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ガンダム 地球連邦軍 ガンダム艦船項目 戦艦 巡洋艦 航空母艦 駆逐艦 宇宙戦艦 ティターンズ 一覧項目 空母
宇宙世紀にその名を長く轟かせた地球連邦軍。
モビルスーツが活躍、艦船はその引き立て役に甘んじていることが多いガンダムシリーズではあるが、戦争とは単一の兵器だけで行えるものではなく、彼らが帰るべき母艦という存在が必須であり、それらを支える艦だって見えないところで頑張っているのである。
この項目では、地球連邦軍及び連邦軍から派生した組織が長い歴史の中で運用してきた艦船を解説する。
宇宙戦艦
マゼラン級戦艦 / マゼラン改級戦艦
地球連邦宇宙軍の主力戦艦。
大口径のメガ粒子砲を無数に装備した大艦巨砲主義の権化として就役したが、ミノフスキー粒子とMSの登場によって戦場の王者の座を追われてしまった。
ただ、アレキサンドリア級のような新型艦が尽くティターンズに接収されたため、正規軍では本格的なMS運用能力を追加してカイラム級の就役まで運用された。
アメリゴ級戦艦
『トミノメモ』に記載されている宇宙戦艦。
詳細不明。
バーミンガム級戦艦
戦後第1世代として建造された最新鋭戦艦。
MS運用能力はないが、高い火力と指揮管制能力を持つ。
連邦軍の権威の象徴として就役したが、真価を発揮することなくデラーズ・フリートの核攻撃によってあっさりと轟沈。
アイリッシュ級戦艦
後述するアーガマ級宇宙巡洋艦を設計のベースとした宇宙戦艦。アーガマ級から大気圏内運用能力などをオミットする傍ら、個艦火力・MS運用能力とも増強がなされている。
元々はエゥーゴが運用していた艦だが、総合性能に優れていたのかエゥーゴが連邦に帰属した後も複数が建造され、長期に渡り運用された。
ドゴス・ギア級大型戦艦
バーミンガム級にMS運用能力を付与した発展拡大型。
火力、防御力、MS運用能力の全てが従来艦のそれを凌駕する超高性能戦艦。
1番艦「ドゴス・ギア」はティターンズの、改良型の2番艦「ゼネラル・レビル」は正規軍の権威の象徴として就役した。
……が、バーミンガム同様にどちらもあっけなく撃沈されてしまった。
ロンバルディア級戦艦
アレキサンドリア級巡洋艦の発展形として建造された宇宙戦艦。
武装を削減した代わりに格納庫を拡張、搭載機数とMS運用能力を強化した……ってそれ空母じゃないの?
唐突に登場して何も語られることなくフェードアウトしたようわからんヤツ。
ラー・カイラム級機動戦艦
これまでの連邦軍艦艇の集大成として建造された最新鋭戦艦。
U.C.0090年代から0150年代まで、随時近代化改修を受けつつ長期に渡って運用され続けた名艦。
かつてのマゼラン級程普及はしなかったが、艦隊旗艦クラスとしてそれなりの数が就役。多くの戦乱を潜り抜けた。
宇宙空母・揚陸艦
トラファルガ級全通甲板型支援巡洋艦
マゼラン級を改装した急造空母。
艦首及び両舷の主砲を撤去して開放型フライトデッキを増設し、宇宙戦闘機を運用可能とした。
同型艦として『機動戦士ガンダム(小説版)』及び『MSV』に登場したレビル艦隊の主力「トラファルガ」と「ガルバルディ」、『ブレイジングシャドウ』に登場した「プランダー」*1、連邦軍のトップエースであるテネス・A・ユングの母艦「トライアンフ」が存在する。
アンティータム級補助空母
コロンブス級補給艦のカーゴベイにカタパルトやメンテナンス設備を設けた簡易空母。
本来は宇宙戦闘機用だが、緒戦を生き延びた艦はMS用に改造されたという。
『ガンダム THE ORIGIN』では元のコロンブスの時点で宇宙空母としての機能を備えているので存在しないと思われる。
強襲揚陸艦
アニメ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場した宇宙用の強襲揚陸艦。正式名称不明。
2つの艦体を艦橋で繋ぎ止めた3胴構造で、61式戦車やガンタンクといった戦闘車両や歩兵を搭載、敵地に揚陸して部隊を展開する。
直接的な戦闘が目的ではないので武装は連装機銃が10基と控えめ。
その外観から察するに後述のペガサス級のベースになったものと思われる。*2
