実写化

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登録日:2010/07/27 Tue 10:02:33
更新日:2023/10/10 Tue 10:57:41NEW!
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実写化とは、小説・漫画ゲームなど他の媒体で作られた二次元の作品を、生身の俳優を使って三次元で再現すること。
主に映画やテレビドラマとして公開される他、演劇やミュージカルになることも多い(こちらは「舞台化」とも呼ばれている)。
ある意味では「声優キャストがキャラの衣装を着てライブする」のも広義の意味では実写化の一つと言えるだろう。




●概要

歴史を遡ろうと思えば、恐らく伝承や古典と民間演劇そして伝統芸能の辺りまで遡れるくらい、物語表現においてはつきもの。
映画やテレビドラマに限って見ても、かなり古くから行われている。
国内国外や洋の東西も問わない。


実写化によって知名度を上げた作品や好評を博した作品も多く、元の媒体とは異なる層にアピールできるきっかけとなる。


一方で、アニヲタ達には“惨事元化”と揶揄される事もあり、人気漫画やアニメの実写化は賛否両論。
映像化の一種である「アニメ化」との最大の違いは、現実世界で生身の俳優(キャスト)が演じるためにビジュアル的に制限があること。
アニメ・漫画などの登場人物は、デフォルメされた非現実的な骨格・髪型・髪色・服装の場合が多く、生身の人間で完全再現することは難しい。
更に萌え系作品など美男美女だらけの作品の場合は、キャストのハードルも非常に高くなる。
また、非現実的な描写はCGや特撮を交えなければならず、舞台セットや衣装等もそちら方面の予算や製作期間が少ないと著しくチープな印象になってしまう。


なお、「近年実写化をやたらと聞く」ということの背景には製作費が安くできるからという理由がある。
アニメ映画はセル画が多く作るのも管理するのも大変な他「実写化ならキャストで話題を作りが出来てとりあえず買う層が多い」等々があるため、大コケした場合どちらがビジネス的にいいか…と言うのは火を見るより明らかだろう*1
故に低予算な作品もあり、舞台セットやCGの品質に影響してくる事もしばしば。
このような「大人の事情ありきで愛の感じられない作り」に嫌気がさす人も多い。


また、キャストが重大な不祥事を起こした場合、リスクが大きいのも実写化作品の悩みの種ではあるが……。
アニメは該当者の声を差し替えるだけで済むが、実写映像の場合は該当シーンを丸々撮り直す必要があり、尋常ではない労力と予算がかかる。
ただし、声を変えるだけとはいえ関係者に新たなスケジュール確保が必要になるのはアニメも同じである他、音声差し替えでなく放送配信の取りやめになったケースもある。


またごく一部の「実写媒体→それ以外の媒体」とメディアミックスされた作品に冗談として「実写版」という言い方がなされることもあるが、もちろんこれは本当に実写化と扱っているわけではない。



●実写化の多い放送枠・番組

21世紀現在は原作付きの作品がとても多いが、ここでは80・90年代から続く特徴的なものを説明する。
なお、ネタバレなどを含む場合があるため注意。


  • 少年ドラマシリーズ(1972~1983年)

NHKの小中学生向けドラマ作品群。『時をかける少女』原作の『タイム・トラベラー』、『ねらわれた学園』と『地獄の才能』の2作を原作とした『未来からの挑戦』等ジュブナイルSFや青少年向け・名作小説の実写化が多かった。
…中には2時間アニメにしてもかつかつだった『11人いる!』を無理やり40分ドラマにするなんて無茶もあったが。
昔の連続テレビ小説大河ドラマと同様に映像の現存率が低く、視聴者やスタッフ等の録画映像がNHKに送られていたりする。


  • ドラマ愛の詩(1991・92、1998年~2004年)

NHKで『少年ドラマシリーズ』のコンセプトをモデルに制作されたドラマ作品群。何と原作が「無い」のが単発作品とアイドルタイアップの最終作『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』のみ。
初期は『のんのんばあとオレ』等全年齢向けにも近かったが、土曜日放送になった1999年以降の作品は『ズッコケ三人組』等児童文学とジュブナイル作品が原作として使われ、『エスパー魔美』・『キテレツ大百科』もこの枠で実写化された。


  • 月曜ドラマランド(1983~1987年 月曜19時半からの1時間半枠)

フジテレビ系の単発ドラマ放送枠。アイドル主演作が多く、漫画原作作品が多数制作された。『ひみつのアッコちゃん』や『タッチ』、『有閑倶楽部』の初実写化もこの枠。
ファミコンソフト『謎の村雨城』が実写化されていたなんて、当のファミコン世代でも知らない人が多いのではないだろうか。
…だが『原作再現率』というものをほとんど無視した作品が多めで、リメイク作品の『いじわるばあさん』とて例外ではなかった。
その為かこの枠の作品はソフト化されるのが少なめで、DVD化はおニャン子クラブ出演作と『ゲゲゲの鬼太郎』くらい。


  • 月曜ドラマ・イン(1992~2000年 月曜20時)

テレビ朝日系のドラマ放送枠。若手俳優・女優・ジャニーズ系が主演を務め、少女漫画を中心に原作が採用された。最終作は『月下の棋士』。
ガラスの仮面』等原作に配慮して制作され好評を博したものもあれば、『あぶない放課後』(原作は『天才ファミリー・カンパニー』)の様にキャラ名だけ借りたものもあった。
余談だが後述の日テレ土曜9時枠と共に、オリジナル作品もファンタジー設定が多いのも特徴的だった。


  • 土曜グランド劇場/Surprise Saturday/日本テレビ土曜9時ドラマ(1995年?~2017年〈枠開始自体は1969年〉 土曜9時)

日本テレビ系のドラマ放送枠。昭和時代は通常のドラマ枠で原作ものは文芸系の『姿三四郎』やビートたけしや新井素子等の一般小説をモチーフにしたものくらいだったが、
1994年にオリ作品『家なき子』がヒットし、1995年に『金田一少年の事件簿』が放送されてから「ティーンズ向け」用にキャスティングや作風が変化し、ジャニーズ系の主演率が急増*2。主役や作風の縛りが緩くなった00年代以降も2000・2003年以外は必ず実写化作品を放送した。
これまで採用された作品の系統はバラエティに富んでおり、少年漫画の他『野ブタ。をプロデュース』等の小説、『喰いタン』等の青年漫画、途中で枠移動してきた『ごくせん』等の女性漫画、『デカワンコ』等の少女漫画、
『銭ゲバ』・『怪物くん』等の名作漫画、アニメ作品の『妖怪人間ベム』、「実写化」ではないがCMの『明日があるさ』・深夜ドラマの『ザ・クイズショウ』・韓流映画の『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』と多岐に渡る。
サンデー(『銭ゲバ』)・マガジン(『金田一少年の事件簿』等)・ジャンプ(『地獄先生ぬ~べ~』)全てから原作採用したのはこの枠くらいだろう。
但し90年代の作品はDVD化・再放送に恵まれず、DVD化まで行ったのは現時点で『金田一少年の事件簿』・『ぼくらの勇気未満都市』(後付だが元ネタ作品あり)の2作品のみ。


フジテレビ系のオムニバスドラマシリーズ。初期はたまに原作ものがある程度だったが、SP版になってから少しづつ原作付きのものが多くなり、
2010・2015年には『全編原作付き』が売りのSPが放送された。
オムニバスドラマなので原作も短編小説・漫画が殆どだが、ドラマの性質からか清水義範・筒井康隆・星新一・渡辺浩弐等の作品が比較的多めである。
最近では泉昌之*3などのシュールな作風の作品も放送される傾向にある。


  • 阪急ドラマシリーズ(1980年代~1994年、〈枠開始自体は1965年〉)

関西テレビの30分連続ドラマ枠。その名の通り提供は阪急グループで、制作も同グループの宝塚映像。元々は大人向けのホームドラマを制作していた。
1980年代に子供向けドラマ路線にシフトし、児童文学や漫画を原作にした作品も制作されるようになった。最終作はオリジナル作の『学校の怪談』。
路線変更後はゴールデン帯に移動したが、全国ネットではない関西ローカル枠での放送となったため、他地域での知名度は極端に低い。
実際、関東地区のフジテレビでは一応最終作までネットしていたものの、ゴールデン→平日夕方→土日早朝に移動と、扱いはすこぶる悪かった。地方の朝5時アニメかよ…。
題材は少年探偵団シリーズを現代アレンジした『怪人二十面相と少年探偵団』ほか、『ズッコケ三人組』『1・2・3と4・5・ロク』『料理少年Kタロー』『べにすずめたちの週末』など現代設定の児童文学や少女漫画が主で、実写化に無理のない作品が多い。他には青年漫画『ワタナベ』も実写化されている。
撮影とスポンサーの都合上、舞台がどれも京阪神地区になるのはご愛敬。「ズッコケ」と「Kタロー」は後に「ドラマ愛の詩」で再度実写化されることとなる。
ちなみに「1・2・3と4・5・ロク」「Kタロー」はオープニングやアイキャッチにアニメ映像を用いており、実写化ついでに一応アニメ化も果たした。
ローカル番組かつ制作会社も解散済みのせいか、再放送や配信・ソフト化には恵まれていない。


  • 土曜ワイド劇場→日曜ワイド→日曜プライム(1977年~、テレビ朝日系)
  • 月曜ドラマスペシャル→月曜ミステリー劇場→月曜ゴールデン→月曜名作劇場(1989年~、2019年。TBS系)
  • 金曜女のドラマスペシャル→(途中省略)→金曜エンタテイメント→金曜プレステージ→赤と黒のゲキジョー→金曜プレミアム(1987年~、フジテレビ系)

いずれも2時間ドラマ枠(フジテレビのみバラエティSP率が多めな通常の単発番組枠)。過去には日本テレビ系の『火曜サスペンス劇場』、テレビ東京系の『女と愛とミステリー』・『水曜ミステリー9』枠もあった。
推理・ミステリー小説を多く実写化しており、『十津川警部シリーズ』をテレ朝・TBSで並行制作中。
原作再現率はものによって異なり、『タクシードライバーの推理日誌』等の様に実写化作品であることが忘れ去られたような作品もあったりした。


  • 大映ドラマ(主に1980年代作品)

大映テレビが制作したテレビドラマの総称。大げさな演技やセリフ回し、アクの強いナレーション、矛盾や時代錯誤感を抱えつつも勢いに任せて突き進むシナリオ、
同じ役者が別ドラマにも出演する役者の固定常連化などが特徴。これらのクセにより多数の中毒者を生み出した。あとアイドル主演作も多め。
原作付き作品では1980年代の『スチュワーデス物語』『ヤヌスの鏡』『花嫁衣裳は誰が着る』『アリエスの乙女たち』などが有名だが、原作再現は半ば放棄されている。
にもかかわらず、上記の特徴で別物と見られているせいか、そもそもアイドル目当てで原作未見の視聴者が多かったせいか、再現率で叩かれることはあまりない。原作者には叩かれたり呆れられたが。
原作の有無によらず、主人公の出生やサクセスストーリーなどを題材にしたシリアス物の場合
「放送当時は主人公らに感情移入して大真面目に見ていたが、後に見直したらツッコミ所が多くて笑える」という人も多いようだ。


  • (参考)プロレス団体、総合格闘技団体

実写化と呼べるのかは微妙だが、実写媒体化をする際に時折「プロレスや総合格闘技にコラボ選手を登場させる」形式が取られることがある。
下で個別に紹介しないものであればDynamite!!への『キン肉マンⅡ世』キン肉万太郎参戦など、割と近年でも試みられている方法。
もちろんあまり選手として大成しないケースあとそもそも単なるコラボだったり*4元の作品も実写だったり*5で実写化と呼べないケースも多いのだが、なにしろ『タイガーマスク二世』の佐山版タイガーマスクと『獣神ライガー』の(現)獣神サンダー・ライガーがあまりにもうまくいった(どちらも後述)歴史があるため、コラボ先としてこの手の格闘技コンテンツが選択されることはままあるようだ。



●実写化された作品の例

【小説の実写化】

昔からあらゆる国で行われてきた。
最も制作本数が多く、成功することも多い。


最近の事情的には、原作にキャラクターの姿が絵として描かれることが少ないため、さほど違和感なく実写化できることが強み。
しかし何らかの理由で作中描写とは明らかに異なった容姿の俳優が演じることもしばしば。


〔文学〕

古典から現代まで様々、知名度も様々。
古いものほど長年に渡って様々な監督・会社による複数の実写化作品が制作されている。
その場合監督の解釈によって雰囲気が大きく異なる。


  • 月世界旅行

月面に降りて月星人と遭遇するパートはH.G.ウェルズ『月世界最初の人間』が原作。*6
原作者すら違う2つの小説のキメラ的な映画であるが、史上初のSF映画として映画史に名を残すマイルストーンであり、「顔のある月に突き刺さる砲弾」というビジュアルイメージは百年以上経った現代でも度々引用される。


  • 風と共に去りぬ

説明不要の世界的ベストセラー。実は映画には著作権がない。


映画では東映創立50周年記念作『千年の恋 ひかる源氏物語』と『源氏物語 千年の謎』があるが、どちらも評判は芳しくない。特に前者は『北京原人 Who are you?*7『シベリア超特急』などの影に隠れているものの、邦画史に残るトンデモ映画との声も。『幻の湖』も東宝創立50周年記念作だったことを考えると……


1987年の市川崑監督の作品にはラストで何とUFOが登場する。ちなみにこちらは東宝創立55周年記念作。


100億円の制作費に足掛け3年の撮影期間を経て完成した1994年のドラマ版『三国演義』は桃園の誓いから天下統一までの全編を映像化し、放送時間帯に中国の街中から人が消えると言われる程の反響を呼んだ。
2010年には最新の研究成果や正史の逸話を加えて新たにドラマ化した『三国志 Three Kingdoms』が放送され、こちらも三国志ビギナーの入門編として高く評価されている。
時系列が長大で登場人物も非常に多いので、上記の二作以外は特定の人物や作中の有名なエピソードに焦点を絞った作品が多い。そのためファンが満足できるような作品を探すのは割と難しい。

日本では日本テレビ系の連ドラで主題歌をゴダイゴが歌った堺正章版・唐沢寿明版・フジテレビ系の香取慎吾版、SPドラマで本木雅弘版があり、昭和時代前半には映画で榎本健一版・坂東好太郎版・三木のり平版が制作された。
本場中国でも86年から原作の流れを忠実に踏襲したドラマが放送され、何度も再放送される程好評を博した。
近年はドニー・イェン、アーロン・クォッグ主演の映画シリーズなど、最新のCG技術を駆使して原作の世界観を再現した作品が成功している。

複数バージョンあり&長期作品のため、初代実写版で鬼平の息子(演者的にも実の親子)を演じた人が後に一番有名な鬼平になったりした。


  • 仕掛人・藤枝梅安

他作品キャラがレギュラーな『必殺仕掛人』は『必殺シリーズ』の原型に。その後原作準拠のSPドラマが3パターン制作された。


  • ティファニーで朝食を

ラストのオチを変更し成功作に。


原作にあるSF的な要素や山村貞子の肉体的事情などをカットし、ショッキングなオカルトホラーにした映画版が大人気に。但し同時公開された続編『らせん』の評判がいまいちだったり、「山村貞子」のキャラが独り歩きしたオリジナル作品『リング2』等が作られたりした。


浅田次郎原作の小説を映画化。この作品のヒットのおかげで某映画作品の損失を補填できたとも。ドラマ版もあるが、そちらは原作よりもさらに過去を描いている。


  • 優駿

宮本輝原作の小説を映画化。
ただでさえ尺不足なうえ、中央競馬を舞台にしているのに競馬に詳しいスタッフがおらず、出演する馬達もウマい事思惑通りに動いてくれなかったりと撮影現場は終始グダグダだったらしいが、興行的には一応大成功を収めている。


  • 野ブタ。をプロデュース

大成功作。「野ブタを女子に変更」「完全オリジナルキャラの草野彰」といった根幹からの変更点が多いが、それがかえってウケた稀有な例。ドラマから小説に入るとあまりの違いに驚く人もいるのでは。


  • 桐島、部活やめるってよ

大成功作。公開後は口コミにより話題となり、8か月にわたりロングラン上映された。また、日本アカデミー賞最多3部門での受賞を果たした。


決め台詞「倍返しだ!」が流行語になったほどの大成功作。『リーガル・ハイ』とこれが堺雅人の出世作と言えるだろう。ちなみに堺のキャスティングは原作者の希望による。


失敗作。『忍 SHINOBI』というタイトルで実写化されたがアレンジが多く*8原作ファンにも不評だった。2005年の文春きいちご賞ワースト1位獲得。


  • 魔界転生

原作の黒幕をカットし、沢田研二演じる天草四郎をラスボスにした深作欣二監督の1981年の映画版が有名。
以降殆どの他メディア版で「天草=ラスボス」にするアレンジが定番になった。


世相に合わせて原作から若干の変更点があるものの、総統閣下の躍進ぶりは原作以上にヤバいものに。


加藤保憲を演じた嶋田久作があまりにキャラクターのイメージにハマりすぎていた為に原作者が逆輸入するほどの影響を受けた。また漫画やアニメ、ゲームにも彼が元ネタのキャラクターが多数登場した。


  • アルジャーノンに花束を

映画版がアメリカ・カナダ・フランスで制作された他、日本でもドラマ化されフジテレビのユースケ・サンタマリア版とTBSの山下智久版が存在。舞台版も複数あり、平田広明主演版もあった。


  • 七瀬ふたたび

映画版とドラマ版4パターンがあり、多岐川裕美版の評価が高い。前日譚の『家族八景』も3回ドラマ化されている。
しかし、シリーズ完結編の『エディプスの恋人』は母と息子の近親相姦を主題としている故か一度も映像化されていない。


