NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)

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登録日:2020/04/15 (水) 15:27:25
更新日:2024/05/17 Fri 11:19:41NEW!
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NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)とは、アメリカのアメリカンフットボールのプロリーグである。


前身は1920年に設立されたアメリカン・プロフェッショナル・フットボール・アソシエーション(APFA)であり、2019年にはリーグ設立から100周年を迎えた。


●目次


【概要】

アメリカは勿論、世界中でも最上級のアメリカンフットボールのリーグである。
北米4大スポーツ(NFL・MLB・NBA・NHL)の中で最大の人気を誇り、経済規模も世界最大を誇る。
毎年公表される世界のスポーツ長者番付の競技別ランキングでもバスケ・サッカーに次いで3位にランクインされている程。
本国における影響力を分かりやすく例えれば、
大谷翔平を知らないアメリカ人は意外と多いが、パトリック・マホームズ*1を知らないアメリカ人はいない
という感じ。
特に毎年2月上旬の日曜日に開催されるスーパーボウルはアメリカ最大のスポーツイベントであり、日本でもハーフタイムショーを中心にスポーツニュースで報道されるのでNFLは知らなくてもスーパーボウルという名称は聞いたことある人もいるだろう。


日本ではこれまで日本人選手がNFLのシーズンでプレーしていなかった為か、NBAやMLBと比較して人気が低い傾向がある。だが、古今東西選ばれしスーパースターが活躍するNFLの試合を一度でも見れば、スーパースターの圧倒的な身体能力と好プレー、そしてクラウドノイズなど大観衆の観客による盛り上がりやチームを応援するチアリーダーを含めた試合内外のパフォーマンスなどからハマってファンになる日本人も多い。


実際この記事を書いた筆者も初めてNFLの試合を本格的に見て以降、NFLに飽き足らずカレッジフットボールの試合を何度も見るなど沼に嵌ったと言っていいぐらい見事にハマっているので、動画サイトの好プレー集からでもいいから一度見てみるのも損はないだろう。難しそうなアメフトのルールも本wikiなどでわかりやすく説明しているので参考にすると良い。


また、今ではプロ野球でお馴染みとなったドラフト制度やサラリーキャップなど各チームの戦力や資金力の均等化を徹底的に行っていることも一つの特色である。この為か、下記のプレーオフの仕組みも含めてスーパーボウルを3連覇したチームが存在しない程連覇が非常に難しいリーグとされている。


【歴史】

1920年にアメリカン・プロフェッショナル・フットボール・アソシエーション(APFA)として設立。この頃から現アリゾナ・カージナルスの前身チームと現シカゴ・ベアーズの前身チームを含めた8チームが参加。その二年後に現在使われているナショナル・フットボール・リーグ(NFL)に改称。


この後数年間はチーム数の増加や減少があったものの、1959年までのNFLは当時1リーグ制であり、この時NFL以外のプロアメフトリーグが数々もあったものの、いずれも資金難によって解散に追い込まれ、何チームかがNFLに合流している(例としてAAFCと呼ばれる別リーグのチームだったクリーブランド・ブラウンズなど)。当然この時期はスーパーボウルがなく、NFLチャンピオンが全米王者であると言える。


しかし、1960年にアメリカン・フットボール・リーグ(AFL)が誕生。設立時より大手地上波ネットワークであるABCと独占放映権を結び、多額な放映権料を所属していた各チームに分配したことで安定的な収入を得られたAFLはそれまで短命になりがちな新規リーグとしては長く存続でき、NFLを脅かすライバルリーグとして成長した。そして、1966年、NFLとAFLは1970年から両リーグを対等合併。そしてAFLとNFLのリーグ優勝チームが全米王者をかけて対戦するスーパーボウルが開始された。


そして1970年の両リーグ合併に伴い、AFLはアメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)として、旧NFLはナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)として新たなNFLの中で存続。その後も幾多に渡る所属チーム増加の末、2002年から各カンファレンスは東西南北4地区(ディビジョン)4チームに分かれた32チーム(各カンファレンス16チーム)となり、現在に至る。


【チーム一覧(東→西順)】

前述した通り、1970年の旧NFLとAFLの合併以降二つのカンファレンスに分かれ、2002年から現在のように各カンファレンスで東西南北4地区にそれぞれ4チームに分かれ、毎年地区優勝を含めたスーパーボウルに繋がるプレーオフの出場権を争う。
日本プロ野球やメジャーリーグと異なり、二つのカンファレンスとはルールなどの差異はない。


全米で最も人気のあるプロスポーツリーグである故、ほぼ全ての試合で常に満員御礼になる程、NFLのチームがあるフランチャイズの都市では高い集客力と人気を持つ。だが一方で他にプロスポーツに言えるように、長年低迷しているチームの都市では人気が低下することもあり、空席が目立つことも珍しくない。


また、ロサンゼルスのソーファイ・スタジアム誕生をいい例に、老朽化やグラウンド環境改善などで新スタジアムを建設して移転する事例もいくつかある。だが、中には前のフランチャイズ都市の人気低迷やスタジアムの立地条件などの都市などの折り合いがつかなかったなどの様々な要因で別の都市圏に移転する事例が何度もあり、中にはカージナルスやラムズのように別の地区のチームと隣り合わせになる程大規模な距離で移転したチームも存在する。


◆アメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)

1960年に設立されたアメリカン・フットボール・リーグ(AFL)を前身とするカンファレンス。立ち上げ人となったダラスの石油王ラマー・ハント(後のカンザスシティ・チーフスのオーナー)は元々ダラスにNFLのチームを立ち上げる予定だったのだが、NFLの反対に遭ったのがきっかけでAFLを始めたのが始まり。因みにAFL時代の記録はNFLの公式記録として扱われている。
AFCにリニューアルされてからは、旧NFLが16チームに対してAFLが10チームだったので、旧NFLから3チームがAFCに移籍した。その後数年間新規チームが何チームも加わった後、2002年からテキサンズが加わり、シーホークスがNFCに移動した事で4地区4チーム制の16チームとなり現在に至る。


AFC東地区

ボストンやニューヨークなどを含めた大西洋に面する東海岸側に置く4チームで構成される地区。4地区制移行前はインディアナポリス・コルツも所属していた。AFL東地区が前身であり、その頃はヒューストン・オイラーズ(現テネシー・タイタンズ)が所属していた。
70年代から80年代まではスーパーボウル2連覇したドルフィンズの黄金期であり、1988年から1993年にはAFCを4連覇したビルズの黄金期であるが、3地区制時代は各チームほぼ拮抗していた状態だった。
だが、2001年にペイトリオッツがスーパーボウル初優勝し、翌年4地区制に移行したのを皮切りに、ペイトリオッツがほぼ毎年地区優勝するなどペイトリオッツ1強状態が十五年以上も続いていた。だが、ブレイディやグロンコウスキーがバッカニアーズに移籍した2020-2021年シーズンはペイトリオッツが失速し、ビルズが25年ぶりの地区優勝を果たすなど、新たな時代が迎えつつある。


  • バッファロー・ビルズ:Buffalo BillsBUF

本拠地:ニューエラ・フィールド(ニューヨーク州オーチャードパーク)
バッファロー近辺に置くチーム。チーム名は地名のバッファローと開拓期のガンマン「バッファロー・ビル」の洒落から。
1990年から1993年にはAFCチャンピオンシップを4連覇するという快挙を果たすものの、スーパーボウル優勝は一度もない。それでもAFC4連覇を果たしたのは現時点でビルズのみである。
2000年代はペイトリオッツの存在もありプレーオフから遠ざかっていたものの、2017年にショーン・マクダーモットがHCに就任すると、一年目で久しぶりにプレーオフに進出。若きQBジョシュ・アレンをドラフトでチームを迎えてからの2019年にもプレーオフ進出。そして、2020年は25年ぶりの地区優勝を果たし、プレーオフを勝ちAFCチャンピオンシップに進むなどペイトリオッツに代わるAFC東の主導権を得つつある。
試合前のテイル・ゲート・パーティではビルズファンによるテーブル・スラムが恒例行事であることで知られている。


  • ニューイングランド・ペイトリオッツ:New England PatriotsNE

本:ジレット・スタジアム(マサチューセッツ州フォックスボロ)
ボストンを中心とするニューイングランド地方に本拠地を置くチーム。ニューイングランドがアメリカ独立戦争の発祥地となったことから、愛国者を意味するチーム名に。誕生してから10年間はボストン・ペイトリオッツだったが、ニューイングランドに属する各州からの要望で今のニューイングランド・ペイトリオッツに改称し、ボストン近郊のフォックスボロに移転し今に至る。
1990年代までは2度スーパーボウルに出場するも、下位の年が多かった。しかし、2000年代に入ってからは名ヘッドコーチ(以下HC)ビル・ペリチックがHCに就任し、QBトム・ブレイディが入団してから現在に至るまで6度のスーパーボウルを制覇。2001年以降ほぼ毎年地区優勝し、AFCチャンピオンに9度輝くなど、今のNFLの強豪として名を馳せている。
だが、2020年のシーズンからブレイディがバッカニアーズに移籍。ブレイディなきペイトリオッツはパンサーズから退団したQBキャム・ニュートンを迎えるも、チームは低迷。地区3位で地区優勝連覇記録が11で止まっただけでなく、数年ぶりにプレーオフ進出を逃した。果たして2021年、王朝は1年ぶりに蘇るか?


