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急転直下_4-10_風前の灯火_戦闘後
フロストノヴァを前に、絶体絶命に陥ったロドス。しかし、フロストリーフの尽力やメテオリーテの活躍もあり、無事に広場から撤退することができた。 しかし、ほっとしたのもつかの間。チェンから入った連絡は、龍門の窮状を伝えるものだった。
[フロストリーフ] げほ、ごほっ……
[アーミヤ] メテオリーテさん! こちらで、スノーデビル小隊は退けました!
[アーミヤ] ですが――
[フロストノヴァ] どうやら、私はお前たちを見くびっていたようだ。
[フロストノヴァ] この程度では足りないのなら、次の手を打つとしよう。
[アーミヤ] (……もう、指先の感覚がない……)
[アーミヤ] ――これは……
[アーミヤ] 冷気が、集まっていく……?
[フロストノヴァ] こうなれば――
[フロストノヴァ] お前たちの幸運も、これ以上は続くまい。
[アーミヤ] ……!?
[アーミヤ] いけない……!
[アーミヤ] 一帯の冷気を吸収して、一気に爆発させるつもりのようです!
[フロストノヴァ] ――♪――♬――
[アーミヤ] そんなアーツを使われたら、我々の体温も一瞬で奪われてしまうはず……!
[アーミヤ] 先ほどのものと比べても、影響範囲が大きすぎて――
[フロストノヴァ] これで終わりだ。
[フロストノヴァ] 純粋無垢なる氷霜で、お前たちの怒りまでもを埋葬してやろう。
[アーミヤ] ……くっ……!
[フロストノヴァ] ……♪……
[フロストノヴァ] ……!?
[フロストノヴァ] なんだ? 冷気の流れを妨げているのは……
[フロストリーフ] ……ぐ、っ……!
[フロストノヴァ] これは、お前の仕業か?
[フロストリーフ] 言ったはず、だろう……
[フロストリーフ] これ以上……進ませるわけにはいかない、と……!
[フロストノヴァ] ――死力を尽くしてアーツを用い、気流を止めたというわけか。
[フロストノヴァ] ……本当に、大した子供だ。
[アーミヤ] あの、氷の刃は……フロストリーフさんのアーツ! 冷気の流れを分断してくれたんですね!
[アーミヤ] けれど……彼女自身、限界が近付いているはず……!
[アーミヤ] この状態も長くは持ちません……!
[メテオリーテ] ……だけど、これで十分よ。
[メテオリーテ] 最後のチャンス――絶対、ものにしてみせる!
[メテオリーテ] 行くわよ!
[メテオリーテ] アーミヤ、援護をお願い!
[アーミヤ] はい! どうかお気をつけて!
[メテオリーテ] ええ!
[アーミヤ] みなさん、援護射撃を始めてください!
[アーミヤ] メテオリーテさん、お願いします!
[メテオリーテ] 任せてちょうだい……!
[レユニオン構成員] なんだ……? こっちに敵が突っ込んでき……
[レユニオン構成員] っ! 違う! あいつ、フロストノヴァのほうへ向かってるぞ!
[レユニオン構成員] い、行かせてたまるか!
[レユニオン構成員] 撃て!
[メテオリーテ] ッ……!
[アーミヤ] メテオリーテさん!!
[メテオリーテ] 大丈夫! 直撃は食らってないわ!
[レユニオン構成員] ま、まだ走れるのかよ……!
[レユニオン構成員] クソッ!
[レユニオン構成員] スノーデビルたちには近付かせねえぞ……!
[レユニオン構成員] 撃て、撃てっ! 奴にチャンスを与えるな!
[メテオリーテ] ――っ、あ……!
[メテオリーテ] ぐ……っ……!
[ジェシカ] ダメ……! メテオリーテさん!!
[メテオリーテ] ……このくらい……かすり傷よ! こんなものじゃ、私は止められないんだから!
[アーミヤ] このままでは……! 何か、私にできることは……
[フロストノヴァ] うっ……ごほ、っ……
[アーミヤ] ――!
[アーミヤ] (今……冷気が揺らいだ?)
[アーミヤ] もしかして、この冷気を止めるヒントが……
[アーミヤ] ――――!
[アーミヤ] この感覚は……!
[アーミヤ] まさか――
[アーミヤ] ううん。とにかく今は、試してみなくちゃ!
[アーミヤ] ――お願い、当たって!
[アーミヤ] みんなが……私を信じてくれてるんだから!!
[レユニオン構成員] ――――!
[レユニオン構成員] クソッ……! 今のは、あのウサギのアーツか?
[レユニオン構成員] 俺たちの埋めた源石が、砕かれてるぞ!
[レユニオン構成員] ――! 霧が……!
[アーミヤ] 思った通り! フロストノヴァは、レユニオンが埋めた源石を頼りにあの寒波を……!
[アーミヤ] ――メテオリーテさん!! 今です!
[メテオリーテ] フロストリーフ……!
[メテオリーテ] 絶対、あなたを……助け出してみせる!
[メテオリーテ] だから、待っていて……
[メテオリーテ] 今そっちに行くわ!