  • おれがあいつであいつがおれで

主役の年齢を高校生にした『転校生』が成功作。他にも松野太紀・石野陽子の月曜ドラマランド版や観月ありさ版、ドラマ愛の詩版の『どっちがどっち』に吉澤ひとみ版、『転校生』セルフリメイク版がある。


映画版2作・単発ドラマ版・阪急ドラマ版・NHK版3パターン4作がある。


  • 熱い空気

松本清張原作で4度ドラマ化。市原悦子主演の土曜ワイド劇場版『家政婦は見た!』が有名。2作目以降原作なしのオリジナル脚本となり長寿シリーズ化。


映画化されたが、はっきり言って評判はよろしくない。公開前に上映中止を発表した映画館も相次いだが、上映規模の縮小についての経緯は明かされていない。


  • 河童

  • 梟の城


  • クロノス・ジョウンダーの伝説

演劇集団キャラメルボックスによる舞台版シリーズ・アイテム名のみを流用した映画『この胸いっぱいの愛を』・原作第1話を元にした下野紘主演の映画版が存在。


芥川龍之介の小説。黒澤明によって、''『藪の中』を中心として原作では読者の解釈に委ねられている部分を明言する''という大胆な改編の上で実写化された。
言わずと知れた傑作。


「擬人化された動物が農園を荒らすのを動物視点でファンシーに描く」という原作の作風に忠実にオリジナルストーリーかつ人間視点で再現した結果、
農場の主と擬人化された害獣たちによる、土地と女を賭けた仁義なき戦い」というバイオレンスアクションコメディと化した怪作。
それでも世界的に大ヒットし、2021年には続編が公開。


  • ロボット・イン・ザ・ガーデン

イギリス発のSF小説。
劇団四季でミュージカル化された他、2022年に舞台を日本(原作では主人公が旅する土地の一つ)に変更し二宮和也主演で『TANG』として実写映画化された。


〔推理小説〕

元々、基本的には一定の現実性を持たせることが必要となるジャンルであるため、原作通りにやれば成功率は比較的高い。
多少アレンジを加えても大事にはならないが、実写では再現が難しいトリックや複雑な人間関係・舞台設定といった描写がどうしても簡略化や変更される事が多いのがしばしば不評の種。
低予算で作れるのも魅力で、TVの2時間ドラマ用にも重宝。
ただし、いわゆる「叙述トリック」など、キャラクターの行動や容姿を必ずしも描かなくても良い文章という形式をとっているからこそ成立しうるものもあるため、実質的に実写化不可能な作品が他より多い。あえてその「実写化不可能」「映像化不可能」と言われるジャンルに挑む意欲作も存在する。


世界一映像化された回数の多いフィクションのキャラクターとしギネス認定されている。中でも最高峰なのがジェレミー・ブレッド主演のドラマ版である事はファンならば言わずと知れた所。
原作全編を描ききる前にブレッド氏が逝去したのは現在でも惜しまれている。


  • 名探偵ポアロシリーズ

一番著名なのはラストまで描き切った英国でのデビッド・スーシェ版。日本でもキャラを日本人に変更した『名探偵赤冨士鷹』・『オリエント急行殺人事件』が制作されている。


  • 黒蜥蜴

原作準拠のドラマ版、三島由紀夫による舞台版の2パターンが存在。舞台版は京マチ子版・美輪明宏版と二回映画化され、舞台版もその後美輪の十八番に。


成功作で、何と民放5局全てで実写化。特にテレビ朝日版・TBS版が長寿作品になり20年以上も並行して制作されており、テレ朝版レギュラーの山村紅葉は約20年間TBS版出演も兼任していた。


笹沢左保の「夜明日出夫の事件簿」を実写化した2時間ドラマ。主演の逝去によりシリーズ終了となったが、晩年はもはや実写化作品であるというのが忘れられていた。


  • 探偵 左文字進

原作準拠の藤岡弘版SPドラマと、基礎設定以外を変更して水谷豊の変装が定番になったTBS版が存在する。


  • 山村美紗作品

原作者の娘で女優の山村紅葉がレギュラーで出演するのが原作者公認のお約束。


  • 浅見光彦シリーズ

成功作。80年代は日本テレビ、90年代以降はフジテレビ・TBSでそれぞれシリーズ版が制作され、他にも映画版やSPドラマ版が存在する。


ドラマ版企画立ち上げの時期と原作の執筆のずれから、「ドラマ版第一シリーズ・映画版第1作」のヒロインが「ドラマ版第2シリーズ・映画版第2作」の原作に登場し、「ドラマ版第2シリーズ・映画版第2作」ではオリジナルヒロインが登場している。
なお原作者の東野圭吾は「名探偵の掟」で実写化を皮肉るネタを発表している。


  • 富豪刑事

原作とは違い、主人公が深田恭子演じるお嬢様だがヒットし、二作作られた。


もともと叙述トリックゆえに映像化が困難だったが、原作のキモである部分を開始早々ネタばらし。肝心の死亡シーンも迫力がなく、原作ファンを激怒・落胆させる出来となった。アニメ作品の方はそのキモを上手く表現しており中々好評。


  • 三毛猫ホームズシリーズ

テレ朝版3パターン、モーニング娘版、日テレ版が存在。2012年の連ドラ版で、まさかのマツコ・デラックスがホームズの擬人化のイメージとして登場。


  • 三姉妹探偵団シリーズ

原作第一巻を基にした日テレ版と設定をアレンジしたテレ朝の『4姉妹探偵団』が創られたが、どちらも評判は良くなかった。



成功作。主演の大泉洋ほか多数の個性的な俳優たちの熱演により大ヒット。三作目も17年12月に公開された。


  • チーム・バチスタの栄光

竹内結子・阿部寛主演の映画版と、伊藤淳史・仲村トオル主演のドラマ版が存在し、双方ともに主人公の容姿が原作と別物(特に白鳥)。
ドラマ版『チーム・バチスタシリーズ』では原作で存在する<別枠でドラマ化された他作品>等とのリンクや医療現場のシビアな現状を描いた部分等を減らし、あくまで「登場人物の名や舞台・基本的題材が共通の別作品」として制作しシリーズ化し、完結編は映画として製作。
だがその所為で完結編映画直前に<原作で完結編の切っ掛けになる他作品>をわざわざドラマ版ベースで放送する羽目に。


放送時間帯を考慮したやむを得ない改変はあったものの連続ドラマは成功。スペシャルドラマ版や映画版も作られた。


  • 貴族探偵

色々と癖の強い作風(穏当な表現)で知られる作家・麻耶雄嵩の比較的初心者向けな短編シリーズをドラマ化。
原作では2作目からの登場人物である(一応)ライバル・高徳愛香を視点人物に持ってきた影響もあって全体的に改変が多めだが、ミステリーとしての完成度は高く、原作ファンからも概ね好評。
中でも「小説媒体以外では絶対に再現不可能」と言われていたエピソードをその前評判ですら布石として利用するとんでもない方法で映像化した際は、原作ファンから「脚本家麻耶雄嵩じゃないのか」とまで言われている。誉め言葉と受け取っていいかは定かではない。


天知茂の「美女シリーズ」と、陣内孝則のスペシャル版が有名。


成功作。石坂浩二主演の映画版と古谷一行主演のドラマ版が特に有名。最近では関智一も舞台化している。


  • 棟居刑事シリーズ

成功作。初登場作の『人間の証明』は映画版の他5回ドラマ化・1回韓流化。シリーズ作品は佐藤浩市版・中村雅俊版・東山紀之版の3パターンあるが、なぜか『人間の証明』だけは3人とも撮影していない。


  • 安積班シリーズ

「ハンチョウ ~神南署安積班~」のタイトルでTBS系で放送され、主演は佐々木蔵之介。
黒谷友香演じる水野真帆はドラマオリジナルキャラクターだったが、後に原作に逆輸入された。
連続ドラマは第6シリーズまで作られているが、第5シリーズからは「ハンチョウ ~警視庁安積班~」のタイトルとなり、内容もドラマオリジナルとなっている。
連ドラ終了から7年後の2019年には中村芝翫主演で「警視庁東京湾臨海署~安積班」が同じTBS系で2時間ドラマとして放送。
2021年には寺脇康文主演で「警視庁臨海署安積班」がテレビ東京でこちらも2時間ドラマとして放送された。


  • 氷菓

京アニによるアニメ作品が有名なミステリ「〈古典部〉シリーズ」第1作目の実写化。奉太郎は山崎賢人、えるは広瀬アリスが演じる。


  • 城塚翡翠シリーズ

表向きはありきたりな推理ドラマを装いつつ、その裏で多数の伏線が張り巡らされ、終盤で一気に世界観が様変わりする超展開が視聴者に大きな衝撃を与えた。

ファンタジー

内容の関係上、大掛かりなセットやCG(=予算や俳優以外のスタッフ)も重視されるため、スケール的に国外作品や映画が多い。
それでも原作が2時間程度では終わらない内容であるために、駆け足進行や原作からの大幅カット、3部作程度のシリーズ形式を取ったりする。
シリーズ化を視野に入れていても、続編制作は1作目の成功次第となる事も多く、興行収入不振や映画自体の不評を理由に打ち切りとなることもよくある。


  • ネバーエンディングストーリー

原作後半の重い部分をばっさりカットして人気作に。原作者からは不評。その後映画オリジナルの続編が二作作られた。


言わずと知れた大成功作。この映画シリーズの大ヒットで「史上最強のファンタジー」の地位を不動のものとした。


本編時間は2時間未満なのに1巻から3巻に相当する内容を詰め込んだ事や、設定改変やオリジナル要素が原作ファンから批判されて大失敗。ちなみに渡辺謙も出演していた。


『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズとして映画化。原作があまりにも壮大すぎるため公開前には不安の声が寄せられていたが、蓋を開けてみれば世界観やキャラクター達の完コピぶりや濃密なアクションにより絶大な支持を獲得、ハリー・ポッターと並ぶファンタジー映画の代名詞に


  • 氷と炎の歌

ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説。原作者自らが製作に加わったドラマ版『ゲーム・オブ・スローンズ』が世界規模でヒット。
但しトラウマレベルのエロ・グロのオンパレード、良きも悪きもバタバタと血を流して死んでいく無慈悲で冷酷な世界観は、剣と魔法の冒険譚を期待して観ると大きなダメージを受けるため注意が必要。


守り人シリーズ全体を再構成しNHKが3年間3部作の形でドラマ化。
原作者の上橋菜穂子がかつては「映像化は無理」と言っていた作品であったがドラマの出来栄えを絶賛しており、上橋脚本による短いスピンオフドラマも作られた。
…のだが、「話が暗い。重苦しい。」「ファンタジーに加えて政治情勢が複雑で情報量が多く話が分かりにくい」といった点から原作未読層の支持を得られなかった。
主演の綾瀬はるかの殺陣やダメな帝の藤原竜也といった役者の演技や映像面に評価はあるものの、視聴率としては1期1話を頂点とした右肩下がりに終わってしまった。


〔ケータイ小説〕

一時期流行った携帯電話での閲覧を前提にした小説作品。ライトノベルとは似ているようでまるで真逆の存在であり、比較的実写化向き。


映画化とドラマ化。映画は製作会社が想定したよりも好成績を記録したのだが、ドラマ版は視聴率的に相当苦戦した。


  • Deep Love

映画化とドラマ化。ドラマは第1部と第2部の2シーズンに分けて放送された。


  • 天使の恋

映画化。


  • 携帯彼氏

映画化。配給は何とGONZO。


ライトノベル

一般の小説と違って明確なキャラクターイラストがあるため、実質的には漫画やアニメの実写化に近い。
基本的に二次元だから許される容姿のキャラも多いため、そうした奇抜な髪型・恰好や非現実的な制服が実写化さると、コスプレにしか見えないなんて事も。
更に、(見た目が)ティーンエイジャーの美少年/少女の役に、美形とは言えない俳優や成人の俳優*9がキャスティングされると批判の要因になりやすい。
内容も同じく二次元だから映えるものが多く実写化しづらい作品が多いため、ほぼ賛否両論となる。というか多くの場合失敗する。
ただ、ラノベと一般文芸の中間にある「ライト文芸」の場合は成功する場合がある。


ドラマ版と映画版があり、映画版では設定に大幅な「細工」が施された。評判はどちらも良くない。


主人公や篠川栞子のキャラ改変で批判が多い。視聴率も悪かった。


ドラマ・映画含めて3回実写化を果たした成功作。柴崎役に原作者のイメージモデルとなっていた栗山千明、主人公コンビは以前「読者がキャスティングするなら?」と言うアンケートで圧倒的1位を取った岡田准一と榮倉奈々をそのまま採用
挙句の果てには図書隊司令稲嶺のイメージモデルだった児玉清が逝去されていた為殺して代わりに遺志を継ぐオリジナルキャラを同ポジションに宛がった上で稲嶺の遺影として児玉清の写真を使用する形での原作再現を敢行。
第1作の観客の満足度は98.2%を記録している。



アニメ化を2度も経験した作品の実写化ということで当然多くの人が不安視。
原作者も「実写向きの作品ではないのは承知しているが、ライトノベルの未来のためにやむなく許可した」と語っている(なおファンによる制作中止を求める署名運動に対しては「気に入らないものを力づくで潰そうとするのは悪性」「ただ無視するというのではダメか」と難色を示した)。
評判?約束された大爆死だよバカヤロウ!


まさかのトム・クルーズ主演でハリウッド映画化。
登場人物やストーリーの展開が原作から大幅に変更されているが、「これはこれで良い」「むしろ話の展開はハリウッド版の方が好き」など原作ファンからも高評価。



  • セーラー服と機関銃

薬師丸ひろ子版は成功作だったが、2作あるドラマ版の評判はそれほどでもなくオリジナルで作られた続編映画「卒業」は大失敗。


  • 掟上今日子の備忘録

まさかの西尾維新、『化物語』のような文字演出を多用。


  • ホーンテッド・キャンパス

  • 二度めの夏、二度と会えない君

  • サクラダリセット


  • ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

映画化。


  • ハルチカ

原作の同性愛要素やミステリ要素がカットされ、吹奏楽を軸としたオリジナルストーリーになっており、原作ファンから批判された。


  • ある日、爆弾が落ちてきて

世にも奇妙な物語でドラマ化。ストーリーはおおむね原作通りだが主人公とヒロインの名前(長島広崎ピカリ)はさすがに無難なものに変更された。


  • 異世界居酒屋「のぶ」

WOWOWで実写ドラマ化。監督はまさかの品川ヒロシ。


  • 宇宙一の無責任男シリーズ

まさかの女性オンリーでのミュージカル化。ストーリーは原作にないオリジナルのものとなっている。
…なお制作した歌劇団は、それゆえに原作者の公式死去報告を行う事になった



【アメコミの実写化】

成功を収めることが多い。

  • 元々写実的な絵柄である
  • キャラクターデザインが特徴的
  • 戦闘時に特殊なスーツを着用することが多く、スタントマンの多用やアクションシーンのCG化がしやすい
  • 出版社のバックにディズニー(マーベル)・ワーナー(DC)などの映画会社がいるため、原作サイドと連携や相談が取りやすい
  • ハリウッド製作の場合、資金力・技術力・俳優の層の厚さが世界最高峰。
  • 原作も実写版もアメリカ産なので、(日本人的には)解釈の違いが発生しにくい
  • 原作の知名度が世界的に高い
  • 「世界観が共通している」設定のため、他の映画のヒーローとの共演が出来る
  • 「平行世界」を認めているため、原作との差異があっても「原作とは違う世界なので違うのが当たり前です」と誤魔化せる(特にMCU)。

などが成功の理由として挙げられる。


現在では「アベンジャーズ」「アイアンマン」などのMCU作品や「ダークナイト」のヒットから、アメコミ実写化ブームが巻き起こっている。


…が、超豪華キャストと脚本の失敗とプリケツの『Mr.フリーズの逆襲』、
伝説に残るラジー賞スピーチを生んだ「キャットウーマン」、制作上における監督の奇行が大きく取り上げられ、公開に至るまでに多くのトラブルに見舞われた『ファンタスティック・フォー』(2015年公開のリブート版)など、失敗作扱いされる物もそれなりにある。


また、興行的な成功作でありながら何らかの要因で失敗作と見られる事もあり、興行的事情などによりスパイダーマン映画の方針転換を余儀なくされた『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや、批評家からの酷評を受けたDCフィルムズ・ユニバースの初期作品の例もある。


スパイダーマッ!ではない*10。アメリカで制作された洋画作品。
サム・ライミ版3部作は世界的な大ヒット作となったが、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズはライミ版ほどの興行成績を得られず、2作で打ち切りになってしまった。
この打ち切りの理由については、『アメスパ』の全世界興行収入は2作とも約7億ドルを記録しているため、世界的に見れば十分ヒット作といえるものの、アメリカ国内ではライミ版と比べて大きく伸び悩んでしまい、それが結果的に打ち切りに至った原因である見方が強い。
その後はソニーとマーベルスタジオの業務提携により、MCUの新シリーズとして再始動し、単独映画に先駆け「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にて初登場。そして、まさかの三作目ですごいことをやってしまう。


初期の3部作から過去編3部作・ウルヴァリン主役のスピンオフなど多くの映画が制作。中でも『デッドプール』はR指定の低予算グロ映画という逆境をはねのけ、本家を上回る大ヒットを記録し、2016年上半期興行収入上位に上り詰めた。


MCU第1作にして成功作。マーベルの国内人気の火付役となり、よく似たヒーロー映画がアメリカで作られ、局所的なヒットを記録した。


「ザ・ファースト・アベンジャー」以降のMCU版が有名であるが、実はそれ以前にも過去に四度実写化されている。シリーズ当初はアイアンマンやスパイダーマンに比べて国内の知名度は今一歩だったが、完成度の高さではマーベル映画随一という声も。


