人工生物

ページ名:人工生物

登録日:2020/11/11 Wed 21:08:00
更新日:2024/05/23 Thu 11:07:15NEW!
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人工生物とは文字通り人間などの手によって造られた生命体である。


●目次


人工生物とは何か?


当項目を見ているアニヲタ諸兄にとって人工生物とは、後述するような遺伝子操作やクローン技術といったバイオテクノロジーで生み出された言わば試験管ベビー的な存在を思い浮かべる人が多いだろう。実際に創作においてもそうした方法で生み出された存在であることが多い。


しかしながら、その歴史は我々が考えるよりも意外と古く、古代ユダヤ教の伝承にはゴーレムという生きた人形とも言える存在が登場するし、中世ヨーロッパではホムンクルスという人工生物が存在していた…としている。
そうして生まれた人工生物は現代の創作においてある時はモンスター枠として、ある時は主人公かそれに準じたキャラとして抜擢されるなど引っ張りだこである。


その現代における創作において代表的な人工生物が人造人間である。
彼らが作られた目的は様々であるが、素体となった人間に内臓を移植するためといったもの、更に極端なケースでは戦闘の為だけの、いわば兵器として作られたというケースや、創造主たちが楽をする為危険な環境で作業をさせる目的で作られたケースすら存在する。


創作におけるよくある特徴

現代の創作における人工生物だが、特徴としては以下のような傾向がよく挙げられる。


  • 遺伝子操作で必要のないものを削る為に調整された影響で生殖機能を持たない
  • 同じく遺伝子操作によって創造主の最低限の命令のみを受け付けるように調整されているため知能も低い
  • ↑とは逆に創造主以上に高度な知能を備えていることもある
  • その高度な知能故に自分が何故生み出されたのか悩み苦しむ
  • 成長が早い
  • 寿命が短い

といったものが挙げられるか。
ただし必ずしも上記の特徴があるとは限らず、上のどれにも当てはまらないケースもあると言えばあるのだが。
登場するジャンルは主に遺伝子操作や新種の生命の創造を題材にした言わばSF系の作品に登場する傾向が強いのも特徴と言えるだろうか。
また、人工生物が登場する作品についても命とは何かを考えさせられるものであったり、後述するクローンなどの研究に警鐘を鳴らすといった内容と言うことも多い。



主な人工生物の一覧

ここからは創造された生命を載せていく。
人間のクローン・人造人間などについては人造人間の項目が存在するのでそちらを参照していただきたい。


伝承

無機物系の巨大モンスターとして引っ張りだこな存在だが、彼らも元々はユダヤ教の伝承に登場する存在である。
その伝承によれば導師によって泥人形に命を吹き込まれたものであるという。
詳しくは専用項目を参照。


  • ホムンクルス

中世ヨーロッパの伝承に登場する人工生物とも言える存在。
パラケルススが初めてかつ唯一製造に成功したと言われており、
それによればフラスコの中で人間の精液と数種類のハーブを入れ、40日間密閉すると半透明のものができあがり、さらにそこから馬の胎内と同じ温度に保って人の生き血を与え続けると、人の胎児の形をしたものができあがるという。
彼らは生まれながらに高度な知能や知識を備えていると言うが、一方でフラスコの外では生きられないとも伝わっている。
錬金術とも関係が深いため、それらを扱った作品では必ずと言っていいほど登場する。




特撮・実写作品


『ウルトラQ』の第10話「地底超特急西へ」に登場した怪獣。
科学の力で生み出された人工生物で、当初はカプセルに収められたゼリー状の胚からゴリラのような姿にまで成長する。
ゴリラ以上の怪力を誇るが決して凶暴な怪獣ではなく、幼児並みの知能で好奇心旺盛な大人しい性格。


近年は再登場する機会が多く、ウルトラマンZではついに巨大化まで果たした。


『帰ってきたウルトラマン』34話に登場した怪獣。
郷秀樹の友人である水野によってトカゲとウツボカズラを合成された卵から誕生したが、次第に凶暴化し、ついには水野をも食い殺してしまった。
そしてウルトラマンと芦ノ湖で対決したが、ウルトラブレスレットで肩の突起と両腕を切断されて倒された。
この回はバイオテクノロジーや人工生命、独り身の若者の孤独について取り上げており、
後半BGMで流れるある曲も合わせて名作と名高いので実際に視聴することをお勧めする。


亡くなった娘の細胞を組み込まれた薔薇とG細胞を合成されて生み出されたバイオ怪獣。
最初は人間の心が残っていたが芦ノ湖に巨大な薔薇の姿で出現しゴジラと戦うこととなるが、に弱いために瞬殺される。
しかしまだ死んでおらず、次に現れたときはワニのような口を備え、性格も凶暴なものとなっていた…


