aklib_story_暗黒時代上_0-2_防衛_戦闘前

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暗黒時代・上_0-2_防衛_戦闘前

市中のテレビ放送は、チェルノボーグの勝利を告げるニュースを流している。しかし実際は、周囲のすべてがこの街の破滅を示唆していた。 けれども、慎重なロドス一行には、いまだ一縷の望みがあった。


[ドーベルマン] ……想像を絶する状況だな。

[ドーベルマン] 街中で火災や爆発、戦闘が発生し、混乱する市民の姿が目に入る……

[ドーベルマン] やはり、チェルノボーグ全体が、同じような事態に陥っているということか。

[アナウンサー] ――チェルノボーグ憲兵団の迅速な対応により――

[アナウンサー] ――すでに状況は収束傾向となり、ほとんどのエリアで事態は沈静化しました。

[アナウンサー] 加えて、現在ワスク大通りにて、憲兵団がテロリスト集団を包囲しており――

[アナウンサー] ――今回の無謀な犯行は、終焉を迎えようとしています。

[アナウンサー] 市民の皆様は落ち着いて、チェルノボーグ憲兵団の勝利を屋内にてお待ち下さい――

[アナウンサー] ――ウルサスの栄光は、陛下とその臣民に必ずや福音をもたらすことでしょう!

[レユニオン構成員] …………

[ウルサス憲兵] クソッ、クソッ……!! あの連中め……一体どこからあんな装備を……!

[ウルサス憲兵隊長] うろたえるな! どれほど武装したところで、烏合の衆に過ぎん。訓練も受けていない逆賊など、恐るるに足らんだろう!

[ウルサス憲兵] で、ですが……どう考えても、数が多すぎます……!

[ウルサス憲兵隊長] フン、人数がなんだ! 我々はこれまでに、味方の三倍は居よう賊どもを打ち倒してきたんだぞ! ここからさらにもう三倍討てば、こちらの勝利だ!

[レユニオン構成員] ハッ、チェルノボーグのクソ野郎め。デタラメも大概にしな!

[ウルサス憲兵隊長] 黙れ! 感染者のクズが我々に刃向かおうなど――思い上がった真似を!

[ウルサス憲兵隊長] 貴様らとその穢れた肉親どもに恩情を掛け、追放刑や労役に処したのは間違いだったようだな! 捕縛したその場で一人残らず処刑しておけば、それで済んだというのに!

[レユニオン構成員] ッなんだと、てめえ……!!

[ウルサス憲兵] くっ……! 敵が防衛ラインに向かって突撃してきました! 前衛部隊、これ以上持ちこたえられません!

[ウルサス憲兵隊長] ええい、泣き言を言うなッ! 陛下のために、なんとしてでもこの場を守り抜くのだ!

[ウルサス憲兵] ……こ、こんなのもう無理だ……耐えきれるわけがない……!

[ウルサス憲兵隊長] うるさい! 賊どもに背を向けることは許さんぞ! 敵前逃亡を選ぶ軟弱者は、全員処刑してやる!

[ウルサス憲兵] っ、嘘だろ……どうしろってんだ……

[前衛オペレーター] まずいですよ、俺たちで助け――

[ドーベルマン] よせ、まだ動くな。……我々も、今気付かれるわけにはいかん。

[アーミヤ] ……まさか、あのウルサス憲兵団が……レユニオンに制圧されてしまうなんて……

[ドーベルマン] フン……現実は、報道とはずいぶんと違うようだな。

[ドーベルマン] この期に及んで、チェルノボーグ当局がまだあのような真似をしているとは……

[ドーベルマン] ともかく、これは我々にとってもまずい状況だ。もはや人目に触れずにこの場を去ることはできんな。

[アーミヤ] 道路の状態も悪化していますし、敵対勢力による封鎖も想定すると……分散して車両での移動を目指す、というのも難しそうですね。

[ドーベルマン] ああ。加えて言うと、撤退ルートで会敵した際、効率的にそれを突破するためには、一定規模のチームで行動する必要がある。

[ドーベルマン] 戦力を分散すれば、各個撃破される可能性も高まるだろうしな。

[前衛オペレーター] ……にしても、チェルノボーグ憲兵団、って言ったら……

[前衛オペレーター] いい装備使ってますし、実力も相当高かったはずですけど。

[前衛オペレーター] 今はレユニオンのほうが、人数も士気も圧倒的優勢に見える、っていうか……

[ドーベルマン] 確かに、我々がチェルノボーグの視察を行った時とは、憲兵団の様子も違っているようだが……

[ドーベルマン] ……今にして思えば、あの時点で、憲兵団や駐留部隊の数、配置、そして体制……すべてに、得体の知れない違和感があったように思う。

[ドーベルマン] 当時は原因の特定に至らなかった、というだけの話だろうな。

[前衛オペレーター] それって……レユニオンが秘密裏に、チェルノボーグ防衛用の戦力を削ってた、ってことですか?

[ドーベルマン] そういうことになる。まあ、そこまで大規模な作戦となると……奴らに実行可能かどうか、確証は持てないが。

[ドーベルマン] 何はともあれ……この包囲の対象が我々ではないだけマシ、というのが所感だな。

[ドーベルマン] とはいえ、無論警戒を怠るわけにはいかない。危機的状況に陥ってからでは遅いからな。というのも――

[アーミヤ] ……ドクター。各小隊を今すぐ招集してください。

[アーミヤ] 偵察に向かったオペレーターから、連絡が入りました。ロドスの救援部隊とレユニオンの構成員が、間もなく接触する模様とのことです!

[ドーベルマン] ――そう。今の我々が持つアドバンテージは、敵がまだこちらの存在を想定していない、という一点のみなのだから。

[レユニオン構成員] ん……?

[レユニオン構成員] な、なんだこいつら……敵兵か!?

[ドーベルマン] 総員、戦闘準備! 一気に攻めろ、反撃のスキを与えるな!

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