  • ニューヨーク・ジェッツ:New York JetsNYJ

本:メットライフ・スタジアム(ニュージャージー州イーストラザフォード)
かつての本拠地シェイ・スタジアムの近くにラガーディア空港があったことから、飛行機をチーム名としたニューヨークの緑のチーム。誕生してから最初の三年間は同じニューヨークに置くジャイアンツよりも大きな存在になることをちなんで、ニューヨーク・タイタンズと名乗っていた。
現在はNFC所属のジャイアンツと共にニューヨーク市隣のイーストラザフォードのメットライフ・スタジアムに本拠地を置いている*2。メットライフ・スタジアムはアメリカ本土の中でも北部に位置するが、2014年に一度だけスーパーボウルが行われたことがある。
1969年にスーパーボウルを制したことで、AFL勢初のスーパーボウル覇者になったチーム。それ以来一度もスーパーボウルに進出したことがなく、記録の差はジャイアンツよりも劣りがち。だが、観客動員数はジャイアンツのみならず、NFL所属チームの中で上位に食い込むなど、熱狂的なファンの熱量は負けていない。
また、名物ファンであり消防士でもあるファイアーマン・エドさんのリードによるJETSチャントも有名。


  • マイアミ・ドルフィンズ:Miami DolphinsMIA

本:ハードロック・スタジアム(フロリダ州マイアミガーデンズ)
近辺にあるマイアミビーチとCSI:マイアミの舞台でお馴染みのフロリダ州マイアミに置くチームであり、フロリダ州では最も誕生が早いプロスポーツチーム。チーム名は公募の結果、知性とスピードのイメージからイルカをモチーフとしている。
現在はペイトリオッツの存在でスーパーボウルから遠ざかっているが、かつて1972年と1973年にスーパーボウルを連覇しており、特に初優勝した1972年ではNFL史上唯一となるシーズン完全制覇(レギュラーシーズン無敗のままスーパーボウル優勝)を成し遂げるという快挙を果たしている。因みに2008年に地区優勝を果たしているが、この年地区優勝できなかったらペイトリオッツが2019年まで東地区17連覇していた可能性があった


AFC北地区

アメリカとカナダの国境を跨ぐ五大湖から東側に集中している北部の地区。前身は旧NFL東カンファレンス・センチュリー地区であり、旧NFL所属だったスティーラーズとブラウンズがAFCに移動する形でAFC中地区となり、AFL西地区だったベンガルズとAFL東地区だったオイラーズを加えて始まった。その後はジャガーズが加わった後は、諸事情でブラウンズが休止扱いになりレイブンズが追加。そして、オイラーズがタイタンズに改名と共に、ブラウンズが復活し6チームで争っていた。2002年の4地区制移行に伴い、タイタンズとジャガーズがAFC南地区に移動し、残った4チームでAFC北地区として再始動した。
以上のように、北地区になる前は目まぐるしい地区再編があるが、この地区にはいずれも設立時からブラウンズと根深い因縁を持っている2チームが同じ地区に所属している


  • ピッツバーグ・スティーラーズ:Pittsburgh SteelersPIT

本拠地:ハインツ・フィールド(ペンシルベニア州ピッツバーグ)
かつて鉄鋼業で盛んだったピッツバーグに本拠地を置くチームであり、チーム名も鉄鋼業から取られている。チームロゴもピッツバーグの鉄鋼組合のエンブレムをモチーフにしており、チームカラーの金色と黒色は同じピッツバーグにあるパイレーツ(MLB)やペンギンズ(NHL)同様、ピッツバーグ市の旗の色から来ている。
元々は旧NFLのチームであり、設立も1933年とAFC所属チームの中では最も古い歴史を持つ。AFC誕生に伴い、旧NFLからAFCに移動してからの1970年代は2度スーパーボウルを連覇するという黄金期を築き上げた。その後は二十年以上スーパーボウルのトロフィーから遠ざかるが、2005年と2008年にスーパーボウルを制覇しており、ペイトリオッツと並ぶスーパーボウル最多優勝の記録を持つ。
また、スティーラーズのファンがテリブルタオルという黄色のタオルを振り回して応援するのもチームの名物である。
なお他の2チームと異なり直接的な因縁こそないものの、AFC成立以来同じ地区に所属しているということもありブラウンズとはファンも含めて激しいライバル関係にある。


  • クリーブランド・ブラウンズ:Cleveland BrownsCLE

本:ファーストエナジー・スタジアム(オハイオ州クリーブランド)
エリー湖の近辺にあり、メジャーリーグのインディアンズと同じクリーブランドに置くチーム。元々は1946年に設立されたオール・アメリカ・フットボール・カンファレンス(AAFC)のチームであり、近代オフェンスの父の異名を持つ程NFLの発展に力を注いだ当時のHCポール・ブラウンの名前からチーム名となっている。
実は現在あるブラウンズは1999年に再度設立された2代目のチームである。これは1996年、当時のブラウンズのオーナーがスタジアム問題でボルチモアに移転しようとした際、多くのクリーブランド市民やクリーブランド市から猛反対を喰らい、NFLからも否決された為、運営元や所属選手だけを引き継いだボルチモア・レイブンズという新チームとして活動することになり、ブラウンズの名や歴史はクリーブランド市が持つことになった為、その後1999年に名前と歴史を引継ぐ形で再度設立され、空白の三年間は活動休止扱いに。
AAFCでは連覇し、その後NFLに所属してからも4度NFLチャンピオン(いずれもスーパーボウルができる前)になり、ジム・ブラウンなどの名選手を輩出し、AFCに合流してからも地区優勝するなど1980年代までは強豪チームだった。しかし、1990年以降は低迷し、活動再開した2000年代以降は休止前の大半の選手がレイブンズなどに移籍したことなどから万年最下位状態。特に2017年はレギュラーシーズン全敗という不名誉な記録を出してしまい、現在に至るまでスーパーボウル出場は一度もない。
だが、最も低い成績からドラフト一番目の指名権を得ると、QBの有力選手であるベイカー・メイフィールドを指名してからは、2018年には最下位脱出。そして2020年は地区3位ながらワイルドカードの枠で18年ぶりにプレーオフ進出。更にワイルドカードゲームで対戦相手のスティーラーズを下し、1994年以来、しかも新生ブラウンズとしては初となるプレーオフ勝利を果たした。
NFLでは唯一チームロゴを持っておらず、チームカラーのオレンジのヘルメットがロゴ扱いである*3


  • シンシナティ・ベンガルズ:Cincinnati BengalsCIN

本:ポール・ブラウン・スタジアム(オハイオ州シンシナティ)
クリーブランドと同じオハイオ州にあるシンシナティに本拠地を持つチーム。かつてブラウンズのオーナーと喧嘩別れするもフットボールの情熱が冷めやまないポール・ブラウンが当時のオハイオ州知事の要請もあり、シンシナティにHC兼オーナーとしてAFLの新規チームとして設立。シンシナティでは名所であるシンシナティ動物園でベンガルトラが有名なことから、ブラウンがベンガルトラをモチーフに命名。
現在はポール・ブラウンの息子であるマイク・ブラウン氏がオーナーを引き継いでおり、以上のような経緯があるのか、ブラウンズとは試合以外のトレードなどの交流がないなど因縁が根深い(その割にチームカラーにブラウンズと同じオレンジを使っているのを突っ込んではいけない)
スーパーボウル制覇はないものの、80年代に2度スーパーボウルに進出している。


  • ボルチモア・レイブンズ:Baltimore RavensBAL

本:M&Tバンク・スタジアム(メリーランド州ボルチモア)
ボルチモアに置くチーム。ブラウンズの項目で述べた通り、元々はブラウンズを誘致を受けてボルチモアに移転しようとするも、クリーブランド市やNFLなどの猛反対に遭い、運営元や選手などを引き継いだ新規チームとして1996年に設立された。チーム名は公募の末、ボルチモアに縁を持つエドガー・アラン・ポーの名著「ザ・レイブン」から取っている。
元々コルツがあった為、誕生時からボルチモア市民から熱烈な歓迎を受けており、1999年からブライアン・ビリックがHCに就いてからは(2007年まで)2000年にスーパーボウルを初制覇したのを期に強豪チームへと成長。2008年にジョン・ハーボ―がHCに就くと、2013年にも二度目のスーパーボウルを制している。
近年では2018年にQBラマー・ジャクソンがドラフト一巡目で入団すると、速さに優れたラマーの身体能力と高いパス能力を生かした攻撃に転換すると、高い攻撃力が功を奏し、NFLでは強豪チームとして君臨している。


AFC南地区

4地区制移行に伴い、新設された地区。五大湖地域にあるコルツを除き、ほぼ全てアメリカ南部に集中している。
2000年代はコルツがほぼ毎年地区優勝しており、2006年にはスーパーボウルを制した。2010年代からはテキサンズが最も多く地区優勝するようになったのだが、南地区誕生後にスーパーボウルに出場したのはコルツの2度のみとなっている(3地区制時代を含めると、コルツ以外ではタイタンズが2000年に出場経験がある)。


