登録日:2018/04/01 (日) 18:35:03
更新日:2024/02/19 Mon 13:48:55NEW!
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dcコミックス アメコミ スーパーマン バットマン ワンダーウーマン スーパーボーイ フラッシュ アレクサンダー・ルーサー・ジュニア new earth earth-two ポストクライシス プレフラッシュポイント ジェフ・ジョーンズ フィル・ヒメネス ジョージ・ペレス アイヴァン・リース ジェリー・オルドウェイ クライシス ウォリー・ウェスト パワーガール スーパーボーイ・プライム ブラザーアイ ジョー・ベネット コナー・ケント インフィニット・クライシス
『Infinite Crisis』は2005年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Infinite Crisis』#1~#7
発売 2005年12月から
脚本 ジェフ・ジョーンズ
作画 フィル・ヒメネス、ジョージ・ペレス(#3~#4、#6~#7)、アイヴァン・リース(#4~#7)、
ジェリー・オルドウェイ(#5)、ジョー・ベネット(#6~#7)
『Countdown to Infinite Crisis』
前日談の1つ。謎の陰謀に気付いたブルービートル(テッド・コード)の活躍を描いたワンショット。
『Day of Vengeance』
前日談の1つ。悪鬼エクリプソにより暴走するスペクターと魔術系ヒーローチーム『シャドウ・パクト』との戦いを描いた作品。
リミテッドシリーズと特別編からなる。
『The OMAC Project』
前日談の1つ。バットマンが生み出した監視衛星『ブラザーワン』を悪用するマックスウェル・ロードの暴走を描いた作品。
リミテッドシリーズと特別編からなる。
『Rann-Thanagar War』
前日談の1つ。惑星ランと惑星サナガーとの戦争そして戦争阻止に動くヒーローの活躍を描いた作品。
リミテッドシリーズと特別編からなる。
『Villains United』
前日談の1つ。ヴィランの大軍団を妨害するはぐれヴィランチーム『シークレット・シックス』の戦いを描いた作品。
リミテッドシリーズと特別編からなる。
レギュラーシリーズ・タイイン
数多くの作品でクロスオーバーが行われ、本編や上記の前日談4作の補完が行われた。
またいくつかの作品のラストシーンで様々な姿に分裂するヒーローたちの姿が描かれた。
『Infinite Crisis Secret Files and Origins』
『天国』と呼ぶ空間に取り残された『Earth-Two』のスーパーマンたち4人の姿を描いたワンショット。
巻末には4人のプロフィールも収録された。
日本では2017年にヴィレッジブックスから邦訳本が発売されている。
『クライシス・オン・インフィニット・アース』の続編で現在のヒーローたちの絆の復活と
自分たちの正義を信じ世界改変に奔走する『Earth-Two』のスーパーマンたちの戦いを描いた大型イベント。
『クライシス』の続編として失われていたマルチバースや『クライシス』の影響を大きく受けたキャラクターたちにスポットが当てられている。
本作に向けて前日談となるワンショットや4つのリミテッドシリーズが発売されたほか、3年ほど前から本作に向けた伏線が張られていた。
本作自体も多数のレギュラーシリーズとクロスオーバーして全7話という『クライシス』の半分ほどの話数を補っている。
本作終了後、レギュラーシリーズは本作から1年後を舞台とした『ワン・イヤー・レイター』が展開され、
『ワン・イヤー・レイター』までの1年間は週刊シリーズ『52』で描かれていった。
『Infinite Crisis 』#1~#3
『Infinite Crisis』#4~#6
『Infinite Crisis』#7
『Infinite Crisis』#1~#3
【物語】
世界は混沌に満ちていた。暴走するスーパーマンを止めるためにワンダーウーマンがマックスウェル・ロードを殺す姿を全世界が目撃し*1、
バットマンの警戒心が生み出した『ブラザーアイ』に管理されるOMACドローンがヒーローやヴィランを狙い続けていた。
『ジャスティス・リーグ』は解散同然の状態となり、月面基地は謎の爆発で崩壊した*2。
ヴィランたちは手を組み密かに計画を進め、ゴッサムにはスペクターの暴走によって魔法の砦『ロック・オブ・エタニティ』が墜落し*3、
