aklib_story_局部壊死_6-5_誰を殺る?_戦闘後

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局部壊死_6-5_誰を殺る?_戦闘後

クラウンスレイヤーは突然の襲撃に遭った。スワイヤーの方では黒装束の部隊のリン・ユーシャに電話をかけたが、切られてしまった。 メフィストはというと、ファウストの狙撃兵に拘束され、連れ去られた。 それぞれの場所で、様々なことが起きている。


同時刻 スラム区画のとある場所

[クラウンスレイヤー] 慌てるな! 落ち着いて話せ!

[レユニオン構成員] で、でもみんな……同胞たちがみんな、死んじまったんだ!

[レユニオン構成員] 何があったんだ? 一体何が!? 俺たちは何も見てねぇ! 何も見えなかったのにこんなことに!!

[レユニオン構成員] ぐはっ!

[クラウンスレイヤー] 状況、報告しろ!

......

[クラウンスレイヤー] ……。

[クラウンスレイヤー] 報告をっ!

……ふぅ。

[クラウンスレイヤー] 何者だ!

[クラウンスレイヤー] ……この匂い、惑わされるな! 仲間はまだいる!

[クラウンスレイヤー] 私の指示を聞け!

[レユニオン構成員] あああ! あ、赤いやつだ!! そこにいる!! 赤いやつだ!!

[クラウンスレイヤー] アイツを静かにさせろ!

……(人ならざる笑い声)

[レユニオン構成員] お、俺……ウルサスに帰りたい……。

[レユニオン構成員] 幽霊が! 化け物がいる! 女の影を二つ見たんだ!

[レユニオン構成員] ぐ、ぐうぅ!! もうイヤだ! 帰りたい、帰らせてくれ!

[レユニオン構成員] クラウンスレイヤー、俺たちはこんな所に来るべきじゃなかった!

[クラウンスレイヤー] おいどうした、返事をしろ! 早く!

[クラウンスレイヤー] スラムの複雑な地形に惑わされるな! 私たちは安全なはずだ!

[クラウンスレイヤー] (濃霧を放ったというのに、なぜ私たちの位置がバレたんだ?)

[タルラ] 残存している、あの裏切り者の場所を、特定した。

[タルラ] 彼女は龍門にいる。彼女を殺し、お前の名を誇示しろ。そして敵に恐怖を与えてやれ。

[クラウンスレイヤー] ……!

[フロストノヴァ] 仇の首を取ったら、その後何をすべきか考えろ。本当の敵が誰か、忘れるな。

[クラウンスレイヤー] ——誰だ!

[スワイヤー] あいつに繋ぎなさい!

[警察官] 恐れ入りますが、ミス・スワイヤー、どなたのことでしょうか?

[スワイヤー] あいつって言ってんでしょ!!

[警察官] あの、あいつとは?

[警察官] (誰のことを仰っているのでしょうか?)

[近衛局隊員] (もしかすると、あの人かもな……。)

[スワイヤー] ピンク髪の下水道生物よ! 100800-00200-rct211-93001! この番号にかけなさい、彼女の電話よ!

[警察官] (こんな長い番号……どうやって覚えたんでしょうか!?)

[近衛局隊員] (……この番号、少し覚えがある。例のお宅のお嬢さんか?)

[スワイヤー] アンタたちまだなにコソコソやってんのよ!

[???] もしもし。

[スワイヤー] ちょっとネズ公! 今何してるの? あんたじゃないでしょうね!

[???] ……どうして私を疑うの?

[スワイヤー] あんたじゃないならいいわ。はぁ、心配して損した……。

[???] ......

[スワイヤー] ……。

[スワイヤー] 待って、その反応、まさか心当たりでもあるの?

[???] 特殊部隊のことなら、確かに私ね。

[スワイヤー] ……。

[スワイヤー] リン・ユーシャ、今のはあたしの聞き間違いよね、そうよね?

[ユーシャ] 近衛局には近衛局のやるべきことが、私たちには私たちのやるべきことがある。

[ユーシャ] ウェイは、あなたたちに龍門の秩序を守る事を命じた。そして私たちには、龍門に必要のないものを消し去る役目がある。

[スワイヤー] あの部隊が、スラムで何をしているか知ってるの?

[ユーシャ] あなたたちのために、レユニオン抹殺の手伝いをしてるんでしょ。

[スワイヤー] スラムはやっとの思いで作り上げられた緩衝地帯なのよ。あんたの父親が心血を注いでようやく完成させたのに!

[スワイヤー] そう、あんたの父親の努力がなければ、今の龍門がここまで成長することだってなかった!

[ユーシャ] 彼らの目的を知ってるの?

[スワイヤー] あんたたちはもう話がついてるんでしょ。スラムはこの龍門でレユニオン最大の潜伏区域であり潜入経路でもあるとか言って、この機会に全部破壊してしまうつもりでしょ!

[スワイヤー] ねぇ、そうなんでしょ!

[スワイヤー] あたしたちは今ロドスと共同戦線を張っている。あんたの手助けがなくても、レユニオンなんか全然相手じゃないわ! 余計な手出しは不要よ!

