登録日:2020/01/13 (月曜日) 20:00:00
更新日:2024/03/02 Sat 19:03:54NEW!
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世界初の怪獣映画は、1933年に公開されたキングコングとされている。
しかし、1954年のゴジラ公開以降、怪獣という文化は日本で独自の進化を遂げ、もはや日本独自の文化と言っても過言ではない。
怪獣界の三大巨頭とも言えるゴジラシリーズ、ウルトラシリーズ、ガメラシリーズ以外にも、
様々な制作会社から怪獣を題材とした特撮作品が数多く生み出され、それらの作品群に登場する怪獣の数に至っては、星の数にも達する。
そして、そんな怪獣たちの活躍の場は、実写映像のみに留まらない。
漫画、アニメ、ゲームなど、様々なジャンルの作品に怪獣、およびそれに準ずるキャラクターが登場するのだ。
本項では、そんな作品群に登場する怪獣たちを紹介してゆく。
◆何をもって怪獣と認定するのか?
劇中で明確に「怪獣」と呼称されている異形の存在。それは「怪獣」と認定してまず間違いないだろう。
ではそれ以外の場合は何をもって「怪獣」とするのか?モンスターやクリーチャー、妖怪などとはどこが違うのか?
これは非常に難しい問題である。特撮作品以外の場合、それはより困難を極める。
人類は未だにその解答ができていない。というより、誰もが納得する答えなど、最初から存在しないのだろう。
そこで本項では、多くの人々が怪獣に対して抱いているであろうイメージを3つにまとめてみる事にした。
①巨大であること
怪獣とは、常識を越えた生物である。
彼らを怪獣たらしめている要素のひとつといえば、なんといっても通常の生物では考えられないその巨体であろう。
怪獣の大多数を占めるウルトラ怪獣は40~60mほどが基準サイズであり、大きいものでは100mを超える。
やはり怪獣なら、せめて10m以上はあってほしいものである。
②異形であり、なおかつ生物的な外見であること
ブルトンやプリズ魔のように、無機質な外見の怪獣もたしかに存在する。
しかし、上記したように怪獣とは我々が見た事もない超常の「生物」なのだ。
いかにも怪物、といった外見の生物を怪獣と呼びたくなるのは、日本人の性だろう。
なお、正確には生物ではなくとも、外見が怪物的な場合はこの要素に当てはめるものとする。
③怪獣らしい描写がある
ずいぶんと曖昧な表現になってしまったが、ある意味もっとも重要な要素である。
TV特撮でも映画の場合でも、怪獣作品のおおまかな流れは
怪獣が出現し、市街地を破壊する
↓
軍隊が出撃するが、怪獣に壊滅される
↓
怪獣が超常の存在(巨大ヒーロー、ロボット、他の怪獣など)と交戦し、倒される
というのが王道パターンである。
たとえ画面に映っているのが巨大化しただけの人間だったり、ごく普通の外見のロボットだったとしても
都市破壊や自衛隊との戦闘などの描写があると、それだけで不思議と怪獣らしさを感じてしまうものである。
劇中で怪獣と呼称されていないキャラクターについては、この3つの条件のうち2つ以上を満たした場合、怪獣と認定するものとする。
たとえば、『ストライクウィッチーズ』のネウロイや、『結城友奈は勇者である』のバーテックスなどは
巨大なだけで②③に該当しないため、本項では怪獣とは認めない。
また、2つ以上条件を満たしていても、プリキュアシリーズに登場する怪物たちのように、怪獣と呼んでいいいか微妙な者たちも存在する。
その辺のさじ加減は、追記・修正する際の各自の判断に任せます。
また、ザ☆ウルトラマンや、SSSS.GRIDMANのように、特撮作品のスピンオフやリメイク、ゲーム化などの作品は怪獣が登場して当然なので、本項では扱わない。
漫画・アニメ
「いきなりロボットかよ!」とツッコミを入れられそうだが、少々落ち着いて欲しい。
本作に登場する機械獣たちはその外見、描写ともに非常に怪獣的なのだ。
チグルE7、ザウルスF1、デルタンV8、モントスQ3などは明確に怪獣を意識したデザインであるし
