である

  • ゲーム作品では前述した風潮のせいなのか出番がないことが多いが、「THE BATTLE OF 幽☆遊☆白書 ~死闘!暗黒武術会~ 120%」には参戦している。





項目につける一番うまいスパイスを知ってるか?

それは追記と修正だへへへ


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,9)

[#include(name=テンプレ3)]


*1 この矛盾の解消のため、完全版以降では乱童に変更されているが、桑原は妖気計が爆発したところしか見ていないので、これはこれで微妙な改変だったりする。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