宇宙ではポラリス恒星系で起きた惑星ランと惑星サナガーの戦争の末に、新たに生まれた宇宙の中心で裂け目が生じていた*4。
その様子を観察していたかつて多元宇宙を救った『Earth-Two』のスーパーマンたちは状況を改善できないヒーローたちに代わって
世界をあるべき姿に戻そうと動き始める。
特別な存在であるパワーガールを仲間に加えた彼らは『Earth-Two』のロイスと世界を救うため『Earth-Two』復活に向けて動き出す。
【主な登場人物】
≪ヒーロー≫
各地で人命救助や『シークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ』、OMACドローンとの戦いに奮闘する。
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。大事件の原因となったバットマンとワンダーウーマンに不信感を抱いている。
月面基地の跡地でバットマンとワンダーウーマンと現状について語り合うが、モンガルの介入もあって喧嘩別れに終わってしまう。
一旦クラークとして勤めるデイリー・プラネットに戻り自分の無力を憂うが、人命救助に奔走する。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。『アイデンティティ・クライシス』で発覚した記憶改ざん事件でメタヒューマンの脅威を実感し、
メタヒューマン監視衛星『ブラザーワン』を作り上げたが、マックスウェルに奪われOMACドローンによる事件*5に利用されてしまった。
スーパーマンとワンダーウーマンとの会合の後、『バットケイブ』で月面基地に仕掛けていた監視カメラの調査を行う。
アルフレッドの治療も拒否し調査を続けるも、『ブラザーアイ』からワンダーウーマンの故郷パラダイス・アイランドへの攻撃を教えられる。
自身の引き起こした事件に激しく動揺していると、目の前に『Earth-Two』のスーパーマンが現れ『Earth-Two』復活への協力を求められる。
- ワンダーウーマン(ダイアナ)
超人的力を持つアマゾン族の平和大使。マックスウェルに洗脳されたスーパーマンを止めるためにマクスウェルを殺害したが
その姿を全世界に公開され市民や他のヒーローから非難の目を向けられている。
スーパーマンとバットマンとの会合の後、故郷パラダイス・アイランドに帰還するがOMACドローンの襲撃を受ける。
アマゾン族を率い戦うも、戦い続けても何も変わらないと悟りある決断を下す。
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=ェル)
多元宇宙を巡る戦いでアンチモニターにとどめを刺した『Earth-Two』のスーパーマン。
スーパーボーイ・プライムとアレクサンダー・ルーサー・ジュニアそして妻ロイスと共に『天国』と呼ぶ空間で『New Earth』を見守っていた。
しかし『New Earth』には数多くの悲劇が起き、その影響が『天国』にまで及び始めロイスの体調が悪化し始めてしまう。
その状況を打破しより良い世界である『Earth-Two』を取り戻すため、『天国』の壁を打ち破り『New Earth』に現れた。
同じ『Earth-Two』出身で娘のような存在であるパワーガールに自分たちの目的を明かし仲間に加える。
その後、数多くの悲劇に苦しむバットマンの前に現れ自分たちの仲間に加わるよう説得する。
- スーパーボーイ・プライム(クラーク・ケント/カル=エル)、アレクサンダー・ルーサー・ジュニア
『Earth-Two』のスーパーマンと共にアンチモニターとの戦いに終止符を打ったヒーロー。
スーパーボーイ・プライムは『Earth-Prime』の生き残りで他のスーパーマンと同等の力を持つ。
アレクサンダーは『Earth-Three』の生き残りで反物質を操る力を持つ。
2人ともかつては少年に近かったが立派な青年に成長し、『Earth-Two』のスーパーマンとロイスを実の両親のように慕っている。
北極の要塞で『Earth-Two』のスーパーマンのサポートを行っている。
- パワーガール(カレン・スター/カーラ・ゾー=ェル)
古代アトランティスの魔術師エイリオンの孫。魔術やテレキネシスによってスーパーマンのような力を発揮する。
ヴィランの軍団に襲われていたところを『Earth-Two』のスーパーマンに救われ、彼から北極の要塞で多元宇宙の歴史などを教えられる。
当初は信じられなかったが『Earth-Two』のロイスとの接触で本来の記憶、『Earth-Two』のスーパーマンの従姉妹であったことを思い出す。