以外の機械獣でも、ダブラスM2、ダムダムL2、デスクロスV7、なども近年のロボットアニメでは中々お目にかかれない異形のフォルムである。
68話以降に登場する妖機械獣はさらに生物的な外見のものが多く、グシオスβⅢ、ドラゴ℧1、ポセスΟⅡなどが特に怪獣的。
なお、本作の続編である『グレートマジンガー』や『UFOロボ グレンダイザー』をはじめ、子供向けのロボットアニメ、いわゆるスーパーロボット系には数多くの怪獣的ロボットが登場する。
しかし、さすがに全てを紹介していてはキリがないし、項目内容もマンネリ化してしまうため、特に怪獣要素が強いと思われる物のみを紹介する。
本作に登場する敵ロボット・メカザウルスは、その名の通り恐竜を改造したサイボーグである。
そのため、数あるロボットアニメの中でも特に怪獣要素の強い敵メカといえる。
その設定ゆえ正統派デザインが多いが、ゲテモノ系にも魅力的なデザインが数多く存在しており
特に肉食恐竜の下半身がタコの足になっているという、メカザウルス・メサは一見の価値あり。
続編であるゲッターロボGに登場する百鬼メカ(百鬼獣)は、怪獣感が薄いのが残念である。
毎回ナゾーが操る怪獣が登場し、黄金バットと対決する。
しかし、バットさんのチート性能の前ではあまりにも無力であり、ほとんどの場合、特に見せ場もないまま倒されてしまう。
怪獣が弱いのではない。バットさんが強すぎるのだ。
現在では超人プロレス漫画のイメージが定着した本作だが、当初はウルトラマンのパロディとして始まったギャグ漫画であり、戦う相手も怪獣だった。
若い世代の方々は信じられないかもしれないが、初期のキン肉マンはニンニクを食べて巨大化していたのだ。
アニメではレギュラーとして登場しているナチグロンも、元々はこの頃に登場した怪獣である。
ただし、アニメとは異なり原作では早々に姿を消している。
全話を通してライディーンと化石獣、巨烈獣といった怪獣型メカとの戦いが描かれるが、特筆すべきは巨烈兄弟が登場する第3クール以降である。
第3クール以降は巨烈兄弟が自身が製造したそれぞれの巨烈獣を闘技場で戦わせ、勝った方がライディーンと戦うという形式を採用していた。
つまり、TV特撮ではたまのお楽しみである怪獣対決が、ほぼ毎週見られるのだ。
時には対決せずに合体する事もあったが、それはそれで1話で3体の怪獣が見られるという楽しみが増えるので結果オーライである。
劇中で妖怪獣(蛟龍)や大なまずといった巨大妖怪が登場しているが、鬼太郎の怪獣といえば、なんと言っても大海獣だろう。
厳密には大海獣は妖怪ではなく、純然たる生物である。といっても、少なくとも数十万年の歳月を生き
人間の学者達からも「もはや妖怪の類」と称されたり、南方妖怪からも神聖視されるなど、普通の生物の範疇を遥かに超えており、まさに怪獣である。
さらにメディアによっては人間が大海獣を模倣して製造した巨大ロボ・鉄の大海獣との対決も描かれており、怪獣映画さながらの展開が楽しめる。
なお、怪獣とそれを模したロボットが対決するという展開は、メカゴジラやメカニコングよりも早く、この大海獣が元祖と思われる。
鬼太郎以外の水木しげる作品に目を向けると、『悪魔くん』ではビチゴン(ベロリゴン)という名の巨大妖怪が登場。
短編作品にも、原始人のごとき巨大な神が東京を破壊する『原始さん』や、巨大化した萩本欽一が巨大モグラと戦う『キンドコング』などが存在している。
やはり妖怪と怪獣は切っても切れない関係のようだ。
勇者シリーズでは怪獣的存在がゲスト出演する事がしばしばあるが、本作は後述のダグオンに次いで怪獣要素が多い。
人造巨龍 ガワン、古代昆虫 バラメス、巨大パンダ、ロボット怪獣 メカザウラー、宇宙怪獣 バラクロンなどが登場。
特にバラクロンはデザインモチーフがゼットンで、カプセル怪獣と同様の出現の仕方をしており
さらにそれを操るバラック星人は、デザインがメトロン星人+ガッツ星人で、さらに笑い声はバルタン星人と、ウルトラ怪獣のパロディが満載。
