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更新日:2024/05/09 Thu 13:50:43NEW!
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dcコミックス アメコミ ジャスティス・リーグ スーパーマン バットマン ワンダーウーマン フラッシュ グリーンランタン アクアマン マーシャン・マンハンター グリーンアロー スターロ new earth earth-0 ポストクライシス プレフラッシュポイント グラント・モリソン マーク・ミラー ハワード・ポーター オスカー・ヒメネス ウォリー・ウェスト カイル・レイナー ザウリエル ドン・ヒルズマン
『JLA: New World Order』は1997年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『JLA』#1~#9
発売 1997年1月から
脚本 グラント・モリソン
作画 ハワード・ポーター(#1~#7)、オスカー・ヒメネス(#8~#9)
『JLA Secret Files and Origins』#1
発売 1997年9月
脚本 グラント・モリソン、マーク・ミラー
作画 ハワード・ポーター、ドン・ヒルズマン
日本では2016年にパイ インターナショナルから発売された『DCコミックス アンソロジー』に
『JLA Secret Files and Origins』#1の一部が収録されている。
異才グラント・モリソンによる『ジャスティス・リーグ』・サーガ第1巻。
新たな『ジャスティス・リーグ』の結成と彼らの前に立ちふさがる様々な強敵たちとの戦いを描いた作品。
『クライシス』後の『ジャスティス・リーグ』は、キース・ギフェンが担当した脇役揃いのチームが人気を誇ったが、
ギフェンが離れると人気は低迷し、マイナーヒーローを中心に据えたチーム構成も限界を迎え、シリーズは#113で終了した。
そんな中で新たなスタートを切ることになった『ジャスティス・リーグ』は、初登場時の7人のチーム構成が復活することになり、
前日談となるマーク・ウェイドの『Justice League: A Midsummer's Nightmare』でその7人の活躍が示された。
そして本編のライターは『Animal Man Vol.1』や『Doom Patrol Vol.2』でその才能を発揮したモリソンが担当することになった。
当初その才能ゆえに不安視する声も上がったが、モリソンはその才能から溢れる荒唐無稽なSFを描きながら、
一定のルールを持つヴィランにヒーローが立ち向かうという『ジョジョの奇妙な冒険』に通ずる熱い戦いで前評判を覆した。
そんな『JLA』の最初のストーリーである#1~#4は、ヒーローの集結と謎のヴィラン『ハイパークラン』の戦いを描いている。
強敵『ハイパークラン』の正体が物語の鍵を握るストーリーで、その後の『JLA』のフォーマットを掴むのに相応しい内容。
#5と#6~#7では新ヒーローが登場し、彼らの活躍を描いた『JLA: Tomorrow Woman』と『JLA: Paradise Lost』も発売された。
#8~#9では『JLA』のもしもの姿が描かれ、『Animal Man Vol.1』でも描かれたマルチバースへの強い思いを感じさせる。
『JLA Secret Files and Origins』では#1~#4と同時期に起きたスターロとの戦いの他、『JLA』の登場人物の解説や
スーパーマンとマーシャン・マンハンターの短編、過去の『ジャスティス・リーグ』の情報が収録された。
『JLA』#1~#4
『JLA』#5
『JLA』#6~#7
『JLA』#8~#9
『JLA Secret Files and Origins』#1
『JLA』#1~#4
【物語】
突如ホワイトハウスの前に巨大な宇宙船と『ハイパークラン』を名乗る異星人ヒーローチームが現れる。
自分たちの星が環境破壊によって滅びたと語る彼らは、同じ過ちを地球が繰り返さないために環境の再生や慈善活動を開始する。
