スコップマンの多様性の謎

ページ名:スコップマンの多様性の謎

スコップマンの多様性の謎

最近、スコップマンが増えてきていることを諸君は知っているだろうか

いや、もっと正確にいうのなら増えてきているのは「種類」なのだ

 

ここ最近正式に発表された新種のスコップマンたち

「スコップマンバード」などこれまでの私の仮説を覆すような存在も出てきている

 

それに伴い、今回また、スコップマンについて意見を述べさせていただくことにした

 

1.謎

スコップマンは炭鉱での過度なストレスにより生じる精神崩壊の類ということは前回説明したが

今回の新種「スコップマンバード」についてはそれをことごとく無視している

 

まず、炭鉱夫ではないし ストレスはあるにせよ精神に異常をきたすほどとは思えない 天然ガスもない

何より、近くに「スコップ」がないのだ

 

しかし、スコップマンバードもスコップを持っている

これはどういうことなのか

2.スコップ 

そこで私はある仮説を建てた 「実は『スコップ』こそが大きな鍵を握っている」と

彼らが理由もなく持っているのは「スコップ」であり

どんな条件であってもスコップだけは変わらない

つまり、そのスコップに何かがあるのではないだろうかというわけだ

 

そこで私スコップマンのスコップを提供してもらい 研究してみることにした

 

研究の結果 3つのことがわかった

・このスコップを見ると触りたくなること

・スコップには微弱な洗脳魔法がかかっていたこと

・市販のスコップよりなぜか頑丈なこと

 

これにより被害者たちはスコップに引き寄せられ、

手に持った瞬間洗脳魔法にかかったのだろう

なぜ洗脳魔法が微弱なのか それは恐らく術者の魔力節約のためだと考えられる

 

過度なストレスなどにより精神が弱っていたばあい魔法はかかりやすくなるからだ

 

そのためスコップマンを量産し、炭鉱の人材や様々な職業の人材を減らすことができる 

この結果によりこれはスコップを用いた国家転覆計画に近いものであったことが判明した

 

3.誰がこんなことをやっているのか?

これについてはある程度の予測はできるが ハッキリとはしないものがある

 

まず、様々な世界中に大量のスコップマンを発生させる

いくら洗脳魔法が微弱とはいえチリも積もれば山となり

結局大幅に魔力を消費するのは事実である

 

また、国家転覆を狙う人物が国家の中にいるとは考えにくい

恐らく、術者、もくしは術者たちはどこか目のつかない場所にいることが考えられる

 

このことを考えると 術者は

・魔力がものすごく多い者

・複数人の可能性が高い

・どの国にも属していない

・あまり有名でない場所にいる

 

ということがわかる

 

しかし現状これ以上の解明は無理であり、憶測の域を出ないのは確かなことである

何か情報があればいいのだが…

4.スコップの更なる特異性

しかし、これでは「スコップの秘密」「主犯格らの特徴」

しかわかっていない 肝心のスコップマンの多様性については何一つわかっていないのである

 

炭鉱夫だけでは国家転覆になり得ないと判断したのだろうか

しかしスコップにこだわる必要は?

 

炭鉱夫だけでは国家転覆になり得ない 恐らくこれは正解だろう 前回出した私の意見により、いくらか炭鉱夫志望は減ったように見える(そうなると私が原因の一つになるのだが…)

 

 

にしてもなぜスコップなのか

そこで私は何かスコップの特徴を見つけることにした

 

スコップについてさらに調べた結果、わかったことがある

・質の悪い鉄を使っている

・長持ちするよう別の金属も入っている

・形の特異性

である

 

これがどう関係しているのかというと

まず、質の悪い鉄は魔法を通しにくく、内部にまで魔法をかけることはできない

それに別の金属を使ったことにより純度は更に下がり、微弱な魔法しかかけられないようになったのだろう

 

これは魔力の調節をいちいちしなくて楽なのだと思われる

 

また、形にも秘密があった

知り合いの魔法学者に聞いたところ、スコップは持ち手を持って魔法を流したばあい 5秒で魔法を纏わせることができるそうだ

 

つまりスコップは洗脳に最適な道具だったのである

だからどの職業のスコップマンもスコップを持っていたのだ

5.スコップマンの多様性

ここまで全ての謎が解けてきた

これによりスコップマンの多様性を解き明かすことができる

 

まず、様々な職業のスコップマンが多いのは主犯格らが方向転換をしたからであった

そして変わらずスコップなのはそれが一番適していたから

 

では、スコップ二本持ちや 他より強いスコップマンはなんなのか

恐らくこれは突然変異に近いものと思われる

 

ストレスが他より多く感じていたのか定かではないが

なんらかの理由によりスコップマンたちに異常が生じた結果生まれたのが 二本持ちなどのスコップマンたちだろう

 

6.対処法

長々と書いてしまったがここで私はあることに気づいた

 

前回言った通り治す方法はない

だが、これ以上増やさないための方法が見えてきたのだ

 

「魔封じの結界」というものがある これは魔法を帯磁させた物質を弾くという結界である

スコップに魔力が微弱でもあるならこの結界を炭鉱や様々な職場に張れば、スコップマンの増加は減るのではないだろうか

 

幸い魔封じの結界は簡単な魔法であり、規模を大きくするには実力が必要だが、一部屋くらいは弱い魔法使いでも張ることができる

 

私は後日、この案を魔法評議会に提出するつもりである

 

7.結論

これらのことにより

前まではほぼ自然発生と思われていたスコップマンたちが 人為的に作られた存在であることがわかった

 

そして少しずつ多様性を持ち、進化していることも

対処法が見えてきたことも

 

私は、ただの博士だが、ようやく見えてきた主犯格らの足を掴み、必ずスコップマンを利用する奴らを撲滅する気でいる

 

こんなことが起きない世の中を望むばかりである

 

アンクロム・K・フラットマン博士