  • インディアナポリス・コルツ:Indianapolis ColtsIND

本拠地:ルーカス・オイル・スタジアム(インディアナ州インディアナポリス)
1953年、幾多に渡る数都市のフランチャイズ権移動の末、ボルチモアに旧NFLの新規チームとして設立されたチーム。チーム名のコルツはボルチモアでは競走馬の飼育が盛んだったことから、雄の若馬の意味を持つ「Colt」から名付けられた。1970年、AFC発足に伴いAFCに移動。更に1983年からはスタジアム問題など諸事情が重なった末、夜逃げ同然にインディアナポリスに移転(この際の遺恨により、今でもボルチモアでの試合ではスコアボードの表記が通常Coltsとなるところがフランチャイズ表記になっている)。2002年から長年AFC東地区所属からAFC南地区に。
1970年と2006年の二度スーパーボウルを制しており、AFCチャンピオンとして初めてスーパーボウルを制覇したチームである。そして、AFC発足前の旧NFL時代にもスーパーボウル出場があり、史上唯一の旧NFLとAFC代表としてスーパーボウルに進出したチームでもある。2000年代はQBペイトン・マニング率いるハイパーオフェンスと称されたNFL史上でも有数の攻撃力を軸に7度の地区優勝を果たし、スーパーボウルも1度制覇するなど南地区内のみならずNFL全体でも上位の強さを誇っていた。2010年代はマニングを含めた主力の移籍や引退、さらにはテキサンズの躍進もあって以前ほどの力は失われたものの、それでも複数回の地区優勝並びにプレーオフ出場を果たしている。


  • テネシー・タイタンズ:Tennessee TitansTEN

本:ニッサン・スタジアム(テネシー州ナッシュビル)
1960年に誕生したAFLの設立に関わったヒューストンの石油王バド・アダムスがオーナーとなってヒューストン・オイラーズとして設立されたチーム。
長らく世界初のドーム球場であるアストロドームを本拠地としていたが、施設の老朽化やそれに変わる新本拠地がヒューストンと折り合いがつかなかったことから1996年からテネシー州ナッシュビルに移転。99年から現在の本拠地であるアデルフィア・コロシアム(現ニッサン・スタジアム*4)が開場したのを期に名称変更。公募の末、ナッシュビルが南部のアテネと呼ばれていることから、ギリシャ神話に登場する大地の神タイタンから名付けられた。
3地区制時代はAFC中地区所属であったが、4地区制移行でジャガーズと共にAFC南地区に移動。これまで一度もスーパーボウルを制覇していないが、誕生から2年間AFLを二連覇しており、1999年にもAFCチャンピオンになっている。


  • ジャクソンビル・ジャガーズ:Jacksonville JaguarsJAX

本:エバーバンク・スタジアム(フロリダ州ジャクソンビル)
1995年、パンサーズと共にエクスパンションチームとして加わったチーム。本拠地であるジャクソンビルはかつてカレッジフットボールの4大ボウルゲームの一つで有名なゲイターボウルの開催地であり、ジャガーをチーム名にしている。また、ジャクソンビルはフロリダ州の中では最も人口の多い都市でもある。
1990年代はドラフト制度などで有利な立場で補強している甲斐もあってか2度地区優勝したことがあったが、AFC南地区に移転して以降は古豪であるコルツやタイタンズの存在、さらにテキサンズが力をつけてきたこともあり地区優勝は2017年のみと苦戦を続けている。


  • ヒューストン・テキサンズ:Houston TexansHOU

本:NRGスタジアム(テキサス州ヒューストン)
2002年、各カンファレンス4地区4チーム制移行と共に、新設された現時点で最も新しいチーム。フランチャイズ誘致の選考の末、かつてオイラーズ(現タイタンズ)があったヒューストンに選ばれた。チーム名はテキサス人を意味する。本拠地のNRGスタジアムはかつてオイラーズが本拠地に置いていたアストロドームに隣接している。
新興チームである故スーパーボウルは愚か、AFCチャンピオンシップの進出も一度もないが、2010年代に入ると6度に渡り地区優勝しプレーオフに進出するなど、着々と力をつけている。特に2011年から入団したDEJ.J.ワットはテキサンズのディフェンス陣を強くさせたことで日本のNFLファンからも有名。


AFC西地区

アメリカ西部側に置くチームで構成される地区。AFL西地区を前身としており、発足時から現在所属している4チームがおり、ベンガルズがAFL時代に2年間所属し、AFC時代には1976年の一年だけバッカニアーズが参戦し、翌年入れ替わりでシーホークスが4地区制に移行するまでの23年間所属していたのを除けば、50年以上4チームでのライバル関係を維持し続けている。
4地区制からスーパーボウルを制したのはブロンコスとチーフスのみ。レイダースは3地区制時代からスーパーボウル優勝から遠のいており、チャージャーズのみスーパーボウル優勝経験がない。


  • カンザスシティ・チーフス:Kansas City ChiefsKC

本拠地:アローヘッド・スタジアム(ミズーリ州カンザスシティ)
1960年、テキサス州ダラスの石油王ラマー・ハントが旧NFLのチームとしてダラスに立ち上げようとした所NFLに断られた為、対抗リーグとしてAFLを立ち上げた際に設立されたダラス・テキサンズを前身とする。ラマー・ハントがオーナーとなって始めたテキサンズは最初ダラスを本拠地としていたが、同じダラスのカウボーイズとの人気が大きく開けられてしまった為、1963年からカンザスシティに移転して、当時のカンザスシティ市長のニックネームからネイティブアメリカン(インディアン)の酋長(チーフ)を意味するチーフスに改称した。レッドスキンズの項目にも触れるが、こちらもチーム名の変更をアメリカのネイティブアメリカンの人権団体に要求されたことがある。
記念すべき第1回のスーパーボウルに出場した最初のAFLのチームであり、旧NFL合併前最後の大会となった1969年のスーパーボウルを制した。しかし、AFCに移行してからは地区優勝は何度もあるが、長い低迷があって50年以上もスーパーボウルに進出できなかった。
だが、2013年に元イーグルスのHCでSLUM DUNKの安西先生にそっくりなことで日本のアメフトファンから有名な(?)アンディ・リードがHCに就くと、2016年から4年連続で地区優勝を果たすなど毎年プレーオフの常連に。
そして2019年、かつて横浜ベイスターズに在籍していたマホームズの息子でQBパトリック・マホームズなどの活躍もあり、2度目のスーパーボウルに進出。そして対戦相手の49ersに逆転勝利し、2度目のスーパーボウルを制覇した。2020年シーズンもAFCチャンピオンシップを連覇したが、スーパーボウルではバッカニアーズに敗れた。
また、チーフスファンが行うトマホークチョップはチーフスの名物であり、本拠地アローヘッド・スタジアムを中心に飛行機の離発着以上の大音量で響き渡る。因みに同じカンザスシティに置くメジャーリーグのロイヤルズの本拠地は同じ敷地内にある。


  • デンバー・ブロンコス:Denver BroncosDEN

本:スポーツオーソリティ・フィールド・アット・マイル・ハイ(コロラド州デンバー)
AFL立ち上げ時にデンバーで設立されたチーム。チーム名はコルツと同じく馬から名付けられているが、こちらは暴れ馬がモチーフ。
スーパーボウルには8度出場しているが、1989年まで4度出場するもいずれも敗戦するなど、中々スーパーボウルのトロフィーに縁が遠かった。しかし、五度目の正直となる1997年で遂に初制覇。翌年も連覇している。その後もほぼ毎年地区優勝争いに絡むもスーパーボウルのトロフィーから再び遠ざかっていたが、2012年にコルツから解雇されたペイトン・マニングが加入し、引退する年となった2015年に三度目のスーパーボウルを制覇した。


  • ロサンゼルス・チャージャーズ:Los Angeles ChargersLAC

本:ソーファイ・スタジアム(カリフォルニア州イングルウッド)
こちらもAFL設立時にロサンゼルスで立ち上げられたチーム。チーム名は「Charge(突撃)」と叫ぶ応援が定着していたことから名付けられた。
開始1年目はロサンゼルスだったが、より多くの観客動員数を求めて同じカリフォルニア州のサンディエゴに移転。以降は1963年にAFLの、1995年にAFCのチャンピオンに輝くも、スーパーボウル優勝は1度もない。
長らくサンディエゴを本拠地としていたが、2017年、ラムズに1年遅れてロサンゼルスに再移転。ラムズと共用でソーファイ・スタジアムを本拠地とするも、2020年開場の為、それまでは暫定的にスタフハブ・センターを使用。しかし、ロサンゼルスからの反発心が高かったことや、3万人収容のスタフハブ・センター(サンディエゴ時代は7万人収容だった)を満員にできなかったことから、ロサンゼルスでの人気が疑問視されているが果たして……。


  • ラスベガス・レイダース:Las Vegas RaidersLV

本:アレジアント・スタジアム(ネバタ州ラスベガス)
AFL立ち上げにより、カリフォルニア州オークランドで設立されたチーム。チーム名は略奪者を意味するRaiderから取っており、ヘルメットを被った海賊が描かれた黒のエンブレムでお馴染み。
開始当初からオークランドで、1972年と1980年にスーパーボウルを制した。1982年からはロサンゼルスへ移転し、翌年三度目のスーパーボウルを制するも、1995年にオークランドへ再移転。2002年にスーパーボウルに進出するも、それ以降は地区優勝から遠ざかり低迷。オークランド時代の本拠地はオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムで、2019年までメジャーリーグのオークランド・アスレチックスと共用するスタジアムだったが、老朽化の為、2020年からはそれまでNFL未開の地だったラスベガスの新スタジアムに移転。
レイダースという名前のお陰なのか、レイダースのファンはRaider Nationと呼ばれる程過激な風貌や敵意を持つ応援をすることで有名であり、客席に彼らが集まっているグループはブラックホールという異名で知られている。わかりやすく言えば、スタジアムの中に北斗の拳の雑魚キャラが何人もいる程ファンの格好は奇抜である。


◆ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)