ペガサス級強襲揚陸艦/改ペガサス級強襲揚陸艦
ご存じホワイトベースの属するMS運用艦。
元は宇宙戦闘機の空母として設計されていたが、一年戦争緒戦の大敗を受けてMS空母として設計し直された。
単艦であれもこれもと欲張った結果、かえって器用貧乏で欠陥だらけの艦となってしまった。
とはいえ、連邦軍でも貴重な生まれながらのMS運用艦であったため、その多くが各々の戦場で活躍した。
改ペガサス級は設計の見直しでMS空母として精錬したタイプで、特に最終系のアルビオンはMS運用能力・戦闘能力共に優れた万能艦となった。
ノースポール級空母
MS並みの巨体を持つ機動砲台バストライナーを運用するための宇宙空母。
外観を含めた詳しい性能は不明だが、バストライナー8機とガンナー役のフルアーマーガンダム8機からなる部隊の母艦として来るべきサイド3攻略戦に向けて計画が推進され、レビル艦隊に配備される予定だった。
しかし、諸事情でバストライナー部隊の編成が中止されたため、計画は凍結されたという。
実艦の存在は疑問視されていたが、少なくとも1番艦は進宙したというのが定説。
ネルソン級MS軽空母
サラミス級巡洋艦を改装した軽空母。
しかし終戦までに完成せず、ようやく就役したのが0082年。それから僅か1年で後方任務に下げられた。
ビーハイヴ
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第1部に登場。
コロンブス級を上下に2隻合わせたような艦で、連装メガ粒子砲6門を備えており、砲戦なども一通りこなせる。
壊滅したサイド4「ムーア」の生き残りを中心とするムーア同胞団の母艦としてムーア跡地であるサンダーボルト宙域の奪還のためにジオン軍のリビング・デッド師団と激戦を繰り広げる。
ビーハイヴⅡ
宇宙に上がったイオらトラスト部隊の新たな母艦。
基本的な構造は旧ビーハイヴに準ずるが、パーフェクトジオング用の収用デッキが増加。
武装は旧ビーハイヴからの主砲に加えて、艦体を一周するレールにガンタンクの上半身が据え付けられて全方位への攻撃が可能になった。
コロンブス改級強襲揚陸艦
コロンブス改級補給艦を強襲揚陸艦に改装した物。
着陸用のランディングギアと船体よりも巨大なブースターを増設して推力・航続距離を強化した。
諸々の装備を増設した分MS搭載数は減少しているが、それでも30機の運用が可能となっている。
ペズンの反乱事件の際に討伐艦隊の戦力としてイオージマ、イワン・ロゴフの2隻が投入されたが、艦隊司令ブライアン・エイノー提督の寝返りに同調してニューディサイズに合流してしまった。
ベクトラ級戦闘空母
漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場。
グワダン級超大型戦艦のデータを基に連邦軍が再設計・建造した超大型戦闘空母。
既存の宇宙艦の数倍どころではない超巨大艦で、艦底部のリニアカタパルトにグワダンの、艦橋や艦首にはカイラム級の影響が見られる。
艦載機として貴重なΖ系を多数配備し、核兵器も積んでいて単艦でも宇宙軍全軍と渡り合えるという連邦軍の権威の象徴……なのだが、維持費も馬鹿にならないので軍上層部からはお荷物扱いされている上にその洒落にならない性能から常に多数の監査官が乗り込んで目を光らせている。
本来は外宇宙で活動するための艦だったのだが、「目の届くところに置いとかないと独立勢力になりそう」という危惧からジェネレーターを減らして地球圏に留め置かれたという経緯を持つ。
コン級マン・マシーン母艦
マン・マシーンの機動力不足を補う為に建造された最新型の小型汎用空母。
船体構造にを採用し、生産性、汎用性、ダメージコントロールに優れる。
同型艦としてホンコン・マハ所属のコイターペイと最終決戦に参加したコイリューが確認されている。
宇宙巡洋艦
サラミス級巡洋艦 / サラミス改級巡洋艦
連邦軍のあるところ必ず現れる主力巡洋艦。
その優秀な設計から、新鋭艦や後継艦が次々と就役していった後も改良をされつつ運用され続けた名艦中の名艦。
コーラル級重巡洋艦
『機動戦士ガンダム(小説版)』に登場。
サラミスに比べて砲戦能力が高いらしい。
