黄金卿エルドリッチ(遊戯王OCG)

ページ名:黄金卿エルドリッチ_遊戯王OCG_

登録日:2022/04/14 Thu 15:36:12
更新日:2024/06/18 Tue 13:33:38NEW!
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呪われし者エルドリッチ、永遠なる黄金郷の王





黄金卿おうごんきょうエルドリッチ》とは遊戯王OCGに登場するカードの1枚。
項目名は「黄金卿エルドリッチ」となっているが、本項目では他の「エルドリッチ」及び「エルドリクシル」「黄金郷」などのサポートカードも解説する。






概要

初収録は「デッキビルドパック シークレット・スレイヤーズ」で10期の末期に登場した。
同パックには《黄金卿エルドリッチ》をサポートするカードも同時に収録されている。
カテゴリとしては「アダマシア」「六花」と同期となる。
ただ、作られた新規カードは前述の2カテゴリが13枚に対しエルドリッチ関連は10枚と少ない。


属するモンスターカードは「エルドリッチ」のみのわずか二種類、残りはすべて魔法罠である「エルドリクシル」&「黄金郷」というアンバランスな構成であり、【エルドリッチ】デッキを組むと《黄金卿エルドリッチ》を何度も何度も何度も何度も擦り切れるまで使いまわす、というプレイングになる。自然とそーなる。
オーソドックスなデッキなら「モンスター20枚、魔法と罠合わせて20枚、合計40枚」という構成が普通になるところが、【エルドリッチ】は純粋な構築になればなるほどモンスターの数が少なくなりメインデッキのモンスターが《黄金卿エルドリッチ》が2~3枚のみといった事も珍しくはない。


そんなわけで《黄金卿エルドリッチ》をデッキとして運用する場合は複数のカテゴリのカードが混ざったような形になる。

  • 主軸となるモンスターである「エルドリッチ
  • エルドリッチを特殊召喚しつつ黄金郷へ繋ぐ「エルドリクシル
  • 主に相手への妨害をしエルドリクシルへ繋ぐ「黄金郷
  • いずれのカテゴリに属さないが「エルドリッチ」「エルドリクシル」「黄金郷」をサポートするカード

以上が混合したデッキとなるのだが、いずれも《黄金卿エルドリッチ》ありきのためデッキ名としては【エルドリッチ】と呼ばれる。


デッキとしては歪ながら動かし方が比較的わかりやすい為か、「TACTICAL-TRY DECK」の3つのデッキの1つに選ばれた。


で、そんなデッキの核となる《黄金卿エルドリッチ》のカードテキストは以下の通り。


テキスト

黄金卿エルドリッチ
効果モンスター
星10/光属性/アンデット族/攻2500/守2800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札に加える。
その後、手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは相手ターン終了時まで、攻撃力・守備力が1000アップし、効果では破壊されない。


レベル10の最上級モンスターで、手札で発動する効果と墓地で発動する効果の2つの効果を持つ。
最上級モンスターだが(2)の効果で自身を特殊召喚することが可能で、アンデット族という事で特殊召喚方法は豊富、さらに後述するサポートカードの存在もあるためフィールドに出しやすい。
守備はそれなりに高く攻撃力は控えめだが、自身の効果で特殊召喚することである程度カバーが可能。


(1)の効果は手札から魔法・罠カードと一緒に捨てる事でフィールドのカードを1枚墓地へ送る除去効果(通称「エルドビーム」)。
墓地へ送る除去なので破壊耐性をすり抜けて除去することができる。ただし対象耐性には引っかかるので注意。
自分のカードも対象にすることができるため、ロック効果の解除やサポートカードの墓地効果を発動させるため、(2)の効果目的で自身を墓地へ送るために使う事もできる。


(2)の効果は墓地に存在する時にフィールドの魔法・罠カードを墓地へ送る事で、自身を手札に戻しその後手札のアンデット族を特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚されたモンスターは相手ターンの終了時まで攻守が1000アップし効果で破壊されなくなる耐性を得る。
墓地効果の一連の処理として攻守アップと破壊耐性を得るため、フィールド上ではこの効果を無効化されない。
ちなみに特殊召喚するのは任意なため《虚無空間》《センサー万別》など特殊召喚する効果の発動自体が出来なくなる状況でも、これらをコストに墓地へ送りフィールドから切り離すことで特殊召喚させることが可能。
つまり真竜の様に自分の永続魔法・罠が邪魔になったらコストで切り離すといった戦法を取る事ができる。
同様に手札ゼロか手札にアンデット族がいない場合でも発動し、回収した自身を特殊召喚することができる。
ただし、《マクロコスモス》などでフィールドの魔法・罠を墓地へ送れない状況では発動できないのには注意。