本作は勇者シリーズの中でも特撮、特にウルトラシリーズのオマージュが多い事で有名。
毎回違う宇宙人が登場し、戦闘時には巨大化するというストーリ-構成、サブタイトルの後に「〇〇星人登場」と続くのを筆頭に、随所に特撮的演出が見られる。
当然、登場する宇宙人たちも、どいつもこいつもウルトラ怪獣じみた連中ばかりである。
監督の庵野秀明が特撮オタという事もあり、本作に登場する使徒はいずれも非常にウルトラ怪獣的。
中でもラミエルは、その外見や鳴き声など、プリズ魔の明確なオマージュとして有名。
他の使途も、外見や能力もいずれも個性的なものばかりであり、使徒を単なる敵キャラではなく、魅力的な「怪獣」として描こうとした庵野の熱意が伝わってくる。
原作である携帯ゲーム機では特に大きさは設定されていないが、アニメシリーズでは成熟期以降のデジモンたちは怪獣サイズで描かれる事が多い。
特に『デジモンセイバーズ』では、デジモンがかなり巨大に描かれており、コンビナートを破壊しながら暴れるサーベルレオモンは怪獣そのもの。
そして、生身の人間でありながら、そんな怪獣じみたデジモンたちを拳ひとつで殴り倒す兄貴の活躍も必見である。
- 破壊魔定光
宇宙から落ちてきたヘルメットを手にした不良高校生が、宇宙の犯罪者『流刑体』と戦う、SFスプラッターヤンキーヒーロー漫画。
流刑体たちは基本的に人間サイズだが、怪獣サイズの流刑体も時たま登場する。
特に最大級の流刑体である破岩の都市破壊シーンの迫力は圧巻。
また、流刑体のデザイン自体も、初期ミラーマン怪獣を彷彿とさせる無機質で独特の個性を放っている。
ちなみにアニメ版は黒歴史。
- UG☆アルティメットガール
3人の女子高生が巨大ヒロインに変身し、怪獣と戦うお色気ギャグアニメ。
巨大ヒロインという属性は、同人界隈では古くから人気のあるジャンルであり、商業作品でも漫画や小説は散見する。
しかし、ギャグ展開や夢オチの1話限りならともかく、それを真っ向から描いた作品というのは、TVアニメでは非常に珍しい。
他にご存じの方は追記・修正していただけると非常に助かります。
- 超弩級少女4946
ダイダラボッチと一体化し、巨大娘となった少女の怪獣との戦い、そして人間の少年との恋愛を描いたラブコメ。
本作では人間同士の戦争は一度も起きておらず、過去に戦争とされてきた出来事は全て怪獣と人間との戦闘行為であり
民衆の混乱を防ぐため、怪獣の存在を隠蔽するために人間同士の戦争と公表されてきた、という設定である。
- ハカイジュウ
東京の立川に突如出現した正体不明の怪物による災害からのサバイバルを描くパニックホラー漫画。
作者の画力が高いこともあって、都市破壊の描写も非常に見応えがある。
ストーリーは…武重先生の活躍を楽しめばいいと思います。
- 怪獣のテイル
怪獣オタクの主人公が拾った巨大な卵。そこから産まれたのは、人間の少女そっくりの怪獣だった。
本作に登場するメインの怪獣たちはいずれも少女の姿をしており、大きさも人間大なのだが、ひとつひとつの動作が「怪獣的」に描かれており
全体的に怪獣愛に溢れた良作である。一応、非人型の怪獣やヒーローも登場するし。
- 宇宙怪人みずきちゃん
少年まるのアパートに引っ越してきた少女みずきちゃん。彼女の正体は宇宙人だった。
そんな二人が無限と増えて無限とデカくなる宇宙怪獣チンポコドンを育て、地球破壊を企てる日常系(?)不条理ギャグ漫画。
チンポコドンの他にも多数の怪獣が登場しており、素朴な絵柄と独特な世界観が魅力的な作品。
だが、決して万人向けと言える内容ではなく、打ち切られてしまったのが非常に悔やまれる。
認定特異災害・ノイズが登場。正確には生物ではない。
人間大のものから怪獣サイズのものまで存在しており、その外見もバルタン星人、ビラ星人、ツインテールなどのウルトラ怪獣を思わせる者もいる。
また、シリーズ構成の金子彰史が大の怪獣好きという事もあり、ゼットンにそっくりなネフィリム、ウルトラマンそっくりな巨大立花響など
ノイズ以外にも多数の怪獣的キャラクターが登場する。