ワイオミング、アーカンソー
『サンダーボルト』第3部における連邦軍の最新鋭巡洋艦。
両艦共に艦首がリニアレールガンになっているのが特徴で、ワイオミングの方は艦橋やカタパルトにサラミス級(ネルソン級)の名残が見えるが、アーカンソーは艦体の半分以上がレールガンという思いきった姿をしている。
ルナツーで大暴れ中のパーフェクト・ガンダムwithブラウ・ブロを攻撃するが、超人的な狙撃技術の前にはレールガンも通じず、返り討ちにされた。
アレキサンドリア級重巡洋艦
バーミンガム級と同時期に建造されていた戦後第1世代の宇宙巡洋艦。
ジオンのムサイ級軽巡洋艦を参考にMS運用能力を重視して建造された艦で、これ1隻でサラミス改1小艦隊並みの戦力を持つ。
高性能ではあったが殆どがティターンズに独占されたために悪印象が大きく、グリプス戦役後も殆ど正規軍には出回らなかったが、就役から90年近くが過ぎた宇宙戦国時代にあって「ティターンズの末裔」を自称する特殊部隊キュプロークスの主力艦としてまさかの復活を遂げた。
アーガマ級強襲用機動巡洋艦
アイリッシュ級と同様、元はエゥーゴが建造した艦だが、2番艦「ペガサスⅢ」などの一部は連邦軍でも運用された。
艦隊行動よりも単艦による長期間のゲリラ作戦に長けた艦であった為か、残念ながらこちらは一部が運用されたに留まり、アイリッシュ級程量産された様子は無い。
クラップ級巡洋艦
サラミス級に代わる主力艦として建造された。
同時期に建造されたラー・カイラム級の廉価版というべき艦で、U.C.0093以降の動乱の小規模化やバランスの良さからこちらも長きに渡って運用された。
スペース・アーク級巡洋艦
クラップ級をベースに小型MS対応に向けた大規模改装を施した練習巡洋艦。
クルーや整備員の練習用に充実した設備を持ち、純粋な戦闘艦に劣らない性能を持つ。
クエゼリン級巡洋艦
小説『ガイア・ギア』に登場。
U.C.0200年代における地球連邦軍宇宙軍の主力巡洋艦として運用されている。
船体が戦闘ブロック、マンマシーン・ブロック、CIブロックという3つの独立したモジュールとして構成されていることが特徴。
この船体の構成が影響した結果、敵の攻撃による被害に対して強さを発揮する。
マハ・ゲイジス
マハの旗艦としてサイド2で密かに建造されていた巡洋艦。
大気圏突入能力があるだけでなくミノフスキー・ドライブによる重力下での飛行も可能な多機能艦である。
また、新兵器FEB(フィールド・イフェクト・バリアー)というビームバリアーの一種を備え、防御力も高い。
宇宙駆逐艦・フリゲート
レパント級ミサイルフリゲート
全長:180m / 全高:68.39m / 全幅:77.08m
武装:単装メガ粒子砲 ×1門
前方ミサイル発射管 ×6門
上面VLS ×10基
6連装ミサイルポッド ×2基
ミサイルランチャー ×8基
連装対空機銃 ×6
アニメ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で初登場となる小型の護衛随伴艦。
ビーム兵器こそ小口径の単装メガ粒子砲1門のみだが、船体各所に余すところなくミサイルを搭載しており、長距離からの誘導ミサイルで敵艦隊を血祭りに上げる戦法を得意としていた。
だが、いざ実際にジオン軍との戦争に突入すると新兵器ミノフスキー粒子によって電子装備が軒並み制限されてしまい、MSに対応できずに壊滅させられてしまった。
バラクーダ
アニメ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。
連邦軍……ではなくサイド2の自衛組織・ハッテ防衛隊*3が独自開発した警備用の砲艦で、全長はサラミス級の半分程度。
全体的な構造はサラミスやレパントに似ているが、艦尾だけでなく艦首にも推進ノズルを持つのが特徴。
武装は小口径の単装メガ粒子砲が5基と対空砲塔が4基と連邦軍の艦艇に比べて装備は貧弱で、主に哨戒が任務であった。
一年戦争序盤にサイド2へ侵攻してきたジオン軍に抵抗を試みるも、連邦軍の艦艇と同じくMSに対応出来ないまま一方的にやられてハッテ防衛隊は全滅、サイド2は壊滅した。
補助艦
コロンブス級補給艦 / コロンブス改級補給艦