アメコミトップクラスのメジャーヒーロー。映画作品が豊富だが、大成功作から失敗作までピンキリである。


  • ハルク

2003年版とMCUに属する2008年版が製作。


正確にはアメリカアニメ及び変形玩具の実写化。厳密には、トランスフォーマーの過去のシリーズとは全くストーリーが異なり、また前述のマルチバース制をとっていることもあり、何かのアニメやコミックの実写化というよりは、「実写媒体を利用した新規のトランスフォーマー作品」という方が正しい。
大規模なアクションで大ヒットし、続編が複数制作されたうえに、現在では『トランスフォーマー』というコンテンツ全体における主要な展開となっている。一方商業主義全開な部分や、一部詰め込みすぎな点は賛否両論である。さらに、新設定によって過去の描写と矛盾が起きることもあった。
5作目『トランスフォーマー 最後の騎士王』での興行面での失敗により、6作目『バンブルビー』より路線変更及び世界観の一新を行っている。2023年に、バンブルビーの続編にあたる7作目『トランスフォーマー ビースト覚醒』が公開予定。




バットマンに並ぶアメコミトップクラスのメジャーヒーローで、こちらも映画作品が豊富。


  • アベンジャーズ

アイアンマンから続く集大成。日本でも大ヒットした。シリーズの一区切りとなる第4作『アベンジャーズ/エンドゲーム』は世界興行収入歴代1位の記録を打ち立てた。


ギレルモ・デル・トロ監督による人気コミックの実写化。主演のロン・パールマンの熱演も相まってファンからの評価が高く、続編の『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』は前作を上回るヒットを記録した。
当初は3部作の予定であったが、デル・トロ監督の思い描く壮大なスケールと製作費が折り合わず、最終的に2作で打ち切り。その後、スタッフ・キャストを交代する形でリブートする事となった


  • フラッシュ・ゴードン

スターウォーズに便乗して映画化されたがクオリティは雲泥の差。しかしテーマ曲はQUEENの名曲の1つとして世に残った。


  • ジャッジ・ドレッド

原作はイギリスの漫画だが便宜上こちらに記載。
1995年にシルベスター・スタローン主演で実写化されたが、原作を象徴するスーツやマスクは作りがちゃっちいのもあってほとんど着られず、あとはいつものスタローン主演映画である。
一応、「マスクのことさえ気にしなければ楽しく観られるバカ映画」との好意的な評価も少なくない。
2012年に再び実写化され、こちらはカール・アーバンが原作通りマスクをほとんど脱がずに好演*11
独創的な視覚演出もあって好評を博した。


ベルギーの漫画だが便宜上こちらに掲載。
1960年代に二度実写化されているが、どちらも俳優ではなくタンタンにそっくりな体操選手がタンタン役として出演。
本職ではないにも関わらずそのあまりのハマり具合にベルギーでは国民的スターとなったそうな。


プジョー208を宣伝するため、2013年にブラジルでCMが制作された。
尺の都合か一部キャラは未登場*12なものの、ブラック魔王を始め登場しているキャラは皆再現度が高い。なお、ケンケンは流石にCGだが、例の特徴的な笑いもバッチリ。


  • アダムス・ファミリー

日本では1991年に公開された映画版その続編が有名だが、1962年にも本国アメリカではTVドラマが制作され、日本では広川太一郎氏や小原乃梨子氏による吹き替えが好評を博した。
2008年にはミュージカルが公演され、此方も2014年には日本での興行を果たす。
2022年にはNetflixでのスピンオフが人気になるなど、90年経っても尚新作が作られている。


  • HE-MAN

筋肉ムキムキながらどこか女子力もあるヒーロー・アダムことヒーマンと宿敵スケルターの戦いを描いたアニメ。
1980年代に実写化され、2000年代にはテレ東にて午後のロードショー枠で放送されたのだが…
よりによってスケルターの登場シーンに「自民党 安倍総裁誕生」のニュース速報が入り、想定外のネタを生み出した。



ゲームの実写化】

映画やテレビドラマにすることは少ない。
しかし発売時のCMで実写化することがある。


原作がリアルなグラフィックの場合は成功する確率が高いが、デフォルメされたグラフィックの場合は大概失敗する。
また、ストーリーや設定の大幅変更が起きやすく、その点で賛否両論を招くこともしばしば。
最近のゲームは声優が声を当てることが多いので、声優の演技とどうしても比べられやすい。


アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化。


原作ファンのミラ・ジョヴォヴィッチが自ら売り込み主演を勝ち取った。ゲーム以外でならならまず間違いなく最初に挙がるほどの人気作に。


アメリカで制作された映画のため主人公はガイルラスボスベガの容姿のまんまだが『ベガ』は女性の名前ということでバイソンに置き換え。
「スーパーストリートファイターIIX」をベースに実写映画の俳優を取り込んだ「リアルバトル オン フィルム」というゲームが発売され、実写映画から逆輸入されたオリジナルキャラクター・キャプテンサワダはプレイヤーに強烈な印象を与えた*13
他に2009年の春麗主演の映画や、2014年にYouTubeで公開された映画(ちなみに一番原作に忠実である)もある。



二度映画化されている。


映画『魔界帝国の女神』。アメリカではプロレスラー主演のTVショーも作られた。
そのカオスな内容はファンを困惑させたが、同時に中毒者も多く生み出し、マリオの生みの親である宮本茂からも高い評価を得ていた。
一方、マリオ役だった俳優は「最悪の映画で、役を引き受けなければ良かった」と否定的だった(ただ、別の書籍では絶賛している)。


余談になるが、この映画におけるマリオのフルネームは「マリオ・マリオ」ということになっている。
2015年9月13日に開催された記念イベント「スーパーマリオ30祭」では宮本茂が「原作ゲームのマリオも本名はマリオ・マリオ」と発言したとして話題になったが、
その数日後に任天堂がこの件に関する問い合わせを受けた際、
「映画ではマリオ・マリオという名前だったようですが、宮本にも確認したところ、やはり『マリオ』が正式名称で、マリオ・マリオではありません」
という回答が返ってきたという。というか宮本が発言したとされる出来事の後も公式に「マリオ・マリオ」と表記されてはいない。

裏設定の記事でも書かれていることだが、そもそも「制作サイドの人間によって語られてたからと言って必ずしもそれが公式設定であるわけではない」ということには注意してほしい。



名前だけ借りた別物かと思いきや最後の最後に藤崎詩織が出る。


映画化・舞台化(両作とも1作目ベース)。
映画版は一部キャラクターのアクションなど評価されている部分もあるものの、原作既プレイ者にとってはギャグにしか見えない斜め上な原作再現を、しかもよりにもよって最終決戦真っ最中にぶち込んだことで賛否両論。詳しくは項目参照。
舞台版もギャグ描写の路線は映画版に似ているが、そちらは最終決戦はきちんとシリアスに徹している。


CMで実写化。なお、TOKIO結成前の長瀬智也がリンク役の最終候補として残っていたという逸話も。(実際に選ばれたのは女子高生。)


  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ

人形で実写化&ハリウッドで実写映画化。
ハリウッド実写版はソニックのデザインが当初あまりにもキモく製作陣であった中裕司氏を含む激しい非難が殺到。よりにもよって公式がその非難を煽ったため更に炎上。結果としてモデリング及びそれに伴う撮影のやり直しが発生し公開が延期された。更に日本語版声優をこれまで長くソニックを担当してきた金田淳一氏ではなく俳優の中川大志氏に起用したことでまた物議を醸した。


デザインのモデルチェンジ版はゲーム版とやや違うところもあるがそこそこ好評。
ストーリー、及びキャラクター性も本家とは異なるがしっかりと原作のリスペクトは組み込まれており割り切って観ればそこそこ楽しむことが可能。
後に2の公開、更に3の企画も既に行われている模様。


  • お姉チャンバラ

2008年に実写映画化、2009年には「Vortex」として再度映画化。
それぞれキャストは異なり、前者は乙黒えり主演で原作のアクション的な側面を、後者はグラビアアイドルの手島優主演でセクシー的な側面を押し出した作品となっている。


作品内のおまけムービーで着ぐるみで実写化。


着ぐるみで実写化。


初代から特徴的な実写CMが多用されており、本国アメリカでも作中に登場する武器を現実で使ってみるという体の実写CMで有名。
更に第3作「突撃!ガラクチック☆レンジャーズ」のCMではラチェットが着ぐるみ、クランクがプロップで実写化されている。
このラチェットの着ぐるみは日本版のゲキまゆラチェットに準拠したものだが、後年には本国で製作されたINTO THE NEXUSのPVでも使用されている。
これらの和製CMはTHE GAMEにおいて日本版のみならず日本国外版でも収録されている辺り、本国のスタッフも好意的な模様。


舞台化。


舞台化・深夜ドラマ化。舞台版は声色や細かな仕草に至るまで高いクオリティで再現した役者陣の努力が評価され、一時はライブビューイングも行うほどの成功を収めた。深夜ドラマは前情報の段階で見えている地雷状態だったが、溢れ出す低予算臭が一周回って笑えるという声もあり、出演者によると視聴率はそれなりに取れていたとのこと。


宝塚歌劇団によって舞台化・後に実写映画化。宝塚版は結構高評価。


ご存知歌謡ショウ、担当声優たちがそのまま同じ役を演じる。この手のリアルイベント(例えばアイマスやラブライブのリアルLIVE)の始祖ではないかとする意見も。
遊びの道を究めた漢とさくらさんが共演するCMも。


  • 拡散性ミリオンアーサー

深夜ドラマ『実在性ミリオンアーサー』。制作陣が「戦国鍋TV」の面々で、ドラマ内に突然歌が差し込まれたり、次回予告が嘘予告だったりとカオス。突っ込みどころ満載過ぎて中毒者が続発し、「UTSUWAをキメる」という謎のスラングが生まれた。ただし、設定や展開は原作に忠実であり、これを見れば拡散性のことは把握できるとも言われている。


潜水艦ゲームの実写化。ボードゲームを実写化するという無茶ぶり企画とB級映画感全開のストーリーから本国では爆死したが、日本においてはハチャメチャな内容が大受けし、浅野忠信の出演やワールドプレミアの開催もあって話題作となった。
2015年に地上波で放映された時には実況スレやtwitterが祭りになり、ネット上で盛り上がりを見せるなど「コマンドー」に匹敵する人気を誇る。


舞台化。キャストは全て指原莉乃プロデュースのアイドルグループ「=LOVE」のメンバーで固められている。


舞台化。


舞台化。ぷよ勝負をどうやって現実で行うのかという課題を、「巨大スクリーンを用意してゲーム画面を映す」という斜め上の方法で表現した。まるで陣内智則のコントである。


舞台化。


舞台化。勇者ヨシヒコシリーズとは無関係。物語のベースはドラゴンクエストIIIだが、他のナンバリングキャラも登場するミックスストーリー的な内容。あまり儲からなかったという噂。CM・ミュージッククリップも。
若手時代のSMAPが出演していたミュージカル版もあった。


舞台化。松田聖子の娘・神田沙也加演じる江ノ島盾子の評価が高い。
神田沙也加は後にゲーム側の続編『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』で赤松楓役を務めることに。


  • アイドルマスターKR

アイドル育成ゲームが韓国でまさかの実写化。内容はキャラクター等が完全オリジナルのほぼ別物だが、ドラマ自体は好評。プロデューサーがイケメン。



舞台化。


  • ダンジョン・シージ

邪悪な亜人や悪魔と戦う剣と魔法の王道ファンタジーRPG、のクソ映画化。邦題は『デスリベンジ』。


  • Dungeons & Dragons

RPGの歴史を語る上で欠かせない世界的なTRPG、のクソ映画化。Crystal MazeというTV番組パロディのアスレチックが申し訳程度にダンジョン要素を主張する。


2023年のリブート版は商業的には厳しかったが、世界観の再現や個性的なキャラクター達の織り成す王道なストーリーは観客からの評判も良かった。



本編の実写化ではなく、「登場キャラ達がかつて演じた作品(ドラマCD)を2代目(3次元)キャストが再演する」という形で舞台化。


  • 刀剣乱舞

ミュージカル版と舞台版が存在。ミュージカル版は紅白に特別参加し、舞台版と一部キャストが共通する映画版も制作された。
映画版の脚本は平成ライダーシリーズでおなじみの小林靖子が担当。
小林の作品を知るファンからは期待の声が上がる一方で『龍騎』や『アマゾンズ』のような鬱展開になるのではと不安視もされたが、自他共に認める時代劇好きと原作の歴史改変要素を活かした内容となり好評を得、応援上映や4D版の上映も行われた。
2021年に続編公開が決定。


ゲーム『ポケットモンスター』のスピンオフ作品の一つで、大川透声のピカチュウが活躍するアドベンチャーゲーム。
「ピカチュウが探偵役の推理もの系アドベンチャーゲーム」と説明すれば概ね合っているだろう(実際の主人公はCV内田雄馬の青年。「元々のピカチュウの相棒」であった探偵の息子)。
…この時点でよろしくない気がするかもしれないが、実際にはDL版のみ販売→新シナリオ追加アップデート+世界展開*14を兼ねて物理ソフト進出するなど人気は高い。
また、数少ない「大谷さんでも電子音でもないピカチュウ」で「男性が演じたピカチュウ」となるとさらにレア。


公式作品初の実写化ポケモンとして、2019年5月にハリウッド映画『Detective Pikachu(邦題:『名探偵ピカチュウ』)』として劇場公開された。
制作は『GODZILLA ゴジラ』や『ジュラシック・ワールド』などのレジェンダリー・エンターテインメント。監督はロブ・レターマンで脚本はニコール・パールマン。
CGで再現されるピカチュウの声を原語版はデッドプール…を演じた俳優、日本語吹替版は西島秀俊が担当し、また日本からはオリキャラで渡辺謙が出演している。
封切前の段階ではリアルな質感で表現されたポケモンたちのビジュアルなどといった点に物議が醸されていたが、
いざ公開されると鑑賞したポケモンファンからは多くの称賛の声が挙がっており(中には「ポケモンは実在しないのに、映画館から出てきたらポケモンロスになった」なんて褒め方をしているファンも)、下馬評を覆す形となった。


アイスショー(フィギュアスケートを使った演劇)になった。
提督たちからの前評判は「いやいや待ってくれ!どこからツッコめばいいのかわからんぞ」みたいな感じだったのだが、いざ上演するとプレイ経験者からも艦これは初めてのアイスショー目的の層からも大好評。一応ゲーム版からの変更点(例えば駆逐イ級のデザイン*15)も無くはないがほぼ気にならないものであった。
またアイスショーオリジナルキャラも評判は相当良く、あまりにも見た目が伊藤みどり選手すぎる深海氷翔王女*16もさることながら、無良崇人選手演じる提督が…へたすると登場艦娘以上に…人気を集めた*17まあそりゃ敵に厳しく艦娘には紳士、作戦は見る間に成功させ、しかも身体能力抜群で顔もすさまじく良い「誰もが理想だと思いそうな提督さん」とくればなぁ…
ちなみに無良提督は後に新聞広告にも登場。


と言うかそもそも純粋にアイスショーとして見ても出演者の豪華さに比べてリーズナブルすぎる価格設定(「このメンバーでのアイスショーならチケットは普通数倍の値段がする」とのアイスショーガチ勢からの証言がある)
のお蔭でチケットは瞬殺される大成功作となった。


また本アイスショーでWarspiteの艤装の仕組みが解説され、「椅子モードでも海に出られるし戦闘だってできる」ことが判明した*18
2019年の「深海大サーカス」では舞台化、戦闘シーンの動きはローラースケートで再現された。メイン3人と日替わり艦娘の演者はゲームと同じで、深海棲艦や増援の艦娘などはプロスケーターが担当している。なお舞台の重要人物?である深海磨鎖鬼(しんかいまさき)を演じたのは京本政樹


2005年にザ・ロック主演で実写化されたが、ドゥームガイは別の人(演者はカール・アーバン)。
また、リアル・ホラー路線に転換した『DOOM 3』がベースだからなのか、全体的に敵の数も戦闘シーンも少なめであり、何より敵は地獄の悪魔ではなくミュータントという改変もあって原作ファンからは微妙な評価が多い。
ただし、終盤におけるFPS視点での長回し戦闘シーンは概ね好評。


世界的大人気シリーズだけあって実写化の機会は多く、『HALO3』以降は長尺の実写CMが定番。
中でも『HALO REACH』では、カーターがスパルタンⅢとなりミョルニルアーマーを受領した過程や、先任ノーブル6の辿った顛末など、CMで済ませていいのかと思えないでもない本編の裏話が描かれており、映画ばりに気合の入った映像もあって評価は高い。
実写映画は今のところ存在しないが、ドラマ作品としては、『HALO4』の外伝作品『HALO4 フォワード・オントゥ・ドーン』や、かのリドリー・スコットがメガホンを取り、主人公のジェイムソン・ロックが『HALO5: Guardians』に逆輸入された『HALO ナイトフォール』などが代表的。特に前者は、原作の開発が343インダストリーズに交代した際に降板した谷昌樹が再びマスターチーフを演じたことから、日本のファンの間でも人気が高い。
また、2022年にはオンライン配信限定で実写ドラマシリーズ『HALO』がパラマウントの手で製作され、日本でもU-NEXTで配信された。
スティーブン・スピルバーグを監督に起用したこともあって凄まじい話題になり、放送開始前にシーズン2も決定
……したのだが、蓋を開けてみれば原作では決して脱がなかったヘルメットを1話目にして脱いで普通に素顔を晒すマスターチーフを筆頭に色々とツッコミどころの多い出来で、前評判とは裏腹の盛大なバッシングに発展してしまった。


舞台化。原作における第一部6章~終章まで3回に分けて公開された。
発表当初はやはり不安な声が大きく、そもそも激しい戦闘が繰り広げられる今作の実写化は不可能ではとも言われていた。しかし蓋を開けてみると、原作に似せるために細部まで拘った衣装や小道具の数々や出演者たちのクオリティの高い演技、引き込まれるような演出の数々が好評で一躍話題となった。
特に「ガウェイン卿の宝具キャッチ率100%」「ギルガメッシュ王の名演技」「現役女子プロレスラーが務めたケツァルコアトル*19」「三作全てで出演したロマニとマシュの名演技」などは特に評価が高く、成功作と言える。