…見覚えがあると思った人は勘が鋭い。
何を隠そうこの作品の原案を書いたのは先述した帰ってきたウルトラマンの34話の原案を書いた人物と同じだったりするのだ。
本人の著書によれば、バイオテクノロジーで作られた植物怪獣という設定は「今までのゴジラシリーズにない怪獣を」という発想から導き出されたものであり、レオゴンとの共通性は偶然に過ぎないとのこと*1


正確にはキングギドラのベースとなったペット「ドラット」が人工生物。未来人によって作られた。
未来の世界ではペットとして扱われている……という話だが、「放射能を浴びることで変異・合体してキングギドラに成長する」べく最初から設計されて作られていた模様。そのためドラットと同じ方法で制御下に置ける。
ドラットはもとより、水爆実験による突然変異をも予定して作られていたのなら、キングギドラも立派な人工生物となる。


キングギドラとは逆に、古代人によって作られた人工生物。遺伝子技術によって製作されている。
特にギャオスの染色体は一対しかなく、その一ついにあらゆる生物の因子が組み込まれ、かつ雌雄両方の因子も組み込まれた「完全無欠の一対」とされる。
ガメラの遺伝子については不明だが、暴走したギャオスを駆逐する兵器として作られており、休眠期間中に肉体をより戦闘に適応・変化させることができる。
このガメラの変化能力は実はギャオスも備えており、最終作ではギャオスハイパーやイリスといった変異種も登場する。


前作に登場したシルバゴンの細胞を基にオオトモ博士が作ったクローン。
欠点であった動いているものしか視認できない程の視野の悪さを遺伝子操作によって克服している一方、耐久力は初代より劣化しているようでブレイクシューターなどで負傷しているシーンが存在する。
ダイナには他にもクローンシルバゴンのトレーニング相手として作られたシルドロンのクローンや、39話にはダイゲルンのクローンが登場している。


タイトルの通りシリーズの目玉となっている恐竜達。
忘れられがちだが彼らは元々は琥珀に閉じ込められてたから採取されたDNAから生み出された存在である。
しかしそれだけでは恐竜の復元に至らず、足りない部分は現存する生物の中でも近い種類の生物の遺伝子で補っていることが作中で明らかとなっている。
つまり人工生物の一種なのだが、中でも『ジュラシックワールド』に登場し同作におけるメイン恐竜でもあったインドミナス・レックスは、ティラノサウルスのDNAをベースに様々な恐竜や現存する生物の遺伝子などを組み込まれて作られた、恐竜版ミュウツーとも言える存在である。



ゲーム


ご存じ初代最強のポケモン。
元々はミュウが産んだ子供を改造して作られた、改造生物に近い経歴がポケモン屋敷に残された日記に書いてはあるが、図鑑の説明では人工的に作られたと思わせる異なる記述がされている。
仮に両方が事実だとすれば本編では描けないようなかなり闇の深い方法で生み出されたこととなるが…
一方映画では、ミュウのまつ毛から生み出されたポケモンと大幅に異なっており、人工生物といっても矛盾しないものとなっている。


本シリーズには他にも人工的に生み出されたとされるポケモンがおり、同じく科学の力で生み出したポリゴンシルヴァディ、古代人が作り上げたという設定があるゴルーグマギアナが存在する。



それぞれ完全体の半人半蜘蛛、ミイラ男のデジモン、そして究極体の黒いウォーグレイモン。
アルケニモンとマミーモンは及川由紀夫が自分の遺伝子情報を元にして作り上げた人工デジモンである。
それ故に生みの親である及川に忠誠を誓い悪事を働いてはいるが、どっちかといえばはじめから高い知能を持って生まれたがために
「及川に従う以外の生き方を知らなかった」という思わせる所のある存在でもある。
とはいえマミーモンの方は相方のアルケニモンに対して生き甲斐を見出してはいたのだが……。
一方のブラックウォーグレイモンは大量のダークタワーを元にアルケニモンが創造したデジモンで、どちらかと言えばデジ工生物。
彼もまた人工的……もといデジ工的な出生により己の存在意義に苦しむが、アルケニモン達とは違い生みの親である彼女らにも従わない。



初代からACLRにかけて登場する、その名の通り生きた兵器。
酸やビームを吐き出す能力を持っている事が多く、ACは「生体センサー」を持っていないとレーダーに映らないばかりかロックオンさえできない。
しかも場合によっては無限湧きするという質の悪い連中。
概ね虫に近い外見をしており、非常に気色悪いが、同時にカルト的な人気も集めている
記念すべき最初の生体兵器「センチュリオンバグ」はどことなくシロアリに似ている。