スーパーマンをはじめとするヒーローたちが状況を見守る中、地球人は彼らの活動を受け入れ地球のヒーローの活動に不信感を持ち始める。
そんな中、『ジャスティス・リーグ・アメリカ』の衛星基地が何者かの襲撃を受け崩壊する事件が起きる。
この一件に『ハイパークラン』が関わっていると判断したスーパーマンはヒーローたちに連絡を取り対策を練り始め、
そしてバットマンから『ハイパークラン』が洗脳を用いた地球侵略を始めていたことを知る。
地球を救うため『ハイパークラン』との戦いに臨むヒーローたちだったが、想像以上のパワーを前に追い詰められていく。
【登場人物】
≪ヒーロー≫
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。『ハイパークラン』の活動を見守っていたが、衛星基地の崩壊を機にヒーローを集って反撃を開始する。
バットマンと共に南極の『ハイパークラン』の基地に向かうもプリメイドとAモータルの不意打ちを受け、
『クリプトナイト』で動きを封じられ南極の基地に囚われてしまう。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。スーパーマンの招集に応じたヒーローの1人。『ハイパークラン』が地球侵略を進めていることを見抜いた。
スーパーマンと共に南極の『ハイパークラン』の基地に向かうも『バットウィング』を撃墜されてしまう。
しかし事前に脱出し自分の生死を確かめなかったことから『ハイパークラン』の正体に気が付く。
南極の基地に侵入すると自分の存在に気付いたAモータルを倒し、続いて現れたゼンチュリオン、フレクサス、トロニクスに彼らの正体を語り、
彼らを囲んだガソリンに火をつけた。
- ワンダーウーマン(ダイアナ)
超人的力を持つアマゾン族の平和大使。スーパーマンの招集に応じたヒーローの1人。
太平洋上の『ハイパークラン』の基地に向かいアクアマンと合流する。そこでフレクサスとトロニクスと戦闘になり、敗北して捕らわれてしまう。
- グリーンランタン(カイル・レイナー)
意思を力に変える『パワーリング』を操るヒーロー。スーパーマンの招集に応じたヒーローの1人。フラッシュに苦手意識を持っている。
フラッシュと共にゴビ砂漠の『ハイパークラン』の基地に向かい、ゼンチュリオンとアーメクと戦闘になる。
『リング』のパワーで2人を圧倒しアーメクを倒すも、洗脳された市民に気を取られゼンチュリオンに不意を突かれるがフラッシュに救われる。
その後フラッシュと共にゴビ砂漠の基地を調査するが、復活したゼンチュリオンとアーメクが現れ捕らわれてしまう。
- フラッシュ(ウォリー・ウェスト)
超スピードを操るヒーロー。スーパーマンの招集に応じたヒーローの1人。
グリーンランタンと共にゴビ砂漠の『ハイパークラン』の基地に向かい、同じく超スピード操るズウムと戦闘になる。
一時は自分以上のスピードと戦略的思考を持つズウムに追い詰められるも、先代フラッシュの教えを思い出し更なるスピードを発揮しズウムを倒す。
その後グリーンランタンと合流しゴビ砂漠の基地を調査し、異次元にある洗脳装置の送信器自体が宇宙船であることに気が付く。
直後、ゼンチュリオンとアーメクが現れ捕らわれてしまう。
- アクアマン(アーサー・カリー/オリン)
海底王国アトランティスの王。スーパーマンの招集を受けるも、自分には関係ないとして応じなかった。
太平洋上の『ハイパークラン』の基地で戦うワンダーウーマンと出会い、協力を拒もうとしたが成り行きで共闘することとなった。
しかしフレクサスとトロニクスに敗北し捕らわれてしまう。
- マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)
様々な超能力や変身能力を持つ火星人。スーパーマンの招集に応じたヒーローの1人。
フラッシュとグリーンランタンと共にゴビ砂漠に向かうはずだったが、途中でプロテックスの接触を受ける。
自分が彼らと同じ境遇にあり仲間になれると説得を受け姿を消してしまう。
- メタモルフォ(レックス・メイソン)、ニュークロン(アルバート・ロススタイン)、アイスメイデン(シグリッド・ナンセン)、オブシディアン(トッド・ライス)