[ユーシャ] また人が説明する前に勝手に推測して……。

[ユーシャ] レユニオンはたしかに脆いけど、いち民間企業の戦力だけで解決できる相手でもない。

[ユーシャ] この都市の真の実力で脅威を除去することは、私のやるべきこと。侵入者に対抗するには必要不可欠なの。

[スワイヤー] その役目をロドスと私たち近衛局が担うって言っても、信じられないの?

[ユーシャ] ロドスのことは、とてもじゃないけど信用できない。それに、近衛局の手を汚させるわけにはいかないでしょう?

[スワイヤー] ……手を汚すってなによ?

[スワイヤー] まさか、スラムにいる人ごと根絶やしにするつもりなんて言わないでしょうね。あそこはあんたの父親の全てなのよ。

[スワイヤー] 破壊よりも、作り上げることのほうが何倍も難しいのよ!

[スワイヤー] ガラス一枚を割るには一秒もかからないけど、その一枚のガラスを作るのにどれだけの行程と時間がかかるか、あんたに分かる?

[ユーシャ] ねぇ、スワイヤー。

[スワイヤー] なによ?

[ユーシャ] いま市民たちが、商会が何を一番恐れているか知ってる?

[スワイヤー] だからこそあたしたちは今レユニオンと戦ってるんでしょ! そんなこと聞くなんてあんた、頭が錆びついてるんじゃない?

[ユーシャ] やっぱり何も分かってないのね。

[スワイヤー] まぁいいわ、ネズ公……あんたの言う通り、あたしは何も分かってないわ。なら、ご解説を賜われるかしら?

[ユーシャ] 感染者は……ひっきりなしに増えている。市民が恐れているのはその感染者よ。それがレユニオンであっても、そうでなくても同じこと。

[ユーシャ] そういうことだから。あと、排水システムには近づかないことね。

[スワイヤー] えっ?

[スワイヤー] もしもし? もしもし!? ネズ公!!

[スワイヤー] *龍門スラング*! *龍門スラング*! *龍門スラング*! よくも切ったわね!! あたしの電話を!!

[ユーシャ] ……。

[ユーシャ] 黒蓑たちはチェンと遭遇して仕方なく引いた……か。

[ユーシャ] 困ったな、私はどうすればいいの……。

[ユーシャ] ……黒蓑たちはチェンを避けながら裏で仕事を進めるつもりかな。うん、それでいい。

[ユーシャ] お父さん、もしあの時のお父さんが今の私だったら、きっと同じようにするよね。

[ユーシャ] ……私、何してるんだろう……。

[メフィスト] どういうこと? 何言ってるの?

[迷彩狙撃兵] ……家畜たちの勢いが落ちている。

[迷彩狙撃兵] 最初の攻勢は凄まじいものだったが……今は何が起きているのかわからない。いま偵察した限り、あいつらの増殖は打ち止めになっているようだ。

[迷彩狙撃兵] この戦術は確かに追手を押し止めるには一役買ったが、一番ダメージを受けたのは、始めにあいつらの襲撃を受けたレユニオンの部隊だ。

[メフィスト] 誰が僕の家畜を抑えてるんだ? 一体誰がそんなことを? 近衛局に……近衛局に僕の家畜たちが抑えられるはずないだろ!

[迷彩狙撃兵] だが俺たちの同胞は……。

[メフィスト] 近衛局の戦術と装備を踏まえて計算済みなんだ。僕の家畜に対応するには、少なくとも二日はかかる計算だ。一体誰が僕の家畜たちを抑えたんだよ!?

[ファウスト] 黒装束の奴らだ。

[迷彩狙撃兵] 隊長!

[メフィスト] ファウスト!

[ファウスト] お前たち、狙撃部隊を整えろ! 俺と他の小隊がメフィストの隊員たちを大量に引きつけた。もう少しでここに来るぞ!

[迷彩狙撃兵] ……なぜそんな事を?

[ファウスト] 彼らが集まれば、近衛局の足止めができる。

[メフィスト] ファウスト、ファウスト……怪我はしてない?

[メフィスト] (どうしてさっきは急にここを離れたの?)

[ファウスト] ……そうする必要があったからだ。

[メフィスト] でもこんなにたくさんの同胞を連れてきてくれて助かったよ。彼らの力を使って近衛局に対抗するつもりだろう?

[メフィスト] 彼らは僕たちには攻撃しないけど、僕の指揮を直接聞いてくれるわけでもない。ちょうどそれで悩んでたところなんだ。

[メフィスト] でも今の数じゃまだ足りないかもしれない。

[メフィスト] 僕たちには、もっとたくさんの同胞の力が必要だ。近衛局の連中を倒さないと、撤退なんてできないだろうし。

[メフィスト] うーん……。

[ファウスト] メフィスト、もうあのアーツは使うな。

[メフィスト] でもファウストは前に言ったじゃないか。「生きていこう」って。それが一番大事なことじゃないの?

[ファウスト] ……じゃあお前はどうして……。

[ファウスト] ……。

[ファウスト] 近衛局ビルで、どうしてあの怪物の為に死ぬなんて言ったんだ?

[ファウスト] お前たち。

[迷彩狙撃兵] ああ。

[ファウスト] ……こいつを拘束してくれ。

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