登録日:2022/11/06 Sun 10:02:12
更新日:2024/06/27 Thu 11:20:59NEW!
所要時間:約 28 分で風の終着点です
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この魂、焦がすほどに燃やして……
烈風のごとく、走ってみせます。
ヤマニンゼファーとは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CVならびに舞台版キャスト:今泉りおな
モチーフ元である競走馬『ヤマニンゼファー』は当該項目を参照。
◆プロフィール
キャッチコピー:自然派そよ風ウマ娘。されど魂は烈風の如く
誕生日:5月27日
身長:154cm
体重:軽やか
スリーサイズ:B85・W52・H77
靴のサイズ:左右ともに22.0cm
学年:中等部
所属寮:美浦寮
得意なこと:タンキング、凧あげ、即興で歌って踊ること
苦手なこと:エアコン
耳のこと:蝶々や小鳥たちの休憩所
尻尾のこと:自然乾燥派
家族のこと:地元で、妖精が住むファンシーな家と有名
ヒミツ:①トランペットの演奏の腕はなかなかのもの
自己紹介:……ヤマニンゼファーです。私が目指すのは、風…何よりも速く、自由に駆ける───風に、なりたいのです
キャラクターソング LIKE THE WIND
「嵐のごとく」
渦となった気流が さながら槍のように
世界を刺し貫き もしくは盾と化して
道を堅く塞ぐ。
風と呼ぶには あまりに苛烈。
巻き込まれた者は すぐさま蹴散らされ
崩れ落ちるほかなかった。
2019年URA「名ウマ娘の肖像」ヤマニンゼファーより
◆概要
92~93年において天皇賞(秋)制覇や安田記念連覇などの功績を残し、そよ風という名の暴風を巻き起こした競走馬『ヤマニンゼファー』号がモチーフのウマ娘。
2022年2月22日の『ぱかライブTV』において追加ウマ娘の1人として発表され、その後の4月11日に育成実装されたニシノフラワーの育成シナリオにおいてライバルの1人として登場している。
薄茶色のロングヘアーを後ろで二つ結びにしている他、前髪の流星模様も特徴的。
右耳には百日草をイメージさせる赤いリボンを着けている。
パッと見の第一印象としては非常にのんびり、ふわふわとした印象を感じさせるウマ娘。
自然をこよなく愛し、クラスメイトや後輩相手にも敬語を使うなど、物腰自体は非常に丁寧で落ち着いている。
が、その周囲のクラスメイトからも「ちょっと変わっている」と称されるレベルで非常にマイペースな性格でもある。
育成シナリオのイベントでは、ナイスネイチャやイクノディクタスが話題にしていた、生徒の間で大流行りのドラマを知らないばかりか、
そのドラマで話題をさらったという『尻尾ハグ』*1の話をネイチャたちから聞くや否や、さっそくイクノ相手に再現を試みて止められた。
その上、直後にネイチャから「かなり親しい間柄でしかやらないようなこと」という詳細を聞くと、「そういうことなら」(どういうことだってばよ)と自らの尻尾でトレーナーの背中を撫で、
それを目にしたネイチャ・イクノを赤面させてしまうという天然っぷりを見せている。
なお、プレイヤー間では、件の『尻尾ハグ』とは「頬にキスするくらいの、親密な間柄でしかやらないスキンシップ」であり、その後のゼファーの行動に対するネイチャたちの反応から、
「ウマ娘が尻尾を誰かに絡める」こと自体が劇中世界では非常に大胆な行為と見なされているのでは、という考察がなされている。
ゼファーの実装後、この『尻尾ハグ』を題材にしたFA等が流行したこと、およびこの娘に流れ弾が直撃したのは言うまでもない。
また、あらゆる物事を自分が好む「風」に喩えて話す*2のも特徴で、会話内容も非常に独特。
