怪獣列島少女隊

ページ名:怪獣列島少女隊

登録日:2019/10/18 Fri 10:47:39
更新日:2024/05/13 Mon 10:45:33NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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特撮 怪獣 男性不在 漫画 コミックバンチ 新潮社 怪獣列島少女隊 優輝光太朗 コミックバンチweb





概要

「怪獣列島少女隊」とは優輝光太朗氏原作の漫画作品である。
コミックバンチWebにて2019年12月20まで不定期連載されていた。全20話。単行本全2巻。
また、pixivコミックでも1話~8話までを読むことが出来る。


ウルトラシリーズゴジラシリーズのような怪獣が出現する世界の女子高生達の戦いと日常を描く。


基本的には鬱展開とは無縁のまったりとした日常や正反対の緊迫感溢れ、手に汗握るバトルシーンが描かれているが、怪獣が出現する世界ならではの過酷な事情や怪獣の迫力や脅威なども余すところなく描かれており、様々な方面から楽しめる一作となっている。


元は優輝氏の読み切り漫画「知られざる地球防衛隊」を原案としている。


あらすじ

23年前、後に「外来獣」と総称される怪生物が出現し、世界に甚大な被害をもたらした。
そこで世界各国の政府は結託し、外来獣に対抗する為の組織「UBH」を結成。
更には過去に実在した「竜」の遺伝子からドラゴン型ロボットを多数開発し、今ではそれを操るUBHの「竜使いハンター」が外来獣と日々戦っていた。


そして現代。
外来獣によって住んでいた町を追われた南良原ならはらナユナは転校先の穏花菜のどかな町でハンターの朱崎あかざきサラや、怪獣撃退部の面々のような様々な人物と出会いを切っ掛けに学生生活を送る傍ら外来獣との戦いに巻き込まれていく。


登場人物

現状全員が女性。


怪獣撃退部

穏花菜女子高校に10年前から存在する部活。通称「怪撃部」。
小さな外来獣を討伐する為に結成されており、初代の部員達が竜の力無しで大型外来獣を倒したことのある功績から部員は皆翼無しよくなしの狩人の異名を持つ。
部室は校庭の隅にある木製の小屋。


  • 南良原ならはらナユナ

CV:花守ゆみり(コミックスCM)
本作の主人公。2年生。
サラから「分度器まゆ毛」という渾名をつけられるような太眉が特徴。
嘗ては隣県の六鷹むたか市に住んでいたが、度重なる外来獣の襲撃に合って壊滅同然の状態となってしまった為、親戚のいる穏花菜町に引っ越してきた。
知り合いとも離れ離れになるなどで日常を完全に奪われてしまった過去故に再びそれが起こることを非常に恐れているが、誰かを助ける為なら外来獣相手にも勇敢に体を張るなど芯は強くて心優しい。
母親のナズキはプロの竜使いハンターであり、名の知れた人物であったとのことだが、小学生に上がったのを境に連絡が取れなくなり、その行方を追っている。(現在は祖母と暮らしている)


  • 友里ヶ崎香奈恵ゆりがさきかなえ

怪獣撃退部現部長。
UBHへの資金援助も行っている大富豪の令嬢であり、第25回ミス穏花菜高のグランプリも欲しいままにした美少女。
その人気ぶりたるや常にファンの女子生徒たちに囲まれているほどである。
口調は典型的なお嬢様キャラであり、雰囲気はお淑やかで教養も身に着けているのだが、ナユナを実家が作った戦闘服の実験台にしたり、サラを入部させるためにファンに彼女の秘密を探らせるなど、目的の為なら手段を選ばないことが少なく無く、サラからも「性悪女」と呼ばれている。
何事も形から入るタイプの模様。


  • ルイ

2年生。一人称は「うち」。
ギャルの様な雰囲気と言動の持ち主。
見た目に反して基本的には世話好きの常識人であり、マリコの言動に頻繁にツッコミを入れている。
但し、ハンターには並々ならぬ憧れを抱いている為、ハンターが絡むと時に鼻血を出すレベルで興奮する。
また、ハンター限定でドM。
詳しくは不明だが、彼女もまた外来獣に日常を奪われた過去がある模様。


  • マリコ

2年生。一人称は「オラ」で語尾に「~さ」とつけるのが口癖。
低身長で頭頂部に2本のアホ毛があり、両頬にはそばかすがある。
大の外来獣マニアであり、生態から弱点まで外来獣のことは大抵知っている。
知識だけでなく小型外来獣の標本を作ったり、態々外来獣を見に行くなどそのマニアぶりは本物だが、それ故中学からの付き合いであるルイからは危なっかしく思われている。
一方で危険な存在とはいえ外来獣が駆逐されることには胸を痛めるなど彼女なりの愛情も持ち合わせている。


UBH

正式名称「不明生物狩猟隊」。
「大隊長」を筆頭に実際に外来獣を討伐する竜使いハンター達で構成された「討伐隊」、外来獣の生態を調査・研究する「調査隊」、竜などの装備を開発する「整備隊」の3つに分けられる。