比較的シンプルな条件で(1)(2)の効果を共に使えば除去・打点・レベル10の素材要員として活用できる為、出張要員としても適性がある。
しかし、どちらの効果も消耗が激しいため考え無しに入れても使い難い。
魔法・罠を自力で供給できるデッキでの運用が望ましい。


エルドリッチの名前は英語表記の "Eldlich" や各種カード名称・イラストを鑑みるに、

  • 「薄気味悪い・気味の悪いなどを形容する英単語 "eldritch"」
  • 「アンデッドの一種である "Lich"」
  • 「南米にあるとされた伝説の黄金郷 "El Doradoエル・ドラード"*1

を引っ掛けたのだろう。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEXによると、魔石「エルドリクシル」を人間離れした強靭な欲望により手に入れたという。胸にはエルドリクシルが赤々と輝いている。
マスターデュエルのソロモードでは、その素性についてもう少し詳しく語られている。
元は寡黙ながら強靭な武力と自我を持つ傭兵の男性で、とある王国が「黄金の島」に学者を派遣した際、護衛として島に上陸した。
襲い来る獣や亡者を黙々と斬り伏せて進み、雇い主が消え失せても気にも留めず、辿り着いた城の地下で禍々しく輝くエルドリクシルを発見する。
エルドリクシルに触れた瞬間、蓄積された幾千もの魂の邪念にさらされるも、その自我と内に秘めてきた強大な我欲を解放することで邪念を飲み込み、黄金卿エルドリッチとなったという。



サポートカード及び関連カード

エルドリッチ

《黄金卿エルドリッチ》以外には融合モンスターが1体のみ存在する。


  • 黄金狂エル・レイ・コンキスタエルドリッチ

融合・効果モンスター
星10/光属性/アンデット族/攻3800/守3500
「エルドリッチ」モンスター+レベル5以上のアンデット族モンスター
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、カード名を「黄金卿エルドリッチ」として扱う。
(2):フィールドのこのカードは戦闘・効果では破壊されない。
(3):自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースし、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃できず、効果を発動できない。


「BLAZING VORTEX」で追加された融合モンスター。


戦闘・効果で破壊されずステータスもかなり高いため、場持ちは良い。
また、フィールドでは《黄金卿エルドリッチ》として扱う効果もあるので、追加効果の発動など一部のサポートを共有することができる。
(3)の効果でアンデット族をリリースすることで相手のモンスターを奪える。
奪ったターンは攻撃と効果の発動が出来ないが永続的に奪う事が可能。
比較的蘇生しやすいためいざとなったら自身をコストにリリースするのも手。


単体でのカードパワーは水準に達しているが、問題となるのは融合召喚が狙い難い事。
純構築はモンスターの割合が少なく、《黄金卿エルドリッチ》2体か罠モンスター展開後にやっと融合出来る事になる。
他アンデット族との混合構築であれば容易になるが、そこに専用の融合カードである《黄金郷の七摩天》の性能が《融合》に毛が生えた程度という問題が立ち塞がる。
より使いやすい融合手段もないわけではないが、それを加味しても、簡単に出せるのなら嬉しいが、スムーズにはまらない融合ギミックを組み込みたくなるほどでもないというのが専らの評価。
特に《黄金卿エルドリッチ》では支障なく共存できてよく使われる《スキルドレイン》との相性が悪化しているのが痛い。
このように使いづらいカードの為か「TACTICAL-TRY DECK」の「征服王エルドリッチ」では見事にハブられた


戦闘・効果で破壊されず3500を上回る高打点は相手の【エルドリッチ】にとって非常に脅威となるため、【エルドリッチ】対策として《超融合》要員で採用されることがある。
この弱点が生まれた一方で【エルドリッチ】側の採用率が低く大した強化になっていないため、新規カードが追加されたのにむしろ弱体化扱いされるという珍しい例となっている。