映画化
現実世界を舞台にしているが、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』とは世界観が繋がっており、その前日譚といえるイベントクエストも配信された。
上記のバイオハザードシリーズでお馴染みのポール・W・S・アンダーソンが監督でミラ・ジョヴォヴィッチが主演で制作された。
モンスターのCGなど見所は少なくないものの、肝心の内容が「モンスターパニックホラー」に近いものとなっており、「これモンハンでやる意味ある?」との声が多数。加えて公開期間が新型コロナウイルス感染症とぶつかってしまい、興行収入的に失敗。


前述のリアル競馬の事ではない。声優本人によるライブはリリース当初から行われていたが、ダイタクヘリオス、ヤマニンゼファー、ケイエスミラクル、ダイイチルビーによる舞台版が決定。
初日から大好評を博したが、次の日に舞台関係者がコロナで陽性反応になり一部公演が中止になるも、千秋楽を配信することで事なきを得た。


【国内漫画・アニメの実写化】

数あるジャンルの実写化の中でも最も明暗、違和感の有無、賛否が分かれる。
原作を見ている層が厚いからか、良くも悪くも話題に上がりやすい。


ちなみに漫画家の石ノ森章太郎が原作者として知られる『仮面ライダー』及びそのシリーズだが、
ここでいう原作とは「設定やキャラクターなどを石ノ森が発案した」ことを意味しており、
これをもとに同時進行のメディアミックス作品として漫画版と特撮版が誕生したというものなので本項での「実写化」には該当しない。
同じ石ノ森作品の『秘密戦隊ゴレンジャー』『人造人間キカイダー』も同様。
超人バロム・1』のように「漫画を実写化した作品」がこれら石ノ森作品群と同時期にあるのが非常にややこしくしている


〔少年漫画〕

ラノベ同様に二次元だから許される容姿のキャラが多く、その上バトルものだったりするとかなり厳しい。
CGや特撮を多用しないと成り立たないことも多々あるのだが、実際に多用するとコレジャナイ感が漂うことも多い。
無難な容姿かつバトルものじゃなければ成功することもあるが、それでも失敗する時は盛大に失敗する。


アメリカで作られた作者公認の大失敗作。だが、これがきっかけで「神と神」以降の新シリーズが生まれた。


いわゆるテニミュ、ボールは観覧者の想像力で補う形式。「お前は青学の恥なんやで!」


映画版前後編は大成功作。それぞれ藤原竜也が「クズの役」で、松山ケンイチが俳優として大成するきっかけになった。この作品をベースにしたLが主役のスピンオフ映画も公開され、内容的には賛否あれども興行的には成功した。
2016年にはこの映画版から10年後を描いた完全新作『Light up the NEW world』が公開されたが、主にストーリー面で酷評される事態に。
TVドラマ版はキャラ改変が多く物議を醸したが、月役の窪田正孝に関しては概ね好評。
舞台や人物設定をアメリカに移したNetFlix版は不評で「『Light up the NEW world』の方がまだマシ」という声も。


  • ピューと吹く!ジャガー

アニメ版主演のラサール石井が自ら制作・主演した舞台版は成功作。だがドラマ版は視聴率が低かった上に映画版も失敗。これ以前に公開された映画は原作者が激怒した。


失敗作。日本テレビでTVドラマが制作されるも原作ファンを完全に無視した設定変更の嵐により大不評。


失敗?但し昭和版・平成版の2バージョンがある。


香港・韓国の海賊版バージョンではなく、ハリウッドがきちんと許可を取って製作した。ハリウッド版の評判だが、うん。


  • BLOODY MONDAY

TBS系で三浦春馬主演でドラマ化。フレームレートをわざと落として撮影されており、1作目は評判が良かったのだが、2作目の評判は伸び悩んだ。
作中でUSBメモリから起動するOSが使われたことから、現実でもUSBブートOSが静かなブームとなった。


映画史に残る大失敗作
そのあまりの酷さは現在でも「デビルマソ」と呼ばれ語り草となるほどで、現在まで続く漫画・アニメ実写化アレルギーの全ての元凶。
あまりの出来の酷さにレンタルビデオ店では怖いもの見たさに本作のDVDを借りる人が多く、回転率のいい作品になっている。
実写化などで問題作が登場する度に比較対象にされることもしばしば。
詳細は項目参照。


本物のクロマティに文句をつけられたが、原作キャラクターの再現度は概ね高くファンからは好評。ただし、メカ沢の声が武田真治なのはどちらかといえば不評。


  • タイガーマスク

ウエンツ瑛士、哀川翔主演。スポンサーがつかなかったため製作費がほとんど下りず、画面を真っ暗にしてセットやエキストラのしょぼさをごまかしていた。それもあってか話題にすらならず。


  • タイガーマスク二世

実写ドラマ化ではなく、本当に新日本プロレスにタイガーマスク(二世準拠ではあるが、選手名は単に「タイガーマスク」)が参戦した。
数々の空中殺法、トリックなしでトップロープにあっさり立ってしまう身体能力、そして何より「強い強い、タイガーマスク」だけではなく「アイツの正体は一体…?」をタイガーマスク公式・新日双方がうまく煽った正直「佐山聡選手と同一人物である」のを隠す気があったのかは非常に疑わしいが…ことにより、最後は漫画・アニメ連動なのを忘れられるほどの人気者に。佐山選手がマスクを脱ぎ、原作側がいったん区切りにした後も2代目*20・3代目*21が登場し、漫画コラボの枠にとどまらない伝説のレスラーになった。
そして現在、4代目タイガーマスクが今度もまた原典同様「素顔本名不詳、虎の覆面のレスラー」として活躍中。
また新日本プロレスにとっても、この時の経験が後に…(アニメの項に続く)。


堂本版は大成功作。原作から改変された部分は甚大だったが、ミステリーとしてのシナリオ・演出やキャスト陣の好演もあり大人気を博した。
その後も役者を変えて放送されてるが、4代目の山田版がまずまずの評判。


金田一少年の後番。人気はさすがに金田一少年には及ばなかったものの成功作。TOKIOの松岡昌宏の出世作。


原作は「超頭脳シルバーウルフ」。しかし、トンデモ科学満載な点は共通するものの、基本的にオーパーツ等を巡る頭脳戦だった原作から少年探偵物へとほぼ原形をとどめないアレンジをされている。だが成功作。


大成功作。反町隆史の名を世に知らしめた名作で主題歌もヒット。
AKIRA主演の2012年のリメイク版はネタ的に好評。


大人気漫画の実写化であり、話題にはなったもののやはり賛否両論。酷いという声もあれば、これはこれで楽しめるという意見もある。
コナンを始めとした子役の台詞はアニメ版声優による吹き替え、太っていない目暮十三、メイントリックが原作以上に無理がある等突っ込みどころも多いが、やはり一番の問題はコナンではなく新一が主人公(それも全作品)なところかもしれない。
確かにコナンより新一のほうが映像化しやすいと言われればそうなのだが、放送時間や内容を考えれば…。
なお、実写版のレギュラー放送は深夜枠だった為、原作やアニメでは制約されている性的描写もある大人向けとなっている。


大成功作。当初は全く期待されていなかったが、佐藤健をはじめとした役者の体当たりの演技で同時期のリメイクアニメ版より評価が高く大ヒット。
この好評を受け、京都編が2部構成で実写化された。作中屈指の人気キャラ・志々雄真実藤原竜也が務め、またしてもクズの役で見事成功した。これ以降、「実写化において信用していい言葉は『藤原竜也』の四文字だけ」と揶揄されるように。
2021年には原作の「人誅編」を基にした最終章2部作が公開された。
また、原作の方も実写映画製作決定をきっかけに第零幕とキネマ版を連載。さらに京都編の際には志々雄を主役とする番外編「炎を統べる」を連載し、最終的には幻に終わったはずの北海道編が正式に続編として連載されることになった。


成功作。原作の大ファンである俳優、小栗旬が企画監修、当初の見込みをあっさり越える好調。鈴木亮平の出世作となった。続編「アブノーマル・クライシス」も好評。


大人気SFアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を実写化。主演は何と木村拓哉。ただし「キムタクがキムタク過ぎる以外は意外と悪くない出来」との声もあり、興行的には十分成功を収めている。
だが、ストーリーは端的に言えば今までの映画等の名場面とオリジナル設定を混ぜてごった煮にしたような寄せ集め感の拭えないもので、オリジナル設定の微妙さもあって原作ファンからは総叩きの憂き目に遭う。
宇宙戦艦ヤマトだと思わなければ、和製スペースオペラ的な作品で十分楽しめる……だろう。


  • ワイルド7

TV版はメンバーの設定の違いやブラックスパイダーというレギュラーの敵組織の存在、ワイルド7と共に前線に出る草波や両国以外誰も死なない点など原作と違う部分もあるが日テレ月曜19時代の最高記録を更新。原作者も本作を気に入り、後に漫画版に主題歌の一節を逆輸入した。映画版はガンアクション&バイクアクションそのものは力が入ったものだったが、飛葉の性格改変などが不評で興行的にも失敗。


舞台版と映画版があり、映画版は共同プロデューサーも兼任した水嶋ヒロ渾身の俳優復帰作だった……が、キャラクターや時代設定、舞台背景などが原作から大幅に改編された結果、批判を浴びて興行的に失敗し、黒歴史に。


興行的には成功。二宮和也が声を担当した殺せんせーが意外にハマっている。続編である「卒業編」も製作され、原作と同時に完結。


  • 地獄甲子園

映画化。


  • ババァゾ~ン(他)

『たのしい遠足』『3年B組珍八先生』『ハデー・ヘンドリックス物語』も含めた短編映画集が製作された。


  • 珍遊記

まさかの松山ケンイチ主演。


「漫画とは違うものにして欲しい」という原作者の要望もあったとはいえ、キャラや舞台背景など各種設定の誰得改変が多く、監督や特殊造形プロデューサーのSNS上での舌禍もあり大炎上した。
ただ「デビルマンよりマシ」「残酷シーン(主に巨人の捕食シーン)がPG12とは思えないほどグロい」「キャスト陣の中では石原さとみ(ハンジ)が一番はまってた」という意見は比較的共通。
その後、原作で色々と衝撃的な事実が判明したため、これを聞かされてストーリーをまとめなければいけなかったのならばいくらか改変したくなる気持ちもわかると同情の声も出てきたとか……。
ちなみに改変は全て原作者の意向なのもあって、当の原作者本人は本作を大絶賛している。誰が呼んだか「原作者向けの実写化」。
ある意味原作者がファンを絶望させた実写化の中でも殆ど無い事例である。


発表時「サイコーとシュージンの配役を逆にしろ」という意見が圧倒的だったが、「モテキ」「るろうに剣心」のスタッフが制作していること・そもそも原作がジャンプ漫画の中では実写化しやすい部類に入ることから評価は比較的安定している他、原作を再構築してジャンプ三大原則の「友情・努力・勝利」を押し出した王道青春映画仕立てとなっていることも好評。サカナクションが担当した主題歌の新宝島も人気。


  • ROOKIES

社会現象になった大成功作。TBSのTVドラマ版で初めてこの作品を知った方も多いのでは?
演者のほとんどが20歳以上なので原作と同様に野球部員が喫煙するシーンもあるが、関川を演じた中尾明慶と岡田を演じた佐藤健は放送当時は未成年だった為、喫煙していない。


基礎設定を大きく変えた加山雄三版や平成になって作られた本木雅弘版、他にも宍戸錠版や隆大介版が存在する。また、先述の逆転裁判同様、宝塚歌劇でも上演された。


まさかの歌舞伎化
また、IndeedのCMでも実写化されており、出演者の一部が過去のCMからの続投ながら評価は高い。
特に本物のトナカイが演じる実写版チョッパーは色々な意味で必見。
さらに、Netflix制作の実写版が2023年に配信。一部登場キャラやシーンのカット、及び原作からの改変はあるものの手応えはかなり良い。
配信が開始されるやSNS等で話題となり、早くもシーズン2の制作が発表された。
また、ユニバーサルスタジオジャパンにて期間限定のプレミアショーが公演され2010年代以降のUSJの夏の風物詩となっている他、2023年にはアラバスタ編を題材としたアイスショーも公演された。


ハリウッド映画化されたが、原作とは違いコミカルな内容にしたためファンからは不評。続編はコミカルな要素を配したシリアスな内容に。


舞台化と舞台版主演続投のドラマ化。舞台上で自転車レースをどのように表現するのかが注目されたが、蓋を開けてみれば「ハンドルを手に持ってその場で足踏みをする」というシュールなものだった。*22
その光景を実際に観た人は笑いをこらえるのが大変だったとか、逆に「その手があったか!」と手を打ったとか言われている。あと、御堂筋クンの演者の怪演っぷりが妙に好評。
その後、実写映画版も制作され、主演をKing & Princeの永瀬廉が務め、こちらは賛否両論ある評価。


深夜ドラマ化、そして失敗。アニメといいこれといい徹底的に映像化に恵まれない作者なのである。


映画化。


話の出来うんぬんより「6人時代SMAPがメインキャラの映画」「中居正広の初主演映画」として有名に。


こちらも6人時代のSMAP出演で舞台化。その後東映アニメーション投資、新田真剣佑主演でハリウッド映画化されたが、「作り手の真摯さは伝わるがそもそも聖闘士星矢は真面目に作るべきものではない」といったレビューの通り評価は微妙で興行的にも惨敗。


視聴率的には失敗だが、評判はおおむね好評。


  • クニミツの政

主題歌が不評な上、視聴率も悪く、しかも色々あったせいで間違いなく再放送不可能になった。


旧アニメ版主演陣によるミュージカル化。ちなみにプロデューサーは舞台版セーラームーンも担当したレオリオの演者の元相方。


  • 四月は君の嘘

アニメ化もされた新川直史の漫画の映画化だが、単体映画としてはともかく原作漫画やアニメ版のファンからは「ほぼ恋愛映画」*23「主要人物の年齢上げや人物削減なと原作からの改変具合が酷い」と猛批判される出来に。


  • 帝一の國

成功作。主演の菅田将暉を始め、主要キャスト陣をニチアサ特撮出身者と『ライチ☆光クラブ』の出演者で固めている。


ある意味では原作再現である舞台化。


福田雄一・小栗旬の『HK/変態仮面』コンビで紅桜篇をベースに映画化。製作発表当初から原作者が「キャスト全員銀魂と一緒に死んでもらう」と前代未聞の爆死を前提にした心中宣言を行ったこともあり、実写化に否定的なファンからも「もし失敗してもネタにはなる」とある意味生暖かい目で見守られていた。
だが、実際は世界観の完コピぶりや、これまでのキャリアやプライドをかなぐり捨てるかのようなキャスト陣の全力ぶり*24、原作やアニメ版に匹敵するぐらい攻めまくったパロディ・下ネタ・楽屋ネタなどが好評を博し、まさかの大成功作に。続編やWebドラマ版も大好評。
なお、マダオ役はアニメ版と同じく立木文彦が演じている。


上記の銀魂と同じく監督が福田雄一のため一部の出演者はこちらにも出演している。実はアニメ化よりもだいぶ前に実写化は決まっていたのだが、長らく情報が解禁されないまま後から決まったアニメが先に放送されるという妙な展開になった。
原作では主人公がモノローグで喋るのを実写で再現するのは難しいためか多少は喋るなどいくつか変更点はあるものの銀魂と同じくギャグ漫画ベースのため評判はそれなりに良好。
原作の第264Χでは本作の実写版の宣伝も兼ねて斉木楠雄がこの項目の冒頭に記述されている実写化の賛否両論について次々と触れているが、最終的に父の斉木國春が賛否両論の実写化を繰り返す業界について全ては作品を良くする為とフォローしている。


第4部『ダイヤモンドは砕けない』は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』のタイトルで三池崇史監督、山﨑賢人主演、東宝とワーナー・ブラザース映画初の共同製作・配給で映画化。
製作発表当初から原作ファンによる壮絶な大バッシングに見舞われ、公開後もわずか1週でランキングのトップ10圏外となってしまい、続編は白紙となってしまっている。
一方で実際に映画を見たファンからは「コスプレ感とテンポの悪さを除けば思ってたほど悪くない」「CGのスタンドも含め、ちゃんと『ジョジョ』の世界観になってる」「キャスト陣の中で虹村兄弟(特に億泰)がはまってた」「続編希望」などの好意的な評価も出てくるようになった。


そんなジョジョ4部のスピンオフ作品である『岸辺露伴は動かない』がまさかのNHKで実写ドラマ化。2020年末に3夜連続で富豪村くしゃがらD.N.Aの3エピソードが放映された。
脚本は様々な特撮を手掛け、アニメ版ジョジョシリーズなど原作付き作品のシナリオ構成力が評価されている小林靖子が担当しているだけあり、評価は高い。
演者の仕草や造形もジョジョの雰囲気十分と評判であり、全編に渡る露伴役の高橋一生の怪演ぶりはもちろん、原作絵から容姿は離れつつも生意気小僧っぷりが見事と評判になった富豪村の一究や、小説版登場キャラで視覚面の原作情報が少ない志士十五を熱演した森山未來などが話題となった。
他にも「『スタンド』という単語を使わず、当然ヘブンズ・ドアー使用時にスタンド像も映さない」「特徴的な露伴の髪は一部をヘアバンドとして表現」「単発ゲストキャラだった編集の泉京花をヒロインという名の狂言回しに選出」といった映像化に合わせた変更点はあるものの、それらが逆に「漫画実写化としての取捨選択が見事」とおおむね好評。間違いなく成功作だろう。
人気の高さからか2021年末に第2弾、2022年末に第3弾が放映された。
第2弾では六壁坂の1件を軸に、大胆にもザ・ラン~原作のチープトリック編を前日談のシナリオに再構築して放映。
第3弾ではホットサマー・マーサジャンケン小僧のエピソードを再構成し、前後編として放映。
いずれも再現度としてもドラマとしても大好評で、はやくも「露伴先生が好奇心に負けた結果ひどい目に遭うのがジョジョファンの年末恒例になるんじゃないか」とまで期待されている。あとやっぱり「ここは実写化では諦めて改変するだろうなと思ってた」。