全長:145m / 全高:62.2m / 全幅:110m(TV版コロンブス)
全長:230.1m / 全高:95.6m / 全幅:137.1m(『THE ORIGIN』版コロンブス)
連邦軍で最もオーソドックスな宇宙輸送艦。
武装などは特に無く護衛無しで活動できる艦ではないが、両舷に設けられた巨大なカーゴベイの最大積載量はMS換算でジムタイプ50機分*4に相当し、その莫大な輸送量を活かして補給、物資輸送、兵站拠点の構築などの後方支援で活躍した連邦宇宙軍影のMVP。
ハッチは正面に2つ、舷側に4つ(コロンブス改は6つ)設けられ、同時に3〜4隻への補給が可能となっている。
また、信頼性の高い設計と積載量を活かして簡易空母や強襲揚陸艦などに改良されたものも存在している。
一方、アニメ版『THE ORIGIN』では最初から空母としての機能を持ち合わせている設定となったためかオリジナル版よりもかなり船体が大きく、ルウム戦役では多くのセイバーフィッシュを展開していた。
一年戦争後はカーゴベイを1.5倍に延長、MS運用設備の増設と推進機関に改良を加えたコロンブス改級が就役、引き続き連邦軍を裏から支え続けた。
輸送艇
OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。
コロンブスに比べれば小型だが大気圏突入能力があり、どちらかといえばシャトルに近い。
特に武装はなく、甲板上にコンテナを載せて輸送する。
フジ級輸送艦
サラミス級を艦橋周りから後部にかけて拡張、輸送艦とした艦。
同型艦として、『GUNDAM THE RIDE』に登場し、一年戦争当時のヘンケン・ベッケナー中佐が艦長を務めていたスルガが著名。
大型宇宙輸送艦
武装:単装メガ粒子砲塔 ×1基
単装対空砲 ×2基
グリプス戦役~第1次ネオ・ジオン抗争あたりでよく見かけた双胴式の輸送艦。
艦首にはドッキングアームが設けられていて、両舷のハッチとアームで物資の受け渡しを行う。
輸送量に関しては不明だが、より多くの輸送量が求められる時はコンテナを曳航していた。
また、申し訳程度ではあるが武装もある。
エゥーゴ、ティターンズなど連邦系の組織以外でもネオ・ジオンのゴットン・ゴー率いる部隊が偽装母艦として使用していた。
目的が月での破壊工作活動だったので、潜入するために鹵獲した艦を用いたのだろう。
ジュピトリス級超大型輸送艦
ヘリウム3の輸送を担う木星船団の中核を成す超巨大輸送艦。
戦闘力は無いに等しいが、地球~木星間の長距離航海に備えた居住区や艦内工場など多くの設備を持ち、その規模は「動く都市」とも言うべきもの。
テンプテーション級スペースシャトル
官民問わず地球・スペースコロニー間の人員輸送に用いられるスペースシャトル。
マスドライバーのような設備が無くとも専用ブースターを装備すれば地上基地やガルダ級超大型輸送機から打ち上げることが可能になっている。
あまり大型の機体ではないが、18m級のMS2機くらいなら積載可能。
一応連装機銃で武装もしている。
地球-グリプス間の連絡を担当していたテンプテーションのキャプテンは閑職に追いやられていたブライト・ノア中佐で、メッサーラに襲われていたところをアーガマに救助されたことが切っ掛けでエゥーゴに参加した。
同型機として複数の機体が運用されていて、名前が判明しているものにジャミトフが搭乗したブラフステーションが存在する。
エンタープライズ級大型スペースシャトル
こちらも連邦軍のスペースシャトルだが、テンプテーション級が人員輸送が主任務なのに対してこちらは物資の輸送が主任務の大型シャトル。
前後幅60mものカーゴブロックを持ち、デカ過ぎてサラミス級では運用出来ないゼク・ツヴァイのようなデカブツを2機も積めるあたり相当なモノである。
『ガンダム・センチネル』に登場。
宇宙ステーション・ペンタを占領したニューディサイズによってガリレオ、フロンティア、メイフラワーの3機が奪取されて地球への脱出を図ったものの、α任務部隊の奮戦によって1、3号機が撃破。
残る2号機は大型MAゾディ・アックの奮闘で大気圏突入までこぎつけたものの、自律行動を始めたSガンダムによってゾアンⅠ*5諸共撃ち抜かれて爆散。