エル・レイ・コンキスタとは征服王の意味。
黄金卿がエルドリクシルの呪いを自身に集約、外界への征服を始めた。


エルドリクシル

アンデット族を特殊召喚する効果を持つカテゴリ。
(1)がアンデット族を特殊召喚する効果であり、発動後はターン中アンデット族しか特殊召喚できなくなる。
またフィールドに「エルドリッチ」がいない場合は「エルドリッチ」しか特殊召喚できない。
(2)の墓地効果は墓地から除外することでデッキから「黄金郷」カードをセットする効果で3枚とも全く同じ。
ただし、魔法か罠かで発動可能なタイミングに違いがある。
いずれも自分のメインフェイズに発動可能なため《黄金卿エルドリッチ》の墓地効果のコストの確保に役立つ。
(1)(2)の効果は1ターンにどちらかしか使えないため、除去される場合にはあえてチェーンせずにそのまま除去されると言った選択も必要になる。
なお、(2)の効果はデッキから直接セットするため《灰流うらら》に引っかからない。


名前はエリクシル(エリクサー)黄金郷エル・ドラドをかけたのだろう。
黒、白、赤の三形態は錬金術で「大いなる業」と呼ばれる黄金の錬成の三段階に対応している。


元は錬金術師たちが生み出した「賢者の石」の核となる物質だったが、死体と誤認した瀕死の人間を生け贄としたことで、違うものに変性し始める。


  • 黒き覚醒めざめのエルドリクシル

通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札・デッキからアンデット族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。


手札かデッキからアンデット族モンスターを特殊召喚する通常魔法。


通常魔法と言う事もあり引いてすぐ使え、デッキからの特殊召喚と初動の《黄金卿エルドリッチ》の確保に役立つ。
守備表示での特殊召喚のためアタッカーには向かず、ゲームがある程度進むとデッキ内に特殊召喚できるモンスターがいなくなることもある。
最終的には《黄金卿エルドリッチ》のコスト行きとなるため採用枚数は良く考えたい。


ニグレド」は「大いなる業」の第一段階。
奴隷や犯罪者を生贄として捧げた末、(アンモナイトの化石に似た)黒き魔石「エルドリクシル」が誕生した。



  • 白き宿命さだめのエルドリクシル

速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・墓地からアンデット族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。


手札か墓地からアンデット族モンスターを特殊召喚する速攻魔法。


速攻魔法かつ表示形式を問わないため柔軟性があり《墓穴の指名者》などの苦手とする墓地除外カードの対策になる。
デッキからの特殊召喚に対応しておらず初動にはならないため、こちらも採用枚数は良く考えたい。


アルベド」は第二段階。
身分を問わず生け贄を求めだしたエルドリクシルは、錬金術師たちが連日人間を捧げたことで、白い輝きを発し始めた。
エルドリクシルが放った閃光は周囲を無差別に変質させ始めている。



  • 紅き血染めのエルドリクシル

通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分のデッキ・墓地からアンデット族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。


デッキか墓地からアンデット族モンスターを特殊召喚する通常罠。


デッキから特殊召喚ができるため初動になり、墓地からの特殊召喚も可能なためデッキの《黄金卿エルドリッチ》が無くなっても腐らない。
欠点は罠なので発動までにラグがあることだが、罠なので相手ターンに墓地効果を使う事が出来るメリットにもなっており、
「黄金郷」カード達と違いエンドフェイズ限定でもないので最も自由なタイミングで墓地効果を使う事ができる。
「エルドリクシル」の中では最も使いやすいため基本的にはガン積み推奨となる。
2022年4月より準制限カード。


ルベド」は最終の第三段階。
人間の精気を取り込み続け、血のような赤色となって覚醒したエルドリクシル。
取り込んできた生や財、力への渇望が呪いとして撒き散らされ、周囲のモノは黄金に、人間は一部が黄金に覆われたゾンビへと変質した。



黄金郷

「エルドリッチ」をサポートするカテゴリで相手への妨害の役割を担う。
永続罠は光属性・アンデット族・通常モンスターの罠モンスターであり、フィールドに《黄金卿エルドリッチ》がいる状態で特殊召喚されると一連の処理で追加効果が適用される。
(2)の効果は共有効果で「エルドリクシル」の(2)の効果に非常に似ており、こちらは「エルドリクシル」をセットしお互いに使用後にセットし合う関係となっている。
(1)(2)の効果は1ターンにどちらかしか使えないのも同じだが、こちらはセットするタイミングがエンドフェイズと遅くなっている。
こちらの(2)の効果も「エルドリクシル」と同じく《灰流うらら》に引っかからない。
永続魔法とカウンター罠の「黄金郷」カードは墓地効果がなく、これらのカードをセットすると循環が止まるため引っ張り出すタイミングには注意が必要。