ちなみに放送局がNHKだったためアニメ版バクマンと同じくジャンプ漫画なのに「少年ジャンプ」NG問題を抱えていたものの、元々『岸辺露伴は動かない』にはそこまでジャンプの名前は出てこないためそちらほど話題にはならなかった。


あとジャンケン小僧回には「(ピンクダークの少年の)実写化は許さない」なんてメタいネタがあったり。好評な本作だからこそ許されるネタだろう…


ピンポン』の曽利文彦監督、『暗殺教室』の山田涼介主演で映画化。アルの鎧を始めとした邦画とは思えないクオリティのCGや、本郷奏多、大泉洋、松雪泰子の演技を評価する声もある。
しかし、全体的には「登場人物の性格・設定などが原作から改変されている」「ホムンクルス側はともかく、キャスト陣のコスプレ感や美術の作り物感が否めない」「脚本・演出も含め実写邦画のダメな所が全部詰まった印象」など、原作ファン・映画ファン双方から酷評される事態に。
そしてマスタング大佐役が長年ファンの間で期待されていた及川光博ではなかったことや公式Twitter上での監督への質疑応答、0巻を入場者特典とする商法も批判に拍車をかける一因に。


アニメ版とは異なり、日本テレビ系でドラマ化。失敗作。キャラ選出等で批判が上がる。殺陣もイマイチ。


  • 天才バカボン

上田晋也主演で3作作られているが賛否両論。また、第一弾放送日が3月11日だったため、タイトルの”天才”が”天災”を思わせて不謹慎だという声もあがった。


1966年のドラマ版と2004年の香取慎吾主演の映画版が存在。
ドラマ版はハットリくんの特徴的な顔をお面(しかも造形が異様に不気味)で表現するという斜め上の原作再現を行っている。


舞台化とミュージカル化。


『くん』の方は月曜ドラマランドにてドラマ化。所ジョージ、竹中正人、稲川淳二と錚々たるメンバーが出演した。一方でチビ太が女だったり、デカパンが痩せ型で服装も普通等、改変が多い。
『さん』の方は舞台化した他、2022年にSnow Man主演で実写映画化。特に後者は原作ファン・ジャニーズファン双方にも好評、まさかの大成功作に。


1998年に映画化。キャストは稲森いずみ、藤原紀香、内田有紀と当時の人気女優をかき集めたが、レオタード状の衣装はキャットウーマンのようなレザースーツに変更され、主役は瞳から愛へ。
挿入されたギャグも滑っており、興行的にも失敗。
1988年にも早見優、未唯、立花理佐を三姉妹に据えたドラマ版が放送されているほか、なんと森三中が演じるCM版も。
CM版は人選以外の再現度は高く、この仕事が縁で森三中は『ルパン三世vs.キャッツ・アイ』のプレミア発表会に三姉妹のコスプレで駆けつけた。


何とジャッキー・チェン主演で映画化。そのため原作のように銃撃戦はせず、カンフーアクションが主体となった上に何故かジャッキーが春麗のコスプレをするなど意味不明なシーンがあり評価は低い。
後にフランスで制作された『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(原題は「ニッキー・ラルソン」)はキャラの名前や設定こそローカライズしつつも、原作そっくりなビジュアルから評価が高い。
本国フランスでは商業的に成功し、後に日本でも吹き替え版を中心に公開。
フランスコメディの描写に好き嫌いは見られるものの原作再現度の高さはほぼ文句なしの好評。
それもそのはず、監督と主演を兼業するフィリップ・ラショーが原作の超ガチヲタで、自身の肉体改造も含めたあらゆるところにこだわっている。
過去の実写化作品の失敗も当然把握しており、企画・プロットの承諾や脚本のチェックなど原作者にきちんとアポを取っている。
宝塚でも舞台化されており、こちらもクオリティーの高さから高評価。
現在、日本ではNetflixで実写ドラマ版が制作予定。


  • 銭ゲバ

唐十郎主演の映画版と、舞台を21世紀に移した松山ケンイチ主演のドラマ版がある。
なお、ドラマ版は土曜9時の放送だったが、内容の問題から放送枠のスポンサー6社のうち5社が提供クレジットを自粛した為、一社提供風のドラマとなっており、ほとんどのスポンサーはドラマ放送前後にCMが放送された。


三谷幸喜が手掛けており、『真田丸』サブキャスト総出演によるSPドラマ版と、松本幸四郎主演による歌舞伎版がある。


当初企画されていたハリウッド版の頓挫に伴い、『図書館戦争』の佐藤信介監督×福士蒼汰主演で「死神代行篇」をベースに映画化。作品としては賛否が割れているが、アクションシーンと虚を始めとしたCG造形に関しては評価されている。
ロックミュージカル版はTVアニメ放送中の間に定期的に毎年公演される程好評。


Vシネマ版と連ドラ版が存在。連ドラ版をベースにした劇場版も作られ、こちらは商業的には成功。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う最初の緊急事態宣言が解除されて以降、客足が低迷していた映画館に観客が戻ってくるきっかけを作った作品となった。
しかし、その直後主演の一人が…。


『電人ザボーガー』の井口昇監督によって実写映画化。
不評気味だったアニメ化とは打って変わり、思春期の少年少女のリアルを演技派俳優によって忠実に再現し、高い評価を得た。


スマホゲー『モンスターストライク』のコラボの際に実写CM化。戸愚呂兄弟がオリジナルの「戸愚呂・姉(演:椿鬼奴)」を加えての映像化。
戸愚呂・弟」は大道具であったが、ピース又吉直樹演ずる「戸愚呂・兄」がハマり役過ぎると好評であった。
また2022年夏に「普通の」実写化企画がアナウンス。こちらは事前プロモーションの時点ですでにコスプレ感が漂うもので、原作ファンはもちろん出演俳優さんのファンからも生暖かく見られているようだ。


舞台化。演者はそれなりにハマっており、評判も上々。
なお、大ブームに伴い度々実写映画化の話題も挙がるのだが、今後どうなるかは未知数である。


歌舞伎俳優の尾上松也が八神課長を演じた。ちなみに演者はドラマの主演はこれが初。


なんと主役は佐藤二朗演じる大鉄。
星くんがガチの宇宙人、桜が中学生ではなく高校生、金鉄がほぼほぼ坂田利夫師匠ご本人そのまま等改変箇所はあるものの、原作序盤のカオスさを再現出来ており高評価。
なお諸事情で撮影が中断している間にロケ地として借りていた住宅の取り壊し期日を迎えてしまい、予定通りに解体されるというまさかの事態があったが、
ファンは「原作の作風を考えればどうとでもなる」と動じず…というより、順子役の水野美紀の「解体されました。家、なくなりました。」という報告に笑いを誘われた人の方が多かった。


主演は実写映画の「賭ケグルイ」や「君の膵臓を食べたい」でも主演を務めた浜辺美波で、2020年12月に公開された。
出荷の期限を原作の12歳から16歳に変更されており、公開前は「無理に設定を変えなきゃいけないなら実写化しないでほしい」と不安や批判の声が大きかった。
実際に公開されてからは、北川景子と渡辺直美の演技は高評価されており、好意的に見る人も多い。
その一方で主役三人の役者の年が離れているせいで見ていて違和感がある、尺の都合でカットされている部分が少々多めなど否定的な意見もあり、人によって賛否が分かれている様子。


2020年に映画版が公開。
コロナ禍による公開延期や二度に渡るキャストのスキャンダル(内一件は公開直前に発覚)に見舞われながらも、無事公開された。


Netflixにて実写ドラマ化。2020年にシーズン1、2022年にシーズン2が配信された。
いずれもNetflix内の視聴者数ランキングで上位に食い込む程の人気となり、特にシーズン2では初登場ランク1位を獲得。冗談抜きで世界レベルのメガヒットを達成した大成功作である。
ちなみに劇中に出てくる「無人の渋谷スクランブル交差点」は、ビル以外の「地下鉄入口・道路・信号機」といった「ガワ」を本物そっくりに作った野外セットに3DCG製の背景を合成することで撮影された。
また、シーズン2第1話のカーチェイスシーンは、名古屋市のデカい公道を封鎖して撮影されたものである。


〔少女漫画〕

少女漫画は元々恋愛・日常ものが多いため、国内映画やテレビドラマとは親和性が高く、あからさまに失敗することは少ない。
ただし、イケメンがイケメンであることが重要な漫画を実写化して、あんまりイケメンじゃない俳優が当てられたりすると、視聴者からブーイングが起きたりはする。
また、役としてはハマり役でも実年齢のせいで「お前のような中学生/高校生がいるか」というツッコミが入りがちな作品も。
1980年代頃はアイドルを主演としてゴールデンタイムによく作られており、原作とほぼ別物のもある。


もはや説明不要の宝塚歌劇団の代表作。フランス政府の全面協力でベルサイユ宮殿で撮影されたフランス映画版も作られたが、ストーリーが原作レイプであり興行的には失敗。


  • 南くんの恋人

高橋由美子版と深田恭子版があり、どちらも人気に。なお高橋版は後日談で原作エンドを否定しており、深田版でもハッピーエンドに改変されている。


  • 白鳥麗子でございます!

鈴木保奈美版・松雪泰子版・河北麻友子版があり、松雪版が一番成功している。


  • 闇のパープル・アイ

テレビ朝日系でドラマ化。


  • のだめカンタービレ

「原作より濃い絵面」のキャストによる体当たりの演技が評価された大成功作。むしろドラマでこの作品を知った人も多いはず。後に韓国でもリメイクされた。


  • 花より男子

映画版とTBSドラマ版が存在し、後者が大成功作。ブームを起こし、台湾・韓国でリメイクされ台湾ではタイアップ男性アイドルグループまで作られた。


  • 花ざかりの君たちへ

『イケメンパラダイス』のサブタイトルつき。フジテレビでTVドラマ化され堀北真希主演の1作目は成功したが、前田敦子主演の2作目は「コケメンパラダイス」と呼ばれる出来となった。



劇中歌はヒット、商業的には成功。



桜っ子クラブさくら組主演で開始した舞台版が成功し(桜っ子クラブはジャニーズ協力による女性アイドルプロデュース番組の企画であり、舞台にはジャニーズJrも出演したが早々に降板している。
ちなみに番組レギュラーが悪名高い『聖闘士星矢』のSMAPであり、後輩のコスプレにドン引きしていた)、ネルケ版、乃木坂46主演版、スーパーライブ版も作られた。
北川景子の女優デビュー作であるドラマ版は小林靖子が脚本を全話執筆し、原作のファンとアニメのファンで賛否両論に割れたが玩具売上的には成功。


原作と完全別モノにしてブレイク。松浦亜弥主演の劇場版は原作者がイチオシした作品だが、興業的にはコケた。


成功作。5回に渡って舞台化され、劇中劇も2回舞台化された。安達祐実・田辺誠一主演のドラマ版は、40年超経っても完結の目処が立たない原作をオリジナル展開で綺麗にまとめており好評。


  • 海街diary

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず主演で映画化。同日公開の別作品のヒットの影に隠れてしまったが、そこそこの成績を記録している。


  • アリエスの乙女たち

  • ヤヌスの鏡

1985年の大映ドラマ版と2019年のフジテレビオンデマンド版がある。
大映ドラマ版はポエムのようなセリフ回しに、人格交代と同時にメイクや服も変わる主人公。
悪霊退散!悪霊退散!と主人公を折檻するババア。中年役者に学ラン着せただけの回想場面。
でもネタドラマとして好評。


  • 花嫁衣裳は誰が着る

主人公を千穂から千代と古風な名前に改名。
原作発表当時そのままで現代設定にそぐわない未成年の婚約・結婚・離婚。持ち歌1つの人気男性アイドル。
犯罪者でもない男女の山狩りが地元名士の指示で平然と決行される佐渡島。でもネタドラマとして好評。
アニオタ的には本名陽子が子役として千代の幼年期を演じていたことで有名だろうか。


  • 愛してナイト

何と日本ではなくイタリアでドラマ化。しかも好評で放送を延長した。


原作の後日談として東根作寿英が21歳の昴流を好演。



  • ごくせん

成功作。日本テレビでドラマ化され仲間由紀恵演じるヤンクミが好評を喫し、ドラマがシーズン3まで制作。完結編となる映画が公開された。ただし徐々に「ごく」の要素が薄れ、原作とは別物に。
地上波だと極道は厳しいんです。


  • ヤスコとケンジ

多部未華子・松岡昌宏のダブル主演でテレビドラマ化。


  • アタックNo.1

  • エースをねらえ!

テレビ朝日でTVドラマ化。ひろみを上戸彩、宗像コーチを内野聖陽が演じ好評。


  • いけちゃんとぼく

映画化。


  • 笑う大天使

失敗作。CGがチャチ、お嬢様学校なのにコスプレパーティー、菊地凛子の胸ポチ。


  • トーマの心臓

日本人設定に変えながらも、少年役の女優が男装し声優が声を当て、原作と別物ながらも高評価。


  • 有閑倶楽部

原作の主人公は剣菱悠理だが、ドラマの主役はKAT-TUNの赤西仁演じる松竹梅魅禄と発表されてから猛批判を受けていた。他のキャラも原作とかけ離れ過ぎていたため、原作ファンにとっては黒歴史扱い。
それ以前にフジテレビで単発でドラマ化された事があり、悠理役は当時おニャン子クラブのメンバーであった国生さゆりが演じた。


  • ホットロード

主演を能年玲奈(現:のん)にしてやっと原作者の許可が下りたらしい。


  • L♡DK

失敗することの少ない少女漫画の映画化で、剛力彩芽主演バージョンはなんと興行収入一桁を記録。2018年にはキャスト総入れ替えで再び映画化。


  • ヒロイン失格

成功作。主演の桐谷美玲が自ら出演を熱望しただけあって変顔を始めとしたギャグ描写がしっかりと再現されている。


  • 俺物語!!

成功作。変態仮面同様、鈴木亮平の役作りが凄い。


成功作。初動こそ悪かったものの、口コミでじわじわと人気が上昇し、完結編もスマッシュヒットを記録した。


  • 逃げるは恥だが役に立つ

TBSでTVドラマ化。ストーリーに多少アレンジがあり、映像演出による人気の面もあることから原作との単純な比較はできないが、視聴率は初回から最終回まで右肩上がりと少なくともドラマとしては大成功作。スペシャルドラマの形で続編も作られた。
星野源が歌うエンディングテーマの通称『恋ダンス』は非営利での動画利用が一時的に公認され一大ムーブメントになった。
当時は全く期待されていなかった火曜夜10時枠であるが、逃げ恥のヒット以降は同時間帯の作品も注目されるように。


  • 一週間フレンズ。

単発スペシャル2回と連続ドラマ1回。戸川先生とさくら友蔵以外、キャストは都度入れ替えられている。


原作完結前に放送されたアニメ版以来5年ぶりとなる映像化作品。評判が良かったのか映画化もされている。映画はオリジナルストーリーだが、原作者の協力付。


  • あんみつ姫

実写化でも古典的作品。映画、連続ドラマ、単発ドラマ、新春かくし芸大会内ドラマと度々実写化。


  • 砂の城

東海テレビで昼ドラ化。第二次大戦後のフランスから昭和40年代~平成の日本へ設定変更。
第一部は森下涼子がヒロインを好演したものの、第二部では二代目コメットさんこと大場久美子に交代しビジュアル・演技とも不評。視聴脱落者を生んだ。
シナリオの乖離と濡れ場の追加に留まらず、「佐藤アツヒロを悪魔と罵る祖母」「長年ヒロインの恋路を邪魔するが、自身の結婚後は手の平返して協力者になる女友達」「リップクリームを常時塗りたくる戦隊イエローの執事」「ヒロインに結婚破棄されるもしつこい二代目戦隊レッド」など頭のおかしいオリキャラ多数追加と、再現度は日本人設定を抜いても原作漫画?何それ?レベル。
それもそのはず。前半のメイン脚本は愛憎料理など突飛な描写で鳴らす中島丈博。中島先生、オリジナル作でしてください。しかしセリフ回しやオリキャラなどネタ要素にハマった人も…?


  • ママレード・ボーイ

90年代の人気少女漫画が原作。主演に吉沢亮。


  • パタリロ!