本機が全て撃墜されたことでニューディサイズ主要メンバーは全滅、ペズンの反乱事件は幕を降ろした。
銀河
一年戦争末期の北極基地に配備されていた大型輸送シャトル。
テンプテーションのようなブースターのみでも打ち上げられるタイプではなく、旧来の発射台から打ち上げる様式。
ガンダムNT-1をサイド6まで搬送する使命を帯びた中基地はサイクロプス隊の襲撃を受けるが、基地守備隊の奮戦によりギリギリのところで打ち上げに成功した。
アンヴァル
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラストサン』に登場。
サイド7で行われる一年戦争終戦記念式典のために建造された多目的輸送艦。
式典の開催地にちなんでペガサス級に似た外観をしているが、ミノフスキー・クラフトこそ積んでいるものの武装は無い。
スペースランチ
宇宙用内火艇。
連絡や脱出など多目的に使用される。
少人数用の物が主流だが、スルガからの脱出に使われた大型の物など複数のタイプがある。
ピサロ級機動輸送艦
『THE ORIGIN』に登場した輸送艦。
MS12機分の搭載が可能で、艦首上下には3連装機銃を備える。
亡命を図ったミノフスキー博士を巡ってジオン軍との間に発生した(オリジン世界における)歴史上初のMS同士の戦闘「スミス海の戦い」でガンキャノン最初期型を擁する鉄騎兵中隊を出撃させるも、まるで歯が立たずに部隊は全滅。
慌てて撤収しようとしたが、驚異的な跳躍力を発揮するザクⅠ(原作ではオルテガ、アニメではシャア)によって本艦も撃沈させられてしまった。
その他の宇宙艦
サラミス級宇宙警備艇
宇宙世紀初頭に運用されていた宇宙船。
トラス構造の骨組みや太陽光パネルなど、従来のガンダムシリーズに登場する艦艇と全く異なる往年のSFチックなデザインが特徴。
映像作品に登場したのは『機動戦士ガンダムUC』が最初だが、実は初出は『GUNDAM THE RIDE』だったりする。*6
パブリク
全長:40m
武装:40mm機関砲 ×4門
6連装小型ミサイルランチャー ×2基
大型ミサイル ×2発
乗員:3名
要塞攻撃用の突撃艇。現実でいう魚雷艇に該当するか。
カイ曰く「ミサイルを抱えた不細工なの」。酷え。
艦隊戦・要塞攻略において先鋒として吶喊、懸架した対艦ミサイルあるいはビーム撹乱幕搭載の大型ミサイルを撃ち込むことが使命。
設定上はサラミスやトラファルガなどに搭載できるらしいが、長距離移動用のブースターを装着して基地から直接戦地に移動することも可能。というか劇中ではそちらでしか描かれていない。
「重いミサイルを抱えて真っ先に突撃する」という任務の性質上非常に損耗率が高く、ソロモン攻略戦では要塞砲及び艦砲による長距離ビーム射撃の抑え込みに成功したが、続くア・バオア・クー攻略戦では既に戦術が知られていたために優先して迎撃され、実に90%以上が未帰還という凄惨な結果に終わった。
そんなわけでパブリクは事実上の''宇宙の棺桶''として戦場に駆り出され、出撃したが最期ほぼ確実に死ぬこととなる
今日もパブリクは連邦軍の乗りたくないメカランキングNo.1をボールと争っていることだろう。
ただ、これはミサイルを抱いている時の話。
実はミサイル未装着時の空戦性能は意外に高く、ガトルを追いかけて撃墜するなどの活躍を見せていたりもするのだ。
え?だったら最初から宇宙戦闘機がいいって?ごもっとも。
ソーラ・システムⅡコントロール艦
ソーラ・システムIIの制御のためにコロンブス改を改装したもの。
大型のアンテナを増設しており、ソーラ・システムIIの管制・制御を行う。
本艦でなくともミラーの操作は可能だが、攻撃精度は著しく低下してしまう。
L-144系掃海艇
ルウム戦役に参加した艦として『戦略戦術大図鑑』に記載されているもの。
ミサイルを装備しているという以外は不明。
L-233系掃海艇、ソルマック級惑星雷撃艦、随行補給機
第13独立機動艦隊を構成する艦として名前が挙がったもの。
この艦隊にはカイラム級やアイリッシュ級以外にサラミスにコンテナをくっ付けた艦や放熱板が付いたよくわからない丸っこい艦など名称・詳細不明の艦艇が複数見られるのでそのどれかだと思われるが、どれがどれかは不明。