- ノブナガン
進化侵略体と呼ばれる怪獣が登場。漂着した惑星の生態系を乗っ取ることを目的とした宇宙怪獣である。
その名の通り、急激な進化スピードが最大の特徴で、地球に来た当初は魚類に近い生物だったが、わずか十数年で陸上で活動可能なまでに進化した。
進化は多岐にわたっており、大きさや形態も様々。
- 怪獣の飼育委員
1999年に最初の怪獣が出現してから20年余り、歌声によって怪獣を馴らす「テイマー」と呼ばれる特殊技能者を目指す少女たちの物語。
人類は当初、軍事力による怪獣の殲滅を目的としていたが、市街地に甚大な被害が出る、莫大な費用がかかるなどの理由から
怪獣との共存を模索するようになり、怪獣を鎮静化できるテイマーという業種が誕生したのだった。
感情が高ぶると体が変形する少女の恋愛を描いたラブコメ。
主人公の赤石黒絵は興奮や緊張によって手足の変形や尻尾の出現などの症状が現れ、極限まで感情が高ぶると巨大怪獣 ハルゴンに変身してしまう。
ハルゴンのデザインはvsシリーズのゴジラがモチーフと思われるが、シルエットを見るとザイゴーグにも似ている。
ちなみに黒絵が飼っている犬の名前は、ジャンボキング。ウルトラマンAの最終回に登場した超獣の名前である。
変態飛翔生体 (OTF)と呼ばれる生物が、自衛隊によって管理させている世界観のアニメ。
OTFとは古来からドラゴンや龍と呼ばれてきた生物の総称であり、OTFを保有する国は富み栄えると言い伝えられている。
日本国家は富を狙う海外諸国からの干渉を避けるため、国民の混乱を避けるためOTFを自衛隊の戦闘機に擬態させ、その存在を隠蔽している。
本作の舞台である巨大な縦穴・アビスには、独自の生態系が形成されており、多種多様な生物が生息する。
本作の目的はアビスの最果てである奈落の底を見ること、そして、そこで待つと言われる母親に会うことであり、危険生物との戦闘を題材としているわけではない。
しかし、アビスの生物たちはいずれも、固有の生態が細かに設定されており、単なる斬られ役では終わらない存在感を放っており
タマウガチやカッショウガジラのように、ストーリーや戦闘に大きく関わる者も少なくない。
本作に登場する魔獣たちは、ロボットである幻晶騎士(シルエットナイト)と戦うという性質上、かなり怪獣的な描写が多い。
特に怪獣映画並みのスケールで繰り広げられる、幻晶騎士の軍勢とベヘモスとの決戦は見応え充分。
キャロ・ル・ルシエが使役する2体の竜、フリードリヒとヴォルテールが登場。
フリードリヒは白いワンバーン型で、普段はキャロの肩に乗るほどの大きさだが、戦闘時には10mを超えるまでに巨大化。
キャロを背中に乗せ、口から火炎を吐いて戦う。
ヴォルテールは完全体や究極体のデジモンを思わせる竜人型で、サイズ、活躍ともにフリードリヒ以上に怪獣色が強い。
特に最終決戦における白天王とのタイマン勝負は、完全に怪獣映画である。
外来獣と呼ばれる怪獣が出現する世界の、怪獣撃退部の活躍を描いた異色の部活漫画。
怪獣のデザインはいずれも特オタ心をくすぐる物ばかりであり、戦闘や都市破壊の描写も気合が入っている。
部活モノと怪獣という組み合わせも面白く、期待の作品…だったのだが、残念ながら打ち切られてしまった。
ゲーム
- 大怪獣デブラス
特撮愛溢れるパロディ満載のバカゲー。
自衛隊を操作し、怪獣デブラスを足止めしつつ、古代怪鳥 ヤセギュルウスの卵を載せた輸送車をゴールまで運ぶのが目的の戦略シミュレーターである。
難易度が高く、万人向けの作品ではないが、決して理不尽なレベルではなく、怪獣映画における怪獣と自衛隊の戦力差を再現した結果と考えれば妥当な難易度といえる。
ヤセギュルウスの名前と設定は、ウルトラQに登場したリトラとラルゲユウスのパロディ。
- キング オブ ザ モンスターズ
2019年に公開されたハリウッドのゴジラ映画ではない。
怪獣を操作し、日本各地で怪獣プロレスを繰り広げる格闘(?)ゲームである。