そして『Earth-Two』のスーパーマンたちに協力することを決めるが、他の方法も考えようと時間をもらう。
- ドナ・トロイ
ギリシャ神話の神々『タイタンズ・オブ・ミス』の後継者に選ばれた女性。かつてはワンダーガールやトロイアとして活躍した。
『タイタンズ・オブ・ミス』に宇宙都市『ニュークロノス』を託され、ポラリス恒星系に生まれた宇宙の裂け目に対抗するためのヒーローを集めている。
- ブースターゴールド(マイケル・カーター)
25世紀の未来からやって来たヒーロー。ハイテク警備ロボット、スキーツを相棒としている。
時間跳躍を行うことで様々な悲劇を防ごうとするも失敗したが、今後の戦いの鍵となる親友のブルービートルが持っていたスカラベの行方を捜す。
- フリーダム・ファイターズ
第二次大戦中に結成されたヒーローチーム。
メンバーは
リーダーで愛国者が生まれ変わったアメリカの化身アンクル・サム(サミュエル・ウィルソン)
テレキネシスによる飛行能力を持つブラックコンドル(ライアン・ケンダル)
アトム(アル・プラット)の息子で爆破能力を持つダメージ(グラント・エマーソン)
ダメージ以上の制御不能な爆破能力を持つヒューマンボム(ロイ・リンカーン)
様々な機能を持つセクシーなコスチュームに身を包んだファントムレディ(デリラ・タイラー)
父親からその名と光を操る力を引き継いだレイ(レイモンド・テリル)
ヴィランが集っているというメトロポリスの南にある古い製油所に向かうも、動きを読まれており反撃にあってしまう。
アンクル・サム、ブラックコンドル、ヒューマンボム、ファントムレディが死亡しレイは連れ去られてしまうが、
ダメージは顔に重傷を負うも何とか生き延びた。
- スーパーボーイ(コナー・ケント/コン=エル)
スーパーマンのクローンとして生み出された青年。ロビンやキッド・フラッシュと共にチームを組んで活動していたが、
遺伝子にレックス・ルーサーのものが使われていたことが判明し、仕掛けられていた洗脳プログラムで仲間を傷つける事件を起こしてしまった。
そのことを気に病んだ彼は世界の危機を知りながらもヒーローを引退しケント家で暮らしている。
≪ヴィラン≫
- シークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ
レックス・ルーサーを騙る何者かによって結成されたヴィランの大軍団。
各地でヒーローと戦いを繰り広げながら、世界征服に必要な装置完成のため特定の人物をさらっている。
- ブラザーアイ
バットマンが作ったメタヒューマン監視衛星『ブラザーワン』がマックスウェルに利用され自我を持ち進化した存在。
マックスウェルの元でOMACドローンの管理を行っていたが、彼の死後も何者かの指示の元で活動を続けている。
監視カメラの調査を行うバットマンのコンピューターに侵入し、パラダイス・アイランドへの攻撃を宣言する。
- OMACドローン
マックスウェルによって生み出された対メタヒューマンロボット。一般市民に埋め込まれたナノマシンが全身を覆い誕生する。
『ブラザーアイ』の命令で活動し肉体の元となる一般市民の意思は関係ない。メタヒューマンを分析し弱点となる武器で攻撃する。
バットマンたちの活躍で一部の活動が停止するも未だに100万以上が活動を続けヒーローやヴィランを狙い続けている。
『ブラザーアイ』の命令でパラダイス・アイランドを襲撃する。
- レックス・ルーサー
アメリカ大統領にまで上り詰めていたスーパーマンのライバル。自らの名を騙りヴィランを操る人物を突き止めるため、
モッキンバードを名乗りはぐれヴィランチーム『シークレット・シックス』を結成した*6。
『シークレット・シックス』の活躍で手掛かりを手に入れたため、アポコリプス製スーツを身に着けある場所を目指す。
犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。『シークレット・ソサエティ』に誘われなかった憂さ晴らしに
『ロイヤル・フラッシュ・ギャング』を皆殺しにする。
≪その他≫
- スペクター
罪人に悲惨な罰を与える復讐の天使。超常的力を持つが現世にいるためには依り代を必要としその存在を探し求めていた。
しかし悪鬼エクリプソに誘惑され世界中の魔術の消滅に動き、『ロック・オブ・エタニティ』のシャザムを殺し魔法を無秩序な状態に変えた。
その後も暴走は続き海底都市アトランティスの魔力に引き付けられ姿を現し、アトランティスを崩壊させた。
- ロイス・レーン
『Earth-Two』のスーパーマンの妻。アレクサンダーの心遣いで生き延び『天国』で平穏な生活を送っていたが体調が悪化し始めている。