『ジャスティス・リーグ・アメリカ』のメンバー。衛星基地襲撃に居合わせワンダーウーマンとグリーンランタンの援護で脱出するも、
メタモルフォが他のメンバーを守るため犠牲となり他のメンバーも重傷を負って病院に運ばれた。
≪ハイパークラン≫
突如地球に現れた異星人ヒーローチーム。かつて母星が環境破壊で崩壊し自分たちを残し全滅したため、新たな星を何千年も探し求めていたらしい。
地球に現れると同じ過ちを繰り返そうとしているのを見て手を差し伸べ、サハラ砂漠に緑をもたらし貧困に苦しむ人々を助けていく。
さらにジャッジメントをはじめとするヴィラン*1を公開処刑にかけ犯罪を減少させることに成功し、人類の信頼を勝ち取る。
その真の目的は洗脳による地球侵略で、何千年も前から基地を地球に隠していた。
『JLA』の衛星基地を破壊し基地を浮上させると、基地の偵察にやって来たヒーローたちと戦闘になり次々と捕らえていく。
そして南極の基地で公開処刑にかけようとするが、だたの人間であるバットマンの反撃で徐々に追い詰められていく。
- プロテックス
黄金に輝く体を持つスーパーマンのような姿をした『ハイパークラン』のリーダー。
人類に笑顔と誠実な行動で接し信頼を勝ち取り侵略を進めていく。ヒーローたちを次々と捕らえ勝利を確信するが、
侮っていたバットマンの反撃で焦りを募らせていく。
- プリメイド
ステルス能力を持つ白髪の女戦士でプロテックスの腹心。南極の基地に現れたスーパーマンを襲撃し、不意打ちでひるませる。
その後ステルス能力を見破られ反撃を受けるも、プロテックスの援護でスーパーマンを捕まえた。
- ズウム
超スピードと戦略的思考を持つ戦士。ゴビ砂漠の基地に現れたフラッシュを襲撃し、彼以上の超スピードで翻弄する。
しかし能力を最大まで引き出したフラッシュの一撃で地球の反対側まで吹き飛ばされてしまう。
- ゼンチュリオン
青い服を着て鞭と青い盾を操る戦士。ゴビ砂漠の基地に現れたグリーンランタンを襲撃し、アーメクとコンビを組んで挑む。
『リング』の力で反撃を受けるも、彼が洗脳された市民を保護する隙をつく。しかし援護に現れたフラッシュの反撃で倒された。
その後、復活したアーメクと共にフラッシュとグリーンランタンを捕らえた。
南極の基地ではフレクサスとトロニクスと共にAモータルを倒したバットマンに挑むも、火による反撃を受ける。
- フレクサス
変身能力を持つ巨漢の戦士。太平洋上の基地に現れたワンダーウーマンを襲撃するが、一撃で海に吹き飛ばされてしまう。
しかしクジラに変身することでアクアマンの隙を突き彼を捕らえた。
南極の基地ではゼンチュリオンとトロニクスと共にAモータルを倒したバットマンに挑むも、火による反撃を受ける。
- アーメク
体色を自在に変えることが出来るロボット。ゴビ砂漠の基地に現れたグリーンランタンを襲撃し、ゼンチュリオンとコンビを組んで挑む。
体を黄色に変えて襲い掛かるが、グリーンランタンは弱点を克服していたため『リング』が生み出したロボットに敗れる。
その後、復活したゼンチュリオンと共にフラッシュとグリーンランタンを捕らえた。
- トロニクス
目から光線を放つ女戦士。太平洋上の基地に現れたワンダーウーマンを襲撃し、互角の戦いを繰り広げる。
アクアマンに気を取られた隙を突きワンダーウーマンを捕らえた。
南極の基地ではゼンチュリオンとフレクサスと共にAモータルを倒したバットマンに挑むも、火による反撃を受ける。
- Aモータル
死神のような姿をした戦士。南極の基地に現れたバットマンを襲撃し、『バットウィング』を撃墜するが死体は確認しなかった。
その後、南極の基地で異常を検知し調査に向かうも、忍び込んでいたバットマンの攻撃に敗れ見せしめに吊るされてしまう。
『JLA』#5
【物語】
『JLA』は『IF』と呼ぶ奇妙な物体の対処に当たる一方、新メンバーの選定を行っていた。
なかなかメンバーを決めきれずにいた『JLA』だったが、突如現れ自分たちの命を救ったトゥモローウーマンをメンバーに迎え入れる。
しかし彼女にはある秘密があった。
【登場人物】
≪ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA≫
