aklib_story_快刀乱麻_5-10_長夜の黎明_戦闘前

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快刀乱麻_5-10_長夜の黎明_戦闘前

チェンの刀、赤霄が抜かれ、形勢は再び近衛局に傾いた。 しかし、一瞬混じった雑念で赤霄はコントロールを失ってしまう。危機一髪のところで、ロドスがついに到着した。


[メフィスト] やる気みたいだね。

[メフィスト] 僕さえ殺せば、ここにいるレユニオン構成員はみんなバラバラに砕け散る。

[メフィスト] 君が僕との対話を拒んだこと、本当に残念だよ。じゃあどうぞ、僕を殺せばいい、もしそれができるならね。

[近衛局員] チェン隊長!

[近衛局員] 敵の攻勢が増しています。これ以上は支えきれません。どうかすぐに決着を!

[メフィスト] 相対する指揮官のうち生き残った方が戦局全体の勝利を得る。実に分かりやすい構図だね。

[メフィスト] なに、僕の遺言は短いものさ。隊長さん、君はそれを聞くことができるかな?

[チェン] 殉教者的なロマンチズムでも味わいたいというのか?

[チェン] 例え遺言を遺して殉教者になったとしても、お前のような者を誰が弔うというのだ。死ぬことと敬われることは全く別だ。それを決めるのはこれまでの行いであって、死に様ではない。

[メフィスト] もちろん僕だって価値のある賭けをして、価値のある死に方をしたいよ。

[メフィスト] でもその願いは叶いそうにない。君が惨敗するのは目に見えてるからね。僕が君の処遇を決める権利を持ってるんだ。

[チェン] いくらチェルノボーグを陥落できたからと言って、それはただの過信だ。

[チェン] だがここはチェルノボーグではない、ウルサスのような過酷な自然環境とは異なるからな。

[チェン] 龍門は強靱だ。お前のような一兵卒の手で、どうにかなるものではない。

[メフィスト] 口だけは達者だね。

[メフィスト] ファウスト。

[ファウスト] 了解。

[メフィストの護衛] 【咆哮】

[メフィスト] 斬撃? あの距離で……いやっ……ありえない! これはまさか……アーツ!?

[ファウスト] 下がれ。

[メフィスト] クソッ……どうして?

[メフィストの護衛] 【苦しげなうめき声】

[メフィスト] 恐れるな!

[メフィスト] 痛みはない、恐れるな。

[メフィストの護衛] 【うめき声】

[メフィストの護衛] ……。

[チェン] ふう。

[チェン] (遠すぎるか。前へ数歩進むだけでも難しいというのに。消耗戦は不利だな。)

[メフィスト] これは凄まじいアーツなんだね。

[メフィスト] 君のアーツはファウストの弾をかなりの距離で誘爆させ、衛兵の肉の壁に穴を開けた。斬撃痕は一人目から僕の前まで伸びている。

[メフィスト] 君にあと何歩か進まれたら、僕は真っ二つにされるだろうね。ファウストの援護射撃も間に合わない。

[チェン] そうだ。だが、もう次はないぞ。

[メフィスト] 残念だけど君はもう無力だ。秘密は暴かれたからね。

[メフィスト] 稚拙なトリックは一回しか使えない。一回やってしまえばその秘密は全部白日の下にさらされるからね。

[メフィスト] 僕たちの位置は君のアーツの射程圏外にある、違うのかい?

[チェン] 展望デッキはこの広さだ。貴様はそれ以上後ろに下がれんだろう。

[メフィスト] でも君だってそれ以上前に進めるのかな?

[メフィスト] ファウスト、本当の魔術というものを見せてやれ。

[チェン] お前の位置は分かっている。場所の分かっている狙撃手など何の脅威にも……。

[チェン] クッ、貴様……。

[メフィスト] すごいんだね、チェン隊長。どんな弾でも切り払えるのかな? 僕はさっきと同じで、何にも見えなかったよ。

[チェン] ――

[チェン] あの狙撃手……ヤツとは別の三時の方向からも撃たれた、しかしあちらには誰もいない。

[チェン] お前はそんなタイプの術師じゃないだろう。

[メフィスト] 頭を捻っても何も出ないよ、チェン隊長。

[チェン] チッ。

[メフィスト] さあ、あと何発しのげるかな。十発? 四十発? 百発かな?