AFL合併前の旧NFLを前身とするカンファレンス。こちらも4地区制になる前から幾多に渡る加入でチーム数を増やし続けており、4地区制に移行してからはAFCと同じく4地区制4チームの16チームに。


NFC東地区

1967年に誕生したNFL東カンファレンス・キャピトル地区を前身とする。開始当初から所属チームが目まぐるしく転々としていたが、NFC東地区に移行してからは、カウボーイズとイーグルス、レッドスキンズに、別地区所属だったジャイアンツとカージナルスを加えて始動した。
設立時からカウボーイズがあるダラスは西側に位置し、後にカージナルスがロッキー山脈西側のアリゾナに移転し、東側にパンサーズが誕生し、ラムズがセントルイスに移転してからも、長年のライバル関係が強かったことから、所属チームに変動はなかった。その後の4地区制移行に伴い、カージナルスがNFC西地区に移動し現在の形に。
東地区開始から1990年代にかけてカウボーイズが数回地区優勝を果たすなどカウボーイズの黄金期真っ只中だった。4地区制に変わってからはジャイアンツが二度スーパーボウルを二度制覇し、イーグルスが地区優勝の常連となり2017年にスーパーボウルを初制覇するなど勢力を強める中、カウボーイズも強さを維持し、群雄割拠の状態となっている。上記のイーグルスのスーパーボウル初制覇により、各地区で唯一所属している全チームがスーパーボウルを制覇した地区にもなっている。


  • ニューヨーク・ジャイアンツ:New York GiantsNYG

本:メットライフ・スタジアム(ニュージャージー州イーストラザフォード)
1925年に創設された青いニューヨークのチーム。設立当時、ニューヨークにあったメジャーリーグのニューヨーク・ジャイアンツ(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)にちなんでチーム名が付けられている。こちらも本拠地はニューヨークの隣町イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムであり、ジェッツと共用している。
旧NFL時代は4度制しており、スーパーボウルが開催されてからは4度スーパーボウルを制するなど、過去の実績は抜群。中でも2004年から2019年まで在籍したペイトン・マニングの弟イーライ・マニングがQBを務めた頃はほぼ毎年地区優勝争いに絡んでいた。しかし、2017年以降は低迷ぎみである。


  • フィラデルフィア・イーグルス:Philadelphia EaglesPHI

本:リンカーン・フィナンシャル・フィールド(ペンシルベニア州フィラデルフィア)
アメリカ建国の地で有名なフィラデルフィアに本拠地を置くチーム。チーム名の由来はニューディール政策のシンボルである鷲から。実は1943年の太平洋戦争中、人員不足からスティーラーズと合同チームだったことがある。
1999年から2012年までアンディ・リードがHCだった時代で特に2001年から2003年には三度NFCチャンピオンシップに出場し、翌2004年にはNFCチャンピオンに輝くなど近年では強さのある印象があるが、スーパーボウル誕生以来NFC東地区で唯一中々トロフィーとは縁がなかった。だが、2017年のスーパーボウルでAFCチャンピオンだったペイトリオッツを下し、スーパーボウル初制覇を遂げている。


  • ワシントン・コマンダーズ:Washington Commanders)、WAS
    (旧名称ワシントン・レッドスキンズ:Washington Redskins→ワシントン・フットボールチーム:Washington Football Team

本:フェデックス・フィールド(メリーランド州ランドーバー)
1932年、ボストンでボストン・ブレーブスとして誕生し、翌年レッドスキンズに改名したチーム。37年からワシントンD.C.に移転。土地柄上、ホワイトハウスなどの歴代大統領を含めた政府関係者からファンが多い。ただ、1996年からはワシントンD.C.の隣町ランドーバーに本拠地を置いている。
黄金期を2度迎えており、そのうち1982年から1991年までスーパーボウルを4回出場し、3度優勝している。しかし、1991年にスーパーボウルを制したのを境に、NFCチャンピオンシップから遠ざかっている。
2020年7月まで長らく使われたレッドスキンズというチーム名は先住民ネイティブアメリカン(インディアン)の肌の色から取っており、ロゴもネイティブアメリカン男性の横顔のイラストを用いられてきた。チームからは当時のヘッドコーチで先住民だったウィリアム・ディーツに敬意を示したチーム名だと主張していたが、多くのネイティブアメリカンの人権団体や一部のアメリカ議員から人種差別だと批判されており、ロゴ並びチーム名の差し止め・変更を求められている。事実2014年にチームは控訴したものの、アメリカの特許商標庁から先住民の蔑称に当たると見なされレッドスキンズの商標を取り消されたことがあった*5
長らくチーム名を変えない事を貫いていたが、2020年5月に起こったBLM運動と呼ばれるアメリカの人権運動の広がりによる影響でスポンサーなどの意見を受けて、同年7月からレッドスキンズのチーム名とロゴが廃止。新しいチーム名とロゴが決まるまで2020-21と21-22シーズンは暫定的に「ワシントン・フットボールチーム」として活動していた。
2022-23シーズンにようやく「ワシントン・コマンダース」で正式決定。


  • ダラス・カウボーイズ:Dallas CowboysDAL

本:AT&Tスタジアム(テキサス州アーリントン)
1960年、AFL誕生した際に旧NFLが対抗措置としてダラス・テキサンズがあるダラスにNFLのチームとして設立。テキサス含めた西部で有名なカウボーイから名付けられた。ロゴはテキサスの象徴であるローンスターから。
創立以来圧倒的の強さからアメリカを象徴するチームとして「アメリカズチーム」という名を持つ程圧倒的な人気を持つ。これまで旧NFLを含めて10度のカンファレンスチャンピオンになっている他、5度スーパーボウルを制しており、スティーラーズに抜かれるまではスーパーボウル最多優勝記録を持っていた。1995年のスーパーボウル優勝を境にスーパーボウルから遠ざかっているものの、人気と実力は今でも変わらない。
圧倒的な人気はチームの市場価値も破格な大きさを誇り、あのニューヨーク・ヤンキースやレアル・マドリードをも凌ぐ。また、多くのNFLのチームはホームゲームではカラージャージと呼ばれる色付きのユニフォームを着るのだが、カウボーイズでは白色のホワイトジャージを着た時の勝率が高い為、ゲン担ぎとしてホームの試合でもホワイトジャージを着用する事が多い。


NFC北地区

ほとんどのチームが五大湖地域の西側に置く北部の地区。NFL西カンファレンス・中地区を前身としており、NFC誕生後はNFC中地区に改められた。一時期バッカニアーズが加わっていた時期があったものの、NFL西カンファレンス・中地区誕生時から以下の4チームのライバル関係が長年続いており、NFC北地区に変わってからは再びこの4チームで競い合っている。
3地区制時代はバイキングスやベアーズが数回同地区連覇していた時期があったが、4地区制になってからはパッカーズの地区優勝回数が多くなっている。それでも、バイキングスやベアーズの強さは怠っておらず、こちらも群雄割拠の地区になっているだろう(でも、ライオンズさんの方も強いのでたまには応援してあげて下さい)。


  • グリーンベイ・パッカーズ:Green Bay PackersGB

本:ランボー・フィールド(ヴィスコンシン州グリーンベイ)
NFL創立2年目の1921年に設立されたNFLで三番目に古いチーム。創設時、缶詰会社がスポンサーだったことから缶を詰める意味があるパッカーをチーム名にしている。
NFLは勿論、アメリカのプロスポーツチーム唯一の市民球団。グリーンベイ市民などの多数のファンがチームの株主になることができる仕組みや方針などから、グリーンベイが人口10万人とアメリカでは小規模の都市にもかかわらず、8万人収容できるランボー・フィールドが毎回満員になる程の人気球団。シーズンチケットは毎年すぐに完売し、手に入るには40年以上かかると言われている。
旧NFL時代には11回NFLチャンピオンになった記録を持つ程古豪であり、スーパーボウルが開催されると、初代スーパーボウル優勝チームかつ初のスーパーボウル連覇チームに輝き、後にスーパーボウルの優勝トロフィーが当時のHCの名を冠したヴィンス・ロンバルディ・トロフィーになるなど功績が大きい。その後は年代によってばらつきがあるが、1996年と2010年にもスーパーボウルを制覇。2005年から加入したベテランQBアーロン・ロジャースが長年チームを牽引している。
セレブレーションがある程度規制されていた時期ですら、「伝統だから」の一言で、観客席へのダイブ(ランボー・リープ)が許されていた唯一の球団。ちなみにフェンスは1.8m以上あるらしく、そこを5kg以上の防具を身にまとっているのにもかかわらず平然とよじ登るNFLプレイヤーの超人っぷりがうかがえる。マスコットキャラクターはジャイアンツやレッドスキンズやジェッツと同じく不在であるものの、熱狂的なファンが被るチーズヘッドが有名。


  • シカゴ・ベアーズ:Chicago BearsCHI

本:ソルジャー・フィールド(イリノイ州シカゴ)
1920年NFL創設から一年前に結成されたカージナルスに次ぐ2番目に古いチーム。1922年から、同じシカゴに置くメジャーリーグのシカゴ・カブスがチーム名に子熊を使っていることから、アメフト選手が野球選手より大きいという対抗心という身も蓋もない理由で大熊を意味するベアーがチーム名となった。
旧NFL時代には8度NFLを制しており、スーパーボウル創設以降もプレーオフも数回進出している。スーパーボウル制覇は1985年と一回のみだが、地元シカゴでは圧倒的に人気が高い。
また、ベアーズのファンの著名人の中に前アメリカ大統領バラク・オバマがいることも有名。