舞台化と映画化。映画については2018年秋公開予定だったのだが、主演キャストの不祥事で2019年に公開。


埼玉県disギャグ漫画が二階堂ふみ(男役)とGACKT主演、『のだめカンタービレ』の武内英樹監督でまさかの実写映画化。埼玉で1位スタートという好調で、日本全国でも爆笑と感動の渦を巻き起こしたまさかの大成功作
余談だが主演はどちらも沖縄県出身。


  • 私がモテてどうすんだ

ヒロインは痩せ時とデブ時をそれぞれ別キャストが演じ、デブ役に定評の高い富田望生を起用。


  • 初めて恋をした日に読む話

深キョンや安達祐実、高梨臨等ヒロインがハマり役なのは勿論、『烈車戦隊トッキュウジャー』でトッキュウ4号役を演じた横浜流星がブレイクを果たすきっかけに。


ゲームやグッズのCM。南青山少女歌劇団の三人が主人公の光・海・風を演じており、風役の千葉紗子は後に『ストライクウィッチーズ』や『円盤皇女ワルキューレ』等で声優として活躍。




〔青年漫画〕

少年漫画に比べると容姿も内容も現実寄りな作品が増え、実写化の壁も低くなる。
リアルな仕事ものなんかはテレビドラマで成功したりもするが、バトルものは相変わらず難しい。
また「実写作品」として成功しても、原作にある「大人向け」な面が減らされたり、原作の一部分だけを強調して描かれることも多い。


  • 釣りバカ日誌

言うまでもなく長寿作品。後に映画版の浜ちゃん役の人がスーさん役を演じる、ハマちゃんが新入社員の頃のお話がTVで放送された。


  • HOTEL

成功作。TBSでドラマ化。原作の中から「赤川一平の成長譚」部分をフィーチャーして高嶋政伸の出世作に。
なお、原作と同様に東堂克生が主人公なので、ドラマのエンディングでのキャスト順は東堂を演じた松方弘樹が最初に登場する。


  • 喰いタン

日本テレビ土曜9時枠でドラマ化。原作者は「自分の作品ではない気がするが、どちらも面白い」と発言している。


  • 草壁署迷宮課おみやさん

緒形拳版と渡瀬恒彦版があり、舞台を京都に移した渡瀬版が長期作品に。


  • 特命係長・只野仁

成功作。高橋克典を代表する一作であり、テレ朝の深夜枠の方向性を決定づけた。


原作と別物になったドラマが大ヒットし、後に原作通りの内容で映画化してみたら(キャスト総変更の余波も影響して)大失敗したという稀有な例。尤も、久々に復活したTVドラマは人気が出なかったが。


成功作。続編が何作も作られた。


商業的にはまずまずの成功。前半は概ね原作通りの設定で進むが予算不足による設定改変が目立ち、後編は原作の設定から大幅に改変。「毒にも薬にもならない実写化」「スーツ代で予算が消えたのでは」との微妙な評に終わったが、川井憲次が手がけた劇伴は好評を得ている。
また、原作者は好意的なようで、特に原作終盤における西の絵柄には、実写版で西を演じた本郷奏多の影響がうかがえる。
その後原作の終盤の展開に「尻切れトンボ」と批判が多かったこともあり、現在は「原作より綺麗に完結している」と再評価する声もあるとかないとか


  • デトロイト・メタル・シティ

成功作。松山ケンイチの隠れた当たり役。


三部作で映画化。興行的には成功作。はまり役揃いの配役(特に平愛梨の遠藤カンナと木南晴夏の小泉響子)は高評価。ちなみに山寺宏一も出演していた。


  • カイジ

興業的には成功作。シリーズ通してストーリーや設定の改変は賛否分かれるが役者の演技が光る。
特に主人公の伊藤開司を演じた藤原竜也の怪演ぶりは語り草となっており、それまでは陰のあるイケメン役というイメージだった氏がこの映画を機に一時期クズの役ばかり来るようになり、数多のモノマネ芸人が生まれることとなったほど。
全3作作られ、2作目までは独自要素がありながらも原作になぞらえた展開だが、3作目は完全オリジナル展開に。


  • 闇金ウシジマくん

TBSで深夜ドラマ化。テレビ版第一期は「※闇金は犯罪です」のテロップに始まるぬるい改変が多く不評。ドラマ二期と映画二作は原作に比較的忠実で、「ぬるい改変」も演出でブラックジョークに昇華させた。


設定改変も多いが、一大ブームを巻き起こした。


  • BECK

興業的には成功作。初期の佐藤健の代表作となった。
ロックフェスのシーンではフジロックの会場跡を使うなど音楽描写にはかなり力を入れていたが、(原作者の意向とはいえ)コユキの歌が全てミュートだったり敵役の扱いがより悪くなっていたりと脚本・演出への苦言も多い。


  • サラリーマン金太郎

TBS版は成功作。高橋克典の出世作。



  • 海猿

大成功作。海上保安官の志望者増にも貢献、フジテレビのドル箱になる程の大ヒット。
...だったのだが、フジが原作者を激怒させてしまった為に続編製作の許可が下りなくなった。
なおその前にNHK版が存在する。


原作の同性愛描写が削除された事に加え、単純にアクション映画及びサスペンス映画として見ても出来が悪く失敗に終わった。


  • アオイホノオ

成功作。勇者ヨシヒコ・変態仮面のスタッフによる、島本和彦の漫画の実写化。OPでの金田動きの再現などの原作リスペクトの数々から、オタク層から高い評価を得た。ちなみに最終回には島本先生ご本人もちょっとだけ出演している。


  • 天才柳沢教授の生活

ショムニの後番組のため、本放送時は全く話題にならなかった。評価されたのは再放送がされてからである。


  • 土竜の唄

成功作。引き伸ばし展開が多い原作がスッキリ纏められている点や、キャストの好演で評価は高い。続編も公開された。


アニメ化に合わせて実写映画が公開。監督は当初「呪怨」の清水祟だったが、山崎貴に交代。山崎はクレヨンしんちゃん実写版(『アッパレ!戦国大合戦』を実写映画化したもの。
元が良すぎるとはいえ、こちらも成功したとは言い難い)を手掛けたという経歴があるため不安視されており、設定改変を行った結果炎上した。
Netflixで韓国ドラマとして配信される予定だが、此方もメインキャストの性別変更が見られ、早くも不安視する声も。


  • JIN-仁-

言わずもがな大成功作。最終回の視聴率が30%越えとなり海外でも大ヒットした。原作とは違う形の結末になったが作者の村上もドラマに好意的。
2012年には『Dr.JIN』というタイトルで韓国ドラマ版も制作され、こちらは朝鮮王朝時代が舞台となっている。


  • 笑ゥせぇるすまん

テレビ朝日でドラマ化。伊東四朗演じる喪黒福造がはまり役だが、ソフト化はされていない。


成功作。基本設定はそのままにストーリーは完全オリジナルという手法を取っているが、原作ファン・新規ファンからも高評価。主演の松重豊の出世作かつ飯テロドラマとして知られる。


  • コウノドリ

構成上原作から改変された設定はちらほらあるものの、原作ファンや現職医療関係者にも高評価。
厚生省とのタイアップつき。


竹内力主演のVシネマの大定番。劇場版、TVスペシャル含め60本が制作された。
現在では千原ジュニア主演の『新・ミナミの帝王』が主に制作されており、カンテレ(関西テレビ)などで放送されている。


成功作。前番のデスノートや土曜の西尾維新ドラマの陰に隠れていたが、非常に高い原作再現度が絶賛された。


  • 監獄学園

先行して出来たアニメ版が好評だったのと、売りのお色気成分がTVで出来るのかを危惧されていたが、深夜ともあり堂々のパンチラ描写なども敢行。


舞台化と映画化。映画版は前日譚『ぼくらの~』の要素を含め、グロシーンの数々をR15+の範囲内で踏み込める所まで再現。なお本作は舞台原作のため、結果的に再舞台化とも言える。


ヤッターマン』『悪の教典』の三池崇史監督が伊藤英明と4度目のタッグを組んで映画化。脚本は『天元突破グレンラガン』『仮面ライダーフォーゼ』『キルラキル』の中島かずき
バグズ2号の乗組員が多国籍で構成されるゆえにキャスティングが困難なのでキャラが全員日本人に変更・特報のギャグっぽいノリやどうにも予算不足感が否めないCGや特殊メイクなどが不安視され、批評・興業共に大失敗。直接的なグロ描写も殆どなく、そういった表現を得意とする三池監督らしくないとの意見も。
続編の企画もあったが、白紙に。


成功作。大迫力のアクションシーンや妥協のないグロ描写から邦画ゾンビ映画の傑作として国内外から高い評価を得た。


  • ヒメアノ~ル

成功作。V6の森田剛と濱田岳主演で実写映画化。原作を忠実に再現した容赦ない暴力描写や森田剛の恐ろしいサイコパス演技がハマって絶賛。原作になかった切ないラストシーンも「これはこれでアリ」の声も。


垣原役の浅野忠信の派手なビジュアルには賛否両論があるが、それ以外は原作に負けず劣らずのエグい描写(+三池崇史監督のクセのある演出)が連発し概ね成功と言える。


2作品映画が制作され、1作目は「高倉健を主役にオール海外ロケで」との原作者の無茶振りに答え、ヒットを飛ばした。
2作目は当時ブームだった千葉真一を主演に抜擢し、香港でロケが行われた。『THEゴルゴ学』ではさいとうに「正直全く乗り気ではなかった」と切り捨てられた。


  • カバチタレ!

フジテレビ版では原作のヒロイン不在を補うため、何と主人公と先輩の独身中年をうら若き女性に変更し、オリキャラで山下智久が出演していた。
TBSでドラマ化された続編『特上カバチ!!』では主人公の設定を第一部よりにし先輩は原作に近い設定、ヒロインの設定をライトにするも演出がバラエティ寄りだったため批判が出た。またTBS版ではレギュラーの弁護士が熟年男性から中年女性に変更された。


  • 弁護士のくず

九頭の相方・武田を女性から男性へと変更し、同僚の加森を男性から女性へと変更。
楽屋落ちやメタ発言を多用したが原作者には好評で、後にドラマ版のオリジナルキャラが逆輸入されたり、九頭が自分の事をドラマ版の俳優似だと自称したりしていた。
ブレイク前のとろサーモンの2人もキャバクラ店員と客役でレギュラー出演していたり、再ブレイク前の有吉弘行もゲスト出演していた。
また、ドラマ版の法律実務監修は本村健太郎が担当しており、自身も俳優役でゲスト出演している。


失敗作。2ちゃんねるで監督本人が現場にてベテランスタッフのほうが立場が強く思うように撮れなかったことを愚痴り謝罪するという珍事が発生した。


  • 島耕作シリーズ

原作序盤を元にした映画版や、「事件物」にシフトさせてフジテレビと日本テレビで作られたSPドラマ版がある。またどれも『課長 島耕作』編のみを扱っている。


本来はアニメ枠であるノイタミナで放送された唯一の実写作品。美里薫役を笑い飯の西田幸治が演じ、漫画版のモデルとなったキャストが逆輸入という稀有な例となった。
ゴスロリを着用する女装男子の結城蛍は、男性キャストではなくファッションモデル/女優の岡本あずさが演じた。


アニメ版主演の関智一によって舞台化。木村拓哉主演・三池崇史監督による実写映画版はこの組み合わせで当初は不安視されたが、アクションなども含め、原作ファンや映画ファンからもおおむね好評。


  • 東京ラブストーリー

メインヒロインを変更するという荒業を実行し成功作に。


  • 中年スーパーマン左江内氏

『スーパーサラリーマン左江内氏』の題でドラマ化。日本テレビ土曜9時枠の最終作品となった。


『るろうに剣心』京都編2部作に続き、主演・神木隆之介と監督・大友啓史によるタッグの下、前後編2部作で映画化。


六さんが女性にされるなどの設定の改編もあるものの、現在までに3本の作品が連作としてつくられるほどの大成功作。フルCGで作られた昭和の背景も評価が高い。
3作目は3D映画として制作されたが、結局2D版の方が人気となり、日本映画全体で3D映画の制作が見直される事になった。


  • ドラゴン桜

成功作。桜木役の阿部寛をはじめ、概ね好評。


作品としては成功作。主演の窪田正孝を始めとしたキャスト陣の熱演や、原作から丁寧に再構築されたストーリー、CG・アクション演出などが好評。
2019年にはスタッフの大半を入れ替えて、R15+となった続編『東京喰種 トーキョーグール【S】』が公開。人気キャラの月山習を松田翔太が演じた。


  • 亜人

佐藤健主演で映画化、悪役は『るろうに剣心』でも共演した綾野剛。永井や佐藤の設定変更やサブエピソード、サブキャラクターが大幅に省略されているが、その分アクションに特化した内容となっており、『HiGH&LOW THE MOVIE』の大内貴仁が手掛けたアクションシーンは圧巻の一言。


ドラマ、映画化。キャラクターをある程度削ってはいるものの、「似せられる所は目一杯似せてる(部室や小道具、タコスの声等)」頑張りっぷりから原作ファンからの評価は悪くなく、続編ドラマも決定と成功作と言っても過言ではない。


  • 弟の夫

男性同性婚をテーマにしたまさかの田亀源五郎作品のNHKドラマ化。と言っても原作は男性の同性愛者以外も読める非18禁の健全な漫画だが。
堅実な作りで比較的安定した評価。エストニア出身元力士の把瑠都が主人公の弟夫であるカナダ人の役を務めた。


(一応)成功作。
一部設定の改変やビリーの兄貴のギャグキャラ化など賛否両論な点もあるものの、全体的な再現度は無駄に高い。


小松菜奈、大泉洋共演。TVアニメと原作の完結が先行する形になった。


  • 銃夢

タイトルを『アリータ:バトル・エンジェル』に改め実写化。
監督は『シン・シティ』のロバート・ロドリゲス。
当初は『ターミネーター』のジェームズ・キャメロンとされていたが製作に回った。
頓挫の噂もあったが監督が交代し、紆余曲折の末完成、2019年初旬公開作品としては「翔んで埼玉」とツートップを走り商業的には成功ラインをクリアした。


NHKでドラマ化、隠れヲタの悲哀やあるあるの描写も好評、「松下由樹のクソババア役がまたハマッている」との声も多数。


原作連載10周年記念動画でも信役を演じた山﨑賢人主演、東宝とソニー・ピクチャーズ共同製作・配給で「王都奪還篇」を実写映画化。
当初は不安の声もあったが、壮大な中国ロケやアクションシーン、山﨑の他、吉沢亮や長澤まさみ、大沢たかおらハマり役揃いのキャスト陣、原作者も脚本制作に参加し再構築されたストーリーなどが原作・映画ファン双方から評価され、最終的には2019年度実写邦画年間No.1ヒットとなるほどの大成功作に。


アニメが先行したが、こちらも実写映画化。メインヒロイン役に橋本環奈。
出演者のファンからは評価され、興行的には成功した一方で、原作ファンや映画ファンからは「コスプレ大会」「肝心のコメディ部分が滑っている」「脚本も演出もコレジャナイ感(意訳)」と批判の声も。ただしそんな原作ファンからも浅川梨奈演じる藤原千花はそれなりに好評。
なお、子安つばめはアニメ版と同じく福原遥が演じていた。


2018年にアニメ化された後、2020年に実写版ドラマが撮影された。
当初は、いわゆる「きらら系コミック」が実写化されるという事で不安視する声もあったが、いざ放映されてみれば非常に高い原作再現率により好評を得た。
特に、田辺桃子の演じる大垣千明の完成度の高さは話題を呼んだ。
強いて原作との相違点を上げるなら、演者の都合により犬山あおいよりも各務原なでしこの方が巨乳であるというぐらいか
ちなみに、アニメ版のナレーション及びりんの祖父役で出演した大塚明夫が実際にキャンプをする動画「あきキャン△」が2020年のエイプリルフール企画としてYoutubeにて公開された。


2004年に国分太一主演でスペシャルドラマ化。
また、2020年には続編の『らーめん才遊記』が黒島結菜主演でドラマ化。
ちなみに2020年版では人気キャラのラーメンハゲこと芹沢達也まさかの女体化(演:鈴木京香)をはたして原作ファンの間で衝撃が走った。
なお、ファンの間では「ハゲはマーケティングのためなら原作の性別とか余裕で放り捨てるだろう」が共通認識だったため批判は殆ど無かった。
そしていざ放送されてみると性別と容姿(主に髪型)以外の再現度が異様に高く、ネットに「鈴木京香がハゲた」という風評被害一歩手前の感想が流れたとか。


2005年に石垣佑磨主演で深夜ドラマ化。リアルな喧嘩描写が売りの作品だけに放映前はどこまできちんと喧嘩が描かれるのか不安視されていたものの、いざ蓋を開けてみると原作の格闘シーンが非常に忠実に再現されており、なおかつ実写ならではの生々しさと迫力もしっかり演出されておりファンからは大絶賛された。
それもそのはずで監督や俳優などの主要スタッフのほとんどが原作の大ファンだったため、原作者に撮影現場に来てもらって各格闘シーンの動きはどうなっているか徹底的に監修してもらい喧嘩のシーンは細部までこだわったという。
演出も殴り合いのシーンでは殴られた人間の顔面が容赦なく歪み、歯が折れたり鼻が潰れたりして血反吐を撒き散らすなど深夜放送帯ならではの容赦のないものとなっている。
また、俳優の多くが格闘技やスポーツ経験者などの身体能力の優れたキャストで固められているため喧嘩の動きの説得力が高いというのも評価ポイント*25
喧嘩のシーンだけでなく日常シーンも原作ストーリーを極力忠実に再現しており、俳優たちの演技力も高く原作ファンも初見の視聴者も楽しめる良質のドラマとなっている……、と言いたいところだが、尺の都合で終盤は展開が駆け足になり原作未読者が置いてけぼりにされるなどの問題もあった。もっと話数が多ければと思わずにはいられない。
また、高校生という設定のはずの敵の不良たちの多くは30歳以上の強面の俳優たちが演じており、不良たちが集まるシーンなどはお前らどう見ても高校生じゃないだろ!とツッコまざるを得ないシュールな画面になっていたりもする。
しかしながら、だからこそ主人公と不良との喧嘩が非常に迫力あるものになっているのも確かであり、原作でも不良たちはかなりの老け顔で描かれがちなのでこれはこれで原作に忠実だという声も少なくない。


  • 監察医 朝顔

2006年~2013年まで漫画サンデー(少年ではない)で連載されていた医療漫画で、2019年にフジテレビでドラマ版が放送された。
第1シリーズの平均視聴率は2019年夏クール放送の連続ドラマの中でトップを獲得し、最終回後に特別編を挟んだ後2020年に第2シリーズが放送された。
十分成功作といえるだろうが、実は登場人物のビジュアルは全くと言っていいほど原作と似ていない
主人公の朝顔役は『のだめカンタービレ』でのだめを演じた上野樹里となっており、原作の独身なのに人妻感漂う雰囲気はほとんど感じない。また、朝顔の恋人である桑原は原作ではガタイのいい男やもめなのに対し、ドラマ版では風間俊介演じる普通体型の独身男性となっている。さらにドラマの桑原は朝顔と結婚して子どもを設けており、原作と全く違う人生を歩んでいる。
なので、元から原作を知っていた人やドラマがきっかけで原作を知った人は、あまりの違いに驚いたのではないだろうか。