[メフィスト] でも、弾の破片は? 衝撃波は? 矢に込めたアーツは?

[メフィスト] それも全部防げるっていうのかな?

[チェン] そんなもの言うまでもない。

[メフィスト] じゃあもう一度いくよ!

[メフィスト] 隊長さん、僕は君が一体何者なのか知ってるよ。僕のアーツは感染者にしか効果がないからね。

[チェン] だから何だ。

[メフィスト] 君は奴らのコマとして動いても、使い捨てにされるって分かってるのかい?

[チェン] その言葉、そっくりそのままお前に返してやる。

[メフィスト] 僕たちは君にチャンスを与えてあげられる、龍門には到底不可能なことさ。

[近衛局員] チェン隊長、敵の攻勢が激しすぎます! 部隊が下の階に追いやられています。

[チェン] (チッ、移動しようにも四方から攻撃がくる。敵の狙撃手はいったいどうやって……?)

[チェン] (半寸の抜刀では狙撃手の攻撃を撃ち落とすことしかできん、このまま持久戦に持ち込まれると、いつかは消耗し力尽きてしまう)

[チェン] (一瞬で勝負を決めなければ……!)

[チェン] お前はまだお喋りを続けたそうだが、私にそれを聞いている時間はない。

[ファウスト] (赤いゆらぎがヤツの周りに集まっている、アーツを放つ予兆。)

[ファウスト] (メフィスト、計画通りにやるんだ。今ヤツを撃てば、アーツを止められる、爆発が直撃すればあるいはその命まで……。)

[メフィスト] (でも今はあいつの鋭気を削ぐいい機会だろう? まずは手を出さずに見ていよう。)

[ファウスト] (好機を失う。)

[メフィスト] (戦略的目標は戦術よりも重要だよ、ファウスト。)

[ファウスト] (……)

[???] ——私と一緒に行こう! こんなところにいちゃダメだよ!——

[???] ——ここから離れたくないの? こんな人たちとも、こんな場所ともさよならしようよ!——

[???] ——知らないの? 大人たちが私やあなたをいじめるのは、あの人が悪いんだ! 全部あの人が悪いんだ!——

[???] ......

[???] ——この都市も、あの人も憎いが、お前のことまでは憎ませないでくれ。——

[チェン] 赤霄(せきしょう)――

[チェン] ――抜刀!

[メフィスト] 衛兵たち、横に並べ! あいつを止めろ!

[メフィストの護衛] 【甲高い咆哮】

[チェン] ぐっ……!

[チェン] (だ、ダメだ! 赤霄が…言うことを聞かない? どうしてこんな時にッ!)

[ファウスト] アーツの流れが止まった。うまく放てなかったか。

[メフィスト] ファウスト、今だ。

[ファウスト] 命令、射撃。

[チェン] クソっ……砕け散れ!

[メフィスト] 本当にすごい武器だよ。

[メフィスト] 溢れたアーツだけで、全ての弾を切り落とし、僕の衛兵を三人も行動不能にするなんて。

[メフィスト] でも君の方もタダじゃすまなかったみたいだね?

[チェン] ハアッ、ハアッ……。

[チェン] (肋骨が一本、いや、二本か? だがまだ耐えられる。これほど強大な火力とその出どころ、私には……。)

[メフィスト] あの人が言った通りだ。

[メフィスト] 隊長さん、君は僕を殺す気がないんじゃなくて、その剣が抜けないだけでしょ。

[チェン] もう一度言ってみろ、誰が、なんと言った?

[メフィスト] 誰かは君も分かってるはずだよ。隊長さん、君が言った通り、その剣は僕たちに向けるためのものじゃない。感情任せに使ったんじゃ使いこなせないよ。

[メフィスト] あの人は、君の弱点を知り尽くしているよ。例えば、どんな時に無防備で、どうすれば君を粉々にできるかもね。

[チェン] 戯言を抜かすな。

[メフィスト] 僕たちは今のこの世界を一度破壊しなくちゃいけない。

[メフィスト] このまま腐敗が進めば、すべてグズグズに腐り落ちてしまうから。

[メフィスト] 全てを破壊することで初めて蝕まれた都市たちは鎖を断ち切り、生まれ変わることができる。

[メフィストの家畜] (悲痛な叫び)

[チェン] 邪魔だ。

[メフィスト] さあ、僕の手を取りなよ、チェン隊長。君だって龍門には失望しているだろう?