  • デトロイト・ライオンズ:Detroit LionsDET

本:フォード・フィールド(ミシガン州デトロイト)
1929年にオハイオ州ポーツマスで設立された古株のチーム。1934年からデトロイトに移転し、同じ地にデトロイト・タイガースがあることから「こっちが虎ならうちらはライオンだ」という理由で今のチーム名になった(しかし、ライオンズしかりジャイアンツしかり、メジャーリーグのチームに因んだチーム名を名付けたことに少しの抵抗はあったんだろうか)
かつての旧NFLでは4度制するなど強豪のチームだった。しかしスーパーボウルが創設されてからは、一度もスーパーボウル制覇はないどころかNFCで唯一NFCチャンピオンになったことは一度もなく、1993年に地区優勝したのを最後に地区優勝からも遠ざかっている。特に2008年にはシーズン全敗という屈辱的な記録を残してしまった。果たして、ライオンズはプレーオフを勝ち抜き今までの長い苦難を晴らす時が来るのはいつか。


  • ミネソタ・バイキングス:Minnesota VikingsMIN

本:USバンク・スタジアム(ミネソタ州ミネアポリス)
1960年、AFLへの対抗策で、当初AFLに新チームを立ち上げる予定だったミネソタに旧NFLがフランチャイズ権を与える形で引き抜いて、旧NFLの所属として誕生したチーム。ミネソタには北欧系の移民が多いことから、北欧の海賊バイキングをチーム名に名付けられた。ロゴは髭の生えたバイキングを用いており、チームカラーの紫のヘルメットにはバイキングが付けた兜の角のロゴが描かれている。かつては東京ドームのモデルとなったメトロ・ドームをミネソタ・ツインズと共に使っていた。
旧NFL時代を含めて4度カンファレンスチャンピオンになっているものの、スーパーボウルの優勝トロフィーは一度も獲得していない。1976年の4度目のNFCチャンピオンに輝いたのを境に、NFCチャンピオンシップから40年以上遠ざかっているが、NFC発足以降北地区の中ではプレーオフ出場回数はパッカーズよりも多い程、かなりの実力を持つ。


NFC南地区

4地区制移行と共にAFCと同じく新たに設置された地区。NFC西地区からセインツ・ファルコンズ・パンサーズが、NFC中地区からバッカニアーズが編入され現在に至る。4チーム共アメリカ南部に集中しており、いずれも1960年代後半以降にチームが設立されている。
AFCと対照的に誕生してから全チームがスーパーボウルに出場経験があり、バッカニアーズとセインツが一度優勝を果たしている。


  • アトランタ・ファルコンズ:Atlanta FalconsATL

本:メルセデスベンツ・スタジアム(ジョージア州アトランタ)
スーパーボウルが開設された前年の1966年に創設されたアトランタのチーム。NFC南地区が開設されるまで、東海岸寄りにもかかわらずNFC西地区に所属していた。チームのモチーフはハヤブサ。
未だスーパーボウル制覇はないものの2度NFCを優勝している。しかし、同地区にセインツやパンサーズといった強豪チームが揃っている為か、地区連覇をしたことは1度もない。
なお、本拠地メルセデスベンツ・スタジアムは後述のセインツの本拠地の名称とドーム型スタジアムという共通点があるものの、全く違うスタジアムなので注意。こちらのスタジアムは開閉式であり、2017年に開場している。


  • ニューオリンズ・セインツ:New Orleans SaintsNO

本:メルセデスベンツ・スーパードーム(ルイジアナ州ニューオリンズ)
スーパーボウルが設立された1967年に誕生したニューオリンズのチーム。ニューオリンズがジャズの都で有名なことから、ジャズの楽曲「聖者が町にやって来る」にちなんだことに加え、結成された日の11月1日が諸聖人の日だったことから、聖者の意味を持つセイントから名付けられた。チームロゴはニューオリンズがかつてフランスの植民地だったことから、フランス王家の紋章を元にしている。
こちらもNFC発足から2001年までNFC西地区所属であったが、初の地区優勝は1991年と設立からかなり遅い時期に果たしている。しかし、NFC南地区に移ってから2009年にスーパーボウルに初進出し初優勝すると、ほぼ毎年地区優勝争いやプレーオフに絡むなど近代強さが増している。
因みに2005年はルイジアナ州で発生したハリケーン・カトリーナによる強風・洪水被害で本拠地スーパードームが使えなくなり、その年のシーズンは別の場所でホーム開催することを余儀なくされている。スーパードームは最もスーパーボウルが開催されたスタジアムであり、通算7回目の記録を持つ。


  • タンパベイ・バッカニアーズ:Tampa Bay BuccaneersTB

本:レイモンド・ジェームズ・スタジアム(フロリダ州タンパ)
マイアミのほぼ反対側にあるタンパに置くチーム。チーム名はかつてタンパ湾で荒らしまくっていたカリブの海賊バッカニア(フロリダ湾近辺で活躍していた海賊を指す。パイレーツ・オブ・カリビアンに出てくる海賊をイメージするとわかりやすい)から取られている。本拠地レイモンド・ジェームズ・スタジアムには海賊船があり、バッカニアーズがタッチダウンを決めると大砲が鳴るのがこのスタジアムの名物である。
NFC南地区のチームで唯一現在はNFC北地区となっているNFC中地区から移動となったチームであるが、1976年にシーホークスと共に誕生した時は1年目だけAFC西地区所属だった。その後、シーホークスと交換でNFC中地区所属となったが、パッカーズやバイキングスといった強豪チームが多かったためか、3度地区優勝したのみだった。
NFC南地区移動後最初の2002年にはスーパーボウルに初進出し初優勝を果たした。その後は地区優勝した年が2度あったものの、2009年以降はほぼ毎年最下位になるなど低迷が続いていた。
このような状況下の中、地元タンパでのスーパーボウルの開催となる2020年からはペイトリオッツ黄金期を築いたあのQBトム・ブレイディが電撃加入。更にブレイディのペイトリオッツ時代の相棒格で知られるTEグロンコウスキーが加入するなど大幅加入した2020年シーズンはセインツに次ぐ南地区2位になるも、シード5位のワイルドカード枠として2007年以来数年ぶりもプレーオフに進出。そして敵地グリーンベイでのNFCチャンピオンシップでパッカーズを破り二度目のNFC制覇。その勢いでスーパーボウルまで制覇。スーパーボウル開催地となった本拠地を持つチームは出場できないというスーパーボウルの呪いを55回にして見事打ち破った初のチームとなった。


  • カロライナ・パンサーズ:Carolina PanthersCAR

本:バンク・オブ・アメリカ・スタジアム(ノースカロライナ州シャーロット)
1993年に設立され、1995年からジャガーズと共にNFLに参戦しているカロライナ地方にあるチーム。パワフルでスマート、そして強いチームにしなければならないという理由から、創設者の一人がクロヒョウをチーム名として名付けられた。本拠地があるシャーロットはサウスカロライナ州の州境に近く、モータースポーツ「NASCAR」の開催地でも有名。
セインツやファルコンズ同様、2001年まではNFC西地区所属。歴史が浅く、スーパーボウル優勝は一度もないが、創設2年目で初の地区優勝を果たし、NFC南地区に移ってからは5度の地区優勝と2度のNFC優勝を成し遂げている。近年はセインツに押され気味だが、強さは十分。また、バッカニアーズとは同地区になって以降、試合内外で様々な因縁を残している。


NFC西地区

NFL西カンファレンス・コースタル地区を前身とするアメリカ西側の地区。当時はコルツやファルコンズが所属していた。
NFC西地区に変わってからはコルツがAFC東地区に移動し、セインツが加入。それ以降も目まぐるしく所属チームが変わり、1976年には1年だけシーホークスが、1995年にはパンサーズが加入した。4地区制に移行してからは、セインツとファルコンズとパンサーズがNFC南地区に移動し、AFC西地区からシーホークスが復帰、NFC東地区所属だったカージナルスが加入し現在に至る。更に、2016年からそれまでアメリカ東部側のセントルイスに置いていたラムズがロサンゼルスに再移転した為、同地区全チームがロッキー山脈から西側に集中する事に。
70年代はラムズが地区優勝回数を占めていたが、80年代から90年代前半までは49ersの黄金期を迎えていた。近年ではシーホークスが強豪チームとして君臨している。


  • アリゾナ・カージナルス:Arizona CardinalsARI

本:ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム(アリゾナ州グレンデール)
現存するNFL所属のチームでは最も古い歴史を持つチーム。創設年は何と1898年と唯一1800年代に設立されており、NFL旗揚げした時から参加している。チーム名はカージナルという鳥がモチーフだが、1901年にシカゴ大学からマルーン色の中古のユニフォームを購入した際、色あせていたのを見た当時のオーナーが「これはマルーン色じゃなくてカージナルレッドだ」と言ったことがチーム名の由来となっている。
旧NFL時代では2度NFLを制覇している。が、長い歴史を持つにもかかわらず、スーパーボウルを制したことは一度もなく、NFCを優勝したのは2008年のみと、NFC優勝までかなりの歳月をかけている。
誕生から現在のアリゾナが本拠地となるまで長い移動を要しており、NFLに加盟した時はシカゴに本拠地を置いていた。1960年からはメジャーリーグのカージナルスがあるミズーリ州セントルイスに移動し、NFC東地区所属に。1988年から西海岸側のアリゾナ州フェニックス地方に移動し、フェニックス・カージナルスになるも、2001年までずっとNFC東地区のままだった。その後1994年に現在のチーム名になり、2002年から4地区4チーム制移行に伴い、NFC西地区へ移動した。