初見、もしくは交流の少ない者が彼女と会話を交わすと、首を傾げてしまうのは最早お約束の光景*3。
風以外でも、彼女が好む鳥や動物に独特なニックネームを付けて呼んでいたり*4、
ちょっと目を離すといつの間にか忽然と姿を消していることもあるなど、風のように掴み所が無いイメージも抱かせる。
そもそもトレーナーがトレーナーバッジを付けている意味も当初は解っていなかったようで、
彼女曰く「時候の風*5」なのだと素で思っていた程だったらしい。
こういった諸々を統合すると、直前に育成実装されたアストンマーチャンと同様の不思議ちゃんみたく思う人も多いだろう。
しかし実の所、表向きのマイペースさや風に喩える独特の言い回しなどのイメージが強烈すぎるだけで、
内面については純朴で素直且つ自身の夢を追うのに一生懸命な努力家といった、年相応な女の子の姿が見え隠れする。
レースに懸ける思いは他の大多数のウマ娘たちと同様に、非常に真剣かつ強いもので、一度ターフに立てばそよ風などと呼ぶには生温い、鮮烈且つ力強い一面も垣間見せる。
幼少期は体が丈夫ではなく、療養中の環境から自然に囲まれた場所で過ごすことが多かったらしく、その影響で自然や鳥などを好むようになった。
しかし、自然や動物たちに触れて心穏やかに過ごしていた一方で、自身の弱さ、無力さに悩むこともあった最中、
幼少期に足を運んだレース場において、風のように鮮烈な走りをしたある一人のウマ娘の姿を目にしたことで、
「あのウマ娘のようにレースを駆け抜ける風となりたい」という目標を心に定め、努力を重ねてきたとのこと。
◆舞台『ウマ娘 プリティーダービー』 ~Sprinters' Story~
2023年1月15,27-29日に上演された*6舞台。
ダイタクヘリオス、ダイイチルビー、ケイエスミラクルと並ぶ四人目の主役として登場しており、演者はCVの今泉氏がそのまま務めている。
舞台化された時期が史実だと91年に相当し、実馬が再発した骨膜炎で休養していた時期が大半のためレースシーンでの参戦は少なめ。
その分要所要所で語り部のような役目も務めており、他三人を見守るような立ち位置にいるとも言える。
そして、その三人の中でも同じ怪我上がり同士として*7、どこか生き急ぐようなケイエスミラクルのことを特に気にかけていた。あと「風」語録は控えめで勝負服の布面積は増やされて*8いた。仕方ないね。
◆アプリ版での活躍
性能
バ場 | 芝:A | ダート:D | ||
距離 | 短距離:B | マイル:A | 中距離:A | 長距離:G |
脚質 | 逃げ:E | 先行:A | 差し:C | 追込:G |
2022年10月19日に☆3「Fluttertail Spirit」として実装。
コパノリッキーや直前のアストンマーチャンなどと同様に、2022年2月の発表からそれほど間を置かずのスピード実装となった。
史実のゼファーというと、スプリンターやマイラーとしてのイメージが強いが、晩年に天皇賞(秋)を制覇していることも反映してか、
距離適性はマイルと中距離が最高のA、次いで短距離がBと、中距離までなら幅広く対応できるものとなっている。
残りの長距離については最低のGで固有スキルも事実上死ぬため、流石にステイヤーとして育成するのは厳しいだろう。
バ場適性についても芝はもちろん、デビューからしばらくの間はダートレースも多くこなしていたことを反映してか、
ダート適性もDとなっているため、ある程度の因子があればダートコースにも十分対応可能となる。
脚質適性は先行のみがAで、その他は高くてもC以下と先行特化型となっている。
固有スキルの効果を考えるならやはり先行一択であろう。一応逃げでも機能しなくはないが……
『Fluttertail Spirit』
そよ風は、鮮烈に…!