  • 響-HIBIKI-

柳本光晴氏の漫画作品『響〜小説家になる方法〜』の実写映画化。主人公・鮎喰響役は上映当時「欅坂46」のメンバーだった平手友梨奈氏が務めた。
興行的には失敗したものの、平手女史が演じる響がかなりハマり役だった(そもそも響役に平手氏が起用されたのは原作者の強い要望だったりする)こともあり作品自体の評価は高く、原作者、読者共に好評を得た他、主演の平手氏は本作で2018年度の「日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞し、当氏の役者としてのキャリアを積むきっかけにもなった。


2019年に公開された原作宣伝用のPVと、2020年に放送されたドラマ版の2種類が存在する。
PV版は声優の津田健次郎氏が龍を演じ、そのあまりのはまり役ぶりに評判となった。津田氏はアニメでも龍を演じている。
ドラマ版の龍役は玉木宏氏であるが、こちらも再現度はかなり高い。
しかし、ドラマ版の美久は大学時代に娘をもうけており、このドラマオリジナルキャラである娘の向日葵の存在が物議を醸した。
2022年にはドラマ版の映画が公開された。


主人公ルシウスをはじめとする古代ローマ人キャラクター達は濃い顔の日本人が、日本人キャラクター達は掘りの浅い顔の日本人が演じるという、ぶっ飛んだキャストで映画化。
しかし、阿部寛を始めとした濃い顔つきの演者達による、人種の違いに違和感を感じない様な名演*26や、実際にローマで長期ロケを敢行するガチっぷりもあってか大成功を収め、続編映画も製作された。
一方、原作者からは「製作が出版社と制作会社だけで決められ、自分は交渉の場に立ち会わなかった」「原作使用料の金額の根拠について出版社から十分な説明がなかった」とコメントしており、製作背景に関しては批判の声も。


  • はるちゃん

フジテレビ単発ドラマ版と東海テレビ昼ドラ版。
昼ドラ版は1996年から2002年にかけ全6シリーズ制作された成功作。原作から引き継いだのは「はるちゃんと呼ばれる素性不明の仲居が主人公」くらいだが、原作の持つ人情路線を強調した1週完結のオリジナル脚本という昼ドラらしからぬ作風で好評に。
以降シリーズ化されるも「不況による経営難」「巨大企業による旅館の乗っ取り」「従業員同士の内輪揉め」など、昼ドラ的にドロドロさせたビジネスドラマの要素を盛り込むようになる。
主人公はるを演じた中原果南の代表作となり舞台版も上演。さらに昼ドラ人気から作者の死後、プロダクション名義で設定を一新した新作漫画が制作された。


〔児童漫画・アニメ〕

ファンタジックな設定が多いので、やはり特撮技術やCGを頼らざるをえず、違和感が出やすい。
内容的には当然だがほとんど子供向けなため、原作を知らない子供達には喜ばれたりする。


視聴率的には成功をおさめたが、アトムが車を運転するなど原作と全く違う展開に。原作者の手塚治虫先生がアニメ化を進める要因となった。


  • マグマ大使

原作の侵略SF的部分を減らして大成功作に。上記の経緯で実写化がトラウマになっていた原作者も大絶賛。ウルトラマンと共に第一次怪獣ブームを牽引した。


のび太とアニマル惑星』の舞台版、そしてジャン・レノがドラえもん役を務めたTOYOTAのCM。少なくとも後者はなかなか好評。


NHKでドラマ化。流石に魔美のヌードデッサンシーンはない。


こちらも『キテレツ』の名でNHKにてドラマ化。コロ助の声は序盤で声を当てていた小山茉美さんだったが、後述する鉄人同様に質感の良くないCGが不評となった。


  • 鉄人28号

鉄人が全く動けない白黒ドラマとCGのハリボテ感丸出しの映画版がある。また、押井守による舞台も。


既にタイガーマスクの成功を経験していた新日本プロレスがまたしてもコラボレスラーとして実写化
ぶっちゃけロボアニメ『獣神ライガー』には別にプロレス要素はあんまりないのだが、とにかく、当時「若手としては」一定の成績を残していた山田恵一選手がライガーに扮することになった。今でこそライガー本人やアニメ原作者の永井豪先生も「ライガーと山田選手は同じレスラー」なのを認めているが、ぶっちゃけ初戦の時点で正体がバレてる。
するとあれよあれよという間にジュニアヘビー級のスター選手に登り詰める大成功をおさめ、現役を終えてみれば

  • ジュニアヘビーチャンピオン戴冠11回(新日本プロレスにおける単独最多記録)
  • 同タッグチャンピオン戴冠6回*27
  • ジュニア最強決定戦*28優勝3回(達成当時は先述した3代目タイガーの金本と並び最多タイ。現在は高橋ヒロム選手が'22の大会で4回優勝を達成したため2位)
  • 7団体8本のジュニアヘビー級チャンピオンベルトを同時に巻く(ジュニア8冠王座第3代チャンピオン)*29
  • 「世界最大のプロレス団体・WWEの」殿堂入り(日本のプロレスから選出されたのは他に猪木、藤波辰爾だけ)

とまさにジュニア最強の名をほしいままにする大レスラーになり、まだ原作知名度のあったタイガーマスクと違ってガチでアニメコラボなのが忘れられてもおかしくない状態にあった(プロレスファンの読者の中には「アニメ原作はよく知らないが、どうも前期OPらしい曲*30はライガーが入場曲にしてるので歌える」人もいるのではないだろうか)。ガチヒールもやったし。
『獣神ライガー』の放映期間の40倍以上にも及んだ*31現役生活を終えた今でも、山田選手は解説者・新日公認YouTuberの獣神サンダー・ライガー元選手として、主人公メカの最終形態・『獣神サンダー・ライガー』の名を残し続けている。


大成功作。低視聴率男を払しょくする会心作。
ちなみにベムのスーツアクター特撮界隈で有名な伊藤慎


大成功作。『おくりびと』と並ぶ2009年上半期の大ヒット映画、尺の都合からドクロリング等一部設定は異なるが基本的には再現度は高い。滝口順平、山寺宏一など一部キャストはリメイク版アニメと同じなのも高評価。


大成功作。嵐の大野が主演で人気を博し、原作者・藤子不二雄A先生からも好評。A先生はスペシャル版にゲスト出演した。幼き日の濱田龍臣もレギュラーとして出演している。


昭和版2作(月曜ドラマランド版とVシネマ版)と平成版映画、上坂すみれが猫娘役な令和舞台版が存在。
平成版では昭和版の子役からガラッと変わって大人のウエンツ瑛士が鬼太郎を演じたが、原作者の水木しげるから「かっこ良すぎる」と言われて落ち込んだという。後の舞台版でも鬼太郎は成人の荒牧慶彦になってたけど。


  • 河童の三平

白黒版は東映の平山プロデューサーの案で怪獣物となり、ブームに乗って大ヒット作に。水木しげるの知名度アップにも貢献した。


ミュージカル化。乱太郎たち一年生ではなくイケメン俳優が演じる六年生をメインに据えていたりとあからさまに大人狙いな部分もあるが、ヒーローショー向け劇場であるGロッソの設備とJAEの監修をフル活用したガチのアクション・スタントなどで大成功し、第十弾まで十年以上に渡って続くロングラン作品となっている。
また、「こども店長」で有名な加藤清史郎主演の映画版も公開されており、こちらは原作やアニメ同様乱太郎達の活躍を主軸としている。


“『デビルマン』の再来”とも評された大失敗作で、漫画やアニメの実写邦画新作(主にSF系やアクション系)が発表・公開されると大体『デビルマン』と共に比較対象や槍玉に挙げられる事が多い。但し、アクションとVFX、キャスト陣の演技は前者と違って割と頑張ってた方。


原作ファンからは不評だが、商業的にはまずまずの成功を収めた部類に入る。また独特のビジュアルから一定のファンを獲得している。


74年に目黒祐樹、14年に小栗旬主演で映画化。14年版は出来そのものは無難で、興行的にもまずまずの成功。宝塚による舞台版や、鈴木亮平がとっつぁんを体当たりで演じたスピンオフ作品『銭形警部』も。
あと、あまり知られていないがミュージカル版も存在する。


押井守総監督で全12話+長編映画で実写化。アニメから15年後の物語で、押井守が基本スーパーロボット嫌いなためか、(端的に言えば)「不景気でレイバーなんて広まらなかった世界」という夢も希望もない設定だが、独特の空気感は実写でも健在。
主役は「泉 野明」ではなく「泉野 明」(つまり別人)。トータルな成績は微コケだが、全体通してのクオリティは高品質で原作ファンからもわりと好評。
そしてキャラ設定上仕方ないとはいえ、またしても千葉さんが大暴れ!


  • 人狼 JIN-ROH

アナログゲームではなく、2000年に公開されたアニメ映画の方。2018年に韓国で実写映画化された。
設定がいくつか改変されているが、反共主義の押し付けや軍事政権の独裁を経験した「彼の国だからこその重みがある」と、内容についてはおおむね好評。
残念ながら日本では劇場公開はされず、NETFLIX配信限定での公開となった。
(厳密には異なるが、ケルベロス・サーガ全体で言えば)実写作品のアニメ化の実写化、という珍しいルートを辿った。


成功作。二時間ドラマとして実写化。ヒロインのめんまは流石に銀髪を黒髪に変更しており、ストーリーの短縮はされたものの堅実な出来で評価は高い。一部で懸念されていた「あなる」は実写版でも変更なし。


原作は紙芝居だが一応こちらに。映画版が2作作られ、1作目は何と若手時代の美空ひばりが出ている他、2作目も当時新人の千葉真一が出演している。


  • 赤胴鈴之助

劇場版は数作作られたが、主演の態度が悪かったために途中から俳優が交代して製作された。ヒロインは若き日の中村玉緒。


ガイナックスが2006年から展開した企画「EVA AT WORK」の一環として「能舞エヴァンゲリオン」が制作され、一時期公式サイトに動画が公開されていた。評価は悪くないが、一般講演やソフト化がされていないので現在は視聴困難。


初代をモチーフにしたQTE方式のゲームと、日米合作テレビドラマ「G-SAVIOUR」の2つが存在。
前者は肥満でケツアゴのシャアを筆頭とする原作再現度の低さと鬼畜難易度から壊滅的な低評価で、ガンダムのクソゲーの代表格扱い。
後者も従来のシリーズと大きく異なる作劇を酷評されて同じく失敗に終わったが、一部には独自色の強い世界観やCGによるメカニック描写を支持する熱心なファンも。
また、レディ・プレイヤー1では初代ガンダムが客演しており、こちらは中々好評だが、フルCGで描画されたゲーム内での登場だったため実写作品に含めるかは意見が分かれている。


舞台化。
狭い舞台上でMS戦をどう再現するのか?という難題に「コックピット型の移動式台座に乗った出演俳優に各機体の武器のプロップを持ってもらい、黒子たちが人力で台座を移動させるのに合わせてチャンバラや銃撃戦してもらう」という一歩間違えればギャグになりかねない斬新なアンサーを出したものの、「意外と気にならない。少なくとも何をしているのかは明らかだし」、また「どのプロップも超デカいガンダム00の制作道具としても出来がいい」と問題が出るレベルの否定的な意見は出ずに済んだようだ。アニメシリーズのスタッフがちゃんと関わっていることもあってシナリオもしっかり舞台向けに再構成されており、続編も上演された。


  • 破裏拳ポリマー

溝端淳平主演×坂本浩一監督で実写化。『ヤッターマン』という成功作があったとはいえ、タツノコヒーロー実写化の前例であった『CASSHERN』『ガッチャマン』の惨状から「またやるのか」と言われたが、坂本監督を始め、溝端以外の主要キャスト・スタッフのほぼ全員を特撮関係者で固めており、評判も上々。


  • BALLAD 名もなき恋のうた

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦を原案に実写映画化。
流石に野原は別人に差し替えられているが、ゲストキャラはそのまま登場している。当然「井尻又兵衛」という名前も続投。
余談だが後に本作のコミカライズも作られたため、漫画原作のアニメの映画の実写版のコミカライズ作品とかいうカオスな変遷を辿った形になる。


ゴースト・イン・ザ・シェル』のタイトルでハリウッド映画化。素子は「アベンジャーズ」でおなじみのスカーレット・ヨハンソンが演じ、北野武も出演。主人公と課長の配役に関するアレコレや原作とも押井版とも違う結末は賛否両論だが、複雑で難解な設定は分かりやすく改変されており攻殻入門としても観られる作品。
バトー、トグサのビジュアルは驚異の再現率。


映画の予定だったがNetflix配信のドラマの企画に変更。
主演は『スター・トレック』のジョン・チョー。
アニメ版監督の渡辺信一郎も監修に参加…かと思いきや結局クレジットにはない。
俳優の演技は下手ではないし吹き替えも可能な限りオリジナルに合わせているが、アクションの緩さや一部ポリコレ向けによる設定変更が災いとなり1シーズンで打ち切りに。


舞台化。アニメ版声優陣の多くが同じ役を演じた。一部のキャストは指原莉乃プロデュースのアイドルグループ「=LOVE」から。


風の谷のナウシカ(映画)』の前日譚「巨神兵(風の谷のナウシカ)による火の7日間」をモチーフにした短編映画。…こらそこ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(これまでのあらすじ)』とか言うな


よくもこんなキチガイLIVEミュージカルを!
ちなみに魔王役は草加雅人でお馴染み村上幸平。


ミュージカル化。メインキャストは原作での声優であるi☆Risの面々が演じているため再現度は非常に高い。


舞台化。こちらは鷹梁ミナト役の五十嵐雅のみ共通で出演している。



  • マジンガーZ

関智一が座長を務め、金田一シリーズや『無限の住人』を実写化してきた『劇団ヘロヘロQカムパニー』で舞台化決定。
当初は2020年に行われるはずだったが、新型コロナウィルスの流行に伴い無期限延期され、紆余曲折の末2022年11月に変更。題名は『立て!マジンガーZ!!』。
出演者は関の他劇団員の長沢美樹・置鮎龍太郎や岩崎諒太等。
ちなみに初期版チラシイラストは『マジンカイザー対真ゲッターロボ』で作画担当だったMoo.念平が手掛けている。


アニメ版が絶大な人気を誇ったフィリピンで「ボルテスV レガシー」のタイトルで実写化。
PVの時点でもう相当に熱が入っておりこの時点で再現度への評価が高く*32、特に岡長官はまだいつから日本で観られるのかすら決まってないのに早くも「すごい再現性」と話題になった。


4コマ漫画

最近の萌え絵系4コマから昔の新聞連載まで、目立たないがあるにはある。


  • いじわるばあさん

青島幸男版は原作中でdisられた。


昭和時代に単発映画版とシリーズ映画版が作られ、シリーズ版は同キャストでドラマにもなった。
現在は本家アニメ版をしているフジテレビでのSPドラマ版(複数パターン存在)と舞台版がある。


主演・堺雅人、パンダの声・生瀬勝久という豪華キャスト。4枚DVDが発売された。


  • すっから母さん

母さん役が何と西田敏行。何故か深夜に放送された。


  • PEANUTS

ミュージカル化され、アメリカと日本で多数再演される成功作に。
1967年初演ながらスヌーピーが分かりやすく擬人化されており、小堺一機・市村正親版では市村が被り物もなく犬となり、村井良大・中川晃教版ではイケメン中川が犬耳パジャマ着ぐるみ姿になっていた。


2017年テレビCMにて実写化。控え目な刈り上げヘアの長身イケメンモデルが演じるかりあげ正太。デートはしてもいたずらはしない。
2023年にはBS松竹東急よりドラマ版が放送された。ポーカーフェイスだがやはり長身イケメン。
ドラマ版は1話につきショート3本仕立てという構成で、原作から持ってきているネタもそれなりに多いが、時勢の影響もあってか、度の過ぎた悪ふざけや毒気の強い言動は大きく削られている。
一方、マイペースで何を考えているか分からないかりあげのキャラクターが強調されており、その突飛な行動に時には振り回され時にはノリノリで食い付く他社員の面々にも焦点を当てた、職場シットコムという傾向が強いものとなっている。
「女子社員が男性社員と競馬について興味のない視聴者そっちのけで熱く語る」という、かりあげが傍観者ポジションとなっている話も。なおスポンサーはJRA。


  • 義母と娘のブルース

原作は元々、ネット上で泣ける四コマとして一定の支持を集めつつも長らく絶版状態で入手困難であった作品。
逃げ恥と同じ時間帯の火曜夜10時枠でドラマ化され、2018年夏期の連ドラ平均視聴率1位を記録。逃げ恥現象の再来とも言われた。
入手困難だった原作コミックはドラマ化と合わせて新装版が発売され、より多くの人に読まれるようになったという点でも大きな成功と言える。
また主演の綾瀬はるかは義理の親役も含めて初めての母親役*33であり、狙ったものか不明だが母として認められようとする作中の状況とリンクしている。


〔ホラー漫画〕

原作が原作なので実写化された時も当然ホラー枠となり、映画の場合は地上波放送される事はまずない。
基本的に見てる人を怖がらせれば成功なのだが、中には拍子抜けのものも。


失敗例。不条理な怖さを一人の人に当てはめているため、ただの「不幸が立て続けに起こる人の話」になった。


  • 猫目小僧


直接の絡みこそないものの、鳥居みゆき鳥肌実がクレジットに名を連ねている。


主演女優を何度も変えながら実写化されてきた稀有な例。一番の有名どころは一作目の菅野美穂か。


劇団扉座による舞台版、妻夫木聡・柴咲コウ主演での映画版、2019年アニメ版主役陣による舞台版と計3回実写化。
映画版にはモブとしてダチョウ倶楽部も登場。ストーリーは奪われた身体が残り二十四箇所となったところで終わっており、続編も予定されていたが立ち消えになってしまった。