  • ロサンゼルス・ラムズ:Los Angeles RamsLAR

本:ソーファイ・スタジアム(カリフォルニア州イングルウッド)
1936年、クリーブランドで設立されたチーム。設立時のゼネラルマネージャーがフットボールチームのラムズのファンだったことから、ラムズと名付けられた。NFLで初めてヘルメットにチームロゴを入れたチームでもあり、ワシントンビックホーンという羊の角を模したロゴを用いている。
こちらも、現在の地に移るまで大距離な本拠地移動を数回起こしており、誕生の地のクリーブランドで1946年にブラウンズが誕生する為、ロサンゼルスに1度目の移転。1980年にはロサンゼルスの都市圏にあり、エンゼルスがあるアナハイムに移転してから、1995年にはセントルイスに移転。その地でスーパーボウルを初制覇したものの、以降は低迷。心機一転の為なのか、2016年に新スタジアムであるソーファイ・スタジアムを建設する形でロサンゼルスに再移転。2020年に完成するまではかつての本拠地メモリアル・コロシアムで試合を行なった。因みに1995年には同じくロサンゼルスを本拠地としていたレイダースもオークランドに再移転しており、ラムズが再移転するまでしばらくの間ロサンゼルスはNFLの空白地帯となっていた。ロサンゼルス再移転3年目の2018年に4度目のスーパーボウル出場を果たしている。
メモリアル・コロシアムは2度に渡ってロサンゼルスオリンピックのメーンスタジアムになった競技場であり、1923年開場とかなりの歴史を持つ。新たにできるソーファイ・スタジアムも2028年開催予定のロサンゼルスオリンピックのメーンスタジアムとして使われる予定で、メモリアル・コロシアムも会場の一つとして行われる予定。


  • サンフランシスコ・49ers:San Francisco 49ersSF

本:リーバイス・スタジアム(カリフォルニア州サンタクララ)
1946年、AAFC所属のチームとして設立されたサンフランシスコのチーム。チーム名は1848年のカリフォルニアでゴールドラッシュが起こり、翌1849年に一攫千金を夢見てカリフォルニアに移住した多くの移民達の通称49年組(49ers)を由来としており、チームカラーにゴールドを用いている。2013年まではサンフランシスコ市に本拠地を置いていたが、2014年からサンフランシスコ市の隣で同じサンフランシスコ湾岸に位置するサンタクララのリーバイス・スタジアムに移転した。
80年代から1994年まで5度NFCのチャンピオンに輝き、いずれもスーパーボウルを制するなど黄金期を築き上げた。その後は2012年を除いてスーパーボウルから遠ざかり、一時期プレーオフからも遠ざかったことがあったが、2019年、7度目のNFC王者となるなど強さを取り戻しつつある。
また、後に読売ジャイアンツで活躍し、中日ドラゴンズの監督として巨人のV10を阻止してリーグ優勝に導いた日系アメリカ人与那嶺要が1947年から2年間アメフト選手として在籍していたチームでもある。更にはプレシーズンの出場のみだったが、2002年には河口正史氏が日本人で初めて出場している。


  • シアトル・シーホークス:Seattle SeahawksSEA

本:センチュリーリンク・フィールド(ワシントン州シアトル)
マリナーズとスターバックスコーヒーで有名なシアトルに本拠地を置くチーム。チーム名のシーホークはミサゴと呼ばれる鳥である。
バッカニアーズと同じく1976年に誕生し、最初の一年はNFC西地区だったが、翌年からAFC西地区所属となった。この時期は、1988年にAFCチャンピオンシップに出場したことが最高成績で、ほとんどが下位に沈むことが多かった。2002年からテキサンズがAFCに加入したことに伴う4地区4チーム制移行により、NFC西地区へ移動。その後は2005年にNFC初優勝した後、2010年からピート・キャロルがHCに就任してからはほぼ毎年プレーオフの常連となり、2013年にはスーパーボウルを初制覇するなど、NFC西地区の強豪チームとして名を馳せるようになった。
シーホークスの背番号12はファンに向けての永久欠番である。これは、激しいクラウドノイズでチームに貢献していることから十二人目の選手として制定している。この為に、本拠地センチュリーリンク・フィールド南側には12番目の選手の旗が掲げられている。また、シアトルと馴染みがある有名人が旗を掲げるのが恒例イベントであり、過去にはマリナーズに在籍していたイチローも掲げたことがある。


【試合あれこれ】

ここでは2020年度のシーズンについて説明する。


◆スケジュール

基本的に1年のシーズンは9月上旬から12月末当たりまで17週間、1チームにつき全16試合を行う。17週間あるのに16試合までなのは、行う週はそれぞれ異なるが中盤全チームに1週だけバイウィークと呼ばれる休養の週が用意される為。


1チームにつき行う16試合の組み合わせは以下の通りである。


 ①同カンファレンス同地区3チームとそれぞれホーム&アウェー2試合ずつ(合計6試合)
 ②同カンファレンスで違う地区4チームとそれぞれ1試合ずつ(合計4試合)
 ③違うカンファレンスの地区4チームとそれぞれ1試合ずつ(合計4試合)
 ④同カンファレンスで昨シーズン同じ順位となった②に該当しない違う2地区のチームと1試合ずつ(合計2試合)


この組み合わせから同カンファレンスで違う地区のチームとは最低3年に1度、違うカンファレンスのチームとは最低4年に1度対戦するというサイクルができている。


なお、2021年のシーズンから「2シーズン前に総当りで対戦した別カンファレンスの1地区で、前シーズンの地区順位が同じチームと1試合」という条件が非常にわかりにくい1試合が増えて18週間17試合行われることが決定。1週だけのバイウィークはそのまま残る。

  • 基本的に大半の試合は日曜昼間と夕方に行われる(日本時間だと日曜深夜から月曜早朝にかけてやる)。そのうち週に三試合はそれぞれ木曜・日曜・月曜にナイトフットボールとして夜に開催される(日本時間だといずれも午前中)。詳しくは下記のテレビ中継の項目を参照。
    • 因みに土曜日はカレッジフットボールがある為基本的に行われないが、カレッジフットボールのオフシーズンと重なる12月辺りで夜を中心に何試合か開催されることがある。
    • 最近では一部公式戦をイギリスやメキシコなど国外で開催することもある。

◆その他ルール

  • 他のアメフトの試合と異なり、ライン内に両足を残さないとパスコンプリートとならない。これはフォワードパス(前に投げるパス)によるタッチダウンも例外ではなく、パスしたボールをキャッチした選手がエンドゾーンの中で両足で着地してなければタッチダウンと認められない。他にもハッシュマーク(ボールをセットする位置)の左右寄りや、自分から転んだ場合にボールデッドにならない(ディフェンスチームが触らないと駄目)等、細かいルールが色々と異なる。
  • ショービジネスも兼ねているという事もあり、得点後やサック後の喜びアクション(セレブレーション)に対するファウルは過度に取らない傾向がある。ただしゴールポストへのダンク*6や、性的・攻撃的な物は禁止されている。2017年に大幅緩和があり、複数人による寸劇もOKとなった。
  • 前後半残り2分(2ndQT、4thQT)となるとツーミニッツウォーニングと呼ばれる自動的にタイムアウトが取られる。これはCMを多く入れたいテレビ局の思惑による制度でもある。
  • 判定が怪しい時にタイムアウトを1つ賭けて「チャレンジ」を行える。1999年開始と全スポーツにおいて先陣を切って導入。
  • 成績に乗じて各カンファレンス各地区ごとに地区内の順位が決定され、全試合終了して各地区1位が地区優勝となりプレーオフに出場する。2位以下のチームは1位を除いたカンファレンス総合順位で上位3チームがワイルドカード枠としてプレーオフに進出となる。
  • 更に、地区優勝組中で最も成績の高いチームから一番シードが高いシード1位が与えられる。以下成績が高い順からシードの優先順位が高くなり、ワイルドカード枠から成績順に地区優勝組より低いシード5位、6位、7位が与えられ、翌年のプレーオフの組み合わせが決まる。

【ポストシーズン】

NFLのプレーオフ。シーズンが終了した翌年の1月のワイルドカードプレーオフから2月のスーパーボウルまで1ヶ月かけて、両カンファレンスの地区優勝4チームとワイルドカード3チームが出場し、NFLのチャンピオンを決める。メジャーリーグなどのプレーオフと異なり、全試合一発勝負である。しかし、スーパーボウルを除き、各試合シードの順位が上のチームの本拠地で行う為、下位シードは長期ロードを強いられる。この為、2002年から2019年までスーパーボウルに出場したワイルドカードプレーオフから出場したチームは8チームにすぎなかった。
2020年のシーズンからシード1位のチームは2回戦に当たるディビジョンプレーオフの出場権が与えられ、残りの6チームは3つのディビジョンプレーオフ出場権を賭けて、1回戦に当たるワイルドカードプレーオフに出場する。


ワイルドカードプレーオフ

ポストシーズン1回戦。2019年まではシード3位(地区優勝3位)からシード6位(ワイルドカード2位)の4チームが出場していたが、2020年からワイルドカード3位のチーム(シード7位)にも出場権が与えられた為、それまでディビジョンプレーオフからの出場だった地区優勝2位(シード2位)のチームもワイルドカードプレーオフに参戦。
各カンファレンスそれぞれ三試合行われ、組み合わせは以下の通り。