怪獣同士の対決は、時に『怪獣プロレス』と称される事もあるが、本作は街中に電磁ネットのロープが張られ、3カウントで決着するなど、文字通りのプロレスである。
街を破壊しながらプロレスを繰り広げる本作は、友人とプレイすると白熱すること間違いなしだが、キャラの性能さがほとんどないのが欠点。
続編の『キング オブ ザ モンスターズ2』は、ジャンルをベルトスクロールアクションに変更。
操作キャラこそ減らされたものの、ゲーム内容は大幅に改善されており、ビルを投げつけて攻撃するなど、前作以上にダイナミックな破壊活動が可能。
それに伴いストーリーの規模も世界レベルに及び、各国を移動しながら侵略宇宙人を撃退するという熱い展開になっている。
唯一の欠点は、難易度が異常なまでに高いこと。前作も結構な難易度だったが、本作に比べればヌルゲーも同然である。
90年代のSNKゲームの例に漏れず、本作もタカラからスーパーファミコン用ソフトが発売されている。
劣化移植で有名なタカラだが、本作はアーケードの再現度が高く、難易度も遊びやすく調整されているため、本作に限ってはタカラ版の方が名作、という声も多い。
全体的に特撮映画の雰囲気が濃厚に漂うシリーズなだけに、当然のごとく怪獣も登場する。
初期シリーズのソラスやヴァラクは、デカくて硬いだけの動く的でしかなかったが、4からは大幅に強化された巨大ドラゴンが登場。
そして、4.1ではさらなる強敵であるエルギヌスが登場。
これまでに怪獣たちとは比較にならぬほど多彩な攻撃手段を持ち、火力、装甲、機動力、いずれにおいても桁違いの性能を誇る。
通常兵器では大したダメージを与えられず、巨大ロボ・バラムでなければ倒すのは難しい。
また、規格外サイズの蟻やクモも、もはや怪獣の域に達していると言っていいだろう。
- プライマルレイジ
恐竜型の神々を操作し、地球の支配者を目指す格闘ゲーム。
グラフィックはモータルコンバットや大江戸ファイトと同じく、実写取り込み形式である。
キャラクターはストップモーションで不気味なほど滑らかに動く。
恐竜型の神、とは言ったが、明確に恐竜の姿をしているのは3体のみであり、他はいずれも怪獣じみた外見をしている。
操作キャラの足元をうろついている人間(神々の信者)を捕食し、体力を回復するという独特のバカバカしいシステムが最大の特徴。
海外では人気が高く、続編が出たり玩具が発売されてりしているが、日本での知名度は低い。
- 斬撃のREGINLEIV
北欧神話もサンドロットの手にかかれば、地球防衛軍に早変わり。
敵が巨神なので、当然いずれも巨大なのだが、中でも王都を破壊しまくるフルングニル
砦を破壊しながら進撃するアウズンブラ、口から火を吐くドラゴンのファフナーなどが怪獣的。
特にアウズンブラの巨体と重量感は必見。
- モンスターハンターシリーズ
モンスターが単なる敵としてではなく、作品の顔として描かれているシリーズなだけに、魅力的なモンスターが数多く存在する。
特にグラビモスはその外見やサイズ、マグマの中から現れるという生態、口から吐く熱線など、非常に怪獣らしい。
モンスター好きな方には、好きなモンスターを相棒にして冒険できるRPG、『モンスターハンターストーリーズ』がおすすめ。
◆その他の作品
以下に紹介するのは、怪獣が題材ではないが、怪獣がゲスト的に登場する事もある作品群である。
アンコラやかぜこんこん、バイキンドラゴンなどの巨大キャラが存在するが、特筆すべきは劇場版の『ゴミラの星』におけるゴミラだろう。
ゴミラはTVシリーズにも登場するキャラクターであり、ゴミを食べて巨大化し、街で暴れるなど元から怪獣色の強いキャラなのだが
この劇場版においては、ばいきんまんが製造したロボット怪獣 ダストデーモンと対決。TVではまずお目にかかれない雄姿を拝める。
アニメ版 第4話『つばめさんとペンギン』がこれに該当。
テンが与えた母星のお菓子を食べたツバメが、ペンギンの巨大化(肥満化)しペンギンのような姿となってしまう。
空を飛べなくなり、ヒナに朝を与える事ができなくなった親鳥を救うべく、テンはヒナ鳥にもお菓子を与える。