討伐隊

ここの所属する竜使いハンター達は皆「竜に適合する為の強化」がなされており、常人を大きく上回る身体能力を持っている。


  • 朱崎あかざきサラ

本作のもう一人の主人公。穏花菜女子高校1年生。
6年前から竜使いハンターとして相棒の「タロ」と共に戦っている。
口が悪くて不愛想で孤独を好むが、これは戦いに追われて遊ぶ時間を持てず、流行なども知らない為仲間外れにされることを恐れている為であり、本当は大のウサギ好きという可愛らしい一面も持っている。
ハンターという職業柄外来獣の危険性を熟知しているが、その命を奪うことに何も感じていない訳では無く、「しなくて済むならしたくない」と述べており、実際危険性のないウオダゴンには必要以上に手を下そうとはしなかった。
怪獣撃退部とは彼女たちからの少々強引なアプローチの末の交流により、少しづつだが打ち解けていき、入部こそしていないがよく出入りするようになる。
タロのことは兵器ではなく、大事な相棒と認識しており、深手を負って暫く戦えなくなった際には激しく落ち込んでいた。
また、タロに対する強いこだわりから他の竜とはうまく適合できない。
普段は眼鏡に黒髪姿だがUBHの強化によって、一時的に身体能力を飛躍的に向上する能力を持っており、能力発動の際には裸眼で銀髪姿になる。
基本的に戦闘時以外は能力は使わないようにしているが、こっそり体育の成績をごまかしたり、給食のプリンを手に入れるためなどにも使っている模様。
因みに竜使いハンターであることは基本的には秘密であり、怪獣撃退部には「周りに言ったらひねり潰す」と釘を刺している。


  • 芹沢・M・メガリア

討伐隊隊長。
右目を眼帯で隠しており、左腕は義手となっていて外来獣の体の一部から作られた服をまとっている。
雰囲気こそ厳ついが、実際は社交的でユーモア溢れる人物。
美少女に目がなく、「UBHハンターアイドル隊」なるものの結成を企んでいる。
砕けた発言が多く、サラからツッコミを受けることもあるが、本質は決してちゃらんぽらんな人物ではなく、竜を殺戮兵器として扱うことを良しとしない彼女なりのポリシーも持っている。
ナズキとは若かれしころからの知り合いで左腕が健在だったころはよく一緒に戦っていたらしい。
ナユナにナヅキの手作りオリジナルマスコットの「マユゴロー」を託した。
食事の際には食べ物をソース漬けにする癖がある。


  • アマネ
  • サキコ

アマネはボブカット、サキコは眼鏡にポニーテールの女性。
二人だけで50m級外来獣を倒したこともある二人組の強豪ハンター。
そういう関係らしく、隙あればいちゃついてサラから呆れられている。


その他

  • 南良原ナヅキ

ナユナの母親。娘とそっくりな顔の持ち主で、同じく太眉が特徴。
かなり名の知れた竜使いハンターらしいが現在海外に赴任したきり周辺人物と音信が途絶えており、行方知れずとなっている。
過去の怪撃部とは交流があったらしく、そのタイムカプセルからは彼女の手作りのマスコットが複数と、小さな外来獣と一緒に映った一枚の写真が入っていた。
写真に関してはナユナ曰く「外来獣と仲良くなろうとしていたのかもしれない」と推測している。

長らく存在が断片的に語られるのみであったが、第18話ラストにて遂に満を持して登場。
それも嘗てナユナ達を救ったクザニドラに乗って...
続く第19話ではクザニドラやナユナ達と協力し、バルガドンの討伐に貢献した。


UBHの装備

嘗て実在した本物の竜のDNAを元に作られたロボット。
四本足で攻撃に特化した「サラマンダータイプ」と、二本足のみで運搬用に使われる「ワイバーンタイプ」の二種類に分けられるが、二種類とも翼を生やして飛行できる点は共通する。(サラの相棒タロはサラマンダータイプ)
サラマンダータイプには口部に外来獣の皮膚を溶かす*1「プラズマ砲」を装備している。
戦車や戦闘機ではなく、彼らが採用された理由は外来獣にプラズマ砲を的確に当てられるだけの機動力が必要であるから。
機械の存在でありながら独自の意志を持つ。
背中に直接跨って操作するが、操縦桿の類はなく、竜と心を合わせて「適合」することでやっと動かすことができるが、逆にそれができなければ竜に振り回されてしまう。
竜使いハンターは皆女性だが、これはかつての竜が女性にしか心を開かず、それがDNAを通してロボにも反映されている為。


  • ナイフ

サラが常備している。
詳しい説明はないが、ズグラの体を内部から切り裂けることから、特殊な素材で出来ている模様。


11話ラストから登場したサラの新武器。
プラズマ砲のエネルギーを一時的に収束して刃に纏わせるとことができる。
素材は外来獣の牙。


外来獣

23年前より世界各地に現れた謎の生命体の総称。
大きさは様々で、犬猫サイズから50m級まで幅広い。
火に反応すると化学変化を起こして有毒ガスを放つ性質を持っており、過去にはそれで世界中の数多くの都市に多大な被害を齎した。
その為安全かつ有効な手段は直接殺すかプラズマ砲を浴びせるかの二つのみ。