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画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Fluttertail Spirit]ヤマニンゼファー」勝負服
© Cygames・JRA
「ヤマニン」冠名で知られる土井肇氏の勝負服「水色、袖赤三本輪」をベースに、水色をメインカラーとしたドレス風の衣装。三本輪のうち二本は袖に、一本はウエスト部分に配置されている。
そして大きな特徴として、胸元及び背中の大部分が惜しげもなく開放された非常に大胆かつセクシーなものとなっている。
露出の多さとセクシーさについてはあのエイシンフラッシュの勝負服すらも上回るレベル。
しかもフラッシュの衣装とは違い肩掛けすら無く、胸元から上部分は両肩や両腋含めて本当に全てが素肌なのである。
結果公式のTVCM出演時にはあらゆる動きを駆使して谷間映りを阻止され、上記の舞台化された際の衣装としては胸から首にかけて肌色の布地が足されたほどに強烈なデザインである。
どうしてこうなったのかというと、冬のホーム画面会話で「コート……着なくてはダメですか? もう少し薄着の方が、風を感じられるのですけれど…。」などと発言していることから察するに、
風をより身近に感じたいがために薄着を好む彼女の嗜好から、セクシーデザインの勝負服をチョイスしているようだ。
なお、衣装名を訳すと「尻尾がはためく」「魂」を合わせたものとなり、前者を「そよ風」と解釈するとつまり…。
成長率はスピード、根性、賢さにそれぞれ+10%とバランス型の配分。
初期スキルとして「伏兵○」「ギアシフト」「向上心」を所持している他、
覚醒レベルを上げると「マイルコーナー○」や「コーナー加速○」の他、マイルレースでレース中盤に前の方にいると抜かしやすくなるレアスキル「ギアチェンジ(「ギアシフト」上位スキル)」、
作戦・先行の際にレース終盤目前、2番手以降に控えて先頭から2バ身以内だとしばらくの間速度が少し上がるレアスキル「風雲の志(「向上心」上位スキル)」を取得可能となる。
近年の育成実装組にはお馴染みになりつつあるが、風雲の志は実装段階だとやはりゼファーのみが取得可能な事実上のもう一つの固有スキルとなっている。
進化スキルは「ギアチェンジ」が持続時間を伸ばした「ウインドシアー」に、「風雲の志」が速度上昇効果を強化した「神渡し」に進化する。
更に2024年2月には「風雲の志」の分岐進化として、レース後半に3番手以降だとしばらくの間速度の上がる効果の「天つ風」が追加されている。
元スキルの風雲の志から発動条件が緩和されている反面、終盤における他スキルとの接続を狙いにくいという欠点もあったりするため、爆発力を重視するなら「神渡し」発動自体の安定性を取るなら「天つ風」という風に使いわけるのが無難だろうか。
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もっと自由に、もっと高く、もっと遠く。
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──そして、私は風になる…。
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Fluttertail Spirit]ヤマニンゼファー 固有スキル発動」
© Cygames・JRA
固有スキルは「風光る」。
効果は「レース前半で控え、最終コーナー後半に前の方だと長時間加速力をちょっと上げ続ける、2番手なら効果が上がる」というもの。
発動条件として後半で前方にいる必要があるため、上述のように先行で発動しやすい。
中盤or終盤を考慮せず発動タイミングが固定なのもあってか、効果量が弱めで持続が長いというタイプの性能になっている。
2番手で最大の効果を発揮するため、ハマればそこから一気に先頭へ躍り出ることが期待できる。
有効に働くコースは限定されるが主要なマイルの他、直線の短い短距離(つまりスプリンターズS)、直線の長い2000m(つまり秋天)にも有効で、史実で挑んだG1は一通りカバーできる。
発動演出では緑溢れる古代遺跡を彷彿とさせる一角に、花弁と共に舞い降りたゼファーが、
直後、爆発的な加速と共に正に風の如く一直線に駆け抜けていく。
私の風、私の魂──
あなたのもとまで吹いたでしょうか?