ビッグアイ級情報収集艦
『ムーンクライシス』に登場。
サラミス改をベースとした情報収集艦で、偵察を任務とする。
劇中には「雷眼」という艦が登場した。
水上艦・潜水艦
バス
メカニックデザイン企画『F.M.S.(福地モビルスーツステーション)』に登場。
戦車用の上陸用エアークラフトを改造してMS用にしたもので、MSからの操作も可能。
エルキャック(LCAC)
米軍・自衛隊で使われているLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇ではなく、MS用のエアクッション型揚陸艇。
水上・陸上の両用で、MS1機の登場が可能。
小説『機動戦士ガンダムUC』が初出だが、OVAには登場しなかった。
ジュノー級潜水艦 (U型潜水艦、Ⅷ型潜水艦)
武装:艦首魚雷発射管 ×6基
甲板部VLS ×8基
原子力ミサイル潜水艦。割と以前からユーコン級の前身として(一定しない名前で)語られていたヤツ。
一年戦争以前から就役していた潜水艦で、キャリフォルニアベース陥落時にジオン軍に拿捕され、少なくとも24隻がユーコン級に改造されて運用された。
そのため、一年戦争中はジュノー級VSユーコン級のような姉妹艦同士の戦いも見られた。
小説版『ガンダムUC』まではMS搭載機能を持たない、ユーコンと殆ど変わらない外観のものが登場していたが、その『ガンダムUC』に登場したボーンフィッシュがアニメ版ではMS運用機能の設定が追加されたため、原作とアニメでは外観が大きく異なる。
おそらくMS運用艦として改修されたタイプと元のままのタイプがあるのだろう。
ロックウッド級潜水艦 (M型潜水艦)
80年代の前期防衛力整備計画によりU.C.0075年に建造が開始された最新鋭の大型潜水艦。
0079年1月までに8隻が建造されたが、こちらもキャリフォルニアベース陥落時に8隻全てが拿捕され、内7隻がマッド・アングラー級に改造されてしまった。
前々から「M型潜水艦」として語られていたが、『MSV-R』で初めて設定が固められた。
V型潜水艦
旧式の小型潜水艦。
これもジオンに鹵獲され、プローバー級に改修された。
Gマリナー
漫画『シークレットフォーミュラ 水中型ガンダム』に登場。
アクア・ガンダムとの連携を行う潜水艇で、言うなれば水中型Gアーマーと言ったところ。
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦
実在の駆逐艦。
旧世紀にアメリカ海軍が建造した艦だが、宇宙世紀に入っても運用されている。
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』のトリントン港湾基地に停泊していた他、漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では対潜攻撃を行う様子が確認出来る。
アルバータ級ミサイル巡洋艦
マルチな攻撃能力を重視した旧式の巡洋艦。
一年戦争勃発前には既に旧式化していたので最新式のモンブラン級に順次更新されていったが一部は現役として運用され、少なくともオデッサ作戦中にヒマラヤ級の随伴艦として出撃したことが確認されている。
ただ比較的大型の艦で機動力に乏しかったらしく、ジオン軍の水陸両用MSに対応出来ずに多くが戦没したという。
文字設定のみで外観不明。
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』では150mアルバータ級駆逐艦として登場。何故かモンブラン級と艦種が入れ替わった。
見た目は現代の駆逐艦と殆ど変わらない。
モンブラン級ミサイル駆逐艦
アルバータ級に代わる新型駆逐艦。
駆逐艦の機動力とサイズを維持しつつ巡洋艦並みの攻撃力の獲得に成功した最新鋭駆逐艦であった。
武装は完全なミサイル特化らしいが、各種弾頭を搭載してあらゆる任務への対応が可能とされる。
こちらも外観は詳細不明だが、艦の前半分だけは描かれている。
これは第82護衛艦隊所属の3番艦「ログウッド」がベルファスト基地でズゴックと戦闘した際のものらしく、手前にズゴックの残骸が描かれていた。