原作ではヒナもペンギン化して終わり…なのだが、アニメではお菓子を与えすぎてしまい、ヒナは親鳥以上に巨大化してしまう。
最終的に親鳥を怪獣サイズに巨大化させるという、型破りな方法で一応は解決(?)する。
人間よりも巨大なハエを捕らえ、東京タワーに作った巣のヒナに与えるという光景は、後のガメラ 大怪獣空中決戦のギャオスを彷彿とさせる。
ゴミ捨て場の地下に眠っていた卵から、太古の怪獣の生き残りが誕生。
街に出現し、次々にお菓子を平らげてゆく。怪獣が「マンマ」と鳴いていることから、ゾロリはまんま=ご飯と推理し
空腹でエサを求めていると判断するのだが…
劇中劇に『大怪獣ゴメラ』が登場。いうまでもなくゴジラのパロディである。
かなりの人気シリーズらしく、多数の映画作品が作られているようだ。
哀愁の漂うラストが印象的な『大怪獣ゴメラ殺人事件』が有名。
製作会社のスタッフが殺人を犯すという、現実的に考えればシリーズが封印されてもおかしくない重大事件だったが、その後も映画は続いている模様。
さらに2020年には新春スペシャルとして、アニメオリジナルエピソードの『大怪獣ゴメラVS仮面ヤイバー』が製作された。
- ザ・スーパー忍
版権を無視しまくったキャラが多数登場することで有名なアクションゲーム。
その中に背ビレのないゴジラそっくりの怪獣がボスとして登場。
恐らくモスゴジがモデルと思われるが、若干肥満体形のためキンゴジっぽくもある。
さすがに問題があったため、後期ロット版ではグラフィックが骨格怪獣に置き換えられている。
続編の『ザ・スーパー忍II』では、メカゴジラっぽいロボット怪獣が登場。
ゲームの世界が舞台のため、エネミーと呼ばれる巨大な敵が時折登場。
中でもニーズホッグは、外見、サイズ、そして巨大化したクリムゾン・キングボルトとの対決といい、怪獣色が強い。
二期の第6話『逆襲のルドラ』がこれに該当。
新宿に突如、巨大怪獣が出現。怪獣映画・ルドラシリーズの主役ルドラだった。
立体映像かと思われたが、ルドラは突如熱線を吐き、旧都庁を破壊。その後、姿を消した。果たしてルドラの正体は…
映画の製作現場のシーンなどから、角山監督の怪獣愛が全編から伝わってくる名エピソード。
それだけに、それを弄び、いいように利用したバードへの怒りもひとしおである。
大蛇に脚の生えた怪獣、ヘビビンガーが登場。
最初の登場では通常のアナコンダ並みのサイズだったが、二度目の登場では怪獣サイズに巨大化。
クロ、ミーくん、ダンクが合体したどこかで見た事があるようなロボと激闘を繰り広げる。
さらに、2015年に発売された新装版の描きおろしでは、まんま『パシフィック・リム』のパロディである短編『パシフィック・サム』が収録されている。
ガミラス帝国の生物兵器として、バラノドンという生物が登場する。
目のないトリケラトプスのような姿で、ヤマトに匹敵する巨体を持ち、体当たりすればヤマトでさえ轟沈するほどの突進力を持っている。
これは実は大型犬ほどのサイズの多数集合したものであり、本来はおとなしいが脳波に反応して動く性質を利用されて操られていた。
前述のとおり小型の生物の集合体であるためヤマトの主砲を受けても分裂するだけですぐに再合体してしまい、最終的に波動砲を使用しなければならないほどの強敵であった。
なお、ガス生命体や宇宙蛍や惑星ファンタムなどは怪獣とは呼べないだろう。
だが大ヤマト零号に登場したメタノイドラッケンは描写から怪獣っぽい。
一時期、怪獣とは冷ややかな視線で見られるばかりであった。
しかし、パシフィック・リムやシン・ゴジラのヒット以降、怪獣熱は世界に拡大しており、各国で怪獣映画が製作されつづけている。
今後も怪獣たちは国も作品ジャンルも関係なく、活躍の場を広げていく事だろう。
追記・修正は怪獣とモンスターの違いを吟味した上でお願いします。
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▷ コメント欄