固有二つ名は「風の化身」。
取得条件は「安田記念を二連覇し、スプリンターズSとシニア級の天皇賞(秋)を勝利しつつ、基礎能力[スピード]を1200以上にする」。
安田記念の連覇と天皇賞(秋)の勝利は史実再現だが、スプリンターズSについては史実の惜敗を覆すIF展開の実現を求められる。
クライマックスシナリオ以外では大半のレースが育成目標のため、順当に勝ち進んでいけば問題は無いが、
クラシック級の安田記念だけは目標外のため、取りこぼしが無いように注意すること。
しかしクラシック級安田記念にはかなりステータスの盛られたダイイチルビー及びダイタクヘリオスが出走しているため難関。
加えてスピードのカンストも求められるが、その他ステータスのカンストを求められる固有二つ名と違い、どのような育成であろうと絶対に必須となるスピードであるため、そこまで難しくはない筈。
サポートカード
ゼファーについても上述したコパノリッキーやアストンマーチャンといったスピード実装組と同様に、
育成実装の2022年10月段階ではサポートカードの実装が一枚もされていない状態となっていたが、同年12月20日にSSR【誰も知らない風へ】が実装され、同時にRサポートカードも実装された。
Rの背景はナリタブライアン以来のレース場。
また、3月29日にはSSR【浚いの風】が実装された
SSR【誰も知らない風へ】
得意練習は根性。
所持スキルはマイルや中距離の汎用・先行スキルを所持し、「秋ウマ娘〇」「伏兵〇」「先行のコツ〇」の汎用緑スキルを所持している。
固有ボーナスは「絆ゲージが80以上の時、スキルPtボーナス」というもので、条件を満たした際の効果はスキルpt+2。
完凸でトレーニング効果15%を得られ、根性とスピードにボーナス+1が入るがやる気効果は0、友情ボーナスも20%止まりと練習性能自体は控えめ。しかし初期絆ゲージは無凸段階でも高め。
連続イベントを進めると確定でレアスキル「風雲の志(「向上心」上位スキル)」のヒントを入手できる。
SSR【浚いの風】
得意練習はスピード。
所持スキルが若干変更されており、「積極策」「向こう見ず」「先行直線◯」といったマイル・先行で使えるスキルが揃っている。
固有ボーナスは「絆ゲージが80以上の時、スキルPtボーナス」というもので、条件を満たした際の効果はスキルpt+2。
完凸するとスピードボーナス+2に友情ボーナス30%、やる気効果50を持ち、得意率も80と高いためにスピードを一気に上げることが可能。マイル用の育成には是非とも編成させたい。
連続イベントを進めると確定でレアスキル「遮二無二(「向こう見ず」上位スキル)」のヒントを入手できる。
個別ストーリー
昼下がりのトレセン学園の校門前、きょろきょろと何かを探しているかのような素振りを見せていたのはヤマニンゼファー。
そこへ偶然通りかかったトレーナーは親切心から声をかけたものの……
あら……わざわざありがとうございます。凱風なお方ですね。
あの、しなとをご存じありませんか?
……なんて?
しなとです。だるまさんが、あからしまに遭って花嵐の桜となってしまって……。
????????
初対面の相手だろうとお構いなしに独特の感性を全開にして話すゼファーには、
さしものトレーナーも頭の中に?マークを大量に浮かべる他無かった。
会話が通じないとわかるや否や、気分を害した素振りを見せるでもなく、頭を一つ下げて去っていくゼファー。
そんな彼女の姿が妙に気になってしまったトレーナーはその姿を追ってみることに。
で、その先に広がっていた光景は、ケガをした一匹のツグミをゼファーが手当てしているというものだった。
その場の流れでゼファーと共にツグミの治療をしてあげたことで、
同日の夕刻、ゼファーはお礼がしたいということで、良い風が吹くという学園の屋上にトレーナーを案内する。
そこでも相変わらず物事を風に例えた独特すぎる会話を行っていたため、トレーナーは何が何やら状態であったが、
その食い違いからゼファーはトレーナーが自分の会話を理解していたわけではなかったこと、
単純に困っていたようだから助けてくれたことを知り、互いに興味を持つようになる。
後日、今度はレース場で彼女の姿を見かけるも、デビュー前ながら抜群の瞬発力を持つ走りに周囲のトレーナーからの評判も上々、
更には既にデビューを果たし期待の新星として名高いトウカイテイオーとも競い合うといった実力を見せつける。
そしてそのテイオーとの語らいの中、「憧れるウマ娘の背に追いつくために、誰にも負けられない」という強い勝利への渇望があることも垣間見せていた。
しかし、気持ちが先行しすぎて無茶なトレーニングを重ねた結果、
ゼファーは故障が発生してしまい、次の選抜レースへの出走を取り消さざるを得なくなってしまう。
そんな中でトレーナーは悔しさと焦る気持ちにに溢れるゼファーを療養のため、自然あふれる山の中を満喫させることに。
心地良い自然と風に触れることでゼファーも落ち着きを取り戻し、そのきっかけをくれたトレーナーに礼を述べる。
同時に語られるのはゼファー自身の過去と憧れ、今日に至るまでの日々。
幼少の頃から体が弱く、自然に囲まれた山の中で風を感じ動物たちと戯れる穏やかな日常を過ごしていたこと。
しかし、逆に自分自身ではさざ波を起こす程度の力も無いという無力さに歯痒い思いを抱いていたこと。
そんな自分を変えたいがために漠然と、何者にも邪魔をされない風のように自由な存在でありたいと願うようになったこと。
そしてその想いが確固たる形となったのが、正に風の如く鮮烈な、力強いレースで他者を圧倒した一人のウマ娘の姿を目にしたということ。
偶然、目にしたレースで……私は風を見たんです。風を体現したあの走りを。
それが、君が憧れているウマ娘?