  • 黄金郷の七摩天しちまてん

永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
その際、融合素材モンスターは全てアンデット族モンスターでなければならない。
(2):カードの効果でアンデット族モンスターが特殊召喚された場合、魔法&罠ゾーンにセットされたカード1枚を対象として発動できる。
セットされたそのカードはこのターン発動できない。


「BLAZING VORTEX」で収録された、一緒に追加された《黄金狂エルドリッチ》を融合召喚するためにデザインされたであろうカード。


アンデット族専用の、ターンをまたいで何度も使える《融合》である。
《黄金狂エルドリッチ》でも述べた通り【エルドリッチ】においては素材の調達が難しく、手札・フィールド融合*2かつ特に素材調達を助ける効果もないため、何度も融合召喚できることを利点にしにくい。
どちらかというと、融合した後《黄金卿エルドリッチ》の墓地効果のコストになるのが役割と思うべきだろう。そう考えればある程度は評価できる。
(2)の効果は、効果によるアンデット族の特殊召喚成功時にセットされた魔法・罠の発動を封じる効果。
特殊召喚成功時に「セットされた」魔法・罠の対策をするだけでも微妙なのだが、この手の効果にしばしばあるチェーン不可でもないため、チェーン発動できるカードだと無意味という大きすぎる穴があり、通っても一時的に封じるだけと、ハッキリ言って気休めにしかならない貧弱極まりない効果。
なお、あらゆるカードの効果から発動できるが、元が弱すぎてだからどうしたという感じである。


「エルドリクシル」からサーチできるのは利点のため、《黄金狂エルドリッチ》を出す気があるならピン差ししておく程度の価値はある。



  • 黄金郷のガーディアン

永続罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(アンデット族・光・星8・攻800/守2500)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、さらにフィールドの表側表示モンスター1体を選んで攻撃力を0にできる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。


レベルの割に低打点だがそこそこ高い守備力を持つ罠モンスター。
初のレベル8の罠モンスターだが他の2枚がレベル5であり、「エルドリッチ」2種もレベル10のためあまり活かせない。
追加効果はモンスター1体の攻撃力を永続的に0にするもので素の攻撃力が2500で不安が残る《黄金卿エルドリッチ》には戦闘補助としては有り難い。
ただし、素で攻守に干渉する効果を持っていない為かダメージステップでの発動ができない裁定であり、この手のカードで最も使いたいタイミングでの発動が出来ない点が痛い。
そのためそれより前に使うしか無いのだが、そうすると巻き戻しが起きてしまい大体の場合攻撃が中止されてしまうので、返り討ちに出来ないという残念な弱点がある。
OCGではあまり使われていないがマスターデュエルでは下記の《黄金郷のコンキスタドール》が規制された影響で「黄金郷」カードの穴埋めとして採用されることがある。



  • 黄金郷のコンキスタドール

永続罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(アンデット族・光・星5・攻500/守1800)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、さらにフィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊できる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。


ステータスは攻守共に貧弱な罠モンスター。
だが、追加効果がフリーチェーンの対象を取らない表側除去という使い勝手の良いものであるため【エルドリッチ】のメイン妨害になる。
レベル5の光属性モンスターとなるので後述する《黄金郷のワッケーロ》と共に《セイクリッド・プレアデス》のエクシーズ召喚を狙える。


マスターデュエルでは2022/5/9のアップデートで制限カードに指定された。
そのため使用タイミングを慎重に見極める必要が出た。


コンキスタドールとは征服者、とりわけ新大陸を荒らしまわったスペイン人征服者のこと。
いかにもそれっぽい外見の騎兵である。
人形を意味する「Doll」とは関係はないが、このカードの使われ方はまさしく「人形」そのものであり、もしかしたらダブルミーニングの可能性もあるかもしれない。



  • 黄金郷のワッケーロ

永続罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(アンデット族・光・星5・攻1800/守1500)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、さらに自分・相手の墓地のカード1枚を選んで除外できる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。