 ①シード2位vsシード7位
 ②シード3位vsシード6位
 ③シード4位vsシード5位

ディビジョンプレーオフ

ポストシーズン2回戦。ワイルドカードプレーオフ勝者3チームとシード1位(地区優勝1位)が出場。シード1位のチームはディビジョンプレーオフに進出したワイルドカードプレーオフ勝者から最もシードの順位が低いチームと対戦し、残った二チーム同士で対戦する。
例えばシード234位が順調に勝ち上がった場合、1位と対戦するのは4位のチームだが、734位が勝ち上がった場合、1位と対戦するのは7位のチームとなる。


カンファレンスチャンピオンシップ

ディビジョンプレーオフの勝者同士が対戦するポストシーズン準決勝の役割を持つ大会。その名の通り、AFCとNFCそれぞれのカンファレンス王者を決める試合であり、勝利チームはカンファレンス王者としてスーパーボウルに出場できる。スーパーボウルに出場する2チームを決定する試合ということもあり、スーパーボウルに次ぐ高い注目度や視聴率を誇る。


スーパーボウル

AFCとNFCのチャンピオン同士がNFLのチャンピオンを賭けて対戦する1年のNFLシーズンの総決算。旧NFLとAFLの合併が決定した翌年1967年から「AFL-NFLワールドチャンピオンシップゲーム」という名称で開始。
スーパーボウルの名称はAFLの創始者で名付け親であるラマー・ハントがスーパーボールという玩具とボウル・ゲームと掛け合わせて名付けられた。


開催地は毎年異なる中立地で行い、コンディションの都合上南部の屋外スタジアムかドーム型スタジアムで行われるのが恒例*7。優勝チームにはヴィンス・ロンバルディ・トロフィーと呼ばれる優勝トロフィーが授与され、優勝チームの面々はアメリカの大統領府であるホワイトハウスに招待される。


開催される2月上旬の日曜日は、アメリカではスーパーサンデーと呼ばれる程食糧の消費量が感謝祭に次いで多いなど、事実上の祝日として最も注目度が高い。
スポーツ番組としての視聴率としても2020年には41.6%を記録。近年のMLBワールドシリーズの平均視聴率が5~6%程度という点を踏まえると異常な視聴率というのが分かる。
アメリカでは「視聴率」より「視聴者数」を重視する傾向があり、これでランキングを作るとTOP20中スーパーボウル以外の番組はMASHというドラマ1本のみ。
一応視聴率では60%を超えたために最多だが、あまり評価はされていない模様。
40%を超える視聴率のため、CMの放送権料が異常に高騰しており、30秒CMを打つのに1億円かかるとか。出稿するCMもスーパーボウル限定の超豪華なものが流れ、アップル社はMacintoshのCMをここで流し、一挙に知名度を上げ会社を軌道に乗せた。


前半と後半にはハーフタイムショーが行われる。
当初はカントリー系のミュージシャンだったが、1993年マイケル・ジャクソンが出演して以降、世界的アーティストの権威のあるコンサートとしても有名。
ちなみにこのコンサートはマイケル以降、必要経費を除き全員ノーギャラで出演している*8


全米・全世界が注目するということで何らかのやらかしに挑むアーティストもおり、有名なのが2004年大会でマイケルの妹であるジャネット・ジャクソンによるおっぱいポロリ事件であろう*9
…ちなみにyoutubeが生まれた背景が「この動画がどこかにないのか→なら自分たちで動画を簡単にアップロードできるところを作るか」というのは有名なお話*10
なおこの事件以降、中継は生放送と言いつつ実は数秒のディレイが掛かっている事を公言している。
スタッフはその数秒で不適切なシーンは無いかというのをチェックして、あった場合は即座にカメラをスイッチするという体制を取っている。
しかし2012年に不適切なワードと中指を垂れ流ししてしまい、後に謝罪していたり。スタッフちゃんと仕事しろよ…………………。


このハーフタイムショーはもともと視聴率対策として始まったものだが、「前半終了とともに一斉にトイレに駆け込まれると、負荷で水道管が破裂する可能性があり、実際そうした事件がソルトレイクシティで発生した」という都市伝説がある。


他にも警察が指名手配犯をおびき出すために、犯人に「スーパーボウルのチケットが当選した」と偽情報を流して見事逮捕にこぎつけた話や、NFC側が勝つとダウ平均株価が上昇、AFC側が勝つと下がるといったジンクスなど数多くのエピソードがあり、大統領から犯罪者までアメリカ人なら誰もが注目しているイベントであることがうかがえる。


試合のチケットは原則一般販売されておらず、出場チーム・開催スタジアムのある州に優先的に配布され、そこからスポンサーやシーズンチケット購入者に優先して販売する形をとるため屈指のプラチナチケットとなっており、2024年現在では最低でも1枚買うのに50万円は必要。上述の偽情報を流したのも、本大会のチケットの希少性に目を付けたものといえよう。


一方で、その年ホームスタジアムが開催地となったチームがスーパーボウルに出場したことが一度もないというスーパーボウルの呪いと呼ばれるジンクスがあることで有名。このジンクスをいつどのチームが破るかが毎年注目されていたが、タンパベイで開催される2020年シーズン、タンパベイに本拠地を持つバッカニアーズがNFCチャンピオンに輝いた事でこの呪いが初めて破られることになった。
2020年現在、最多出場はペイトリオッツの11回で、最多優勝はトム・ブレイディの7回ペイトリオッツとスティーラーズの6回。逆に一度も出場した事がないのはブラウンズとジャガーズとテキサンズとライオンズの4チームである。


【その他のイベント】

キックオフゲーム
シーズン開幕週の木曜夜に行われるシーズン最初の試合。この木曜夜の試合はほぼ毎年必ず前年度のスーパーボウル優勝チームの本拠地で行われ、サンデーナイトフットボールの放映権を持つNBCが中継を行う。
また、開幕週のマンデーナイトフットボールはこの週のみ二試合行われる。


サンクスギビング・デー
レギュラーシーズン中の11月第4木曜の祝日である感謝祭当日にはライオンズとカウボーイズのホームゲームを含めた三試合が行われる。
1934年、当時のライオンズオーナーのジョージ・A・リチャーズが更なるファン獲得の為に、全米ラジオ局の全国中継と共に始めたのが始まり。当時チケットが完売したのを契機にライオンズにとって伝統的なイベントとなり、1978年以降はライオンズとカウボーイズがサンクスビギンズ・デー昼間にそれぞれの本拠地で試合を行っている。
2006年からはライオンズとカウボーイズに加え、一試合毎年対戦カードが異なるナイトフットボールが組まれており、NBCが中継している。それぞれの試合で勝利したチームの選手がスタジアムで七面鳥を食べるのが恒例。


シーズン最終週
レギュラーシーズン最終週に当たる第17週の全試合は必ず日曜日に行われる。この週を持ってレギュラーシーズンの全順位・プレーオフシード権などが決まる為か、全試合同カンファレンス同地区同士の試合が組まれるのが特徴。また、同じ日のサンデーナイトフットボールの組み合わせはシーズン前では未定であり、カードによっては地区優勝決定戦になる程注目度が高い。


プロボウル
スーパーボウルの一週間前に行われるNFLのオールスター戦。選手間・コーチ間・ファン投票によって選抜された各チームの代表がAFC・NFCそれぞれのカンファレンスの選抜チームに分かれて1試合をフロリダ州オーランドで行う。
かつてはスーパーボウルの翌週にハワイで行われており、選出された選手にとっては1週間程度家族とハワイに滞在できる1シーズン終わりのご褒美として有名だった。しかし、2010年からはスーパーボウルをシーズン最後にやるべきという方針から、スーパーボウルの一週間前に変更。これによって、スーパーボウルに出場するチームから選ばれた選手は出場しないものの、出場回数にカウントされる。
その後はハワイから別の場所へ移ったり、一時期過去のNFLで活躍した2選手を代表とするチーム同士の対決になったことがあったが、2017年からオーランドに開催地を固定すると共に、再びカンファレンス同士の対決に戻っている。同時にプロボウルを盛り上げようと、開催前に出場選手が数々のミニゲームを行うカンファレンス対抗戦「スキルズショーダウン」も開催されている。なお、2021年はレイダースの新本拠地であるラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われる予定である。
シーズンが終了している事や、違うチームメンバーでプレイすることによるミス等を考慮し、難しいプレイや怪我しやすいプレイがコール出来ないように特別ルールが設けられている。


ドラフト
NFLの理念は「スポーツの魅力とは最高のレベルで戦力の均衡したチームが繰り広げる競争状態である」ということで、ラウンド毎に下位チームから順に指名し、スーパーボウル覇者が最後に指名する完全ウェーバー制を取っている。
さらにはドラフト対象に関する調査資料は「全チームで共有される」のがルール。例えば弱小大学だけど光る選手を見つけても、NFL本部に通知しなければ接触できず、通知を受けた本部は映像チームを送り込んでその試合や練習風景を撮影、それが全チームに送られるという形になっており、一本釣りは極めて難しい。
なおアメリカらしく、翌シーズン以降のドラフトのラウンドを餌にして選手の移籍契約をすることも可能。とあるチームは1ラウンド目に3人指名した経験がある。


【テレビ中継】

★アメリカ

スーパーボウルは勿論、他の試合でも常に高視聴率を獲得しているアメリカのでは現在、大手地上波とスポーツ局が生中継を行っている。Jリーグと同様、放映権はNFLが一括管理している。ここでは各試合中継番組を紹介。