北極の要塞で寝たきりの状態だがパワーガールとの再会を喜び合う。
- マックスウェル・ロード
かつてヒーローたちの支援をしていた大富豪。(主に鼻から)出血する代わりに相手を洗脳する能力を持つ。
スーパーマンの死から端を発した事件で母親を失い、それ以来ヒーローをはじめとするメタヒューマン抹殺を目論んでいた。
秘密諜報機関『チェックメイト』に所属しトップにまで上り詰めた彼は洗脳によって部隊を掌握し計画を進めていた。
そしてバットマンの開発した『ブラザーワン』と自身の開発したOMACドローンを組み合わせメタヒューマン抹殺に乗り出すも、
バットマンや自分を裏切ったサーシャ・ボルドーたちの活躍で失敗に終わってしまう。
最後の切り札として洗脳していたスーパーマンを暴走させるが覚悟を決めたワンダーウーマンに首の骨を折られ死亡した。
『Infinite Crisis』#4~#6
【物語】
数々の事件の元凶、その正体はスーパーボーイ・プライムとアレクサンダー・ルーサー・ジュニアだった。
2人は無限に広がるマルチバースを復活させ、その中からいくつかの世界を掛け合わせ完璧な世界を作り上げようとしていた。
スーパーボーイ・プライムが暴れまわる中、アレクサンダーは『Earth-Two』そしてマルチバースを復活させ自身の計画を実現させようとする。
真実に気づいたヒーローたちは目の前に広がるマルチバースに戸惑いながらも、一丸となって反撃を開始する。
【主な登場人物】
≪ヒーロー≫
ある者は姿を現したアレクサンダーやスーパーボーイ・プライム、『ブラザーアイ』に挑みまたある者はマルチバース復活による天変地異の対処に臨む。
しかし『New Earth』の元となった『Earth-One』以外の世界の由来の者が次々と本来の世界にワープさせられてしまう。
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。人命救助の最中、ロイスを失った『Earth-Two』のスーパーマンの叫びを聞きつけ『Earth-Two』に向かう。
しかし怒り狂う『Earth-Two』のスーパーマンと戦闘になり『Earth-Two』のメトロポリスを崩壊させてしまうが、
ワンダーウーマンの協力で説得に成功する。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。『Earth-Two』のスーパーマンとの提案をはねのけ、彼との会話からナイトウィングの存在の偉大さを知る。
そしてブルードヘイブンに駆けつけたナイトウィングにアレクサンダーたちの捜索を任せ、自身は『ブラザーアイ』の捜索を担当する。
ブースターゴールドが事前に集めていたメンバーと共に『ブラザーアイ』を発見し、内部に侵入し破壊を試みる。
- ワンダーウーマン(ダイアナ)
超人的力を持つアマゾン族の平和大使。市民に恐れを抱かれながらも人命救助に奔走していると『Earth-Two』のワンダーウーマンが現れる。
彼女から2人のスーパーマンの戦いを止めるよう求められ、『Earth-Two』に向かい『Earth-Two』のスーパーマンを説得し冷静さを取り戻させた。
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=ェル)
多元宇宙を巡る戦いでアンチモニターにとどめを刺した『Earth-Two』のスーパーマン。
バットマンの説得失敗後、『Earth-Two』のロイスのもとで待機し『Earth-Two』復活によって彼女と共に『Earth-Two』にワープする。
ロイスと共に『Earth-Two』の日々を回想するが、ロイスは息を引き取ってしまう。
その時の叫びを聞きつけた『New Earth』のスーパーマンを全ての原因と断じ襲い掛かる。
しかしワンダーウーマンを交えた説得で冷静さを取り戻し、全てがアレクサンダーの仕業だったことに気付く。
- ワンダーウーマン(ダイアナ・プリンス・トレバー)
アンチモニターとの戦いの後、それまでの功績を認められ夫共に神々の住むオリンポス山に移り住んだ『Earth-Two』のワンダーウーマン。
2人のスーパーマンの戦いを止めるため、『New Earth』のワンダーウーマンを『Earth-Two』に送り届け虚空へと消えていった。
- ナイトウィング(ディック・グレイソン)
初代ロビンで現在はバットマンから独立して活動している。拠点としていたブルードヘイブン消滅を知り駆け付けるが、
バットマンの説得を受けアレクサンダーとスーパーボーイ・プライム捜索を担当する。
