魔研会の闇

ページ名:魔研会の闇

許されるわけがない許されるわけがない許されるわけがない。

許されるわけが…何がないって?…まあお前みたいな酒場で会ったやつに話したって大丈夫か…。

俺は…俺は、魔研会で研究者をやっている。専門は進化人類学っていう魔法とか薬で強い人類を作る学問の、魔物の良い特徴だけを人間に移すような種類を研究しているんだ。

それで俺と教授はずっと魔物喰らいについて研究していて…でも行き詰まってたから教授が実験台募集!絶対に成功する手術!お金ももらえるよ!って書いた紙をいろんなところに配ったんだよ!。俺は絶対なんて無いって言ったんだが教授が大丈夫だってずっと言うから信用したんだ。それで、自分を実験台にしてくれていいから魔物喰らいになりたいって女の子が来たんだ。

俺と教授は大喜びしたよ。で、教授は道具とかの準備をして、俺は女の子のメンタルケアをすることになったんだ。心の底で実験に抵抗感があると内蔵魔力が反応して実験に失敗する可能性があるからな。

で、俺は2週間ぐらいその子と話して、いろいろ知ったよ。彼女は貧民街出身で、妹がいるんだが3年前に攫われて…攫ったやつは分かってるのに、事情があって兵士に頼んで捕まえてもらうことができないんだ。だから妹のために手っ取り早く力が欲しい…魔物喰らいになりたいって。

俺はこの実験を絶対に成功させるつもりだった。教授も絶対に成功させるって言ったし紙にもそう書いてあった。

実験は始まった。実験ではムカデの魔物の特徴を持つように手術して、それは上手くいった。ムカデの部分を満足に動かせるために頭へ突起をつけたから醜い感じにはなったがな。

それはいい。それはまだいい。問題は2回目だ。2回目の手術では他の優秀な研究員達が担当することになって前より成功確率は高いはずだったんだ…でもそもそもが間違ってた!あいつらの手術は魔物喰らいにさせるためのものではなく、魔物を作るためのものだった。…できたよ。ちょっとだけムカデっぽい気持ち悪い魔物がな。

ピクピクと微かに動くそれを檻に入れると研究者達は部屋の外に出て行った。手術を見ていた俺は教授に何をしてるんだ魔物喰らいにするための実験じゃなかったのかと叫んだ。教授はまだ気づいていなかったのか?あんな紙を見て実験に参加したがるのは死んでも気にされないやつしかいない。本当の目的は人間と魔物を融合させて新しい魔物を作って、それをギルドに新種として登録し、金を受け取ることだと返した。初めから魔物喰らいなんて作るつもりなかったんだよ。

教授ほどの地位にある者があんなことをしていて…研究者達も協力していて…魔研会は腐ってるんだよ。

ギルドは新種を知りたいだろうし見つけた人間に金を出すのは納得できるが…それが!こんなことを!

許されるわけがない!

酔っ払ったインテリ風の男