  • サーズデーナイトフットボール(NFLネットワーク)(2006~)

木曜夜(日本だと金曜午前)に開催される週で最初の試合の中継番組。NFLが独自に持つ放送局NFLネットワークで制作されている。
現在では数試合FOXがサイマルで中継されており、Amazonプライムビデオでも同時配信される。また、不定期に行われる土曜の試合やイギリスなどの海外開催の試合中継も行っている。


  • NFL on FOX(1993~)

アメリカ4大ネットワークの一つであるFOXが日曜昼と夕方の多数の試合を中継。主にNFC所属チーム同士の試合やNFC所属チームがアウェイとなるAFC所属チームとの試合を中継している。
FOXは4大ネットワークの中では最も歴史の浅いテレビネットワークだったが、多額な放映権料をNFLに払った事でCBSからNFCの放映権を獲得することに成功したのをきっかけに、加盟する放送局を増やし大手ネットワークに上り詰めた。
また、中継時に流れるFOXスポーツテーマはスポーツファンにとって最も有名。日本ではかつてFOXスポーツで放送された福岡ソフトバンクホークスオリックス・バファローズの実況中継で流されており、アメフトファンでなくても聞き覚えのある人がいるだろう。


  • NFL on CBS(1962~1992/1998~)

アメリカ4大ネットワークの一つであるCBSが日曜昼と夕方の多数の試合を中継。こちらはAFC所属チーム同士の試合やAFC所属チームがアウェイとなるNFC所属チームとの試合中継を担当。
かつては旧NFL時代から数十年に渡ってNFCの試合中継を担当していた。しかし、1993年にNFCの放映権をFOXに取られてしまい、多数の加盟局が離脱するなど経営に大幅な打撃を受けた。その後、1998年からNBCからAFCの放映権を獲得し中継再開、現在に至る。
最近では注目度の高いカードが片方の局に隔たることを防ぐ為、FOXと共にクロスフレックス制度が採用。本来FOXに放映権を持つNFC同士の試合やNFC所属チームがアウェイのAFC所属チームとの試合を何試合か中継している(反対にFOXもAFC同士の試合やAFC所属チームがアウェイのNFC所属チームとの試合をCBSと交換する形で何試合か中継する)。
特に最も注目度の高い試合はかつて2000年代後半から2010年代前半までカウボーイズの主力QBとして活躍し、「運命-destiny-」というやらかしぶりでも知られトニー・ロモが解説者として実況ジム・ナンツと組む実況解説コンビはNFL公式チャンネルでまとめ動画が作られる程高い人気を誇る。


  • NBCサンデーナイトフットボール(2006~)

アメリカ4大ネットワークの一つで、ユニバーサルスタジオと同じグループ会社であるNBCが日曜夜の1試合を中継。かつてABCマンデーナイトフットボールの実況を担当していた名実況アナウンサーアル・マイケルズ氏が実況を担当。視聴者数の多さや全国放送されることから最も注目度の高い中継番組であり、開幕週で一番始めに開催される木曜夜の試合の中継も担当している。特に、シーズン後半になるとシーズン開始前に組まれていた夜の試合を日曜昼間の注目度の高い試合と交換できる「フレキシブル・スケジューリング」制度の権利を持っており、毎週プレーオフ出場権争いにより注目することができる。
元々NBCはAFL時代から引き継ぎAFCの日曜昼間の試合の中継を担当していた。その後CBSに放映権を取られた為しばらくNFLの試合中継から遠ざかっていたが、ABCがマンデーナイトフットボールから撤退したのを期に、ESPNからサンデーナイトフットボールの放映権を獲得し中継を続けている。
現在はキャリー・アンダーウッドが歌うテーマソング「Waiting All Day for Sunday Night」が流れるオープニングは、数多くのNFLのスーパースターがアンダーウッドと共演する映像で定評がある。また、ワールドシリーズ期間中でも行われており、これまでワールドシリーズに視聴率で勝った試合が何度もある。


  • ESPNマンデーナイトフットボール(2006~)

アメリカ大手スポーツ局で、アメリカの地上波ABCと同じディズニー傘下のESPNが最終戦となる17周目を除き中継する月曜夜の試合。夜に行われるNFLの試合では最も古い歴史を持ち、1970年の旧NFLとAFLが合併したのを期にABCで始まった。
ABC時代から現在ではお馴染みとなったスローモーションやハンディカメラなどを用いたエンターテインメント的な中継を始めており、開始時から30パーセント以上の視聴率を叩き出し続けるなど最も注目度の高い試合中継を続けていた。しかし、2005年視聴率低下などの諸事情でABCが中継から撤退。代わって、それまでサンデーナイトフットボールの放映権を持っていたESPNが翌2006年から中継を担当している。
テーマソング「Heavy Action」と「Are you ready for some Football?」は往年のアメフトファンからお馴染み。特に、オープニングでハンク・ウィリアムJr.が歌う「Are you ready for some Football?」はアメリカのアメフトファンから人気があり、一時期使用されなくなったのが2度あるものの、2017年から復活している。


因みにプレーオフだと各局がそれぞれの試合を折半して中継しており、スーパーボウルはFOXとCBSとNBCの3局が毎年持ち回りで中継を行っている。


★日本

現在日本のテレビではCSの日テレジータスが独占中継しており、高校アメフト経験者であるオードリーがMCを務めるNFL情報番組も放送されている。以前はGAORAとNHK BS1も放送していたが、2020-21シーズンより一本化されている。


特にお勧めなのがネット配信であるNFL GAME PASSDAZNである。


GAME PASSはNFLの全試合生配信と見逃し配信を行っており、過去の試合も見る事ができる。価格は年間で2万円前後と高いが、会員登録自体は無料であり、過去の試合のダイジェストやNFLネットワークを無料で視聴する事が可能。また、2万円と割高な料金もレギュラーシーズンが終盤に近付くにつれて値下げされるのでお目当てのチームやプレーオフ全試合見たい方は是非お値段をチェックしながら契約を考えてみよう。


一方、DAZNは期間限定で視聴できる試合数が限られるが、日曜昼の注目試合や夜の全試合を見る事ができる他、生配信限定で日曜昼の全試合をチャンスの場面中心にサッピング放送を行うRedZoneを視聴できる(GAME PASSでも視聴可)。


また2020シーズンの途中から「日テレジータスNFL GO」というネット配信サービスを開始。こちらはサンデーナイトフットボール全試合と一部のカレッジフットボールのライブ配信を見られるサービスで、一番の売りは現地CMと差し替えに流れている近藤さん翻訳の総集編「NFL GAME DAY」完全版を視聴可能な事。
ただし放送代金のせいかプレーオフは一部で、スーパーボウルは毎年放送がない。
ただ視聴可能試合数が少ない代わりに1シーズン2,970円と割と安価で視聴可能。カレッジ含め30試合を放映なので、1試合あたりに換算するとわずか99円である。


お金や時間に余裕がなく、NFLがどんなものなのか気になるならばYouTubeのNFL公式チャンネルにアクセスするのも手である。全ての動画は英語表記だが、全試合ダイジェストで配信しており、時には過去の名試合をFullで配信することもあるので、是非確認してみよう。チームによってはチーム独自の公式チャンネルがあるのでこちらも見物である。



追記・修正はパッカーズのシーズンチケットを獲得した人にお願いします。


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  • アニメかマンガの登場人物がリアルで飛び跳ねているかのごとき超人オリンピック(白目)(ガチ) -- 名無しさん (2020-04-15 16:37:21)
  • 各チームにキャラが立ってる選手がいるからどの試合も面白い -- 名無しさん (2020-04-16 09:41:00)

#comment(striction)

*1 チーフスのQBで、スーパーボウルで3度MVPを獲得した。ちなみに現在は10年総額5億300万ドルの契約を結んでいるが、これは大谷が更新するまでスポーツの契約金で世界最高額を誇っていた。
*2 当初は前本拠地ジャイアンツ・スタジアムの老朽化に伴い、ニューヨークにあるウェスト・サイド・スタジアムに移転する予定だったが、ニューヨークオリンピックの招致に失敗したことで建設が白紙となり、メットライフ・スタジアムに移転した
*3 かつてはゴブリンの少年のイラストをチームロゴに用いていた
*4 ナッシュビルに日産自動車のアメリカ本社があることから命名。
*5 いわゆる「インディアン・マスコット」と呼ばれるアメリカのスポーツチームがネイディブ・アメリカンをモチーフとして使うチーム名とマスコットの総称であり、それを用いるファンを含めたチームの扱い方を見た一部のネイティブ・アメリカンから偏見的で侮辱的な人種差別であると見なされている問題。レッドスキンズのみならずインディアン・マスコットを用いている他のスポーツチームも批判を受けており、アメリカの大学スポーツがインディアン・マスコットの禁止令を通達している他、クリーブランド・インディアンズがそれまで使用していたネイティブ・アメリカンを用いたエンブレムを廃止するなど、近年インディアン・マスコットの取り扱いに重く見られている
*6 NFLプレイヤーの体格でこれをやると、ポストが曲がってしまうらしい。普通にシュートするのはOK。
*7 2月開催に固定されている都合上、雪に見舞われる地域が多いため。
*8 アーティストによっては支援している慈善団体などに出演料相当を寄付することもある。
*9 ちなみにジャネットは後日、この件をセルフパロディしたネタをテレビ番組内で披露している。
*10 もう一つのきっかけは同年のスマトラ島地震の津波映像。両方ともに簡単に動画が見つからなかったので…というのは共通。

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