ええ……あの姿は、まさに風。野を馳せる風。漠然とした憧れが、明確な目標となったのはあの時からです。
私は思いました。私の求める風はレース場にしかなく、レースの中でしか本当の風になることはできないのだと。
故に自身もまた、レースを駆ける一人のウマ娘として、憧れの相手と同じように風のようにレースを駆けるようになりたい…
ゼファーは自分でも今まで明確な言葉にして語ったことが無いと不思議に感じるくらいに、目の前のトレーナーに自分の思いの丈全てを曝け出していた。
リハビリに協力させてくれないか?
もちろん、それだけの想いと憧れを真っ直ぐに聞かされたトレーナーが、そのまま何もせずにいるわけがなく、
ゼファーの方も二つ返事で了承したことで、次の選抜レースまでのリハビリを共に行うことに決定。
トレーニングや食事療法、休息、あらゆる面でゼファーのために協力していったことで、順調に回復の兆しを見せていく。
ゼファー自身も一人でやっていた時よりもずっと効率良くできていると笑顔で語っていた中、迎えるのは年末最後の選抜レース。
脚の方は完璧だったものの、トレーナーは出走前のゼファーとの語らいで感じた風語録の抜け僅かな違和感から、彼女の抱える内心の不安……
自身が求める風のような走りができなかったら、という恐れを感じ取ったことで、咄嗟にアドバイスをかける。
もっと自由になろう、ゼファー
ゼファー自身が語っていたこと、風は何者に囚われない自由な存在、故に風の様な走りというものにも決められた形などない。
風のように走りたいと思うばかりに、自身がそれにこだわりすぎていたために風とは程遠い気持ちを抱いてしまっていたのだとゼファーは悟る。
そよ風だろうとつむじだろうと暴風だろうと、全ては同じ風、型にはまった風など存在しない。
ならば昨日の風は昨日の風、自分は今日の風として走るだけでいいのだと、トレーナーのアドバイスによってゼファーは内心の不安を払拭。
(ここまではそよ風……)
(先触れの風は終わり……ここからは!)
(今こそ、魂ごと烈しく──!)
結果、正に自由に形の変わる風の如く圧倒的な走りを展開して見せたゼファーは見事選抜レースで勝利を飾る。
ゼファーはその喜びを噛み締めつつも、まだまだ自分はほんのそよ風にすぎない存在だと語る、
そしてより大きな風になるためにと、トレーナーへと申し出たのはもちろん──。
より大きな風になるためには、あなたに──
ゼファー、君の恵風になりたい。
……ほんとうにおかしな人。
でも……万物を成長させるめぐみの風──私にとっての恵風は、あなたしかいません。
育成シナリオ
とまあ、トレーナーの側も何だかんだゼファーの感性に染まってきた中で、正式に担当契約が成立。
その流れのまま育成シナリオでは、ゼファーの憧れのウマ娘を超えるため、彼女と同じ短距離、マイル戦線を主戦場として駆けていくことになる。
その最中でダイイチルビーやダイタクヘリオス、ニシノフラワーやサクラバクシンオーといった強敵たちと鎬を削りつつ、
己が目指す何物にも囚われない風のような自由な走りを体現していくことに。
クライマックスシナリオ以外の育成目標では、スプリンターズS、マイルCS、安田記念といった短距離、マイルのG1レースが数多く据えられている。
特にシニア級のスプリンターズSでは1着が求められるため、安定性を求めるなら、短距離の適性もAになるように因子補正をかけておいた方がいいだろう。
その上でスピードやパワーを中心にトレーニングをこなしていけばそこまで難しくはない筈……だろうが、
最後の最後で求められるのが天皇賞(秋)、つまりは中距離レースでの勝利だったりする。
上述のように素の中距離適性もAあるためそこは問題ないが、短距離とマイルが中心だからといってスピードとパワーに傾倒しすぎてスタミナを疎かにすると、
最後の最後で足元を掬われる危険性があるためそこは気をつけること。
そしてシナリオ内で同時にピックアップされるのが、個別ストーリー前半でも交流のあった、同じ「憧れの相手の背を追う者」として同志と見ていたトウカイテイオーとの関係性について。