[チェン] ……。

[メフィスト] 僕たちのリーダーが待っている。君が龍門の為に働く義理なんてないだろう?

[チェン] それがどうした。私には私の職責がある。

[メフィスト] その職責というのは、本来の君の立場には相応しくないよ。世俗的な雑務にすぎないからね。それに奴らが僕たちの同胞にやってることを知ってるだろう。

[メフィスト] 君が少しでもその意を示してくれるなら、僕たちはすぐにでも攻撃を止めるよ。さあ、僕たちの仲間になろう。僕たちともっと偉大な目標を目指そうよ。

[チェン] 私がお前に示してやれる意思があるとするなら、血反吐を吹っかけてやるぐらいだな。

[チェン] お前の様な下衆がいるレユニオンなどに、一体どんな崇高な理念がある? お前たちの言葉なぞ誰が信じるものか!

[メフィスト] ああ、そうかい。君が信じないんなら、もういいよ。

[メフィスト] じゃあ足掻いて見せてよ。僕の衛兵と彼の弾が、君に感染者の本当の力ってやつを見せてくれるよ。

[メフィスト] 君は一人だけど、僕たちは一致団結した強大な集団だ。ここが君の死に場所になる。

[チェン] 腐りきった言葉をこれ以上吐くのは死んでからにしてもらおう。

[メフィスト] 自分が劣勢なのぐらい理解している筈だよね。それとも、その剣を無理矢理にでも暴発させるつもりかな? 恐ろしいことになるだろうけどそれでもいい。ま、君の運命は君自身で決めてよ。

[チェン] 私に道連れにされても構わない……か。

[チェン] 人は死んだら何も残らない。

[チェン] だが、この場でお前を殺すために、この命を捧げる必要があるなら……。

[チェン] 価値があるとは思えんが、やってやってもいい。

[メフィスト] 言ってくれるね。

[メフィスト] 僕の話は終わりだ。さよなら、隊長さん。ファウスト!

[ファウスト] 命令、射――

[チェン] チッ。

[???] その必要はありません、チェンさん!

[チェン] ……?

[メフィスト] あれは何だ?

[チェン] ヘリ? いや、アレはヘリコプターには見えない、まるで……。

[???] ブレイズさん、降下してください!

[ブレイズ] 降下の姿勢に注意して! 私の熱流から離れないでよ!

[近衛局員] あれは何だ? 誰かが上から降下してくるぞ!?

[???] 「沸き出でる恐怖、かの女は盲目に――」

[メフィスト] クソっ、ロドスか? 空からだと!?

[メフィスト] この黒い帯状のアーツは……どういうことだ、まさか――

[???] 「――涙枯れ果て、かの女の慟哭は声にならず。」

[メフィストの護衛] ……うっ。

[メフィストの護衛] ぐっ、うう……

[メフィストの護衛] う……うがぁ! がぁ!

[メフィスト] 何が起きてる? 僕の衛兵たちがこんな悲鳴を上げるなんて。

[メフィスト] 何があった? 僕のアーツでこいつらの感情は消し去ったはず、どうして、どうして!

[メフィスト] お前の仕業かッ!! クソッ!!

[メフィスト] ロドスのウサギめ!!

[???] 彼らの活動を抑えました。ですが十数秒ほどしか持ちません!

[ブレイズ] 橋頭堡を確保するには十分よ!

[???] お願いします、ブレイズさん!

[ブレイズ] ここ大一番を始めるよ、準備はいい!?

[???] はいっ!

[ブレイズ] じゃあ降りるよ、お尻には気をつけて!

[???] 受け止めてください!

[ブレイズ] もちろん!

[ファウスト] 命令、射撃!

[???] 甘く見ないでくださいっ!

[ファウスト] ――矢が風でブレた? まさか――

[???] デッキのあの部分を切り裂いて、レユニオンを下に落としてしまってください!

[ブレイズ] わかったわ。でも微調整なんて効かないんだから一緒に落とされないように気をつけて! ……この大技、何ヶ月かに一回しか使えないんだからね!

[メフィストの家畜] ぐ、ぐわあ?

[メフィストの家畜] ぐわあああ!!