世界を守るヒーローチーム。新メンバー選定会議後、新たな仲間となったトゥモローウーマンと親交を深め『IF』に立ち向かう。
- スーパーマン・ブルー(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。太陽が活動を停止した事件*2の影響で、青いエネルギー体となり様々な超能力を得た。
メタモルフォの葬儀に参加するが自分の時と異なり参列者は少なく、牧師からはヒーローはすぐに復活すると思われていると言われてしまう。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。『JLA』にはアドバイザーとして参加しており、『JLA』の活動よりゴッサムを優先している。
『JLA』から新メンバーの選定や対『IF』作戦の協力を求められるが、マッド・ハッターを優先しアドバイスを送るにとどまる。
その後『IF』との最終決戦でその正体をフラッシュに報告し、『JLA』が時間を稼ぐ間『IF』を破壊するための情報を集めようとする。
『JLA』のメンバー。『IF』の対処や新メンバーの選定を行う。
≪ヴィラン≫
- トゥモローウーマン
『JLA』のピンチを救い新メンバーに選ばれたヒーロー。強力なテレキネシスを持つミュータントを名乗る。
新参ヒーローでありながら『JLA』の信頼を得て、特にスーパーマン・ブルーとグリーンランタンと仲良くなる。
プライベートを明かそうとしないが、その正体はプロフェッサー・アイボとT・O・モローによって作られたアンドロイド。
2人の技術の結晶で『JLA』に正体がバレないほど精巧に作られている。
『JLA』に潜入し心臓に埋め込まれた『IF』の電磁波に反応して作動する爆弾によって『JLA』を倒そうとしている。
しかし『IF』との最終決戦を前に異変が起き……。
- IF/Implicate Field
『JLA』が対処に当たっている巨大な球状の謎の物体。突如姿を現しては強力な電磁波で被害を出し、徐々に東に向かっている。
その正体は32世紀の技術で作られた兵器。時を操る犯罪者ロード・オブ・タイムの武器庫からアメリカ軍が回収し保管していた。
プロフェッサー・アイボとT・O・モローに利用されトゥモローウーマンの爆弾を作動させるための囮に使われる。
- プロフェッサー・アイボ(アンソニー・アイボ)、T・O・モロー(トーマス・オスカー・モロー)
アンドロイド開発に長ける悪の科学者コンビ。アイボは見た目の再現が得意で、モローは頭脳の再現が得意。
2人の技術を組み合わせることでトゥモローウーマンを作り上げ、『JLA』を内部から倒そうと目論んでいる。
2人の仲は決していいわけではなく常に上に立とうとしており、特にモローにはある計画がある。
≪その他≫
- アルテミス、アズテック(ウノ)、ダメージ(グラント・エマーソン)、グリーンアロー(コナー・ホーク)、ヒットマン(トミー・モナハン)、マックス・マーキュリー(マックス・クランダル)、プラスチックマン(イール・オブライエン)、スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)、スーパーガール、ウォリアー(ガイ・ガードナー)
『JLA』の候補者たち。『JLA』の月面基地で面接を行う。
『JLA』#6~#7
【物語】
サンフランシスコに墜落した物体の調査に向かった『JLA』は現世に舞い降りた天使ザウリエルを発見する。
ザウリエルから話を聞こうとする『JLA』だったが、彼を追って現れた反乱を目論む天使アスモデルの軍勢と戦闘になる。
この騒動を知った悪魔の王ネロンは戯れに『JLA』を妨害し、『JLA』は苦戦を強いられる。
【登場人物】
- ザウリエル
地球に降り立った天使。天界軍『パックス・デイ』の『鷲の軍団』の守護天使。ある理由から天使を辞め生身の肉体を得て地上に現れた。
反乱を計画するアスモデルの企みを知っていたため、証拠隠滅のためにアスモデルの軍勢に狙われ『JLA』に助けられる。
当初は自分1人で解決しようと考えていたが、援護を申し出る『JLA』の求めに応じ協力してアスモデルの軍勢に立ち向かう。