自身は短距離・マイル戦線で、テイオーはクラシック三冠を中心とした中長距離戦線で共に活躍する筈が、こちらの世界線ではテイオーは史実通り、菊花賞を前にして故障が発生。
志半ばで夢破れたテイオーの無念を嘆くと同時に、自分が何をしてあげられるかを考えていくなど、テイオーとの交流、友情も深く掘り下げられていくことに。
そしてその関係性の最終到達点として設定されている隠しイベントが、シニア期ラストの有馬記念。
ビワハヤヒデやナイスネイチャも同時出走していることからわかるように、モチーフとなっているのはテイオー奇跡の復活劇となった93年有馬記念。
この大舞台において、同じ志を持ったライバルとしてゼファーも参戦することになるのだが、
これまた上述のようにゼファー自身の長距離適性はGのため、まともに戦うなら因子による魔改造は必要不可欠である。スイープトウショウといいバンブーメモリーといい、最近のサイゲは適性無い子に有馬記念の隠しイベントを設定するのがお約束になってきている。
テイオー奇跡の復活すら吹き飛ばす風となる=勝利を飾った際には、
ランダムでステータスの一つが+10、スキルPt+45、「巧みなステップ」のスキル取得の報酬を得ることが可能。
特殊実況は史実再現となる、安田記念の連覇によって発生する。
ヤマニンゼファー安田記念連覇!
最後の末脚は素晴らしいものがありました
ヤマニンゼファーです!
◆関連キャラクター
- ヤマニンゼファーが憧れるウマ娘
個別ストーリーや育成シナリオ内で幾度となく語られる、ゼファーがレースの世界を志すきっかけとなった憧れにして大目標。
ゼファーが語るようにその走りは、正に吹き荒れる風のように速く自由で何者にも囚われない鮮烈なものだったとのこと。
幼少の頃、自身に憧れるゼファーに対し、「なりたいものがあるなら、おいで」と言葉をかけ、トゥインクル・シリーズの舞台に誘っていた。
安田記念の制覇やマイルCSの連覇など、マイル戦線で目覚ましい活躍をしたことから「マイルの皇帝」と称されていた一方、
それ以上の距離、2000mの壁を超えることが終ぞ叶わなかったようで、
ゼファーが育成目標の最後に天皇賞(秋)を選択したのも、自身がその壁を乗り越えたいという思いによるもの。
そしてその天皇賞(秋)の舞台において、同じ「憧れ追い越そうとする者」が身近にいるシンボリルドルフと共に、ゼファーの活躍を見守っていた。
……行け、ヤマニンゼファー。
行け。君こそが、まことの風だ──
「マイルの皇帝」と呼ばれていることやマイルCS連覇などの情報から、元ネタは史実のヤマニンゼファーの父馬であるニホンピロウイナーとされている。
皇帝シンボリルドルフに憧れ、その背を追い越したいと走り続ける帝王。
個別ストーリー時点から絡みがあり、同じ「皇帝」の名を持つ者に憧れ追いつこうとしているその姿勢から、ゼファーのことを自分と同じと好意的に見ている。
実際の所、ゼファーは内心では嘗てのテイオーと同じで「憧れを抱きこそすれそれを超えるなどとは考えたことも無かった」らしく、
シンボリルドルフという大目標を追い越そうとしているその姿は、自身の走りを大きく変えるきっかけでもあったらしい。
上述のように育成シナリオでも引き続き関係性がピックアップされ、史実通りに故障が発生し、無敗のクラシック三冠という夢が叶わなくなった際には、
カッコ悪い姿を見せてしまったと、普段の明るさが嘘のように気落ちしていたものの、対するゼファーは「自分は必ず皇帝超えを成して見せる」「だから自分のレースを見に来て欲しい」と、
必要最低限の言葉だけ伝え、その後に自分の走る姿を見せることで、テイオー自身の再起を促している。
そして、選択によっては交わることの無かった両者は、テイオー復活の舞台である有馬記念で激突することになる。
史実では同期なものの、ウマ娘のシナリオ内と同じように距離適性の関係から直接の接点は無かったが、
憧れの相手=父馬であるシンボリルドルフとニホンピロウイナーが85年天皇賞(秋)で接戦を繰り広げている*9。
華麗なる一族に名を連ねるお嬢様ウマ娘。ゼファーと同じ短距離、マイル戦線で活躍を見せる強豪の1人。
言葉少なにただ己の使命を果たすのみと語るルビーの覚悟と実力はゼファー自身も肌身で感じており、「天風」と例えて負けられないライバルの1人として認識している。