[近衛局員] 展望デッキに巨大な亀裂がっ!

[チェン] ビル内の総員へ! 展望デッキの床が崩れるぞ、気をつけろ!

[近衛局員] マズイ。本当に崩落が来る。上のデッキで一体何が起きたんだ!?

[近衛局員] くっ、大量のレユニオンの兵も降って来やがった。

[近衛局員] 敵に構うな! 全員、防御姿勢を取れ!

[スワイヤー] もしもし? もしもーし!

[スワイヤー] もう死んでるなら、死んでるって言いなさーい。

[チェン] ……。

[チェン] バカだろお前。こんな時に……で、何の用だ?

[スワイヤー] 一応、アタシの任務が完了したからね。一言教えてあげようと思っただけ。

[スワイヤー] ロドスにもすごい秘密兵器があってね、彼女たちもそれですぐに飛んでくると思うわ。

[チェン] もう来ている。ところで、お前の任務は結局何だったんだ?

[スワイヤー] もちろん“ロドスの救援”に決まっているじゃない。

[ブレイズ] 着地成功!

[???] ブレイズさん、もう下ろしてください。

[チェン] お……お前たち……。

[???] チェンさん!

[チェン] アーミヤ……!

[アーミヤ] 申し訳ありません、遅くなりました。

[アーミヤ] 協定に基づき、今よりロドスが近衛局を支援します!

数分前

a.m. 04:21 天気/晴れのち曇り

龍門アップタウン、「バッドガイ」号、近衛局ビル上空40メートル

[ドクター選択肢1] よし、ロドスの力を見せるときが来た!

[ドクター選択肢2] 出撃準備!

[ドクター選択肢3] チェンが追い込まれている。アーミヤ、早く助けよう。

[ブレイズ] やけにやる気ね。あいつはアーミヤちゃんを廃都市に放ったらかしにした張本人でしょ。もう少し高みの見物でもいいんじゃない?

[アーミヤ] ブレイズさん、やめてください。Dr.{@nickname}の言う通りです。すぐに支援に向かいましょう。

[アーミヤ] そうでなければ、ロドスのこれまでの努力が全て無駄になってしまいます。

[ブレイズ] わかったわかった、命令なら従うけどさ。

[ブレイズ] わかってはいてもね…。

[ブレイズ] でも本当のところ、あんまりあいつを助けたくないのよね。

[アーミヤ] ブレイズさん、ロドスが三ヶ月かけてやってきた努力を無に帰するつもりですか?

[ブレイズ] 投資に対する経済効果ってやつね、あーもう、わかったわかった。やればいいんでしょ。

[アーミヤ] 色々と思うところもあると思いますが、よろしくお願いします。

[ブレイズ] いいわ、たーっぷりマージンを取ってやらないとね!

[ブレイズ] というか、あいつより今の私たちの方が戦いでボロボロになっていると思うけどね。

[ブレイズ] あー、イライラする。廃都市であいつがデカイ口叩いてたことも、ケルシー先生は教えてくれなかったし……。

[アーミヤ] まぁまぁ、ロドスに戻ったらカレーでもご馳走しますから……。

[アーミヤ] ロドスに戻れば休息もできますし、装備の修復だってできます。ですから、まずはこの戦いを終わらせましょう。

[ブレイズ] わかったわ。楽しみにしてる。それじゃあ、行くよ!

[メフィスト] なぜ君たちがここにいる?

[アーミヤ] それは、私たちがどうしてでもここにいなければならない理由があるからです。メフィスト。

[メフィスト] フロストノヴァは何してるんだ! まさかまた倒れでもしたのか!

[メフィスト] 本当は今頃、このウサギも、ロドスの連中も、氷漬けにされているはずだろう!

[アーミヤ] 私たちはまだ立ち止まれません。

[アーミヤ] この世界に鉱石病がもたらす不幸がある限り、私たちの戦いに終わりはありません。

[アーミヤ] あなたの様な狂人も、感染者が受ける不公平も、一つ一つ片付けていかないといけませんから!

[メフィスト] ハ、ハハ……。

[メフィスト] じゃあ来なよ、ウサギさん。僕が君の敵だって言うのなら、僕を殺せよッ! 今すぐにッ! 殺せッ!!

[アーミヤ] いいえ、『あなた』は敵ではありません。

[メフィスト] じゃあ僕がお前を殺すッ!!