『タイタンズ・タワー』で他のタイタンズと連絡を取ろうとするが、非常事態を前に連絡が付かず治療を終えたスーパーボーイと2人で北極に向かう。
途中でワンダーガールを仲間に加え『振動音叉』にたどり着きアレクサンダーや復活したスーパーボーイ・プライム、OMACドローンに挑む。
- スーパーボーイ(コナー・ケント/コン=エル)
スーパーマンのクローンとして生み出された青年。ケント家にいたところスーパーボーイ・プライムが現れ戦闘となる。
圧倒的な力量差で追い詰められるが『ティーン・タイタンズ』や『JSA』、『ドゥーム・パトロール』の援護で事なきを得る。
その後、レックス・ルーサーの手で治療され、彼が残した結晶体からアレクサンダーたちの居場所を知りナイトウィングと共に北極に向かう。
『振動音叉』にたどり着くと念力で『振動音叉』を破壊しながら復活したスーパーボーイ・プライムに挑む。
- マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)、パワーガール(カレン・スター/カーラ・ゾー=ェル)、ナイトシェイド(イブ・エデン)、ブラックアダム(テス・アダム)、レディ・クォーク(タシャナ)、ブリーチ(ティモシー・ザネッティ)、レイ(レイモンド・テリル)
『振動音叉』に組み込まれたヒーローたち。それぞれ『Earth-One』、『Earth-Two』、『Earth-Four』、『Earth-S』、
『Earth-Six』、『Earth-Eight』、『Earth-X』の振動を持つ。
ブラックアダムは『振動音叉』起動のエネルギーを無秩序となった魔法から引き出すのにも使われた。
『振動音叉』での戦いで解放されアレクサンダーたちに挑む。
- ブースターゴールド(マイケル・カーター)
25世紀の未来からやって来たヒーロー。ハイテク警備ロボット、スキーツを相棒としている。
ブルービートルのスカラベがハイメ・レイエスと一体化していると知り、彼を連れて『バットケイブ』に向かう。
現れたバットマンにハイメと事前に集めておいたメンバーを紹介しブラザーアイ破壊に向かう。
- ブルービートル(ハイメ・レイエス)
ブルービートルのスカラベを偶然手に入れた少年。スカラベと一体化してしまい変身能力を手に入れた。
スカラベの力が鍵を握るとしてブースターゴールドに協力を求められ、
バットマン率いる『ブラザーアイ』破壊チームに参加し『ブラザーアイ』を発見する。
- グリーンランタン(ハル・ジョーダン)、グリーンランタン(ジョン・スチュワート)、グリーンアロー(オリバー・クイーン)、ブラックキャナリー(ダイナ・ランス)、ブラックライトニング(ジェファーソン・ピアース)、ミスター・テリフィック(マイケル・ホルト)、メタモルフォ(レックス・メイソン)、サーシャ・ボルドー
バットマンが『ブラザーアイ』攻略に選ぼうと思っていたヒーローたち。未来を知るブースターゴールドに事前に集められ、
ブルービートルが使用していたマシンに乗って『ブラザーアイ』に挑む。
- ファイヤーストーム(ジェイソン・ラッシュ/マーティン・スタイン)
ドナ・トロイに誘われたヒーローの1人で原子を操る力を持つヒーロー。ジェイソンは先代ロニーからファイヤーストームになる力を継承した青年。
誰かと合体することでファイヤーストームに変身し、この時点ではミック・ウォンと合体していたがパワーの使い過ぎでミックは消滅してしまう。
そこにかつてロニーと合体し現在は単独でファイヤーストームとして活動していたマーティン・スタインが現れ合体しパワーアップした。
その力でヒーローたちの攻撃を生の正物質に変換することで『Earth-Two』と『Earth-Three』を合体させようとするアレクサンダーを妨害するが、
その余波で多くのヒーローが行方不明となってしまう。
- フラッシュ(ジェイ・ギャリック)、フラッシュ(ウォリー・ウェスト)、キッド・フラッシュ(バート・アレン)、フラッシュ(バリー・アレン)、ジョニー・クイック(ジョニー・チェンバーズ)、マックス・マーキュリー(マックス・クランダル)
『スピードフォース』と呼ばれるエネルギーの力を借りて超スピードを発揮するヒーローたち。
圧倒的パワーを持つスーパーボーイ・プライムを倒すため、限界以上のスピードを発揮すると『スピードフォース』に突入するという特性を使おうとする。
しかしジェイは寄る年波に勝てず力尽き、ウォリーは途中で家族と共に『スピードフォース』に引き込まれてしまう。