下級アタッカー程度のステータスは持つ罠モンスター。こちらもレベル5の光属性モンスター。
追加効果はフリーチェーンの対象を取らない墓地除外と《黄金郷のコンキスタドール》と比べると汎用性は劣るが効果自体は有用なため発動機会は多い。
ミラーマッチではこれをいかに当てつつ回避するかが重要となる。


ワッケーロとはコンキスタドールの侵略後、遺跡を荒らした盗掘者の事。
こちらもそれらしい盗賊のような外見をしている。
決して「宝を分っけーろ」という意味ではない。



  • 永久に輝けし黄金郷

カウンター罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。


最近では珍しくも無くなったカテゴリ専用の万能カウンター。
「エルドリクシル」から引っ張ってこれるため1枚でも機能し盤面を固くしてくれる。
しかし基本的に2:1交換のアド損であり、これを「エルドリクシル」で引っ張って来ると循環が止まるため使うタイミングは見極めたい。
フィールドに「エルドリッチ」がいる事が発動条件ではあるが、コストでリリースするのはアンデット族なため効果使用後の「黄金郷」罠モンスターを使えれば美味しい。



その他のサポートカード

いずれのカテゴリにも属さない「エルドリッチ」をサポートするカード。
カテゴリに属していないため上述のカードのサポートは受けられないので、基本的には素引きして使う事になる。


  • 呪われしエルドランド

永続魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はアンデット族モンスターでしか攻撃宣言できない。
(2):800LPを払って発動できる。
デッキから「エルドリッチ」モンスター1体または「黄金郷」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「エルドリッチ」モンスター1体または「黄金郷」魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。


リソース確保に長けた永続魔法。おそらく《黄金卿エルドリッチ》の居城。


(1)の効果はデメリットであり、アンデット族以外で攻撃ができなくなる永続効果。
純寄りの構築ならあまり気にならないデメリットだがエクストラデッキを使う際には注意が必要。
(2)の効果はライフコストと引き換えに「エルドリッチ」または「黄金郷」をサーチする。
(3)の効果は墓地へ送られた際にデッキから「エルドリッチ」か「黄金郷」を墓地へ送ることができるので、《黄金卿エルドリッチ》の墓地効果のコストに使えばスムーズに発動できる。
ただし、魔法・罠ゾーンから墓地へ送られる必要があるためカードを発動を無効にされた場合などには発動できない。


2021年1月改訂より準制限カード。



  • 黄金の征服王エル・ドラド・アデランタード

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在する場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●除外されている自分の「エルドリクシル」魔法・罠カード3種類を1枚ずつ選んでデッキに戻し、フィールドのカードを全て破壊する。
●除外されている自分の「黄金郷」魔法・罠カード3種類を1枚ずつ選んでデッキに戻し、相手のLPを半分にする。
その後、相手のLPの数値分だけ自分のLPを回復する。


ロマン砲枠の罠カード。
発動するためには現状存在する全種類の「エルドリクシル」または「黄金郷」の墓地効果を使う必要がある。


「エルドリクシル」を戻して発動する効果はフィールドのカードを全て破壊する効果。
フリーチェーンなのは強力なのだが自分のカードも全て吹っ飛ばしてしまうのは困りもの。
「エルドリクシル」と「黄金郷」は墓地効果があるため破壊されても無駄にはならないが、そのターンは守りが手薄になる。
「黄金郷」を戻して発動する効果は相手のライフ半減と相手のLP分の回復を行う。


アデランタードとはスペイン王がコンキスタドールに与えた称号。
征服した土地の統治を任された知事兼裁判官兼軍司令官といった感じで、世界史では「辺境総督」などと訳される。


相性のいいカード

  • 天獄の王

バックを破壊から守ってくれる上、出し方次第では各種エルドリクシルをサーチ可能。
打点が3000と高く《黄金卿エルドリッチ》と同じレベル10のため、アタッカー兼エクシーズ素材としての運用も可能。
場に出てしまえばバニラなので、スキルドレインの影響を受けないのも良い。
群雄割拠や御前試合が存在する場合に《黄金卿エルドリッチ》や黄金郷罠モンスターを出せなくなる(逆も同様)のが難点だが、これ自体のステータスが高いので、極端には気にならないだろう。