[アーミヤ] 死が救いだと考えるなら大きな間違いです。私が消し去りたいのはあなたの『憎悪』と『悪辣さ』だけです。

[アーミヤ] あなたがどうなるかは私には関係ありません。この感染者たちを見ても、あなたの死が何かをもたらしてくれるとは思えません。

[メフィスト] お前――

[アーミヤ] あなたがいくら自らの主張を叫ぼうとも、私たちは私たちの往く道を変えるつもりはありません。

[メフィスト] レユニオンと真っ向から敵対するつもりか!? 感染者たちの真の怒りを味わいたいのか!?

[アーミヤ] あなたの様な人が感染者の代表などではありません。事実、フロストノヴァさんはあなたとは全然違いました。

[メフィスト] あいつが何か言ったのか? あの女……!

[メフィスト] 勘違いをしてもらっては困るね。

[メフィスト] 僕こそが都市を陥とし、あの偉業をなし得たんだ!! あの女じゃない。

[アーミヤ] あなたがやったのは偉業なんかじゃありません。罰せられるべきことです。そして私たちはそれを正します。

[ブレイズ] そうそう、それに今さら敵対するのかって。そもそも、ずーっと前から敵同士でしょ?

[アーミヤ] そうです。

[アーミヤ] あなたがたが、あの恐怖と惨劇を生み出した瞬間から、私たちとあなたがたは相容れない存在となりました。

[チェン] ――

[チェン] アーミヤ……。

[アーミヤ] チェンさん、もう少しだけ保ちこたえてください。ロドスの支援部隊ももう近くまで来ています。

[チェン] ……すまなかった……。

[アーミヤ] えっ?

[アーミヤ] ……うーん。困りました。戦場は騒がしいですね。「作戦内容」がよく聞こえませんでした、チェンさん。

[チェン] フッ、わかった。

[アーミヤ] チェンさん、もう一度お願いします。

[チェン] 「敵を擒(とら)えんとするならば、先ず王を擒(とら)えよ」炎国にはこういう言葉がある。

[チェン] 集団の敵を倒すなら、まずは敵の指揮官を捕らえろという意味だ。

[チェン] 気をつけろ、あの理性を失ったボロボロの兵士たちはヤツに操られて何度でも立ち上がってくる。

[チェン] できれば、その苦しみから解放してやってくれ。

[アーミヤ] ……わかりました。

[アーミヤ] ドクター。

[ドクター選択肢1] わかった。指揮は任せろ。

[アーミヤ] はいっ!

[アーミヤ] ブレイズさん、私がアーツで敵の隊形を崩します、ブレイズさんは敵の攻勢を退けてください!

[アーミヤ] チェンさんが戦えるスペースを確保します!

[ブレイズ] あの坊や二人を片付けるのはチェンに任せるつもり? 確かに強いとは思うけど、いまの状況だと危険じゃない?

[アーミヤ] ドクターの指揮があればできると信じています。

[チェン] ――

[チェン] Dr.{@nickname}。

[チェン] 聞いての通りだ。私が敵の指揮官に強襲をかける。

[ドクター選択肢1] 道をこじ開ければいいんだな、問題ない!

[ドクター選択肢2] ……。

[ドクター選択肢3] 敵指揮官を討つタイミングを作れということだな。

[チェン] フッ。

[チェン] 何はどうあれ、今回は君のことを信じよう。

[ドクター選択肢1] 私もだ。

[メフィスト] ――

[メフィスト] 龍門と手を組むのか、ロドス。

[メフィスト] それがどれだけ感染者に屈辱感を与えることか、この目で見てはっきりわかったよ。

[ブレイズ] 屈辱うんぬんって言う前に、自分の追い込まれている状況を心配したら?

[アーミヤ] メフィスト、ここであなたの悪行を断ち切ります!

[メフィスト] ファウスト! こいつら全員、全員僕の前から消せ!

[ファウスト] ……了解。

[チェン] 今ここでこの戦いを終わらせる。

[チェン] そうしなければ、我々を待つ次の戦場へは行けないからな。

[チェン] Dr.{@nickname}、指令を下せ。

[ドクター選択肢1] ロドス総員へ。

[ドクター選択肢1] チェンと協力し、近衛局を奪還する!

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