主演に演技未経験のラストアイドルのメンバーを起用したことや、ホラーものであることを予告の時点でネタバレ*34したことなどから前評判は非常に悪く、興行的には失敗。
しかし、実際に観た人からの評価は低くなく、特におのののか演じるめぐねえは「おのねえ」の愛称で親しまれている。
Amazonプライムビデオでは前日譚に当たるオリジナルドラマも制作されたが、こちらの評価は芳しくない。また、収穫されたキャベツをそのまま家庭菜園に置いているシーンが映画のものと誤解されて拡散されるなど、本編にも著しい風評被害を与えてしまっている*35



〔音楽作品〕

プロモーションビデオ等もある種の実写化と言えるが、ここでははっきりと「作品」として成立しているものを取り上げる。


  • 星くず兄弟の伝説

近田春夫が「架空のロックミュージカル映画のサウンドトラック」というコンセプトで制作したアルバム(タイトル曲は単体で別映画の主題歌に)。
手塚眞監督・脚本、近田本人が音楽を担当し本当にミュージカル映画化。
後に三浦涼介・武田航平・荒川ちか主演での続編『星くず兄弟の新たな伝説』も制作された。


  • CAROL〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜

TM NETWORKのアルバム。同名のライブツアーの一部として実写化。


アルバム内容を舞台的なライブにした「ストーリーコンサート」(一部ライブではシングルもストーリー化されている)。『Roman』以降では主宰Revoのコスプ…じゃない「似て非なる人々」が定番となっている。


〔VOCALOID楽曲〕

KADOKAWAが製作している。

  • 桜ノ雨

  • 脳漿炸裂ガール

原曲の雰囲気は全くない。


  • 千本桜

まさかの歌舞伎。義経千本桜とのコラボ。



〔ラジオドラマ〕

テレビ放送開始前主流だったジャンルであり、昔から映像化された作品はある。

  • 君の名は

♪君の前前前世から…とはあんまり関係ない。大成功作。映画版が大ヒットしドラマ版も計4パターン制作され、連続テレビ小説版では倉田てつをが主演を務めた。


  • ローン・レンジャー

成功作。戦前にラジオ放送されたものが戦後ドラマ化され、日本でも好評を博した。


  • 新諸国物語

後に人形劇化された『笛吹童子』等が映画化。


  • あ、安部礼司

『アベレイジ』としてSPドラマ化。



〔エロ漫画・エロアニメエロゲー

AVの形で実写化され、AV女優・男優が演じることが多いが、まれに非エロになることも。
元々ニッチな市場であり、原作の一般的知名度が低かったり、AVという環境上低予算の作品が多いため元から原作ファンもあまり期待していないのか、原作再現度が低くても炎上はしにくい。
また、AV女優・男優の性質上、演技力の個人差が非常に激しく、絡み以外のパートが茶番にしか見えないなんて物も。
映画俳優さながらの迫真の演技をする役者もいれば、決して上手いとは言えない役者も多い。
男性異性愛者向け作品が大多数を占めるが、そうでない作品も少数ながら存在する。


  • くりぃむレモン

亜美の話を実写、18禁ではなく原作とは兄妹がいけない関係に、以外はだいぶ異なる。


  • 夜勤病棟


  • 妻みぐい

アクションが世界的に評価されハリウッド映画化。しかしサワ役の少女が似ておらず不評。


  • まいちゃんの日常

氏賀Y太原作のグロもの。低予算のため公開劇場が相当少ないレア作。


何と監督が長石多可男、主演沖田浩之。さらに「大江戸レイプマン」というオリジナル怪作派生が作られた。


  • お元気クリニック

  • たとえば母が

艶々の漫画が原作。人気熟女系女優の風間ゆみ主演でエロ漫画実写専門レーベルから刊行。話は原作に概ね忠実。


山川純一原作のゲイ向け作品。ラストシーンのニュアンスが異なる。


なぜ女なんだ


こんなFラン作品を実写化!?
お前ら頭どうかしてるぞ!


なお、某AVメーカーなどがパロディとして無断で実写化(?)することが稀によくある。その中には版元に怒られて発禁・お蔵入りになったものもいくつかある。



〔その他〕

某知恵袋の質問→ボカロ曲→コミックエッセイと変遷した作品(原作者:K.Kajunsky)が安田顕・榮倉奈々主演で映画化。監督は『デトロイト・メタル・シティ』と同じ李闘士男。


  • キッパリ!

30分の帯ドラマとして実写化。原作はエッセイ。好評だったのか続編が作られたものの、出演者の不祥事で2作目は打ち切りに。


  • ブスの瞳に恋してる

お笑いトリオ森三中の大島美幸の夫が著者のエッセイを原作にドラマ化。ドラマは実話を元にしたフィクションという扱いなので、主演は森三中の村上。


  • ゲゲゲの女房

成功作。
漫画家水木しげるの妻のエッセイで、NHK朝の連続テレビ小説版と映画版がある。
朝ドラ版は何がどう引っ掛かったのか、現実の人間は別名義なのに漫画のキャラはそのまま登場という謎仕様になっている。


エロ漫画界隈に「貞操逆転」というジャンルを確立させた、天原による同人漫画。AVという形で実写化された。
後に天原の作品で色々と話題となった異色過ぎる少年漫画がアニメ化されたが、それより前に実写化された作品がある(それも同人作品で)という、中々珍しいパターン。


  • 毎日かあさん

漫画家の西原理恵子と、アルコール中毒となったカメラマンの鴨志田譲氏の夫婦生活を描いたエッセイの映画化。実際に元夫婦だった小泉今日子と永瀬正敏がそれぞれの役を演じた。
同時期に鴨志田側から見た自伝小説『酔いが覚めたら、うちに帰ろう』も実写化され、こちらは浅野忠信と永作博美が夫婦役を演じた。


  • ダーリンは外国人

ジャーナリストの夫と漫画家の妻による夫婦エッセイ。
本人達による夫婦生活の再現ドラマの他、井上真央主演の映画も。


  • 愛を見つけた

夫婦の漫才ペア・宮川大助・花子によるガン闘病記がNHKのドラマ枠で実写化。
大助役は辰巳琢郎、花子役は元宝塚の毬谷友子という美化し過ぎな豪華キャストで、放送後のミニコーナー内では大助・花子氏本人がお互いの配役にツッコミを入れていた。


原作は一風変わった生徒達になぎこ先生が日本語を教えていく、いわばHOWTO本だったがドラマ化の際に仲里依紗演じる元高校教師が奮闘していくというオリジナル要素の強い作品となった。


  • バービー

無数のバービーとケンが暮らす完璧でハッピーな世界「バービーランド」に住む一組のバービーとケンが完璧でもハッピーでも無い人間達の世界に迷い込む…という映画。
アメリカでは6月、日本では8月に劇場公開された。
なお、アメリカでは同時期に原爆の開発者・オッペンハイマーを描いた映画が公開され、キノコ雲を背にオッペンハイマーにお姫様抱っこされるバービー等のファンアートが作られたが、
よりによって本国の公式Twitterがこれを引用し「忘れられない夏になったね!」とコメントを添えたため、日本人を中心に非難が殺到。配給元のワーナーブラザーズジャパンも「配慮に欠けた反応で極めて遺憾。事態を重く受け止め、米本社にしかるべき対応を求めている」と声明を発表した…が、今度は米本社がマスコミ向けにのみ謝罪文を発表した為にまたまた炎上。



……ここまで長々と書き連ねてきたが、原作を知らない人からは好評だったり、別物と思えば面白かったりもするので、一概に成功や失敗とは言えないことを忘れないようにしよう。





【制作中の作品】

ハリウッド映画。
メインキャラはだいたい白人になり、舞台はアメリカに変更される予定。
何度も監督が変更になっては凍結を繰り返している。


サンライズのヒーローアニメがハリウッド映画化。もともとアメコミ的な作風なので期待する声が大きい。


井田ヒロト原作のローカルネタギャグ漫画をTVドラマ、映画両方で実写化。


日本最大級のヒット作となった`16年度No.1怪物映画が『スター・ウォーズ』の名プロデューサーJ.J.エイブラムス氏の直々のオファーにより、ハリウッドで実写化決定。
制作はパラマウント・ピクチャーズ社とバッド・ロボット社で、日本からは川村元気がオリジナル版同様にプロデューサーとして参加。
監督は当初『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブ、脚色は『メッセージ』でアカデミー脚色賞にノミネートされたエリック・ハイセラーが務めるとされていたが、
2020年になって諸事情で白紙化され、監督がリー・アイザック・チョンに交代、脚本もエミリー・V・ゴードンの草案を元にチョン監督がリライトする形になると報じられた。
現在はまだ企画段階だが、「あの独特の世界観を再現できるのか」という不安と、「ハリウッド版としてどのようなアレンジをされるのか[[、エイブラムスの過去作のためティアマト彗星を爆破する話になるんじゃないか>アルマゲドン]]」という賛否両論の声となっている。
とりあえずヒロインはネイティブ・アメリカンという設定になることが判明。


前述した2作とは別に、サンライズとレジェンダリー・ピクチャーズが実写版ガンダムを共同制作することが発表された。
現在はショートPVが公開されたのみで正式タイトルやストーリーは不明だが、既存のものとは異なる新しい世界が舞台とした完全新作であることがアナウンスされている。
原作シリーズからして様々な人種が登場していることや、トランスフォーマーやイェーガーをはじめとした近年のハリウッドロボットの人気から期待する声は少なくないが、やはり実写化へのトラウマや上記2作の評価の低さ、そもそも1980年代から何度も実写化の計画が持ち上がってはポシャっている事*36などから不安視する声も少なくなく、現状では賛否両論。


  • イノサン

古屋敬多・中島美嘉主演でミュージカル化及びパリ公演が決定。
キャラの一人「アラン・ベルナール」は梶裕貴と、おとーやんカズミンでお馴染み武田航平のダブルキャストとなっている。



  • Ghost of Tsushima

アメリカのゲームメーカー「サッカーパンチ・プロダクションズ」による、文永の役での対馬を舞台としたアクションアドベンチャー。
実写映画化が決定しており、製作中である。


  • SF3D/マシーネンクリーガー

1982年から継続している、モデラーの横山宏氏によるオリジナルの模型シリーズ。
「映画化しても模型の権利を優先する事」を条件に、『IT』を手がけたワーナー・ブラザーズにより実写映画化する事になったと発表されたのだが、2017年の初報以降情報は無く現状どうなっているか不明。
一応、80年代にも特撮映像と外国人の俳優を使ったオリジナルビデオが発売している。


  • キャッツ・アイ

2023年の秋にフランスでドラマ化予定。
流石に舞台となる時代は2023年の現代に変更となり、三姉妹がエッフェル塔を眺めている(後ろ姿のみで顔は解らない)ビジュアルポスターが公開されている。




  • 次元大介

前述の実写版で次元大介役を演じた玉山鉄二によるスピンオフ。
Amazon Prime Videoで配信予定。


2023年8月に舞台版が公開予定。
舞台では実際に結束バンドの楽曲を生演奏&生歌唱するとの事で、オーディションの人選及び演技指導もそれらを前提にしている模様。
あと、子役と言う都合上後藤ふたりが演者ふたり体制だったりする


追記・修正は実写化作品を10本以上見た方がお願いします。


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*1 ただし、声優のアイドル・タレント化が進んだ現在では、アニメやゲームでも話題作りのためのキャスティングはある。
*2 KinKi Kids・嵐は全員主演作品ありでTOKIOも3人が主演・2人がサブ及びゲスト主演あり。シブがき隊以降のデビュー組(忍者は除く)もグループ中最低一人は必ず出演している。
*3 『夜汽車の男』など。
*4 ゲーム『甲虫王者ムシキング』から登場したムシキング・テリー選手など。スタッフの根布谷朋範さん(ネブ博士の中の人)がプロレスファンだったため実現した
*5 ウルトラマン・ロビン選手など。ちゃんと円谷プロのウルトラシリーズ担当部署公式である
*6 原作では計算ミスで月周回軌道に乗ってしまい、軌道変更して月面に降りようとするが失敗して地球に帰還する
*7 子役時代の小野賢章が特殊メイクで子供原人を演じた映画。ちなみに本作と脚本家が同じ。
*8 地虫十兵衛、霞刑部など主な登場人物の半分が登場しないなど
*9 法律などの都合から、やむを得ない面もある。
*10 ただし、少なくとも現在は東映版もMARVEL公式作品である。例えばスーパースパイダーマン大戦こと「スパイダーバース」へのマッ!版スパイダーマンおよびレオパルドン参戦など
*11 冒頭に一瞬だけマスクを脱いだドレッドが映るが、これも後ろ姿であり、ドレッドの素顔が映ることは最後までなかった
*12 動物キャラが登場するポッポSLとトロッコスペシャル、設定上プジョーより高性能にも成りうるマジック3
*13 これ以前に海外で製作された同じく実写取り込みのアーケードゲーム「ストリートファイター ザ・ムービー」もあったが、日本での知名度は低い。なおこちらのサワダは「リアルバトル オン フィルム」に比べればネタ要素は少なかった。
*14 日本でのみの話ではあるが、「旧版をDLしていれば新シナリオが入った方を割引購入できる」形がとられたため、追加DLCで新シナリオ・シナリオ全部入り版を別に販売と言うべきか
*15 性質上特撮みたいな着ぐるみだと危険なためか、子供のキャストがパーカー状の衣装を着て演じた。
*16 ※ちゃんと深海棲艦のボス艦に見えるデザインなので安心してほしい。
*17 ちなみに公式作品では初の「人相・人格が明確にされた提督」。ただし声は明かされなかった。
*18 内田秀は艦これオリジナルキャストであってもプロと一緒にフィギュアスケートは無理であるための措置であろう。さすがに自走させるのは難しかったのか、車椅子の要領で推してもらっての演技
*19 ちなみに、コアトルを演じた赤井さんが「舞台FGOにおける戦闘描写として」やっていた技が、後にプロレスラーとしての活動においても「FGOコラボでもある技」として公認の元に使われており、事実上プロレスラーとしてのキャラ付けにもここでコアトルを演じたのが組み込まれている
*20 三沢光晴選手。くしくもアニメにおけるタイガーマスク2世同様「試合真っ最中に自ら素顔を明かす」という形でタイガーマスクとしての活動に終止符を打ち、素顔のレスラー・三沢選手へ戻る。そして「素顔で活躍するスター選手」になり、最後は自分のプロレス団体(プロレスリングノア。今も大人気)まで持った
*21 金本浩二選手。素顔としては現在もごくまれではあるものの現役選手である
*22 ちなみにテレビのインタビューによればめちゃくちゃ過酷な演技らしく舞台後は乳酸が溜まって凄まじい筋肉痛になるらしい。
*23 ただし原作者の新川も元々は恋愛メインの少女漫画のつもりで作り始めた作品であると語っている。
*24 特に「近藤さんが全裸で素振りするのに股間隠すわけないでしょう」と演じる中村勘九郎自ら全裸での撮影を主張しモザイクのみの隠しになった逸話は実写化の本気度を示す例として有名に。
*25 主演の石垣佑磨はテコンドー有段者、ライバルの空手家役の鈴木信二は元JACのアクションスタントかつ空手の有段者、アマレス使い役の梅宮哲はアマレス国体出場者、天才アマチュアボクサー役の徳山秀典は高校時代の3年間はボクシングに没頭していた、などなど
*26 エキストラや撮影スタッフを務めたイタリア人達からも「こいつらローマ人だわ」と太鼓判を押される程だった模様
*27 1回だけながら、タイガーマスクと「コラボレスラー同士の最強タッグ」でも戴冠している
*28 TO OF THE SUPER Jr.'92、BEST OF THE SUPER Jr.'94、同'01。特に01年の第8回BEST~はリーグ戦+決勝戦にもかかわらず1戦も落とさずに優勝した
*29 各団体の都合も絡むとはいえ、達成者はこの世に3人しかいない(他はザ・グレート・サスケ、ウルティモ・ドラゴン)。ちなみに8冠統一マッチの導入を提案した言い出しっぺもライガーである
*30 ♪燃やせ燃やせ 怒りを燃やせ~のあれ。「初代タイガーが去ったジュニア、という瓦礫の中からライガーが登場し、ジュニアヘビー戦線を蘇らせた」と解釈できるのも大きい
*31 アニメのライガーは43話。プロレスラーのライガーは1989年5月~2020年1月。
*32 ファンからはもちろん、ロボアニメ関係の著名人でもスパロボの寺田Pが再現度を褒め、さらに「とにかくボルテスが大好きなんだな」という印象を受けた…と語った、など
*33 項目上部にある精霊の守り人でもそれっぽいことはやったがあくまで雇われ護衛としての性格が強く、こちらでは最終的に契約が切れて別れている。
*34 もっとも、原作でもアニメ版でもこの点は第一話で明かされている。そもそも原作モノである以上調べればすぐに分かることもあり、「オタク層以外にも売り込むなら隠さない方がいい」という意見もちらほら。
*35 映画本編の家庭菜園は撮影時期と収穫時期が重なるように計算してスタッフが育てたものが使われており、こちらのキャベツは当然ちゃんと収穫前の状態。
*36 まだZが放映される前から実写化計画は存在しており、シド・ミードにコンセプトアートの依頼が出ていた。ミード爺とガンダムの関わりはからではなくここで始まっていた、長い関係だったのだ

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コメント

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名無し

セクシー田中は大失敗
おかげで作者が自殺した

返信
2024-01-30 18:55:14

名無し

富豪刑事の美和子は神様もう少しで相棒の社と共演した
めんまはらんまんとゴジラマイナスでドラえもんのピー助と共演した
ゴジラマイナスイベント出たがウェストのせいでZIPとDDとノンストップしか放送されなかった

返信
2023-10-20 08:15:36

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