デッキの性質上デュエル中1度も召喚権を使わずに終わる事も多いためデメリットを気にせず除去として使える。
ただし、攻撃力3000守備力2500は素の状態の《黄金卿エルドリッチ》では勝てない上に攻撃を受け止められない。
《黄金卿エルドリッチ》の(1)の効果で除去するか(2)の効果でパワーアップして殴り倒す、《黄金郷のコンキスタドール》や《強制脱出装置》で除去するなどの処理方法は考えておきたい。
勿論デッキ構築によっては各種壊獣や《ラーの翼神竜-球体形》に変えるのも良い。


構築次第ではあるが【エルドリッチ】はエクストラに依存しにくい戦法を取る事が多いためドローソースとして使いやすい。
手早く必要なカードを引き込みたい。


デッキから《黄金卿エルドリッチ》を墓地へ送るか、「黄金郷」カードか「エルドリクシル」カードを墓地へ送りリソースを確保する。
《名推理》と《隣の芝刈り》は成功すれば暴力的なリソースの確保が可能だが、落ちすぎてデッキから引っ張り出すカードが無くなったり、逆に大して落ちずに終了してしまうという事もあるため運要素が強め。


  • 烙印融合

《烙印竜アルビオン》をデッキ融合する事で《黄金卿エルドリッチ》を墓地へ送りつつ、フリチェ除外効果及びサンダー・ボルト効果を持つ《氷剣竜ミラジェイド》を構える事ができる。
デッキ融合先を《神炎竜ルベリオン》にすれば《屍界のバンシー》などの闇属性モンスターを墓地へ送る事も可能。
エクストラの枠こそ圧迫するが【エルドリッチ】では工面しやすい。
融合モンスターしかEXデッキから出せなくなる制限もそこまで問題にはならない。



フィールド・墓地に存在するアンデット族以外をサポートするカードや、それらの種族を素材として指定する特殊召喚モンスターを無力化できる。
アドバンス召喚可能な種族をアンデット族に固定する効果もあり、少数ながらブッ刺さる相手があるので侮れない。
こちらはアンデット統一デッキであり、よく使うEXデッキのカードも素材指定が緩いので、デメリットはほとんどない。
さらに《死霊王 ドーハスーラ》に代表されるアンデットワールドがあると大暴れするカードが採用できるようにもなる。
なお《死霊王 ドーハスーラ》はその妨害効果で《黄金卿エルドリッチ》の(1)(2)の効果を完封することができる天敵である。だが、こちらが使えば【エルドリッチ】ミラーの際に強く出ることができるようになる強力な味方となる。相手にした時はなんとか墓地に送った後に《黄金郷のワッケーロ》を使おう。
《群雄割拠》より刺さる相手が狭いのが最大の欠点だが、《群雄割拠》と併用すると墓地以外からはアンデット族以外出せなくなり相手の行動を大きく縛り付けられるので相性は良い。
《センサー万別》の場合は逆に墓地以外の場所からアンデット族以外なら出せるのだが、出た瞬間に墓地へ送られてしまう様になる。


フィールドのモンスター効果を無効にする永続罠。
前述した通り《黄金卿エルドリッチ》の(2)の効果の打点アップと効果破壊耐性付与は無効化されないため、非常に相性が良く無力化を一方的に相手に押し付けられる。
純構築寄りの永続罠主体の構築にするなら真っ先に採用したいカード。


  • 群雄割拠
  • 御前試合

関連カードは光属性・アンデット族で統一されているため行動が縛られにくい。
ただし、リンクやエクシーズを一切しないデッキと言う訳でもないので邪魔になる場面もある。
その時は《黄金卿エルドリッチ》の(2)の効果で解除しよう。
似たようなカードで《センサー万別》もあるがこちらは《群雄割拠》の逆で同じ種族のモンスターが存在できず、「黄金郷」罠モンスターの効果を使えなくなってしまうので相性が悪い。
しかし、環境によっては自分以上に刺さる相手がいれば自己解除も可能なこともあり採用されることもある。


強力な魔法封じでバックを剥がされると無防備になりやすい【エルドリッチ】にとってはバックを守るカードとしてもとても頼もしい。
長い間使われていたがOCGでは2022年4月の改訂で再び禁止カードとなってしまったので現在はマスターデュエルでしか使えない。
…がそっちでも後に禁止されてしまった。