キサラギの開発したAMIDAが特に有名。
非常に強い攻撃性を持ち、一定以下の気温では活動停止するがACが熱暴走するような高温下でも問題なく動き回る。
そして繁殖力も凄まじく、あっという間に増える……というかなり厄介な性質を持つ。
このAMIDAのインパクトやLRでの入れ込みようもあってキサラギは「生体兵器大好き企業」、「生体兵器絡みで他人やレイヴンに迷惑をかけるお騒がせ連中」としてファンの間では名高いが、実はキサラギが初登場したAC3では、(おそらくは)管理者の送り込んだ蜘蛛型生体兵器によって管轄区域の下水道を破壊され、
むしろキサラギこそが被害を被っていた。



惑星SR388で発見されたクラゲのような生命体。空中を浮遊しながら移動し、他の生命体に吸着して生命エネルギーを吸収する。
元々は惑星ゼーベスに住んでいた鳥人族が、惑星SR388に生息する寄生生命体「X(エックス)」を駆除する目的で開発した人工生体兵器。
そのためXに対して完全な耐性を持ち、さらに吸収する事ができる。またβ線を照射するだけで爆発的に増殖する性質を持つ。
同惑星で開発・研究が行われていたが、スペースパイレーツに惑星ゼーベスを侵略された事で、鳥人族の管理下を離れ野生化。
インプットされた本能に従い、あらゆるエネルギーを吸収し尽くす非常に凶暴かつ危険な生命体へと変貌してしまった。
メトロイドを模倣して生み出された『メトロイドモドキ』という劣化版も存在する。


スペースパイレーツに奪われたメトロイドが惑星ターロンIVで実験して生まれた新型メトロイド。
フェイゾンによる実験の影響で狂暴化した「ターロンメトロイド」となってサムスに襲い掛かる。
しかし実験で生み出されたはずのターロンメトロイド達だが、ある場所でなぜか自然発生する。
後に鳥人族が封印していた惑星ターロンIVのフェイゾン源『インパクトクレーター』の内部に巣食っていた異常生命体「メトロイドプライム」を発見。
クレーターからの多量のフェイゾンによる突然変異生命体であり、フェイゾンが生んだ究極生物と呼ばれている。
サムスによってメトロイドプライムは撃破、しかしサムスを道連れに自爆をしようと、1本の触手を突き刺したがフェイゾンスーツだけが剥がれ逃げられる。
そしてフェイゾンコアと共に消滅した…かのように思われたが、実は剥がしたフェイゾンスーツとサムスの遺伝子情報(マトリクス)を基に、彼女の形質、及び装備を複製。
プライムが自分自身を再構築するという離れ業で生み出されたフェイゾンエネルギー生命体が『ダークサムス』である。
『メトロイド』シリーズはその世界観からか、こういった人工生物が多数登場する。(半機械生物兵器「ナイトメア」



漫画・アニメ

  • B・Mバイオ・ミート(BM ネクタール)
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ょっとかわいいと思うかもしれないが、裏面は…

作中の日本で作られた、金属とガラス以外ならなんでも食べて、食べた分だけ増殖しおいしい食肉になってくれるの生物。
体長は15~45センチで体重は800グラム~4キロ。小ぶりなものは分裂直後の個体で、餌があればすぐに大きく育ち、約25分もすれば成体(分裂増殖可能)になる。B・M同士での共食いはしない。
裏面の中心にびっしりと生えた臼歯で、先述の通りほぼなんでもかじって食べ、更に異常な消化効率の良さも持つ。活動エネルギーはどこから得てるんだ…
このことからゴミと食糧の問題を一挙に解決する存在として、尽きることのない神々の泉ネクタールに例えられる。


目や鼻といった感覚器を持たないため地面や大気を伝う振動、つまり衝撃や大きな音でもない限り反応することはなく、捕食も単に「適当に喰らいつき、消化できないなら吐き出す」だけ。
また乾燥に弱く日光の下では活動能力がかなり落ち、に放り出されるとナメクジのように浸透圧で死亡する。高熱や極低温に対する耐性もさほど高くは無い。
しかし細胞一つでも生き残っていればそこから再生する生命力の強さを持ち、壁に張り付いて移動したり子供の全力ダッシュぐらいの速さで走ったりすることができる。