≪ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA≫
世界を守るヒーローチーム。ザウリエルと共にアスモデル率いる天使の軍勢と戦うが、
ネロンの妨害でスーパーマン・ブルーとフラッシュの動きを封じられ苦戦を強いられる。
- スーパーマン・ブルー(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。月面基地からフラッシュと共に援護に向かおうとするが、
ネロンの妨害で地球に落ちようとする月を食い止めに向かう。
- ワンダーウーマン(ダイアナ)
超人的力を持つアマゾン族の平和大使。アクアマンと共に日本で巨大ロボットAnimechとMangatronの対処を終えた後、連絡を受け援護に向かう。
アスモデルの軍勢との戦いでは、サンフランシスコを囲む壁を破壊するためザウリエルと共に天使の戦艦に侵入する。
- グリーンランタン(カイル・レイナー)
意思を力に変える『パワーリング』を操るヒーロー。マーシャン・マンハンターに続いてザウリエルの存在を知った。
アスモデルの軍勢との戦いでは『パワーリング』のエネルギーが天使に効果を発揮したため、最前線に立ちワンダーウーマンを援護する。
- フラッシュ(ウォリー・ウェスト)
超スピードを操るヒーロー。月面基地からワープ装置で援護に向かうとするが、ネロンの妨害でワープ空間に閉じ込められてしまう。
- アクアマン(アーサー・カリー/オリン)
海底王国アトランティスの王。ワンダーウーマンと共に日本の事件を解決した後、連絡を受け援護に向かう。
ザウリエルの姿にかつて共に戦ったホークマンの姿を重ねている。アスモデルの軍勢との戦いでは人命救助に徹する。
- マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)
様々な超能力や変身能力を持つ火星人。ザウリエルに一番最初に接触した。
アスモデルの軍勢との戦いではアスモデルを単独で相手取るも、弱点である炎を操るアスモデルに苦戦する。
≪ヴィラン≫
- アスモデル
天界軍『パックス・デイ』の『雄牛の軍団』の長であり、『ケルビム・アルファ大隊』の指揮官。
天界への反乱を企てていたところそのことを知るザウリエルが地上に降りたのを知り、彼を抹殺するために地上に現れた。
自身の軍を率いてザウリエルと彼に味方する『JLA』を倒そうとする。手下の天使を含め地上の波長と同調しておらず、特定の音波が弱点。
- ネロン
地獄に住まう悪魔の王。デーモンズ・スリーと共に暇を持て余していたが、天使とヒーローの戦いを知って戯れに妨害工作を行う。
『JLA』#8~#9
【物語】
アスモデルとの戦いを終え月面基地で新メンバー候補のグリーンアローを待っていた『JLA』だったが、
怪人キーの襲撃を受け可能性の夢の中に閉じ込められてしまう。遅れて現れたグリーンアローは単独でキーに立ち向かう。
【登場人物】
- グリーンアロー(コナー・ホーク)
先代グリーンアロー(オリバー・クイーン)の息子。命を落とした父の後を継いで活動している。
『JLA』の新メンバー候補に選ばれ月面基地に向かうが、キーに占拠されたことを知り孤独な戦いを挑む。
自身の弓矢を失うが保管されていた父の様々な弓矢を駆使して道を切り開いていく。
≪ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA≫
世界を守るヒーローチーム。前回の戦いでマーシャン・マンハンターがダメージを負い離脱している。
その隙をつかれキーの襲撃を受け、それぞれの願望や恐怖で出来た可能性の夢に囚われてしまう。
- スーパーマン・ブルー(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。夢の中では生まれた星クリプトンが崩壊せず両親も健在で、セクター2813のグリーンランタンとして活動している。
クリプトンを中心に活動していたが謎の信号を受け取り地球に向かう。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。夢の中ではキャットウーマンと結婚し、ロビン(ティム・ドレイク)にバットマンの座を譲り引退している。