ルビーの方はというと、感情の起伏に乏しいこともあって一見すると素っ気ないようにも思われるが、ゼファーの実力は素直に認めているようで、
スプリンターズSの後には「また至高の勝負をしましょう」と健闘を称える姿も見られる。
史実では1歳年上で、91年冬~92年春にかけて競い合ったが両者全盛期でぶつかり合うタイミングは無かった。
常に全力全開ハイテンション、笑いながらレースを楽しむパリピ爆逃げウマ娘。
上述のルビーとはまるで正反対、やかましいくらいの明るさを周囲に振りまきながらも、底の見えないスピードを容易く発揮するその姿は、
ゼファーの感覚としてはまるで「暴風」のようで、ルビーと同じ強豪の1人と認識している。
ヘリオスの視点では、自分やルビーと肩を並べられるその実力から、楽しく走れる相手と好意的な他、
ホーム画面会話では、常人だと首を傾げるゼファーの風語録をイケてると称するなど相変わらずのフレンドリーさと順応性を見せている。
史実ではルビーと同じで1歳年上の短距離、マイル戦線のライバルの1頭。
短距離戦線における強豪ウマ娘たち。スプリンターとしては最強格の驀進王と、それと肩を並べて走ることのできる純朴な天才少女。
ニシノフラワーの個別ストーリー及び育成シナリオでヤマニンゼファーは本格的な初登場を果たしており、
フラワーの視点ではバクシンオーと同じ、確かな実力を発揮する憧れのお姉さんの1人という認識であった。
ゼファーのシナリオでもバクシンオー、フラワー双方が登場。3年目の夏合宿で共にトレーニングに励んでいた他、
シニア級のスプリンターズSにおいて共にライバルとして登場、激戦を繰り広げることになる。
史実では共に1歳年下のライバル。
92年スプリンターズSではフラワーが、93年ではバクシンオーがそれぞれ勝利しており、三階級制覇の夢をあと1歩の所で阻んだスプリンターの強豪たちである。
アニメでいうところのチームカノープスの面々。
史実でも共に走った事がある事からか割とシナリオでは縁がある。
この三人とは特に93年天皇賞(秋)で対戦しており、シニア級の天皇賞(秋)ではライバルとして登場する。尻尾ハグ被害者の会
追加トレーニングの際はツインターボの事を「熱風」と呼んでその熱意と勢いを好意的に感じているようだ。
◆余談
元・モブウマ娘
アニメ2期9話においてイクノディクタスが安田記念に挑み、2着に終わったシーンがワンカットだけ挟まれているのだが、
このレースで史実で1着を取ったのがヤマニンゼファーであり、先頭に映るモブウマ娘がゼファーのプロトタイプとして見られている。
そして勝負服の露出度の差が大きすぎることがネタにされた。
尻尾ハグ
上述のように育成イベント中において「尻尾ハグ」という概念が初めて明かされている。
元はとある学園青春もののドラマのワンシーンが校内で流行になったのをきっかけに、ゼファーがネイチャらに詳細を尋ねたのがきっかけ。
ウマ娘同士が、互いの尻尾を突き合わせ絡ませることを指すのだが、ドラマでは「特別なパートナーとするもの」*10という描写がなされているなど、
スキンシップには違いないだろうが、少なくとも人前で、一般的な友人間ではしないような行為だと察せられる。
しかし世情に疎いゼファーはその本質を知らず、人通りも多いであろう三女神像の前で方法を教えてくれたイクノにやろうとしたり、
ネイチャに「特別に親しい相手とするもの」と聞かされた後は、(男性設定でも)躊躇うことなくトレーナーの背中を尻尾で撫でていた。
この概念が公開されてからしばらくTwitterのトレンドに「尻尾ハグ」が居座る事態となり、
ウオッカとダイワスカーレット、エアシャカールとファインモーション等、
公式やファンの間でも特別仲が良い、あるいは関係性が深いと見なされているウマ娘コンビの尻尾ハグの二次創作が次々と誕生している。
デジたんが執筆した「尻尾のキモチ」の伏線ではないかとも言われていたり。
ちなみに、本来馬の尻尾は根本に近い側しか動かせない*11ので、尻尾を絡め合わせるというのは見た目よりかなり難しいはずである。