一般的にはゴミ処理場が農場も兼ねていてB・M搬出トラックがレンチン式の処理場となっているが、B・Mの姿形やどこに農場があるかは秘匿されている。
理由としては国益を守るためでもあるが、それ以上にひとたび野に放てば全てを食い尽くすからである。
人間を一人食べるだけで30匹位になるので、もしたった一匹でも町に解き放たれたりすれば…



  • U・S・B・M(BM ネクタール)

B・Mに倣ってアメリカで作られた無限に成長する触手生物。口は触手の結節点についていて、やはり目や鼻はなく行動原理も同じ。
最初はただ成長するだけだったので、日本のとあるビルでのB・M品評会に巨大な個体が生きたまま(勿論日本政府には無断で)持ち込まれた。
持ち込んだ米空軍の大佐はその増殖する様に危機感を捨てきれずにいたが、開発に携わっていた科学者は「七面鳥が増え過ぎる程度の事で騒ぐ必要はない」と当初は楽観的だった。
だが成長の過程で自ら食糧を求めるようになり、獰猛になって触手を自らの力として振るい出し、更に増殖のために「体細胞を微細な繊維状にし、換気口のフィルターをすり抜けてビル内に蔓延させる」という恐ろしい進化を遂げる。
この繊維が取り付いた人間は喉に強い渇きを感じ、水を飲むと爆発的に成長し口から触手が出るなどしつつ食われて死亡する。


細胞レベルで生きていれば再生できるのは上記の国産B・Mと同様なので最初の個体も復活進化するなどして大暴れしていたが、不慮の事故で解き放たれた国産B・Mの生体もいたことから日米B・M大戦を勃発させられ、国産B・Mの数の暴力の前に食われ切り全滅した。
取り付いていた人間の最後の一人も、大佐が身を挺して搭乗ヘリを変電所へ突っ込ませた事により、諸共に滅びた。


後に第四部の主役に…なるはずだったが、作品が打ち切りになったので「米国で開発が再開された」という悲報が響き渡るだけに終わった。



  • 艦娘(艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空)

ここでは原作ゲームではなく、瑞鳳を主役とした小説作品『瑞の海、鳳の空』に於ける設定。
原作では艦娘とは如何なる存在なのかの詳しい設定は不明というかそもそも存在しないが、
『瑞の海、鳳の空』では「深海棲艦に対抗するために生み出された生体兵器」という設定になっている。
海に浮ける、通信機も無しに通話ができる事などの超人的な能力を持つのもこのためとされる。


なお、同じ艦これの小説作品である陽抜では「装備を装着した人間」、鶴翼では「軍艦が女の子の姿で転生した存在」である。



プッチ神父の『ホワイトスネイク』によるDISCが、プランクトンに知能を与えたことによって生まれたスタンド。
ジョジョ史上稀に見る、スタンドそのものが本体という珍しいキャラで、スタンドというよりはむしろ新生物である為、ここに記す。
基本形態は人型をしているが、正体はプランクトンの群体。一匹一匹がフー・ファイターズであり、「スイミー」の如く集まって出来ている群体生物。
DISCが混ざっている部分が本体だが、短時間であれば自分自身を複数に分割して分身を作ることもできる。
また群体生物であるが故に、いくら破壊されようが本体部と水分さえあれば一匹からでも増殖して元の大きさに戻れる。
ただし当然弱点はそこにあり、水分の無い陸では長時間活動できない。逆に水分さえあればいいので、人間の死体に寄生して動かす事も可能。
実際、初登場時は複数の男の囚人の遺体を材料に存在しない女囚の体を造り上げ、更に他の女囚の肉体まで乗っ取っていた。
徐倫達に敗れた後、女囚「エートロ」の死体に寄生して『F・F』と名乗り、彼女達の仲間になる。
ちなみに存在しない女囚を造ったのと同じ理屈と原理で、エートロの体内で増殖させたプランクトンを指先から発射するF・F弾という技を持つ。
その他、傷口にプランクトンを詰めて塞いで傷を治すこともできる(FF曰く、完全に治すのは自分の治癒力らしい)*2





現実世界における人工生物について

さて、上記した通り人工生物という存在やその命に関する問題については創作の世界の中でのみの事と思われがちだがそんなことはない。各種技術の発展によって現実にも可能になりつつあるためである。


事実、死んだペットのなどの細胞からクローンを作り出して同じ個体を再び飼うといった話が存在するし、1997年には死んだ羊の細胞を利用して誕生した「ドリー」という羊も誕生した。