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』では200mモンブラン級巡洋艦として登場。
ズムウォルトのようなステルス艦として描写されている。
ジュットランド級戦艦
速力:35kt以上
武装:600mm3連装砲 ×3基
MK2 20mm連装高角砲 ×8基
40mm連装対空砲座 ×17基
20mm対空バルカン ×4基
3連装ミサイルランチャー ×2基
魚雷発射管 ×30門
爆雷投射機 ×6基
VLS ×16セル
漫画『機動戦士ガンダム バニシングマシン』に登場。
ミノフスキー粒子の登場は誘導兵器に大きな制限をもたらし、有視界戦闘への回帰を余儀なくされた。
連邦海軍はミサイル主体の従来艦の代替とビーム兵器開発までのつなぎとして、かつて海の王者であった戦艦の復活を決定。
一年戦争開戦を目前にして建造されたのが、このジュットランド級戦艦である。
宇宙世紀の技術で建造されただけあってオートメーション化による人員削減、レーダー・センサー類に加えてミノフスキー粒子の影響下でも高精度を発揮する高画質デジタル測距儀、高出力エンジンが生み出す35kt以上という足の速さ、船体各部に余すところなく配置されたあらゆる状況に対応可能な武装の数々など、旧世紀のそれとは比較にならない性能が与えられている。
特に主砲の600mm3連装砲は艦載砲としてはペガサス級の52cm連装砲さえも凌駕する人類史上最大のものであった。
一年戦争中に少なくとも3番艦レイテまでが就役しており、オデッサ作戦の支援を行っていたとされる。
ヒマラヤ級航空母艦
武装:連装主砲
4連装大型ミサイルランチャー
3連装短魚雷発射管 ×2基
単装速射砲
単装対空砲 ×8門
他
海軍の大型航空母艦。旧ソ連のキエフ級航空巡洋艦に類似した外観が特徴的。
実際、設計ベースはキエフ級2番艦ミンスクであるという説もある。
1年戦争当時は既に旧式艦であったが、ドン・エスカルゴなど対潜哨戒機の母艦として対潜攻撃に従事。
ジオンの潜水艦乗りにとって最大の脅威として恐れられた。
大戦中に増産され、戦後は可変機やSFSの母艦としても運用された。
太平洋艦隊がコロニー落としの影響で壊滅した中、難を逃れた大西洋艦隊所属のヒマラヤ級1番艦ヒマラヤは開戦以来ジオン軍の潜水艦隊を相手に目覚ましい戦果を挙げたが、アフリカ戦線へ向かう途中でシャア率いるマッド・アングラー隊に発見され、撃沈されてしまった。
ヒマラヤ以外に艦名が判明しているものはポートモレスビー基地奪還作戦の旗艦を勤めたウェストモーランドがいるが、こちらも撃沈されている。
また、『ガンダムUC』に登場したものは近代化改修した物なのか艦橋が自衛隊のひゅうが型に近いデザインで、CIWSらしきものが増設されている。
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』にも登場。
デザインは初代ガンダム寄りのもので、スキージャンプ式甲板として描写されている。
グラーフ・ツェッペリン
ゲームブック『機動戦士Ζガンダム ジェリド出撃命令』、小説『TOP GUNDAM』に登場したホバー空母。
逆Y字型の船体が特徴。
元はジオンのものだったらしいが、鹵獲されてそのままティターンズの訓練基地として使っているんだとか。
余談ながら、チベ級重巡洋艦に同名の船がある。
シャルンホルスト
ゲームブック『機動戦士Ζガンダム ジェリド出撃命令』に登場した砲艦。
マゼラン改にも同名の艦が存在する。
高速艇
武装:機関砲 ×3基
10連装ミサイルランチャー ×2基
マルチディスチャージャー ×6門
沿岸基地であるロンドンデリー駐屯地に配備されている中型戦闘艇。
中型艦にしてはかなりの戦闘力があり、最新鋭MSのドムットリアやリシテア級相手に善戦していた。
『Vガンダム』第37話に登場。
ドゥカー・イクの部隊に襲われたホワイトアーク一向の援護に2隻が駆けつけ、共同戦線を張った。
ボトムパーツの無いV2ガンダムとVガンダムを甲板に乗せて足代わりになってくれたが、Vガンダムを乗せていた方はやられてしまった。