1人残ったバートではスピードが足りなかったが『スピードフォース』と一体化していたバリー、ジョニー、マックスの力を借りて
スーパーボーイ・プライムごと『スピードフォース』に消えていった。
その後、東京のヒーローの前にバリーのコスチュームを着たフラッシュが現れスーパーボーイ・プライムが復活したことを告げる。
- ザウリエル
ヒーローとして活躍する天使。スーパーボーイ・プライムとの戦いで命を落としたヒーローたちを悼む集会でスピーチを担当する。
≪ヴィラン≫
- アレクサンダー・ルーサー・ジュニア
『Earth-Three』の生き残りで反物質を操る力を持つ。悲惨な『New Earth』を作り変えるためにスーパーボーイ・プライムと共に早くから暗躍していた。
アンチモニターの遺体を組み込んだ『振動音叉』でマルチバースを復活させるため、数々の事件を引き起こした。
起動に必要な人員を集め終え『振動音叉』を起動し『Earth-Two』を復活させ、さらに『Earth-Two』のスーパーマンを媒介にマルチバースを復活させる。
そしてマルチバースから完璧な世界を作り上げるために必要な世界を組み合わせていくが、
宇宙の中心で戦うヒーローや『振動音叉』の元に現れたナイトウィングたち、『振動音叉』に使用したヒーローたちの妨害を受ける。
- スーパーボーイ・プライム(クラーク・ケント/カル=エル)
『Earth-Prime』の生き残りで他のスーパーマンと同等の力を持つ。一見立派に成長しているように見えるが子供っぽい性格をしている。
アレクサンダーの計画に協力してアンチモニターの遺体の回収や宇宙の中心を変えるなどしていたが、
本人は完璧な世界ではなく『Earth-Prime』の復活を望んでいる。また『天国』から脱出する際に起こした一撃が『New Earth』の現実に影響を与えている。
『振動音叉』起動の準備が整ったため、自分と同じ名前を持つスーパーボーイを殺そうと彼の元に向かう。
圧倒的なパワーで追い詰めるも援護に現れた『ティーン・タイタンズ』や『JSA』、『ドゥーム・パトロール』の反撃にあう。
スーパーボーイを倒すのが目的だったが、全力を出したのが久しぶりだったためパンサなどを勢い余って殺してしまう。
混乱したところをフラッシュたち『スピードフォース』を操る者たちの決死の攻撃で『スピードフォース』の中に突入した。
そして『スピードフォース』の中にある異世界の赤い太陽に閉じ込められたが、脱出しアンチモニターを参考にした鎧を身に着け帰還、
『振動音叉』での戦いに割り込みヒーローたちに襲い掛かる。
- ブラザーアイ
バットマンが作ったメタヒューマン監視衛星『ブラザーワン』がマックスウェルに利用され自我を持ち進化した存在。
アレクサンダーの命令で動いており真の役割はマルチバース復活と新たな世界の創造を手助けすることだった。
宇宙に身を隠していたがブルービートルの力で姿を現し、自身の破壊を試みるバットマン率いるヒーローたちを迎撃する。
- OMACドローン
マックスウェルによって生み出された対メタヒューマンロボット。ブラザーアイやアレクサンダーの命令で宇宙や『振動音叉』でヒーローたちと戦う。
- サイコ・パイレート(ロジャー・ヘイデン)
魔力を込められた『メデューサ・マスク』の力で他人の感情を操る力を得たヴィラン。
アンチモニターとの戦い以前の記憶を持つためアレクサンダーに協力を求められ、パワーガールを見返りに協力している。
その能力を使って『振動音叉』に必要な人物の回収やスペクターの乱心を引き起こしていた。
ブラックアダムを操り『振動音叉』を起動させたが、その後の戦いで彼に殺された。
- シークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ
レックス・ルーサーを騙ったアレクサンダー・ルーサー・ジュニアによって結成されたヴィランの大軍団。
マルチバース復活に必要な『振動音叉』をヒーローの精神を破壊する装置と信じ込まされ動いていた。
ヒーローの陽動のため、ナイトウィングが拠点とするブルードヘイブンに危険な化学物質で出来た怪物ケモを落とし壊滅させた。
- レックス・ルーサー
アメリカ大統領にまで上り詰めていたスーパーマンのライバル。スーパーボーイ・プライムとの戦いで大きな傷を負ったスーパーボーイを治療し、
『振動音叉』の位置のヒントを残す。
≪その他≫
- スペクター(クリスパス・アレン)
罪人に悲惨な罰を与える復讐の天使。アレクサンダーの謀略で暴走していたが、ドクター・フェイトとその主ナブーの決死の行動で正気を取り戻し、
不良警官ジム・コリガンに殺された警官クリスパス・アレンの肉体へと宿った。