展開系デッキ相手の動きを牽制する。
《サモンリミッター》は自分に刺さる事は少ないが、《虚無空間》は関連カードに特殊召喚絡みが多いため自分に刺さってしまう事もある。
また《虚無空間》の自壊条件はフィールド・デッキからカードが墓地に落ちることなので、《黄金卿エルドリッチ》の(1)の効果の発動では自分のカードを対象にしない限り自壊させられない事にも注意。


《黄金郷のコンキスタドール》《黄金郷のワッケーロ》の2枚からエクシーズ召喚を狙える。
バウンス効果による牽制が優秀なのは勿論、邪魔になった永続罠を一時的に解除したり再利用も行える。


ランク10エクシーズモンスター及びそれに重ねられるワンショット要員。
ダイレクトアタックが可能な場合は《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》の効果を使ってから《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》に繋げられればワンショットキルが可能。
《超巨大空中宮殿ガンガリディア》はカードの種別を問わずフィールドのカードを破壊できる汎用性を持つ。
効果使用後の攻撃できないデメリットは《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》を重ねることで回避可能。
ただし機械族なため《呪われしエルドランド》があると攻撃できない事に注意。事前に剥がすか《アンデットワールド》を張っておこう。


  • リンク・スパイダー
  • 星杯竜イムドゥーク

特殊召喚した罠モンスターを墓地へ送って墓地効果を使いたい時にリンク召喚する。
罠モンスターが1体しかない時でも無理なく墓地に送れるのが大変便利。
《星杯竜イムドゥーク》は《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》などを送り付けた場合にバウンスして回収することが可能。


「黄金郷」罠モンスターを墓地に送る手段として使いやすく、毎ターンに1回、各種「エルドリクシル」で蘇生する際に1ドローのおまけがつくようになる。
《アンデットワールド》がある場合は《黄金卿エルドリッチ》に《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》相当の除去能力を付与できるようになり、さらに強力になる。


リリースコストが要りサポート同士の循環が止まる《永久に輝けし黄金郷》だけでは無効化が足りない事も多いので、罠デッキの定番でもあるこれらも採用して下記の弱点を突いてくるものを止めるとよい。
ライフコストは痛いが、このテーマだと破壊耐性持ちの《黄金卿エルドリッチ》や罠モンスター達によって盤面が完全に空なことは稀なので、「効果は止めたが減ったライフを狙われて負けた」ということは防ぎやすい。


弱点


  • 除外

盤面のモンスターの供給を《黄金卿エルドリッチ》に大きく依存する形になるため除外されると行動が取りにくくなる。
特に《黄金卿エルドリッチ》を3枚除外されたらデッキとして壊滅してしまう。
《黄金卿エルドリッチ》は(1)(2)の効果共に発動にコストを要求されるため《墓穴の指名者》は苦手。これは特に採用率が高いので常に注意を払いたい。
他には《天龍雪獄》で《黄金卿エルドリッチ》を2体まとめて除外されたりしてもかなり悲惨な事になる。
そしてこちらの墓地の光・闇属性を除外して展開する【ビーステッド】は天敵中の天敵であり、こいつらが来たせいで環境落ちしたと言っても過言ではない程の大打撃を受けてしまった。
また、バックのリソース供給も墓地を経由するため魔法・罠カードを除外するカードを放っておくと後が続かなくなる。


  • 除外封じ

逆に除外できなくなるのも困りものである。
王家の眠る谷-ネクロバレー》《王宮の鉄壁》などで墓地が除外できなくなるとリソース供給が止まってしまう。
アーティファクト-ロンギヌス》などの一時的なものであればそのターン凌げば何とかなる事もある。


  • 特殊召喚封じ

特殊召喚を多くしないデッキとはいえ《黄金卿エルドリッチ》や「黄金郷」罠モンスターを特殊召喚しないといけないので完全に封じられてしまうと動けない。


  • バック破壊及びバック封じ

基本的な妨害はバック頼みなデッキのためバックを破壊されると無防備になる。
「黄金郷」カードや「エルドリクシル」カードであれば破壊されてもリソースにはなるが、そのターンに畳まれたり詰みに持っていかれると意味がなくなってしまう。
神の宣告》《魔宮の賄賂》《天獄の王》などで守りたい。
破壊だけならまだ対抗策は多いのだが、破壊せずに封じてくる《人造人間-サイコ・ショッカー》《電光-雪花-》《レッド・リブート》は特に止めにくい。
ちょっと変わったところではセットできなくなる《ダーク・シムルグ》も天敵となる。