しかしティムからの通信でジョーカーが復活したことを知り、セリーナと共に援護に向かう。
- ワンダーウーマン(ダイアナ)
超人的力を持つアマゾン族の平和大使。夢の中ではスティーブ・トレバーと共に魔術を使うナチスと戦っている。
謎の寺院でゾンビ兵を蹴散らして寺院の奥にたどり着くも、寺院の秘宝を手に入れたパウラ・フォン・ガンサーを発見する。
- グリーンランタン(カイル・レイナー)
意思を力に変える『パワーリング』を操るヒーロー。夢の中では意外な姿に変貌を遂げている。
- フラッシュ(ウォリー・ウェスト)
超スピードを操るヒーロー。夢の中ではニューゴッズの一柱ファストバクから力を受け継いでヒーロー活動を行っている。
金属のジェルを身にまとうその姿はフラッシュ(ジェイ・ギャリック)に似ている。
超スピードで世界を守っているが、何故か正午の間だけ全ての人間に超スピードが備わるのに苦心している。
- アクアマン(アーサー・カリー/オリン)
海底王国アトランティスの王。夢の中では世界中が海に沈んだ世界で人々を助け『マンタ・レイダーズ』と戦いを繰り広げている。
≪ヴィラン≫
- キー
特殊な化学物質で脳の使用領域を広げ天才的頭脳を得た犯罪者。その頭脳をもってしても昔から『JLA』に敗北を繰り返していた。
しかし化学物質をさらに使用することで能力を強化し、ロボットの開発や月面基地の侵入を果たし『JLA』を夢の中に閉じ込める。
そして『JLA』が可能性の夢から覚めることで生まれるエネルギーを使って神のような力を得ようと企んでいる。
『JLA Secret Files and Origins』#1
同時に収録された短編ではスーパーマン・ブルーの能力調査やマーシャン・マンハンターの日常とインタビューが描かれた。
【物語】
かつて暮らしていたブルーバレーに現れたUFOの調査に向かったフラッシュだったが、宇宙怪獣スターロによって住民共々操られてしまう。
そのことを知った『JLA』はさっそく救出に向かおうとしたが、彼らの行動が平和を乱すと判断したスペクターに止められてしまう。
【登場人物】
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)、バットマン(ブルース・ウェイン)、ワンダーウーマン(ダイアナ)、グリーンランタン(カイル・レイナー)、アクアマン(アーサー・カリー/オリン)、マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)
フラッシュとブルーバレー救出に向かった『JLA』メンバー。フラッシュを含めこの時点では仮の『JLA』として扱われている。
スペクターから自分たちが操られればスーパーパワーで世界だけでなく宇宙さらには時間まで脅かすと教えられたが、
フラッシュたちを放っては置けないため、を捨てバットマンのようにただの人間として救出に向かう。
- フラッシュ(ウォリー・ウェスト)
超スピードを操るヒーロー。地元のブルーバレーに現れた異変の調査に向かうも、スターロに操られ最大の脅威になってしまう。
- スペクター
神に仕える復讐の天使。スターロに挑もうとする『JLA』の前に現れ、彼らの行為があらゆる物を破滅させるビジョンを見せた。
勝利に犠牲は付き物として政府の核攻撃に後を任せるよう説得したが、スーパーパワーを捨てた場合は問題無いとして、
自身の力で『JLA』のパワーを奪いブルーバレーに送り出した。
- スターロ
洗脳を得意とするヒトデ型の宇宙怪獣。本能的に侵略を求めており、ブルーバレーを足がかりに世界征服を目論む。
追記・修正お願いします。
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*1 その中には何故かウルヴァリンとドクター・ドゥームが混ざっている。*2 1996年のイベント『ファイナル・ナイト』での出来事。
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