その後、魔法の復活を望む魔術系ヒーロー・ヴィランに呼び出されるが、その場にいたスターサファイアに罰を与えた。
- ロイス・レーン
『Earth-Two』のスーパーマンの妻。『Earth-Two』のスーパーマンと共に『Earth-Two』にワープし、一時的に元気を取り戻すが息を引き取ってしまう。
『Infinite Crisis』#7
【物語】
スーパーボーイの犠牲によって『振動音叉』は破壊され、世界は再び1つの『New Earth』へと戻った。
しかしアレクサンダーは諦めず『シークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ』をメトロポリスに集結させ新たな計画を実行しようとする。
ヒーローたちはヴィランを倒すためそしてアレクサンダーを止めるため、メトロポリスでの最終決戦に臨む。
【主な登場人物】
≪ヒーロー≫
メトロポリスでヴィラン軍団との大決戦に挑む。スーパーボーイ・プライムが惑星オアに向かうと、空を飛べるヒーローは彼を追い宇宙へと飛び立つ。
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)、スーパーマン(クラーク・ケント/カル=ェル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男たち。ヴィランとの決戦ではドゥームズデイを打ち倒し、
スーパーボーイ・プライムが惑星オアに向かうと彼を倒すためにある作戦を実行する。
ゴッサムを守る闇の騎士とその息子たち。ヴィランとの決戦ではデスストロークを倒すも、ナイトウィングがアレクサンダーの攻撃で倒れてしまう。
- フラッシュ(バート・アレン)
『スピードフォース』の中の異世界で成長したバート。スーパーボーイ・プライムを止めるため祖父バリーのコスチュームを身に着け帰還した。
フラッシュ恐怖症となったスーパーボーイ・プライムに挑むも跳ね除けられてしまう。
- グリーンランタン・コァ
所有者の意思で形を変えるエネルギーを発するパワーリングを武器に戦う宇宙の治安維持組織。
地球にいるグリーンランタンたちの頼みで、『コァ』の本拠地惑星オアに向かうスーパーボーイ・プライムの足止めを行う。
≪ヴィラン≫
- アレクサンダー・ルーサー・ジュニア
『Earth-Three』の生き残りで反物質を操る力を持つ。姿を取り戻した『New Earth』の歴史に変化が起きたことを発見する。
『シークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ』を使って新たな計画を実行しようとするが、
ヒーローたちやスーパーボーイ・プライムの妨害で追い詰められていく。
- スーパーボーイ・プライム(クラーク・ケント/カル=エル)
『Earth-Prime』の生き残りで他のスーパーマンと同等の力を持つ。『スピードフォース』から帰還した際に存在が変化している。
『Earth-Prime』の復活のためアレクサンダーに手を貸しヒーロー・ヴィランを問わず殺していく。
しかし徐々に暴走し始め恐怖を抱くフラッシュが現れたことで、宇宙を破壊することを決断し宇宙の中心の惑星オアに向かう。
- シークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ
レックス・ルーサーを騙ったアレクサンダー・ルーサー・ジュニアによって結成されたヴィランの大軍団。
メトロポリスに集結しヒーローたちと激しい戦いを繰り広げる。
追記・修正お願いします。
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▷ コメント欄
- 首コキャさんが脚本の被害者みたいな扱いになる一方で、全く好かれる気配の無いプライム。アンチモニターと戦ってた頃は間違いなくヒーローだったのに…… -- 名無しさん (2018-04-01 22:35:37)
- 話は面白いけど、黒幕がしょーもなかった -- 名無しさん (2018-04-02 00:54:13)
#comment
*2 『JLA: Crisis of Conscience』での出来事
*3 『Day of Vengeance』での出来事
*4 『Rann-Thanagar War』での出来事
*5 『The OMAC Project』での出来事
*6 『Villains United』での出来事
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