乗員はゴメス艦長の同僚だったらしく、子供ばかりのホワイトアークにも快く協力してくれた。
ゴップ専用艦(ラ・グランパ)
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』に登場したゴップ元帥の専用艦。
ヒマラヤ級なんかとはケタ違いに巨大な三胴式の巨大航空母艦で、ハリネズミのように全身に武装を備え、多数のフライマンタを搭載している。
メカデザインの山根公利氏曰く「海上のビッグ・トレー的な存在」、「オデッサ作戦の支援の為に持ち出された時代遅れの巨大艦船」とのこと。
200m補給艦
『ククルス・ドアンの島』に登場。
現代の補給艦と左程変わらない姿をしている。
その他
上記以外にも背景にちらっと映っただけのものなども多数存在している。
特に原作版『THE ORIGIN』ではオデッサ作戦時に各地から集められた多種多様な艦艇が登場、空母にもニミッツ級っぽいのからスキージャンプ甲板の空母、ベアルンっぽい空母まで統一感がない艦船が混ざっており、旧世紀からの各国艦艇も多数残っているものと思われる。
陸上艦
ビッグトレー
移動司令部として運用される大型陸戦艇。
高級将校の足として地上の各戦線で活動した。
ヘビィ・フォーク級陸上戦艦
全長:210m / 全高:66m / 全幅:107m
武装:3連装主砲 ×3基
対空機銃 ×20基
OVA『MS IGLOO 2 重力戦線』初登場の陸上戦艦。双胴状の艦首が特徴のY字型の船体が目を引く。
移動司令基地として運用されるビッグトレーに対してこちらは戦闘に特化した設計となっており、3連装主砲が艦首左右と中央部に合わせて3基。対空火器も多数装備されている。
1年戦争終結後は艦首左右の主砲を撤去してMSデッキを増設したMS母艦型も配備されていて、こちらはティターンズ所属の「ニコシア」などが運用された。
指揮車両(ミニ・トレー)
正式名称不明の中型陸戦艇。
ビッグトレーの小型版といった艦であり、武装は単装砲が5~6門と火力は劣るが、小型である分機動性に優れる。
艦橋後部にはヘリやホバー用の飛行甲板が設けられ、主に小・中規模部隊の移動指揮所として運用された。
ちなみに「ミニ・トレー」とはジオン軍の闇夜のフェンリル隊が付けた仇名で、正式名称は不明。
ゲーム内での表記は一貫して指揮車両であり(攻略本での表記も同様)、連邦からも指揮車両としか呼ばれない。
陸上戦艦 / 陸上空母
漫画『機動戦士ガンダム0079』に登場。
一見すると普通の水上艦に見えるが、艦底部がホバーユニットになっており、海上からそのまま陸に揚がって作戦行動を取れる。
オデッサ作戦に複数が参加、この内甲板に「41」と書かれた陸上空母は本作でのエルラン中将の乗艦となっている。
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▷ コメント欄
- グリプス戦役および第一次ネオジオン戦役が舞台の作品だと本編外伝問わず登場回数はかなり多いのに未だに名無しの大型宇宙輸送艦くんかわいそう -- 名無しさん (2021-04-15 22:18:14)
- アーレイ・バーク級が登場した作品を教えてください。 もしかしてガンダムSEEDの外伝(模型誌連載のやつ)で登場したものと混同していたりしませんか? -- 名無しさん (2021-07-14 23:05:03)
- ↑ガンダムUCのトリントン港湾基地に停泊してる。あと0083リベリオンにも出てたらしい。 -- 名無しさん (2021-07-19 04:18:55)
#comment(striction)
*2 サイズが異なるのでこれを改造した訳ではなさそうだ。
*3 マーキングが連邦政府と連邦軍のものに近く、艦艇の設計の類似点から恐らく駐留軍を母体とする組織だと思われる。
*4 あくまで積めるだけで、運用できる訳ではない。
*5 ゾディ・アックの分離形態の片割れ。質量兵器として地球連邦軍総司令部が移設予定のラサに向けて落下させていた。
*6 先代のスルガとして展示に表記及びパンフレットに記載されていた。
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