登録日:2011/12/26 Mon 02:23:25
更新日:2023/08/18 Fri 11:50:30NEW!
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競馬 競走馬 ベガ 女王 牝馬 g1馬 クラシックホース 武豊 サラブレッド 故馬 樫の女王 オークス馬 名牝 名牝←競走馬としても繁殖馬としても 桜花賞馬 松田博資 山口慶次 93年クラシック世代
ベガは中央競馬の元競走馬のサラブレッドである。
生年月日:1990年3月8日~2006年8月16日
父:トニービン
母:アンティックヴァリュー
母父:ノーザンダンサー
オーナー:吉田和子
調教師:松田博資
担当厩務員:山口慶次
生産者:早来・社台ファーム
成績:9戦4勝
タイトル:93年度最優秀4歳牝馬
生涯獲得賞金:3億77万1000円
後のリーディングサイヤーであるトニービンの初年度産駒であるベガは、生まれた時から左前脚が大きく湾曲しており、商品として売りに出せる子馬ではなかった。
ただ、幸運だったのは牝馬であったため将来の繁殖牝馬としての可能性を残していた。
それでも非凡な動きを見せていたベガは、生産者である社台ファームのオーナーの奥さんの持ち馬として脚元に爆弾を抱えながらも競走馬となった。
そして、一年に一度でも輝ける(勝てる)ようにと、顔にある星々のような斑点から織姫星の名前、ベガと名付けられた。
そして京都競馬場でデビューを迎える。
鞍上は橋本美純騎手。
4番人気だったベガは積極的なレースで2着に入る。
2戦目も京都競馬場の新馬戦。
今度は武豊騎手に乗り変わる。
武豊騎手を乗せたベガはデビュー戦以上の走りを見せて圧勝する。
あまりの強さに武豊騎手はこの後乗らせてもらうことを確約したと言う。
3戦目は間隔を開けて、1勝馬ながらオープン特別のチューリップ賞に出走する。
そこでも余裕たっぷりで勝利し、一躍桜花賞の主役に躍り出る。
桜花賞当日はベガは圧倒的一番人気に支持された。
そしてその人気に応えてクラシックホースとなる。
また、この桜花賞当日のパドックにてある馬主が「この場でこの馬を売って欲しい」と交渉を持ちかける。「母馬になるから」という理由で交渉は決裂したが、「産駒は是非買わせて欲しい」と申し出た。馬主とは近藤利一氏であり、後にアドマイヤベガを購入することになる。
その後、あまりの強さにダービー出走も視野に入れられたが、結局優駿牝馬(オークス)に出走した。
オークス当日も一番人気に支持されたベガは桜花賞以上の楽なレースで勝ってしまう。
一年に一度勝てば良いと思われた馬が、G1で一年に二度も勝ったのである。
その強さからフランス遠征が決定された。
現在とは違い、当時はまだ海外遠征などする馬は非常に稀な出来事だった。
しかし、肩の筋肉を痛めたため、海外遠征の話は白紙になってしまった。
松田博資調教師は後に、ベガの子供のアドマイヤドンで初海外遠征を行うことになる。
休養を挟みエリザベス女王杯を目指したベガだが、順調にはいかなかった。
挫石などで調教出来なかったりしたのだ。
結局、ステップレースを使うことなくエリザベス女王杯を迎えたベガは3番人気に支持された。
そして奇しくも同じ織姫星の名前を持ち後のダート女王となるホクトベガの3着になる。
この時の実況で
ベガはベガでもホクトベガ
と言うフレーズは余りにも有名である。
すっかり歯車が噛み合わなくなったベガは、続く有馬記念はトウカイテイオーの奇跡の復活を目の前に見ながら9着に終わる。
年が明けて、産経大阪杯も9着、宝塚記念は13着に終わる。
そしてついに湾曲した左前脚が悲鳴をあげた。骨折したのだった。
ベガはそのまま引退し、クラシックG1を2勝すると言う素晴らしい競争成績を残して、社台ファーム早来(後のノーザンファーム)で繁殖生活に入った。
繁殖入りしたベガは、競争生活以上の成績を残すこととなる。
第1子のアドマイヤベガ(父:サンデーサイレンス)がいきなり東京優駿(日本ダービー)を勝ってしまう。
第2子のアドマイヤボス(父:サンデーサイレンス)はG2のセントライト記念を勝つ。
そして第3子のアドマイヤドン(父:ティンバーカントリー)は競馬至上に残る名馬となる。
朝日杯フューチュリティステークスやフェブラリーステークスなど中央、地方合わせてG1 7勝。ダートG1 6勝は当時の最多記録である。
第4子のキャプテンベガ(父:サンデーサイレンス)は東京新聞杯2着などグレードレースは勝てなかったもののオープン馬として活躍した。
第5子のヒストリックスター(父:ファルブラヴ)は残念ながら不出走である。しかし繁殖牝馬として桜花賞馬ハープスターを送り出した。
そしてヒストリックスター誕生から一年後の2006年、ノーザンファームでクモ膜下出血により他界。牧場内で夜間に転倒した事で発症したと推測されている。
サンデーサイレンスが種牡馬として活躍して以降、産駒が兄弟G1制覇した繁殖牝馬はダンシングキィやビワハイジ、アグネスフローラなど数多く輩出されてきたが、ベガを除く全てがサンデーサイレンス系の馬と交配されたものである。(サンデーサイレンスが種牡馬入りする前には、オグリキャップの母であるホワイトナルビーやサクラクレアーなどはいたがその数は少ない。)
ベガはアドマイヤベガこそ父がサンデーサイレンスだが、アドマイヤドンはサンデーサイレンスの血を一切受け継いでいないのである。
それは正に、ベガが本当に能力が高かったことの証明だろう。
都合10年の繁殖生活で5頭の子供と子出し数は悪かったとは言え、出走した子供が皆洩れなく活躍したことから、繁殖牝馬としても充分に名牝と言えよう。
なおダービー馬となったアドマイヤベガは種牡馬として桜花賞馬のキストゥヘヴンを輩出しており、母父娘の変則3代クラシック制覇を成し遂げている。
因みに父のトニービンの産駒はG1馬を幾頭も輩出してはいるが、そのほとんどの勝ちレースはダービー馬のウィニングチケットやジャングルポケット、天皇賞・秋勝ち馬のエアグルーヴやオフサイドトラップに代表されるように府中競馬場でのものであり、その他の競馬場で行われているG1を勝った産駒はベガ以外にはノースフライト(京都競馬場でのマイルチャンピオンシップ勝ち)くらいのものである。
(ベガは阪神競馬場で行われた桜花賞を勝った。)
全弟のマックロウはG2の京都記念勝ち馬である。
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- 不出走に終わった唯一残した牝馬のヒストリックスターの娘がハープスターなんだよなあ。仔出しが悪くなければもっと繁殖成績を上げられて娘たちも少しでも多く残せたかもしれないと思うと勿体なかったかも。 -- 名無しさん (2015-01-03 01:55:47)
- 顔の模様がめっちゃ特徴的なので、一度写真で確認して欲しい。まるで顔に天の川がかかっているみたい。 -- 名無しさん (2021-04-28 21:55:20)
- 牝馬二冠達成しながら最後の三冠目を取りこぼして、その後肌馬には無事になれたのちに牝馬は1頭だけしか残せずいなくなってしまうというのはマックスビューティに通じるものがある(あっちとは違ってその残した牝馬がハープスター排出してるけれど) -- 名無しさん (2023-08-05 20:31:25)
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