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統合戦略2 月次小隊4
[シェーシャ]感じるぜ、ここは呪われし地だ。
[シェーシャ]俺の魂の奥深くにあるエナジーをゆっくりと抜き取り、内側から俺を吞み尽くそうとしてやがる……
[ケオベ]おいらも感じるよ……
[ジュナー]わかるように話しなさい。
[シェーシャ]疲れた。
[ケオベ]お腹すいた。
[ジュナー]あなたたちしっかりしなさい! 今さっき出発したばかりでしょ!
[ケオベ]ジュナーお姉ちゃん、何か食べ物ない?
[ジュナー]行軍中の物資の消費はちゃんと管理されていないといけないの。今食べられるものはないわ。
[ケオベ]ちょっとでいいから!
[ジュナー]ダーメ。
[ケオベ]うぅ……
[ジュナー]もう、仕方ないわね。そんなに疲れたっていうなら、少し休憩にしましょうか。
[シェーシャ]勇者の旅路は絶望に満ちて、運命の補給がいつ訪れるかはわからない……
[ケオベ]いいもの見つけた!
[ジュナー]これは、ハンマー?
[ジュナー]こんなに錆びついちゃって……きっとここに捨てられて随分と経つんでしょうね。
[シェーシャ]ほう、かなりの名工の手によるものみたいだが、どうして捨てられたんだ?
[ケオベ]あむ──
[ジュナー]ケーちゃん! それは食べちゃダメ!
[ジュナー]はい、これあげるから。私が隠してた最後のおやつよ……
[ジュナー]何でも口に入れるのはやめてね、ケーちゃん。
[ケオベ]ありがとうジュナーお姉ちゃん! おいらお腹いっぱいになった!
[シェーシャ]じゃあ俺にも……
[ジュナー]いい加減にして!
[ジュナー]はぁ……それでこのハンマーだけど。
[ジュナー]持ち手に付いてる帯を見てみて。
[ジュナー]なんだか、旗に見えない?
[シェーシャ]名前の書かれていない旗に、一体どんな意味があるんだ?
[ケオベ]この子の声が聞こえるよ!
[ケオベ]おいらのほかの武器とおんなじだ!
[ケオベ]だったらおいらが持ってってあげるよ……よいしょ。
[ケオベ]うぅ、ちょっと重いや。でもこれで悪い奴をぶん殴ったらすっごく痛いはずだよ!
[ジュナー]ハンマーの錆が、砂になって落ちた!?
[ジュナー]これがケーちゃんのアーツなの?
[シェーシャ]いいや、これこそが俺がずっと求めていた現象――武器の魂との共鳴だ!
[ジュナー]ただのアーツよ!
[ケオベ]このハンマーの言葉は変だよ。おいら、こいつの言ってる意味がわかんないや。
[シェーシャ]こいつは何て「言った」んだ?
[ケオベ]すべての移動都市を滅ぼす──だって!
[ジュナー]まさか本当にあの組織と関係が……?
[ジュナー]いいわ、そろそろ出発にしましょうか。ケーちゃん、しばらくそれを持っててくれるかしら。
[ジュナー]あなたたち「錆鎚」って聞いたことある?
[ケオベ]うーん……おいらはないや。
[ジュナー]過激な略奪者集団なんだけど、色んな国や地域にいるらしいの。
[ジュナー]どんな略奪でも毎回念入りに計画し、その戦術レベルは都市の軍隊にも匹敵する。
[ジュナー]常軌を逸した戦い方をするものだから、商隊を護衛する傭兵も、その姿を見ただけで肝をつぶしちゃうのよ。
[ジュナー]以前、私が軍隊にいた頃は、とても厄介な相手だったわ。
[シェーシャ]サルゴン周辺でもよく見かけたぜ。だけどあの辺りでは、錆鎚は必ずしも商隊を襲ってたわけじゃない。
[シェーシャ]それどころか、荒野でさまよっている人を率先して助けることだってあったぜ。
[ジュナー]なんだかサルゴンの錆鎚とクルビアの錆鎚が鉢合わせたら喧嘩が始まりそうね。
[シェーシャ]「野蛮人が文明へと反抗している」のか、「文明が野蛮人を生み出した」のか。結局、問題はそこだな。
[ジュナー]それは何とも言えないわね、本当に……
[ケオベ]その「錆鎚」って、ボロボロの服を着て、テントに住んでる人たちのこと?
[ケオベ]なら前においらに食べ物を分けてくれたから、いい人たちだよ!
[ジュナー]うん……
[シェーシャ]えっと……
[ケオベ]あれ? ジュナーお姉ちゃんもシェーシャお兄ちゃんも、どうしてだまっちゃうんだ?
[ジュナー]いいえ、何でもないわ。行きましょうか。
[ジュナー]そうだケーちゃん、あの拾ったハンマーはどうしたの?
[ケオベ]うーん……なんだか手に馴染まないから、さっき捨てちゃった。
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