  • ウオダゴン

第15話から登場。手足のようなヒレを生やしたダンゴウオのような姿の持ち主。通称「ダゴンちゃん」。
数10㎝程の小型の種類で、ボルスタング戦で住みかの池を追われた後にとある民家で犬猫に紛れていたところを怪獣撃退部に発見され、以後保護される。
現状敵意や攻撃性は一切無く、何故かナユナに懐いており、一度彼女に抱き着くと中々離れない。
時折頭の穴から水を噴射する。


  • 謎の外来獣

第8話に登場。
その姿はかつて存在した竜に酷似しており、ワイバーンタイプ同様腕がない。
突如飛来し、口から放つ熱線で親ガニーを倒すと何処かへと飛び去っていった。

+ 正体-
  • クザニドラ

その実態は、外来獣ではなく、古来から地球に存在する本物の竜。
地球の生態系を守ることを使命としており、外来獣のような破壊活動は行わない。
「地球の旧き神」と称されるだけあって、怪撃部やサラとタロを苦しめた親ガニーやバルガドンを一蹴する等戦闘能力は高い。
現在はナヅキと行動を共にしている。
しかし、バルガドン戦を境に消息を絶ってしまった模様。
作者曰く名前の由来はクトゥルフ神話の旧神「クタニド」。


  • 地底外来獣 ズグラ

第1話から第2話まで登場。大きさは10m級。
カマキリを思わせる両腕の鎌と尻尾にある第2の口が特徴。
地中を掘り進むことができる。
サラに体内に侵入され、最期は彼女が出てきた傷にタロのプラズマ砲を受けて倒された。
作品内で名前は明かされておらず、単行本第一巻末尾にて判明した。


  • 甲殻外来獣 ドドガニー

第4話から第8話に登場。
その名の通り蟹を思わせる姿を持ち、直立し、大きな鋏を持った巨大な親(通称:親ガニー)と数メートル程の子どもが存在し、子供は鋏が無い。
「ドドド」という名前の由来にもなった足音が特徴。
親ガニーは固い甲羅と透明化能力を持っており、子供を操ることができる。
基本的に子供に攻撃性は無いが、親が産卵期に入るとその障害となり得る存在に襲いかかってくる。
その繁殖力は非常に強く、サラによれば海外で一個体が産卵した結果町一つの全ての人間がエサにされたらしい。
卵を守る為に奮戦し、タロを半壊させるが、突如飛来した謎の外来獣の一撃で倒された。


  • 電喰外来獣 ボルスタング

第11話から第13話に登場。推定20m。
電気を食らう特性を持ち、頭部の2本の角とスタンガン状の両腕から放電する。
池におびき寄せられた末に漏電し、サラの斧で倒された。
しかし、その際元々池に住んでいたウオダゴン達が脱走し、上記の一体が怪獣撃退部に保護された。


  • 植物外来獣 バルガドン

第16話から第19話に登場。実質的なラスボス。
植物の様な外見をしており、時間経過や外的要因で姿が変わる特性を持つ。
当初は巨大な花弁そのものな姿だったが、後にマッコウクジラの様な頭部を持ち、花弁が胸に移動した姿から、胸の花弁にウオダゴンの水を浴びてことで最終的には花弁から二本の首を生やし、巨大な翼を生やした三つ首のドラゴンの様な姿に変わった。
花弁から放つ花粉は、吸った者を眠らせ、そこからさらに吸った者には幻覚を見せてしまう。
また、再生能力のある蔦を鞭のように振るう。
最終形態ではこれらの能力は失ったが、口から溶解液を放つようになった。
弱点はウオダゴンの噴き出す水で、花粉も解毒されてしまう上この水を浴びると、その部分が劣化する。
その強大なパワーと能力の数々で怪撃部とサラ達を翻弄するが、ナユナに襲い掛かろうとした際にクザニドラが乱入してくると形勢逆転。
最終変化前にウオダゴンの水を浴びせられていた胸に熱線を浴びせられて心臓を露出させるも往生際悪く立ち上がるが、クザニドラの熱線で中央の首を吹き飛ばされて怯み、その隙に体内に侵入したナユナによってウオダゴンの水を心臓にかけられたことで漸く絶命した。



追記・修正は怪獣を退治した人がお願いします。


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  • 男性不在のタグ付いてたからモブ男性すらいないのかと思ったらいるじゃん。 -- 名無しさん (2019-10-19 09:12:49)
  • シンゴジのヒット以降、映画以外の媒体の怪獣モノもちょこちょこ見かけるようになったけどどれもマイナー止まりな感は拭えないなぁ -- 名無しさん (2019-10-19 09:49:45)
  • 表紙裏と裏表紙裏に記載されている外来獣の名称を更新しました。 -- 名無しさん (2019-10-20 21:18:22)
  • 一応男いるじゃんねえ…第一話に出たパン屋のおっちゃんとかさあ。 -- 名無しさん (2022-06-27 14:38:30)
  • ここに記事建ってる近年の怪獣漫画だと1番好きだったな(小声) -- 名無しさん (2023-03-31 09:03:43)

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*1 人間には効果がない

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