- コンクリート・レボルティオ?超人幻想?は? -- 名無しさん (2020-01-13 20:16:25)
- 特撮の怪獣ですら、序盤に挙げられた条件3つ全てを満たしてないのも結構いたりするけどね。 -- 名無しさん (2020-01-13 20:31:30)
- 自分、特撮以外で「怪獣」と呼称されるもののまとめかと思ったんだけど、あんまりにも基準を広げ過ぎじゃないか? -- 名無しさん (2020-01-13 21:18:41)
- 自分も、いわゆるウルトラシリーズやゴジラシリーズの漫画媒体や小説媒体に出てくる怪獣のまとめかと思ってた。言っちゃ悪いけど、建て主さんの熱意がちょっと空回ってしまってる印象 -- 名無しさん (2020-01-13 21:25:10)
- エルドランシリーズの○○獣も忘れないであげて! -- 名無しさん (2020-01-13 21:45:20)
- ↑2・3 まあ、こういうのには誰もが納得できる定義はないからある程度は仕方ない。 -- 名無しさん (2020-01-13 21:50:11)
- どうにも、こういう曖昧な定義を書くのならやっぱ項目相談は必須にしたほうが良い気がするな。この手の分類は -- 名無しさん (2020-01-13 21:58:43)
- 最近だと早々に切られたが巨竜戦記とか… -- 名無しさん (2020-01-13 22:05:30)
- いつぞやの「異世界ミリタリー」並に定義が曖昧かつ恣意的すぎると思う。むしろ「特撮出身の怪獣」をなんで特別扱いしなきゃいけないの?って思うし。 -- 名無しさん (2020-01-13 23:06:05)
- 正直括りが曖昧過ぎるとは思う、いくらでも肥大化するし定義云々も怪獣/モンスター(文化)でやってるし無理に定義したりグループ化するもんでもないと思う。この勢いだと造語の方向に向かいそうだし -- 名無しさん (2020-01-13 23:53:58)
- 「〇〇以外」ってする場合「多数派の〇〇の例外」って定義になるんだろうけど、この項目だと〇〇の部分が大多数とは言い難いからなんとなく疑問符が浮かぶ感じはする -- 名無しさん (2020-01-14 00:00:11)
- シン・ゴジラは特撮だけど、怪獣文化が存在しない世界線なので作中のゴジラが怪獣呼ばわりされることはなく名前決まるまで巨大不明生物だったかな。 -- 名無しさん (2020-01-14 01:06:19)
- 勝手な定義付けせずに作中で怪獣とされてるのに絞ればよかったのでは? それでも雑多だと思うけれども -- 名無しさん (2020-01-14 05:54:09)
- というか、この定義だと八岐大蛇やフェンリルなんかの神話に登場するモンスターも余裕で含まれると思うんだけど。特撮怪獣の遠い先祖でもあるし。けどそこまで取り扱い始めたらそれこそ際限なくなるから、やっぱり最初の定義付けに無理があるんじゃないかな。 -- 名無しさん (2020-01-14 06:24:26)
- ポケモンもコンセプトの元ネタが特撮作品だけあって、図鑑テキストや漫画及びアニメ作品では怪獣的表現がされることが多いな -- 名無しさん (2020-01-14 09:04:09)
- 「おジャ魔女どれみ」のガザマドンとか「クレしん」のシリマルダシような「特撮以外の作中作として登場する怪獣」かと思った。それでもキリがないだろうけど。 -- 名無しさん (2020-01-14 11:55:52)
- 私は怪獣が登場する作品は「サンライズ勇者シリーズ」ですヨ??以上… -- 上田悠未 (2020-01-14 16:51:59)
- よくある怪獣パロとか明確なオマージュ物でも紹介するのかと思ったら、のっけから「マジンガーZ!機械獣!」だもんなあ・・・デカイ獣とかモンスターとかが出る作品だったら殆ど全部が該当するじゃんコレ -- 名無しさん (2020-01-14 20:12:42)
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