或いは永久凍土から発見された古代生物のミイラから得た細胞を使って現代に蘇らせる計画を雑誌やニュースなどで見たことがあるアニヲタ諸兄もいるかもしれない。


しかしながら、現実においては人造人間同様に宗教的な側面以外にも実際に倫理的な問題があるとして禁じられた研究の一つとされていることが多いのである。
例えば、絶滅した古代生物をクローン技術で蘇らせる場合、現代の環境や気候はその生物がいた当時の環境から大きく変化しており、蘇らせたところで長生きは不可能と言われている。つまり意図しなくとも命を弄ぶような行為に結果的になってしまうことが少なくなく、倫理的に問題があるとされる。


このようにやろうと思えばできるにもかかわらず、クローンやそれを応用した人工生物を作る研究が批判されがちなのはそうした生命論に反する行為だからという声が大きいためなのだ。


日本においても2000年からは「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」が制定されており、クローン人間を創ろうとする行為は違反とされている。






追記・修正は作られた命について考えられる方にお願いします。


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  • クローントルーパーやハガレンのホムンクルスとかこの手のネタは豊富やね -- 名無しさん (2020-11-11 21:52:16)
  • 動物以外でいえば「遺伝子組み換え食品」とかは人工生物といっても過言ではない -- 名無しさん (2020-11-11 22:02:16)
  • グリード、金メッキ・コウガネ、ロイミュードもこの類。バグスターは偶然の産物。 -- 名無しさん (2020-11-11 22:07:39)
  • 極めてなにか生命に対する侮辱を感じます -- 名無しさん (2020-11-11 22:14:36)
  • レオゴンとビオランテの類似性について原案者は特に意識しておらず、今までのゴジラシリーズにない怪獣を突き詰めていったら偶然似ただけらしい。本人の著書に書いてあった。 -- 名無しさん (2020-11-11 22:15:01)
  • レオポンとか青薔薇とかの話かと思ったら違った -- 名無しさん (2020-11-12 00:55:16)
  • タブーとは分かってるけど、現代の技術的にどこまでやれるのか気になる -- 名無しさん (2020-11-12 07:11:34)
  • バイオだとハンター・キメラ辺りは当てはまるか。HoDだとゾンビから当てはまる? -- 名無しさん (2020-11-12 10:48:58)
  • ウルトラQや今度のウルトラマンZに登場予定の『M1号』が載っていないようだが? -- 名無しさん (2020-11-12 12:47:22)
  • USBMは確か元々個体の成長のみで増殖はしない仕様だったが、その成長のための細胞分裂サイクルの中で進化して本来備わっていない増殖能力を獲得したんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2020-11-12 14:48:34)
  • VSシリーズのギドラは、小説版だと「宇宙超怪獣としてのキングギドラ」も存在してることになってるらしく、未来人が死骸から体組織を入手して…という流れになっている。 -- 名無しさん (2020-11-21 15:58:10)
  • 自律式ロボットとして作られた・機械系の存在(万能のテラフォーミング装置群)だけども自我とかを獲得して創造主に逆らったセンティエント(WARFRAME)も人工生物でいいのかな。繁殖能力もあるみたいだし -- 名無しさん (2021-01-12 01:29:30)
  • 種のキラは一種の人工生物であってる? -- 名無しさん (2021-01-12 02:23:53)
  • 種のキラは極度のブルーコスモス的・反コーディネイター的な見方をするのであれば人工生物の一種である有機的人造人間に相当しうるけど、CEでの一般論としてはコーディネイターに反感を抱いていても一応は人間扱いだからボーダーラインギリギリの辺りとはいえ非人工生物かと -- 名無しさん (2021-01-12 03:58:22)
  • 七歳くらいの頃 生物の発生には有機物 光 水 -- 名無しさん (2021-10-14 23:14:17)
  • ↑続き その3つがあれば生物を作れると思ってた -- 名無しさん (2021-10-14 23:16:26)
  • 『武者○伝Ⅲ』の破牙丸、『SDガンダムワールド ヒーローズ』の悟空インパルスガンダム……。ある意味「我々にはロボットのような姿に見える異世界人」だからか。(前者は人造武者勢力の次代の長候補の一人。後者は星間戦争が絶えない星で防衛用戦力として生み出された防衛用ヒューマノイドの一人) -- 名無しさん (2023-02-26 15:19:48)

#comment(striction)

*1 そもそも原案者の考えていたビオランテは不気味な美しさを持つ巨大な花であり、映画に登場した植獣のデザインは東宝との話し合いの過程で生まれたもの
*2 だが後にヨーヨーマッ戦後の徐倫の溶けた眼球を治していた。恐らく様々な経験を経た事でスタンドが成長したものと思われる。

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