そのあたりを頑張る(あるいはやりやすいくらい密着する)のも尻尾ハグのうちなのか、単にウマ娘の尻尾の構造が異なるのかは諸説分かれる。
フライング出走
上記の通り、ゼファーの発表は2022年2月22日のことである。
しかし、実は2022年1月28日スタートのイベント「栄冠のパティスリー」に何の告知もなく出走していることが発表後に話題になった。
該当シーンは4話の一枚絵部分、サクラバクシンオーと内ラチ側で併走しているウマ娘こそゼファーである。
外にバクシンオーがいるため非常にわかりづらいが、わずかに見える流星と特徴的なロングテール部分の髪飾りが見えることから特定できる。
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▷ コメント欄
- 記事作成乙。「尻尾ハグ」というパワーワードを生み出したウマ娘(命名はネイチャ)。 -- 名無しさん (2022-11-06 10:54:00)
- 例の横断幕にもきちんと触れてるのが良いね -- 名無しさん (2022-11-06 11:00:09)
- 元馬は穏やかな馬だったらしいな。姉は狂馬か言うほど気性荒かったらしいがw -- 名無しさん (2022-11-06 13:45:32)
- アニメ2期裏シナリオみたいなルートで最後の最後に目標外レースで重なるの構成ほんと良いわ -- 名無しさん (2022-11-06 14:06:44)
- この勝負服で舞台やるのか… -- 名無しさん (2022-11-06 14:33:41)
- そこまで背は大きくないんだよな。見た目はありそうに思うけど。 -- 名無しさん (2022-11-06 21:49:55)
- タグや本文にもあるけど中身は本当に年相応の子だよね。テイオーの骨折に対して涙ぐんでたり尻尾ハグイベントでも「根気よく教える」を選ぶと恥ずかしがるし、トレーナーに対する行動とかも恋愛強者ってより年相応の限りなく愛に近い信頼のものな気がするし -- 名無しさん (2022-11-06 23:11:58)
- 相変わらずウマ娘の中等部組は発育エグイな -- 名無しさん (2022-11-07 10:33:11)
- ↑4 流石に衣装の布面積を増やした模様(それでも肌色に見えるような生地は選んでるっぽい)。仕方ないね -- 名無しさん (2022-11-21 20:24:09)
- 舞台版、評判よかったのに初演後にコロナで中断とは…おのれコロナめ… -- 名無しさん (2023-01-17 01:27:48)
- グランドマスターズだと短距離Bなのに年末が毎回短距離だからくそきつい -- 名無しさん (2023-03-15 18:32:09)
- シジュウカラはネクタイみたいな黒い帯の模様があるからね、ツグミは走って止まってを繰り返してその様がさながら「だるまさんが転んだ」のようってことね -- 名無しさん (2024-04-16 23:16:04)
#comment(striction)
*2 トレーナーの間では「ゼファー語録」と呼ばれており、翻訳が進められている。
*3 ゼファー自身も自分の会話が周囲に理解されにくいという自覚はあるらしい。
*4 例:ツグミ→「だるまさん」、シジュウカラ→「ネクタイ」など。どうしてそうなった。
*5 季節ごとの風、噛み砕いて言えば流行りみたく思っていたということだろうか。
*6 上演中複数の出演者に新型コロナウイルス感染者が確認されたため、16-26日の15回分が中止となったため間が飛んでしまった。
*7 実馬はトレセン入厩後に骨膜炎を発症しており、デビュー戦を遅らせる事態にもなっている。
*8 デザインの変更ではなく肌色インナー着用の形。
*9 ルドルフ2着、ウイナー3着、そして1着を取ったのがギャロップダイナ
*10 ウマ娘…即ち女性同士でしかできないわけで、それがおそらく一般のドラマで描かれている、という点でも意味深な事柄である。
*11 根元側は骨と筋肉が入っているが、先端側は毛だけ。
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