[???] 起きて! 起きなさい!
[フロストリーフ] っ、う……?
[???] はあ、やっと届いた……
[フロストリーフ] ……誰、だ……?
[???] いいから、私に掴まって! 早く!
[フロストリーフ] ……メテオ……リーテ?
[メテオリーテ] まったく……英雄気取りも大概にしなさい!
[メテオリーテ] あなたのことを見殺しになんて、できるわけないでしょう!
[フロストリーフ] 下ろしてくれ……私は、子供じゃないんだぞ……
[メテオリーテ] イヤよ、絶対放さないから!
[メテオリーテ] ――アーミヤ、ジェシカ、行きましょう!
[ジェシカ] はい……!
[ジェシカ] みなさん! 撤退しましょう!
[アーミヤ] メテオリーテさん! フロストリーフさんを連れて、先に行ってください! 私が援護しますので!
[メテオリーテ] 了解!
[フロストリーフ] ……っぐ……
[メテオリーテ] はぁ、はあ……ごほっ……
[メテオリーテ] フロストリーフ……頑張って……!
[メテオリーテ] 死んじゃダメよ……! お願いだから、死なないで……!
[フロストリーフ] 心、配……するな……私は……しぶとい、ほうだから……
[メテオリーテ] もう……! あなたもアーミヤも、どうしてそうなの……!
[メテオリーテ] どんなに強がったって……あなたたちは、まだ子供なのよ!
[フロストリーフ] だから……子供扱いは、やめろ……
[フロストリーフ] ……それに……私の、命一つで……お前たちの……何人か、だけでも……救えるのなら……
[メテオリーテ] あのねえ……! 覚えておきなさい! 次こんな無茶をしたら……
[メテオリーテ] またこんな真似をするんだったら……私は……っ!
[フロストリーフ] ……すまなかった。
[フロストリーフ] ――メテオリーテ、急いで……くれ。
[フロストリーフ] 振り返るな、よ……!
[アーミヤ] みなさんも急いで! 早く撤退してください!
[アーミヤ] 負傷者と医療オペレーターの保護を優先しつつ、このエリアから脱出しましょう!
[アーミヤ] ――狙撃オペレーター……! レユニオンに吊るされた人たちを、あのままには……しておけません……!
[アーミヤ] 建物自体を撃って……破壊、してください……!
[アーミヤ] ごほ、ごほっ……
[アーミヤ] 今の爆発で、砂ぼこりが舞っているうちに――
[アーミヤ] 行きましょう!
[アーミヤ] 全員、この広場から離脱を!
[フロストノヴァ] ……逃げたか。
[フロストノヴァ] ごほっ……
[フロストノヴァ] げほっ、ごほっ……
[フロストノヴァ] ――――
[フロストノヴァ] いつから見ていたんだ?
[???] 数分……前、からだ。
[???] あの、戦士たちは……賞賛に、値する……
[フロストノヴァ] ……ふん……
[???] ――体調には、気をつけろ。
[???] お前の、状態は……理想的とは、呼べない。
[フロストノヴァ] 言われずともわかっている。
[フロストノヴァ] あなたは自分の仕事に集中していてくれ。
[フロストノヴァ] ……私はロドスを追跡する。
[フロストノヴァ] 我々は、奴らを掃討してはじめて……
[フロストノヴァ] 龍門へと赴くことができるのだからな。
[???] ......
[アーミヤ] ふぅ……
[アーミヤ] ……はぁ……
[アーミヤ] もうすぐ……撤退用のポイントに、到着します。
[アーミヤ] ドクター、私たちは……
[メテオリーテ] ……アーミヤ! 近衛局と通信が繋がったわ!
[メテオリーテ] 緊急連絡よ!
[アーミヤ] ――! チェン隊長!
[チェン] ……聞こ……るか……?
[アーミヤ] はい、途切れ途切れですが……! こちらの声は届きますか?
[チェン] ……龍門…………
[アーミヤ] ……! 龍門に、何かあったんでしょうか?
[チェン] ――私は無事でいる。
[チェン] だが……
[チェン] ……
[チェン] ……レユニオンが近衛局の重要施設を占拠し、スラム街から龍門外縁部への通路を強引に開通させようとしている。
[チェン] アーミヤ……
[チェン] 龍門が……危険にさらされているんだ。
............
[メフィスト] Wが龍門とロドスの注意を引きつけて、奴らを罠に誘い込んでくれたんだ。
[メフィスト] うん、絶対に逃げられないと思うよ。だって、ファウストとクラウンスレイヤーが防衛ラインを破壊してくれたしね。
[メフィスト] ところで……姉さんは、これが龍門への突破口になるって言ってたよね。
[メフィスト] それじゃ、要所要所に伏兵を置いて、ここから龍門への道すべてを奴らの血で染めてやることにしよう。
[メフィスト] パトリオットも、じきに戻ってくることだしね。
[メフィスト] そうなればもう盤石だ。
[メフィスト] タルラ姉さん、ほかに必要なものはある?
[タルラ] ――いや。
[タルラ] ……機は熟した。
[タルラ] この腐敗した都市を、灰燼に帰す時だ。
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