余談

マスターデュエル配信直後は比較的構築に必要なウルトラレアの数が少なく、ウルトラレアまみれの手札誘発も少なめorいらないため作りやすかった。
現代遊戯王特有の長い展開手順はなく、あまり難しい動きもないためついでに永続張ってたら相手のカードの効果も知らんけどなんか勝ててしまうのもあり大暴れした。
同時に発売されていたセレクションパックで他の強力デッキのカードと共に集めやすかったのも大きいか。
そのあまりの暴れっぷりから一時期「エルドリッチ」がトレンド入りした。
これはシングル戦主体という環境に慣れていなかったためメインデッキに《ライトニング・ストーム》などを入れている人が少なかったのも要因となっており、3ヶ月を迎えた22年4月以降の環境では配信当初ほどは暴れていない。
ただし相変わらずそれなりに見られる上にこいつら対策に伏せ除去カードを積むのが主流となっている為、他の伏せカード主体の罠ビート系デッキも影響を受けている。
永続でハメ殺せば簡単に勝てる事もあるが、その反面ミラーはその永続が相手にあまり効果がないため相手の《黄金卿エルドリッチ》をいかに退かすかの駆け引きで長期戦になりやすく初心者には厳しめの内容にもなっている。


2022/5/9のアップデートによる制限改訂で《黄金郷のコンキスタドール》が制限になるというSR以上のレアリティのカードに規制をかけたがらないのも影響し同時に規制が入った他のデッキと比べると手厳しい規制を受けた。
妨害の柔軟性が落ち以前よりも数を減らしたものの、永続罠でハメ殺せるところは変わっておらず、同時に追加され環境デッキの一角となった【相剣】相手の相性が良いためか一定数は存在している。


…しかし2023年に入ると3月にイシズギミック、4月に【ティアラメンツ】が実装され、案の定イシズティアラメンツが猛威を振るいだす環境となり、そして6月には遂に大天敵である【ビーステッド】が実装。
一応2月の改訂で《黄金郷のコンキスタドール》が準制限に緩和されており、サイドデッキの無いマスターデュエル環境は本来OCGほど致命的ではない……と思いきや、何故かOCGより規制が少ない【ティアラメンツ】メタとして【ビーステッド】の採用率が高く、そのとばっちりを正面から受け止めている形となってしまった。


2024年現在は《黄金郷のコンキスタドール》が無制限に緩和され【ティアラメンツ】が致命的な規制を受けているが、強みであった永続罠の規制が進み、更に【烙印】の補助のための【ビーステッド】も多く相変わらず逆風が吹き荒れている。
ハマれば強いのは相変わらずであるが、シングルが主体のマスターデュエルにおいて安定性が無い特定のカードだけで詰むというのは看過できない弱点な為、2024年2月の現状では一部の愛好家が使うのみにとどまっている。



《黄金卿エルドリッチ》は召喚・特殊召喚時に演出がありこれがフィールドに出るたびに毎回出てくるため「親の顔より見た」などとネタにされることになる。
《黄金狂エルドリッチ》も実は演出があることは忘れられがち。
後のアップデートで演出の回数を制限できるようになったので、ウザったいと思う人は設定をいじっておこう。


また、「ドラゴンメイド」の《ドラゴンメイド・ラドリー》とは墓地肥やしという点でそれなりに相性が良く、マスターデュエルで両者を組み込んだデッキが注目された事から「エルドリッチに仕えるラドリー」といったカップリングが急に流行るなど思わぬ形でも注目を集めている。
なおラドリーは肝心の純正【ドラゴンメイド】では採用しにくい事から「解雇されたのをエルドリッチに拾われた」などと言われる事も……
これに関連して、瓦礫の山に溢れた荒野で足を組んで何事か思案するように座り込むエルドリッチのイラスト違いのバリエーションのカードが「ラドリーのドジで城が跡形も無く吹き飛んで途方に暮れている場面」などと解釈されるネタも存在する。



追記修正は黄金郷からお願いします


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*1 エルド・ラードではない。念のため
*2 エルドリッチは除外したくない、罠モンスターはフィールド以外で素材にできないため、墓地融合なら良いというわけでもないが。

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